JP2005164517A - 皮膚のレプリカ作成用の組成物 - Google Patents

皮膚のレプリカ作成用の組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 皮膚状態などを知るためのレプリカをとるための組成物において、不具合を生じずに、速やかに固化するレプリカ作成用の組成物を提供する。
【解決手段】 1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、2)ポリビニルピロリドンと、3)ポリ酢酸ビニルとを、皮膚のレプリカ作成用の組成物に含有させる。前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールとしては、水酸基の5〜20%がアセチル化されているものであるが好ましい。前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量は、前記ポリビニルピロリドンの含有量と、前記ポリ酢酸ビニルの含有量との総和に対して、0.5〜1の質量比であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚のレプリカ作成に好適な組成物に関し、更に詳細には、その硬化速度及び皮膚立体形状の転写において優れる、皮膚レプリカ作成用の組成物に関する。
皮膚機能を非侵襲的に計測する手段として、高分子を皮膚の形状に即して変形固化させ、形状転写する所謂「レプリカ」を用いて観察を行うことは、非常に有用であり、これを利用した種々の皮膚状態の鑑別法や、化粧料の選択法等が考案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)この「レプリカ」の基本技術は比較的古くから存するが、どの様に忠実に皮膚の立体形状を転写するかが技術的課題であり、当初のプラスチック板の溶剤による一部融解、再固化を利用した方法から、粘ちょう性の被膜形成組成物を固化させる方法に転じたことで大きな飛躍を見た。この様な方法の開発により、手技が極めて容易になり、素人が手軽にレプリカの作成が出来るようになった為である。現在では、販売現場に於けるカウンセリングツールにも使用されるようになっている。この様な状況の中で、かかるレプリカ剤において、課題になっていることは、速やかにカウンセリングなどに生かせるように、作成に要する時間、言い換えれば固化時間を短縮化することであり、その目的から、ポリビニルアルコールを被膜形成剤として用い、膜強度を粉体を含有させることにより補う技術(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)、エポキシ樹脂を含む第一剤と、有機アミンを含む第二剤を用時に混合、反応させて用いる方法(例えば、特許文献6を参照)、アクリル酸エチル・メタクリル酸エチルコポリマーを被膜成分に使用する方法(例えば、特許文献7を参照)などが開発されている。しかしこの様な固化時間の短縮は、得られたレプリカ標本において多くの不具合箇所を有するようになるのが常であった。この原因の一つには、固化が早すぎて形状を転写する前に固化してしまうことが存するためであり、もう一つには、固化時に急激な収縮などの現象が起こり、レプリカ用の組成物が皮膚上に残存してしまうことが存するためである。即ち、かかる不具合を生じずに、速やかに固化するレプリカ作成用の組成物の開発が望まれている。
一方、部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールも、ポリビニルピロリドンも、ポリ酢酸ビニルも何れも化粧料用の原料であり、パック化粧料などに使用され、皮膚上の投与においては何ら問題がない。又、この3者を同時に含有する、皮膚のレプリカ作成用の組成物は全く知られておらず、かかる構成の皮膚のレプリカ作成用の組成物が、不具合を生じずに、速やかに固化し、皮膚のレプリカ標本を作製するのに好適なものであることも全く知られていない。
特開2002−165777号公報 特開2001−170028号公報 特開2000−315257号公報 特開平01−250223号公報 特開平04−22340号公報 特開2002−355235号公報 特開平10−314146号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、不具合を生じずに、速やかに固化するレプリカ作成用の組成物を提供することを課題とする。
かかる状況に鑑みて、本発明者らは、不具合を生じずに、速やかに固化するレプリカ作成用の組成物を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、2)ポリビニルピロリドンと、3)ポリ酢酸ビニルとを含有する組成物がこの様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、2)ポリビニルピロリドンと、3)ポリ酢酸ビニルとを含有することを特徴とする、皮膚のレプリカ作成用の組成物。
(2)前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールが、水酸基の5〜20%がアセチル化されているものであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
(3)前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量が、前記ポリビニルピロリドンの含有量と、前記ポリ酢酸ビニルの含有量との総和に対して、0.5〜1の質量比であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
(4)前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記ポリビニルピロリドンの含有量が、前記ポリ酢酸ビニル含有量に対して5〜10の質量比であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
(5)1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量と、2)ポリビニルピロリドンの含有量と、3)ポリ酢酸ビニルの含有量との総和が、組成物全量に対して、8〜20質量%であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
(6)更に、粉体を20〜30質量%含有することを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
(7)更に、エタノールを1〜5質量%含有することを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
本発明によれば、不具合を生じずに、速やかに固化するレプリカ作成用の組成物を提供することができる。
<1>本発明の組成物の必須成分である部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコール
本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物は、部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールを必須成分として含有することを特徴とする。ポリビニルアルコール乃至はその一部の水酸基がアセチル化されたポリビニルアルコールは化粧料の汎用原料のものを使用することが出来る。この内、特に好ましいものは一部の水酸基がアセチル化したポリビニルアルコールであり、該一部の水酸基がアセチル化したポリビニルアルコールとしては、全水酸基の5〜20%、より好ましくは10〜15%がアセチル化されているものが好ましい。この様なポリビニルアルコール乃至はその一部の水酸基がアセチル化されたポリビニルアルコールは、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の組成物に於ける、かかるポリビニルアルコール乃至はその一部の水酸基がアセチル化されたポリビニルアルコールの好ましい含有量は、総量で、組成物全量に対して、1〜10質量%であり、更に好ましくは、3〜8質量%である。この様な水酸基の一部がアセチル化されたポリビニルアルコールとしては、既に市販されているものが存し、それを購入して利用することが出来る。かかる市販品としては、例えば、日本合成株式会社製の「ゴーセノールEG30」が好ましく例示できる。かかる成分は、他の必須成分である、ポリビニルピロリドンと、ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量が、前記ポリビニルピロリドンの含有量と、前記ポリ酢酸ビニルの含有量との総和に対して、0.5〜1、より好ましくは0.6〜0.8の質量比であることが好ましい。この様な量比において、かかる成分は、レプリカ被膜に弾性を付与すると同時に、収縮を抑制する効果を発揮する。
<2>本発明の組成物の必須成分であるポリビニルピロリドン
本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物は、ポリビニルピロリドンを必須成分として含有することを特徴とする。本発明の組成物に使用するポリビニルピロリドンとしては、化粧料などで使用されているものであれば、特段の限定無く使用することが出来る。この様なポリビニルピロリドンとしては、既に市販のものが存し、かかる市販品を購入して利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、BASF社製の「ルビスコールK−90」などが例示できる。かかる成分は、皮膚から離脱しやすく、速乾性を有する被膜を形成する。本発明の組成物に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、5〜15質量%であり、更に、好ましくは、6〜10質量%である。又、他の必須成分である、一部の水酸基がアセチル化していても良いポリビニルアルコール、及び、ポリ酢酸ビニルとの関係において、前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量が、前記ポリビニルピロリドンの含有量と、前記ポリ酢酸ビニルの含有量との総和に対して、0.5〜1、より好ましくは0.6〜0.8の質量比である、前記の条件以外に、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記ポリビニルピロリドンの含有量が、前記ポリ酢酸ビニル含有量に対して5〜10、より好ましくは6〜8の質量比であることが好ましい。
<3>本発明の組成物の必須成分であるポリ酢酸ビニル
本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物は、ポリ酢酸ビニルを必須成分として含有することを特徴とする。本発明の組成物に使用するポリ酢酸ビニルとしては、化粧料などで使用されているものであれば、特段の限定無く使用することが出来る。特に好ましいものはポリマーエマルションの形態を取るものである。この様なポリ酢酸ビニルとしては、既に市販のものが存し、かかる市販品を購入して利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、日信化学工業株式会社製の「ビニブランGV−5651」などが例示できる。このものは、ポリ酢酸ビニルを約40質量%含有するポリマーエマルションである。本発明の組成物に於いて、かかる成分は、水酸基の一部がアセチル化されていても良い、ポリビニルアルコールと、ポリビニルピロリドンとの膜形成時に於ける馴染みを向上させる作用を有する。本発明の組成物に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、固形物換算で、組成物全量に対して、0.1〜5質量%であり、0.2〜1質量%である。
<4>本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物
本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物は、前記の必須成分である、1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、2)ポリビニルピロリドンと、3)ポリ酢酸ビニルとを含有することを特徴とする。これらの成分の総和は、組成物全量に対して、8〜20質量%であることが好ましく、10〜15質量%であることが更に好ましい。本発明の組成物に於いては、かかる成分以外に通常化粧料などで使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものとしては、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類等の粉体類が好ましく例示でき、該粉体類の好ましい含有量としては、20〜30質量%含有することが例示できる。これらの粉体は、被膜の強度を高め、皮膚表面の立体形状を忠実に写し取り、維持する作用を有する。又、エタノールを含有することも、防腐力を向上させる意味と、乾燥ムラを抑制する意味で好ましい。エタノールの好ましい含有量は、組成物全量に対して、1〜5質量%である。加えて、形成する被膜の、剥離時の崩壊を防ぐ目的で、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーや、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを0.1〜2質量%含有させることも好ましい。更に、親油性の高い可塑剤として二塩基酸のジエステルを1〜3質量%含有することも好ましい。かかる二塩基酸のジエステルとしては、味ピン酸ジエトキシエチル、コハク酸ジエトキシエチルなどが好ましく例示できる。本発明の組成物は、この様な必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本亜hつめいがかかる実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物1を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物1を得た。
「ゴーセノールEG30」 5 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 7 質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
POE・POPブロックコポリマー 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 44.4質量部
<参考例1>
以下に示す処方に従って、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物1を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物1を得た。
「ゴーセノールEG30」 12 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
POE・POPブロックコポリマー 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 44.4質量部
<参考例2>
以下に示す処方に従って、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物2を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物2を得た。
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 12 質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
POE・POPブロックコポリマー 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 44.4質量部
<参考例3>
以下に示す処方に従って、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物3を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、参考例の皮膚のレプリカ作成用の参考組成物3を得た。
「ゴーセノールEG30」 6 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 7 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
POE・POPブロックコポリマー 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 44.4質量部
<試験例1>
上記組成物1、比較組成物1、比較組成物2及び比較組成物3を用いて、それぞれ日を変えて、22名のボランティアの皮膚(顔の頬部)のレプリカを作成し、それを顕微鏡下観察し、標本として不具合な部分が、作成されたレプリカ全体のどれくらいをしめるかを、観察して、グレードA:10%以下、グレードB:10〜40%、グレードC:50%以上の3つのグレードに分類して、計数した。結果を表1に示す。これより、本発明の組成物はレプリカの作成において、不具合が非常に少ない特質を有していることが判る。
Figure 2005164517
<実施例2>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物2を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物2を得た。このものも組成物1と同程度の不具合の出現の低さを有していた。
「ゴーセノールEG30」 5 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 7 質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 44.4質量部
<実施例3>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物3を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物3を得た。このものは、グレード分布では、組成物1と大差がないものの、グレードAにおける不具合分布が7〜8%の高めに位置するものが、多く、組成物1の方が好ましいものであることが判った。これは、可塑性が低下しているため、離脱時に一部レプリカが破損するためであると推察される。
「ゴーセノールEG30」 5 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
コハク酸ジエトキシエチル 2 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 7 質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 45.4質量部
<実施例4>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物4を作成した。即ち、処方成分を、80℃で良く混練り、混合し、攪拌冷却して、減圧下脱泡して、本発明の皮膚のレプリカ作成用の組成物4を得た。このものは、グレード分布では、組成物1と大差がないものの、グレードAにおける不具合分布が7〜8%の高めに位置するものが、多く、組成物1の方が好ましいものであることが判った。これは、可塑性が低下しているため、離脱時に一部レプリカが破損するためであると推察される。
「ゴーセノールEG30」 5 質量部
1,3−ブタンジオール 2 質量部
エタノール 5 質量部
流動パラフィン 6 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
「ルビスコールK90」 7 質量部
「ビニブランGV−5651」 1 質量部
カオリン 20 質量部
二酸化チタン 5 質量部
ポリオキシエチレン(20)セスキステアレート 0.5質量部
POE・POPブロックコポリマー 1 質量部
ソルビタンセスキラウレート 0.5質量部
ステアリン酸 0.1質量部
水 46.4質量部
本発明は、化粧料選択などのための肌の鑑別のツールに応用できる。

Claims (7)

  1. 1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、2)ポリビニルピロリドンと、3)ポリ酢酸ビニルとを含有することを特徴とする、皮膚のレプリカ作成用の組成物。
  2. 前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールが、水酸基の5〜20%がアセチル化されているものであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
  3. 前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量が、前記ポリビニルピロリドンの含有量と、前記ポリ酢酸ビニルの含有量との総和に対して、0.5〜1の質量比であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
  4. 前記部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールと、前記ポリビニルピロリドンと、前記ポリ酢酸ビニルとの混合比において、前記ポリビニルピロリドンの含有量が、前記ポリ酢酸ビニル含有量に対して5〜10の質量比であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚のレプリカ作成用の組成物。
  5. 1)部分的にアセチル化されても良いポリビニルアルコールの含有量と、2)ポリビニルピロリドンの含有量と、3)ポリ酢酸ビニルの含有量との総和が、組成物全量に対して、8〜20質量%であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
  6. 更に、粉体を20〜30質量%含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
  7. 更に、エタノールを1〜5質量%含有することを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載のレプリカ作成用の組成物。
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