JP2005159121A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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信儀 藤川
Tsutomu Iemura
努 家村
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芳範 河崎
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信一 管
Susumu Shimomura
晋 下村
Kazutaka Uchi
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Abstract

【課題】半田爆ぜを防止できるとともに、配線基板上に表面実装時のクラックを抑制できる、信頼性の高い積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】矩形状をなす複数個の誘電体層2を間に内部電極層3、4を介して積層してなる積層体1の側面に、内部電極層3、4に電気的に接続される厚膜導体層5a、6aを形成するとともに、厚膜導体層5a、6a上に金属メッキ層5b〜6bを形成してなる積層セラミック電子部品10において、厚膜導体層5a、6aの表面に多数の凹部Xを有しており、且つ金属メッキ層5b〜6cを凹部Xの存在しない厚膜導体層5a、6aの表面に選択的に形成して金属メッキ層5b〜6cに多数の貫通孔Yを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層セラミック電子部品に関するものである。
代表的な積層セラミック電子部品として、積層セラミックコンデンサを用いて説明する。
図2(a)は、従来の積層セラミックコンデンサを示す縦断面図であり、図2(b)は、従来の積層セラミックコンデンサを配線基板に実装した状態を示す断面図である。図3は、従来の積層セラミックコンデンサの外部電極周辺を拡大して示す縦断面図である。
図2(a)において、積層セラミックコンデンサ20は、矩形状をなす複数個の誘電体層22と内部電極層23、24とが交互に積層された積層体21の側面に、内部電極層23、24に電気的に接続される外部電極25、26が形成されている。外部電極25、26は、金属成分及びガラス成分を含む導電性ペーストを焼き付けて形成された厚膜導体層25a、26aと、厚膜導体層25a、26a上に湿式メッキ法により形成されたNiメッキ層25b、26bと、Niメッキ層25b、26bの表面に湿式メッキ法により形成されたSnメッキ層25c、26cとから構成される。
このような積層セラミックコンデンサ20は、図2(b)に示すように、配線基板11上の配線パターン12に半田13により表面実装される。このとき、Snメッキ層25c、26cは半田13に溶融するが、Niメッキ層25b、26bは半田13に溶融しないため、半田13は、Snメッキ層25c、26cを溶融し、概略Niメッキ層25b、26bと接触する。
特開2000−331866号公報(4−9頁、図2) 特開2002−246262号公報(3−5頁、図1)
しかしながら、上記実施の形態によれば、図3に示すように、Ni、Snメッキ工程において、厚膜導体層25a、26aの内部にメッキ液が浸入し、厚膜導体層25a、26a内の空隙中にメッキ液中の水分やメッキ水和物(メッキ液中の塩化物イオンや硫酸イオンが水に溶解したものを言う。以下同じ。)が残留した場合、これらの水分やメッキ水和物が半田付けなどの熱で気化膨張し、水分ガスが厚膜導体層25a、26a内の空隙の開口から噴出することにより、半田13が吹き飛ばされる(以下、半田爆ぜという)という問題点があった。特に、隣接する積層セラミックコンデンサ20の外部電極25、26間の距離mが200μm以下と小さい場合、図2(b)に示すように、ショート14の原因となっていた。
上記問題点を解決するために、Ni、Snメッキ工程において、厚膜導体層25a、26aの内部にメッキ液が浸入及び残留しないように、厚膜導体層25a、26aの金属成分及びガラス成分の面積占有率を大きくする方法が考えられるが、このとき、配線基板11上に表面実装した状態で、配線基板11が膨張・収縮した際に、積層セラミックコンデンサにクラックが発生するという問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、半田爆ぜを防止できるとともに、配線基板上に表面実装時のクラックを抑制できる、信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することにある。
本発明は、矩形状をなす複数個の誘電体層を間に内部電極層を介して積層してなる積層体の側面に、前記内部電極層に電気的に接続される厚膜導体層を形成するとともに、該厚膜導体層上に金属メッキ層を形成してなる積層セラミック電子部品において、前記厚膜導体層の表面に多数の凹部を有しており、且つ前記金属メッキ層を前記凹部の存在しない厚膜導体層の表面に選択的に形成して前記金属メッキ層に多数の貫通孔を設けたことを特徴とするものである。
また、前記凹部の平均開口径が5μm〜10μmであり、且つこれら凹部の開口面積の合計が前記厚膜導体層の表面積全体の8%〜40%を占めることを特徴とするものである。
本発明によれば、厚膜導体層の表面に多数の凹部を有しており、且つ金属メッキ層を凹部の存在しない厚膜導体層の表面に選択的に形成して金属メッキ層に多数の貫通孔を設けているため、厚膜導体層内の凹部中にメッキ液中の水分やメッキ水和物が残留した場合も、メッキ層形成後に、加熱などの方法でこれらの水分やメッキ水和物を容易に除去することができることから、半田爆ぜを防止できる。さらに、厚膜導体層内に凹部が存在するため、配線基板上に表面実装した状態で、配線基板が膨張・収縮した際に、積層セラミックコンデンサにクラックが発生することも防止できる。
また本発明によれば、凹部の平均開口径が5μm〜10μmであり、且つこれら凹部の開口面積の合計が厚膜導体層の表面積全体の8%〜40%を占めるようにしたことから、外部電極の形状や電気的特性に影響を与えることがなく有効に半田爆ぜを防止できるとともに、配線基板上への表面実装時のクラックをより効果的に抑制し信頼性の向上を可能とすることができる。
以下、本発明の積層セラミック電子部品を図面に基づいて説明する。
代表的な積層セラミック電子部品として、積層セラミックコンデンサを用いて説明する。
図1は、本発明の積層セラミックコンデンサを示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は縦断面図、(c)は(b)の外部電極周辺を拡大して示す図である。
図において、10は積層セラミックコンデンサ、1は積層体、2は誘電体層、3、4は内部電極層、5、6は外部電極である。
誘電体層2は、チタン酸バリウム(BaTiO)などを主成分とする非還元性誘電体材料からなり、その厚みは高容量化のために1〜5μmとしている。この誘電体層2は、その形状は0.6mm×0.3mmなどであり、図上、上方向に積層して積層体1が構成される。なお、誘電体層2の形状、厚み、積層数は容量値によって任意に変更することができる。
内部電極層3、4は、Cu、Niを主成分とする材料から構成され、その厚みは0.5〜2μmとしている。そして、誘電体層2の積層方向に隣接しあう2つの内部電極層3、4は、互いに積層体1の異なる端面側に延出し、各々異なる外部電極5、6に接続されている。
外部電極5、6は、Cu、Cu−Niなどの金属成分、及びガラス成分を含む導電性ペーストを焼き付けて形成された厚膜導体層5a、6aと、厚膜導体層5a、6a上に形成されたNiメッキ層5b、6bと、Niメッキ層5b、6b上に形成されたSnメッキ層5c、6cとから構成される。
ここで厚膜導体層5a、6aは、Niメッキ層5b、6bとの界面に多数の凹部Xを有しており、且つNiメッキ層5b、6b及びSnメッキ層5c、6cを凹部Xの存在しない厚膜導体層5、6の表面に選択的に形成して、Niメッキ層5b、6b及びSnメッキ層5c、6cに多数の貫通孔Yを設けれている。このため、図1(c)に示すように、厚膜導体層5a、6a内の凹部X中にメッキ液中の水分やメッキ水和物(図中、Hで示す)が残留した場合も、Niメッキ層5a、6a及びSnメッキ層5b、6b形成後に、加熱などの方法でこれらの水分やメッキ水和物を容易に除去することができることから、半田爆ぜを防止できる。さらに、厚膜導体層内5a、6aに凹部Xが存在するため、配線基板11上に表面実装した状態で、配線基板11が膨張・収縮した際に、積層セラミックコンデンサ10にクラックが発生することも防止できる。
厚膜導体層5a、6aは、特に、凹部Xの平均開口径rが5μm〜10μmであり、且つこれら凹部Xの開口面積の合計が厚膜導体層5、6のNiメッキ層5b、6b側表面積全体の8%〜40%を占めるようにすることが好ましい。この場合、凹部Xの平均開口径rが5μm以上であるため、厚膜導体層5a、6a上にNiメッキ層5b、6bを形成する際に、Niメッキ層5b、6bが凹部Xを完全に塞ぐように成長することなく、Niメッキ層5b、6bを凹部Xの存在しない厚膜導体層5a、6aの表面に選択的に形成して、Niメッキ層5b、6b及びSnメッキ層5c、6cに多数の貫通孔Yを設けることができ、半田爆ぜを防止できる。一方、凹部Xの平均開口径rが10μm以下であるため、厚膜導体層5a、6aの厚みtaが小さくなった場合も、外部電極5、6の形状や電気的特性に影響を与えることがない。
さらに、凹部Xの開口面積の合計が厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6b側表面積全体の8%以上であるため、上記配線基板11上に表面実装時のクラックをさらに効果的に抑制できる。一方、凹部Xの開口面積の合計が厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6c側表面積全体の40%以下であるため、湿中負荷試験などの信頼性の低下を抑制できる。
Niメッキ層5b、6bの厚みは、厚膜導体層5a、6aの凹部Xの開口を塞がないように、粘度との関係で任意に調整すれば良く、例えば、10μm以下とすれば良い。
ここで、積層セラミックコンデンサ10の長さ方向の寸法をL、Niメッキ層5b、6bの厚みをtbとした場合、0.01≦ta/L≦0.05、1μm≦tb≦4μmの範囲にあることが望ましい。すなわち、厚膜導体層25a、26aの厚みtaが大きくなると、厚膜導体層25a、26a表面から内部に向かって複雑に入り組んでいる凹部Xが多くなるが、ta/L≦0.05の範囲にあるため、上記複雑に入り組んでいる凹部Xは少なく、このことによっても、Niメッキ層5a、6a及びSnメッキ層5b、6b形成後に、加熱などの方法で水分やメッキ水和物を容易に除去しやすい。また、Niメッキ層25b、26bの厚みtbが大きくなると、図3に示すように、凹部X上にもまたがるように形成されるが、tb≦4μmの範囲にあるため、凹部Xの存在しない厚膜導体層5a、6a上に選択的に形成される。さらに、ta/L≧0.01の範囲にあるため、金属成分及びガラス成分を含む導電性ペーストを塗布後焼き付けるという簡単且つ安価な方法で、均一な厚膜導体層5a、6aを形成することができる。一方、tb≧1μmの範囲にあるため、積層体1のエッジ部にも均一にNiメッキ層5b、6bを形成することができ、実装性が良好になる。
以下、本発明の積層セラミックコンデンサ10の製造方法について説明する。なお、各符号は焼成の前後で区別しないことにする。
まず、誘電体層となるセラミックグリーンシート2の所定の領域に、導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布後乾燥し、内部電極層となる導体パターン3、4を形成する。
そして、このようなセラミックグリーンシートを、導体パターン3、4が互いに対向するように所定の積層枚数重ねた後、切断して積層体1とし、所定の雰囲気、温度、時間を加えて焼成する。これにより、積層体1の一対の端面には、内部電極層3、4が露出している。
次に、上記積層体1の両端面に外部電極5、6を形成する。具体的には、まず積層体1の表面に厚膜導体層5a、6aを形成する。
厚膜導体層5a、6aは、Cu、Cu−Niなどの金属成分、ホウケイ酸系ガラス粉末、アクリル系有機バインダ樹脂、及びテルピネオールなどの有機溶剤とを混合した導電性ペーストを積層体1の両端にディップ法、スクリーン印刷法などにより塗布後100℃〜150℃で乾燥し、厚膜導体層5a、6aとなる導体膜を得る。
このとき、凹部Xの開口面積の合計が厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6b側表面積全体の8%以上になるようにするために、例えば、Cu粉末及びNi粉末の平均粒径は、3μm以上のものを用いれば良い。また、導電性ペースト中の固形分の比率は、例えば、60wt%〜90wt%とする。
そして、導体膜5a、6aを窒素雰囲気中で700℃〜900℃で焼き付けることにより、厚膜導体層5a、6aが形成される。
以上のように形成した厚膜導体層5a、6aの表面には、多数の凹部Xが存在している。
上記厚膜導体層5a、6aの表面に、Niメッキ層5b、6bを電解メッキ法などの湿式メッキ法により形成する。このとき、メッキ条件を調節することにより、Niメッキ層5b、6bを凹部Xの存在しない厚膜導体層5a、6aの表面に選択的に形成する。
そして、Niメッキ層5b、6bの表面に、Snメッキ層5c、6cを電解メッキなどなどの湿式メッキ法により形成する。このとき、Snメッキ層5c、6cをNiメッキ層5b、6bの表面に選択的に形成することにより、Niメッキ層5b、6b及びSnメッキ層5c、6cに多数の貫通孔Yが設けられる。
このようにして、図1に示すような積層セラミックコンデンサ10が得られる。
ここで、Snメッキ層5c、6cを形成した後、積層セラミックコンデンサ10を純水などの洗浄水中に浸漬し、超音波洗浄や煮沸などの処理を行うことにより、残留したメッキ水和物を除去するようにしても良い。すなわち、厚膜導体層5a、6a中に水分のみが残留した場合、100℃以下の加熱状態で除去することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々の変更や改良などは何ら差し支えない。
例えば、上記実施の形態では、厚膜導体層5a、6aの表面にNiメッキ層5b、6b、Snメッキ層5c、6cを形成したが、その他あらゆるメッキ層を用いることができ、あるいは3層以上のメッキ層を形成するようにしても良い。
本発明者は、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体層2を積層してなるとともに、一対の端面に内部電極層3、4が露出している焼成後の積層体1を形成した。次に、ディップ法により、積層体1の端面に厚膜導体層となる導体膜5a、6aを形成した後、導体膜5a、6aを850℃で焼き付け、夫々内部電極層3、4と接続する厚膜導体層5a、6aを形成した。次に、厚膜導体層5a、6aの表面に電解メッキ法により、Niメッキ膜5b、6b、Snメッキ膜5c、6cを順次形成し、図1に示すような0603型(L=0.6mm)の積層セラミックコンデンサ10を作製した。さらに、得られた積層セラミックコンデンサ10を80℃に加熱した。
このとき、表1に示すように、導電性ペースト中の金属成分の平均粒径、固形分の比率、厚膜導体層5a、6aの厚みtaを制御することにより、凹部Xの平均開口径r、厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6b側表面積全体の内の凹部Xの開口面積の合計が占める割合を調節した。また、Niメッキ層5b、6bの厚みtbを制御することにより、Niメッキ層5b、6b及びSnメッキ層5c、6cに貫通孔Yが形成されない比較例も作製した。
得られた積層セラミックコンデンサ10について、半田爆ぜの発生率、たわみ強度、静電容量、湿中負荷試験を評価した。
貫通孔Yの有無、凹部Xの平均開口径r、厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6b側表面積全体の内の凹部Xの開口面積の合計が占める割合は、積層セラミックコンデンサ10の断面のSEM像から求めた。
半田爆ぜの発生率は、隣接する積層セラミックコンデンサ10の外部電極5、6間の距離mが200μmとなるように、ガラスエポキシ基板(配線基板)11上の配線パターン12に半田13付けし、270℃に加熱後、金属顕微鏡で観察することにより、半田13が吹き飛ばされた割合を求めた。
たわみ強度試験は、積層セラミックコンデンサ10を1.6mm厚のガラスエポキシ基板(配線基板)11上の配線パターン12に、半田13付けにより表面実装した。そして、外部電極5、6の中央において、ガラスエポキシ基板が上方に2.0mm移動するようにガラスエポキシ基板11をたわませた後、金属顕微鏡で観察し、クラックが発生しなかった場合を良品として○印、クラックが発生した場合を不良品として×印とした。
静電容量は、インピーダンスアナライザーで側定し、公称容量の95%以上である場合を良品として○印、95%未満である場合を不良品として×印とした。
湿中負荷試験は、温度85℃、相対湿度85%の条件で1000時間保持し、絶縁抵抗値が40mΩを超えるものを良品、40mΩ以下であるものを不良品とし、試料100個の内、不良品の割合を測定した。
判定方法として、半田爆ぜが発生した場合を不良品として×印とした。また、半田爆ぜが発生しなかった試料の内、たわみ強度試験におけるクラックが発生せず、静電容量が公称容量の95%以上であり、湿中負荷試験後の絶縁抵抗値が40mΩを超える場合を○印とした。
結果を表1に示す。
Figure 2005159121
表に示すように、Niメッキ層5a、6a及びSnメッキ層に貫通孔Yを設けた本実施例(試料番号2〜12)は、半田爆ぜが発生しなかった。特に、凹部Xの平均開口径が5μm〜10μmであり、且つこれら凹部Yの開口面積の合計が厚膜導体層5a、6aのNiメッキ層5b、6b側表面積全体の8%〜40%を占める場合(試料番号2〜4、7〜11)は、たわみ強度試験におけるクラックが発生せず、静電容量が公称容量の95%以上であり、湿中負荷試験後の絶縁抵抗値が40mΩより大きくなった。
これに対し、Niメッキ層5a、6a及びSnメッキ層に貫通孔Yを設けなかった比較例(試料番号1)は、半田爆ぜが2%発生した。
これらの結果から、本発明の積層セラミックコンデンサ10は、厚膜導体層5a、6aは金属メッキ層5b、6bとの界面に多数の凹部Xを有しており、且つ金属メッキ層5b〜6cを凹部Xの存在しない厚膜導体層5a、6aの表面に選択的に形成して金属メッキ層5b〜6cに多数の貫通孔Yを設けたため、半田爆ぜを防止できることがわかった。
本発明の積層セラミックコンデンサを示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は縦断面図、(c)は(b)の外部電極周辺を拡大して示す図である。 (a)は、従来の積層セラミックコンデンサを示す縦断面図であり、(b)は、従来の積層セラミックコンデンサを配線基板に実装した状態を示す断面図である。 従来の積層セラミックコンデンサの外部電極周辺を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
10・・・・積層セラミックコンデンサ(積層セラミック電子部品)
1・・・・・積層体
2・・・・・誘電体層
3、4・・・内部電極層
5、6・・・外部電極
5a、6a・厚膜導体層
5b、6b・Niメッキ層
5c、6c・Snメッキ層
X・・・・・凹部
Y・・・・・貫通孔

Claims (2)

  1. 矩形状をなす複数個の誘電体層を間に内部電極層を介して積層してなる積層体の側面に、前記内部電極層に電気的に接続される厚膜導体層を形成するとともに、該厚膜導体層上に金属メッキ層を形成してなる積層セラミック電子部品において、
    前記厚膜導体層の表面に多数の凹部を有しており、且つ前記金属メッキ層を前記凹部の存在しない厚膜導体層の表面に選択的に形成して前記金属メッキ層に多数の貫通孔を設けたことを特徴とする積層セラミック電子部品。
  2. 前記凹部の平均開口径が5μm〜10μmであり、且つこれら凹部の開口面積の合計が前記厚膜導体層の表面積全体の8%〜40%を占めることを特徴とする請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
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