JP2005153435A - 液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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滋 金原
Makoto Tanaka
田中  誠
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Abstract

【課題】開口面積の小さい吐出口の列と、開口面積の大きい吐出口の列とを有し、開口面積の小さい吐出口と大きい吐出口が主走査方向に沿う同じ仮想線上に位置するように配置して、階調記録を行うと、スジやムラが発生して画像品質が低下する。
【解決手段】開口面積の小さい第一吐出口11と開口面積の大きい第二吐出口12とを交互に配置した第一、第二吐出口列13、14とを有し、第一吐出口列13の第一吐出口11と第二吐出口列14の第二吐出口12とが主走査方向に沿う同じ仮想線L0上に位置するように配置して、第二吐出口12のよる大ドットの間を隙間なく第一吐出口11による小ドットで埋めることでスジの発生を防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置に関する。
例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置として、記録液の液滴を吐出する吐出口(ノズル)と、この吐出口が連通する液室(吐出室、圧力室、加圧室、インク流路等とも称される。)と、この液室内の記録液を加圧するためのエネルギーを発生する駆動手段(アクチュエータ手段)とを備えて、エネルギーを発生させることによって液室内のインクに圧力を作用させ、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを備えたものがある。
インクジェットヘッドとしては、駆動手段として、圧電素子などの電気機械変換素子を用いる圧電型のもの、振動板と電極間の静電力を利用する静電型のもの、電気熱変換素子(発熱抵抗体)による膜沸騰を利用するサーマル型のものなどがある。
この中で、サーマル型ヘッドは、電気熱変換素子(ヒーター)とこの電気熱変換素子に電圧を印加するための電極を有し、電気熱変換素子に電圧を印加することによりインクを加熱して気泡を発生させ、この気泡による圧力で吐出口よりインクを吐出させるものである。
このサーマル型ヘッドにおける気泡の発生メカニズムは、伝熱理論の分野で知られているいわゆる膜沸騰現象を利用するものであり、この膜沸騰現象によって発生する気泡は気泡の発生から消滅の再現性が非常に良く、電気熱変換素子を用いた駆動手段は液滴を噴射させるための駆動手段としては最適のものといえる。
しかしながら、サーマル型ヘッドにおいては、その気泡の発生から消滅の挙動が、気泡の発生(1)と消滅(0)というように2値的であり、気泡の大きさ、つまりは、吐出される液体の体積を制御することは困難である。そのため、サーマル型ヘッドを用いたインクジェット記録装置は2値記録を行なうには適しているが、液滴の大きさを制御して多値記録を行うことは困難である。
そこで、サーマル型ヘッドを用いたインクジェット記録装置において、特許文献1に記載されているように、少なくとも2つの独立に信号を入力しうるヒーターの各々に入力する信号の入力タイミングを適宜ずらすことにより2つのヒーターで2つの気泡を発生させて、吐出口より吐出させるインク滴の量を微妙に変化させることで、高階調記録を実現しようとするものがある。
特開昭55−132259号公報 特開2000−43269号公報
しかしながら、このように独立して駆動される2つのヒーターで2つの気泡を発生させる場合、気泡の発生から消滅のタイミングの制御が難しいという問題がある。
そこで、特許文献3ないし5に記載されているように、開口面積の異なる複数種類の吐出口を形成すること、体積の異なる液滴を吐出できるようにしたサーマル型ヘッドが知られている。
特開2003−127439号公報 特開2002−321354号公報 特開平9−254413号公報
このような従来のインクジェットヘッドの一例について図33及び図34を参照して説明すると、このヘッドは、アクチュエータ基板501と、流路基板502及びノズル板503を接合して構成され、アクチュエータ基板501上には複数のエネルギー発生素子(発熱抵抗体)504、505を備え、ノズル板503にはこれらのエネルギー発生素子504、505に対応する位置に複数の第一吐出口505、第二吐出口506がそれぞれ形成されている。
そして、ノズル板503の第一、第二吐出口506、507の間では、第一吐出口506は相対的に開口面積を小さく、第二吐出口507は相対的に開口面積を大きく形成することにより、開口面積の小さい複数の第一吐出口506を仮想線L1上で一列に並べた第一吐出口列511と、開口面積の大きい複数の第二吐出口507を仮想線L2上で一列に並べた第二吐出口列512とを、このヘッドをキャリッジに搭載したときの主走査方向に所定の間隔を置いて配置している。
この場合、第一吐出口列511の各第一吐出口506と第二吐出口列512の各第二吐出口507は、吐出口の並び方向の位置を同じ位置に配置する、つまり、図中の吐出口の並び方向に直交する同一の仮想線L0に第一、第二吐出口506、507の中心が位置する構成としている。
また、第一吐出口506に対応するエネルギー発生素子504の面積及び液体供給路509の幅は小さく、第二吐出口507に対応するエネルギー発生素子505の面積及び液体供給路510の幅は大きく形成されている。
そして、このヘッドでは、図示しないインクタンクより共通液室508を介して液体供給路509、510に供給されたインクを、エネルギー発生素子504、505を選択に駆動して加熱することにより、気泡を発生させてその圧力により第一、第二吐出口506、507から選択的にインク滴を吐出させる。
これにより、第一吐出口506は開口面積が小さいため、第一吐出口506より吐出されるインク滴の体積は相対的に小さい。一方、第二吐出口507は開口面積が大きいため、第二吐出口507より吐出されるインク滴の体積は相対的に大きく、結果的に2種類の異なる大きさのインク滴を吐出することができる。
なお、吐出口の大きさを異ならせるヘッドとしては、特許文献6に記載されているように、微粒子を分散させた記録液体を使用する場合、色により微粒子の大きさが異なるときにその微粒子の大きさにより吐出口の大きさを異ならせたものも知られている。
特開2000−211124号公報
上述した図33及び図34で説明したような開口面積の異なる第一吐出口506と第二吐出口507をキャリッジの走査方向(主走査方向)に沿う仮想線L0上に配置したヘッドを使用して記録を行った場合、被記録媒体である用紙上でのドットの位置関係は図35に示すようになる。
すなわち、第一吐出口506から吐出されたインク滴によって小ドットD1が形成され、第二吐出口507から吐出されたインク滴によって大ドットD2が形成されるが、吐出した各々のドット間には連続的に隙間521が発生し、記録画像にスジが生じるという課題がある。
この場合、被記録媒体を吐出口間隔の幅分だけ送る間にヘッドを2度走査することで回避することができるが、これでは画像形成装置の高速化を図るのが困難となる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、高階調かつ高解像及び高速記録が可能な液滴吐出ヘッド、及びこの液滴吐出ヘッドを備える液体カートリッジ、並びにこれらの液滴吐出ヘッド又は液体カートリッジを搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、体積の異なる液滴を吐出するための複数種の吐出口を交互に並べた吐出口列を有する構成としたものである。
ここで、隣り合う2つの吐出口列のうちの対応する一方の吐出口列の吐出口と他方の吐出口列の吐出口が異なる種類の吐出口であることが好ましい。また、吐出口列を構成する、異なる種類の吐出口の列がずれていることが好ましい。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、所定の体積の液滴を吐出するための複数の第一吐出口と、この第一吐出口よりも大きな体積の液滴を吐出するための複数の第二吐出口とを備え、キャリッジの走査方向と交差する方向に第一吐出口と第二吐出口を交互に並べた吐出口列を有する構成としたものである。
ここで、吐出口列を複数列有し、隣り合う2つの吐出口列のうちの一方の吐出口列の第一吐出口と他方の吐出口列の第二吐出口が対応することが好ましい。また、吐出口列を構成する第一吐出口の列と第二吐出口の列がずれていることが好ましい。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、所定の体積の液滴を吐出するための複数の第一吐出口と、この第一吐出口よりも大きな体積の液滴を吐出するための複数の第二吐出口とを備えるライン型の液滴吐出ヘッドであって、第一吐出口と第二吐出口を交互に並べた吐出口列を有する構成とした。
ここで、吐出口列を複数列有し、隣り合う2つの吐出口列のうちの一方の吐出口列の第一吐出口と他方の吐出口列の第二吐出口が対応することが好ましい。また、吐出口列を構成する第一吐出口の列と第二吐出口の列がずれていることが好ましい。
本発明に係る液滴吐出ヘッドにおいては、吐出口列は各吐出口に連通する液体供給路が臨む共通液室の片側又は両側に設けられていることが好ましい。さらに、吐出口から液滴を吐出させるエネルギーを発生する手段が発熱抵抗体であることが好ましい。
本発明に係る液体カートリッジは、本発明に係る液滴吐出ヘッドと液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体タンクを一体化したものである。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液滴吐出ヘッド、又は液体カートリッジを備えたものである。
本発明に係る液滴吐出ヘッドによれば、体積の異なる複数種の吐出口を交互又は循環順序で並べた吐出口列を有するので、高階調かつ高画質の画像を高速記録することが可能となる。
本発明に係る液体カートリッジによれば、本発明に係る液滴吐出ヘッドを備えているので、高階調かつ高画質の画像を高速記録することが可能となるヘッド一体型の液体カートリッジが得られる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液滴吐出ヘッド又は本発明に係る液体カートリッジを備えているので、高階調かつ高画質の画像を高速記録することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
先ず、本発明に係る液滴吐出ヘッドの第1実施形態について図1ないし4を参照して説明する。なお、図1は本発明に係る液滴吐出ヘッドの斜視説明図、図2は同ヘッドの要部平面説明図、図3は図2のA−A線に沿う断面説明図、図4は同ヘッドの吐出口の配置を説明する説明図である。
この液滴吐出ヘッドは、アクチュエータ基板1、液体供給路を構成する流路基板2及びノズル板3を順次接合して、図示しないインクタンクより液体(記録液)が供給される共通液室4、共通液室4の両側に配置した複数の液体供給路5、6を形成している。
アクチュエータ基板1上には、液体供給路5に対応して発熱抵抗体(エネルギー発生素子:ヒーター)7を、液体供給路6に対応して発熱抵抗体(エネルギー発生素子:ヒーター)8をそれぞれ設けている。流路基板2には共通液室4の両側で液体供給路5、6を形成するための溝部を形成している。ノズル板3には、液体供給路5又は6に対応して複数の第一吐出口11又は第二吐出口12を形成している。
ノズル板3に形成した複数の第一吐出口11及び第二吐出口12との間で、第一吐出口11は相対的に体積の小さい液滴(小滴)を吐出させるための開口面積の小さい吐出口であり、第二吐出口12は相対的に体積の大きい液滴(大滴)を吐出させるための開口面積の大きい吐出口である。そして、このノズル板3では、図4にも示すように、第一吐出口11と第二吐出口12を交互に、キャリッジの主走査方向(ヘッド走査方向)と直交する方向の仮想線L1に沿って並べた第一吐出口列13と、同じく、第一吐出口11と第二吐出口12を交互に仮想線L1と平行な仮想線L2に沿って並べた第二吐出口列14とを設けている。
つまり、このヘッドのノズル板3では、キャリッジの主走査方向と交差する方向に配置する1つの吐出口列13又は14において、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である、ように第一、第二吐出口11、12を交互に形成している。
また、一方の第一吐出口列13と他方の第二吐出口列14とは、キャリッジの主走査方向に沿う仮想線L0上に異なる開口面積の第一、第二吐出口11、12が位置するように、つまり、第一吐出口列13の第一吐出口11の中心を通る主走査方向に沿う仮想線L0上には第二吐出口列14の第二吐出口12が、第一吐出口列13の第二吐出口12の中心を通る仮想線L0上には第二吐出口列14の第一吐出口11が位置するように配置している。なお、ここでは、第一吐出口11と第二吐出口12との間隔(ノズルピッチ、ドットピッチ)Dpは、1200dpi相当としている。
さらに、第一吐出口11に対応する発熱抵抗体7と第二吐出口8に対応する発熱抵抗体12は、それぞれ第一、第二吐出口11、12の開口面積の大きさに応じた面積を有する形状に形成し、発熱抵抗体7の面積は相対的に小さく、発熱抵抗体8の面積は相対的に大きく形成している。
これらの発熱抵抗体7、8及び発熱抵抗7、8に電圧を印加するための給電路を構成する電極等は、半導体プロセスによって形成することができ、例えば、Si、ガラス、セラミックス等で形成された基板上に設けられた発熱抵抗体(例えば、HfB2、ZrB2、TaN2、TaSi等の耐熱抵抗体)上に、例えば、Ti、Cr等の中間層を介して、電気良導体である金属である、例えば、Al、Au、Ag、Cu等からなる配線部を形成し、その上に絶縁層を形成する。この場合、発熱抵抗体7、8及び電極上には必要に応じてインクなどの記録液からの電食、酸化を防ぐための耐熱性、撥水性に優れた保護膜等を形成することが好ましい。
このように構成したので、図示しないインクタンクから供給されたインクは、各チャンネル共通の液室4に一時的に保持され、さらに毛細管現象により各液体供給路5、6に流入して、第一、第二吐出口11、12にてメニスカスを形成する。これにより、液体供給路5、6はインクで満たされた状態に保たれる。
この状態で、発熱抵抗体7、8に選択的に駆動パルスを印加してそれを発熱させ、インクに熱エネルギーを与えることにより、インクに急激な体積変化(気泡の発生)を伴う状態変化が生じ、この状態変化に基づく作用力によって第一、第二吐出口11、12から選択的に液滴が吐出される。
このとき、第一吐出口11と第二吐出口12を交互に形成した吐出口列13、14を有しているので、図5に示すように、第二吐出口12から吐出した大滴で形成するドットD2の間を第一吐出口11から吐出した小滴で形成するドットD1で埋めることができ、スジやムラの発生を防止できて画像品質を向上することができる。また、異なる体積の液滴を吐出することが可能であるので、高階調画像を記録することができる。さらに、画像におけるスジやムラの発生を防止するためのヘッドを2度スキャンする必要もなくなって高速化を図れる。
なお、図5は解像度を1200dpiとし、第一吐出口11は直径10μm、第二吐出口12は直径25μmに形成して、第一吐出口11からは一度の発泡により2plのインク滴が、第二吐出口12からは一度の発泡により8plのインク滴が吐出される例で示している。以下の例も同様である。
このように、体積の異なる液滴を吐出するための複数種の吐出口を交互で並べた吐出口列を有することによって、スジやムラを低減した高品質の高階調画像を高速で記録することができる。
なお、上記実施形態では、共通液室の両側に吐出口列を備える方法を述べたが、共通液室の片側のみに吐出口列を備えても、上記作用効果を得ることができる。また、第一、第二吐出口の平面形状を真円としているが、体積の異なるインク滴を吐出できる限り吐出口の形状はどのような形状であっても構わない。
ここで、従来例と同様に共通液室の両側に2つの吐出口列を設け、一方の列は小滴用の第一吐出口の列、他方の列は大滴用の第二吐出口の列としつつ、上記第1実施形態と同様にスジやムラの発生を低減するヘッドの一例について図6ないし図7を参照して説明する。なお、各部の符号は上記第1実施形態のものを用い、また、ノズル板は透過状態で示す。
このヘッドでは、第一吐出口列13は第一吐出口11だけで構成し、第二吐出口列14は第二吐出口12だけで構成しているが、第一吐出口列13の第一吐出口11と第二吐出口列14の第二吐出口12とは仮想線L0では重ならない位置関係、すなわち、吐出口の並び方向にずらして配置している。
このように構成しても、図8に示すように第一吐出口11から小滴を吐出してドットD1を、第二吐出口12から大滴を吐出してドットD2を形成する場合、各々のドット同士の繋ぎ部が一致しないでの、スジの発生を防止できるとともに、異なる大きさのドットを形成できることで高階調記録もできる。
しかしながら、このヘッドでは、第一吐出口11と第二吐出口12のチャンネル間隔(ドットピッチ)は等しくなっているので、解像度を上げるに従って小滴用の吐出口の開口面積と大滴用の吐出口の開口面積との差が小さくなり、更になる高階調かつ高解像度記録は困難である。
そこで、更に、一方の列は小滴用の第一吐出口の列、他方の列は大滴用の第二吐出口の列としつつ、上記第1実施形態と同様にスジやムラの発生を低減するヘッドの他の例について図9ないし図11を参照して説明する。なお、ここでも、各部の符号は上記第1実施形態のものを用いる。
このヘッドでは、第一吐出口11だけで構成する第一吐出口列13と第二吐出口12だけで構成する第二吐出口列14とではチャンネル間隔(ノズルピッチ)を異ならせて、第二吐出口列14のノズルピッチを相対的に大きく(広く)している。
このようにすれば、小滴用の吐出口の開口面積と大滴用の吐出口の開口面積との差を大きくすることができるが、他方で、大滴用の吐出口のノズルピッチが大きくなることからドットピッチも雑になり、解像度が低下するか、高速化を図る上で不利である。
これらの対比例に対して、上記第1実施形態のヘッドによれば、小滴用の吐出口の開口面積と大滴用の吐出口の開口面積との差を大きくしつつ、解像度を低下させることなく、スジやムラの発生を低減することができ、高階調かつ高画質記録を高速で行うことができる。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドの第2実施形態について図12ないし図15を参照して説明する。なお、図12は同ヘッドの斜視説明図、図13は同ヘッドのノズル板を透過状態で示す要部平面説明図、図14は図13のE−E線に沿う断面説明図、図15は図13のF−F線に沿う断面説明図である。
このヘッドにおいては、共通液室4の片側に、被記録媒体の送り方向に沿って吐出口列16を形成している。この吐出口列16は、複数の第一吐出口11の列16Aと複数の第二吐出口12の列16Bとを被記録媒体の送り方向と直交する方向(主走査方向)で所定の間隔kだけずらして、第一吐出口11の列16Aを共通液室側にして、第一吐出口11と第二吐出口12とが交互になるように配置している。
つまり、第一吐出口11の列16Aは仮想線L21上に、第二吐出口12の列16Bは仮想線L22上に配置し、チャンネルで見たとき、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である全体として1つの吐出口列16を設けている。
このような構成にすることにより、上記第1実施形態と比較して、吐出口の配列密度(ノズルピッチDp)を高密度にすることが可能となり、より高解像度の記録が可能となる。また、第一吐出口11と第二吐出口12から吐出される液滴の体積の比をより大きくすることが可能となり、高解像度、高階調の記録を高速で行うことが可能となる。
この第2実施形態の液滴吐出ヘッドを用いた高階調記録のドットパターンの例について図16を参照して説明する。
ここでも、上述したと同様に、第一吐出口11から吐出された液滴によって小ドットD1が形成され、第二吐出口12から吐出された液滴によって大ドットD2が形成される。
そこで、このヘッドを用いて一回の主走査をし、第一吐出口11及び第二吐出口12から液滴を吐出したときには図16(a)に示すように大ドットD2の間が小ドットD1で埋められたパターンが得られ、この場合、スキマやムラは生じない。また、このヘッドを用いて一回の主走査をし、第二吐出口12から大滴のみを吐出させたときには図16(b)に示すように大ドットD2だけのパターンが得られる。さらに、このヘッドを用いて一回の主走査をし、第一吐出口11から小滴のみを吐出させたときには図16(c)に示すように小ドットD1だけのパターンが得られる。さらに、大滴と小滴の組み合わせによりヘッドの一度の走査で高階調記録が可能になる。
この図16(a)で得られるドットパターンは、前述した図8の対比例で得られるドットパターンと同じであるが、上記第2実施形態の構成は共通液室の片側に吐出口列を配置だけでも得られる点で対比例とは異なっており、低コスト化を図れる。
また、開口面積の異なる第一吐出口11と第二吐出口12を交互に配置することにより、画像を形成する際に大ドット同士のつなぎ目と小ドット同士のつなぎ目が重ならないような印字が1回のヘッドの走査で可能となる。これにより、上述したように、記録画像上におけるスジの発生を抑制することが可能となる。
さらに、第一吐出口11同士の中心を結ぶ仮想線L1と第二吐出口12同士の中心を結ぶ仮想線L2とは重なっていない、つまりずれている構成となっているため、吐出口密度を低下させることなく小滴体積と大滴体積との間の滴体積差を大きくすることができ、より高階調記録が可能となる。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドの第3実施形態について図17ないし図20を参照して説明する。なお、図17は同吐出ヘッドの斜視説明図、図18は同ヘッドのノズル板を透過状態で示す要部平面説明図、図19は図18のG−G線に沿う断面説明図、図20は図18のH−H線に沿う断面説明図である。
このヘッドは上記第2実施形態のヘッドにおける吐出口列16を共通液室4の両側に配置したものである。つまり、共通液室4の両側に、被記録媒体の送り方向に沿って第一吐出口列15、第2吐出口列16を形成している。第一吐出口列15は、複数の第一吐出口11の列15Aと複数の第二吐出口12の列15Bとを被記録媒体の送り方向と直交する方向(主走査方向)で所定の間隔kだけずらして、第一吐出口11の列15Aを共通液室側にして、第一吐出口11と第二吐出口12とが交互になるように配置している。
同様に、吐出口列16は、複数の第一吐出口11の列16Aと複数の第二吐出口12の列16Bとを被記録媒体の送り方向と直交する方向(主走査方向)で所定の間隔kだけずらして、第一吐出口11の列16Aを共通液室側にして、第一吐出口11と第二吐出口12とが交互になるように配置している。
つまり、第一吐出口列15の第一吐出口11の列15Aは仮想線L11上に、第二吐出口12の列15Bは仮想線L12上に配置し、チャンネルで見たとき、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である全体として1つの吐出口列15を設けている。
同様に、第二吐出口列16の第一吐出口11の列16Aは仮想線L21上に、第二吐出口12の列16Bは仮想線L22上に配置し、チャンネルで見たとき、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である全体として1つの吐出口列16を設けている。
さらに、第一吐出口列15の吐出口に対応する第二吐出口列16に吐出口は異なる吐出口となる配置をしている。つまり、第一吐出口列15の第一吐出口11と第二吐出口列16の第二吐出口12とは同じ仮想線L0上に位置し、第一吐出口列15の第二吐出口12と第二吐出口列16の第一吐出口11とは同じ仮想線L0上に位置する配置としている(この点は、前記第1実施形態と同様である。)。
このように構成したので、前記第2実施形態と同様に、前述した図16(a)〜(c)のドットパターンで記録することができる。これに加えて、共通液室の両側に第一、第二吐出口列15、16を有し、主走査方向に沿う方向で、同じ仮想線L0上に一方の吐出口列15の第一吐出口11と他方の吐出口列16の第二吐出口12が位置する(隣り合うチャンネルは逆になる)構成とすることにより、図21(a)及び(b)に示すようなドットパターンの階調記録も一度のヘッド主走査で行なうことができる。
この図21(a)に示すドットパターンは、ヘッドを一度主走査したときに第一、第二吐出口列15、16の各第二吐出口12より大滴だけを吐出した場合のパターンであり、図21(b)は第一、第二吐出口列15、16の各第一吐出口11より小滴だけを吐出した場合のパターンである。
したがって、第2実施形態よりも多い階調パターンが得られて、より高階調記録を行うことができる。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドの第4実施形態について図22ないし図25を参照して説明する。なお、図22は同吐出ヘッドの斜視説明図、図23は同ヘッドのノズル板を透過状態で示す要部平面説明図、図24は図23のI−I線に沿う断面説明図、図25は図23のJ−J線に沿う断面説明図である。
この実施形態は上記第3実施形態のヘッドと同様の構成をライン型ヘッドに適用したものであり、共通液室4の両側に、被記録媒体の送り方向と交差する方向に第一吐出口列35、第二吐出口列36を形成している。第一吐出口列35は、複数の第一吐出口11の列35Aと複数の第二吐出口12の列35Bとを被記録媒体の送り方向で所定の間隔kだけずらして、第一吐出口11の列35Aを共通液室側にして、第一吐出口11と第二吐出口12とが交互になるように配置している。
同様に、第二吐出口列36は、複数の第一吐出口11の列36Aと複数の第二吐出口12の列36Bとを被記録媒体の送り方向と直交する方向で所定の間隔kだけずらして、第一吐出口11の列36Aを共通液室側にして、第一吐出口11と第二吐出口12とが交互になるように配置している。
つまり、第一吐出口列35の第一吐出口11の列35Aは被記録媒体の送り方向と交差する方向に沿う仮想線L111上に、第二吐出口12の列35Bは仮想線L111と平行な仮想線L112上に配置し、チャンネルで見たとき、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である全体として1つの吐出口列35を設けている。
同様に、第二吐出口列36の第一吐出口11の列36Aは被記録媒体の送り方向と交差する方向に沿う仮想線L211上に、第二吐出口12の列36Bは仮想線L211と平行な仮想線L212上に配置し、チャンネルで見たとき、n番目のチャンネルが第一吐出口11であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第二吐出口12であり、また、n番目のチャンネルが第二吐出口12であるとき、n−1番目のチャンネル及びn+1番目のチャンネルがそれぞれ第一吐出口11である全体として1つの吐出口列36を設けている。
さらに、第一吐出口列15の吐出口に対応する第二吐出口列16に吐出口は異なる吐出口となる配置をしている。つまり、第一吐出口列35の第一吐出口11と第二吐出口列36の第二吐出口12とは同じ被記録媒体の送り方向に沿う仮想線L100上に位置し、第一吐出口列35の第二吐出口12と第二吐出口列36の第一吐出口11とは同じ仮想線L100上に位置する配置としている(この点は、前記第1、第3実施形態と同様である。)。
この第4実施形態の液滴吐出ヘッドを用いた高階調記録のドットパターンの例について図26を参照して説明する。
ここでも、上述したと同様に、第一吐出口11から吐出された液滴によって小ドットD1が形成され、第二吐出口12から吐出された液滴によって大ドットD2が形成される。
そこで、このヘッドを用いて第一吐出口11及び第二吐出口12から液滴を吐出したときには図26(a)に示すように大ドットD2の間が小ドットD1で埋められたパターンが得られ、この場合、スキマやムラは生じない。また、このヘッドを用いて第二吐出口12から大滴のみを吐出させたときには図26(b)に示すように大ドットD2だけのパターンが得られる。さらに、このヘッドを用いて第一吐出口11から小滴のみを吐出させたときには図26(c)に示すように小ドットD1だけのパターンが得られる。さらに、大滴と小滴の組み合わせにより他のパターンでの記録も可能である。
そして、開口面積の異なる第一吐出口11と第二吐出口12を交互に配置することにより、画像を形成する際に大ドット同士のつなぎ目と小ドット同士のつなぎ目が重ならないような印字が可能となる。これにより、上述したように、記録画像上におけるスジの発生を抑制することが可能となる。
さらに、第一吐出口11同士の中心を結ぶ仮想線L111と第二吐出口12同士の中心を結ぶ仮想線L112とは重なっていない、つまりずれている構成となっているため、吐出口密度を低下させることなく小滴体積と大滴体積との間の滴体積差を大きくすることができ、より高階調記録が可能となる。
これに加えて、共通液室の両側に第一、第二吐出口列35、36を有し、被記録媒体の送り方向に沿う方向で、同じ仮想線L100上に一方の吐出口列35の第一吐出口11と他方の吐出口列36の第二吐出口12が位置する(隣り合うチャンネルは逆になる)構成とすることにより、図27(a)及び(b)に示すようなドットパターンの階調記録も一度のヘッド主走査で行なうことができる。
この図27(a)に示すドットパターンは、第一、第二吐出口列35、36の各第二吐出口12より大滴だけを吐出した場合のパターンであり、図27(b)は第一、第二吐出口列35、36の各第一吐出口11より小滴だけを吐出した場合のパターンである。
したがって、より多くの階調パターンを記録できて高階調記録を行うことができる。
次に、本発明に係る液体カートリッジについて図28を参照して説明する。この液体カートリッジは、吐出口列80を有する上記各実施形態のいずれかの液滴吐出ヘッド81と、この液滴吐出ヘッドヘッド81に対してインクを供給するインクタンク82とを一体化したものである。
このように本発明に係る液滴吐出ヘッドを備えることによって高画質の高階調記録を高速で行うことができるヘッド一体型液体カートリッジを得ることができる。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドを搭載した画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図29及び図30を参照して説明する。なお、図29は同記録装置の斜視説明図、図30は同記録装置の機構部の側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部112等を収納し、装置本体111の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙113を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カセット114或いは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
印字機構部112は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向(図12で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなるヘッド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ123にはヘッド124に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ125を交換可能に装着している。なお、本発明に係るインクカートリッジを搭載する構成とすることもできる。
インクカートリッジ125は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ123は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド122に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動プーリ129との間にタイミングベルト130を張装し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に固定しており、主走査モータ127の正逆回転によりキャリッジ123が往復駆動される。
一方、給紙カセット114にセットした用紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ローラ131及びフリクションパッド132と、用紙113を案内するガイド部材133と、給紙された用紙113を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ134は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ123の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材139を設けている。この印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車144と、排紙経路を形成するガイド部材145,146とを配設している。
記録時には、キャリッジ123を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動することにより、停止している用紙113にインクを吐出して1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙113を排紙する。
また、キャリッジ123の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良を回復するための回復装置147を配置している。回復装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明に係る液滴吐出ヘッドを搭載しているので、高階調、高解像度の画像を高速に形成することが可能となる。なお、本発明に係る液滴吐出ヘッドに代えて本発明に係る液滴吐出ヘッドを含む液体カートリッジとすることもできる。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の例としてのライン型インクジェット記録装置について図31及び図32を参照して説明する。なお、図31は同記録装置の機構部の正面説明図、図31は同機構部の平面説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体の内部に、画像形成ユニット201、搬送ユニット202等を有し、装置本体の一方側から給紙される被記録媒体203を搬送ユニット202によって搬送しながら画像形成ユニット201によって所要の画像を記録した後、他方側に排紙する。
画像形成ユニット201は、被記録媒体203の搬送方向に沿って並べて配置された本発明に係る複数のライン型液滴吐出ヘッドからなる4個の記録ヘッド211k、211c、211m、211y(区別しないときは「ヘッド211」という。)を有している。これらのヘッド211k、211c、211m、211yには、それぞれライン方向(被記録媒体搬送方向と直交する方向)に複数のノズルからなる複数のノズル列を有している。なお、ここでは複数の記録ヘッドを設けているが異なる色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数の記録ヘッドを設ける構成とすることもできる。
ここで、ヘッド211k、211c、211m、211yは、それぞれブラック(Bk)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するヘッドであり、図示しないインクカートリッジからそれぞれ各色のインクが供給される。また、これらのヘッド11以外に、定着用処理液(定着用インク)を吐出するヘッドを備えることもできる。
搬送ユニット202は、被記録媒体203を搬送するための無端状の複数本のベルト212から構成した搬送ベルト213を駆動ローラ214及び従動ローラ215間に掛け渡し、搬送方向(矢印方向)に周回する構成としている。そして、この搬送ベルト213の入口側には、給紙側プラテン(ガイド板)221a、21b及び図示しないモータによって回転駆動される一対の給紙ローラ222と、駆動ローラ214に対向する給紙側搬送ローラ223とを備えている。
また、搬送ベルト213の出口側には、排紙側プラテン(ガイド板)224a、224b及び図示しないモータによって回転駆動される一対の排紙ローラ225と、従動ローラ215に対向する排紙側搬送ローラ226とを備えている。
このように、このインクジェット記録装置においては、本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドを記録ヘッドに備えているので、高階調、高解像度の画像を高速で記録することができる。
なお、上記実施形態においては、インクジェットプリンタを例としたが、本発明に係る画像形成装置は、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用可能である。また、インク以外の記録液、例えばレジスト、医療分野におけるDNA試料を吐出して画像を記録する装置にも応用可能である。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの第1実施形態を示す斜視説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく図2のA−A線に沿う断面説明図である。 同じく吐出口の配置説明に供する平面説明図である。 同ヘッドで記録できる階調ドットパターンの一例の説明に供する説明図である。 第1実施形態のヘッドと対比するヘッドの一例を示す要部平面説明図である。 図6のB−B線に沿う断面説明図である。 同ヘッドで記録したドットパターンの一例を示す説明図である。 第1実施形態のヘッドと対比するヘッドの他の例を示す要部平面説明図である。 図9のC−C線に沿う断面説明図である。 図9のD−D線に沿う断面説明図である。 本発明に係る液滴吐出ヘッドの第2実施形態を示す斜視説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく図13のE−E線に沿う断面説明図である。 同じく図13のF−F線に沿う断面説明図である。 同ヘッドで記録できる階調ドットパターンの一例の説明に供する説明図である。 本発明に係る液滴吐出ヘッドの第3実施形態を示す斜視説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく図18のG−G線に沿う断面説明図である。 同じく図18のH−H線に沿う断面説明図である。 同ヘッドで記録できる階調ドットパターンの一例の説明に供する説明図である。 本発明に係る液滴吐出ヘッドの第4実施形態を示す斜視説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく図23のI−I線に沿う断面説明図である。 同じく図23のJ−J線に沿う断面説明図である。 同ヘッドで記録できる階調ドットパターンの一例の説明に供する説明図である。 同ヘッドで記録できる階調ドットパターンの他の例の説明に供する説明図である。 本発明に係る液体カートリッジの説明に供する斜視説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を説明する斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の説明図である。 本発明に係る画像形成装置の他の例を示す機構部の側面説明図である。 同画像形成装置の要部平面説明図である。 従来の液滴吐出ヘッドの要部平面説明図である。 図33のK−K線に沿う断面説明図である。 同ヘッドで記録した階調パターンの一例を示す説明図である。
符号の説明
1…アクチュエータ基板
2…流路基板
3…ノズル板
4…共通液室
5、6…液体供給路
7、8…発熱抵抗体
11…第一吐出口
12…第二吐出口
13…第一吐出口列
14…第二吐出口列
15…第一吐出口列
15A…第一吐出口の列
15B…第二吐出口の列
16…第二吐出口列
16A…第一吐出口の列
16B…第二吐出口の列
35…第一吐出口列
35A…第一吐出口の列
35B…第二吐出口の列
36…第二吐出口列
36A…第一吐出口の列
36B…第二吐出口の列

Claims (13)

  1. 体積の異なる液滴を吐出するための複数種の吐出口を備えた液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数種の吐出口を交互に並べた吐出口列を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を複数列有し、隣り合う2つの吐出口列のうちの対応する一方の吐出口列の吐出口と他方の吐出口列の吐出口が異なる種類の吐出口であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を構成する異なる種類の吐出口の列がずれていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 所定の体積の液滴を吐出するための複数の第一吐出口と、この第一吐出口よりも大きな体積の液滴を吐出するための複数の第二吐出口とを備え、キャリッジに搭載される液滴吐出ヘッドにおいて、前記キャリッジの走査方向と交差する方向に前記第一吐出口と前記第二吐出口を交互に並べた吐出口列を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を複数列有し、隣り合う2つの吐出口列のうちの一方の吐出口列の第一吐出口と他方の吐出口列の第二吐出口が対応することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項4又は5に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を構成する第一吐出口の列と第二吐出口の列がずれていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 所定の体積の液滴を吐出するための複数の第一吐出口と、この第一吐出口よりも大きな体積の液滴を吐出するための複数の第二吐出口とを備えるライン型の液滴吐出ヘッドにおいて、前記第一吐出口と前記第二吐出口を交互に並べた吐出口列を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  8. 請求項7に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を複数列有し、隣り合う2つの吐出口列のうちの一方の吐出口列の第一吐出口と他方の吐出口列の第二吐出口が対応することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  9. 請求項7又は8に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列を構成する第一吐出口の列と第二吐出口の列がずれていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口列は各吐出口に連通する液体供給路が臨む共通液室の片側又は両側に設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記吐出口から液滴を吐出させるエネルギーを発生する手段が発熱抵抗体であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  12. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体タンクを一体化した液体カートリッジにおいて、前記液滴吐出ヘッドが請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする液体カートリッジ。
  13. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド又は請求項12に記載の液体カートリッジを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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