JP2005143900A - 浴室ユニット用音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴室ユニットの湾曲天井パネルにスピーカを取り付ける場合、取り付けボルトにてバッフル板を天井パネルの下側に固定するが、取り付けボルトによってバッフル板の周縁がパッキンを強く押し圧し、バッフル板に亀裂が生じパッキンもバッフル板の周縁によって亀裂が生じ易く、防水効果が低下することにもなる。本発明はパッキンの締付度合いを制限してパッキンを保護し、取り付けボルトの締付けによるバッフル板の変形や亀裂による破損を防止し、更に製品の外形が大きくならない化粧カバーの取り付けとする。
【解決手段】 バッフル板の周縁部よりも後方に突出する複数の突起を設け、取り付けボルトを締付けたとき、環状シールパッキンの押し圧力を制限しつつ複数の突起が天井パネルとバッフル板との実質的結合部となること。更に、バッフル板周縁の環状フランジの内側に化粧カバーの係止爪を弾性係止させる構成である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、システムバスルーム等の浴室ユニットの天井パネルにスピーカを取り付ける浴室ユニット用音響装置に関する。
ユニットバスルーム等の浴室ユニット用音響再生装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の発明では、ユニットバスルームは、防水パンと4枚の壁パネルとアーチ状の天井パネルによって箱状に形成され、防水パン上にバスタブが設置され、壁パネル側には洗い場と洗面器置き用カウンタが配置されている。そして、天井パネルには2個の防水スピーカが取り付けられ、バスタブの洗い場側の壁面(エプロン)にはアクチュエータが取り付けられ、これによって、天井パネルの2個の防水スピーカが中高音を再生し、アクチュエータがエプロンを振動板として低音を再生する構成である。
特開2001‐157642号公報
特許文献1のものは、中高音の再生用の2個の防水スピーカが湾曲した天井パネルに取り付けられた構成である。従来、このような湾曲した天井パネルにスピーカを取り付ける場合は、スピーカを上側に取り付けたバッフル板をパッキンを介して天井パネルの下側に配設し、取り付けボルトによってこのバッフル板を天井パネルに固定する方法がとられている。この場合、取り付けボルトの締付によってバッフル板の周縁がパッキンを強く押し圧し、更に取り付けボルトを締付けるとバッフル板が天井パネル側へ変形して美観を損なう状態となる。また、取り付けボルトの締付けによって、バッフル板に亀裂が生じて破損する原因にもなり、パッキンもバッフル板の周縁によって亀裂が生じ易くなり、防水効果が低下する原因にもなる。
また、バッフル板には、バッフル板のバスルーム側の面を覆うように化粧カバー(化粧グリルとも称される)が取り付けられる。この化粧カバーは、その周縁部の前記パッキンよりも外側位置に形成した係止爪の弾性によって、バッフル板の周縁部に係止する構成であり、この化粧カバーは浴室施工時に取り付けが行われることを考慮して、一般室内用のスピーカに使用される化粧カバーの係止爪よりも大きい強度を有するように、肉厚を厚く係止爪を大きくする等の構成を採っている。このため、製品の外形が大きくなり、美観の低下を来たし、施工の自由度が制限される。
本発明はこのような点に鑑みて、システムバスルーム等の浴室ユニットの天井パネルにスピーカを取り付ける浴室ユニット用音響装置において、パッキンの締付度合いを制限してパッキンを保護すると共に、取り付けボルトの締付けによるバッフル板の変形や亀裂による破損を防止できる技術を提供する。また、製品の外形が大きくならない化粧カバーの取り付け構成の技術を提供する。
第1の発明は、音響放射面がキャビネットの外部に臨むようにスピーカユニットを取り付けたバッフル板が前記キャビネットの開口部に配設され、前記バッフル板を浴室ユニットの天井パネルの下側に配設した状態で前記バッフル板を貫通する取り付けボルトにて前記天井パネルに取り付けられ、前記音響放射面を覆うように前記バッフル板に化粧カバーが取り付けられる浴室ユニット用音響装置であって、前記化粧カバーは複数箇所に裏側へ突出した係止爪を備え、前記バッフル板は前面周縁に環状フランジと前記環状フランジの内側面に沿った複数箇所に係止孔を備え、この係止孔の縁部には弾性係止部が一体形成され、前記係止爪が前記係止孔に挿入された状態で前記化粧カバーの回動にて前記係止爪が前記弾性係止部を押し圧して前記化粧カバーが前記バッフル板に保持されることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記係止爪と前記係止孔はそれぞれ円周上に等間隔に配置され、前記係止爪は後端部がL字状に屈曲した係止辺を形成し、前記係止孔は、前記係止辺が挿通される大きさ部分に連続して前記係止爪の基部が挿通される幅の狭い部分を形成し、この幅の狭い部分の縁部が前記弾性係止部を構成したことを特徴とする。
第3の発明は、音響放射面がキャビネットの外部に臨むようにスピーカユニットを取り付けたバッフル板が前記キャビネットの開口部に配設され、前記音響放射面を覆うように前記バッフル板に化粧カバーが取り付けられ、前記バッフル板を環状シールパッキンを介して浴室ユニットの湾曲した天井パネルの下側に配設した状態で前記バッフル板の各挿通孔に挿通される複数の取り付けボルトにて前記天井パネルに取り付けられる浴室ユニット用音響装置であって、前記バッフル板の裏側には前記バッフル板の周縁部よりも後方に突出する複数の突起を設け、前記取り付けボルトを締付けたとき、前記環状シールパッキンの押し圧力を制限しつつ前記複数の突起が前記天井パネルと前記バッフル板との実質的結合部となることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記突起を前記各挿通孔の周囲に形成し、前記突起の高さを前記取り付けボルトが締付けられたとき前記バッフル板の周縁部にて押し圧される前記環状シールパッキンの押し圧力を制限する高さに設定したことを特徴とする。
第1の発明では、化粧カバーは、バッフル板の前面周縁の環状フランジの内側に沿って形成した複数の係止孔に化粧カバーの係止爪が挿入された状態で化粧カバーの回動に伴って取り付けられるため、従来のように係止爪を大きくすることなく安定した取り付けが達成できるため、製品の外形が大きくなることもない。そして、化粧カバーはその回動によって弾性係止部に係止爪が係止し、弾性係止部の弾性によって安定に保持され、内日の点検等の場合にも化粧カバーを反対方向へ回動させることによって、簡単に取り外し可能である。
第2の発明では、第1の発明の効果に加えて、係止爪はL字状に屈曲した形状によって十分な強度が得られ、バッフル板の係止孔は、この係止爪のL字状の係止辺が挿通される大きさ部分に連続して係止爪の基部が挿通される幅の狭い部分の形成によって、弾性係止部の形成が可能となるため、構成が簡素化される。
第3の発明では、取り付けボルトを締付けたときバッフル板の複数の突起が天井パネルとの実質的結合部となるため、パッキンの締付度合いを制限してパッキンを保護すると共に、取り付けボルトの締付けによるバッフル板の変形や亀裂による破損を防止でき、湾曲した天井パネルへの取り付けとして優れたものである。
第4の発明では、第3の発明の効果に加えて、取り付けボルトの締付け部に突起が存在するため、締付け力が大きな部分でパッキンの締付度合いを制限しつつバッフル板を天井パネルに安定的に固定できる。
本発明は、バッフル板を環状シールパッキンを介して浴室ユニットの湾曲した天井パネルの下側に配設した状態で前記バッフル板を貫通する複数の取り付けボルトにて前記天井パネルに取り付けられる浴室ユニット用音響装置(スピーカシステム)であって、前記バッフル板の環状フランジの内側に化粧カバーの係止爪を係止させる構成である。また、前記バッフル板の取り付けボルトを締付けたとき、前記環状シールパッキンの押し圧力を制限しつつ前記バッフル板より後方に突出する複数の突起が前記天井パネルと前記バッフル板との実質的結合部となるものであり、その実施例を以下に記載する。
各図は本発明の実施形態のスピーカシステムとその取り付け状態を示しており、図1は本発明のスピーカシステムの分解斜視図、図2は本発明のスピーカシステム内部構造を示す縦断面図、図3は本発明のスピーカシステムを壁に取り付ける場合の分解斜視図、図4は本発明のスピーカシステムを壁に取り付けた部分の縦断面図、図5は本発明のスピーカシステムの化粧カバーの取り付け部の分解斜視図、図6は本発明の化粧カバーの係止爪をバッフル板の係止孔に挿入した段階の斜視図、図7は本発明の化粧カバーの係止爪がバッフル板の係止孔に係合した状態の斜視図、図8は本発明の化粧カバーとバッフル板の取り付け部の他の実施例を示す分解斜視図、図9は本発明のスピーカシステムを取り付けた浴室ユニットの内部斜視図である。
これらの図において、1は本発明の浴室ユニット用スピーカシステム(浴室ユニット用音響装置)であり、これを浴室ユニット30の天井パネル33に取り付ける方式の実施形態について説明する。本発明のスピーカシステム1は、密閉状態に保たれた第1の空気室2と音響ダクト3を備えた第2の空気室4との間に仕切り板5を介在させて一体にした円筒状のキャビネット6を構成し、音響放射面7がキャビネット6の外部に臨むように第1のスピーカユニット8を第1の空気室2に備えたバッフル板9に配設すると共に、音響放射面11が第2の空気室4に臨むように第2のスピーカユニット10を仕切り板5に配設し、音響ダクト3の一方の開口端部3Aがバッフル板9に連通し開口し、他方の開口端部3Bが仕切り板5に連通開口するよう形成された構成である。
本発明のスピーカシステム1は、両端開口の合成樹脂製の円筒状キャビネット6と、合成樹脂製のバッフル板9と、合成樹脂製の裏板部17と、第1のスピーカユニット8と、第2のスピーカユニット10と、音響ダクト3を主要構成部品としている。そして、円筒状のキャビネット6の中間部にはキャビネット6を上下に二分する仕切り板5が一体成形され、バッフル板9には裏側に音響ダクト3が一体成形され、仕切り板5には音響放射開口5Aが形成され、バッフル板9には音響放射開口9Aが形成されている。そして、音響放射面7を音響放射開口9Aに対応して音響放射開口9Aを塞ぐように第1のスピーカユニット8が取り付けられ、音響放射面11を音響放射開口5Aに対応して音響放射開口5Aを塞ぐように第2のスピーカユニット10が取り付けられ、キャビネット6と他端開口を塞ぐように裏板部17が取り付けられている。円筒状のキャビネット6はスピーカシステム1の胴体部を構成する形態となる。
これによって、バッフル板9と仕切り板5との間に第1のスピーカユニット8と第2のスピーカユニット10を収納した密閉の第1の空気室2が形成され、仕切り板5と裏板部17との間に密閉の第2の空気室4が形成される。そして、音響ダクト3がバッフル板9前面側の空間と第2の空気室4とを連通状態とする。音響ダクト3は第1の空気室2内の一方に偏った位置に配置されている。
第1のスピーカユニット8は、音響信号を受信し増幅等の機能を備えた再生回路装置12からの信号によってコーン状の振動板13を振動させて中高音を再生する機能を備え、その取り付けは、振動板13を取り囲むフレーム14のフランジ14Aをバッフル板9に形成した音響放射開口9Aの周縁部の裏側にネジ等にて取り付けられている。これによって、コーン状の振動板13は音響放射開口9Aに向けて広がった状態である。
第2のスピーカユニット10は、音響信号を受信し増幅等の機能を備えた再生回路装置12からの信号によってコーン状の振動板15を振動させて低音を再生する機能を備え、その取り付けは、振動板15を取り囲むフレーム16のフランジ16Aを仕切り板5に形成した音響放射開口5Aの周縁部の裏側にネジ等にて取り付けられている。これによって、コーン状の振動板15は音響放射開口5Aに向けて広がった状態である。
裏板部17は、円筒状キャビネット6内の第2空気室4の後端開口を塞ぐように、キャビネット6の後端開口周縁内に裏板部17の環状フランジ19が嵌合した状態でネジ18にて取り付けられている。
バッフル板9は、キャビネット6内の第1空気室2の下端開口を塞ぐようにバッフル板9の裏側の環状溝20にキャビネット6の下端開口周縁部が嵌め合わされ、環状溝20の内側壁にキャビネット6の下端開口周縁がネジ21にて取り付けられている。このような組立て状態によって、音響ダクト3は第1の空気室2内の一方に偏った位置をとる。
音響ダクト3はバッフル板9と合成樹脂にて一体成形されて一方の開口端部3Aがバッフル板9の前面に連通し、バッフル板9とキャビネット6との組立てによって、音響ダクト3の他方の開口端部3Bが仕切り板5に形成した音響開口5Bに連通する構成である。音響ダクト3の一方の開口端部3Aがバッフル板9に連通し他方の開口端部3Bが仕切り板5に連通形成された構成であるため、第1のスピーカユニット8と第2のスピーカユニット10を一体化した構成となり、スピーカシステム1のコンパクト化が達成できるため中高音の再生スピーカ部と低音の再生スピーカ部の天井パネル33への取り付けが簡素化される。
本発明のスピーカシステム1は、湿気の多い場所に取り付けられてもその湿気によって生じる水滴からスピーカユニット1を保護する効果のある特徴を備える。図5にはマンションなどの建築物51内に構成された浴室エリア50に本発明のスピーカシステム1を備えた浴室ユニット30を設置する状態の一例を示している。浴室ユニット30は、防水パン31と前後左右の側壁パネル32とアーチ状又はドーム状の天井パネル33によって箱状に形成され、防水パン31上にバスタブ34が設置され、側壁パネル32側には洗い場と洗面器置き用カウンタ等が配置されている。天井パネル33には2個のスピーカシステム1が、第1のスピーカユニット8を下側にして取り付けられている。そして、天井パネル33の上面には、2個のスピーカシステム1の間の位置に再生回路装置12が取り付けられている。
天井パネル33への2個のスピーカシステム1の各々の取り付け構成は図4に示す。即ち、第1のスピーカユニット8と第2のスピーカユニット10が取り付けられた状態で円筒状キャビネット6にバッフル板9と裏板部17が組み合わされたスピーカシステム1を準備し、天井パネル33に形成した取り付け開口33Aを通してキャビネット6を裏板部17側から挿通させ、環状溝20の外側位置においてバッフル板9の裏側に配設した環状の弾性パッキン35を介してバッフル板9を天井パネル33の下面に位置させ、バッフル板9と天井パネル33を貫通する複数の取り付けボルト36でもって取り付ける。
具体的には、下側となるバッフル板9の表面側の周縁部には環状フランジ9Bが形成され、この環状フランジ9の内側位置にバッフル板9に等角度間隔に複数の挿通孔9Cが形成され、天井パネル33には挿通孔9Cに対応する等角度間隔に複数の挿通孔33Bが形成されている。そして、複数の取り付けボルト36の頭部がこの環状フランジ9Bの内側位置に配置される状態で、各挿通孔9C、33Bを取り付けボルト36が貫通して、ボルト36のネジ部が天井パネル33の裏側に配設した環状の取り付けリング37のネジ部37Aに螺合することによって、弾性パッキン35がバッフル板9の周縁部によって押し圧された状態で、スピーカシステム1は天井パネル33に取り付けられる。取り付けリング37は、予め天井パネル33の上側の所定位置に取り付けておいてもよい。
この場合、バッフル板9の裏側にはバッフル板9の周縁部よりも後方に突出する複数の突起60を設け、取り付けボルト36を締付けたとき、環状シールパッキン35の押し圧力(潰し代、押し圧寸法)を制限しつつ複数の突起60が天井パネル33とバッフル板9との実質的結合部となる構成である。
取り付けボルト36による締付けによってバッフル板9が変形しない安定取り付けが達成されるようにするために、突起60を取り付けボルト36の各挿通孔9Cの周囲に形成し、突起60の高さを取り付けボルト36が締付けられたとき、バッフル板9の周縁部にて押し圧される環状シールパッキン35の押し圧力を制限する高さに設定している。
この構成によって、取り付けボルト36を締付けたとき、突起60が天井パネル33に当接して取り付けボルト36の締付けが終了する。この締付け終了によって、バッフル板9の周縁部と天井パネル33との間には環状シールパッキン35が若干圧縮された適切押し圧状態となる間隔が保たれる。このため、環状シールパッキン35がバッフル板9の周縁部と天井パネル33との間で強く押し圧されてバッフル板9の周縁端部による亀裂が生じる等の虞が解消し、この亀裂による環状シールパッキン35によるシール効果の低下もなくなる。
このような構成によって、湾曲した天井パネル33にスピーカシステム1を取り付けることに適するものとなる。
なお、バッフル板9の裏側へ突出する突起60の高さと環状シールパッキン35の厚さは、所定の浴室ユニット30の標準システムとしてスピーカシステム1を構成する場合は、予めこの浴室ユニット30の天井パネル33の湾曲状態に合わせた寸法にすればよい。しかし、規定されない浴室ユニット30の天井パネル33等に取り付けられる汎用のスピーカシステム1とする場合は、突起60の高さと環状シールパッキン35の厚さを予め規定することは難しいため、突起60の高さを若干長くした状態に作っておき、環状シールパッキン35の厚さも若干厚めに作っておくか厚さの異なるものを準備しておき、マンション等への浴室ユニット30の施工現場にて、この突起60を天井パネル33の湾曲状態に合わせた高さに切断したり、適当な厚さの環状シールパッキン35を選択してスピーカシステム1を天井パネル33に取り付ける方法を講じればよい。
また他の方法としては、突起60の高さを予め所定の高さに作っておき、天井パネル33の湾曲状態に合わせるために高さが不足する場合には、この突起60の高さを実質的に高くするように環状筒(カラー)をこの突起60に載せて取り付ける方法がある。
このような取り付けによって、バッフル板9がバスルーム側に位置して第1のスピーカユニット8の音響放射面7が下側向きとなり、コーン状の振動板13が下方に開いた状態となる。そして、第2のスピーカユニット10の音響放射面11が上側向きとなり、コーン状の振動板15が上方に開いた状態となる。これによって、第1の空気室2の上側に第2の空気室4が存在する配置となり、音響ダクト3が上下方向に延びて第2の空気室4の低音を浴室ユニット30の室内へ伝達できる図2に示すような配置となる。
40は化粧カバーであり、化粧グリルとも称され、防錆材によってメッシュ状等の形態に構成した防護ネット40Aが合成樹脂製の周縁の枠41に取り付けられており、枠41は環状そのものでもよいが、枠41の内側に多角形またはその他の形状の多数の音響孔を形成した形態でもよい。化粧カバー40は、枠41に形成した複数の係止爪42をバッフル板9に形成した係止孔43に挿入した状態で、化粧カバー40を若干回転させることによって、係止爪42が係止孔43の係止部44に弾性係止して着脱自在に取り付けられる構成である。
係止爪42と係止部44との関係は、図5及至図7に示すように、化粧カバーの周縁枠41に等間隔で複数箇所に裏側へ突出した係止爪42を周縁枠41と一体成形し、バッフル板9は前面周縁の環状フランジ9Bの内側面に沿って等間隔で複数箇所に係止孔43を形成している。この係止孔43の縁部には弾性係止部44が一体形成され、係止爪42が係止孔43に挿入された状態で化粧カバー40の回動にて係止爪42が弾性係止部44を押し圧して化粧カバー40がバッフル板9に保持されるものである。
これによって、化粧カバー40は、バッフル板9の前面周縁の環状フランジ9Bの内側に沿って形成した複数の係止孔43に化粧カバー40の係止爪42が挿入された状態で化粧カバー40の回動に伴って取り付けられるため、従来のように係止爪を大きくすることなく安定した取り付けが達成できるため、製品の外形が大きくなることもない。そして、化粧カバー40はその回動によって弾性係止部44に係止爪42が係止し、弾性係止部44の弾性によって安定に保持され、内部の点検等の場合にも化粧カバー40を反対方向へ回動させることによって、簡単に取り外し可能である。
係止爪42と係止孔43はそれぞれ円周上に等間隔に配置され、係止爪42は後端部がL字状に屈曲した係止辺42Aを形成し、係止孔43は係止辺42Aが挿通される大きさ部分43Aに連続して係止爪42の基部が挿通される幅の狭い部分43Bを形成し、この幅の狭い部分43Bの縁部が弾性係止部44を構成している。弾性係止部44の弾力性を向上するために、幅の狭い部分43Bの反対側には部分43Aに連続してスリット43Cが形成されている。係止爪42の係止辺42の内側は、弾性係止部44との噛み合い方向に従って枠41と係止辺42との間隔が狭くなるような傾斜面42Bを形成している。
これによって、化粧カバー40を回動させることによって、係止辺42Aの傾斜面42Bが弾性係止部44を押し圧して撓ませつつ係止爪42と弾性係止部44との噛み合いが保たれ、化粧カバー40がバッフル板9に取り付けられる。このため、上記の効果に加えて、係止爪42はL字状に屈曲した形状によって十分な強度が得られ、バッフル板9の係止孔43は、係止辺42Aが挿通される大きさ部分43Aに連続して係止爪42の基部が挿通される幅の狭い部分43Bの形成によって、弾性係止部44の形成が可能となるため、構成が簡素化される。
もし、スピーカシステム1の修理交換等の場合には上記とは逆の操作によって、化粧カバー40を取り外した後、取り付けボルト36を緩めて天井パネル33からスピーカシステム1を取り外すことができる。
上記の構成において、環状シールパッキン35は突起60の外側に環状に配置されてバッフル板9の周縁部裏側に両面接着テープによって接着されて保持される。この状態では環状シールパッキン35が弾性係止部44と係止孔43を塞ぎ、この部分のシールも行っているが、両面接着テープがこの弾性係止部44と係止孔43に接着して、係止爪42を係止孔43に挿通し難くなる。これを防ぐために、環状シールパッキン35を係止孔43部分で切除すれば、この部分のシール効果が得られなくなる。
本発明では、環状シールパッキン35を切除するのではなく、両面接着テープが弾性係止部44と係止孔43に接着しないように、弾性係止部44と係止孔43を覆って接着剥離材(フィルム、又はシート)を設ける。具体的には、弾性係止部44と係止孔43を覆うように、係止孔43周辺を覆う大きさの接着剥離材をバッフル板9に取り付けるか、両面接着テープの係止孔43側の面に接着しておく。これによって、係止爪42を係止孔43に挿通し易くなると共に、この部分のシールも良好となる。
図8には本発明の化粧カバー40の取り付けに係る他の実施例を示している。これにおいて、図5及至図7と同符合部分は同機能部を示す。図8では、係止孔43は係止辺42Aが挿通される大きさ部分43Aに連続して係止爪42の基部が挿通される幅の狭い部分43Bを形成し、この幅の狭い部分43Bの縁部が弾性係止部44を構成している。これによって、化粧カバー40を回動させることによって、係止辺42Aが弾性係止部44を押し圧して撓ませつつ係止爪42と弾性係止部44との噛み合いが保たれ、化粧カバー40がバッフル板9に取り付けられる。
このため、化粧カバー40は、バッフル板9の前面周縁の環状フランジ9Bの内側に沿って形成した複数の係止孔43に化粧カバー40の係止爪42が挿入された状態で化粧カバー40の回動に伴って取り付けられるため、従来のように係止爪を大きくすることなく安定した取り付けが達成できるため、製品の外形が大きくなることもない。そして、化粧カバー40はその回動によって弾性係止部44に係止爪42が係止し、弾性係止部44の弾性によって安定に保持され、内日の点検等の場合にも化粧カバー40を反対方向へ回動させることによって、簡単に取り外し可能である。
また、係止爪42はL字状に屈曲した形状によって十分な強度が得られ、バッフル板9の係止孔43は、係止辺42Aが挿通される大きさ部分43Aに連続して係止爪42の基部が挿通される幅の狭い部分43Bの形成によって、弾性係止部44の形成が可能となるため、構成が簡素化される。
上記のように、本発明のスピーカシステム1は、第1のスピーカユニット8と第2のスピーカユニット10を一体化した構成となり、スピーカシステム1のコンパクト化が達成できるため中高音の再生スピーカ部と低音の再生スピーカ部の取り付けが簡素化される。
また、浴室ユニット30の天井壁33への取り付けにおいても、低音は第2のスピーカユニット10によって再生されて第2の空気室4へ放射され、音響ダクト3から下方の浴室ユニット30の室内へ放射されるため、第1のスピーカユニット8で再生される中高音と相俟って聴覚的にはフラット感が得られるものとなり、良好な音響効果が得られる。
本発明のスピーカシステム1を標準のコンポーネント(構成要素)とする浴室ユニット30を市場に提供することもできる。この場合は、密閉状態に保たれた第1の空気室2と音響ダクト3を備えた第2の空気室4との間に仕切り板5を介在させて一体にしたキャビネット6を構成し、音響放射面7がキャビネット6の外部に臨むように第1のスピーカユニット8を第1の空気室2に備えたバッフル板9に配設すると共に、音響放射面11が第2の空気室4に臨むように第2のスピーカユニット10を仕切り板5に配設し、音響ダクト3の開口端部がバッフル板9と仕切り板5の各々に連通形成されたスピーカシステム1を浴室ユニット30の天井パネル33に対して、バッフル板9を浴室ユニット30の室内側にして第1のスピーカユニット8が下側になるように取り付けた浴室ユニット30となる。
本発明は、上記のように、浴室ユニットの天井パネルに第1のスピーカユニットを下側にし第2のスピーカユニットを上側にして取り付け可能なスピーカシステムとして、各種の浴室ユニットへ適用可能なものとして市場に提供できるが、本発明のスピーカシステムを標準のコンポーネント(構成要素)とする浴室ユニットとして市場に提供することもできる。そして、浴室ユニットとしてのみならず各種の浴室にも適用可能であり、湿気の多い場所での音響効果を得たい場合にも適用可能となる。
本発明のスピーカシステムの分解斜視図である。(実施例1) 本発明のスピーカシステム内部構造を示す縦断面図である。(実施例1) 本発明のスピーカシステムを壁に取り付ける場合の分解斜視図である。(実施例1) 本発明のスピーカシステムを壁に取り付けた部分の縦断面図である。(実施例1) 本発明のスピーカシステムの化粧カバーの取り付け部の分解斜視図である。(実施例1) 本発明の化粧カバーの係止爪をバッフル板の係止孔に挿入した段階の斜視図である。(実施例1) 本発明の化粧カバーの係止爪がバッフル板の係止孔に係合した状態の斜視図である。(実施例1) 本発明の化粧カバーとバッフル板の取り付け部の他の実施例を示す分解斜視図である。(実施例2) 本発明のスピーカシステムを取り付けた浴室ユニットの内部斜視図である。
符号の説明
1・・・スピーカシステム
2・・・第1の空気室
3・・・音響ダクト
3A、3B・・・音響ダクトの開口端部
4・・・第2の空気室
5・・・仕切り板
5A・・音響放射開口
6・・・キャビネット(胴体部)
7・・・音響放射面
8・・・第1のスピーカユニット
9・・・バッフル板
9A・・音響放射開口
9B・・環状フランジ
10・・第2のスピーカユニット
11・・音響放射面
13・・振動板
15・・振動板
17・・裏板部
20・・環状溝
30・・浴室ユニット
33・・天井パネル
35・・環状シールパッキン
36・・取り付けボルト
40・・化粧カバー
42・・係止爪
42B・・傾斜面
42A・・L字状係止辺
43・・係止孔
43A・・係止孔の大きさ部分
43B・・係止孔の狭い部分
44・・弾性係止部
60・・突起

Claims (4)

  1. 音響放射面がキャビネットの外部に臨むようにスピーカユニットを取り付けたバッフル板が前記キャビネットの開口部に配設され、前記バッフル板を浴室ユニットの天井パネルの下側に配設した状態で前記バッフル板を貫通する取り付けボルトにて前記天井パネルに取り付けられ、前記音響放射面を覆うように前記バッフル板に化粧カバーが取り付けられる浴室ユニット用音響装置であって、前記化粧カバーは複数箇所に裏側へ突出した係止爪を備え、前記バッフル板は前面周縁に環状フランジと前記環状フランジの内側面に沿った複数箇所に係止孔を備え、この係止孔の縁部には弾性係止部が一体形成され、前記係止爪が前記係止孔に挿入された状態で前記化粧カバーの回動にて前記係止爪が前記弾性係止部を押し圧して前記化粧カバーが前記バッフル板に保持されることを特徴とする浴室ユニット用音響装置。
  2. 前記係止爪と前記係止孔はそれぞれ円周上に等間隔に配置され、前記係止爪は後端部がL字状に屈曲した係止辺を形成し、前記係止孔は前記係止辺が挿通される大きさ部分に連続して前記係止爪の基部が挿通される幅の狭い部分を形成し、この幅の狭い部分の縁部が前記弾性係止部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の浴室ユニット用音響装置。
  3. 音響放射面がキャビネットの外部に臨むようにスピーカユニットを取り付けたバッフル板が前記キャビネットの開口部に配設され、前記音響放射面を覆うように前記バッフル板に化粧カバーが取り付けられ、前記バッフル板を環状シールパッキンを介して浴室ユニットの湾曲した天井パネルの下側に配設した状態で前記バッフル板の各貫通孔を貫通する複数の取り付けボルトにて前記天井パネルに取り付けられる浴室ユニット用音響装置であって、前記バッフル板の裏側には前記バッフル板の周縁部よりも後方に突出する複数の突起を設け、前記取り付けボルトを締付けたとき、前記環状シールパッキンの押し圧力を制限しつつ前記複数の突起が前記天井パネルと前記バッフル板との実質的結合部となることを特徴とする浴室ユニット用音響装置。
  4. 前記突起を前記各貫通孔の周囲に形成し、前記突起の高さを前記取り付けボルトが締付けられたとき前記バッフル板の周縁部にて押し圧される前記環状シールパッキンの押し圧力を制限する高さに設定したことを特徴とする請求項3記載の浴室ユニット用音響装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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