JP2005153232A - 射出成形品の製造方法 - Google Patents

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【目的】線状薄肉部(点線状のものを含む。)の表面に発生し易い艶ムラの消去が、製造工数の増大をほとんど伴わずに可能となる射出成形品の製造方法を提供すること。
【構成】自動車用インストルメントパネル等のエアバッグ飛び出しのための蓋体部を備えた自動車内装品を製造するのに好適な射出成形品の製造方法。射出成形品は、エアバッグ硬質樹脂材料で成形された実質的に単層構成であり、表面側がエンボス面(シボ面)とされるとともに、裏面側からの肉盗みによるテアラインTL等の線状薄肉部を備えている。
エンボス面を型面賦形するとともに、線状薄肉部を薄肉部形成突部により形成して射出成形品を成形・離型する。その後、該射出成形品の線状薄肉部を含む表面側に、有機溶剤の塗布による膨潤処理を施して、線状薄肉部に発生する艶ムラを目立たなくする。
【選択図】なし

Description

本発明は、射出成形品の製造方法に係り、さらに詳しくは、硬質樹脂材料で成形された実質的に単層構成であり、表面側がエンボス面(シボ面)とされるとともに、裏面側に線状薄肉部を備えた射出成形品の製造方法に関する。
ここでは、射出成形品として、エアバッグ装置用自動車内装品である、エアバッグ装置を装着するインストルメントパネル(以下「インパネ」と記す。)を主として例に採り説明する。インパネ以外に、エアバッグ装置を装着するサイドドア、ピラー、フロント・バックシート等の自動車内装品にも本発明は適用可能である。さらには、エアバッグ装置用でない自動車内装品、自動車衝突時に突出して乗員を拘束する拘束パネルを備えた自動車内装品にも本発明は適用可能である。
インパネ本体が硬質樹脂(例えば、タルク充填ポリプロピレン(PPT))で成形されたいわゆるハードインパネ(一般射出インパネ)において、助手席用エアバッグ装置のエアバッグ飛び出し口を形成するバッグ蓋体は、従来、インパネ本体とは別体に成形されていた。このため、バッグ蓋体とインパネ本体との間に隙間や段違いが発生しやすく、意匠的に制限を受けるとともに、組み付け工数が嵩んだ。
そこで、蓋体部が一体成形された硬質樹脂本体(インパネ本体)を備えたハードインパネが種々提案されている(下記特許文献1〜5参照)。
そして、上記の如く、蓋体部を本体他部とともに硬質樹脂材料でインパネを一体成形した場合は、蓋体部のヒンジ部に良好な展開性能を確保しがたく、かつ、ヒンジ部が割れるおそれがある。
そこで、インパネ本体10におけるテアラインTL(前・後蓋体部12、12を本体他部14から区画する)は、図1・2に示す如く、回動端テアライン(第一テアライン)16及びそれに直交するサイドテアライン(第二テアライン)18、18ばかりのみでもなく、ヒンジテアライン(第三テアライン)20も有するものである(例えば、特許文献4・5参照)。
そして、上記前・後蓋体部12、12が、エアバッグ展開時に飛散しないように、インパネ本体10の裏面に湾曲ヒンジ部22を備えた軟質樹脂製の蓋体リテーナ24を結合させて、湾曲ヒンジ部22で蓋体部12、12のヒンジ作用を担わすようにしている(図4参照)。また、上記蓋体リテーナ24は、通常、蓋体部12側に結合される蓋体結合部26と、本体他部14側に結合される本体結合部28と、両結合部を繋ぐ湾曲ヒンジ部22とを備えており、全体が一体成形品とされている。
そして、上記のようなハードインパネは、各テアライン(線状薄肉部)TLは、例えば、丸孔P等とブリッジBを所定ピッチで連続的に並べたミシン目(破線状)により形成する(図2・3参照)。このTL(線状薄肉部)は、通常、ミシン目に対応した形状の薄肉部形成突部(テアライン形成突部)により形成する。すなわち、図5に示すようなテアライン形成突部30を備えたテアライン賦形ブロック32により形成する。
なお、このようにテアラインTLな破線状とするのは、自動車内装品本体(インパネ本体10)における蓋体部12、12と本体他部14との一体性(結合性)を確保、即ち、テアラインTLにおける高温雰囲気下における剛性(耐変形性)を確保するためである。
このテアラインTLは、後述の如く、インパネ本体10の射出成形時(型成形時)に同時形成する加工方法が望ましい。生産性及びテアラインに熱履歴による劣化が発生しないため、テアライン破断強度を確保し易い。
他方、意匠上の見地から、インパネ表面は、雌型賦形面により射出成形時に同時形成するエンボス面(シボ面)とすることが多い。
そして、インパネ表面をエンボス面とした場合、インパネ本体のテアライン(線状薄肉部)TLの表面に艶ムラが発生しやすかった。艶ムラが発生する場合、塗装すればよいが、インパネの合計製造工数が嵩む。
なお、本発明の発明性に影響を与えるものではないが、射出成形品の表面艶ムラを防止する技術として、特許文献6及び特許文献7が存在する。いずれも本発明の如く、線状薄肉部における表面艶ムラを目立たなくすることを想定していない。
特許文献6は、溝部を含む雄型(可動型)の射出成形装置を用いて成形する際に、型内の樹脂圧力の圧力維持手段で均一にすることにより、射出成形品の艶ムラを防止する射出成形装置に関する。特許文献7は、リブを有する成形品の艶ムラを樹脂と金型間に加圧ガスを注入して防止する方法に関する。
特開平10−44910号公報 特開平11−301398号公報 特開平11−310100号公報 特開2000−71924号公報 特開2002−12116号公報 特開平10−16003号公報 特開平10−146857号公報
本発明は、上記にかんがみて、線状薄肉部(点線状のものを含む。)の表面に発生し易い艶ムラの消去が、製造工数の増大をほとんど伴わずに可能となる射出成形品の製造方法を提供することを目的(課題)とする。
本発明の射出成形品の製造方法は、上記課題を下記構成により解決するものである。
硬質樹脂材料で成形された実質的に単層構成であり、表面側がエンボス面(シボ面)とされるとともに、裏面側からの肉盗みによる線状薄肉部を備えた射出成形品を製造する方法であって、
エンボス面を型面賦形するとともに、線状薄肉部を薄肉部形成突部により形成して射出成形品を成形・離型後、
該射出成形品の線状薄肉部を含む表面側に、有機溶剤の塗布による膨潤処理を施すことを特徴とする。
射出成形品の線状薄肉部を含む表面側(表面区域)を、有機溶剤による膨潤処理を施すだけで、線状薄肉部位に発生する艶ムラを目立たなくすることが可能となる。したがって、射出成形品の製造に際して、表面に発生し易い艶ムラの消去が、製造工数の増大をほとんど伴わずに可能となる。
上記において、1)成形品の型抜き方向が、意匠面の傾き若しくは接線方向と交差している場合に、さらには、2)線状薄肉部の残肉厚を1.0mm以下とした場合に、艶ムラが発生しやすく、本発明の効果が顕著となる。
上記で使用する熱可塑性樹脂(材料)と有機溶剤のSP値の差が±2以内であることが、艶消し作用が担保されやすい。
例えば、硬質樹脂材料を結晶性オレフィン系樹脂とした場合、有機溶剤を、n−ヘキサン又はキシレンとする。
本発明の射出成形品の製造方法は、エアバッグ飛び出しのための蓋体部を備えた自動車内装品の製造に好適である。
次に、射出成形品の製造方法の一実施形態について説明をする。
図1に示すようなインパネ(自動車内装品)12を製造する場合を、例に採り説明をする。このインパネは、エアバッグ飛び出しのための蓋体部を備えたものである。
インパネ12は、図4に示す如く、観音開き可能に一対の前・後蓋体部12、12が本体他部14とともに一体成形された硬質樹脂製のインパネ本体(内装品本体)10と、前・後蓋体部12、12の裏面部に対応させて結合される蓋体リテーナ24とからなる。
インパネ本体10は、表面側がエンボス面とされているとともに、テアライン(線状薄肉部)TLを備えたものである。また、図例では、観音開きの前・後蓋体部12、12を備えているため、インパネ本体10がH字形の前後の蓋体部12、12の回動外郭に沿う回動端・サイドテアライン(第一・第二テアライン)16、18および該H字形の上下端を結ぶ蓋体ヒンジに沿う前後のヒンジテアライン20、20が、インパネ本体10の裏面側からの肉盗み(孔、溝等、図例ではミシン目状孔)により形成されている。各テアライン16、18、20を裏面側から形成して表面側に顕出させないのは意匠上(リッド部インビジブル)の要請からである。
このインパネ本体10の製造方法は、下記の如く行う。
インパネ本体10を成形する硬質樹脂材料(成形材料)としては、通常、曲げ弾性率(ASTM D624、以下同じ):1500〜3000MPaで、引張り強度(ASTM D790、以下同じ):10〜30MPaであるもの、望ましくは、曲げ弾性率:1750〜2500MPaで、引張り強度:13〜26MPaであるものを使用する。インパネ本体(内装品本体)10の形態保持性(テアラインの変形防止)の見地からは、曲げ弾性率が高い方が望ましく、蓋体部12、12を区画するテアラインTLにおけるエアバッグ作動時の破断性能(エアバッグ展開性能)を確保するためには、引張り強度が相対的に小さい方が望ましい。
硬質樹脂材料の種類としては、例えば、PPT(タルク充填ポリプロピレン)、PPC(カーボン充填ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体)、PC(ポリカーボネート)、ASG(ガラス繊維充填アリル)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体)、PPE(ポリフェニレンエーテル)等を挙げることができる。これらの硬質樹脂の中、軽量化等の見地から、無機充填剤で強化した結晶性ポリオレフィン系樹脂(例えば、PPT、PPC)が好ましい。
テアライン(線状薄肉部)TLを備えた上記インパネ本体10は、下記のようにして製造する(主として図5・6参照)。
図5に示すような蓋体部用のテアライン(破断予定部)TLに対応させたテアライン形成突部30を備えたテアライン賦形ブロック32を用意する。なお、テアライン形成突部30は、先端部角錐状の孔賦形ピン30aを多数本、所定ピッチで並べることにより形成されている。
そして、上記賦形ブロック32を、図6に示すような雄型34と雌型36とからなる射出成形金型38に組み込んで成形する。賦形ブロック32は、油圧シリンダ40等で前進・後退可能とされている。なお、雌型36のキャビティ形成面、エンボス(シボ模様)賦形面とされている。このとき、エンボス深さは、通常、0.05〜0.10mmである。
そして、成形材料を製品キャビティ(インパネ本体賦形キャビティ)C充填時間中に図6(A)から図6(B)の如く前進させて、即ち、テアライン形成突部30をキャビティC内に突出させて、その状態を充填時間(充填工程又は射出)終了後、型開き前(図例で保圧時間中)にテアライン形成突部30を後退させる。すると、図3に示すような丸孔PとブリッジBとからなるテアラインTL(16、18、20)が形成される。このときのテアライン(線状薄肉部)TLの残肉厚は、1ミリ未満、通常、0.2〜0.5mmとする。残肉厚が厚すぎては、テアラインTLの作用を奏し難く、薄すぎては、表面にテアラインが顕出するおそれがある。
そして、射出成形離型後、図1に示す、テアライン(線状薄肉部)TLを含む表面側(図1のA部位)に有機溶剤を塗布する、すなわち膨潤処理を施す。塗布方法は、特に限定されないが、通常、スプレー又はスポンジ塗布とする。また、塗布時期は、射出成形直後でもよいが、射出成形品が常温まで冷却した状態で行うことが望ましい。
このとき使用する有機溶剤は、使用する硬質樹脂材料により異なる。通常、硬質樹脂(材料)と有機溶剤のSP値の差が±2以内(望ましくは、±1以内)とする。SP値の差が大きすぎると、本発明の効果(艶ムラ発生の防止)を得難い。
逆に、SP値の差がなくても、ほとんど問題はない。しかし、溶剤による成形品表面の膨潤作用が強く、塗布量が多すぎたりすると、逆に艶ムラが発生するおそれがある。そのため、SP値の差は、±0.5以上であることが望ましい。
例えば、硬質合成樹脂が、ポリプロピレン(SP値:7.9)の場合、n−ヘキサン(SP値:7.30)やキシレン(SP値:8.80)を好適に使用できる。これらのSP値は、日本接着協会編「接着ハンドブック(第2版)」(昭55−11−10)p.107.p.110から引用したものである。なお、有機溶剤は、混合してSP値を調製してもよい。
塗布量は、SP値の差により異なるが、艶消し効果がでないような場合には、2度塗り等、ないし、浸漬塗布を行う。
なお、エンボス射出成形品(インパネ本体)の裏面に線状薄肉部が存在すると、艶ムラが発生しやすい理由は、下記の如くであると推定される。
通常、成形品の型抜き方向が、意匠面の傾き若しくは接線方向と交差(通常交差角度25°〜45°)していると、図7に示す如く、雌型36のエンボス賦形面(微小凹凸面)36aが成形後におけるインパネ本体(成形品)10のエンボス面10aと擦れる。
線状薄肉部(テアラインTL)の表面側では、該部位における樹脂材料の収縮量が小さいため、エンボス賦形面36aと成形品表面(エンボス面)10aとの隙間が極めて小さくなる(図7(A)参照)。成形品10の抜き方向に対してアンダーカットとなる部位が発生し、成形品10の脱型時にアンダーカット部が削れることにより艶むらが発生しやすくなる(図7(B)参照)。
なお、前記蓋体リテーナ24は、インパネ本体10の裏面で蓋体部12、12のヒンジ(ヒンジテアライン)の外側部位に結合される長板状の前・後本体結合部(固定板部)28、28と、各本体結合部28、28から湾曲ヒンジ部22、22を介して蓋体部12、12の裏面に結合され各回動端26a、26bで非連続となっている(隙間を有する)一対の前・後蓋体結合部(回動板部)26、26とを備えている。
さらに、図例の蓋体リテーナ24は、必然的ではないが、前・後本体結合部28、28から、エアバッグモジュールMと結合される前・後取付け脚部29、29を備えている。
ここで、蓋体結合部26及び本体結合部28を形成する樹脂は、通常、軟質樹脂とする。特に、蓋体結合部(回動結合部)26は、エアバッグの傷付き防止の見地から軟質樹脂製とすることが望ましい。本体結合部28は、硬質樹脂製としてもよいが、成形性の見地等から軟質樹脂製とする。通常、蓋体結合部26及び本体結合部は、同一金型で同時成形するためである。
上記蓋体リテーナ24を形成する軟質樹脂としては、軽量化等の見地から、オレフィン系(TPO)、1,2−PB系(RB)、スチレン系(TPS)等の非極性熱可塑性エラストマーを好適に使用できる。
そして、当該蓋体リテーナ24は、図4に示す如く、射出成形したインパネ本体10に結合させて、インパネとして使用する。上記各本体結合部28、28の本体他部14の裏面に対する又は蓋体結合部26、26の蓋体部12、12に対する結合は、図例では全面接着(化学的結合)とされている。勿論、機械的結合でもよい。
こうして製造したインパネには、エアバッグモジュールMを組み付け、実車に装着して使用をする。
エアバッグモジュールMは、基本的には、バッグ本体48と、該バッグ本体48に膨張ガスを流入させるインフレータ50と、それらの部材を一体化させるバッグケース52とからなる。バッグケース52は、インフレ―タ50を保持し、バッグ本体48内に膨張ガス流入をガイドするディフューザ板を兼ねるリテーナ54が一体化されている。
バッグケース52の前・後壁52a、52bを、それらの先端湾曲部に、インパネ本体10の結合裏面に形成された蓋体リテーナ24の前・後取付け脚部29、29の係合孔部29aを介して挿入係合させて取付け、エアバッグアセンブリとし、図示しないブラケットを介して車体(実車)に装着する。
そして、車体に所定値以上の衝撃荷重が作用すると、バッグ蓋体部12、12のテアラインンTLが下記の如く破断して、蓋体部12、12がインパネ本体10(本体他部14)から分離(観音開き)して、エアバッグ飛び出し口15が形成されエアバッグ(バッグ本体48)が迅速に膨張展開して、乗員を保護する。
なお、上記実施形態では、蓋体部を観音開きさせる場合を例に採ったが、蓋体部が片開きさせる場合でも、テアライン形状が矩形状になるだけで、他は同様である。
次に、硬質樹脂材料PPTで射出成形をしたインパネ(成形後24h経過後)のテアライン形成部位に、各種有機溶剤を塗布して、艶ムラの目立ち度を判定した。
ここで、硬質樹脂材料の配合組成及び特性は、下記の仕様のものを使用した。
PP 100質量部
タルク(1〜10μm) 12質量部
MFR(30〜40g/10min)
そして、判定結果は、下記の如くであった。
n−ヘキサン(SP値:7.3)・・・艶ムラが分からない。
キシレン(SP値:8.8)・・・同上
エタノール(SP値:12.7)・・・艶ムラがはっきり分かる。
上記結果から、PPと有機溶剤のSP値差が±2以内(特に、±1以内)の場合、艶ムラが目立たなくなることが分かる。
本発明の射出成形品の製造方法を適用する自動車内装品の一例である蓋体部付きインストルメントパネルを示す外観図 本発明を適用するインパネ本体の一例を示す要部裏面斜視図 図2の3−3線部位における断面図 本発明を適用するインパネにおける装着態様断面図(但し、エアバッグモジュールは仮想線表示) 本発明の一実施形態であるインパネ本体の製造に使用するテアライン賦形ブロックの一例を示す斜視図 同じく射出成形用金型のモデル断面図 (A)及び(B)は射出成形品の線状薄肉部位に艶ムラが発生するメカニズムを説明するための部分モデル断面図
符号の説明
10 インパネ本体(射出成形品)
12 インパネ本体における蓋体部
14 インパネ本体の蓋体部以外の本体他部
16 回動端テアライン(第一テアライン:線状薄肉部)
18 サイドテアライン(第二テアライン:線状薄肉部)
20 ヒンジテアライン(第三テアライン:線状薄肉部)
TL テアライン(線状薄肉部)


Claims (6)

  1. 射出成形品の製造方法であって、
    該射出成形品は、硬質樹脂材料で成形された実質的に単層構成であり、表面側がエンボス面(シボ面)とされるとともに、裏面側に線状薄肉部を備えたものであり、
    前記エンボス面を型面賦形するとともに、前記線状薄肉部を薄肉部形成突部により形成して前記射出成形品を成形・離型後、
    該射出成形品の線状薄肉部を含む表面側に、有機溶剤の塗布による膨潤処理を施すことを特徴とする射出成形品の製造方法。
  2. 前記成形品の型抜き方向が、前記意匠面の傾き若しくは接線方向と交差していることを特徴とする請求項1記載の射出成形品の製造方法。
  3. 前記線状薄肉部の残肉厚が1.0mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形品の製造方法。
  4. 前記硬質樹脂と有機溶剤のSP値の差が±2以内であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の射出成形品の製造方法。
  5. 前記硬質樹脂がTPOであり、前記有機溶剤が、n−ヘキサン又はキシレンであることを特徴とする請求項4記載の射出成形品の製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれか一記載の射出成形品の製造方法により、エアバッグ飛び出しのための蓋体部を備えた自動車内装品を製造することを特徴とする自動車内装品の製造方法。
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