JP2005153789A - 運行/運行制御状況表示システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 運行計画表示上での指示位置に即応して、運行計画に対応する、列車の運行状況、運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方を対話的に、且つ操作容易として参照表示すること。
【解決手段】 図(A)に示すように、指示子130の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が行われている状態で、指示子130が駅Bを示す駅線上を右方向に移動され、図(B)に示すように、最終的に指示子150の位置まで移動されたとすれば、その移動の間、指示子130の指示位置である時刻が逐次、更新されるが、この更新に応じて、表示120内容もまた、逐次、更新され、最終的に指示子150の位置に移動された時点では、指示子150の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示140が行われるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 図(A)に示すように、指示子130の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が行われている状態で、指示子130が駅Bを示す駅線上を右方向に移動され、図(B)に示すように、最終的に指示子150の位置まで移動されたとすれば、その移動の間、指示子130の指示位置である時刻が逐次、更新されるが、この更新に応じて、表示120内容もまた、逐次、更新され、最終的に指示子150の位置に移動された時点では、指示子150の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示140が行われるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鉄道運行管理技術に係り、特に任意の時刻及び位置における列車の運行状況や運行制御状況が容易に監視表示されるようにした運行/運行制御状況表示システム及び方法に関する。
鉄道においては、天候や事故等の影響により列車の運行に一旦、遅延が発生した場合、当初の計画通りに列車の運行が出来なくなることがある。鉄道の運行管理システムにおいては、そのような場合、運行計画(運転整理)画面により列車運行の再計画作業(運転整理)が実施されるが、その際には、列車の位置や線路等の地上設備の配置や制御状況が考慮されなければならない。もしも、そのような考慮を怠った場合には、再計画された運行計画通りに列車の運行が行われないばかりか、別の新たな運行遅延を発生させてしまう可能性があるからである。
例えば、ある2列車が互いに支障関係にある進路をとって進行するような場合を想定すれば、両列車が同時間帯に支障する点に到達すると、何れか一方の列車が支障する点を通過し終わるまで、他方の列車は支障する点の手前で一旦、停車せざるを得なくなってしまう。列車は、その特性上、減速・加速に時間が要されるので、もしも、一旦、停車することなく通過するように、再計画されていた場合には、その計画より遅延してしまうことになる。このような運行遅延が発生したり、また、その影響が他の運行に波及するような場合には、遅延が早期に収束せず、列車の正常運行状態への復帰には多くの時間が要されることになる。
因みに、特許文献1では、ダイヤ図(第一表示)上で対象駅と時間帯を指定し、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び、制御画面(第二表示)の表示を行い、その第二表示上で時刻指定することにより、ある時刻断面における、列車の運行状況及び運行制御状況が表示されている。より詳細には、運行計画(ダイヤ)表示(ウインドウ)上のある時間帯及びある位置方向範囲が矩形(ダイヤ上では、X方向が時間方向の範囲、Y方向が駅構内や駅間等の位置方向の範囲)で指定されることで、その時間帯及び位置方向範囲における列車の運行状況及び運行制御状況が監視されたり、制御状況の情報が作成された上、別表示(ウインドウ)として表示されている。その列車の運行制御状況等の監視や制御状況の表示は、動画状に、タイマに従って時系列に表示が変更されたり、あるいは時刻を示すスライダを備えていて、そのスライダの操作により所望の時刻が指定されることで、その時間断面における列車の運行状況及び運行制御状況の監視や制御状況の表示が行われている。表示される時間帯、あるいは範囲が変更される場合には、現に表示されている列車の運行状況及び運行制御状況の表示が消去された上(ウインドウの閉じ)、再度、運行計画上のある時間帯及びある位置方向範囲が矩形で指定された上、列車の運行状況及び運行制御状況の表示が指示されるようになっている。
また、特許文献2では、ダイヤ図(第一表示)と、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び、制御画面(第二表示)の表示を行い、第一表示上、第二表示上の指示操作にお互い対応する、第二表示上、第一表示上の対象がエコー表示されている。更に、特許文献3では、ダイヤ図(第一表示)と、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び、制御画面(第二表示)とが一つの画面上で並べ対応表示されている。より詳細に、特許文献2,3では、任意時刻ではなく、現在時刻、あるいは、運行計画上のある時刻における、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び、制御情報の断片的表示が行われている。
特開平9−123914号公報
特開平9−237173号公報
特開平9−132144号公報
しかしながら、表示される時間帯、あるいは、表示される範囲が変更される場合に、再度、運行計画上の、ある時間帯及びある範囲が指定された上で、表示の指示が行われるとすれば、運行計画上の時間帯及び位置方向の範囲指定を行う(指定の変更を行う)操作と、列車の運行状況及び運行制御状況の監視及び制御状況の表示を行う(表示の変更を行う)操作とに連続性がなく、不具合が生じることになる。即ち、列車の運行状況及び運行制御状況の表示上、見たい位置方向範囲を逐次、連続的に変更して表示することや、見たい時間帯を逐次、連続的に変更して表示すること、更には、表示範囲を逐次、連続的に変化させて表示することは不可能となっている。また、現在時刻、あるいは、運行計画上のある時刻における、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び制御情報の断片的表示が行われる場合には、任意の時刻における、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び制御状況の表示が不可能となり、問題となる事象が発生するまでの経緯や、その事象の発生タイミングが判らないばかりか、その事象が発生した後の動きも判らないようになっている。即ち、これまでにあっては、運行計画表示上の指示操作に対し、逐次対応するように、列車の運行状況及び運行制御状況の監視、及び、制御状況の表示を行うことは不可能とされていたものである。
本発明の目的は、運行計画表示上での点としての指示位置に即応して、運行計画に対応する、列車の運行状況、運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が対話的に、且つ操作容易として参照表示可能とされている運行/運行制御状況表示システム及び方法を提供することにある。
本発明による運行/運行制御状況表示システムは、運行計画に対応している、列車の運行状況及び運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が状況情報として、運行計画表示上での指示子による指示位置に応じたものとして表示可能としたものであり、運行計画情報が事前記憶され、且つ該運行計画上の時刻及び位置対応の、外部からの現況状況情報が実績情報として更新記憶される記憶装置と、指示位置を含む指示操作情報を生成する指示入力装置と、上記記憶装置からの、表示対象としての運行計画情報に基づき、運行計画表示情報を作成する運行計画表示情報作成装置と、上記指示入力装置から指示位置が更新可として入力される度に、該指示位置に表示される指示子表示情報を作成するとともに、該指示位置対応の運行計画情報を上記運行計画表示情報作成装置から獲得の上、該運行計画情報に基づき、上記実績情報から該当する状況情報を検索した上、状況表示情報を作成する状況表示情報作成装置と、上記運行計画表示情報作成装置からの運行計画表示情報が表示されている運行計画表示画面上に、上記状況表示情報作成装置からの指示子表示情報及び状況表示情報を表示する表示装置とが含まれる状態として、構成されるようにしたものである。
また、本発明による運行/運行制御状況表示方法は、運行計画に対応している、列車の運行状況及び運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が状況情報として、運行計画表示上での指示子による指示位置に応じたものとして表示可能としたものであり、運行計画が事前記憶され、且つ該運行計画上の時刻及び位置対応の現況状況情報が実績情報として更新記憶されている状態で、運行計画表示画面上での位置及び時刻が、指示位置が変更可能な指示子により更新可として指示される度に、該指示位置対応の運行計画情報に基づき、上記実績情報からは該当する状況情報が検索された上、表示画面上で表示されるようにしたものである。
運行計画表示上での点としての指示位置に即応して、運行計画に対応する、列車の運行状況、運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が対話的に、且つ操作容易として参照表示可能とされている運行/運行制御状況表示システム及び方法が提供される。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図22により具体的に説明するが、その説明に先立って、以下の説明の理解を容易ならしめるべく、説明中で使用されている用語について概説すれば、以下のようである。
列車の運行計画: 例えば線区や列車番号、施行日(臨時列車や貨物列車等に対する運行日)、出発時刻、到着時刻、通過時刻、出発駅、到着駅、通過駅、出発番線、到着番線、通過番線等によって、列車の運行スケジュールを一意に規定したものをいう。
列車の運行計画表示: 例えばダイヤグラムやチャート、グラフ等によって、「列車の運行計画」を計算機によって、ディスプレイ上にグラフィックス表示したものをいう。
列車の運行状況: 例えば時刻や列車番号、収容している駅の番号、落下している軌道回路の番号、踏んでいる制御点の番号、収容している列番窓の番号、収容している番線の番号等によって、列車の位置を一意に規定するものをいう。
列車の運行計画: 例えば線区や列車番号、施行日(臨時列車や貨物列車等に対する運行日)、出発時刻、到着時刻、通過時刻、出発駅、到着駅、通過駅、出発番線、到着番線、通過番線等によって、列車の運行スケジュールを一意に規定したものをいう。
列車の運行計画表示: 例えばダイヤグラムやチャート、グラフ等によって、「列車の運行計画」を計算機によって、ディスプレイ上にグラフィックス表示したものをいう。
列車の運行状況: 例えば時刻や列車番号、収容している駅の番号、落下している軌道回路の番号、踏んでいる制御点の番号、収容している列番窓の番号、収容している番線の番号等によって、列車の位置を一意に規定するものをいう。
列車の運行状況表示: 「列車の運行状況」を、例えば線路の形状を模した線形図等の上に表すようなものを、計算機によりディスプレイ上にグラフィックス表示したものをいう。
列車の運行制御状況: 例えば時刻や制御している駅の番号、制御している信号機の番号、制御している転轍機(ポイント)の番号、確保している進路の番号、進路の出発点・到着点の番号等によって、列車の走行を制御している状況を一意に規定したものをいう。
列車の運行制御状況表示: 「列車の運行制御状況」を、例えば線路の形状を模した線形図等の上に表すようなものを、計算機によりディスプレイ上にグラフィカルに表現したものをいう。
指示操作: 例えばマウス、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、ジョイスティック等を用い、ディスプレイ上にグラフィックス表示されているものの上で、ポインタの移動やフォーカスの移動、クリック、ダブルクリック、ドラッグ、キー押下等によって、表示上の位置、あるいは表示上の対象物を一意に規定する動作のことをいう。
列車の運行制御状況: 例えば時刻や制御している駅の番号、制御している信号機の番号、制御している転轍機(ポイント)の番号、確保している進路の番号、進路の出発点・到着点の番号等によって、列車の走行を制御している状況を一意に規定したものをいう。
列車の運行制御状況表示: 「列車の運行制御状況」を、例えば線路の形状を模した線形図等の上に表すようなものを、計算機によりディスプレイ上にグラフィカルに表現したものをいう。
指示操作: 例えばマウス、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、ジョイスティック等を用い、ディスプレイ上にグラフィックス表示されているものの上で、ポインタの移動やフォーカスの移動、クリック、ダブルクリック、ドラッグ、キー押下等によって、表示上の位置、あるいは表示上の対象物を一意に規定する動作のことをいう。
指示子: ディスプレイ上にグラフィカルに表現されているものの上で、「指示操作」が現に行われている位置、あるいは対象を示すための、グラフィックス上の表示のことをいう。
運行計画上の位置、または範囲: 例えば列車の運行ダイヤ表示における駅を表す線の番号、その線に付帯する駅名称、その駅を表す線の位置、その駅を表す線間の位置、または範囲、番線を表す線の番号、その番線を表す線に付帯する番線名称、その番線を表す線の位置等、「運行計画表示」上で、駅や駅番線、駅間の位置を一意に表すものをいう。
運行計画上の時刻: 例えば列車の運行ダイヤ表示における時刻を表す線の番号、その時刻を表す線に付帯する時刻数字、その時刻を表す線の位置、その時刻を表す線間の位置等、「運行計画表示」上で時刻を一意に表すものをいう。
運行計画上の位置、または範囲: 例えば列車の運行ダイヤ表示における駅を表す線の番号、その線に付帯する駅名称、その駅を表す線の位置、その駅を表す線間の位置、または範囲、番線を表す線の番号、その番線を表す線に付帯する番線名称、その番線を表す線の位置等、「運行計画表示」上で、駅や駅番線、駅間の位置を一意に表すものをいう。
運行計画上の時刻: 例えば列車の運行ダイヤ表示における時刻を表す線の番号、その時刻を表す線に付帯する時刻数字、その時刻を表す線の位置、その時刻を表す線間の位置等、「運行計画表示」上で時刻を一意に表すものをいう。
さて、本発明について具体的に説明すれば、先ず本発明に係る、列車の運行状況、または運行制御状況の表示方法の概要を図1(A),(B)に示す。図1(A),(B)に示すように、表示ディスプレイ100上には運行計画のダイヤグラムとしての表示110が行われており、その運行計画表示110上にはまた、位置及び時刻を指示位置として示す指示子130,150が表示されているが、これら指示子130,150それぞれの指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120,140が行われるようになっている。尤も、表示120,140が行われるに際しては、必要に応じて、列車の運行状況、または運行制御状況の何れか一方のみが表示される場合もあり得るものとなっている。
より詳細に説明すれば、運行計画表示110上、左右方向が時刻を、また、上下方向が位置を表しており、図1(A)に示すように、例えば初期状態として、指示子130の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が行われている場合を想定する。この状態で、指示子130が駅Bを示す駅線上を右方向に移動されて、最終的には、図1(B)に示すように、指示子150の位置まで移動されたとすれば、その移動の間、指示子130の指示位置である時刻が逐次、更新されるが、この更新に応じて、表示120内容もまた、逐次、更新され、最終的に指示子150の位置に移動された時点では、指示子150の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示140が行われるようになっている。
これとは逆に、指示子150が左方向に移動されて、最終的に指示子130の位置まで移動されたとすれば、その移動の間、指示子150の指示位置である時刻が逐次、更新されるが、この更新に応じて、表示140内容もまた、逐次、更新され、最終的に指示子130の位置に移動された時点では、指示子130の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が行われるようになっている。このような事情は、指示子130が駅Aを示す駅線上を移動される場合にも同様である。因みに、本例では、表示120,140それぞれの領域の大きさは一定とされているが、後述のように、その領域内で、列車の運行状況及び運行制御状況が拡大/縮小表示されたり、その領域自体の大きさが可変可能とされている。
以上のように、運行計画表示110上での指示操作に逐次、応じて、列車の運行状況及び運行制御状況の監視表示が行われていることから、運行計画に対応する列車の運行状況及び運行制御状況が対話的に、且つ操作容易として参照され得るものとなっている。なお、時刻、または位置の指示位置単位は、例えば運行ダイヤ表示における時刻線や駅線等、運行計画表示110の表示分解能に対応しており、離散的であってもよい。その場合、運行計画と列車の運行状況及び運行制御状況との対応関係が、その表示分解能に応じて明確化され得ることになる。尤も、時刻の指示位置単位は、ディスプレイ上の分解能の範囲で連続的であってもよく、この場合、対応する列車の運行状況及び運行制御状況の表示内容としては、細かな変化に富む、連続的な動画として表示することが可能となる。
ところで、運行計画表示110上では、運行計画自体が変更可能とされており、運行計画が変更される場合には、その変更作業が行われている間、運行計画表示110上で列車の運行状況及び運行制御状況を非表示状態におくのが望ましいといえる。規定の操作が行われている間だけ、列車の運行状況及び運行制御状況を表示可能とする方法の概要を図2(A),(B)に示す。図2(A),(B)に示すように、表示ディスプレイ100周辺には、運行計画表示110に対し指示操作を入力するための入力装置510や、他の入力装置520が配置されているが、通常、図2(A)に示すように、入力装置520は非規定操作状態530となる状態におかれる。この非規定操作状態530下では、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120は行われず、指示子130に代って、表示120が行われない場合での指示子500が表示された上、入力装置510により運行計画表示110に対しては、運行計画変更上の指示操作が実施可能とされている(非表示状態)。
しかしながら、入力装置520が非規定操作状態530から、図2(B)に示すように、規定操作状態540に移行された場合には、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120を行うことが可能となり、また、指示子の表示は指示子500から指示子130に変更される(表示状態)。これにより、入力装置510により運行計画表示110上で指示子130の位置が操作可能とされ、運行計画表示110上での指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況が表示可能とされる。このような状態で、もしも、必要に応じて、入力装置520が規定操作状態540から非規定操作状態530に移行されれば、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120は行われなくなり、また、指示子の表示は指示子130から指示子500に変更されることによって、入力装置510により運行計画表示110に対しては、運行計画変更上の指示操作が実施可能とされる。
より具体的に、例えば入力装置510がマウス、入力装置520がキーボードであるとすれば、非規定操作状態530は、例えばキーボード上のShiftキーが押下操作されていない状態に、また、規定操作状態540はShiftキーが押下操作されている状態に対応させ得るものとなっている。また、通常、Shiftキーは押下されていない状態におかれるが、この状態では、列車の運行状況及び運行制御状況は表示されず、運行計画表示110上でマウスにより運行計画変更のための指示操作が実施される。一方、Shiftキーが押下操作されている間は、列車の運行状況及び運行制御状況が表示可能とされ、運行計画表示110上で指示子130がマウスにより所望位置に移動される度に、その所望位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況が表示されることで、それら状況確認が可能となる。この状態で、もしも、Shiftキーが開放されたならば、Shiftキーが押下操作されていない状態に戻されることで、マウスにより運行計画表示110は、運行計画変更上の指示操作が実施可能な状態におかれることになる。
なお、入力装置520上の非規定操作状態530や規定操作状態540は、入力装置510上の状態として実現されてもよい。例えば入力装置510をマウスとして、非規定操作状態530、規定操作状態540それぞれをマウスの右ボタンの非押下状態、押下状態に対応させるようにしてもよい。このようにする場合には、単一入力手段により列車の運行状況及び運行制御状況の表示・非表示の切替えと、列車の運行状況及び運行制御状況の表示対象としての指示位置の操作とが両方、実施可能となる。尤も、非規定操作状態530や規定操作状態540は、必ずしも能動的な操作動作を伴わなくてもよく、その状態が保持可能であればよい。例えばShiftキーが押下される度に、非規定操作状態530と規定操作状態540とが交互に出現すべく、切替えされるようにしてもよい。
さて、図1(A),(B)それぞれに対し入力装置510が配置されたものを、図3(A),(B)として示す。既述のように、指示子130,150それぞれの位置は、その入力装置510により所望位置に移動操作可能とされており、指示子130,150それぞれが図示の如くの位置にある場合での、駅Bにおける列車の運行状況及び運行制御状況がそれぞれ表示120,140として示されているが、これら表示120,140内容について、具体的に説明すれば、以下のようである。
即ち、図4(A)に示す運行計画表示110上には、異なる3列車それぞれについての運行計画の表示700,710,720が示されているが、このうち、表示700に係る列車は、現に駅Aから駅Bに向かって走行しつつある状態にあり、また、表示710に係る列車は、駅Aに向かって折返し運行されるべく、駅Bで待機状態にあり、更に、表示720に係る列車は、現に駅Bに向かって走行しつつある状態(その後、駅Bで一旦、待機状態におかれた後、駅Aに向かって走行する予定)にあることが判る。この場合、駅Bにおける列車の運行状況及び運行制御状況が表示120内容して示されているが、この表示120内容を拡大表示したものを図4(B)として示す。図4(B)に示すように、表示700に係る列車は、駅Bの近くを走行していることから、その在線位置は在線位置表示730として示されている。また、表示710に係る列車は、駅Bで待機状態にあることから、その在線位置は在線位置表示770として示されている。更に、表示720に係る列車は、駅Bへの走行途中にあるも、駅Bまではまだ遠いことから、その在線位置は在線位置表示795として示されていることが判る。
因みに、図4(B)中、760は、表示700に係る列車に対する進路制御状況(進路確保状態)を表す表示であり、同じく、790は、表示720に係る列車に対する進路制御状況(進路確保状態)を表す表示を示す。また、740、750それぞれは、表示700に係る列車に対する進路制御状況760に対応する信号機の制御状況を表す表示であり、同じく、780は、表示720に係る列車に対する進路制御状況790に対応する信号機の制御状況を表す表示を示す。更に、信号機自体は丸印として表示されており、その内部が斜線表示状態にあるものは、それが青色点灯状態にあることを示しているが、このような事情は以降の説明でも同様である。
また、図4(A)に示す指示子130が若干右側に移動されたものが指示子2210であるとして、図5(A)に、その指示子2210の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示2200を示す。その表示2200の拡大表示が図5(B)として示されているが、これより、表示700に係る列車は、駅Bを通過した直後にあることから、その在線位置は在線表示2230として示されている。また、表示710に係る列車は、その進路制御状況(進路確保状態)を表す表示2250や、この進路制御状況2250に対応する信号機の制御状況を表す表示2270からも判るように、駅Aに向かおうとしているも、まだ待機状態にあることから、その在線位置は在線表示770として示されている。更に、表示720に係る列車は、その進路制御状況(進路確保状態)を表す表示2260からして、駅Bに近づきつつあることから、その在線位置は在線表示2240として示されていることが判る。
更に、図5(A)に示す指示子2210が若干右側に移動されたものが指示子150であるとして、図6(A)に、その指示子150の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示140を示す。その表示140の拡大表示が図6(B)として示されているが、これより、表示700に係る列車は、駅Bを通過してから相当な時間が経過していることから、その在線位置は在線表示820として示されている。また、表示710に係る列車は、その進路制御状況(進路確保状態)を表す表示810から判るように、駅Bから駅Aに向かって、発車直後にあることから、その在線位置は在線表示800として示されている。更に、表示720に係る列車は、駅Bに停車しようとしていることから、その在線位置は在線表示830として示されていることが判る。
結局、運行計画表示110上で、入力装置510により指示子130は、その位置から指示子2210の位置へ、更には、指示子150の位置へとその位置が変更されたことに伴い、列車の運行状況及び運行制御状況もまた、表示120から表示2200、更には、表示140へと変化していることが判る。これら表示120,2200,140内容には、列車対応の在線表示が運行状況として含まれていることから、表示700に係る列車は、駅Aから駅Bに向う線路上を走行しており、単純に左側から右側へと移動していることになる。また、表示710に係る列車は、暫くの間、駅Bの退避線路上で待機状態におかれるも、その後は、駅Aへの線路上に移動されるようになっている。更に、表示720に係る列車は、駅Aとは反対側の方から駅Bに向かって進行していることになる。また、表示120,2200,140の内容として、列車対応の進路制御状況や信号機状況も運行制御状況として併せて示されており、指示子による指示位置の変更に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況が表示可能となる。換言すれば、運行計画表示上で、入力装置510からの操作によって、列車の運行状況及び運行制御状況が時系列に進めて表示されたり、時系列的に戻されて表示されたり、列車の運行状況及び運行制御状況の監視表示が対話的に実施可能となっている。
ところで、以上の説明では、専ら、指示子は駅線上でのみ、移動可能とされているが、ある駅線と他の駅線との間の中間的な位置にも移動させ得るものとなっている。既述の図4(A)に実質的に同一である図7(A)には、駅Bを示す駅線上に指示子130が位置されている場合での、その指示子130に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示(これの拡大表示を図8(A)に示す)120が行われているが、その駅線上を指示子130が移動される限りにおいては、駅Bを中心とする表示120が行われる。しかしながら、ここで、入力装置510により指示子130の位置が、図7(B)に示すように、指示子900の位置、即ち、駅Aと駅Bとの間の位置であって、やや駅B寄りの位置に移動されたとすれば、その位置を中心とした、列車の運行状況及び運行制御状況の表示(これの拡大表示を図8(B)に示す)910が行われるようになっている。指示子130に対し,指示子900は時刻位置が同一ながらも、物理的な位置がやや駅A寄りとされていることから、表示120に対し、表示910はやや駅A寄りの状態として表示されることになる。このように、指示子は運行計画表示上の、駅を示す駅線上のみに位置されるとは限らなく、ある駅線と他の駅線との間の中間的な位置にも移動可能とされ、したがって、運行計画表示上の任意所望位置に移動可能とされた状態で、その位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示を行うことが対話的に実施可能とされている。
さて、列車の運行状況及び運行制御状況が表示ディスプレイ00とは別の表示ディスプレイに表示される場合は別として、以上の説明では、表示ディスプレイ100上には一定サイズの表示領域が設定された上、この表示領域上に列車の運行状況及び運行制御状況が表示されているが、その表示領域内で、列車の運行状況及び運行制御状況が表示範囲可変として、即ち、拡大/縮小表示されたり、あるいは、後述のように、その表示領域自体のサイズが可変、且つ列車の運行状況及び運行制御状況が表示範囲固定として表示させることが可能となっている。これについて説明すれば、図9(A)では、指示子130の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が通常通りに行われており、その拡大表示状態を図10(A)として示す。ここで、その指示子130自体の形状やサイズ等が変更可能であるとして、例えば図9(B)に示すように、指示位置が同一である指示子1100に変更されたとすれば、この指示子1100に応じた表示1110が行われるようにしたものである。
本例での場合、表示120では、指示子130が運行計画表示110上の駅Bを示す線を中心として、位置方向に広い範囲を占めるのに応じて、駅Bを中心として、線路方向(横方向)に広い範囲の運行状況及び運行制御状況が縮小表示されている。しかしながら、指示子130に比し、位置方向での長さが短くされた指示子1100による場合には、運行計画表示110上の駅Bを示す線を中心として、位置方向に狭い範囲を占めるのに応じて、図10(B)に表示1110の拡大表示状態が示されているように、駅Bを中心として、線路方向に狭い範囲の運行状況及び運行制御状況が拡大表示されるようになっている。より具体的に説明すれば、表示120に対し、表示1110では、線路方向での表示要素が減っており、表示120においては、例えば信号機を示す表示1210,1220は真円状であるのに対し、表示1110では、それら信号機を示す表示1240、1250は楕円状に伸長された状態として表示されている。また、表示120においては、進路制御状況(進路確保状態)を示す表示1230は、線路方向上の大部分を占めているのに対し、表示1110でのそれに対応する表示1260は、線路方向の全部を占めるように伸長表示されている。このように、本例では、表示領域のサイズが固定とされ、線路方向でのみ縮尺が変更可能な表示が行われているが、指示子による位置方向長さに応じた、列車の運行状況及び運行制御状況を、線路方向のみならず、縦方向にも縮尺が変更可能として表示させることも可能となっている。
一方、以上のような運行状況及び運行制御状況の表示とは別に、表示領域自体のサイズが、例えば指示子の位置方向長さに比例するが如く可変とされた上、その表示領域上に運行状況及び運行制御状況の全体を拡大、あるいは縮小表示せしめることも考えられる。例えば指示子130による場合、通常サイズの表示領域に運行状況及び運行制御状況が表示されるが、指示子130に比し、位置方向長さが大きい指示子による場合には、その通常サイズに比し、横方向、縦方向がともにサイズが大とされた表示領域上に運行状況及び運行制御状況が拡大表示されるようにしたものである。これにより、指示子の位置方向長さが変化すれば、列車の運行状況及び運行制御状況の全体が拡大表示、あるいは縮小表示されることになる。このように、表示領域がサイズ可変とされる場合には、一般的に運行状況及び運行制御状況の全体としての拡大/縮小表示が可能となり、特に駅構内に多くの線路が込み入った状態として存在している場合には、それら状況が拡大表示されることによって、それら状況がより容易に把握されることになる。
なお、指示子の位置方向長さを可変とする方法としては、例えば入力装置510をホイール付きマウスとした場合、ホイールの回転に応じて、指示子の形状、即ち、位置方向長さを変更せしめることが考えられる。例えば、前回転ならば、位置方向長さを伸長させ、後回転ならば、その位置方向長さを短縮させるようにすればよい。これにより、指示子の指示位置が変更操作される場合に使用されるマウスによって、位置方向長さも可変されることになる。一方、以上とは別に、入力装置520がキーボードであるとして、カキーボード上のカーソル矢印キー「↑」,「↓」等の押下に応じて、指示子の位置方向長さを変更することも考えられる。これにより、例えば、「↑」が押下されたならば、位置方向長さが伸長されるように、また、「↓」が押下されたならば、位置方向長さが短縮されるようにすればよい。
以上のように、運行計画表示上での指示子の指示位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況が各種態様で表示可能とされているが、指示された時刻と規定時刻(例えば現在時刻)との比較結果に応じて、列車の運行状況及び運行制御状況を表示することも考えられる。このような表示について説明すれば、図11(A)〜(C)それぞれに示す運行計画表示110上の同一の位置及び時刻を示す位置には、規定時刻としての現在時刻を示す表示1300が行われているが、この規定時刻の前後や規定時刻上に指示子1310,1330,1350が位置された場合に、列車の運行状況及び運行制御状況が如何に表示されるかを、表示1320,1340,1360として示す。図示のように、運行計画表示110上には、列車1〜3それぞれについての運行計画1370,1380,1390が表示されており、したがって、表示1320,1340,1360それぞれの内容は、それら列車1〜3それぞれについての運行状況及び運行制御状況とされる。また、表示1320,1340,1360それぞれの拡大表示状態を、図12(A)〜(C)として示す。因みに、図12(A)〜(C)中、1405、1410、1420、1450、1460は、線路上における列車1〜3の在線位置表示を、1415、1425、1445、1455、1465は、線路上における列車1〜3の進路制御状況(進路確保状態)を示す表示を、1400、1401、1430、1440は、信号機の青色点灯表示を、それぞれ示す。
ここで、運行計画表示110上、左側から右側に時刻が進む(左側に位置するほど時刻が前、右側に位置するほど時刻が後)とすれば、指示子1310に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示1320は現在時刻よりも前のものを、また、指示子1330に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示1340は現在時刻でのものを、更に、指示子1350に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示1360は、現在時刻よりも後のものを、それぞれ示していることになる。また、列車1〜3それぞれについての運行計画1370,1380,1390の内容は、以下のようである。
列車1:駅Aから駅Bへの走行(駅Bを通過)
列車2:駅Bから駅Aへの走行(駅Bで折返し)
列車3:駅Bで待機状態におかれた後に、駅Aへの走行
列車1:駅Aから駅Bへの走行(駅Bを通過)
列車2:駅Bから駅Aへの走行(駅Bで折返し)
列車3:駅Bで待機状態におかれた後に、駅Aへの走行
一方、列車の運行状況及び運行制御状況の表示1320,1340,1360上で、列車1〜3はそれぞれについての運行計画1370,1380,1390に基づき、以下のように、運行されるものとする。
列車1:中段(水平線2段目)左から中段(水平線2段目)右へ(在線位置表示1405の位置から、進路1415を辿る)
列車2:上段(水平線1段目)中央から中段(水平線3段目)左へ(在線位置表示1410の位置から、進路1445,1455を辿る)
列車3:中段(水平線3段目)右から中段(水平線3段目)左へ(在線位置表示1420の位置から、進路1425,1465を辿る)
列車1:中段(水平線2段目)左から中段(水平線2段目)右へ(在線位置表示1405の位置から、進路1415を辿る)
列車2:上段(水平線1段目)中央から中段(水平線3段目)左へ(在線位置表示1410の位置から、進路1445,1455を辿る)
列車3:中段(水平線3段目)右から中段(水平線3段目)左へ(在線位置表示1420の位置から、進路1425,1465を辿る)
ここで、図11(A)の場合、指示子1310は現在時刻の表示1300よりも前の時刻を指示しているので、当該時刻に応じた走行実績に基づいて、表示1320が行われる。この場合、列車1に関連しては、
・駅Bを通過前の在線位置表示1405(運行状況)
・駅Bを通過のための進路表示1415(運行制御状況)
・駅Bを通過のための信号機の青色点灯表示1400,1401(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。
・駅Bを通過前の在線位置表示1405(運行状況)
・駅Bを通過のための進路表示1415(運行制御状況)
・駅Bを通過のための信号機の青色点灯表示1400,1401(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。
また、図11(B)の場合は、指示子1330は現在時刻の表示1300と同一時刻を指示しているので、現況に基づいて、表示1340が行われる。この場合、列車2に関連しては、
・駅Bを出発する前の在線位置表示1410(運行状況)
・駅Bを出発するための進路表示1445(運行制御状況)
・駅Bを出発するための信号機の青色点灯表示1440(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。列車3に関連してはまた、
・駅Bに到着する前の在線位置表示1420(運行状況)
・駅Bに到着するための進路表示1425(運行制御状況)
・駅Bに到着するための信号機の青色点灯表示1430(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。
・駅Bを出発する前の在線位置表示1410(運行状況)
・駅Bを出発するための進路表示1445(運行制御状況)
・駅Bを出発するための信号機の青色点灯表示1440(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。列車3に関連してはまた、
・駅Bに到着する前の在線位置表示1420(運行状況)
・駅Bに到着するための進路表示1425(運行制御状況)
・駅Bに到着するための信号機の青色点灯表示1430(運行制御状況)
がそれぞれ行われることになる。
更に、図11(C)の場合には、指示子1350は現在時刻の表示1300より後の時刻を指示しているので、予測結果に基づいて、表示1360が行われる。この場合、列車2に関連しては、
・駅Bを出発後の在線位置表示1450(運行状況)
・駅Bを出発するための進路表示1455(運行制御状況)
がそれぞれ行われる。また、列車3に関連しては、
・駅Bに到着する前の在線位置表示1460(運行状況)
・駅Bに到着するための進路表示1465(運行制御状況)
がそれぞれ行われる。
以上のように、規定時刻に対し、指示子の指示位置を時刻的に前後させることにより、当該時刻に応じた、実績、現況、または予測結果に基づいた、列車の運行状況及び運行制御状況が対話的に、且つ切れ目なく連続的に参照され得る環境が実現される。
・駅Bを出発後の在線位置表示1450(運行状況)
・駅Bを出発するための進路表示1455(運行制御状況)
がそれぞれ行われる。また、列車3に関連しては、
・駅Bに到着する前の在線位置表示1460(運行状況)
・駅Bに到着するための進路表示1465(運行制御状況)
がそれぞれ行われる。
以上のように、規定時刻に対し、指示子の指示位置を時刻的に前後させることにより、当該時刻に応じた、実績、現況、または予測結果に基づいた、列車の運行状況及び運行制御状況が対話的に、且つ切れ目なく連続的に参照され得る環境が実現される。
ところで、以上の説明では、指示子は駅を示す駅線上のみに位置されるとは限らなく、ある駅線と他の駅線との間の中間的な位置にも移動可能とされた上、その位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示を行うことが可能とされている。しかしながら、そうであるからといって、徒に無意味な位置に移動させて、その位置に応じた状況表示を行うことは好ましくないといえる。むしろ、指示子が意味ある位置に移動される際に、その位置近傍に誤って移動されたとしても、その位置に確実に位置決め誘導されるのが望ましいといえる。図13(A),(B)に、指示子を位置決め誘導するための方法を示す。先ず図13(A)に示すように、運行計画表示110上で、指示子130を駅線上2012上の他の位置に移動させようとして、指示子130がその位置からややずれた位置2000に移動されたとすれば、駅線2011,2012と位置2000との位置関係から、その指示子130は、距離が近い方の駅線2012上の位置2010に誘導された上、実際にその位置2010で指示子としての表示が行われるようになっている。
また、図13(B)に示すように、指示子130を運行計画表示110上で10分刻みの時刻線上に誘導させるとして、その指示子130が位置2030に移動されたとすれば、時刻線2021,2022と位置2030との位置関係から、距離が近い方の時刻線2021上への誘導が行われ、その時刻線2021上で指示子としての表示が行われることになる。これにより、指示操作に対しては、規定の誘導方針に従って指示子が誘導されることによって、指示子に対する任意操作に対し、規定の位置間隔や時間間隔でのみ変更操作が可能とされ、誘導された位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況が表示されることになる。なお、指示子を誘導するか否かの切替えは、例えば、図2に示す入力装置520上で規定操作が行われている間は、指示子を誘導するも、規定操作が行われていない場合には、指示子を誘導しない、といった具合に実施可能である。具体的に、例えば、入力装置520がキーボードであれば、所定のキー(例えば、Shiftキー)が押下されている間は、指示子を誘導し、そのキーが押下されていない場合には、指示子を誘導しない、といったように、指示子の誘導、非誘導の切替えが行われるようにすればよい。
ところで、以上に述べた図では、列車の運行状況及び運行制御状況が表示されるに際して、その表示位置は運行計画表示110上の右上部分に半ば固定的に設定されている表示領域とされているが、この表示領域の内部やその近傍に指示子を移動させるとすれば、不具合が生じることになる。それら状況表示上に、少なくとも指示子の一部が表示されるとすれば、その表示のために状況把握が困難となる虞があり、また、それとは逆に、少なくとも指示子の一部が表示されなくなれば、指示位置等が不明確となるからである。したがって、このような場合には、指示子の位置が表示領域の内部やその近傍に位置されないように、状況表示のための表示領域はその位置可変として、指示子の位置から常に離れた位置に新たに設定されるのが望ましいといえる。具体的に、図14(A)に示すように、指示子130の位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が通常通りに行われている状態(状況表示は図示省略)で、図14(B)に示すように、特に指示子130が右上方向に移動され、新たな指示子2310として位置される場合を想定すれば、その指示子2310に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況は、新たに設定された表示位置でその表示2300が行われるようにしたものである。
指示子130,2310それぞれの指示位置に応じて、表示120,2300の中心位置を求める方法としては、例えば運行計画表示110上の中心点2320を利用することが考えられる。これによる場合、運行計画表示110上で、指示子130の位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示120が行われるに際しては、指示子130の中心位置と中心点2320とを通る直線上にあって、指示子130の中心位置から一定距離rにある位置が表示領域の中心位置となるようにして、表示120を行うことが考えられえる。これと同様にして、指示子2310の位置に応じた、列車の運行状況及び運行制御状況の表示2300が行われるに際しては、指示子2310の中心位置と中心点2320とを通る直線上にあって、指示子2310の中心位置から一定距離rにある位置が表示領域の中心位置となるようにして、表示2300の表示が行われるようにすればよい。このような状況表示が行われる場合には、運行計画表示110上で、指示子の指示位置が隠蔽されることなく、列車の運行状況及び運行制御状況が表示可能となる。
因みに、列車の運行状況及び運行制御状況が表示されたまま指示位置が変更されるに際しては、その指示位置に変更に応じて、列車の運行状況及び運行制御状況の表示内容が変更されるのは当然のこととして、状況表示のための表示位置も変更されるようにすればよい。また、列車の運行状況と運行制御状況の非表示・表示が実施される場合に、非表示状態にある間に、指示子の指示位置に応じた、状況表示のための表示位置が予め求められるようにしておけば、表示開始に際しては、直ちにその表示位置には列車の運行状況及び運行制御状況が表示されることになる。尤も、指示子の指示位置に応じて、状況表示のための表示位置が変更されるに際し、中心点2320がXY座標上の原点であるとして、指示子の指示位置が第1象限に存在しない限りにおいては、第1象限上の固定表示位置で状況表示が行われるようにし、その指示位置が第1象限に存在するような場合には、第1象限以外、例えば第3象限上の固定位置で状況表示を行うことも考えられるものとなっている。何れにしても、以上のような方法に限定されることなく、適当な方法により、指示子の位置が表示領域内に含まれることがないように、その表示領域はその位置可変として、指示子の位置から離れた位置に設定されるようにすれば十分である。
以上、運行/運行制御状況表示方法について説明した。次に、そのシステムについて説明すれば、一例でのその概要構成を図15に示す。この運行/運行制御状況表示システムは、図15に示すように、表示装置200や指示操作情報獲得装置210、情報記憶装置(記憶装置)230、運行計画情報―表示情報対応付装置(運行計画表示情報作成装置)240、指示操作情報―運行状況・運行制御状況情報対応装置(状況表示情報作成装置)220、情報入力装置(装置220の一部として構成することが可能)250、指示入力装置(図示せず)等を含む状態として構成されている。因みに、図中、205は状況表示情報伝達経路を、215は指示操作情報伝達経路を、225は該当状況情報伝達経路を、235は運行計画情報伝達経路を、245は運行計画表示情報伝達経路を、246は運行計画情報伝達経路を、255は現況状況情報伝達経路を、256は運行計画情報伝達経路を、257は現況状況情報入力経路を、258は運行計画情報入力経路を、それぞれ示す。
先ず情報記憶装置230には、情報入力装置250を介しシステム外部からの運行計画情報が事前記憶される。この情報記憶装置230にはまた、運行計画上の時刻及び位置対応の、システム外部からの現況状況情報が、情報入力装置250を介し実績情報として更新記憶されるようになっている。情報記憶装置230に事前記憶されている運行計画情報はまた、運行計画情報―表示情報対応装置240で運行計画表示情報として作成された上、表示装置200に転送表示される。即ち、表示装置200では、その表示画面上に運行計画が表示されることで、その表示画面は運行計画表示画面として機能することになる。
一方、指示入力装置からの指示操作情報としての表示/非表示設定情報が“表示”を示している場合(例えば、キーボード上のShiftキーが押下状態)で、且つ運行計画表示画面上で指示操作が行われた場合(例えば、マウスを意図する位置に移動)、指示操作情報獲得装置210では、運行計画表示画面上での指示位置に対する内部処理用情報(例えば表示画面中での位置座標情報)が作成された上、指示操作情報―運行状況・運行制御状況情報対応装置220に転送されるようになっている。この指示操作情報に基づき、装置220では、対応する時刻及び位置の運行計画情報が運行計画情報―表示情報対応装置240から獲得されるが、その後は、その獲得された運行計画情報に基づき、情報記憶装置230上で実績情報が検索されることで、該当状況情報が獲得される。この獲得された該当状況情報は装置220で状況表示情報として作成された上、表示装置200に転送表示されることによって、運行計画表示画面上で状況表示が行われているものである。この状況表示とともに、運行計画表示画面上の指示位置にはまた、“表示”状態での指示子が表示される必要があるが、このための表示情報も装置220で作成されるようになっている。因みに、本例では、表示装置として、表示装置200のみしか用意されていないことから、運行計画表示画面上に状況表示が行われているが、表示装置200以外の表示装置に状況表示を行うことも可能となっている。
以上のように、表示装置200では、運行計画表示に併せて、状況表示が行われているが、この場合での運行計画表示画面の例を図2(B)として示す。一方、指示入力装置からの指示操作情報としての表示/非表示設定情報が“非表示”を示している場合(例えば、キーボード上のShiftキーが非押下状態)、指示操作情報獲得装置210では、その旨が検出された上、運行計画表示画面上での指示位置の装置220への転送は何等行われなく、したがって、図2(A)に示すように、“非表示”状態での指示子が表示されるだけであり(このための表示情報も装置220で作成される)、運行計画表示画面上には状況表示が行われないようになっている。
ここで、運行/運行制御状況表示システムの構成要素について補足説明すれば、以下のようである。
即ち、
表示装置200は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等により実現され得、グラフィックス表示可能なものとして構成される。尤も、表示装置200としては、1表示画面のものに限らず、物理的に距離をおいて複数の表示画面が配置されているようなものでもよく、このような場合には、ある1つの表示画面に運行計画と指示子が表示されるようにし、他の表画面には状況表示を行うことが可能となる。
即ち、
表示装置200は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等により実現され得、グラフィックス表示可能なものとして構成される。尤も、表示装置200としては、1表示画面のものに限らず、物理的に距離をおいて複数の表示画面が配置されているようなものでもよく、このような場合には、ある1つの表示画面に運行計画と指示子が表示されるようにし、他の表画面には状況表示を行うことが可能となる。
指示操作情報獲得装置210では、例えばマウスやタッチパネル、ペンタブレット、キーボード、ジョイスティック等の指示入力装置で生成される、指示位置を含む指示操作情報が前処理されているが、指示操作情報獲得装置210は、例えば集積回路等により構成され、プログラミングに基づき各種処理装置を駆動する処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置、記憶装置(メモリ(RAM、ROM)、磁気記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光磁気記憶装置(MO)、光記憶装置(DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、CD-ROM、DVD−ROM)等)等より構成され、指示位置は、例えば位置座標情報等、内部処理で扱う情報に変換し得るように構成される。尤も、指示入力装置は1つとは限らなく、複数必要な場合が考えられる。このような場合には、図2(A),(B)に示すように、指示操作情報獲得装置210では、複数の指示入力装置(例えばマウスとキーボード)それぞれで生成される指示操作情報が同時に処理されるべく、構成されることになる。
情報記憶装置230は、例えばメモリ(RAM、ROM)、磁気記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光磁気記憶装置(MO)、光記憶装置(DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、CD-ROM、DVD−ROM)等、ランダムアクセス可能なものとして構成される。その際、情報記憶装置230としては、種類が異なる、複数の記憶媒体から構成されてもよく、また、その記憶容量が十分大きい場合には、記憶領域の一部は、指示操作情報獲得装置210おける記憶装置として使用されてもよい。
指示操作情報―運行状況情報・運行制御状況情報対応装置220は、例えば集積回路等により構成され、プログラミングに基づき各種処理装置を駆動する処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置、記憶装置(メモリ(RAM、ROM)、磁気記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光磁気記憶装置(MO)、光記憶装置(DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、CD-ROM、DVD−ROM)等)等より構成される。この場合にも、情報記憶装置230の記憶容量が十分大きい場合には、記憶領域の一部は、装置220おける記憶装置として使用されてもよいものである。また、処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置は、プログラミングに基づく処理が分けられることで、指示操作情報獲得装置210におけるものと共用されてもよい。
運行計画情報―表示情報対応装置240は、例えば集積回路等により構成され、プログラミングに基づき各種処理装置を駆動する処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置、記憶装置(メモリ(RAM、ROM)、磁気記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光磁気記憶装置(MO)、光記憶装置(DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、CD-ROM、DVD−ROM)等)等より構成される。情報記憶装置230の記憶容量が十分大きい場合には、記憶領域の一部は、装置240おける記憶装置として使用されてもよく、また、処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置は、プログラミングに基づく処理が分けられることで、指示操作情報獲得装置210におけるものと共用されてもよい。
情報入力装置250は、運行計画情報や現地装置で生成された現況状況情報を取込み前処理すべく機能しており、例えば集積回路等により構成され、プログラミングに基づき各種処理装置を駆動する処理装置やデータ処理装置、データ比較装置、入力装置、出力装置、記憶装置(メモリ(RAM、ROM)、磁気記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光磁気記憶装置(MO)、光記憶装置(DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、CD-ROM、DVD−ROM)等)等より構成されているが、内部処理で扱う情報(例えば列車が存在する位置を示すID、制御中の信号機を示すID等)に変換し得る機能が具備されるようになっている。
さて、ここで、運行計画表示や状況表示等が如何にして行われるかについて説明すれば、以下のようである。
即ち、例えば、図1(A)に示す運行計画表示110によれば、駅A〜駅B、10時〜11時の範囲が表示されており、また、
・時間方向の指示が“10時10分”(対応する左右方向座標が“X”)
・位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y”)
であったとき、表示120のように、線形図上に信号機表示や軌道回路表示、進路表示、在線表示等が行われることにより、列車の運行状況、または運行制御状況が表されているが、これら表示を行うには、先ず運行計画情報―表示情報対応装置240では、情報記憶装置230内に記憶されている運行計画情報のうち、
・「駅A〜駅B」
・「10時〜11時」
の範囲内に含まれる運行計画情報が、情報記憶装置230から表示対象として取出された上、表示情報に変換される。この表示情報は表示装置200に転送されることで、表示装置200上では、図1に示す運行計画表示110が行われる。
即ち、例えば、図1(A)に示す運行計画表示110によれば、駅A〜駅B、10時〜11時の範囲が表示されており、また、
・時間方向の指示が“10時10分”(対応する左右方向座標が“X”)
・位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y”)
であったとき、表示120のように、線形図上に信号機表示や軌道回路表示、進路表示、在線表示等が行われることにより、列車の運行状況、または運行制御状況が表されているが、これら表示を行うには、先ず運行計画情報―表示情報対応装置240では、情報記憶装置230内に記憶されている運行計画情報のうち、
・「駅A〜駅B」
・「10時〜11時」
の範囲内に含まれる運行計画情報が、情報記憶装置230から表示対象として取出された上、表示情報に変換される。この表示情報は表示装置200に転送されることで、表示装置200上では、図1に示す運行計画表示110が行われる。
一方、指示操作情報獲得装置210では、指示入力装置からの指示位置から、座標(X,Y)を表現する内部処理用の情報が生成されており、この「座標(X,Y)を表現する情報」は指示操作情報―運行状況・運行制御状況情報対応装置220に転送される。装置220では、その「座標(X,Y)を表現する情報」を運行計画情報―表示情報対応装置240に転送するが、その応答として、運行計画情報−表示情報対応装置240から、対応する「時刻“10時10分”を表現する情報」、「位置“駅B”を表現する情報」を受け取る。その後、装置220では、「時刻“10時10分”を表現する情報」、「位置“駅B”を表現する情報」に基づき、対応する時刻及び位置における、運行状況、または運行制御状況を表す情報として、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を情報記憶装置230から受け取る。装置220では、その「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」に基づき、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表すための表示情報」が作成された上、表示装置200に転送されることによって、表示装置200では、図1に示す運行計画表示110上に、表示120のような線形図上に、信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示等を行うことにより、列車の運行状況、または運行制御状況が併せて表示されているものである。
以上の説明から判るように、指示操作情報―運行状況情報・運行制御状況情報対応装置220は中核的な構成要素とされているが、その一例での内部構成を図16として示す。図16に示すように、列車の運行状況、または運行制御状況の表示を決定する運行状況・運行制御状況表示決定部300や列車の運行状況、または運行制御状況を判断する運行状況・運行制御状況判断部310、列車の運行計画情報を獲得する運行計画情報獲得部330、列車の運行状況、または運行制御状況の情報を獲得する運行状況・運行制御状況情報獲得部340を含むように構成されている。
その内部動作について説明すれば、運行状況・運行制御状況判断部310では、経路215を介し指示操作情報を受け取ると、経路315を介し運行計画情報獲得部330に対し、当該指示操作情報(例えばディスプレイ上の座標)に対応する運行計画情報(対応する時刻及び位置)を要求するが、この要求に対する応答として、同じく経路315を介しその要求に係る運行計画情報が獲得されるようになっている。判断部310では、運行計画情報が獲得されると、当該運行計画情報(対応する時刻及び位置)に対応する列車の運行状況、または運行制御状況を表す情報を経路345を介し運行状況・運行制御状況情報獲得部340に要求するが、この要求に対する応答として、同じく経路345を介し、その要求に係る、列車の運行状況、または運行制御状況を表す情報が獲得される。判断部310で、運行状況・運行制御状況を表す情報が獲得されれば、この情報は経路305を介し運行状況・運行制御状況表示決定部300に転送される。決定部300では、判断部310からの運行状況・運行制御状況を表す情報に基づき、運行状況・運行制御状況を表す表示情報が生成された上、経路205を介し表示装置200に転送されるようになっている。
更に、実績・現況・予測の切替え機能が具備されている運行/運行制御状況表示システムについて説明すれば、一例でのその概要構成を図17に示す。図示のように、図15に示すものとの相違点としては、図15に示す指示操作情報―運行状況情報・運行制御状況情報対応装置220は、指示操作情報―運行状況情報・運行制御状況情報対応装置2110に置換された上、規定時刻情報、現況状況情報がそれぞれ経路2111,2105を介し新たに入力されていることが挙げられ、これ以外の事情は、図15に示すものとほぼ同様となっている。換言すれば、装置2110には、実績・現況・予測の切替え機能が具備されている点で、装置220とは区別される。
したがって、以下の説明では、装置2110をその中心として説明すれば、運行計画表示上で指示操作が行われた場合に、運行計画情報が運行計画情報―表示情報対応装置240から経路246を介し獲得されるまでの処理は、装置220と同様となっている。しかしながら、その後、装置2110では、その獲得された運行計画情報を基に、規定時刻(例えば現在時刻)との比較が行われており、指示された時刻が規定時刻前、規定時刻、または規定時刻後の何れに該当するかが判断される。この判断で、もしも、規定時刻前と判断された場合は、指示された時刻に対応する該当状況情報は、情報記憶装置230上の実績情報から獲得された後、表示情報に変換された状態として、表示装置200に転送される。また、もしも、指示された時刻が規定時刻後と判断された場合には、規定時刻以前の所定時間帯分の実績情報が情報記憶装置230から獲得された後、この実績情報を基に、指示された時刻における状況が予測される。この予測情報が該当状況情報として得られた上、表示情報に変換された状態として、表示装置200に転送される。更にまた、指示された時刻が規定時刻であると判断された場合、経路2105を介し獲得されている現況状況情報を基に、表示情報が作成された上、表示装置200に転送されるようになっている。何れの場合でも、表示装置200では、運行計画表示に併せて、該当状況の表示が行われることになる。
さて、ここで、運行計画表示や状況表示等が如何にして行われるかについて説明すれば、例えば、図11(A)に示す運行計画表示110によれば、駅A〜駅B、10時〜11時の範囲が表示されており、また、規定時刻は10時16分とされ、
・時間方向の指示が“10時10分”(対応する左右方向座標が“X1”)
・位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y1”)
であったとき、表示1320のように、線形図上に信号機表示や軌道回路表示、進路表示、在線表示等が行われることにより、列車の運行状況、または運行制御状況が表されているが、これら表示を行うには、先ず運行計画情報―表示情報対応装置240では、情報記憶装置230内に記憶されている運行計画情報のうち、
・「駅A〜駅B」
・「10時〜11時」
の範囲内に含まれる運行計画情報が、情報記憶装置230から表示対象として取出された上、表示情報に変換される。この表示情報は表示装置200に転送されることで、表示装置200上では、図11(A)に示す運行計画表示110が行われる。
・時間方向の指示が“10時10分”(対応する左右方向座標が“X1”)
・位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y1”)
であったとき、表示1320のように、線形図上に信号機表示や軌道回路表示、進路表示、在線表示等が行われることにより、列車の運行状況、または運行制御状況が表されているが、これら表示を行うには、先ず運行計画情報―表示情報対応装置240では、情報記憶装置230内に記憶されている運行計画情報のうち、
・「駅A〜駅B」
・「10時〜11時」
の範囲内に含まれる運行計画情報が、情報記憶装置230から表示対象として取出された上、表示情報に変換される。この表示情報は表示装置200に転送されることで、表示装置200上では、図11(A)に示す運行計画表示110が行われる。
一方、指示操作情報獲得装置210では、指示入力装置からの指示位置から、座標(X1,Y1)を表現する内部処理用の情報が生成される。この「座標(X1,Y1)を表現する情報」は装置2110に転送されるが、装置2110では、その「座標(X1,Y1)を表現する情報」を運行計画情報―表示情報対応装置240に転送することで、運行計画情報―表示情報対応装置240からは、対応する「時刻“10時10分”を表現する情報」、「位置“駅B”を表現する情報」が獲得される。また、装置2110では、経路2111を介し規定時刻としての「時刻“10時16分”を表現する情報」が獲得された上、指示された時刻に対応する「時刻“10時10分”を表現する情報」と、規定時刻に対応する「時刻“10時16分”を表現する情報」とが比較されることによって、指示された時刻が規定時刻の前、後、または同一であるかが判断される。この場合には、明らかに規定時刻の前と判断されるから、指示された時刻に対応する「時刻“10時10分”を表現する情報」と「位置“駅B”を表現する情報」を基に、対応する時刻及び位置における、運行状況、または運行制御状況を表す実績情報としての「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を情報記憶装置230から受け取る。装置2110では、その「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を基に、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表すための表示情報」が作成された上、表示装置200に転送される。
また、図11(B)に示す指示子1330のように、時間方向の指示が“10時16分”(対応する左右方向座標が“X2”)、位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y1”)であった場合には、先の場合と同様に処理されることで、装置2110では、運行計画情報―表示情報対応装置240からは、対応する「時刻“10時16分”を表現する情報」、「位置“駅B”を表現する情報」が獲得される。その後、指示された時刻に対応する「時刻“10時16分”を表現する情報」と、規定時刻としての「時刻“10時16分”を表現する情報」とが比較されることで、指示された時刻が規定時刻の前、後、または同一であるかが判断される。この場合、規定時刻と同一と判断されるから、指示操作に対応する「位置“駅B”を表現する情報」を基に、対応する位置における、運行状況、または運行制御状況を表す現況情報としての「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を情報入力装置2100から受け取る。装置2110では、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を基に、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表すための表示情報」が作成された上、表示装置200に転送される。
更に、図11(C)に示す指示子1350のように、時間方向の指示が“10時20分”(対応する左右方向座標が“X3”)、位置方向の指示が“駅B”(対応する上下方向座標が“Y1”)であった場合、同様にして、装置2110では、運行計画情報―表示情報対応装置240からは、対応する「時刻“10時20分”を表現する情報」、「位置“駅B”を表現する情報」が獲得されることになる。その後、指示された時刻に対応する「時刻“10時20分”を表現する情報」と、規定時刻としての「時刻“10時16分”を表現する情報」とが比較されることで、指示された時刻が規定時刻の前、後、または同一であるかが判断される。この場合には、規定時刻より後と判断されるから、指示された時刻に対応する「時刻“10時20分”を表現する情報」と「位置“駅B”を表現する情報」を基に、対応する時刻及び位置における、運行状況、または運行制御状況を表す予測情報としての「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」が、情報記憶装置230から獲得される、規定時刻以前の所定時間帯分の実績情報を基に生成される。装置2110では、生成された予測情報としての「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表す情報」を基に、「線形図上の信号機表示、軌道回路表示、進路表示、在線表示を表すための表示情報」が作成された上、表示装置200に転送される。結局、表示装置200では、図11(A)〜(C)それぞれに示されている表示1320,1340,1360のように、指示子1310,1330,1350それぞれの指示位置と規定時刻の関係に応じた状況表示が、運行計画表示110と併せて表示されることになる。
以上のように、実績・現況・予測の切替え機能が具備されている運行/運行制御状況表示システムでも、装置2110が中核的な構成要素とされているが、この装置2110のその一例での内部構成を図18として示す。図示のように、装置2110は、既述の運行状況・運行制御状況表示決定部300や運行計画情報獲得部330の他、実績・現況・予測指示操作の実績・現況・予測指示操作判断部400や実績としての状況情報を獲得する実績情報獲得部410、現況状況情報を獲得する現況情報獲得部420、運行状況、または運行制御状況の予測を表す情報を生成する予測情報生成部430、運行状況、または運行制御状況を判断する運行状況・運行制御状況判断部440を含むようにして、構成されている。
さて、その装置2110での動作について説明すれば、運行状況・運行制御状況判断部440では、経路215を介し指示操作情報を受け取ると、経路315を介し運行計画情報獲得部330に対し当該指示操作情報(例えばディスプレイ上の座標)に対応する運行計画情報(対応する時刻及び位置)を要求するが、この要求に対する応答として、運行計画情報―表示情報対応装置240からの運行計画情報が獲得される。次に、この獲得された運行計画情報(対応する時刻及び位置)は、経路405を介し実績・現況・予測指示操作判断部400に転送される。この実績・現況・予測指示操作判断部400では、経路2111を介し規定時刻を表す情報が獲得されているが、当該時刻を表す情報は、経路405を介し受け取った運行計画情報内の時刻を表す情報と比較される。この比較により、指示された時刻が規定時刻前(即ち、実績を指示)か、規定時刻と同一(即ち、現況を指示)か、または規定時刻後(即ち、予測を指示)かが判別されるが、これら判別結果それぞれに基づき、実績情報獲得部410、現況情報獲得部420、予測情報生成部430に対し、実績情報の獲得、現況状況情報の獲得、予測情報の生成といった要求が経路415,425,435を介し行われる。その要求には、指示操作に対応する運行計画情報が伴われているが、要求とこれに伴う運行計画情報を受けた実績情報獲得部410、現況情報獲得部420、予測情報生成部430それぞれでは、当該運行計画情報に対応する運行状況、または運行制御状況の実績を表す情報、運行状況、または運行制御状況の現況を表す情報、当該運行計画情報に対応する運行状況、または運行制御状況の予測を表す情報が獲得、あるいは生成された上、経路345を介し運行状況・運行制御状況判断部440に転送される。運行状況・運行制御状況判断部440では、運行状況・運行制御状況を表す情報が獲得されれば、当該情報は経路305を介し運行状況・運行制御状況表示決定部300に転送される。運行状況・運行制御状況表示決定部300では、その情報は運行状況・運行制御状況を表す表示情報として生成された上、経路205を介し表示装置200に転送される。
ここで、予測情報生成部430について説明すれば、その一例での内部構成を図19に示す。上述のように、予測情報生成部430では、運行計画情報に対応する運行状況、または運行制御状況の予測を表す情報が生成されているが、予測情報生成部430は、図19に示すように、運行計画を表す情報を獲得する運行計画情報獲得部1900や列車の走行条件を表す情報を獲得する走行条件情報獲得部1910、列車の位置を表す情報を生成する列車位置情報生成部1920、列車の走行進路の状態を表す情報を生成する進路状態情報生成部1930、列車の走行信号の状態を表す情報を生成する信号状態生成部1950、列車の運行状況、または運行制御状況を表す情報を出力する運行状況・運行制御状況情報出力部1940を含むようにして、構成されている。
さて、予測情報生成部430での動作について説明すれば、先ず経路435を介し、指示操作に対応した運行計画情報を受け取った列車位置情報生成部1920では、経路1915を介し走行条件情報獲得部1910からは、列車の走行条件情報(例えば列車性能、軌道の条件、列車の走行実績等)を受け取り、また、経路1905を介し運行計画情報獲得部1900からは、列車の運行計画情報(例えば出発時刻、到着時刻等)を受け取って、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の存在位置を求め、それを表す情報が生成される。一方、経路435を介し、指示操作に対応した運行計画情報を受け取った進路状態情報生成部1930では、経路1925を介し列車位置情報生成部1920からは、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の存在位置を表す情報を受け取り、また、経路1906を介し運行計画情報獲得部1900からは、指示操作に対応する列車の運行計画情報を受け取って、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の走行進路の状態が求められ、それを表す情報が生成された上、列車位置を表す情報とともに、経路1936を介し運行状況・運行制御状況情報出力部1940に転送される。信号状態生成部1950ではまた、経路1955を介し走行条件情報獲得部1910からは、列車の走行条件情報を受け取り、また、経路1926を介し列車位置情報生成部1920からは、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の存在位置を表す情報を受け取り、更に、経路1935を介し進路状態情報生成部1930からは、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の走行進路の状態を表す情報を受け取って、指示操作に対応した位置及び時刻における列車の走行信号の状態が求められ、それを表す情報が生成された上、経路1956を介し運行状況・運行制御状況情報出力部1940に転送される。この運行状況・運行制御状況情報出力部1940では、経路1927を介し列車の存在位置を表す情報も獲得されていることから、結局、運行状況・運行制御状況情報出力部1940からは、経路345を介し指示操作に対応する位置及び時刻に対応する各種情報、即ち、列車の存在位置を表す情報、列車の走行進路の状態を表す情報、列車の走行信号を表す情報が出力されることになる。
以上、運行/運行制御状況表示システムについて、ハードウェア的なイメージとして説明したが、実際上、処理の殆どはソフトウェア処理によっている。このソフトウェア上での一連の処理の概要について説明すれば、一例でのその処理フローを図20として示す。これによる場合、先ず運行計画表示(例えばダイヤ表示)が行われている状態での処理開始に際して、その運行計画表示上で何等かの操作が行われれば、その操作が運行状況、または運行制御状況を表示する指示であるか否かが判断される(処理1600,1605,1610)。もしも、その操作が状況表示の指示でない場合には、状況表示は終了され、初期状態に戻されるようになっている(処理1610,1620)。また、もしも、その操作が状況表示の指示であった場合には、運行状況、または運行制御状況の表示が開始される(処理1610,1625)。これに引続き、運行計画表示上での指示操作の獲得、運行計画表示への指示子の表示、その指示操作(指示位置)の内容解釈が順次、行われる(処理1630,1635,1640)。次に、指示操作内容の解釈結果に基づき、運行状況、または運行制御状況の表示内容が決定された後、その運行状況、または運行制御状況が表示されており、その後は、初期状態に戻されるようになっている(処理1645,1650)。
また、進路制御・在線表示の決定処理について説明すれば、その一例での処理フローを図21に示す。図示のように、処理開始後には、先ず在線情報の獲得、進路情報の獲得、信号情報の獲得が順次、行われる(処理1700,1705,1710,1715)。その後は、獲得された在線情報、進路情報及び信号情報に基づき、当該情報を表す表示情報への変換処理が行われた上、一連の処理は終了されるようになっている(処理1720,1725)。
最後に、実績・現況・予測の切替え機能に係る状況表示の決定処理について説明すれば、その一例での処理フローを図22として示す。図示のように、処理開始後には、先ず規定時刻の獲得、指示操作情報の獲得が順次、行われる(処理1800,1805,1806)。これに引続いて、規定時刻とその指示操作情報に含まれる時刻情報(指示された時刻)とが比較されることで、指示された時刻が規定時刻前であるか否かが判断される(処理1810)。この判断で、もしも、規定時刻前であると判断された場合は、指示操作情報に対応する位置及び時刻での実績情報が獲得された後、状況表示情報が決定され、一連の処理は終了される(処理1810,1815,1820,1825)。また、もしも、規定時刻前でないと判断された場合は、規定時刻後であるか否かが判断される(処理1810,1830)。この判断で、もしも、規定時刻後ではない、即ち、規定時刻と一致すると判断された場合は、指示操作情報に対応する位置での現況状況情報が獲得された後、状況表示情報が決定され、一連の処理は終了される(処理1830,1835,1820,1825)。一方、規定時刻後と判断された場合には、指示操作に対応する位置及び時刻での運行計画情報、列車の走行条件情報、進路あるいは信号の状態を表す情報が順次、獲得される(処理1830,1840,1845,1850)。その後、運行計画、列車走行条件に基づき、指示操作情報に対応する位置及び時刻における、列車の運行状況、または運行制御状況が求められた後、列車の運行状況、または運行制御状況を表す情報に基づき、表示情報が決定され、一連の処理は終了される(処理1855,1820,1825)。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき、具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることはいうまでもない。
100…表示ディスプレイ、110…運行計画表示、510,520…(指示)入力装置、200…表示装置、220,2110…指示操作情報―運行状況・運行制御状況情報対応装置(状況表示情報作成装置)、230…情報記憶装置(記憶装置)、240…運行計画情報―表示情報対応付装置(運行計画表示情報作成装置)
Claims (12)
- 運行計画に対応している、列車の運行状況及び運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が状況情報として、運行計画表示上での指示子による指示位置に応じたものとして表示可能とされている運行/運行制御状況表示システムであって、運行計画情報が事前記憶され、且つ該運行計画上の時刻及び位置対応の、外部からの現況状況情報が実績情報として更新記憶される記憶装置と、指示位置を含む指示操作情報を生成する指示入力装置と、上記記憶装置からの、表示対象としての運行計画情報に基づき、運行計画表示情報を作成する運行計画表示情報作成装置と、上記指示入力装置から指示位置が更新可として入力される度に、該指示位置に表示される指示子表示情報を作成するとともに、該指示位置対応の運行計画情報を上記運行計画表示情報作成装置から獲得の上、該運行計画情報に基づき、上記実績情報から該当する状況情報を検索した上、状況表示情報を作成する状況表示情報作成装置と、上記運行計画表示情報作成装置からの運行計画表示情報が表示されている運行計画表示画面上に、上記状況表示情報作成装置からの指示子表示情報及び状況表示情報を表示する表示装置とを含む運行/運行制御状況表示システム。
- 請求項1記載の運行/運行制御状況表示システムにおいて、上記状況表示情報作成装置には状況予測・作成手段が具備されることで、上記運行計画表示画面上で指示子により指示された時刻と規定時刻との比較結果に基づき、指示された時刻としての、規定時刻前の時刻に係る実績情報としての状況情報、指示された時刻としての、規定時刻に係る現況状況情報、または指示された時刻としての、規定時刻後の時刻に係る、上記実績情報より予測される状況情報が表示されるようにした運行/運行制御状況表示システム。
- 請求項1,2の何れかに記載の運行/運行制御状況表示システムにおいて、上記指示入力装置からの指示操作情報としての表示/非表示設定情報に基づき、上記状況表示情報作成装置では、運行計画表示画面上での指示子及び状況情報の表示/非表示の制御が行われるようにした運行/運行制御状況表示システム。
- 請求項1〜3の何れかに記載の運行/運行制御状況表示システムにおいて、上記状況表示情報作成装置では、上記指示子の指示位置が上記一部表示領域内に含まれることがないように、該一部表示領域は位置可変として、上記指示子の指示位置から離された位置に設定される制御が行われるようにした運行/運行制御状況表示システム。
- 請求項1〜4の何れかに記載の運行/運行制御状況表示システムにおいて、上記状況表示情報作成装置では、上記指示子がサイズ可変な図形として表示可能とされている場合に、該図形のサイズに応じて、固定サイズの一部表示領域に該当状況情報が表示範囲可変として表示されるか、または上記図形のサイズに応じた領域サイズとして、可変サイズの一部表示領域上に該当状況情報が表示範囲固定として表示されるかの制御が行われるようにした運行/運行制御状況表示システム。
- 請求項1〜5の何れかに記載の運行/運行制御状況表示システムにおいて、上記状況表示情報作成装置では、運行計画表示画面上で指示子の指示位置が任意位置に変更されるに際して、該指示子の指示位置は最寄の駅線上か、または駅線上で規定間隔で定められている時刻位置のうち、最寄の時刻位置に誘導される制御が行われるようにした運行/運行制御状況表示システム。
- 運行計画に対応している、列車の運行状況及び運行制御状況のうち、少なくとも何れか一方が状況情報として、運行計画表示上での指示子による指示位置に応じたものとして表示可能とされている運行/運行制御状況表示方法であって、運行計画が事前記憶され、且つ該運行計画上の時刻及び位置対応の現況状況情報が実績情報として更新記憶されている状態で、運行計画表示画面上での位置及び時刻が、指示位置が変更可能な指示子により更新可として指示される度に、該指示位置対応の運行計画情報に基づき、上記実績情報からは該当する状況情報が検索された上、表示画面上で表示されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
- 請求項7記載の運行/運行制御状況表示方法において、上記運行計画表示画面上で指示子により指示された時刻と規定時刻との比較結果に基づき、指示された時刻としての、規定時刻前の時刻に係る実績情報としての状況情報、指示された時刻としての、規定時刻に係る現況状況情報、または指示された時刻としての、規定時刻後の時刻に係る、上記実績情報より予測される状況情報が表示されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
- 請求項7,8の何れかに記載の運行/運行制御状況表示方法において、上記運行計画表示画面上での指示子の非表示が可能とされている場合に、該運行計画表示画面上に指示子が指示位置に表示されている間、該当状況情報が表示されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
- 請求項7〜9の何れかに記載の運行/運行制御状況表示方法において、上記指示子の指示位置が上記一部表示領域内に含まれることがないように、該一部表示領域は位置可変として、上記指示子の指示位置から離された位置に設定されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
- 請求項7〜10の何れかに記載の運行/運行制御状況表示方法において、上記指示子がサイズ可変な図形として表示可能とされている場合に、該図形のサイズに応じて、固定サイズの一部表示領域に該当状況情報が表示範囲可変として表示されるか、または上記図形のサイズに応じた領域サイズとして、可変サイズの一部表示領域上に該当状況情報が表示範囲固定として表示されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
- 請求項7〜11の何れかに記載の運行/運行制御状況表示方法において、運行計画表示画面上で指示子の指示位置が任意位置に変更されるに際して、該指示子の指示位置は最寄の駅線上か、または駅線上で規定間隔で定められている時刻位置のうち、最寄の時刻位置に誘導されるようにした運行/運行制御状況表示方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051101 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070206 |