JP2005146852A - 排気消音装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、軸方向の両端部が封止された筒状の本体部(12)と、本体部(12)の軸方向と略垂直に固定され、本体部(12)内部に所定長さにわたって挿入されたテールパイプ(15)と、テールパイプ(15)の排気ガス通路の周囲に装着され、本体部(12)内部に所定の内部長さ(T)にわたって入り込んだ吸音材(29)とを備え、吸音材(29)の内部長さ(T)が、1)本体部(12)の内径(D)の30%以上である。2)テールパイプ(15)の内径(d)の1倍以上である。という2つの条件のうち、少なくとも1つを満たすたことを特徴とする排気消音装置。
【選択図】 図1
Description
このように、小孔群21A〜21Dを通り抜けて縮小/拡大を繰り返すことにより、排気ガスは整流されて圧力分布を均一化され、エネルギを減衰されて消音が行なわれる。
即ち、このような排気消音装置11を用いた場合、排気消音装置11の内部で生じる高速の気流により、高周波の騒音が発生することが知られている。このような高周波の騒音を、排気消音装置11内部の排気ガスの縮小/拡大のみによって大幅に除去することは非常に難しい。
図11においては、テールパイプ15の入口側端部23を本体部12に溶接によって固着しているので、他の部位を固着することができない。その結果、テールパイプ15が、その下方で片側支持となって不安定になり、テールパイプ15の長さをより長くすることは困難である。
即ち、トラック等のように荷台が長く、荷台の下部に排気消音装置11の配置スペースが充分にとれる運搬車両と異なり、建設機械は狭い建設現場で稼働されることが多いために、車両の全長・全幅・全高等をできるだけ小さくして、小回りのきく運動性能が要求される。そのため、エンジンルームも非常に狭く、排気消音装置11をコンパクトな構成にする必要があるために、テールパイプ15を本体部12に対して略垂直に固定することが多い。
テールパイプ15を長くすると、エンジンルームの前方の運転席にいるオペレータからの後方視界が悪くなるため、或いは強度上の問題からテールパイプ15の長さに制限が生じる。そのため、吸音材を、テールパイプ15の軸方向に長い距離にわたって取り付けることが難しい。
排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、
軸方向の両端部が封止された筒状の本体部と、
本体部の軸方向と略垂直に固定され、本体部内部に所定長さにわたって挿入されたテールパイプと、
テールパイプの排気ガス通路の周囲に装着され、本体部内部に入り込んだ吸音材とを備え、
本体部内部に挿入された吸音材の長さが、
1)本体部の内径の少なくとも30%以上である
2)テールパイプの内径の1倍以上である
という2つの条件のうち、少なくとも1つを満たしている。
また第2発明による排気消音装置は、
第1発明に記載の排気消音装置において、
本体部内部に挿入されたテールパイプを、本体部の内部でテールパイプの軸方向に膨張/収縮自在に支持している。
また第3発明による排気消音装置は、
第1〜第2発明に記載の排気消音装置において、
テールパイプの入口側端部を封止するとともに、
テールパイプの入口側端部近傍に小孔群を設けている。
また第4発明による排気消音装置は、
第3発明に記載の排気消音装置において、
前記小孔群の設けられた領域の軸方向の長さが、本体部の内径の20%以上70%以下である。
また第2発明によれば、テールパイプを安定に支持できるとともに、熱による膨張/収縮が起きてもこれを逃がせるので、テールパイプや本体部が破損するおとがない。
また第3発明によれば、排気ガスが1回多く小孔群を通過して縮小/拡大を行なうので、騒音の低減効果が大きくなる。
また第4発明によれば、テールパイプでの圧損を必要以上に高めることなく、騒音を充分低減するだけの吸音材の長さを得ることができる。
まず、第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態における排気消音装置11の正面断面図を示している。図1において排気消音装置11は、円筒状の本体部12と、本体部12を軸方向に第1〜第3消音室18A〜18Cに分割する仕切壁13A,13Bと、排気ガスを導入するパイプ状の排気導入管14と、排気ガスを排出するパイプ状のテールパイプ15と、消音室18A〜18C間を連通するパイプ状の連通管16とを備えている。
本体部12の軸方向における、図1の右側一端部近傍の外周部には、排気導入管14の出口側端部が、本体部12の軸方向と略垂直に溶接等によって固着されている。排気導入管14の入口側端部は、エンジンの排気管17に接続されており、排気導入管14の出口側端部は、第1消音室18Aに接続されている。
また、テールパイプ15外周と本体部12との間は、断続溶接がなされている。
外筒26の両端部と内筒27の両端部とは、いずれか一方(図2では内筒27)が折り曲げられて、互いに溶接されており、吸音材29が外筒26と内筒27との間から外れるのを防止している。
そして排気ガスは、第3消音室18Cからテールパイプ15の入口側端部23に入り、テールパイプ15を通過して大気に放出される。
そして前述したように、テールパイプ15の内部には、吸音材29が多孔板で形成された内筒27との間に装着されている。排気ガスから発生する気流音を、この吸音材29によって減衰させることにより、排気ガスの騒音を低減している。
図4に、第2実施形態における排気消音装置11の側面断面図(図1におけるA−A視断面図に相当)を示す。図4において、テールパイプ15は、本体部12内に、第1実施形態よりもさらに深く差し込まれ、第1実施形態と同様に、固定用部材25を介してその中ほどを本体部12に固着されている。
排気ガス37は、第1実施形態と同様に、第3消音室18Cから、テールパイプ15の入口側端部23に入り、テールパイプ15を抜けてその出口側端部24から大気に放出される。
これにより、テールパイプ15に取り付けた吸音材29の内部長さTをより長くできるので、騒音低減効果が増加する。また、第1実施形態とテールパイプ15の長さ及び吸音材29の取付長さを変えない場合には、本体部12から突出するテールパイプ15の長さが短くなり、排気消音装置11をコンパクトに構成できる。
図6に、第3実施形態における排気消音装置11の正面断面図を示す。図6において、本体部12の、挿入孔22と反対側の周面には固定孔36が設けられ、固定孔36には支持部材35が挿入されて、全周溶接によって封止固着されている。
そして、テールパイプ15の入口側端部23は、支持部材35の受け口32に嵌まり込んでいるので、ここからは排気ガスがテールパイプ15の内部に入ることが殆んどない。
図9に、第4実施形態における排気消音装置11の、他の構成例の側面断面図を示す。図9に示すように、本体部12内部の、挿入孔22と反対側の内周面には、図5に示したものと同様のブラケット31が固定されている。テールパイプ15の入口側端部23は、この受け口32にきつめに嵌挿されており、テールパイプ15の軸方向における膨張/収縮を逃がせるようになっている。
第4小孔群21Dを通って本体部12の第3消音室18Cに入った排気ガスは、外筒26に設けられた小孔群30を通ってその内部に入り、テールパイプ15の出口側端部24から大気に放出される。
20%未満であれば、圧力損失が大となり、70%よりも長いと、本体部12内に入り込んだ吸音材29の内部長さTが不十分となって、騒音低減効果が低下する。
また、第4実施形態においては、テールパイプ15の入口側端部23をブラケット31で支持しなければならないと限られるものではなく、テールパイプ15の中ほどで支持してもよい。
第1実施形態に示したように、吸音材29の全長が、標準長さに対して2倍のものは、全長が標準長さである場合に比べて、騒音低減効果が生まれている。
Claims (4)
- 排気ガスの音を低減させる排気消音装置において、
軸方向の両端部が封止された筒状の本体部(12)と、
本体部(12)に、その軸方向に対して略垂直に固定され、本体部(12)内部に所定長さにわたって挿入されたテールパイプ(15)と、
テールパイプ(15)の排気ガス通路の周囲に装着され、本体部(12)内部に所定の内部長さ(T)にわたって入り込んだ吸音材(29)とを備え、
本体部(12)内部に入り込んだ吸音材(29)の内部長さ(T)が、
1)本体部(12)の内径(D)の30%以上である
2)テールパイプ(15)の内径(d)の1倍以上である
という2つの条件のうち、少なくとも1つを満たすことを特徴とする排気消音装置。 - 請求項1に記載の排気消音装置において、
本体部(12)内部に挿入されたテールパイプ(15)を、本体部(12)の内部でテールパイプ(15)の軸方向に膨張/収縮自在に支持した
ことを特徴とする排気消音装置。 - 請求項1又は2のいずれかに記載の排気消音装置において、
テールパイプ(15)の入口側端部(23)を封止するとともに、
テールパイプ(15)の入口側端部(23)近傍に小孔群(30)を設けた
ことを特徴とする排気消音装置。 - 請求項3に記載の排気消音装置において、
前記小孔群(30)の設けられた領域の軸方向の長さ(L)が、本体部(12)の内径(D)の20%以上70%以下である
ことを特徴とする排気消音装置。
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JP2003380583A JP2005146852A (ja) | 2003-11-11 | 2003-11-11 | 排気消音装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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-
2003
- 2003-11-11 JP JP2003380583A patent/JP2005146852A/ja active Pending
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