JP2005137178A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005137178A
JP2005137178A JP2003373385A JP2003373385A JP2005137178A JP 2005137178 A JP2005137178 A JP 2005137178A JP 2003373385 A JP2003373385 A JP 2003373385A JP 2003373385 A JP2003373385 A JP 2003373385A JP 2005137178 A JP2005137178 A JP 2005137178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diode
circuit
power supply
cathode
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003373385A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4231767B2 (ja
Inventor
Wataru Nakahori
渉 中堀
Yasuhiro Murai
康弘 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2003373385A priority Critical patent/JP4231767B2/ja
Publication of JP2005137178A publication Critical patent/JP2005137178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4231767B2 publication Critical patent/JP4231767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】 簡易な構造ながらも良好な放熱性を実現することができるスナバ回路を備えたスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】 コンデンサ61とダイオード62と回生用インダクタ63とを含むスナバ回路6を整流回路5に接続する。スナバ回路6のコンデンサ61と1次側に設けられた共振用インダクタ4とによりLC直列共振回路を構成する。これにより、整流回路5のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を抑制できる。また、スナバ回路6のダイオード62のカソードを接地ラインLGに接続する。ダイオード62のカソード側の放熱板とシャーシとの間の熱的伝導性を保ちつつ両者を電気的に絶縁させるという従来の特殊な構造が不要となり、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力直流電圧をスイッチングして得られるスイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出すように構成されたスイッチング電源装置に係わり、特にスイッチング動作に伴うサージ電圧を抑止するスナバ回路を備えたスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。その多くは、電力変換トランスの入力巻線に接続されたスイッチ回路のスイッチング動作により入力直流電圧をスイッチングし、スイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出す形式である。スイッチ回路のスイッチング動作に伴い、出力巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換されて出力される。
この種のスイッチング電源装置においては、電力伝送ラインに直列に出力整流ダイオードが接続される。したがって、この出力整流ダイオードによる損失を低減させることは、スイッチング電源装置の効率を向上させる上で、極めて有効である。
出力整流ダイオードの損失を低減させるには、順方向電圧降下の小さいダイオードを使用すればよい。ところが、順方向電圧降下の低いダイオードは逆方向耐電圧も低い。このため、出力整流ダイオードとして、順方向電圧降下の低いダイオードを使用する場合には、特に、逆方向電圧を抑制する必要がある。
この種のスイッチング電源装置において、逆方向電圧として最も考慮しなければならないのは、スイッチ回路のオン・オフ動作に伴い、寄生要素に起因したサージ(スパイク)電圧である。サージ電圧は出力整流ダイオードに対して、逆方向電圧として印加される。このようなサージ電圧を抑制する手段として、従来より、いわゆるスナバ回路が知られている。
この種のスナバ回路としては、コンデンサと抵抗器とからなるCRスナバ回路と呼ばれる回路が従来より知られている。このCRスナバ回路を整流用ダイオードの両端に設け、容量Cと抵抗値Rとにより定まる時定数に応じて整流用ダイオードのオフ時間を遅くし、サージ電圧を抑制することが行われている。ところが、CRスナバ回路では、抵抗器によって損失が発生し、発熱も大きい。そこで、本出願人は、例えば特許文献1において、LC共振を用いたスナバ回路を提案している。
特許第3400443号公報
上記したCRによるスナバ回路を備えたスイッチング電源装置では、スナバ回路のダイオードに数アンペアという大きな電流が流れることから発熱が大きく、ダイオード等の回路素子を保護するために放熱させる必要がある。しかしながら、上記した特許文献1の回路では、例えば同文献の図1,図5,図10および図13等に示されているように、ダイオードのアノードのみならずカソードもまた接地(グラウンド)電位に対してある電位をもって接続されていた。すなわち、スナバ回路のダイオードの両極とも、接地電位であるシャーシから浮いた(隔絶された)状態になっていた。このため、ダイオードで発生した熱を接地に直接逃がすことが困難であり、空気中に放熱させるための高性能の放熱用部材(ヒートシンク)が必要であった。
また、上記の構成の場合には、ダイオードを接地から電気的に絶縁するための絶縁性部材が必要である。絶縁用部材としては、できる限りシャーシに熱を逃がすことができるようにするために、熱伝導性のよい(熱抵抗の小さい)ものが好ましく、例えばシリコンやボロン等からなるシート状のものが用いられる。しかしながら、このような高い電気絶縁性と良好な熱伝導性とを備えた素材は一般に高価であり、コストを低減するうえで障害になっていた。また、絶縁構造を確実なものにするためには、ダイオードのアノードのみならずカソードをも接地部位からある程度以上の距離だけ離す必要があるため、付加的な部材等も必要となり、部品点数が多く構造も複雑にならざるを得なかった。
このように、従来のスイッチング電源装置では、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが困難であり、改善の余地があった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、簡易な構造ながらも良好な放熱性を実現することができるスナバ回路を備えたスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、交流電圧を変圧するトランスと、トランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換してトランスに供給するスイッチング回路と、トランスの2次側に設けられ、トランスの交流出力電圧を整流する整流回路と、コンデンサとダイオードと回生用インダクタとを含み、整流回路に接続されたサージ電圧抑止回路と、サージ電圧抑止回路のコンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタとを備え、サージ電圧抑止回路のダイオードのカソードを接地側に接続するようにしたものである。
本発明のスイッチング電源装置では、サージ電圧抑止回路のコンデンサと共振用インダクタとが協働してLC直列共振回路として機能することにより、サージ電圧抑止回路のダイオードに加わるサージ電圧が抑止される。また、サージ電圧抑止回路のダイオードのカソードを接地に直結しているため、このダイオードをシャーシから隔絶させるための構造が不要である。
本発明のスイッチング電源装置では、サージ電圧抑止回路のコンデンサとダイオードとをトランスの2次側における出力ラインと接地との間に直列に接続し、サージ電圧抑止回路の回生用インダクタをコンデンサとダイオードとの接続点と接地との間にダイオードと並列に接続するように構成することが可能である。この場合には、トランスが、各一端が接地に共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、整流回路が、アノードが第1の2次側巻線の他端に接続されカソードが出力ラインに接続された第1の整流用ダイオードと、アノードが第2の2次側巻線の他端に接続されカソードが第1の整流用ダイオードのカソードに共通接続された第2の整流用ダイオードとを含むように構成することが可能である。あるいは、トランスが、各一端が出力ラインに共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、整流回路が、カソードが第1の2次側巻線の他端に接続され、アノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、カソードが第2の2次側巻線の他端に接続され、アノードが第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードとを含むように構成してもよい。あるいは、トランスが一の2次側巻線を有し、整流回路が、アノードが2次側巻線の一端に接続されカソードが出力ラインに接続された第1の整流用ダイオードと、アノードが2次側巻線の他端と接地とに接続されカソードが第1の整流用ダイオードのカソードに共通接続された第2の整流用ダイオードとを含むようにしてもよい。あるいは、トランスが一の2次側巻線を有し、整流回路が、カソードが2次側巻線の一端に接続されアノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、カソードが2次側巻線の他端と出力ラインとに接続されアノードが第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードとを含むようにしてもよい。
また、本発明のスイッチング電源装置では、トランスが、各一端が出力ラインに共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、整流回路が、カソードが第1の2次側巻線の他端に接続されアノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、カソードが第2の2次側巻線の他端に接続されアノードが第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードとを含み、サージ電圧抑止回路のコンデンサが、第1の整流用ダイオードのカソードと第2の整流用ダイオードのカソードとの間に直列に接続された第1および第2のコンデンサとを含むように構成すると共に、サージ電圧抑止回路のダイオードおよび回生用インダクタを、第1および第2のコンデンサの接続点と接地との間に並列に接続するようにしてもよい。
なお、本発明において、「サージ電圧抑止回路」とは、サージ電圧を抑止する機能を有する回路を意味し、一般に、スナバ回路と呼ばれる。「回生用インダクタ」における「回生用」とは、スナバ回路のコンデンサに蓄えられた電気エネルギー(電荷)を放出して利用に供し得る状態にするための、という意味である。LC直列共振回路とは、インダクタとコンデンサとが直列に接続された共振回路をいう。「出力ライン」とは、接地電位に対してより高い(または低い)電圧を出力する電力伝送ラインという意味である。
共振用インダクタが「1次側に設けられ」とは、インダクタまたはそれと等価な構造がトランスの1次側に設けられていることを意味するが、この場合には、トランスを介して2次側に等価的なインダクタンスが存在することになり、この等価なインダクタンスとサージ電圧抑止回路のコンデンサとが協働してLC直列共振回路を構成することになる。なお、共振用インダクタは、コイル部品を実際に配置して構成してもよいが、これに代えて(あるいはこれと共に)、トランスのリーケージインダクタンスや配線などを含めた直列インダクタンスを利用して構成してもよい。
本発明のスイッチング電源装置によれば、サージ電圧抑止回路のコンデンサと共振用インダクタとによりLC直列共振を起こさせるようにしたので、サージ電圧抑止回路のダイオードに加わるサージ電圧を抑止することができ、その結果、順方向耐圧の低いダイオードを用いることができ、消費電力を低減することができる。また、サージ電圧抑止回路のダイオードのカソードを接地側に直結するようにしたので、このダイオードをシャーシから隔絶させるための構造が不要となり、構造が簡単になると共に、良好な放熱性能を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という。)について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである
本実施の形態のスイッチング電源装置は、図示しない高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vinを、より低い出力直流電圧Vout に変換して、図示しない低圧バッテリに供給するDC−DCコンバータとして機能するものであり、例えば車両に搭載されて好適なものである。なお、このスイッチング電源回路は、後述するようにセンタタップ型カソードコモン接続のスイッチング電源装置である。
このスイッチング電源装置は、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられたインバータ回路1および平滑コンデンサ2と、1次側巻線31および2次側巻線32,33を有するトランス3と、インバータ回路1と1次側巻線31との間に設けられた共振用インダクタ4とを備えている。1次側高圧ラインL1Hの入力端子31と1次側低圧ラインL1Lの入力端子323との間には、図示しない高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vinが印加されるようになっている。このスイッチング装置はまた、トランス3の2次側に設けられた整流回路5と、この整流回路5に接続されたスナバ回路6と、このスナバ回路6に接続された平滑回路7とを備えている。
インバータ回路1は、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vinをほぼ矩形波状の単相交流電圧に変換する単相インバータ回路であり、本発明における「スイッチング回路」の一具体例に対応する。このインバータ回路1は、図示しない制御回路から供給されるスイッチング信号(図示せず)によってそれぞれ駆動される4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4をフルブリッジ接続してなるフルブリッジ型のスイッチング回路である。スイッチング素子としては、例えばMOS- FET(Metal Oxide Semiconductor - Field Effect Transistor) やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor) 等が用いられる。なお、上記制御回路は、図示しない低圧バッテリを電源として動作するようになっている。
スイッチング素子S1はトランス3の1次側巻線31の一端と1次側高圧ラインL1Hとの間に設けられ、スイッチング素子S2は1次側巻線31の他端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。スイッチング素子S3は1次側巻線31の他端と1次側高圧ラインL1Hとの間に設けられ、スイッチング素子S4は1次側巻線31の一端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。上記した共振用インダクタ4は、スイッチング素子S1,S4の接続点と1次側巻線31の一端との間に設けられている。
インバータ回路1では、スイッチング素子S1,S2がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S1、1次側巻線31およびスイッチング素子S2を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第1の電流経路に電流が流れる一方、スイッチング素子S3,S4がオンすることにより1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S3、1次側巻線31、共振用インダクタ4およびスイッチング素子S4を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第2の電流経路に電流が流れるようになっている。
トランス3の一対の2次側巻線32,33はセンタタップCで互いに接続され、このセンタタップCが接地ラインLGを介して出力端子T4に導かれている。つまり、このスイッチング電源装置は、センタタップ型のものである。このトランス3は、インバータ回路1によって変換された交流電圧を降圧し、一対の2次側巻線32,33の各端部A,Bから、互いに180度位相が異なる交流電圧を出力するようになっている。この場合の降圧の度合いは、1次側巻線31と2次側巻線32,33の巻数比によって定まる。
なお、共振用インダクタ4は、コイル部品を実際に配置して構成してもよいが、これに代えて(あるいはこれと共に)、トランス3のリーケージインダクタンスや配線などを含めた直列インダクタンスを利用して構成してもよい。この共振用インダクタ4は、後述するように(図3)、トランス3を介して2次側に等価なインダクタンス成分[L1 /(n/2)2 ]を生じさせ、この等価なインダクタンス成分とスナバ回路6のコンデンサ61とが協働してLC直列共振回路を構成することになる。
整流回路6は、一対のダイオード51、52からなる単相全波整流回路である。ダイオード51のアノードはトランス3の2次側巻線32の一端Aに接続され、ダイオード52のアノードは2次側巻線33の一端Bに接続されている。ダイオード51、52の各カソード同士は、接続点Dにおいて互いに接続されると共に、出力ラインLOに接続されている。つまり、この整流回路6はカソードコモン接続の構造を有しており、トランス3の交流出力電圧の各半波期間をそれぞれダイオード51、52によって個別に整流して整流電圧を得るようになっている。
スナバ回路6は、コンデンサ61と、ダイオード62と、回生用インダクタ63とを含んで構成される。コンデンサ61およびダイオード62は、出力ラインLOと接地ラインLGとの間に直列に接続されている。具体的には、コンデンサ61の一端が出力ラインLOに接続され、他端がダイオード62のアノードに接続されている。ダイオード62のカソードは接地ラインLGに接続されている。この点が本発明の特徴の1つとなっている。コンデンサ61は、1次側に設けられた共振用インダクタ4と協働してLC直列共振回路を構成するものである。回生用インダクタ63は、コンデンサ61およびダイオード62の接続点Eと接地ラインLGとの間に、ダイオード62と並列に接続されている。このような構成のスナバ回路6は、インバータ回路1におけるスイッチング動作に伴って生ずるサージ電圧を抑止するためのサージ電圧抑止回路として機能するようになっている。
平滑回路7は、チョークコイル71と平滑コンデンサ72とを含んで構成されている。チョークコイル71は、出力ラインLOに挿入配置されており、その一端はスナバ回路6のコンデンサ61の一端に接続され、他端は出力ラインLOの出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサ72は、出力ラインLO(具体的にはチョークコイル71の他端)と接地ラインLGとの間に接続されている。接地ラインLGの端部には出力端子T4が設けられている。このような構成の平滑回路7では、整流回路5で整流された直流電圧を平滑化して出力直流電圧Vout を生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリ(図示せず)に給電するようになっている。
次に、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。まず、スイッチング電源装置の全体動作を説明する。
インバータ回路1は、入力端子T1,T2から供給される入力直流電圧Vinをスイッチングして交流電圧を作り出し、これをトランス3の1次側巻線31に供給する。トランス3の2次側巻線32,33からは、変圧(ここでは、降圧)された交流電圧V01、V02が
取り出される。
整流回路5は、この交流電圧をダイオード51,52によって整流する。これにより、センタタップC(接地ラインLG)とダイオード51、52の接続点Dとの間に整流出力が発生する。
平滑回路6は、センタタップC(接地ラインLG)とダイオード51、52の接続点Dとの間に生じる整流出力を平滑化して、出力端子T3,T4から出力直流電圧Vout を出力する。この出力直流電圧Vout は図示しない低圧バッテリに給電され、その充電に供される。
次に、図2〜図6を参照して、スナバ回路6の動作について説明する。
図2に示したように、インバータ回路1のスイッチング素子S1、S2がオンになると、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧V01、V02は、ダイオード52に対し
て逆方向(逆電圧Vd )となり、ダイオード51およびスナバ回路6のダイオード62に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、ダイオード51、コンデンサ61、ダイオード62およびトランス3の2次側巻線32を順に通る充電ループIc1が形成され、コンデンサ61への充電(エネルギー蓄積)が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd (サージ電圧)が印加される。この充電ループIc1において、1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、コンデンサ61の端子電圧Vc は、LC共振電圧波形に従って上昇する。
図3は、上記したLC直列共振回路の等価回路を表すものである。等価回路は、共振用インダクタ4によって2次側に生ずるインダクタンス成分[L1 /(n/2)2 ]と、コンデンサ61の容量[C]と、電源電圧[Vin/(n/2)]とにより構成される。この等価回路によると、コンデンサ61の端子間電圧Vc は、次の式(1)で表される。
Vc =2×Vin×(1−cosωt )/n …(1)
但し、ω=1/(L1 ×C/(n/2)2 1/2
ここで、L1 は共振用インダクタ4のインダクンス値であり、Cはコンデンサ61の容量である。nは、2次側巻線32の巻数N2に対する1次側巻線31の巻数N1の巻数比(N1/N2)である。なお、2次側巻線33の巻数N3に対する1次側巻線31の巻数N1の巻数比(N1/N3)も同様にnであるとする。
充電ループIc1において、ダイオード62の電圧降下分を無視すれば、ダイオード52に印加される逆電圧Vd は、コンデンサ61の端子電圧Vc とほぼ等しくなる。コンデンサ61の端子電圧Vc は、上記したように、共振用インダクタ4に起因するインダクタン
ス成分とコンデンサ61とにより定まるLC共振電圧波形にしたがって上昇する。このため、ダイオード52に印加される逆電圧Vd は、LC共振電圧波形によって定まる電圧に抑制される。この場合、ダイオード52に印加される逆電圧Vd の最大値(ピーク値)Vdmは、上記の式(1)から明らかなように、次の式(2)で示される値になる。
Vdm=2×Vin×(1−cosπ)/n
=4×Vin/n …(2)
このように、ダイオード52に印加される逆電圧Vd をLC共振作用によって式(2)
の値以下に抑制できるので、ノイズの少ない(サージ電圧が低い)スナバ回路を実現することができる。また、ダイオード52に印加される逆電圧Vd を抑制できるので、ダイオ
ード52として、順方向電圧降下が比較的小さいものを使用することが可能になり、この結果、ダイオード52による損失を低減し、エネルギー消費の少ない高効率のスイッチング電源装置を得ることができる。
次に、図4に示したように、スイッチング素子S1、S2がオンからオフになると、トランス3の2次側巻線33に現れる電圧[−V02]は、ダイオード52に対して順方向と
なる。このため、2次側巻線33からダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ix が流れる。このとき、回生用インダクタ63は、コンデンサ61に対する一方向性放電路Id として機能し、コンデンサ61に蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Id を介し
て接地側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。この結果、エネルギー効率が向上する。
次に、図5に示したように、スイッチング素子S3、S4がオフからオンになると、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧[−V01]、[−V02]は、ダイオード5
2に対して順方向となる一方、ダイオード51に対して逆方向(逆電圧Vd )となる。このため、2次側巻線33からダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、ダイオード52、コンデンサ61、ダイオード62、およびトランス3の2次側巻線33を順に通る充電ループIc2が形成され、コンデンサ61への充電が行われる。一方、ダイオード51には逆電圧Vd が印加されるが、充電ループIc2において1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード51に印加される逆電圧Vd は上記の式(2)の値以下に抑制
される。
次に、図6に示したように、スイッチング素子S3、S4がオンからオフになると、トランス3の2次側巻線32に現れる電圧[−V01]は、ダイオード51に対して順方向と
なる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ix が流れる。このときも、回生用インダクタ63は、コンデンサ61に対する一方向性放電路Id として機能し、コンデンサ61に蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Id を介
して接地側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
次に、図7〜図10を参照して、スナバ回路6の特徴的な作用について説明する。ここで、図7は、本実施の形態のスイッチング電源装置における実装外観の要部を表し、図8および図9は、本実施の形態に対する第1のおよび第2の比較例に係るスイッチング電源装置の回路構成を表し、図10は、図8に示した比較例のスイッチング電源装置における実装外観の要部を表すものである。なお、これらの図で、図1における構成要素と同じものには同一の符号を付すものとする。
[比較例1,2]
まず、図8〜図10を参照して、比較例について説明する。図8に示した第1の比較例に係るスイッチング電源装置は、図1のスナバ回路6に代えて、スナバ回路116を備えたものである。このスナバ回路116は、一端が接地ラインLGに接続されたコンデンサ61と、アノードが出力ラインLOに接続されカソードがコンデンサ61の他端に接続されたダイオード62と、コンデンサ61およびダイオード62の接続点Eと出力ラインLOとの間に、ダイオード62と並列に接続された回生用インダクタ63とを有するものである。その他の構成は図1のものと同様である。
また、図9に示した第2の比較例に係るスイッチング電源装置は、図1のスナバ回路6に代えて、スナバ回路126を備えたものである。このスナバ回路126は、ダイオード51のアノードとダイオード52のアノードとの間に直列に接続されたコンデンサ61A,61Bと、アノードが出力ラインLOに接続されカソードがコンデンサ61A,61Bの接続点Eに接続されたダイオード62と、コンデンサ61A,61Bの接続点Eと出力ラインLOとの間に、ダイオード62と並列に接続された回生用インダクタ63とを有するものである。その他の構成は図1と同様である。
図8および図9に示した比較例のスイッチング電源装置では、スナバ回路116,126の作用により、図1のスイッチング電源装置のスナバ回路6と同様の作用により、インバータ回路1のスイッチング動作に伴うサージ電圧を抑止することができる。ところが、これらのスイッチング電源装置では、スナバ回路116,126のダイオード62が、アノードのみならずカソードまでもが接地ラインLGから浮いた状態となっており、このため、ダイオード62で発生した熱を、電気的絶縁性を保ちつつ接地ラインLGに逃がすために、以下のような工夫が必要となる。
図10(A)は、図8に示した第1の比較例に係るスイッチング電源装置の要部外観を表すものである。このスイッチング電源装置では、配線基板S上に、トランス3や、スナバ回路6を構成するコンデンサ61、ダイオード62および回生用インダクタ63等の電気部品が配置され、基板裏面または基板内層(図示せず)において、図8に示したような態様で互いに接続されている。配線基板Sは、接地されたシャーシ100上に、これと電気的に絶縁された状態で載置されている。スナバ回路6のダイオード62は、発生した熱を空中に放散させるための放熱板62A,62Bを備えている。放熱板62Aはダイオード62のアノード(すなわち、出力ラインLO)に接続されると共に、その一部が配線基板Sに固定されている。一方、放熱板62Bはダイオード62のカソード(すなわち、コンデンサ61と回生用インダクタ63との接続点E)に接続されると共に、腕状に延びた部分の先端部がシャーシ100に固定されている。
図10(B)は、(A)における放熱板62Bとシャーシ100との連結構造Jを分解した状態で表すものである。なお、上記の第2の比較例に係るスイッチング電源装置(図9)の場合も同様の連結構造を有する。この図に示したように、この連結構造Jは、シャーシ100のねじ穴101上に、熱伝導性絶縁板102を介して放熱板62Bを配置すると共に、放熱板62B上に、絶縁座金104と平座金105と傘ばね座金106とを順に配置し、これらの各部材の各穴部を嵌挿するようにしてねじ107をシャーシ100のねじ穴101に螺入することにより、放熱板62Bをシャーシ100に固定するようにしたものである。
熱伝導性絶縁板102は、ダイオード62をシャーシ100(接地ラインLG)から電気的に絶縁するための絶縁性を有すると同時に、できる限りシャーシ100に熱を逃がすことができるようにするための熱電導性を有するものであり、例えばシリコンやボロン等を含む非金属材料が用いられる。絶縁座金104には電気的絶縁性の高い非金属材料(例えば、合成樹脂材料等)が用いられ、平座金105および傘ばね座金106には、通常、金属が用いられる。傘ばね座金106は、傘状円板の中央に穴を設けてなる特殊形状の弾性部材であり、ねじ107の緩み止めのために設けられている。このような特殊形状の傘ばね座金106を用いるのは、次のような理由による。
すなわち、一般に、非金属材料からなる絶縁座金104は、金属に比べて柔らかい材質である場合が多い。このため、仮に、螺旋コイルの一部を切り取ったような形状を有する通常のばね座金(スプリングワッシャ)を用いた場合には(図7(B)のばね座金106を参照)、ねじ107を締めたときに、そのばね座金の切端部が絶縁座金104にほぼ一点で接するようになる結果、この接触点に締め付け圧力が集中し、ばね座金の切端が平座金105を介して柔らかい絶縁座金104に次第に食い込んでいく(すなわち、絶縁座金104が局部的に潰れる)。この結果、ばね座金の押圧力が低下して、ねじ107による締結力が弱まるおそれがある。このような不都合を回避するため、図10に示した比較例では、ばね座金として特殊形状の傘ばね座金106を用いて、傘ばね座金106と平座金105とが円周方向においてほぼ均一な圧力で接するようにすることにより、絶縁座金104の潰れを少なくし、ねじ107の締付力の経時的低下を抑制しているのである。
しかしながら、これらの比較例のスイッチング電源装置では、放熱板62B(ダイオード62のカソード)とシャーシ100との間の絶縁構造を確実なものにするために、熱伝導性絶縁板102や絶縁座金104が必要となり、部品点数が多く構造も複雑にならざるを得ない。また、熱伝導性絶縁板102のように、高い電気絶縁性と良好な熱伝導性とを備えた素材は一般に高価であり、コスト低減の障害となる。したがって、比較例のスイッチング電源装置では、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが困難である。さらに、放熱板62Bの穴Hの径を、ねじ107と接触しないように十分大きくする必要がある。ねじ107が放熱板62Bの穴に接触すると、通常は金属で作られているねじ107を介して放熱板62Bとシャーシ100とがショートしてしまうからである。ねじ107を絶縁材料で作れば、このようなショートは起きないが、そのようなねじは機械的強度を欠いたり、より高価であったりするので、好ましくない。
これに対して本実施の形態のスイッチング電源装置では、スナバ回路6のダイオード62のカソードが接地ラインLGに接続されているので、以下に説明するように、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易である。
図7(A)は、本実施の形態のスイッチング電源装置(図1)の要部外観を表すものである。本実施の形態のスイッチング電源装置では、配線基板S上の各電気部品の配置は、見かけ上、図10(A)の場合と同様である。但し、これらの各電気部品は、基板裏面または基板内層(図示せず)において、図1に示したような態様で互いに接続されている。その他の構造は、放熱板62Bとシャーシ100との連結構造K(図7(B)参照)を除き、図10(A)の場合と同様である。
図7(B)は、放熱板62Bとシャーシ100との連結構造Kを分解した状態で表すものである。この図に示したように、この連結構造Kは、シャーシ100のねじ穴101上に放熱板62Bを直接配置すると共に、放熱板62B上に直接、平座金105とばね座金108とを順に配置し、これらの各部材の各穴部を嵌挿するようにしてねじ107をシャーシ100のねじ穴101に螺入することにより、放熱板62Bをシャーシ100に固定するようにしたものである。
図7(B)に示したように、本実施の形態のスイッチング電源装置では、上記の比較例(図10(B))で必要であった熱伝導性絶縁板102および絶縁座金104が不要である。すなわち、連結構造Kに必要な部品点数が少なく、構造が簡易である。しかも、非金属材料からなる柔らかい絶縁座金104が不要であることから、ばね座金108が放熱板62Bとの間の部材(ここでは、平座金105のみ)を局所的に潰してしまうことは殆どなく、ねじの締結力の経時的低下を効果的に防止することができる。したがって、ばね座金108として通常のスプリングワッシャを使用することができ、比較例の場合のように特殊な構造のばね座(傘ばね座金106)を用いる場合と比べてコスト的にも有利である。また、放熱板62Bの穴Hの縁にねじ107が接触してもよく、比較例の場合のようなショートの問題は起きない。さらに、上記の比較例の連結構造Jでは、熱伝導性絶縁板102を用いることで、ダイオード62のカソード側の放熱板62Bとシャーシ100との間の熱電導性を保ってはいるものの、本実施の形態のように、熱伝導性絶縁板102を挟まずに直接両者を接触させたほうが熱伝導性がよいことはもちろんである。したがって、本実施の形態では、比較例に比べて放熱性が向上する。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置によれば、コンデンサ61とダイオード62と回生用インダクタ63とを含むスナバ回路6を整流回路5に接続し、コンデンサ61と、1次側に設けられた共振用インダクタ4とによりLC直列共振回路を構成するようにしたので、整流回路5のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を効果的に抑制することができる。このため、ダイオード51,52として、順方向電圧降下が比較的小さいものを使用することができ、これらのダイオードによる損失を低減できるので、エネルギー消費の少ない高効率のスイッチング電源装置を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、スナバ回路6のダイオード62のカソードを接地ラインLGに接続するようにしたので、ダイオード62のカソード側の放熱板62Bをシャーシ100に直接締結することができる。すなわち、ダイオード62のカソード側の放熱板62Bとシャーシ100との間の熱的伝導性を保ちつつ両者を電気的に絶縁させる、という従来の特殊な構造が不要となる。したがって、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態では、センタタップ型カソードコモン接続のスイッチング電源装置について説明したが、本実施の形態では、センタタップ型アノードコモン接続のスイッチング電源装置について説明する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。この図において、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。このスイッチング電源装置では、整流回路5のダイオード51のカソードがトランス3の2次側巻線32の一端Aに接続され、ダイオード52のカソードが2次側巻線33の一端Bに接続されている。ダイオード51、52の各アノード同士は、接続点Dにおいて互いに共通接続されると共に、接地ラインLGに接続されている。トランス3の2次側巻線32と2次側巻線33との接続点(センタタップC)は、出力ラインLOに接続されている。つまり、このスイッチング電源装置は、センタタップ型のアノードコモン接続構造を有しており、トランス3の交流出力電圧の各半波期間をそれぞれダイオード51、52によって個別に整流して整流電圧を得るようになっている。
接地ラインLGと出力ラインLOとの間には、スナバ回路6のコンデンサ61、ダイオード62および回生用インダクタ63が、図1の場合と同様の態様で接続されている。その他の部分の構成は図1の場合と同様である。
次に、図12(A)〜(D)を参照して、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。なお、図12(A)〜(D)では、一次側の回路部分の図示を省略している。また、このスイッチング電源装置のDC−DCコンバータとしての基本動作は図1の場合と同様であるので、その説明を省略し、スナバ回路6の動作のみを説明する。
インバータ回路1(図11)のスイッチング素子S1、S2がオンになると、図12(A)に示したように、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧V01、V02は、ダ
イオード51に対して逆方向となり、ダイオード52およびスナバ回路6のダイオード62に対して順方向となる。このため、2次側巻線33から出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、コンデンサ61、ダイオード62、ダイオード52、およびトランス3の2次側巻線33を順に通る充電ループIc1が形成され、コンデンサ61への充電が行われる。一方、ダイオード51には逆電圧Vd (サージ電圧)が印加されるが、充電ループIc1において、1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード51に印加される逆電圧Vd は上記の式(2
)の値以下に抑制される。
次に、インバータ回路1(図11)のスイッチング素子S1、S2がオンからオフになると、図12(B)に示したように、トランス3の2次側巻線32に現れる電圧がダイオード51に対して順方向となるため、2次側巻線32から出力ラインLOに電流Ix が流れる。このとき、回生用インダクタ63は、コンデンサ61に対する一方向性放電路Idとして機能し、コンデンサ61に蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Id を介して接
地側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
次に、インバータ回路1(図11)のスイッチング素子S3、S4がオフからオンになると、図12(C)に示したように、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧は、ダイオード51に対して順方向となる一方、ダイオード52に対して逆方向(逆電圧Vd )となる。このため、2次側巻線32から出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、コンデンサ61、ダイオード62、ダイオード51、およびトランス3の2次側巻線32を順に通る充電ループIc2が形成され、コンデンサ61への充電が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd が印加されるが、充電ループIc2において1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vd は式(2)の値以下に抑制される
次に、インバータ回路1(図11)のスイッチング素子S3、S4がオンからオフになると、図12(D)に示したように、トランス3の2次側巻線33に現れる電圧は、ダイオード52に対して順方向となるため、2次側巻線33から出力ラインLOに電流Ix が流れる。このときも、回生用インダクタ63は、コンデンサ61に対する一方向性放電路Id として機能し、コンデンサ61に蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Id を介し
て接地側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、コンデンサ61の充電ループIc1,Ic2において1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とスナバ回路6のコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、整流回路5のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を効果的に抑制することができる。また、スナバ回路6のダイオード62のカソードが接地ラインLGに接続されているので、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、センタタップ型アノードコモン接続のスイッチング電源装置の他の例について説明する。
図13は、本発明の第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。この図において、図11に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。このスイッチング電源装置は、図11のスナバ回路6に代えて、スナバ回路16を備えたものである。このスナバ回路16は、ダイオード51のカソードとダイオード52のカソードとの間に直列に接続されたコンデンサ61A,61Bと、アノードがコンデンサ61A,61Bの接続点Eに接続され、カソードが接地ラインLGに接続されたダイオード62と、コンデンサ61A,61Bの接続点Eと接地ラインLGとの間に、ダイオード62と並列に接続された回生用インダクタ63とを有するものである。その他の構成は図11と同様である。
次に、図14(A)〜(D)を参照して、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。なお、図14 (A)〜(D)では、一次側の回路部分の図示を省略している。また、このスイッチング電源装置のDC−DCコンバータとしての基本動作は図1の場合と同様であるので、その説明を省略し、スナバ回路16の動作のみを説明する。
インバータ回路1(図13)のスイッチング素子S1、S2がオンになると、図14 (A)に示したように、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧は、ダイオード51に対して逆方向となり、ダイオード52およびスナバ回路16のダイオード62に対して順方向となる。このため、2次側巻線33から出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、コンデンサ61A、ダイオード62、ダイオード52、およびトランス3の2次側巻線33,32を順に通る充電ループIc1が形成され、コンデンサ61Aへの充電が行われる。一方、ダイオード51には逆電圧Vd (サージ電圧)が印加されるが、充電ループIc1において、1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61AとによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード51に印加される逆電圧Vd は
上記の式(2)の値以下に抑制される。
次に、インバータ回路1(図13)のスイッチング素子S1、S2がオンからオフになると、図14(B)に示したように、トランス3の2次側巻線32に現れる電圧がダイオード51に対して順方向となるため、2次側巻線32から出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、回生用インダクタ63は、コンデンサ61Aに対する一方向性放電路I
d として機能し、コンデンサ61Aに蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Id を介し
て接地側に回生され、利用に供される。
次に、インバータ回路1(図13)のスイッチング素子S3、S4がオフからオンになると、図14(C)に示したように、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧は、ダイオード51に対して順方向となるため、2次側巻線32から出力ラインLOに電流Ix が流れる。
このとき、コンデンサ61B、ダイオード62、ダイオード51、およびトランス3の2次側巻線32,33を順に通る充電ループIc2が形成され、コンデンサ61への充電が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd が印加されるが、充電ループIc2において1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61BとによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vd は式(2)の値以下に
抑制される。
次に、インバータ回路1(図13)のスイッチング素子S3、S4がオンからオフになると、図14(D)に示したように、トランス3の2次側巻線33に現れる電圧がダイオード52に対して順方向となるため、2次側巻線32から出力ラインLOに電流Ixが流れる。このときも、回生用インダクタ63は、コンデンサ61Bに対する一方向性放電路Id として機能し、コンデンサ61Bに蓄積されたエネルギーが一方向性放電路Idを介
して接地側に回生され、利用に供される。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1および第2の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、コンデンサ61A(61B)の充電ループIc1(Ic2)において1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とスナバ回路16のコンデンサ61A(61B)とによりLC直列共振回路が構成されるため、整流回路5のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を効果的に抑制することができる。また、スナバ回路16のダイオード62のカソードが接地ラインLGに接続されているので、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易である。
[比較例3〜5]
次に、図15〜図17を参照して、上記第2および第3の実施の形態に対する比較例について説明する。
図15は、第3の比較例に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第2の実施の形態(図11)におけるスナバ回路6に代えて、スナバ回路116を備えたものである。このスナバ回路116は、第1の比較例(図8)で示したものと同じものであり、一端が接地ラインLGに接続されたコンデンサ61と、アノードが出力ラインLOに接続されカソードがコンデンサ61の他端に接続されたダイオード62と、コンデンサ61およびダイオード62の接続点Eと出力ラインLOとの間に、ダイオード62と並列に接続された回生用インダクタ63とを有する。その他の構成は図11と同様である。
図16は、第4の比較例に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第2の実施の形態(図11)におけるスナバ回路6に代えて、スナバ回路136を備えたものである。このスナバ回路136は、一端がダイオード51のカソードに接続されたコンデンサ61Aと、アノードがコンデンサ61Aの他端EAに接続されカソードがダイオード51,52のアノードコモン接続点Dに接続されたダイオード62A1と、カソードがEAに接続されたダイオード62A2と、このダイオード62A2のアノードと出力ラインLOとの間に接続された回生用インダクタ63Aとを有する。スナバ回路136はまた、一端がダイオード52のカソードに接続されたコンデンサ61Bと、アノードがコンデンサ61Bの他端EBに接続されカソードがダイオード51,52のアノードコモン接続点Dに接続されたダイオード62B1と、カソードがEBに接続されたダイオード62B2と、このダイオード62B2のアノードと出力ラインLOとの間に接続された回生用インダクタ63Bとを有する。その他の構成は図1と同様である。
図17は、第5の比較例に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第4の比較例(図16)におけるスナバ回路136に代えて、スナバ回路146を備えたものである。このスナバ回路146は、一端がダイオード51のカソードに接続されたコンデンサ61Aと、アノードがコンデンサ61Aの他端EAに接続されカソードがダイオード51,52のアノードコモン接続点Dに接続されたダイオード62A1と、カソードがコンデンサ61Aの他端EAに接続されたダイオード62A2とを有する。スナバ回路136はまた、一端がダイオード52のカソードに接続されたコンデンサ61Bと、アノードがコンデンサ61Bの他端EBに接続されカソードがダイオード51,52のアノードコモン接続点Dに接続されたダイオード62B1と、カソードがコンデンサ61Bの他端EBに接続されたダイオード62B2とを有する。ダイオード62A2,62B2は、互いのアノード同士が接続されている。スナバ回路136はさらに、ダイオード62A2,62B2のアノードコモン接続点ECと出力ラインLOとの間に接続された回生用インダクタ63を有する。その他の構成は図16と同様である。
以上の第3〜第5の比較例のいずれにおいても、スナバ回路116,136,146のダイオード62,62A1,62B1のカソードは、接地ラインLGではなく、出力ラインLOに接続されている。このため、上記した第1,2の比較例の場合と同様に、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することは困難である。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、フォワード型カソードコモン接続のスイッチング電源装置について説明する。
図18は、本発明の第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。この図において、図11に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態のスイッチング電源装置は、1次側巻線31と2次側巻線32とを有するトランス13を用いて構成されたフォワード型(一方向型)のスイッチング電源装置であり、トランス13の1次側に、図1のインバータ回路1に代えて、1つのスイッチング素子S0からなるインバータ回路11を備えている。このスイッチング電源装置はまた、トランス13の2次側に設けられた整流回路15と、この整流回路15に接続されたスナバ回路6と、このスナバ回路6に接続された平滑回路7とを備えている。整流回路15は、アノードがトランス13の2次側巻線32の一端Aに接続されたダイオード51と、アノードがトランス13の2次側巻線32の他端Cに接続されカソードがダイオード51のカソードに共通接続されたダイオード52とにより構成されたカソードコモン接続の構造を有する。スナバ回路6および平滑回路7を始めとするその他の部分の構成は図1の場合と同様である。例えば、スナバ回路6のダイオード62は、カソードが接地ラインLGに接続されている。
次に、図19〜図21を参照して、以上のようなスイッチング電源装置の動作を説明する。ここで、図19および図20は、それぞれ、インバータ回路11のスイッチング素子Sのオンオフ動作に対応した2次側の動作を説明するためのものであり、図21は各部の波形を表すものである。図21において、(A)はトランス13の1次側巻線31に印加される電圧Vt1を示し、(B)はトランス13の2次側巻線32に生ずる電圧Vo1を示す。(C)は整流回路15のカソードコモン接続点Dの電位VDを示し、(D)はコンデンサ61の端子間電圧Vcを示す。(E)はコンデンサ61を流れる電流Ic を示し、(F)は回生用インダクタ63を流れる電流Ib を示す。(G)は回生用インダクタ63の両端間電圧Vs を示す。
本実施の形態では、図19に示したように、タイミングt1において、インバータ11のスイッチング素子S0がオンになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧V
01は、ダイオード52に対して逆方向(逆電圧Vd )となり、ダイオード51およびスナバ回路6のダイオード62に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ix が流れる。このとき、ダイオード51、コンデンサ61、ダイオード62、およびトランス13の2次側巻線32を順に通る充電ループIc が形成され、コンデンサ61への充電が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd (サージ電圧)が印加されるが、充電ループIc において、1次側のインダクタ4によるインダクンス成分とコンデンサ61とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vd は上記の式(2)の値以下に抑制される。
図20に示したように、タイミングt4において、インバータ11のスイッチング素子S0がオフになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧[−V01]は、ダイオ
ード51に対して逆方向(逆電圧Vd )となる。この時、チョークコイル71の回生電流がダイオード52を通って出力ラインLOに流れる。このとき、回生用インダクタ63は、コンデンサ61に対する一方向性放電路Id として機能し、コンデンサ61に蓄積され
たエネルギーが一方向性放電路Id を介して接地側(図示しない低圧バッテリ側)に回生
され、利用に供される。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1〜第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、コンデンサ61の充電ループIc がLC直列共振回路を構成するようにしたことにより、整流回路15のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を効果的に抑制することができると共に、スナバ回路6のダイオード62のカソードを接地ラインLGに接続するようにしたことにより、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易になる。
図22は、上記第4の実施の形態に対する比較例(第6の比較例)に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置(図18)において、スナバ回路6に代えてスナバ回路116を備えたものである。その他の構成は図18と同様である。このスイッチング電源装置では、整流回路15のダイオード51,52に印加されるサージ電圧の抑制は可能であるが、スナバ回路6のダイオード62のカソードを接地ラインLGから浮かせた状態にしなければならないので、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが困難である。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態では、フォワード型アノードコモン接続のスイッチング電源装置について説明する。
図23は、本実施の形態のスイッチング電源装置の構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置(図18)において、整流回路15に代えて整流回路25を備えたものである。この整流回路25は、カソードがトランス13の2次側巻線32の一端Cに接続されたダイオード51と、カソードがトランス13の2次側巻線32の他端Aに接続されアノードがダイオード51のアノードに共通接続されたダイオード52とにより構成されたアノードコモン接続の構造を有する。スナバ回路6および平滑回路7を始めとするその他の部分の構成は図18の場合と同様である。例えば、スナバ回路6のダイオード62は、カソードが接地ラインLGに接続されている。
本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第4の実施の形態(図18)と同様の効果を得ることができる。すなわち、整流回路15のダイオード51,52に印加されるサージ電圧を効果的に抑制することができると共に、構造を簡易にしつつ良好な放熱性を確保することが容易になる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記第1〜3の実施の形態では、4つのスイッチング素子を用いたフルブリッジ型のインバータ回路を設ける場合について説明し、第4〜5の実施の形態では、単一のスイッチング素子を用いたフォワード型のインバータ回路を設ける場合について説明したが、2つのスイッチング素子を用いてハーフブリッジ型のインバータ回路を構成するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図2に示した状態におけるLC直列共振回路の等価回路を表す図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の要部外観構成を表す斜視図である。 第1の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第2の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図9のスイッチング電源装置の要部外観構成を表す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図11のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図13のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 第3の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第4の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第5の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図18のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図18のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図18のスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミング図である。 第6の比較例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。
符号の説明
1…インバータ回路、2…平滑コンデンサ、3,13…トランス、4…共振用インダクタ、5, 15,25…整流回路、6,16…スナバ回路、7…平滑回路、31…1次側巻線、32,33…2次側巻線、51,52…ダイオード、61,61A,61B…コンデンサ、62…ダイオード、63…回生用インダクタ、71…チョークコイル、72…平滑コンデンサ、S0,S1〜S4…スイッチング素子、L1L…1次側低圧ライン、L1H…1次側高圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、T1,T2…出力端子、T3,T4…出力端子、Ic1,Ic2,Ic …充電ループ、Id …放電路、Vd …逆電圧(サージ電圧)、Vin…入力直流電圧、Vout …出力直流電圧。

Claims (7)

  1. 交流電圧を変圧するトランスと、
    前記トランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換して前記トランスに供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの2次側に設けられ、前記トランスの交流出力電圧を整流する整流回路と、
    コンデンサとダイオードと回生用インダクタとを含み、前記整流回路に接続されたサージ電圧抑止回路と、
    前記サージ電圧抑止回路の前記コンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタと
    を備え、
    前記サージ電圧抑止回路の前記ダイオードのカソードが接地側に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記サージ電圧抑止回路の前記コンデンサと前記ダイオードとは、前記トランスの2次側における出力ラインと接地との間に直列に接続され、
    前記サージ電圧抑止回路の前記回生用インダクタは、前記コンデンサと前記ダイオードとの接続点と接地との間に、前記ダイオードと並列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記トランスは、各一端が接地に共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、
    前記整流回路は、
    アノードが前記第1の2次側巻線の他端に接続され、カソードが前記出力ラインに接続された第1の整流用ダイオードと、
    アノードが前記第2の2次側巻線の他端に接続され、カソードが前記第1の整流用ダイオードのカソードに共通接続された第2の整流用ダイオードと
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記トランスは、各一端が前記出力ラインに共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、
    前記整流回路は、
    カソードが前記第1の2次側巻線の他端に接続され、アノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、
    カソードが前記第2の2次側巻線の他端に接続され、アノードが前記第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードと
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記トランスは、各一端が前記出力ラインに共通接続された第1および第2の2次側巻線を有し、
    前記整流回路は、
    カソードが前記第1の2次側巻線の他端に接続され、アノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、
    カソードが前記第2の2次側巻線の他端に接続され、アノードが前記第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードと
    を含み、
    前記サージ電圧抑止回路の前記コンデンサは、前記第1の整流用ダイオードのカソードと前記第2の整流用ダイオードのカソードとの間に直列に接続された第1および第2のコンデンサとを含み、
    前記サージ電圧抑止回路の前記ダイオードおよび前記回生用インダクタが、前記第1および第2のコンデンサの接続点と接地との間に並列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記トランスは、一の2次側巻線を有し、
    前記整流回路は、
    アノードが前記2次側巻線の一端に接続され、カソードが前記出力ラインに接続された第1の整流用ダイオードと、
    アノードが前記2次側巻線の他端と接地とに接続され、カソードが第1の整流用ダイオードのカソードに共通接続された第2の整流用ダイオードと
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記トランスは、一の2次側巻線を有し、
    前記整流回路は、
    カソードが前記2次側巻線の一端に接続され、アノードが接地接続された第1の整流用ダイオードと、
    カソードが前記2次側巻線の他端と前記出力ラインとに接続され、アノードが第1の整流用ダイオードのアノードに共通接続された第2の整流用ダイオードと
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
JP2003373385A 2003-10-31 2003-10-31 スイッチング電源装置 Expired - Fee Related JP4231767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003373385A JP4231767B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003373385A JP4231767B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005137178A true JP2005137178A (ja) 2005-05-26
JP4231767B2 JP4231767B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=34649479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003373385A Expired - Fee Related JP4231767B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4231767B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007318964A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
JP2008043092A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
WO2013015214A1 (ja) * 2011-07-25 2013-01-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 スイッチング電源
JP2017169256A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 京都電機器株式会社 Dc−dcコンバータ装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5641368B2 (ja) 2012-04-12 2014-12-17 株式会社村田製作所 スイッチング電源装置
JP7213683B2 (ja) 2018-12-27 2023-01-27 株式会社クボタ 作業車
JP2022138710A (ja) 2021-03-10 2022-09-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 Dc-dcコンバータおよび車両

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007318964A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
JP2008043092A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置
WO2013015214A1 (ja) * 2011-07-25 2013-01-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 スイッチング電源
JP2013027242A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk スイッチング電源
US9178435B2 (en) 2011-07-25 2015-11-03 Autonetworks Technologies, Ltd. Switching power supply
JP2017169256A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 京都電機器株式会社 Dc−dcコンバータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4231767B2 (ja) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10340805B2 (en) Resonant step down DC-DC power converter and methods of converting a resonant step down DC-DC converter
KR102098223B1 (ko) 다중 출력 직류/직류 컨버터 및 다중 출력 직류/직류 컨버터를 포함하는 전원 장치
Han et al. A new active clamping zero-voltage switching PWM current-fed half-bridge converter
Adib et al. Zero-voltage transition current-fed full-bridge PWM converter
EP2633610B1 (en) Method for controlling a series resonant dc/dc converter, and series resonant dc/dc converter
US10181798B2 (en) Step-up DC-DC power converter
Moo et al. Twin-buck converter with zero-voltage transition
Gui et al. A high voltage-gain LLC micro-converter with high efficiency in wide input range for PV applications
EP2422435B1 (en) Pfc booster circuit
US8120936B2 (en) DC-to-AC power converting device
JP5911553B1 (ja) 直流変換装置
Mukhtar et al. A bidirectional two-switch flyback converter with cross-coupled LCD snubbers for minimizing circulating current
JP3344356B2 (ja) スイッチング電源装置
WO2018216401A1 (ja) 絶縁型スイッチング電源
JP4231767B2 (ja) スイッチング電源装置
Ahmad et al. A high-performance isolated SEPIC converter for non-electrolytic LED lighting
Lin et al. Analysis of LLC converter with series-parallel connection
JP4577030B2 (ja) スイッチング電源装置
Hsieh et al. An interleaved bidirectional DC-DC converter with zero-voltage-switching
JP7380297B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH11356042A (ja) 電圧変換装置
JP2006211878A (ja) スイッチング電源装置
Park et al. Pre-regulating boost converter with asymmetric half-bridge llc converter for dc server power supply
Wu et al. High frequency active-clamped zero-current switching current-fed push-pull converter for micro-converter applications
KR102144616B1 (ko) 결합 인덕터를 갖는 절연형 컨버터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees