JP2005146972A - ブリーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるときに、そのオイル分を確実に排出できブリーザ装置を提供する。
【解決手段】 ブリーザ装置1は、オイルセパレータ2と、その下方に設けられたオイル保持タンク6を備えるものである。オイル保持タンク6の底壁にはオイル分Lのオイル排出口61が形成され、その外部に逆止弁7が設置されている。逆止弁7は、受圧面84aが形成された受圧板84及び巻バネ85が設けられたリンク機構8によって、内燃機関101が運転されているときに負圧によってオイル排出口61を閉止し、且つ、内燃機関101が停止されているときにオイル排出口61を開放するように強制的に駆動される。
【選択図】 図1


Description

本発明は、ブローバイガスの気液分離が行われるブリーザ装置に関する。
一般に、内燃機関の圧縮工程又は膨張工程においてピストンとシリンダとの間からクランクケース内に漏出するブローバイガスは、霧状のオイル粒子と混合されてオイルミストになる。このようにオイル分とガス分を含むブローバイガスは、通常、気液分離が施された後、オイル分は回収され、ガス分は内燃機関側へ還元される。このとき、気液分離が不十分であると、オイル消費が増大するため、オイルセパレータ、ブリーザ装置といった種々の気液分離構造又は装置が提案されている。
このような気液分離構造又は装置の一例として、特許文献1には、ブローバイガスのセパレータであって分離室とその下部に設けられた弁機構とを備えるものが記載されている。その弁機構は、分離室側の入口とオイル落とし通路側の出口を有し、それらの入口と出口との間にそれぞれ第1弁体及び第2弁体が配設されたものであり、分離室とオイル落とし通路との圧力差に応じて両弁体が連動し、一方の弁体が閉じたときに他方の弁体が開くように構成されている。
この従来装置においては、連動する弁体が、分離室内の負圧によって弁体が分離室側に引き上げられ、逆に分離室内が正圧になったとき、その正圧と弁体の自重及びオイル重量によってオイル落とし通路側に引き下げられる。これにより、セパレータ内に一時的に溜まったオイルを吸気マニホールド側に逆流させることなく確実にオイル落とし通路を介してクランク室側に戻すように企図されている。
特開2003−13723号公報
しかし、弁体の開閉動作によってオイルを排出させるような弁機構を用いると、弁体周辺の又は弁体に付着したオイルが経時的に劣化してその粘度が増大し、それにより弁体が周囲の部材に固着してしまうおそれがある。上記の従来装置では、特に、弁体が自重で引き下げられている状態において、弁体の固着が生じ易い傾向にあると考えられる。このとき弁体が強力に固着していると、上記従来のセパレータでは、弁体を開閉させる動力として分離室とオイル落とし通路との圧力差を利用するため、十分な駆動力を実現できず、弁体が動作しない状態が生じ得る。
そうなると、セパレータ内からオイルが排出されず、吸気側負圧の大きさとセパレータ内に溜まったオイル量との関係によっては、ブローバイガス通路を通して瞬時に多量のオイルがエンジン等の内燃機関に一気に流入してしまうおそれがある。こうなると、その際の衝撃によってエンジン性能が低下したり、場合によってはエンジンや吸気系等のエンジン周辺部位が破損したりといった不都合が生じてしまう。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるときに、そのオイル分を確実に排出でき、これによりオイル分が内燃機関に一気に流入してしまうことを防止できるブリーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明によるブリーザ装置は、内燃機関に接続されており、オイル分とガス分とを含むブローバイガスが供給され、そのブローバイガスの気液分離が行われる気液分離部と、その気液分離部に連通するように接続されており、ブローバイガスから分離されたオイル分が貯留され、そのオイル分の排出口が設けられたオイル保持部と、弁体、及び、その弁体と連結され且つ内燃機関の状態に応じて排出口を開閉させるように弁体を駆動する駆動部を有する開閉機構とを備える。
このように構成されたブリーザ装置においては、内燃機関の運転によって発生したブローバイガスが気液分離部に導入され、オイル分とガス分とが互いに分離される。ガス分は、通常、ブリーザ装置が設置された内燃機関の吸気系に戻され、一方、オイル分は気液分離部に接続されたオイル保持部へ送出される。そして、オイル保持部に設けられた排出口が弁体によって閉止されると、オイル分がオイル保持部内に一時的に貯留され、排出口が弁体によって開放されると、貯留されていたオイル分がオイル保持部の外部へ排出され、最終的に内燃機関側へ戻される。
このとき、弁体の開閉が、開閉機構の駆動部により内燃機関の状態に応じて言わば強制的に行われるので、万一、弁体が固着した場合でも、その固着を解消して弁体を移動させ得る。この場合、駆動部による弁体の駆動力が、想定される弁体の固着力を上回るようにしておけば、弁体の固着がより確実に防止される。よって、オイル保持部に許容値を超えるような量のオイル分が溜まってしまうことが防止される。その結果、過度の吸気系負圧が作用したとしても、気液分離部を通して急激且つ多量なオイル分が内燃機関側へ逆流してしまうことが抑制される。
また、内燃機関が運転状態にある時に、吸気系側の負圧によってオイル分の回収系側からのオイル分の逆流を防ぐべく、開閉機構は、内燃機関が運転されているときにはオイル保持部の排出口を閉止し、内燃機関が停止しているときにはその排出口を開放してオイル保持部内に貯留されたオイル分を外部へ排出するように設けられると好適である。
より具体的には、開閉機構は、排出口が閉止されるように弁体を移動させる第1の力、又は、排出口が開放されるように弁体を移動させる第2の力が印加されることによりその弁体と連動するように形成された面を有するものであると有用である。このようにすれば、第1の力又は第2の力がその面を介して弁体へ伝達され、排出口の開閉動作が行われる。
さらに、内燃機関の状態との関係で言えば、開閉機構は、内燃機関が運転されているときに第1の力が上記面に印加され、且つ、内燃機関が停止されているときに第2の力が上記面に印加されるものであると一層好ましい。
その面に印加される第1の力としては、内燃機関に接続された吸気系の内部で生じる圧力を例示できる。なお、この場合、第1の力は、厳密にはその圧力に面の有効面積を乗じた値であり、ベクトル量で考えてもスカラ量で考えてもよい。具体的には、例えば、弁体をオイル保持部の外方に設け、その弁体と連結されており且つ受圧面が形成された部材を一定の空間内に封止してその空間を複数の領域に画成し、一方の空間領域を吸気系、例えばインテークマニホールド等の適宜の負圧発生部位と連通させると共に、その受圧面を他方の空間側へ付勢しておくと好ましい。
そして、受圧面がそのように付勢された状態で弁体が排出口から離隔され、且つ、受圧面に負圧が印加されて吸引されたときに弁体が排出口を覆うようにその周囲に当接するような可動機構(リンク機構)を設けると好適である。その受圧面を付勢する手段としては、例えば、受圧面を押し付けるように設置された各種バネ等の弾性体が挙げられ、その押付力が第2の力としてその受圧面に作用する。
このように構成すれば、内燃機関が運転状態にあると、インテークマニホールド等の負圧発生部位に発生した負圧が受圧面に印加される。その負圧による引張力(引付力)がバネ等によって反対方向に作用する押付力を上回ると、受圧面が形成された部材は負圧側へ移動し、それに連結された弁体が排出口の周囲へ当接するように駆動され、これにより排出口が閉止された状態が維持される。
逆に、内燃機関が停止状態にあると、インテークマニホールド等の負圧発生部位内は大気圧とされ、受圧面にはバネ等による押付力が印加されて負圧発生部位とは反対側へ移動し、それに連結された弁体は排出口から遠ざかるように駆動され、排出口が開放された状態が維持される。こうして、排出口の強制的な開閉が簡略な機構で実現される。
本発明のブリーザ装置によれば、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるオイル保持部に設けられた排出口を開閉する弁体の固着を確実に防止でき、これにより、過量のオイル分がオイル保持部内に溜まってしまうことを防止できる。また、それにより、オイル分が内燃機関に一気に流入してしまうことを確実に防止でき、内燃機関及びその周辺部位が破損してしまうおそれを解消できる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限られるものではない。
図1は、本発明によるブリーザ装置の好適な一実施形態の構成及び要部断面を示す図である。ブリーザ装置1は、車両や動機器等(図示せず)に備わる内燃機関101、吸気系102、及びオイル回収系103に接続されたPCV(Positive Crankcase Ventilation)システムを構成するものである。
ブリーザ装置1は、内燃機関101の例えば図示しないクランクケースに配管P1を介して接続されたプレセパレータ(図示せず)の後段にオイルセパレータ2(気液分離部)が接続され、更にその下方に配置されたオイル保持タンク6(オイル保持部)を備えるものである。オイルセパレータ2は、サイクロンセパレータであり、逆カップ状を成す胴部211と逆円錐部212とを備えており、その逆円錐部212の下端にオイル排出管213が接合されたものである。
その胴部211の側壁に設けられたガス導入口3aには、配管P1から延設されたガス供給管3が接続されている。また、胴部211の上壁には、オイル分が分離除去されたブローバイガスが排出され且つ配管P2から延設されたガス排出管4が貫通設置されている。
オイル保持タンク6は、一定の空間容積を有し底壁にオイル排出口61(排出口)が設けられた容器の上壁に、オイル導入口2aが穿設されたものである。オイル導入口2aには、オイルセパレータ2のオイル排出管213の下端が接合されている。また、オイル排出口61の外方周囲には、配管P3を介してオイル回収系103に接続され且つ管状を成すオイル排出部70の一方端が接合されている。またさらに、オイル排出部70の内部には、オイル排出口61の全体を覆うことができる面積を有し且つ可動する逆止弁7(弁体)が設けられている。
逆止弁7は、配管9を介して負圧調整部105に接続されたリンク機構8と接続されている。なお、負圧調整部105は、配管P5を介して内燃機関101の例えば図示しないインテークマニホールドに連通するように設けられている。また、負圧調整部105は、内燃機関101の状態及び/又は運転されている時の条件を監視(モニタ)するモニタ部104と接続されている。なお、モニタ部104は、通常、車両等に搭載される内燃機関等のコントロールユニットにおける制御機能の一つとして設けることが好ましい。
リンク機構8は、連結具81,82,83がこの順に連結された連結部と筐体86内に収容された受圧部とを有している。連結具81は、断面柄状を成して略鉛直方向に延在するように配置され、その上端部が逆止弁7の下面略中央部に枢動可能に結合され、且つ、その下端部が連結具82の一方端部と枢動可能に結合されている。また、連結具82は、断面略くの字状を成し、その屈曲部において、固定された支持部材90と枢動可能に結合されている。
さらに、連結具83は、断面柄状を成して略水平方向に延在するように配置され、その一方端部が連結具82の他方端部と枢動可能に接合されている。またさらに、連結具83の他方端部は、筐体86内に設けられた受圧板84の略中央部に結合されている。
受圧板84は、略平板状部材であり、周縁の端壁が全周にわたって筐体86の内壁と摺動可能に当接している。これにより、筐体86の内部に、空間領域Kb,Kfが画成されている。また、受圧板84における連結具83が結合されていない面84a(以下、「受圧面84a」と云う)と筐体86の内壁との間には、巻バネ85が配置されている。巻バネ85の両端部は、それぞれ受圧面84a、及びそれに対向する筐体86の内壁面と当接している。また、巻バネ85が当接する筐体86の周壁には、貫通孔9aが設けられており、その貫通孔9aには、上述した負圧調整部105に接続された配管9が接合されている。
このように構成されたブリーザ装置1においては、オイル粒子(オイル分)と燃焼ガス(ガス分)との気液混合体であるブローバイガスが、まず、図示しないプレセパレータに供給され、ブローバイガスに含まれるオイル粒子のうち比較的径が大きいものが分離除去される。次に、ブローバイガスは、オイルセパレータ2の胴部211内にその接線方向に沿って供給される。こうして、オイルセパレータ2は接線流入式のサイクロンセパレータとして機能する。
オイルセパレータ2内に導入されたブローバイガスの流れは、胴部211内で直線流から渦流に変化し、胴部211の内壁に沿って回転しながら螺旋状に下降する。それから、逆円錐部212に到達すると、回転速度を増しながら更に下降し、逆円錐部212の下端近傍で反転上昇し、胴部211の略中心部を回転しながら上昇する。
この際、ブローバイガスから分離除去されていない比較的微小なオイル粒子は、旋回運動によって遠心力を得て胴部211の内壁に向かって水平方向に移動し、その内壁に衝突して運動量を失う。このオイル粒子は、胴部211及び逆円錐部212の内壁を順次伝って流下しながら集積され、オイル排出管213の下端からオイル導入口2aを通してオイル保持タンク6内に滴下する。
こうして、ブローバイガスの気液分離が行われ、オイルセパレータ2の胴部211内を上昇するガスはオイル分が分離された清澄ガスとなり、ガス排出管4の下端4aからガス排出管4内へ吸入され、配管P2を通して吸気系102へ送られる。
一方、オイル保持タンク6内に滴下したオイル分Lは、内燃機関101の状態に応じて、オイル保持タンク6内に一旦貯留され、且つ、そこから外部へ排出される。本実施形態では、内燃機関101の状態として内燃機関101が運転状態にある場合と停止状態にある場合とで、逆止弁7の動作状態が異なるように構成されている。
まず、内燃機関101が停止状態にあると、その内部及びそれに連通する部位の内部は大気圧に保持される。よって、負圧調整部105及びそれに連通する筐体86の内部の空間領域Kb内も大気圧とされる。また、受圧板84で画成された他方の空間領域Kf内も大気圧であり、両空間領域Kb,Kfの内部圧力に有意な差異は生じない。
このとき、筐体86は固定されているので、その内部において巻バネ85と当接する受圧板84の受圧面84aには、巻バネ85による押付圧力(第2の圧力)が常時印加されている。よって、空間領域Kb,Kf内が同等の気圧であるため、受圧面84aは空間領域Kf側に押し付けられた状態とされる。これにより、連結具83は、図示矢印Dpで示す方向へ押しやられる。ところで、連結具83と連結具82との接続部8c、及び、連結具82と連結具81との接続部8aは非固定端すなわち動節である。なお、連結具81における逆止弁7との接合部も非固定端である。これに対し、連結具82の支持部材への接合部8bは固定端すなわち静節である。
よって、連結具83が図示矢印Dpで示す方向へ移動すると、接続部8cは同方向へ移動すると共に、連結具82が接合部8bを軸点として回動し、接続部8aひいては連結具81が下方(図示矢印Ddで示す方向)へ移動する。したがって、連結具81と接合された逆止弁7は、連結具81と連動してオイル排出口61から遠ざかるように引き下げられる。かかる動作により、オイル排出口61が開放され、オイル保持タンク6内にオイル分Lが貯留されていた場合、そのオイル分Lがオイル排出部70を通してオイル回収系103へ送出される。
一方、内燃機関101が運転状態にある場合、インテークマニホールド等の吸気系内部(負圧発生部)には、大気圧よりも有意に小さい気圧すなわち負圧が発生する。さらに、そのような部位に連通する負圧調整部105の内部及び筐体86内の空間領域Kbも負圧とされる。このとき、負圧調整部105内及び空間領域Kbの負圧値は、モニタ部104により、内燃機関101の運転状態又は運転条件に応じて一定且つ所望の圧力範囲となるように調節される。
空間領域Kbの負圧に受圧面84aの有効面積を乗じた値の絶対値が、受圧面84aに印加される巻バネ85による押付力の絶対値を上回ると、受圧板84及び連結具83は図示矢印Drで示す方向へ移動する。こうなると、接続部8cは同方向へ移動すると共に、連結具82が接合部8bを軸点として回動し、接続部8aひいては連結具81が上方(図示矢印Duで示す方向)へ移動する。したがって、連結具81と接合された逆止弁7は、連結具81と連動してオイル排出口61へ近づくように上方へ駆動される。かかる動作により、逆止弁7がオイル排出口61を覆うようにその周囲に当接し、オイル排出口61が閉止される。よって、内燃機関101の運転によって発生したブローバイガスから分離されたオイル分Lがオイル保持タンク6内に貯留される。
したがって、ブリーザ装置1によれば、上述したように、逆止弁7、リンク機構8、及び負圧調整部105から開閉機構が構成され、これにより、オイル排出口61の開閉動作が内燃機関101の状態(運転/停止)に応じて強制的に実行される。その結果、逆止弁7が、オイル分Lの劣化による粘性の増大等に起因してオイル排出口61を覆った状態で固着してしまうことを確実に防止できる。よって、オイル保持タンク6からオイル分Lを確実に排出できるので、その内部に許容値を超えるような過量のオイル分Lが溜まってしまうことを抑止できる。
したがって、オイル保持タンク6から、瞬時に多量のオイル分Lがオイルセパレータ2を介して吸気系102ひいては内燃機関101まで一気に流入することを十分に防止できる。これにより、内燃機関101や吸気系102へ荷重衝撃が印加されることによるそれらの性能低下や破損を抑止できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限度において様々な変形が可能である。例えば、モニタ部104及び負圧調整部105は必ずしも必要ではなく、筐体86を内燃機関101又は吸気系102における負圧発生部に直接接続してもよい。この場合、内燃機関101の運転条件に応じて想定される負圧の範囲及び受圧面84aの有効面積と巻バネ85による押付力との均衡(バランス)を予め求めておき、その結果に基づいて受圧板84に対する巻バネ85の押付力及び/又は受圧板84の実効面積を適宜に調整することができる。受圧板84の実効面積を適宜変更することにより、負圧値が同じであっても、巻バネ85の押付力に対する抗力、つまり受圧板84全体に作用する引張力を簡便に調節できる。
また、内燃機関101や吸気系102以外の負圧、例えば、減圧ポンプ等によって強制的に発生させた負圧を用いてもよいが、車両等の構成をより簡略化する観点から、内燃機関101や吸気系102の負圧を用いることが望ましい。さらに、オイルセパレータ2としてサイクロンセパレータ以外のものを用いてもよい。またさらに、オイルセパレータ2は複数台設けてもよ。さらにまた、オイル保持タンク6の形状も限定されず、例えば、下部を逆錐状として、その下端にオイル排出口61を設け、そこに逆止弁7及びオイル排出部70を接続してもよい。
本発明によるブリーザ装置は、ブローバイガスから分離除去されたオイル分が一旦貯留されるオイル保持部に設けられた排出口を開閉する弁体の固着を確実に防止でき、これにより、オイル分をオイル保持部から確実に排出できる。よって、過量のオイル分がオイル保持部内に溜まってしまうことを防止できる。また、それにより、オイル分が内燃機関に一気に流入してしまうことを確実に防止でき、内燃機関及びその周辺部位が破損してしまうおそれを解消できるので、更なる高出力化及び高性能化が図られ且つ更なる信頼性及び安全性が追求される内燃機関、及びそのような内燃機関を備える機器、動機、設備等に広く利用できる。
本発明によるブリーザ装置の好適な一実施形態の構成及び要部断面を示す図である。
符号の説明
1…ブリーザ装置、2…オイルセパレータ、2a…オイル導入口、3…ガス供給管、3a…ガス導入口、4…ガス排出管、4a…下端、6…オイル保持タンク(オイル保持部)、7…逆止弁(弁体)、8…リンク機構、8b…接合部、8a,8c…接続部、9a…貫通孔、9,P1,P2,P3,P5…配管、61…オイル排出口(排出口)、70…オイル排出部、81,82,83…連結具、84…受圧板、84a…受圧面(面)、85…巻バネ(弾性体)、86…筐体、90…支持部材、101…内燃機関、102…吸気系、103…オイル回収系、104…モニタ部、105…負圧調整部、211…胴部、212…逆円錐部、213…オイル排出管、Kb,Kf…空間領域、L…オイル分。

Claims (4)

  1. 内燃機関に接続されており、オイル分とガス分とを含むブローバイガスが供給され、該ブローバイガスの気液分離が行われる気液分離部と、
    前記気液分離部に連通するように接続されており、前記ブローバイガスから分離されたオイル分が貯留され、該オイル分の排出口が設けられたオイル保持部と、
    弁体、及び、該弁体と連結され且つ前記内燃機関の状態に応じて前記排出口を開閉させるように該弁体を駆動する駆動部、を有する開閉機構と、
    を備える、ブリーザ装置。
  2. 前記開閉機構は、前記内燃機関が運転されているときに前記排出口を閉止し、該内燃機関が停止されているときに該排出口を開放するものである、
    請求項1記載のブリーザ装置。
  3. 前記開閉機構は、前記排出口が閉止されるように前記弁体を移動させる第1の力、又は、該排出口が開放されるように該弁体を移動させる第2の力が印加されることにより該弁体と連動するように形成された面を有するものである、
    請求項1又は2に記載のブリーザ装置。
  4. 前記開閉機構は、前記内燃機関が運転されているときに前記第1の力が前記面に印加され、且つ、該内燃機関が停止されているときに前記第2の力が前記面に印加されるものである、
    請求項3記載のブリーザ装置。



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