JP2005149938A - フィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法 - Google Patents

フィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム外装電池のタブのカエリ除去を行うことなく、カエリによる不具合を防止する。
【解決手段】長尺のアルミニウムおよび銅板を切断して製造される正極タブ4aおよび負極タブ4bは、端部4cにカエリ20およびダレ20aを生じている。正極タブ4aおよび負極タブ4bは、正極集電部3aおよび負極集電部3bに対して、ダレ20a側が正極集電部3aおよび負極集電部3bに当接するようにして超音波溶接によって接続されている。正極集電部3aおよび負極集電部3bと正極タブ4aおよび負極タブ4bとの接合部分には、正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20を被覆するようにして保護テープ31が貼り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池要素をフィルムからなる外装材に収納したフィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法に関する。
近年、携帯機器等の電源としての電池は、軽量化、薄型化が強く要求されている。そこで、電池の外装材に関しても、軽量化、薄型化に限界のある従来の金属缶に代わり、さらなる軽量化、薄型化が可能であり、金属缶に比べて自由な形状を採ることが可能な外装材として、金属薄膜フィルム、または金属薄膜と熱融着性樹脂フィルムとを積層したラミネートフィルムを用いたものが使用されるようになった。
電池の外装材として用いられるラミネートフィルムの代表的な例としては、金属薄膜であるアルミニウム薄膜の片面にヒートシール層である熱融着性樹脂フィルムを積層するとともに、他方の面に保護フィルムを積層した3層ラミネートフィルムが挙げられる。
外装材にラミネートフィルムを用いたフィルム外装電池においては、正極と負極とをセパレータを介して積層した電池要素電池要素を、熱融着性樹脂フィルムを互いに対向させてラミネートフィルムで包囲し、電池要素の周囲でラミネートフィルムを熱融着することによって電池要素を気密封止(以下、単に封止という)している。電池要素の正極および負極をラミネートフィルムの外部へ引き出すために、正極および負極にはそれぞれタブが突出して設けられており、これらタブに、リード端子をラミネートフィルムから突出させて接続している。また、セパレータとしては、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を用いて形成した多孔性フィルムなどが用いられる。
図11に従来のフィルム外装電池の一例の、電池要素の側断面図を示す。
フィルム外装電池501は、電池要素502と、電池要素502に設けられた正極集電部503aおよび負極集電部503bと、電池要素502を電解液とともに収納する外装体と、正極集電部503aに接続された正極タブ504aと、負極集電部503bに接続された負極タブ504bとを有する。
電池要素502は、複数の正極板と複数の負極板とを、セパレータを介して交互に積層して構成されている。各正極板はアルミニウム箔に正極材料が塗布されており、負極は銅箔に負極材料が塗布されており、それぞれの箔の未塗装部が積層領域から延出している、電極材料が塗布されていない延出部は、正極板の延出部同士、および負極板の延出部同士がそれぞれ一括して超音波溶接されて、中継部である正極集電部503aおよび負極集電部503bが形成される。これと同時に正極集電部503aと正極タブ504a、負極集電部503bと負極タブ504bもそれぞれ超音波溶接によって接続される。これら正極タブ504aおよび負極タブ504bは、それぞれアルミニウム板、銅板を打ち抜き加工することにより作製される。
外装体は、電池要素502をその厚み方向両側から挟んで包囲する2枚のラミネートフィルム505、506からなる。各ラミネートフィルム505、506は、PP(ポリプロピレン)層510、アルミニウム層511、およびナイロン層512を積層してなるものであり、PP層510が電池の内側の層となるようにしてラミネートフィルム505、506の周縁部を熱融着することで、電池要素502が封止される。
しかしながら、正極タブ504aおよび負極タブ504bは、金属板を打ち抜き加工することにより製造されているため、その切断面にカエリ530(バリ等も含む)が形成されることとなる。このカエリ530が、図12(a)に示すように上方に向いた状態で正極集電部503aおよび負極集電部503bに接続されると、カエリ530が金属箔からなる正極集電部503aおよび負極集電部503bを突き刺さり、箔破れの原因となる場合があった。一方、図12(b)に示すように、カエリ530が下方に向いた状態で正極集電部503aおよび負極集電部503bに接続されると、カエリ530の先端がラミネートフィルム506のPP層510を突き破り、その下層に積層されているアルミニウム層511にまで到達し、ショートの原因となる場合があった。
一方、特許文献1では、電池要素に電気的に導通した薄片状の正極リードと負極リードとが、それぞれ該ケース部材同士の貼り合わせ面からケース外部に延出している電池において、各リードが、切断時のカエリないしバリ状の鋭角部がリードの主面から起立するように形成されることでケース外部からその内部に空気が侵入する場合があるので、これを解決するために、リードの断面形状を、全体として湾曲した形状、4隅角部が湾曲した形状、4隅角部を隅切りした形状、凸レンズ形状等に形成することを開示している。
このように、カエリによる不具合発生を防止するためには、打ち抜き加工後の正極タブおよび負極タブの端部の面取り加工が必要となる。すなわち、正極タブ504aおよび負極タブ504bの端部531を、図13(a)のようなカエリが除去されたものとするには、例えば、図13(b)に示すように、C面601を有するプレス600によって各タブの端部531を両面から挟み込むことでカエリを押し潰す方法や、図13(c)に示すように、傾斜させた2本のローラ610で各タブの端部531を倣うことによりカエリを押し潰す、あるいは研磨することでカエリ除去を行う方法による面取り加工が必要であった。
特開2002−75327号公報
しかしながら、従来の製造方法では、正極タブおよび負極タブの端部のカエリを除去するためには、面取り用の装置が必要であるとともに、面取り加工する工程が製造工程に追加されてしまう。さらには、カエリが除去されたかどうかを検査する工程も必要となる。このため、フィルム外装電池の製造コストが高くなってしまうという問題を生じる。
そこで、本発明は、タブのカエリ除去を行うことなく、カエリによる不具合を防止することができるフィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のフィルム外装電池は、複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した各正極板および各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、熱融着性樹脂層を内側にして電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで電池要素を封止する外装体フィルムと、集電部に接続され、外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池において、集電部または金属層と、タブの端部に生じたカエリとの間に、カエリが集電部または金属層に到達するのを阻止する阻止手段を有することを特徴とする。
上記のとおり構成された本発明のフィルム外装電池では、集電部または金属層と、タブの端部に生じたカエリとの間に阻止手段を有するためカエリが集電部または金属層に到達しない。このため、カエリが集電部または金属層に電気的に接触してショートが発生する、あるいはカエリが集電部または金属層を損傷といったことを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池は、タブが、カエリが金属層側に向くようにして集電部に接続されており、阻止手段が、集電部上およびタブ上に設けられている構成とするものであってもよいし、あるいは、阻止手段が熱融着性樹脂層上に設けられている構成とするものであってもよい。これらの場合、カエリが熱融着性樹脂層を損傷して金属層にまで到達して金属層と電気的に接触してショートが発生してしまうのを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池は、阻止手段が、カエリを包囲するようにしてタブに設けられているものであってもよい。特に、阻止手段は、カエリの先端が向いている方向の厚さt2がカエリ量hより厚い樹脂部材であってもよい。この場合、樹脂部材の厚さt2がカエリ量hよりも厚いため、カエリが集電部または金属層に到達し得ない。このため、カエリが集電部または金属層に電気的に接触してショートが発生する、あるいはカエリが集電部または金属層を損傷といったことを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池は、阻止手段が、粘着性を有するテープであってもよい。
本発明のフィルム外装電池は、複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した各正極板および各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、熱融着性樹脂層を内側にして電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで電池要素を封止する外装体フィルムと、集電部に接続され、外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池において、タブが、タブの端部に生じているカエリが金属層側に向くようにして集電部に接続されており、熱融着性樹脂層の厚さt1がカエリのカエリ量hよりも厚いことを特徴とする。
上記のとおり構成された本発明のフィルム外装電池では、熱融着性樹脂層の厚さt1がカエリのカエリ量hよりも厚いため、カエリが熱融着性樹脂層内に進入したとしても集電部または金属層には到達し得ない。このため、カエリが集電部または金属層に電気的に接触してショートが発生するのを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池は、熱融着性樹脂層の厚さt1がカエリ量hの少なくとも2倍以上であってもよい。
本発明のフィルム外装電池の製造方法は、複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した各正極板および各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、熱融着性樹脂層を内側にして電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで電池要素を封止する外装体フィルムと、集電部に接続され、外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、集電部または金属層と、タブの端部に生じたカエリとの間に、カエリが集電部または金属層に到達するのを阻止する阻止部材を設ける工程を含むことを特徴とする。
上記のとおりの本発明のフィルム外装電池の製造方法によって製造されたフィルム外装電池は、集電部または金属層と、タブの端部に生じたカエリとの間に、カエリが集電部または金属層に到達するのを阻止する阻止部材を設けるため、前述したように、カエリが集電部または金属層に電気的に接触してショートが発生する、あるいはカエリが集電部または金属層を損傷といったことを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池の製造方法は、タブを、カエリが金属層側に向くようにして集電部に接続する工程と、阻止部材を集電部上およびタブ上に設ける工程とを含むものであってもよいし、あるいは、本発明のフィルム外装電池の製造方法は、タブを、カエリが金属層側に向くようにして集電部に接続する工程と、阻止部材を熱融着性樹脂層上に設ける工程とを含むものであってもよい。
また、本発明のフィルム外装電池の製造方法は、阻止部材を、カエリを包囲するようにしてタブに設ける工程を含むものであってもよく、特に、阻止部材の、カエリの先端が向いている方向の厚さt2をカエリ量hより厚くして形成する工程を含むものであってもよい。
本発明のフィルム外装電池の製造方法は、複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した各正極板および各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、熱融着性樹脂層を内側にして電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで電池要素を封止する外装体フィルムと、集電部に接続され、外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、タブを、タブの端部に生じているカエリが金属層側に向くようにして集電部に接続する工程と、熱融着性樹脂層の厚さt1をカエリのカエリ量hよりも厚く形成する工程とを含むことを特徴とする。
上記のとおりの本発明のフィルム外装電池の製造方法によって製造されたフィルム外装電池は、前述したように、熱融着性樹脂層の厚さt1がカエリのカエリ量hよりも厚いため、カエリが集電部または金属層に到達し得ない。このため、カエリが集電部または金属層に電気的に接触してショートが発生するのを防止することができる。
また、本発明のフィルム外装電池の製造方法は、熱融着性樹脂層の厚さt1をカエリ量hの少なくとも2倍以上に形成するものであってもよい。
本発明のフィルム外装電池の製造方法は、複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した各正極板および各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、熱融着性樹脂層を内側にして電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで電池要素を封止する外装体フィルムと、集電部に接続され、外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、金属板の切断される部分を含む領域に、切断された部分に生じるカエリの先端が向く方向の厚さt2がカエリのカエリ量hよりも厚くなるように樹脂被覆部を形成する工程と、樹脂被覆部が形成された部分を切断する工程とを含むことを特徴とする。
上述の本発明のフィルム外装電池の製造方法によれば、金属板を切断してタブとする前の段階で樹脂被覆を行うため、例えば、タブに外装体フィルムとの熱融着性を良好にするための樹脂被覆工程を金属板の切断前に行う場合、この樹脂被覆工程にて同時にカエリによる弊害を防止するための樹脂被覆部を形成することができる。これにより、カエリ対策のためのみの製造工程を増やさなくて済む。
本発明によれば、集電部または金属層と、タブの端部に生じたカエリとの間に阻止手段を有するためカエリが集電部または金属層に到達しない。このため、カエリが集電部または金属層に電気的に接触して発生するショート、あるいは集電部または金属層の損傷といったカエリに起因する問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態によるフィルム外装電池の分解斜視図である。図2は、本実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図である。なお、図2には正極側を示しているが、集電部の構成は、正極側と負極側とでは基本的に同様である。
フィルム外装電池1は、電池要素2と、電池要素2に設けられた正極集電部3aおよび負極集電部3bと、電池要素2を電解液とともに収納する、2枚のラミネートフィルム5、6からなる外装体と、正極集電部3aに接続された正極タブ4aと、負極集電部3bに接続された負極タブ4bとを有する。
電池要素2は、複数の正極板と複数の負極板とを、セパレータを介して交互に積層して構成されている。
各正極板はアルミニウム箔に正極電極が塗布されており、負極は銅箔に負極電極が塗布されており、積層領域から延出している延出部は、正極板の延出同士、および負極板の延出部同士がそれぞれ一括して超音波溶接されて、中継部である正極集電部3aおよび負極集電部3bが形成される。これと同時に正極集電部3aへの正極タブ4aの接続、および負極集電部3bへの負極タブ4bの接続も超音波溶接がなされる。なお、図2の正極集電部3aには複数の正極板のうちの最上層および最下層のみを図示している。
外装体の互いに対向する2つの短辺から延出している正極タブ4aおよび負極タブ4bは、アルミニウムおよび銅板からなる。これら正極タブ4aおよび負極タブ4bは、長尺のアルミニウムおよび銅板に、予め、ラミネートフィルム5、6と熱溶着される領域に、熱溶着性および密封性を向上させるための樹脂による被覆部30を形成しておき、これを端部4cにて不図示のカッタで切断することで製造される。この切断により、端部4cにカエリ20およびダレ20aを生じることとなる。ダレ20aはカッタの進入方向側に形成され、カエリ20はカッタの進出側に形成される。なお、図2には、カエリ20およびダレ20aは電池内部に位置する端部4cのみ図示しており、電池外部に位置する端部4cのカエリは省略している。
本実施形態の正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20が除去されておらず、この状態で正極集電部3aおよび負極集電部3bに対して、ダレ20a側が正極集電部3aおよび負極集電部3bに当接するようにして接続されている。なお、各タブ4a、4bの取り付け方向は、作業者がその端部4cに指先で触れることでカエリ20を確認するものであってもよい。これにより、図2に示すように、カエリ20が下側、すなわち、ラミネートフィルム6の方向に向くこととなる。
外装体は、電池要素2をその厚み方向両側から挟んで包囲する2枚のラミネートフィルム5、6からなる。各ラミネートフィルム5、6は、熱融着性を有する内側樹脂層10、金属層11、および外側樹脂層12を積層してなるものであり、PP(ポリプロピレン)層10が電池の内側の層となるようにしてラミネートフィルム5、6の周縁部を熱融着することで、電池要素2が封止される。
ラミネートフィルム5、6としては、電解液が漏洩しないように電池要素2を封止できるものであれば、この種のフィルム外装電池に用いられるフィルムを用いることができ、一般的には、金属薄膜層と熱融着性樹脂層とを積層したラミネートフィルムが用いられる。この種のラミネートフィルムとしては、例えば、厚さ10μm〜100μmの金属箔に厚さ3μm〜200μmの熱融着性樹脂を貼りつけたものが使用できる。金属箔、すなわち、金属層11の材質としては、Al、Ti、Ti系合金、Fe、ステンレス、Mg系合金などが使用できる。熱融着性樹脂、すなわち、内側樹脂層10としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、これらの酸変成物、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル等、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが使用できる。また、外側樹脂層12としては、ナイロン等が好適である。
正極集電部3aおよび負極集電部3bと正極タブ4aおよび負極タブ4bとの接合部分には、正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20を被覆するようにして粘着性を有する保護テープ31が貼り付けられている。この保護テープ31は、各タブ4a、4bのカエリ20が内側樹脂層10を突き破り、カエリ20の先端が金属層11に到達するのを阻止するためのものである。
保護テープ31の基材の材質としては、カエリ20が内側樹脂層10を突き破らないようにする目的を達成可能であり、かつ電解液により腐食しない特性を有するものであればどのようなものであってもよく、内側樹脂層10と同様の材質からなる樹脂、金属、あるいは樹脂で被覆された金属製のものであってもよい。また、保護テープ31の基材に塗布されている接着剤の材質は耐電解液特性を有するものが好適であり、例えば、アクリル系、シリコン系の接着剤が好適であり、特にアクリル系が好適である。
また、保護テープ31の厚さは特に限定されるものではないが、保護テープ31と内側樹脂層10との総厚がカエリ20のカエリ量よりも厚くなるようにするとより好ましい。保護テープ31をこのような厚みとしておくことで、万が一、カエリ20が保護テープ31を突き破ったとしても、カエリ20の先端は内側樹脂層10内で留まらせ金属層11まで到達し得ないようにすることができる。
本実施形態の正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20が除去されておらず、ラミネートフィルム6の方向に向いているが、このカエリ20を被覆するように保護テープ31が貼り付けられているため、カエリ20の先端が内側樹脂層10を突き破り金属層11にまで到達することはない。よって、正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20が金属層11に電気的に接触してショートを起こすのを防止することができる。
なお、図2(b)に示すように、保護テープ31は、カエリ20に対応する部分に貼り付けるだけでなく、正極集電部3aおよび負極集電部3bの角部40を被覆するように正極集電部3aおよび負極集電部3bにも貼り付けるものであってもよい。これにより、正極集電部3aおよび負極集電部3bの角部40が内側樹脂層10を損傷し、金属層11にまで到達するのを阻止することができる。
また、保護テープ31の貼り付ける領域としては、図3に示すように、正極タブ4aおよび負極タブ4bの頂部41からもラミネートフィルム5が保護されるような領域とするのが好ましい。同様に、ラミネートフィルム6に貼り付ける保護テープ31についても正極集電部3aおよび負極集電部3bの角部40のみならず頂部41からも保護されるような領域に貼り付けるのが好ましい。
以上のように本実施形態のフィルム外装電池1は、金属層11と、正極タブ4aおよび負極タブ4bのカエリ20との間に保護テープ31を介在させることで、カエリ20が金属層11に到達するのを阻止することができる。すなわち、本実施形態によれば、この阻止手段としての保護テープ31を設けることにより、カエリ20が金属層11に電気的に接触して発生するショート、あるいは金属層11の損傷といったカエリに起因する問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
(第2の実施形態)
図4(a)、(b)に、本実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図を示す。なお、本実施形態のフィルム外装電池の基本的構造は第1の実施形態でフィルム外装電池と同様であるため詳細の説明は省略するものとし、また、負極側についての構成は正極側と同様であるため、正極側についてのみ説明するものとする。
第1の実施形態では保護テープを正極集電部3aおよび正極タブ4a側に貼り付けた例について示したが、本実施形態のフィルム外装電池101は、図4(a)に示すように、保護テープ131をラミネートフィルム106上に貼り付け、これにより、正極タブ104aのカエリ120が内側樹脂層110を突き破り、カエリ120の先端が金属層111に到達するのを阻止する構成をとっている。
本実施形態も、第1の実施形態と同様に、図4(b)に示すように、保護テープ131をカエリ120に対応する部分に貼り付けるだけでなく、正極集電部103aの角部140および頂部(不図示)にも保護テープ131を貼り付けるものであってもよい。これにより、正極集電部103aの角部140や頂部がラミネートフィルム105の内側樹脂層110を損傷し、金属層11にまで到達するのを阻止することができる。
以上のように本実施形態のフィルム外装電池101も、第1の実施形態と同様に、金属層111とカエリ120との間に阻止手段としての保護テープ131を介在させることで、カエリ120が金属層111に到達するのを阻止している。これにより、本実施形態も、カエリが金属層に電気的に接触して発生するショート等の問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
(第3の実施形態)
図5(a)、(b)に、本実施形態によるフィルム外装電池の、リード端子の模式的な平面図および側面図を示す。なお、本実施形態のフィルム外装電池の基本的構造は第1の実施形態でフィルム外装電池と同様であるため、本実施形態においても詳細の説明は省略する。また、本実施形態では正極側についてのみ説明する。
本実施形態は、正極タブ204aのカエリを生じている端部204cを保護テープ231で包囲するようにして被覆したものである。このように正極タブ204aの端部204cを保護テープ231で被覆しておいた後、これを正極集電部に接続することで、カエリが正極集電部、あるいはラミネートフィルムを損傷するのを防止することができる。本実施形態の場合、保護テープ231が端部204cを包囲するようにして貼り付けられているので、正極タブ204aを正極集電部に接合するに際しての正極タブ204aの接合方向はカエリの方向によって限定されない。すなわち、カエリが正極集電部側が向いていた場合であってもカエリが正極集電部を損傷することはないし、反対に、ラミネートフィルム側を向いていた場合であってもカエリがラミネートフィルムを損傷することはない。
なお、保護テープ231の貼り付け方は、カエリが集電部あるいはラミネートフィルムを損傷するものでなければどのように貼り付けるものであってもよい。図5では保護テープ231の折り返し部分がカエリを包囲するようにして貼り付けた例を示しているが、これ以外に、保護テープ231を正極タブ204aの辺204dで折り返して貼り付けることでカエリを包囲するものであってもよい。さらには、保護テープ231を辺204dで折り返して貼り付ける場合、カエリが保護テープ231で被覆されている状態でなくてもよい。すなわち、保護テープ231を幾重にも巻き付ける、あるいはカエリ量以上の厚みの保護テープ231を用いることで、カエリが集電部あるいはラミネートフィルムに到達しないようにする構成であってもよい。
以上のように本実施形態のフィルム外装電池201も、第1および第2の実施形態と同様に、各集電部および金属層と、各タブのカエリとの間に保護テープを介在させることで、カエリが集電部または金属層に到達するのを阻止している。これにより、本実施形態も、カエリが集電部または金属層に電気的に接触して発生するショート、あるいは金属箔の損傷といったカエリに起因する問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
(第4の実施形態)
図6に、本実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図を示す。また、図7に、図6に示すリード端子の製造方法の一例を示す図を、図8に、図7の矢印B方向からみたリード端子の端面を示す図をそれぞれ示す。
なお、本実施形態のフィルム外装電池301の基本的構造は第1の実施形態でフィルム外装電池と同様であるため、詳細の説明は省略する。また、本実施形態では正極側についてのみ説明するが、負極側についての構成も正極側と同様であるため詳細の説明は省略するものとする。
本実施形態に示す正極タブ304aは、ラミネートフィルム5、6と熱溶着される領域に形成された第1の樹脂被覆部330に加えて、その端部のうちの、外装体内に配置される端部304cに生じるカエリ320がラミネートフィルム6を損傷しないように第2の樹脂被覆部350が形成されている。
第2の樹脂被覆部350は、図7に示すように、正極タブ304aを製造する工程において、長尺のアルミニウム板に、第1の樹脂被覆部330の形成と同時に、第1の樹脂被覆部330と所定の間隔を空けて形成される。そして、第1の樹脂被覆部330および第2の樹脂被覆部350が形成された長尺のアルミニウム板を打ち抜き部360にて切断することで正極タブ304aが製造される。このようにして製造された正極タブ304aは、打ち抜き部360で切断された辺360aに対応する部分が端部304cとなり、辺360bに対応する部分が端部304c’となる。
本実施形態の場合、長尺のアルミニウム板に予め第2の樹脂被覆部350を形成した後に、この第2の樹脂被覆部350を含む領域を切断しているので、端部304cは、図7の矢印B方向からみると、図8に示すような状態で第2の樹脂被覆部350外に露出している。しかしながら、第2の樹脂被覆部350の、カエリ320が生じる側の厚さt2は、正極タブ304aの両面に、カエリ320のカエリ量hよりも厚くなるように形成されている。このため、カエリ320の先端部は第2の樹脂被覆部350の外周よりはみ出ることがなく、よって、カエリ320によるラミネートフィルムあるいは集電部の損傷を防止することができる。
第2の樹脂被覆部350の材質は、耐電解液特性を有する材料であることが好ましいが、特に限定されるものではなく、例えば、第1の樹脂被覆部330と同じ熱融着性を有する樹脂からなるものであってもよい。
なお、本実施形態では、第2の樹脂被覆部350は長尺の金属板を端部304cで切断する前に形成した例を示したが、これに限定されるものではなく、端部304cが形成された後に第2の樹脂被覆部350を形成するものであってもよい。この場合、カエリ320は第2の樹脂被覆部350外に露出せず、樹脂内部に封入される。
以上のように本実施形態のフィルム外装電池301は、金属層311と、正極タブ304aおよび負極タブのカエリ320との間に、第2の樹脂被覆部350のカエリ320のカエリ量hよりも厚さt2の樹脂を阻止手段として介在させることで、カエリ320の先端が金属層311にまで到達させないようにしている。これにより、本実施形態のフィルム外装電池301も第1〜第3の実施形態と同様に、カエリが金属層311に電気的に接触して発生するショート、あるいは金属箔の損傷といったカエリに起因する問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
(第5の実施形態)
図9に、本実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図を示す。なお、本実施形態のフィルム外装電池の基本的構造は第1の実施形態でフィルム外装電池と同様であるため、本実施形態においても詳細の説明は省略する。また、本実施形態では正極側についてのみ説明する。
本実施形態のフィルム外装電池401は、正極タブ404aが位置する側のラミネートフィルム406の内側樹脂層410の厚さt1が正極タブ404aのカエリ420のカエリ量hよりも厚いものとなっている。第1〜第3の実施形態の場合、保護テープによりカエリの先端が内側樹脂層に進入するのを阻止することでカエリの先端と金属層とのショートを防止する構成であったが、本実施形態の場合、保護テープは有しておらず、よってカエリ420の先端は内側樹脂層410内に進入する。しかしながら、内側樹脂層410の厚さt1をカエリ420のカエリ量hよりも厚くすることでカエリ420の先端が金属層411にまで到達させないようにしたものである。
特に図9に示すように、集電部の下側に平面状のタブが取り付けられ、このタブの平面および端部に平面状の外装体フィルムの内側樹脂層が接している構成の電池の場合、タブの平面と樹脂層とが面と面とで平行に接するため、タブの端部にカエリがあったとしても、樹脂層へのカエリの食い込みは面から突き出している部分の高さ、すなわち、カエリ量よりも深くなることはない。このことから、内面樹脂層410の厚さt1を、カエリ量hよりも厚くすることにより外装体フィルムの金属層にカエリの先端がショートすることが防止される。本発明者の検討によれば、厚さt1はカエリ量hの2倍以上、さらに好ましくは3倍以上とすれば、ショートを確実に防止できた。
ここで、表1に銅板からなる負極タブのカエリ量、表2にアルミニウム板からなる正極タブ404aのカエリ量の測定結果の一例をそれぞれ示す。
Figure 2005149938
Figure 2005149938
カエリ量の測定には分解能0.001mmのマイクロメータを用いた。カエリ量は、図10に示すように、カエリが発生しているタブの両端A点、C点を測定し、この測定値からB点で測定したタブの厚みを差し引くことで求めた。なお、A点は、外装体内に位置する、集電箔側の端部であり、C点は外装体外側の端部である。
カエリ値の測定には5枚のタブを用いた。
タブ厚は、負極タブが0.207〜0.213mm、正極タブ404aが0.205〜0.212mmの範囲内となった。
また、集電箔側、すなわち、カエリが問題となる側のカエリ量は、負極タブで0.006〜0.025mm、正極タブ404aで0.016〜0.029mmの範囲内となった。
以上の結果より、例えば、厚さが約0.2mmのタブをフィルム外装電池401に適用する場合、内側樹脂層410の厚さt1は少なくとも0.030mmより厚いものとするのが好適である。なお、内側樹脂層410の厚さt1が0.1mmを越えると、内側樹脂層を経由した外気からの水分滲入、すなわち、外装体フィルムの内側樹脂層同士を融着させた封止部の樹脂層において、その内面方向に滲入していく水分が厚さに比例した断面積の増加により多くなり好ましくない。よって、内側樹脂層410の厚さt1は0.1mm以下とするのが好ましい。よって、内側樹脂層410の厚さt1は0.03〜0.1mm、さらに好ましくは0.06〜0.1mmの範囲内とするのがよい。
以上のように本実施形態のフィルム外装電池401の場合、金属層411と、各タブのカエリとの間に、カエリ420のカエリ量hよりも厚い厚さt1の内側樹脂層410を阻止手段として介在させることで、カエリ420の先端が金属層411にまで到達させないようにしている。これにより、本実施形態のフィルム外装電池401も第1〜第4の実施形態と同様に、カエリが金属層に電気的に接触して発生するショート、あるいは金属箔の損傷といったカエリに起因する問題を、カエリを除去することなく解決することができる。
なお、上述した各実施形態における電池要素としては、正極、負極、セパレータおよび電解質を含むものであれば、通常の電池に用いられる任意の電池要素が適用可能である。一般的なリチウムイオン二次電池における電池要素は、リチウム・マンガン複合酸化物、コバルト酸リチウム等の正極活物質をアルミニウム箔などの両面に塗布した正極板と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料を銅箔などの両面に塗布した負極板とを、セパレータを介して対向させ、それにリチウム塩を含む電解液を含浸させて形成される。またこの他に、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムメタル一次電池あるいは二次電池、リチウムポリマー電池等、他の種類の化学電池の電池要素、さらにはキャパシタ要素等にも本発明は適用可能である。
また、上述した各実施形態は、どのように組み合わせるものであってもよい。
本発明の第1の実施形態によるフィルム外装電池の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図である。 本発明の第1の実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図である。 本発明の第3の実施形態によるフィルム外装電池の、リード端子の模式的な平面図および側面図である。 本発明の第4の実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図である。 図6に示すリード端子の製造方法の一例を示す図である。 図7の矢印B方向からみたリード端子の端面を示す図である。 本発明の第5の実施形態によるフィルム外装電池の、電池要素の集電部近傍の側断面図である。 カエリ部の測定方法を説明するための模式図である。 従来のフィルム外装電池の一例の、電池要素の側断面図である。 図11に示す従来のフィルム外装電池における、リード端子のカエリの状態を示す側断面図である。 従来のカエリの除去方法の一例を説明する図である。
符号の説明
1、101、201、301、401 フィルム外装電池
2 電池要素
3a、103a、203a 正極集電部
3b 負極集電部
4a、104a、204a、304a、404a 正極タブ
4b 負極タブ
4c、204c、304c 端部
5、6、105、106、206、405、406 ラミネートフィルム
10、110、410 内側樹脂層
11、111、311、411 金属層
12、112、412 外側樹脂層
20、120、420 カエリ
20a ダレ
30 被覆部
31、131、231 保護テープ
40、140、340 角部
41、341 頂部
204d、360a、360b 辺
330 第1の樹脂被覆部
350 第2の樹脂被覆部
360 打ち抜き部

Claims (16)

  1. 複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した前記各正極板および前記各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、前記熱融着性樹脂層を内側にして前記電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで前記電池要素を封止する外装体フィルムと、前記集電部に接続され、前記外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池において、
    前記集電部または前記金属層と、前記タブの端部に生じたカエリとの間に、前記カエリが前記前記集電部または前記金属層に到達するのを阻止する阻止手段を有することを特徴とするフィルム外装電池。
  2. 前記タブが、前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続されており、前記阻止手段が、前記集電部上および前記タブ上に設けられている請求項1に記載のフィルム外装電池。
  3. 前記タブが、前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続されており、前記阻止手段が、前記熱融着性樹脂層上に設けられている請求項1または2に記載のフィルム外装電池。
  4. 前記阻止手段が、前記カエリを包囲するようにして前記タブに設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルム外装電池。
  5. 前記阻止手段は、前記カエリの先端が向いている方向の厚さt2がカエリ量hより厚い樹脂部材である請求項4に記載のフィルム外装電池。
  6. 前記阻止手段が、粘着性を有するテープである請求項1から4のいずれか1項に記載のフィルム外装電池。
  7. 複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した前記各正極板および前記各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、前記熱融着性樹脂層を内側にして前記電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで前記電池要素を封止する外装体フィルムと、前記集電部に接続され、前記外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池において、
    前記タブが、前記タブの端部に生じている前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続されており、前記熱融着性樹脂層の厚さt1が前記カエリのカエリ量hよりも厚いことを特徴とするフィルム外装電池。
  8. 前記熱融着性樹脂層の厚さt1がカエリ量hの少なくとも2倍以上である請求項7に記載のフィルム外装電池。
  9. 複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した前記各正極板および前記各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、前記熱融着性樹脂層を内側にして前記電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで前記電池要素を封止する外装体フィルムと、前記集電部に接続され、前記外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、
    前記集電部または前記金属層と、前記タブの端部に生じたカエリとの間に、前記カエリが前記前記集電部または前記金属層に到達するのを阻止する阻止部材を設ける工程を含むことを特徴とするフィルム外装電池の製造方法。
  10. 前記タブを、前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続する工程と、
    前記阻止部材を前記集電部上および前記タブ上に設ける工程とを含む請求項9に記載のフィルム外装電池の製造方法。
  11. 前記タブを、前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続する工程と、
    前記阻止部材を前記熱融着性樹脂層上に設ける工程とを含む請求項9に記載のフィルム外装電池の製造方法。
  12. 前記阻止部材を、前記カエリを包囲するようにして前記タブに設ける工程を含む請求項9から11のいずれか1項に記載のフィルム外装電池の製造方法。
  13. 前記阻止部材の、前記カエリの先端が向いている方向の厚さt2をカエリ量hより厚くして形成する工程を含む請求項12に記載のフィルム外装電池の製造方法。
  14. 複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した前記各正極板および前記各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、前記熱融着性樹脂層を内側にして前記電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで前記電池要素を封止する外装体フィルムと、前記集電部に接続され、前記外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、
    前記タブを、前記タブの端部に生じている前記カエリが前記金属層側に向くようにして前記集電部に接続する工程と、
    前記熱融着性樹脂層の厚さt1を前記カエリのカエリ量hよりも厚く形成する工程とを含むことを特徴とするフィルム外装電池の製造方法。
  15. 前記熱融着性樹脂層の厚さt1を前記カエリ量hの少なくとも2倍以上に形成する請求項14に記載のフィルム外装電池の製造方法。
  16. 複数の正極板と複数の負極とを対向させて積層させた積層領域から延出した前記各正極板および前記各負極板をそれぞれ一括して接合することで形成された集電部を有する電池要素と、少なくとも熱融着性樹脂層と金属層とが積層され、前記熱融着性樹脂層を内側にして前記電池要素を包囲し、周縁の接合部が熱融着されることで前記電池要素を封止する外装体フィルムと、前記集電部に接続され、前記外装体フィルムから延出している、金属板を切断して形成されたタブとを有するフィルム外装電池の製造方法において、
    前記金属板の切断される部分を含む領域に、切断された部分に生じるカエリの先端が向く方向の厚さt2が前記カエリのカエリ量hよりも厚くなるように樹脂被覆部を形成する工程と、
    前記樹脂被覆部が形成された部分を切断する工程とを含むことを特徴とするフィルム外装電池の製造方法。

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