JP2005138632A - 車両用空気清浄装置 - Google Patents

車両用空気清浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005138632A
JP2005138632A JP2003374642A JP2003374642A JP2005138632A JP 2005138632 A JP2005138632 A JP 2005138632A JP 2003374642 A JP2003374642 A JP 2003374642A JP 2003374642 A JP2003374642 A JP 2003374642A JP 2005138632 A JP2005138632 A JP 2005138632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
blower
cleaning device
deodorizing filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003374642A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hara
慎一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Valeo Climate Control Corp filed Critical Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority to JP2003374642A priority Critical patent/JP2005138632A/ja
Publication of JP2005138632A publication Critical patent/JP2005138632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】
本発明の目的は、エンジン停止時の高温下において発生するVOCの除去とそのVOCの分解を別々に行なうことで、VOCを省動力で除去し且つ脱臭フィルタを効率よく再生する車両用空気清浄装置を提供することである。
【解決手段】
本発明に係る車両用空気清浄装置は、送風機12と、光触媒を担持した脱臭フィルタ14bと、光触媒を活性化する光を照射する光源22と、光源の作動及び送風機の作動を制御する制御手段25とを備える。制御手段は、エンジンが停止状態で且つ車室内温度が所定温度以上のとき又は臭気物質が所定濃度以上のときは光源を消灯状態で送風機を作動させる。一方、エンジンが作動状態となると光源を点灯する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン停止時の高温下において、内装材等から発生する揮発性有機化合物(以下、VOCと表記する)を省動力で除去することが可能な車両用空気清浄装置、車両用空気清浄機能付空調装置に関する。
近年、室内環境において、VOCに関心が高まっている。自動車でも同様に、VOCの発生を防止する必要がある。特に炎天下の駐車時は車室内が60℃にも達し、内装材から発生するVOCの濃度が高くなることがあった(非特許文献を参照のこと。)。
VOCは活性炭に吸着させて除去する方法が考えられるが、VOCの総量が多く対応が難しい。このような状況の下、特許文献1には、エンジン停止後に車室内に発生するVOCの除去を目的として車両用空気清浄装置の開示がある。特許文献1の装置は、エンジン停止後、臭気物質の濃度が上がるとファンを回転させて、フィルタに空気浄化を行なわせる際に、作動雰囲気温度に応じて最適な電圧をファンにかけて消費電力を最小限とするものである。具体的には、外気温度又は内気温度が所定温度T1未満であればファンの作動が保障されないためファンに電圧をかけず、所定温度T1以上所定温度T2以下のときは高電圧をかけてファンを高速回転させ、所定温度T2を超える場合には低電圧をかけてファンを低速回転させることで、消費電力を最小限とするものである。しかし、特許文献1の装置は、VOCの除去を行なうに際してファンの消費電力を最小限とすることが課題であり、臭気物質を吸着したフィルタの再生については全く考慮されておらず、フィルタの交換サイクルが短いと考えられる。
特許文献2には、光触媒を担持した活性炭に臭気物質を吸着させた後、光触媒に励起光を照射して吸着させた臭気物質を分解して活性炭の再生を図ることが可能な車両用空気清浄装置の開示がある。特許文献2の装置は、清浄運転時には光源を消灯し、送風機を回して光触媒を担持した活性炭に車室内の臭気物質を吸着させる。一方、活性炭の再生時には光源を点灯させながら送風機を回して、送風空気を分解した臭気物質と共に車室外に排気する。特許文献2の装置において、空気清浄時に光源を消灯とし、一方、活性炭の再生時に車室外に送風空気を排気する理由は、分解ガスを車室内に放出させないためである。すなわち、特許文献2の装置は、エンジン停止後に車室内に発生するVOCの除去を目的とするものではなく、また光源の消灯は省動力を目的とするものでもない。さらに、活性炭の再生時には、強制的に分解ガスを含む空気を社外に放出するため、空調制御は別途に設けることが必要であるばかりか、空調作動時に活性炭の再生を行なうと空調制御を大きく乱すこととなる。
国民生活センターによる総VOCの測定結果。月間「たしかな目」2003年2月号又はインターネット(URL;http://www.kokusen.go.jp/cgi−bin/byteserver.pl/PDF/n−20030108_1.PDF) 特開平11−99826号公報 特開2000−127756号公報
車両用空気清浄装置、特に空調装置を兼ねる装置では、脱臭フィルタに臭気物質を吸着させると同時に脱臭フィルタに担持させた光触媒を活性化させて、吸着した臭気物質をほぼ同時に分解することが行なわれる。ここで、空気浄化と脱臭フィルタの再生を同時に実現している。そこで、エンジン停止時の高温下において、内装材等から発生するVOCを除去する際、上記と同様に考えに基づいてVOCの吸着と分解をほぼ同時に行なうと、分解するための光照射に大きな電力が消費される。したがってエンジンは停止していることから、別途大容量電源を確保しなければならない。本発明の目的は、エンジン停止時の高温下において内装材等から発生するVOCの除去と、そのVOCの分解、すなわち脱臭フィルタの再生を別々に行なうことで、VOCを省動力で除去し且つ脱臭フィルタを効率よく再生しうる車両用空気清浄装置を提供することである。
本発明に係る車両用空気清浄装置は、送風機と、光触媒を担持した脱臭フィルタと、前記光触媒を活性化する光を照射する光源とを通気流路に配置し、前記光源の作動及び前記送風機の作動を制御する制御手段を備えた車両用空気清浄装置であって、
前記制御手段は、エンジンが停止状態で且つ車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記光源を消灯状態で前記送風機を作動させ、エンジンが作動状態となると前記光源を点灯することを特徴とする。
また、本発明に係る車両用空気清浄装置は、車室外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車室内空気吸入口に連通している内気導入流路と、外気導入と内気導入との切替えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車室内に設けた吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する送風機と、前記通気流路に設けられ、光触媒を担持した脱臭フィルタと、前記光触媒を活性化する光を前記脱臭フィルタに照射するように前記通気流路内に配置された光源と、前記光源の作動、前記送風機の作動及び前記インテークドアの内外気切換えを制御する制御手段と、を備えた車両用空気清浄装置であって、
前記制御手段は、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは、内気導入モードとなるように前記インテークドアの位置を設定し前記送風機を作動させ且つ前記光源を消灯して、車室内の臭気物質を前記脱臭フィルタに吸着させたのち該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させ、
エンジンが作動状態のときは、前記送風機を作動させ且つ前記光源を点灯して、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質を分解すると共に該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させることを特徴とする。
本発明に係る車両用空気清浄装置は、送風機と、脱臭フィルタと、該脱臭フィルタに吸着された臭気物質を分解する臭気物質分解手段とを通気流路に配置し、前記臭気物質分解手段の作動及び前記送風機の作動を制御する制御手段を備えた車両用空気清浄装置であって、
前記制御手段は、エンジンが停止状態で且つ車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記臭気物質分解手段を停止状態で前記送風機を作動させ、エンジンが作動状態となると前記臭気物質分解手段を作動させることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用空気清浄装置は、車室外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車室内空気吸入口に連通している内気導入流路と、外気導入と内気導入との切替えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車室内に設けた吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する送風機と、前記通気流路に設けられた脱臭フィルタと、該脱臭フィルタに吸着された臭気物質を分解する臭気物質分解手段と、前記臭気物質分解手段の作動、前記送風機の作動及び前記インテークドアの内外気切換えを制御する制御手段と、を備えた車両用空気清浄装置であって、
前記制御手段は、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは、内気導入モードとなるように前記インテークドアの位置を設定し前記送風機を作動させ且つ前記臭気物質分解手段を停止させ、車室内の臭気物質を前記脱臭フィルタに吸着させたのち該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させ、
エンジンが作動状態のときは、前記送風機及び前記臭気物質分解手段を作動させて、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質を分解すると共に該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させることを特徴とする。ここで、前記臭気物質分解手段は、イオン発生器、コロナ放電器、プラズマ発生器又はラジカル発生器であることが好ましい。脱臭方法として、光触媒による脱臭のみならず、プラズマ脱臭、コロナ放電脱臭又はラジカル脱臭等の脱臭手法を適用した車両用空気清浄装置を提供するものである。
本発明に係る車両用空気清浄装置では、クーラユニット及びヒータユニットを設け、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質の分解は、車室内の空調時に行なうことが好ましい。空気清浄装置を空調装置と別途の装置とすることなく一体化させ、車室空調時における排気ガスやタバコなどの空気質汚染物質の脱臭・分解と、エンジン停止時に吸着したVOCの分解とを同時に行なうことが可能な空調機能を備えた車両用空気清浄装置を提供するものである。
また、本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記送風機の駆動用電源である太陽電池と、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記送風機の電源を前記太陽電池とし、エンジンが作動状態のときは前記送風機の電源を車載バッテリとする電源切換え手段と、を設けることが好ましい。VOCの発生が炎天下のときに多いことに着目して、送風機の動力源として太陽電池を使用する車両用空気清浄装置を提供するものである。
さらに本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記送風機の駆動用電源を車載バッテリとし、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上又は前記臭気物質が所定濃度以上において、前記送風機の駆動後前記車載バッテリの電圧が所定電圧以下となったとき或いは前記送風機の駆動後所定時間を経過したときに前記送風機の駆動を停止する停止手段を設けることが好ましい。車載バッテリを電源とする場合に、バッテリ上がりを防止した車両用空気清浄装置を提供するものである。
また、本発明に係る車両用空気清浄装置では、新車新規登録からの年数若しくは走行距離が長くなるにつれて、車室内温度の前記所定温度を高い側に補正する所定温度設定補正手段を設けることが好ましい。VOCの発生量が新車新規登録からの年数(車齢)と共に少なくなることに着目して、VOCの発生量に応じてVOCの除去能力を調整することが可能な車両用空気清浄装置を提供するものである。
本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記臭気物質は、内装材から発生する揮発性有機化合物(VOC)であることが好ましい。
本発明、エンジン停止時の高温下において内装材等から発生するVOCの除去と、そのVOCの分解、すなわち脱臭フィルタの再生を別々に行なうことで、VOCを省動力で除去し且つ脱臭フィルタを効率よく再生しうる。省動力で作動するシステムであるから、車室内のVOCの濃度を長時間低く維持できる。
以下、本発明について実施形態を示しながら詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。図1〜図10を参照しながら本実施形態に係る車両用空気清浄装置について説明する。
(第1実施形態:臭気物質を光触媒により分解する空気清浄装置)
図1は本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の一形態を示す概略図である。本実施形態に係る車両用空気清浄装置100は、通気流路5,6,7を形成する本体ケース17の先端側に配置され、外気導入又は内気導入を行なう内外気切換え箱3と、通気流路5内に設けられ、本体ケース17内の空気流れ11,13,16,19,20を形成する送風機12と、通気流路6に設けられ、フィルタユニット14と、光触媒を活性化する光をフィルタユニット14のフィルタ面に照射するように通気流路6内に配置された光源22と、通気流路6に設けられたエバポレータ15と、通気流路7に設けられたエアミックスドア18及びヒータコア21と、を備える。さらに車両用空気清浄装置100は、光源22の作動、送風機12の作動及びインテークドア10の内外気切換えを制御する制御手段25を備える。通気流路7の下流側には、車室内に設けた吹出口(不図示)が設けられている。
内外気切換え箱3は、車室外空気吸入口9bに連通している外気導入流路2と、車室内空気吸入口9aに連通している内気導入流路1と、外気導入と内気導入との切替えを行なうインテークドア10とからなり、内気若しくは外気若しくは内外気混合空気を空気流れ11として送風機12に送る。インテークドアはサーボモータ等のインテークドア作動手段27により所望のドア位置へ動かす。
送風機12は、スクロールケーシング、羽根車(ファン)、モータの3つの部分で構成され、送風機作動手段28によりファン回転速度を制御する。これにより通気流路5,6,7内の空気通風量を可変とすることが出来る。回転数の制御方式は、レジスタ切換え方式、パワートランジスタ電圧制御、パワートランジスタPWM制御があり、きめ細かい制御を行なうためにはパワートランジスタ電圧制御、パワートランジスタPWM制御が好ましい。送風機12の駆動源は、車載バッテリ(図1で電源1と表記)を電源31とする。本実施形態では、エンジン停止中の送風機12の電源31として太陽電池(図1で電源2と表記)を設けても良い。このとき、電源31として電源1とするか電源2とするかの切換えを行なうために電源切換え手段30を設けることが好ましい。なお、図1では送風機は、遠心式のシロッコファンを示したが、ターボファンであっても良く、さらに貫流式送風機であっても良い。
フィルタユニット14は空気を浄化するためのものであり、フィルタ面が覆われないようにフィルタ端部を固定するフィルタ枠に、集塵フィルタ14aと脱臭フィルタ14bとを組み合わせて組み込んでいる。集塵フィルタ14aと脱臭フィルタ14bのフィルタ材質は特に制限はないが、紙質材料、樹脂材料等の繊維質材料により形成する。また樹脂等の不織布であることが好ましい。フィルタ径は、塵埃物質や臭気物質の捕捉効率並びに通気抵抗の関係から最適なものを選択し、本発明はフィルタ径に制限されない。またフィルタ枠の材質は特に制限はないが、ポリプロピレン等の樹脂で成形したものが好ましい。
脱臭フィルタ14bには、活性炭、ゼオライト、シリカゲルなどの粉末からなる吸着剤と、酸化チタンや酸化亜鉛などの金属酸化物の粉末からなる光触媒とが担持されている。吸着剤粉末は活性炭が好ましい。光触媒は、吸着剤と混合したもので、混合方法としてはスプレー法や吸着剤と混合する方法などが例示できる。脱臭フィルタ14bの光触媒に紫外線が照射されることによって、吸着水からOHラジカルが発生する。このOHラジカルの強酸化力によって、脱臭フィルタ14bの吸着剤に吸着されている臭気物質が分解され、吸着剤が再生される。
図1では集塵フィルタ14aと脱臭フィルタ14bとを別体として重ね合わせた構造としているので、それぞれの交換時期に合わせてフィルタを交換することが可能となる。例えば、集塵フィルタを400時間(1年使用相当)で交換し、脱臭フィルタを1200時間(3年使用相当)で交換する。この場合、脱臭フィルタ14bは、集塵フィルタ14aで空気中の塵埃を捕捉した後の空気について、臭気物質を吸着して除去することとなる。集塵フィルタ14aにより塵埃を除去することで、脱臭フィルタ14bには臭気物質のみを捕捉させることができるため、脱臭を高効率とすることができる。
なお、集塵フィルタ14aを設けずに脱臭フィルタ14bのみからなるフィルタとしても良い。ただし自動車の車室内には、浮遊粒子状物質(SPM)やタバコなどの粒子状の空気質汚染物質、ディーゼル車追従走行時や工場周辺走行時に感じる悪臭ガス、カビ菌や化膿菌等の浮遊性微生物が存在しているため、これらを除去したいとの要望が年々増加しているため、脱臭フィルタによる脱臭効果に加えて集塵フィルタによる集塵効果を付加させた図1に示す集塵脱臭フィルタとすることが望ましい。
さらに、これらのフィルタ14a,14bはフィルタ面積を大きくしフィルタ寿命の長寿命化を図るためにプリーツ状に加工されていることが好ましい。このとき、集塵フィルタ14aと脱臭フィルタ14bのプリーツ形状を同一形状とし且つそれぞれ接するようにすることが好ましく、フィルタユニット14の厚さを薄くすることが出来る。なお、フィルタ枠を本体ケース17に着脱自在に固定するために、フィルタ枠に係止爪(不図示)を設けることが好ましい。これにより各種フィルタの保守又は交換が容易となる。また、フィルタユニット14は複数に分割して並列に配置しても良い。
次に光触媒を活性化する光を照射する光源22について説明する。光源22は紫外線照射用の管状ランプであり、水銀灯、陰極管(CFL)、ブラックライト、冷陰極管(CCFL)又はキセノン外面電極ランプを用いることができる。管状ランプの形状は直管形状のほか、環形状であっても良い。脱臭フィルタ14bが全面照射される位置に光源22を配置することが好ましい。例えば、脱臭フィルタ14bのプリーツの山・谷の折目を横断する方向に管状ランプを配置することで、プリーツによる影の発生を防止できる。このとき、フィルタ面の中央、端部のいずれに配置しても良いが、光源が通気抵抗とならないように通気流路の隅部分に配置することが好ましい。光源22は複数配置しても良い。また、光源22は管状ランプではなく、紫外線照射の発光ダイオード素子(LED)を複数配置した光源としても良い。基板上にLEDを配置することで、線光源、環光源、面光源が得られる。LEDは光触媒を活性化させる波長の光を照射する。発光ダイオード素子には水銀が含まれないので、処理が容易でもある。発光ダイオード素子は、例えば380〜383nm(放射束2.3mW、放射強度5.4mW/sr)或いは383〜386nm(放射束2.6mW、放射強度5.7mW/sr)或いは386〜389nm(放射束3.5mW、放射強度7.7mW/sr)等の波長の光を照射するものを用いる。これにより、光触媒を効率よく活性化させることができる。
光源22は安定器、点灯回路を含み、光源作動手段29によりオン−オフの制御がなされる。光源作動手段29はスイッチ等を含む。車載バッテリを電源として光源を点灯させる。
エバポレータ15は、空調の冷凍サイクルを構成する。冷凍サイクルは、少なくとも、気化状態の冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(不図示)と、コンプレッサから吐出された冷媒を冷却し冷媒を凝縮するコンデンサ(不図示)と、コンデンサで凝縮した冷媒を絞り作用により気液混合体にする膨張弁(不図示)と、膨張弁で気液混合体となった冷媒の蒸発熱により空気を冷却除湿するエバポレータ15とを備える。
ヒータコア21は、エンジンの冷却水を熱源とし、エバポレータ15を通過し除湿された冷却空気を加熱する。
エアミックスドア18は、エバポレータ15を通過し冷却除湿された空気流れ19とヒータコア21を通過した空気流れ20とを所望の割合で混合するためのドアである。空気流れ19と空気流れ20はダクト内で混合された後、ベント吹出し口(不図示)、サイドベント吹出し口(不図示)若しくはソフトディフージョン吹出し口(不図示)、又はフット吹出し口(不図示)等から車室内へ吐出される。
制御手段25は、エンジンの停止時に、内気温度センサ23又はVOCセンサ(ガスセンサ)24の信号により光源22を消灯状態で送風機12を作動させ、エンジンの作動時に、光源22を点灯することを特徴とする。制御手段25は、内気温度センサ23より車室内温度情報を入力する。内気温度センサ23は、空調用の内気温度センサを使用しても良いし、別途設けてもよい。車室内温度情報を制御手段25に入力する理由は、内装材から放出されるVOCの濃度は車室内温度と相関関係があるため、車室内温度情報によりVOCの濃度を推定できるからである。また、制御手段25はエンジン回転数情報をエンジンECU26より入力し、エンジン回転数情報によりエンジンの作動・停止を判断する。さらに制御手段25は、エンジンの作動・停止、車室内温度情報に基づいて、インテークドア作動手段27に内気導入又は外気導入の切り換えをさせるための信号を出力し、送風機作動手段28に送風機12のオフ又は所望のファン回転数でのオンの動作をさせるための信号を出力し、さらに光源作動手段29に光源22のオン又はオフの動作をさせるための信号を出力する。また、電源31として車載バッテリ(電源1)の他に太陽電池(電源2)を搭載したときは、エンジンの作動・停止、車室内温度情報に基づいて送風機12の電源を切り換えるために電源切り替え手段30へ車載バッテリ(電源1)か或いは太陽電池(電源2)の切換えをさせるための信号を出力する。
なお、図1に示した車両用空気清浄装置100は、炎天下で発生する臭気物質、特にVOCの濃度を内気温度センサ23により測定した車室内温度情報により判定するシステムを示したが、図2に示すように内気温度センサ23の代わりにVOCセンサ24を設置してVOC濃度を測定して、制御手段25へVOC濃度情報を出力しても良い。図2はVOCセンサを設置したときの本実施形態に係る車両用空気清浄装置200の一形態を示す概略図である。
次に、図1、図3及び図4を参照しながら車両用空気清浄装置100の制御について説明する。ここで、送風機12の電源が車載バッテリ(電源1)のみの場合について説明する。図3は本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示すフローチャートである。図4は本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動状態を示す概略図であり、(a)は脱臭作動中、(b)は脱臭フィルタに吸着した臭気物質の分解中を示す。エンジンECU26からエンジンの作動状態を判断し(ステップS1)、オフの場合は内気温度センサ23の値で車室内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS2)。車室内温度が40℃未満であるときはファン作動オフ(ステップS7)としたままで、ステップS1に戻る。車室内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12eV以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)。車載バッテリの電圧が12eV未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためファン作動オフ(ステップS7)としたままで、ステップS1に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12eV以上の場合は、インテークドア作動手段27によりインテークドア10をRECモードとする(ステップS4)。次に送風機作動手段28により送風機12のファンを回す(ステップS5)。これにより図4(a)に示すように車室内の空気が内気循環すると共に、脱臭フィルタにVOC等の臭気物質が吸着される。次に車載バッテリの電圧が11eV未満であるか否かの判断を行なう(ステップS6)。車載バッテリの電圧が11eV未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためファンをオフとする(ステップS7)。一方、車載バッテリの電圧が11eV以上の場合は、ステップ1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS1)、エアコンECU(不図示)からのエアコン情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS8)。エアコンがオンの場合には送風機作動手段28によりファンを作動させると共に光源作動手段29により光源22を点灯させる(ステップS9)。このとき図4(b)に示すように、吸着したVOC等の臭気物質の分解が行なわれるとともにエアコンECUにより空調制御がなされる。したがって、インテークドア10は、内気導入又は外気導入のいずれでも良い。このとき脱臭フィルタを通過した空気流れが吹出口(不図示)から車室内へ吹き出す。そしてエアコンがオフの場合(ステップS8)には、送風機作動手段28によりファンを停止させると共に、光源作動手段29により光源22を消灯させる(ステップS10)。そしてステップS1に戻る。
次に、図2と図5を参照しながら車両用空気清浄装置200の制御について説明する。ここでも送風機12の電源が車載バッテリ(電源1)のみの場合について説明する。図5は本実施形態に係る車両用空気清浄装置200の作動を示すフローチャートである。図5は図3と比較して、ステップS2以外は同様である。ステップS2では、車室内のVOC濃度をVOCセンサ24より測定し、判断している。ステップS2において、VOC濃度が0.4μg/m未満であるときは、ファン作動オフ(ステップS7)としたままで、ステップS1に戻る。一方、VOC濃度が0.4μg/m以上であるときは、ステップS3に進む。
図3又は図5に示したフローにおいて、車載バッテリの電圧の12eV、11eVの値は例示であり、必要なバッテリ電圧並びにバッテリ上がりを考慮して適宜変更が可能である。また、図3における車室内温度の40℃、図5におけるVOC濃度の0.4μg/mは例示であり、適宜変更が可能である。図6に示すように車室内温度と内装材等から発生するVOCはきわめて相関がある。車室内温度によりVOC発生量を把握することができ、車室内温度を基準としてファンの作動のオン−オフを決めることができる。なお、VOC濃度0.4μg/mなる基準は厚生労働省指針値である。
図7は本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示す第2のフローチャートである。図7において、ステップS6をファン作動時間により判断している。すなわち、ファン作動時間が3時間以上のときは、ステップS7に進み、ファン作動時間が3時間未満のときは、ステップS1に戻る。すなわち、送風機12の駆動用電源を車載バッテリとし、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき送風機12を駆動させて送風機12の駆動後、所定時間を経過したときに、送風機12の駆動を停止する停止手段(不図示)を設けている。停止手段25は、例えば、制御手段25へ送風機12の駆動時間を出力するタイマーを有し、タイマーから得た駆動時間情報に基づいて制御手段25が送風機作動手段28にファンのオフを出力する内部回路を有する。
図7のフローチャートにおいてファン作動時間の基準を3時間としたが、炎天下となる時間を考慮して適宜変更しても良い。
図3、図5又は図7に示したフローを経ることで、エンジン停止時の高温下において内装材等から発生するVOCの除去と、そのVOCの分解、すなわち脱臭フィルタの再生を別々に行なうこととなる。これらを別々に行なうことで、VOCの除去時は光源22が消灯しているため省動力であり、脱臭フィルタの再生時は車両運転時と一致するため、運転時の空気清浄とあわせて脱臭フィルタの再生が行なわれることとなる。VOCの除去時は省動力で作動するシステムであるから、車載バッテリを送風機12の電源としても車室内のVOCの濃度を長時間低く維持できる。
図1又は図2に示した装置のようにクーラユニット及びヒータユニットを設けることがより好ましい。図3、図5又は図7に示した制御法のように、車室内の空調時に脱臭フィルタに吸着させた臭気物質の分解を行なうことで、空調制御を乱すこともない。
次に送風機12の電源が車載バッテリ(電源1)及び太陽電池(電源2)である場合について、図1、図4及び図8を参照しながら車両用空気清浄装置100の制御について説明する。図8は本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示す第3のフローチャートである。エンジンECU26からエンジンの作動状態を判断し(ステップS21)、オフの場合は内気温度センサ23の値で車室内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS22)。車室内温度が40℃未満であるときはファン作動をオフとして(ステップS26)、ステップS21に戻る。車室内温度が40℃以上である場合は、電源切り換え手段30により送風機の電源31を電源1から電源2に切り換える(ステップS23)。次にインテークドア作動手段27によりインテークドア10をRECモードとする(ステップS24)。次に送風機作動手段28により送風機12のファンを回し(ステップS25)、ステップS21に戻る。これにより図4(a)に示すように車室内の空気が内気循環すると共に、脱臭フィルタにVOC等の臭気物質が吸着される。
エンジンオンとなった場合(ステップS21)、電源切り換え手段30により送風機の電源31を電源2から電源1に切り換える(ステップS27)。次にエアコンECU(不図示)からのエアコン作動情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS28)。エアコンがオンの場合には送風機作動手段28によりファンを作動させると共に光源作動手段29により光源22を点灯させる(ステップS29)。このとき図4(b)に示すように、吸着したVOC等の臭気物質の分解が行なわれるとともにエアコンECUにより空調制御がなされる。したがって、インテークドア10は、内気導入又は外気導入のいずれでも良い。このとき脱臭フィルタを通過した空気流れが吹出口(不図示)から車室内へ吹き出す。そしてエアコンがオフとされた場合(ステップS28)には、送風機作動手段28によりファンを停止させると共に、光源作動手段29により光源22を消灯させる(ステップS30)。そしてステップS21に戻る。
図8のフローにおいて、車室内のVOC濃度の判断基準として車室内温度を測定する場合を示したが、図5のフローで示した場合と同様にVOCセンサの値により車室内のVOC濃度を判断しても良い。太陽電池を送風機12の駆動電源としたため、車載バッテリ上がりの心配がない。
ところで、内装材から発生するVOCは、新車時が最も多く、新車新規登録からの年数(車齢)を重ねるにつれて減少する。そこで、図3、図5、図7又は図8における車室内温度の基準温度又はVOC濃度について、新車新規登録からの年数若しくは走行距離が長くなるにつれて、車室内温度の所定温度を高い側に補正してもよい。例えば新車時は車室内温度の所定温度を35℃、2年後に車室内温度の所定温度を40℃というように補正する。したがって、図1の車両用空気清浄装置100において、車室内温度を補正する所定温度設定補正手段(不図示)を設けることが好ましい。例えば、車齢入力手段を設け、車齢により制御手段25に設定した車室内温度の所定温度を補正する。これにより、車齢が長い車両において、臭気物質の除去のときに、過剰にファンを回すことがないため、より省動力とすることができる。
本発明に実施形態では、臭気物質として、内装材から発生するVOCを想定している。VOCとしては、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、デカナールなどさまざまな物質がある。
(第2実施形態:臭気物質をプラズマ等の臭気物質除去手段により分解する空気清浄装置)
図9は本実施形態に係る車両用空気清浄装置300の一形態を示す概略図である。臭気物質をプラズマ等の臭気物質除去手段により分解する空気清浄装置であり、車両用空気清浄装置100との差異点を中心に説明する。本実施形態に係る車両用空気清浄装置300は、図1の車両用空気清浄装置100と比較して、光源22の代わりに臭気物質分解手段40を設け、光源作動手段29の代わりに臭気物質分解作動手段41を設けたところが異なる。また、フィルタユニット14の構成が異なる。それ以外については同様である。制御手段25は、臭気物質分解手段40の作動、送風機12の作動及びインテークドア10の内外気切換えを制御する。
フィルタユニット14は、臭気物質分解手段40をフィルタユニット14に対して空気流れ13の上流側に設けたため、脱臭フィルタ14b、集塵フィルタ14aの順に配列している。集塵フィルタ14aを設けずに脱臭フィルタ14bのみからなるフィルタとしても良い。脱臭フィルタには光触媒を担持させず、活性炭等の吸着物質を担持させている。
次に臭気物質分解手段40について説明する。臭気物質分解手段40は、イオン発生器、コロナ放電器、プラズマ発生器又はラジカル発生器である。イオン発生器により陽イオンや陰イオンのイオン種を発生させ、脱臭物質の酸化分解を行なう。またコロナ放電器により放電を起こさせて脱臭物質の酸化分解を行なってもよい。また、プラズマ発生器により低温プラズマを発生させ、脱臭物質の酸化分解を行なってもよい。また、ラジカル発生器により、ラジカル種を発生させ、脱臭物質の酸化分解を行なってもよい。臭気物質分解手段40は、臭気物質分解作動手段41によりオン−オフの制御がなされる。臭気物質分解作動手段41は、臭気物質分解手段40を作動させるためのオン−オフのスイッチ等を含む。
イオン種、低温プラズマ、ラジカル、コロナ放電は、空気を伝達媒体とするため、臭気物質分解手段40は脱臭フィルタ14bに対して空気流れ上流側に設置することが好ましい。脱臭フィルタ14bのフィルタ面に対しての臭気物質分解手段40の設置場所は、イオン種、低温プラズマ、ラジカル、コロナ放電が伝達される場所であればいずれの場所でも良いが、通気抵抗とならない通気流路6の隅に配置することが好ましい。
制御手段25は、エンジンの作動・停止、車室内温度情報に基づいて、インテークドア作動手段27に内気導入又は外気導入の切り換えをさせるための信号を出力し、送風機作動手段28に送風機12のオン又はオフの動作をさせるための信号を出力し、さらに臭気物質分解作動手段41に臭気物質分解手段40のオン又はオフの動作をさせるための信号を出力する。それ以外の要素については、図1の車両用空気清浄装置100の場合と同様である。
なお、図9に示した車両用空気清浄装置300は、炎天下で発生する臭気物質、特にVOCの濃度を内気温度センサ23により測定した車室内温度情報により判定するシステムを示したが、図2に示す車両用空気清浄装置200と同様に、内気温度センサ23の代わりにVOCセンサ24を設置してVOC濃度を測定して、制御手段25へVOC濃度情報を出力しても良い。
次に、図9及び図10を参照しながら車両用空気清浄装置300の制御について説明する。ここで、送風機12の電源が車載バッテリ(電源1)のみの場合について説明する。図10は本実施形態に係る車両用空気清浄装置300の作動を示すフローチャートである。エンジンECU26からエンジンの作動状態を判断し(ステップS41)、オフの場合は内気温度センサ23の値で車室内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS42)。車室内温度が40℃未満であるときはファン作動をオフとしたまま(ステップS47)、ステップS41に戻る。車室内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12eV以上であるか否かの判断を行なう(ステップS43)。車載バッテリの電圧が12eV未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためファン作動をオフとして(ステップS47)、ステップS41に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12eV以上の場合は、インテークドア作動手段27によりインテークドア10をRECモードとする(ステップS44)。次に送風機作動手段28により送風機12のファンを回す(ステップS45)。これにより車室内の空気が内気循環すると共に、脱臭フィルタにVOC等の臭気物質が吸着される。次に車室内温度が40℃以上である場合は車載バッテリの電圧が11eV未満であるか否かの判断を行なう(ステップS46)。車載バッテリの電圧が11eV未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためファンをオフとし(ステップS47)、ステップS41に戻る。一方、車載バッテリの電圧が11eV以上の場合は、車載バッテリの残量に余裕があるため、ステップS41に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS41)、エアコンECU(不図示)からのエアコン作動情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS48)。エアコンがオンの場合には送風機作動手段28によりファンを作動させると共に臭気物質分解作動手段41により臭気物質分解手段40を作動させ、低温プラズマ、イオン種、コロナ放電又はラジカル種を発生させる(ステップS49)。このとき吸着したVOC等の臭気物質の分解が行なわれるとともにエアコンECUにより空調制御がなされる。したがって、インテークドア10は、内気導入又は外気導入のいずれでも良い。このとき脱臭フィルタを通過した空気流れが吹出口(不図示)から車室内へ吹き出す。そしてエアコンがオフとされた場合(ステップS48)には、送風機作動手段28によりファンを停止させると共に、臭気物質分解作動手段41により臭気物質分解手段40をオフとして、低温プラズマ、イオン種、コロナ放電又はラジカル種の発生を停止させる(ステップS50)。そしてステップS41に戻る。
本実施形態に係る車両用空気清浄装置300においても、車両用空気清浄装置100,200と同様に、車室内のVOC濃度をVOCセンサ24より測定し、判断しても良く、ステップS46をファン作動時間により判断してもよく、クーラユニット及びヒータユニットを設けても良く、送風機12の電源として車載バッテリ(電源1)及び太陽電池(電源2)を設けてもよく、車室内温度を補正する所定温度設定補正手段(不図示)を設けても良い。そして、エンジン停止時の高温下において内装材等から発生するVOCの除去と、そのVOCの分解、すなわち脱臭フィルタの再生を別々に行なうこととなり、省動力で作動するシステムとすることができる。したがって、車載バッテリを送風機12の電源としても車室内のVOCの濃度を長時間低く維持できる。
新車に車両用空気清浄装置100を載せ、光源22をオンとせずに送風機12を回し、炎天下60℃としたときの風洞実験における車室内のVOC濃度の経時変化を調べた。結果を図11に示した。ファンを作動させないときは、エンジン停止・密室として測定開始後、15分間でVOC濃度0.4μg/mを超え、その後も増加した。一方、ファンを作動させた場合には、測定開始後350分間を超えたときにおいてもVOC濃度0.35μg/m以下を維持していた。そして、エアコン作動時に光源22を点灯して、脱臭フィルタを再生した。そして2回目の炎天下60℃相当のVOC濃度測定においても同様の結果を得た。
本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の一形態を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置200の一形態を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置の作動状態を示す概略図であり、(a)は脱臭作動中、(b)は脱臭フィルタに吸着した臭気物質の分解中を示す。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置200の作動を示すフローチャートである。 車室内温度と内装材等から発生するVOC濃度との相関関係を示すグラフである。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示す第2のフローチャートである。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置100の作動を示す第3のフローチャートである。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置300の一形態を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄装置300の作動を示すフローチャートである。 風洞実験におけるエンジン停止時の新車の車室内のVOC濃度の経時変化を示すグラフであり、ファンオンの場合とファンオフの場合とを示している。
符号の説明
1,内気導入流路
2,外気導入流路
3,内外気切換え箱
5,6,7,通気流路
9,空気吸入口
9a,車室外空気吸入口
9b,車室外空気吸入口
10,インテークドア
11,13,16,19,20,空気流れ
12,送風機
14,フィルタユニット
14a,集塵フィルタ
14b,脱臭フィルタ
15,エバポレータ
17,ケース
18,エアミックスドア
21,ヒータコア
22,光源
31,電源
40,臭気物質分解手段
100,200,300,車両用空調装置

Claims (10)

  1. 送風機と、光触媒を担持した脱臭フィルタと、前記光触媒を活性化する光を照射する光源とを通気流路に配置し、前記光源の作動及び前記送風機の作動を制御する制御手段を備えた車両用空気清浄装置であって、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態で且つ車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記光源を消灯状態で前記送風機を作動させ、エンジンが作動状態となると前記光源を点灯することを特徴とする車両用空気清浄装置。
  2. 車室外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車室内空気吸入口に連通している内気導入流路と、外気導入と内気導入との切替えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、
    該内外気切換え箱から車室内に設けた吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、
    該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する送風機と、
    前記通気流路に設けられ、光触媒を担持した脱臭フィルタと、
    前記光触媒を活性化する光を前記脱臭フィルタに照射するように前記通気流路内に配置された光源と、
    前記光源の作動、前記送風機の作動及び前記インテークドアの内外気切換えを制御する制御手段と、を備えた車両用空気清浄装置であって、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは、内気導入モードとなるように前記インテークドアの位置を設定し前記送風機を作動させ且つ前記光源を消灯して、車室内の臭気物質を前記脱臭フィルタに吸着させたのち該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させ、
    エンジンが作動状態のときは、前記送風機を作動させ且つ前記光源を点灯して、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質を分解すると共に該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させることを特徴とする車両用空気清浄装置。
  3. 送風機と、脱臭フィルタと、該脱臭フィルタに吸着された臭気物質を分解する臭気物質分解手段とを通気流路に配置し、前記臭気物質分解手段の作動及び前記送風機の作動を制御する制御手段を備えた車両用空気清浄装置であって、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態で且つ車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記臭気物質分解手段を停止状態で前記送風機を作動させ、エンジンが作動状態となると前記臭気物質分解手段を作動させることを特徴とする車両用空気清浄装置。
  4. 車室外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車室内空気吸入口に連通している内気導入流路と、外気導入と内気導入との切替えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、
    該内外気切換え箱から車室内に設けた吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、
    該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する送風機と、
    前記通気流路に設けられた脱臭フィルタと、
    該脱臭フィルタに吸着された臭気物質を分解する臭気物質分解手段と、
    前記臭気物質分解手段の作動、前記送風機の作動及び前記インテークドアの内外気切換えを制御する制御手段と、を備えた車両用空気清浄装置であって、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは、内気導入モードとなるように前記インテークドアの位置を設定し前記送風機を作動させ且つ前記臭気物質分解手段を停止させ、車室内の臭気物質を前記脱臭フィルタに吸着させたのち該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させ、
    エンジンが作動状態のときは、前記送風機及び前記臭気物質分解手段を作動させて、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質を分解すると共に該脱臭フィルタを通過した空気流れを前記吹出口から車室内へ吹き出させることを特徴とする車両用空気清浄装置。
  5. 前記臭気物質分解手段は、イオン発生器、コロナ放電器、プラズマ発生器又はラジカル発生器であることを特徴とする請求項3又は4記載の車両用空気清浄装置。
  6. クーラユニット及びヒータユニットを設け、前記脱臭フィルタに吸着させた臭気物質の分解は、車室内の空調時に行なうことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の車両用空気清浄装置。
  7. 前記送風機の駆動用電源である太陽電池と、
    エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上のとき又は前記臭気物質が所定濃度以上のときは前記送風機の電源を前記太陽電池とし、エンジンが作動状態のときは前記送風機の電源を車載バッテリとする電源切換え手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用空気清浄装置。
  8. 前記送風機の駆動用電源を車載バッテリとし、
    エンジンが停止状態で、車室内温度が所定温度以上又は前記臭気物質が所定濃度以上において、前記送風機の駆動後前記車載バッテリの電圧が所定電圧以下となったとき或いは前記送風機の駆動後所定時間を経過したときに前記送風機の駆動を停止する停止手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用空気清浄装置。
  9. 新車新規登録からの年数若しくは走行距離が長くなるにつれて、車室内温度の前記所定温度を高い側に補正する所定温度設定補正手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の車両用空気清浄装置。
  10. 前記臭気物質は、内装材から発生する揮発性有機化合物(VOC)であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の車両用空気清浄装置。
JP2003374642A 2003-11-04 2003-11-04 車両用空気清浄装置 Pending JP2005138632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003374642A JP2005138632A (ja) 2003-11-04 2003-11-04 車両用空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003374642A JP2005138632A (ja) 2003-11-04 2003-11-04 車両用空気清浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005138632A true JP2005138632A (ja) 2005-06-02

Family

ID=34686297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003374642A Pending JP2005138632A (ja) 2003-11-04 2003-11-04 車両用空気清浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005138632A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100754014B1 (ko) * 2006-07-21 2007-09-03 주식회사 일광 차량용 실내 공기정화 장치
JP2007261462A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyota Motor Corp 車両用空調装置
WO2008018283A1 (fr) * 2006-08-09 2008-02-14 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Système générateur d'ions embarqué
JP2008037373A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Matsushita Electric Works Ltd 車両用静電霧化装置
JP2010277875A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Tigers Polymer Corp 電池冷却構造
JP2010540349A (ja) * 2007-10-08 2010-12-24 ルノー・エス・アー・エス 自動車用のフィルタ再生型暖房/空調システム、それに関連する制御方法および関連するフィルタ
KR101124886B1 (ko) * 2009-07-22 2012-03-27 하치국 차량 공조시스템의 증발기용 살균장치의 제어방법
KR101276193B1 (ko) 2007-05-08 2013-06-18 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공기정화기
KR101318640B1 (ko) 2007-05-08 2013-10-17 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공기정화기
KR20140083210A (ko) * 2012-12-26 2014-07-04 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조 장치
KR101445662B1 (ko) 2013-08-12 2014-10-01 주식회사 세원공조 냉동 탑차의 살균장치 및 이의 제어방법
KR20150089420A (ko) * 2014-01-28 2015-08-05 한온시스템 주식회사 광촉매 모듈을 구비한 차량용 공조장치 및 이의 제어 방법
US20160214459A1 (en) * 2015-01-26 2016-07-28 Ford Global Technologies, Llc Volatile organic compound purge system for a motor vehicle
JP2016167589A (ja) * 2015-03-02 2016-09-15 株式会社飯田照明 紫外線照射装置
CN111516455A (zh) * 2020-04-23 2020-08-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种可自定义时间的自动通风***及汽车
CN111717000A (zh) * 2020-06-23 2020-09-29 东风汽车有限公司 一种车用空调中的静电除尘装置
WO2021215277A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
WO2021215275A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
FR3111849A1 (fr) * 2020-06-29 2021-12-31 Psa Automobiles Sa Système de climatisation/chauffage pour véhicule automobile et véhicule automobile comportant un tel dispositif

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261462A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyota Motor Corp 車両用空調装置
KR100754014B1 (ko) * 2006-07-21 2007-09-03 주식회사 일광 차량용 실내 공기정화 장치
WO2008018283A1 (fr) * 2006-08-09 2008-02-14 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Système générateur d'ions embarqué
JP2008037373A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Matsushita Electric Works Ltd 車両用静電霧化装置
KR101276193B1 (ko) 2007-05-08 2013-06-18 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공기정화기
KR101318640B1 (ko) 2007-05-08 2013-10-17 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공기정화기
JP2010540349A (ja) * 2007-10-08 2010-12-24 ルノー・エス・アー・エス 自動車用のフィルタ再生型暖房/空調システム、それに関連する制御方法および関連するフィルタ
JP2010277875A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Tigers Polymer Corp 電池冷却構造
KR101124886B1 (ko) * 2009-07-22 2012-03-27 하치국 차량 공조시스템의 증발기용 살균장치의 제어방법
KR20140083210A (ko) * 2012-12-26 2014-07-04 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조 장치
KR101970766B1 (ko) 2012-12-26 2019-04-22 한온시스템 주식회사 차량용 공조 장치
KR101445662B1 (ko) 2013-08-12 2014-10-01 주식회사 세원공조 냉동 탑차의 살균장치 및 이의 제어방법
KR20150089420A (ko) * 2014-01-28 2015-08-05 한온시스템 주식회사 광촉매 모듈을 구비한 차량용 공조장치 및 이의 제어 방법
KR102032255B1 (ko) * 2014-01-28 2019-10-15 한온시스템 주식회사 광촉매 모듈을 구비한 차량용 공조장치 및 이의 제어 방법
US20160214459A1 (en) * 2015-01-26 2016-07-28 Ford Global Technologies, Llc Volatile organic compound purge system for a motor vehicle
CN105818643A (zh) * 2015-01-26 2016-08-03 福特全球技术公司 用于机动车辆的挥发性有机化合物净化***
US10556488B2 (en) * 2015-01-26 2020-02-11 Ford Global Technologies, Llc Volatile organic compound purge system for a motor vehicle
RU2702290C2 (ru) * 2015-01-26 2019-10-07 ФОРД ГЛОУБАЛ ТЕКНОЛОДЖИЗ, ЭлЭлСи Система удаления летучих органических соединений для автомобильного транспортного средства
JP2016167589A (ja) * 2015-03-02 2016-09-15 株式会社飯田照明 紫外線照射装置
JP2022093433A (ja) * 2015-03-02 2022-06-23 株式会社飯田照明 紫外線照射装置
JP7170361B2 (ja) 2015-03-02 2022-11-14 株式会社飯田照明 紫外線照射装置
WO2021215277A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
WO2021215275A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
JP2021172178A (ja) * 2020-04-22 2021-11-01 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
JP7472624B2 (ja) 2020-04-22 2024-04-23 株式会社デンソー 車両用制御装置、および、車両用空気清浄システム
CN111516455A (zh) * 2020-04-23 2020-08-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种可自定义时间的自动通风***及汽车
CN111717000A (zh) * 2020-06-23 2020-09-29 东风汽车有限公司 一种车用空调中的静电除尘装置
CN111717000B (zh) * 2020-06-23 2022-04-26 东风汽车有限公司 一种车用空调中的静电除尘装置
FR3111849A1 (fr) * 2020-06-29 2021-12-31 Psa Automobiles Sa Système de climatisation/chauffage pour véhicule automobile et véhicule automobile comportant un tel dispositif

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005138632A (ja) 車両用空気清浄装置
US11730849B2 (en) Air treatment method
US20190240370A1 (en) Air treatment system and method of use
JP3808096B2 (ja) 車両室内へ供給される空気流から有害物質並びに芳香物質を除去する装置
US20170023265A1 (en) Air conditioner having air purifying module
JP2549032Y2 (ja) 自動車用脱臭器付き冷房装置
KR20190107104A (ko) 흡착 장치에 의해 재순환-공기 모드에서 자동차의 객실 내의 co2가 가득찬 공기를 정화하기 위한 장치
KR20170035481A (ko) 차량용 공기청정 시스템
JP2002276999A (ja) 空気換気浄化装置
JP2011247566A (ja) デシカント空調機
KR101973536B1 (ko) 광촉매 장치
WO2019152996A1 (en) System and method for air treatment
JP2010149536A (ja) 空気清浄装置
JP2004305436A (ja) 光触媒脱臭システム
JP2004210275A (ja) ブロワとフィルタ手段を具備する空調機の制御方法
JP2000127756A (ja) 車両用空気清浄装置
JP2006194470A (ja) 空気調和機
KR20160099311A (ko) 차량용 전기집진 시스템 및 그 제어 방법
KR20150024011A (ko) 차량용 공조장치
JPH11197456A (ja) 触媒ヒータ及びそれを用いた除湿器
JP2002046463A (ja) 車両用空気清浄器
JP2006239564A (ja) Voc除去システム
KR101970766B1 (ko) 차량용 공조 장치
JP2001246931A (ja) 車両用脱臭装置
JPH09170783A (ja) 空気調和機