JP2005135687A - Ito多層膜及びその製造方法 - Google Patents

Ito多層膜及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005135687A
JP2005135687A JP2003369004A JP2003369004A JP2005135687A JP 2005135687 A JP2005135687 A JP 2005135687A JP 2003369004 A JP2003369004 A JP 2003369004A JP 2003369004 A JP2003369004 A JP 2003369004A JP 2005135687 A JP2005135687 A JP 2005135687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ito
layer
ito film
multilayer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003369004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4252880B2 (ja
Inventor
Satoru Itami
哲 伊丹
Akira Miyoshi
陽 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2003369004A priority Critical patent/JP4252880B2/ja
Publication of JP2005135687A publication Critical patent/JP2005135687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4252880B2 publication Critical patent/JP4252880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

【課題】 良質のITO多層膜を作製する。
【解決手段】 プラスチック体上方に、イオンプレーティング法を用い、基板温度20℃〜120℃で、第1のITO膜を成膜する工程と、前記第1のITO膜上に、イオンプレーティング法を用い、基板温度150℃〜250℃で、第2のITO膜を成膜する工程とを有するITO多層膜の製造方法が提供される。第1のITO膜が低膜応力を有し、第2のITO膜が低抵抗性をを有するため、全体として低抵抗性、低膜応力を備える良質のITO多層膜を形成することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は2層以上のITO膜を積層してなるITO多層膜及びその製造方法に関する。
図5(A)及び(B)は、液晶カラーディスプレイのカラーフィルタ(Color Filter,CF)基板を示す断面図である。
図5(A)を参照する。たとえば厚さ0.7mmのガラス基板71上に、赤(R)、青(B)、緑(G)の3原色のカラーフィルタ(CF)樹脂層72を順次スピンコータを用いて塗布し、パターニングを行う。CF樹脂層72の厚さは2〜3μmである。隣り合うCF樹脂層72間にブラックマトリクス73を形成し、CF基板70を得る。
図5(B)を参照する。ガラス基板71上に形成されるCF樹脂層72とブラックマトリクス73とは厚さが異なるため、CF基板70のCF樹脂層72側には凹凸が形成される。このため、CF基板70上に、樹脂で形成されたたとえば最大厚さ1μmのオーバーコート層74を、スピンコータを用いて積層する。オーバーコート層74は平滑な表面を有する。オーバーコート層74の平滑な表面上には、厚さ130〜150nmのITO(Indium Tin Oxide)膜75(透明電極)が形成される。
ITO膜75には、透明性及び低抵抗特性が要求される。また成膜工程においては、CF樹脂層72及びオーバーコート層74に大きなダメージを与えないことが要求される。
ITO膜75の成膜方法として、DCマグネトロンスパッタ法、DCマグネトロンスパッタ装置にRF(高周波)装置を追加した装置で行うDC+RF重畳マグネトロンスパッタ法、イオンプレーティング法等を用いることができる。また、要求されるITO膜75の膜質は、たとえばTFT基板と対向させるCF基板上へのITO成膜においては、面抵抗率20Ω/□以下、透過率はたとえば550nmの波長の光の場合、95%以上である。なお、基板1枚分を30秒以内に成膜する生産性で生産されることが好ましい。
低抵抗、高光透過率を有するITO膜の膜応力(ITO膜の面内方向に働く圧縮応力)は大きくなる傾向がある。ITO膜75の膜応力が大きい場合には、ITO膜75が座屈して割れたり、CF樹脂層72及びオーバーコート層74に皺が発生する等の問題が生じる。
プラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法を用いた従来のITO成膜においては、低い膜応力を実現するために、低抵抗化を損なう条件で室温下での1層成膜が行われていた。この方法では、ITO膜の抵抗が高くなることに加え、抵抗分布が不均一になるという問題も生じる。更に、生産性も低下する。
スパッタ法を用いる場合、要求されるITO膜75の膜質及び好ましい生産性を実現するために、スパッタターゲットを必要な数だけ準備し、層ごとに成膜条件を変更して多層成膜を行うことが一般的である。
低圧縮応力及び低面抵抗率を兼ね備えたITO透明導電膜の成膜された基板が提案されている。(たとえば、特許文献1参照。)
この提案における透明導電膜(ITO膜)は2層の積層体で構成される。第1層のITO膜は、アーク放電プラズマ法以外の方法(スパッタリング法またはEB蒸着)で成膜され、第2層のITO膜は、アーク放電プラズマ法により成膜される。第1層のITO膜は表面が粗く、それが第2層のITO膜の成長に影響を与える結果、第2層のITO膜は低応力の膜となると説明されている。
この2層構造の透明導電膜(ITO膜)は、第2層のITO膜が備える低面抵抗率の特性を有するとともに、全体として小さい膜応力を有する膜となる。
しかし第1層のITO膜をスパッタ法で形成した場合、ターゲットのパーティクルが基板に付着する、異常放電が起こる、膜質が不安定である等の不具合が生じやすい。更に低抵抗膜を得ることが困難である。また、高周波(RF)イオンプレーティング法を用いると成膜レートが遅くなる。
特開平11−335815号公報
本発明の目的は、低抵抗、低膜応力を備える良質のITO多層膜、及びその製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、プラスチック体上方に、イオンプレーティング法を用い、基板温度20℃〜120℃で、第1のITO膜を成膜する工程と、前記第1のITO膜上に、イオンプレーティング法を用い、基板温度150℃〜250℃で、第2のITO膜を成膜する工程とを有するITO多層膜の製造方法が提供される。
このITO多層膜の製造方法を用いると、第1のITO膜が低膜応力を有し、第2のITO膜が低抵抗性を有するため、全体として低抵抗、低膜応力を備える良質のITO多層膜を形成することができる。
また、本発明の他の観点によれば、プラスチック体上方に形成されたITO多層膜であって、nを2以上の整数、jをnより小さい整数とするとき、前記プラスチック体上方に第1層目から第j層目まで第1のITO膜が形成され、第j層目の前記第1のITO膜上に第(j+1)層目から第n層目まで第2のITO膜が形成され、第1層目から第n層目までの前記第1または第2のITO膜の膜応力の総和が0.4GPaを超えないITO多層膜が提供される。
このITO多層膜は、低膜応力を備える良質のITO多層膜である。
本発明によれば、低抵抗、低膜応力を備える良質のITO多層膜、及びその製造方法を提供することができる。
高速成膜が可能なイオンプレーティング法では、1列の成膜ソースを用いる1層成膜が行われている。しかし、たとえば大型の基板上に、高い生産性でイオンプレーティング成膜を行うために、2列の成膜ソースを用いて2層成膜を行う場合もある。
本願発明者らは、2列以上の成膜ソースを用い、異なる成膜条件で2層以上のITO膜を形成することを考えた。
たとえば1層目のITO膜を室温にて加熱することなく形成すれば、成膜原子のマイグレートが小さくなって膜質が低下し、高抵抗率、低光透過率、低膜応力のITO膜が形成されるであろう。また、2層目のITO膜を加熱して形成すれば、成膜原子のマイグレートが大きくなって膜質(結晶性)が向上し、低抵抗率、高光透過率、高膜応力のITO膜が形成されるであろう。
本願発明者らは、2層以上のITO膜の組み合わせにより、低膜応力、低抵抗の良質のITO多層膜が作製できないかと考えた。
図1は、実施例によるITO多層膜の製造方法を用いてITO膜を成膜することが可能な成膜装置10を示す概略図である。
成膜装置10は、たとえば基板上にプラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法で、ITO膜を形成することのできる第1の成膜室11及び第2の成膜室12を備えている。第1の成膜室11及び第2の成膜室12には、それぞれたとえば真空ポンプに接続されている真空排気口11a,12a、作動ガス供給用のパイプ11c,12cを備えたプラズマ発生器11b,12b、ガス導入口11d,12d、ハース11e,12eが設置されている。
第1の成膜室11及び第2の成膜室12の内部は、真空排気口11a,12aから排気を行い、任意の減圧(真空)状態にすることができる。両成膜室において、たとえばパイプ11c,12cから作動ガスをプラズマ発生器11b,12b内に導入し、圧力勾配型のプラズマガンであるプラズマ発生器11b,12bでプラズマを発生させる。各成膜室には、ガス導入口11d,12dから反応ガスを導入することもできる。蒸発物質11f,12fが収納されているハース11e,12eに、プラズマ発生器11b,12bからのプラズマビームが入射する。
プラズマ発生器11b,12bとハース11e,12eとの間で生じた放電によりプラズマビームが形成され、ハース11e,12eに収納された蒸発物質11f,12fはプラズマビームにより加熱されて蒸発する。この蒸発粒子はプラズマビームによりイオン化(活性化)され、各成膜室に搬送されてきた成膜対象物上に成膜が行われる。たとえば基板上にITO膜が形成される。
ITO膜が形成される成膜対象物、たとえば基板は、図中の左から右方向(矢印方向。第1の成膜室11から第2の成膜室12に向かう方向。)に搬送される。したがって、第1の成膜室11において第1層目のITO膜を形成し、その上に第2の成膜室で第2層目のITO膜を成膜することができる。第1の成膜室11におけるITO膜の成膜条件と第2の成膜室12におけるITO膜の成膜条件とは異ならせることができる。
なお、プラズマ発生器11b,12bとして圧力勾配型のプラズマ発生器の他に、複合陰極型のプラズマ発生器を用いることもできる。
図2は、実施例によるITO多層膜の製造方法を説明するための断面図である。
たとえば図5(A)に示したCF基板70を成膜装置10に導入し、第1の成膜室11に搬入する。第1の成膜室11においては、プラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法で、CF基板70上のCF樹脂層72側に、第1層目のITO膜75aを、膜応力が小さくなる条件で成膜する。たとえば低温の基板上にアモルファス成膜を実施する。低膜応力を実現するために、第1層目のITO膜75aの抵抗値は高くなる。
第1層目のITO膜75aが成膜されたCF基板70を第2の成膜室12に搬入する。第2の成膜室12においては、第1層目のITO膜75a上に、プラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法で、第2層目のITO膜75bを成膜する。第2層目のITO膜75bは、抵抗値が小さくなる条件で成膜する。第2層目のITO膜75bは、低抵抗値を実現するために膜応力が高くなる。
成膜条件を変更し、2層のITO膜75a,75bを積層することで、低抵抗、低膜応力を両立させたITO多層膜を実現できることがわかった。
図3は、プラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法を用いて作製した2層のITO膜からなるITO多層膜の3つのサンプル(第1〜第3のサンプル)、及び、1層のみのITO膜のサンプル(第4及び第5のサンプル)について、各ITO膜の膜厚、ITO多層膜の膜応力、比抵抗、CF樹脂層72上への成膜状態を示す表である。
第1〜第3のサンプルは、図1に示した成膜装置を用い、図2を用いて説明したITO多層膜の製造方法により、図5(A)のCF基板70上に作製した。ITO多層膜の厚さ(第1層目のITO膜75aと第2層目のITO膜75bの膜厚の合計)は150nmとした。第4のサンプルは、図1に示した成膜装置の第1の成膜室11を用いず、第2の成膜室12を用い、図2を用いて説明したITO多層膜の製造方法のうち、第2層目のITO膜75bを成膜する条件で、図5(A)のCF基板70上に形成した。厚さは150nmとした。
更に、第5のサンプルは図1に示した成膜装置の第1の成膜室11を用い、図2を用いて説明したITO多層膜の製造方法のうち、第1層目のITO膜75aを成膜する条件で、図5(A)のCF基板70上に形成した。膜厚は150nmとした。この場合は、図1の第2の成膜室12における成膜は行っていない。
第1層目のITO膜75aの成膜は、基板を加熱することなく、初期基板温度を室温(典型的には約20℃〜25℃)で行った。また、第2層目のITO膜75bの成膜は、抵抗率の低いITO膜を形成するため、基板を加熱して、初期基板温度を200℃として行った。
第4のサンプルは、比抵抗が小さく膜応力の大きい、結晶性の良好なITO膜である。一方、第5のサンプルは、比抵抗は大きいが膜応力の小さい、結晶性の悪いITO膜である。
図4は、第4及び第5のサンプルの膜応力と比抵抗から、第1〜第3のサンプルのそれらを、それぞれの膜厚から仮に求めた結果を示す表である。計算は、第4及び第5のサンプルの膜が第1〜第3のサンプルの膜に均一に形成されていると仮定して行った。
図3と図4を比較参照する。図4に示す第1〜第3のサンプルの膜応力及び比抵抗に比べ、図3に示すそれらは膜応力、比抵抗ともに小さい。
この結果は、2段成膜されたITO多層膜(第1〜第3のサンプル)は、第4のサンプルの膜と第5のサンプルの膜との単なる組み合わせではないということを示唆している。
図3を参照する。第1〜第3のサンプルの比抵抗は、第4のサンプルのそれより大きいが、1.2倍以下である。一方、第1〜第3のサンプルの膜応力は、第4のサンプルのそれの4分の1未満である。また、第4のサンプルには割れが発生したが、第1〜第3のサンプルは皺、反り、割れなどの発生がなく、良好に形成された。各層の成膜条件を変えて作製したITO多層膜が、低抵抗、低膜応力を備えた良質のITO多層膜であることがわかる。
第1層目のITO膜75aは、基板を加熱することなく、成膜時の基板温度が120℃を超えない温度条件(20〜120℃)で成膜することが好ましい。可能であれば基板を冷却してもよい。なお、成膜中は、HOをたとえば2〜5sccm程度導入してITO膜をアモルファス膜とする。
第2層目のITO膜75bは、基板を加熱して、成膜時の基板温度150〜250℃で成膜することが好ましい。
また、第1層目のITO膜75aと第2層目のITO膜75bの膜厚は、その和が150nmの場合には、第1層目のITO膜75aは厚さが50〜100nm、第2層目のITO膜75bも厚さが50〜100nmであることが好ましい。また、多層成膜後の膜応力の総和が0.4GPaを超えない膜厚の組み合わせが好ましい。0.3GPaを超えない膜厚バランスであればより好ましい。
2層のITO膜からなるITO多層膜の場合、第1層目のITO膜75a、第2層目のITO膜75bの膜厚を変更することで、比抵抗、膜応力を制御することができる。3層以上のITO膜からなるITO多層膜の場合も、各層の膜厚を制御することで、用途や要求膜質に応じたITO多層膜を作製することができるであろう。
たとえば、第1及び第2のサンプルはTFT基板と対向させるCF基板に好適に用いられるであろう。また第3のサンプルはSTN基板と対向させるCF基板、及びTFT基板と対向させるCF基板に好適に用いることができるであろう。
2層のITO膜75a,75bを、2層成膜後の膜応力の総和が0.4GPaを超えない条件で、CF樹脂層72等のプラスチック体上に成膜すれば、全体として低抵抗、低膜応力を備えた良質のITO多層膜が作製されるであろう。0.3GPaを超えない条件であれば、より良質のITO多層膜が作製されるであろう。
更に、ITO多層膜を3層以上のITO膜で形成することができる。nを2以上、jをnより小さい整数とし、n層から成るITO多層膜を成膜するとき、第1層目から第j層目までを低応力膜の得られる成膜条件で、第j+1層目から第n層目までを低抵抗膜の得られる成膜条件で、また、第1層目から第n層目までのITO膜の膜応力の総和が0.4GPaを超えない(0.4GPa以下となる)条件で、CF樹脂層72等プラスチック体上に成膜すれば、全体として低抵抗、低膜応力を備えた良質のITO多層膜が作製される。
更に、第1層目から第n層目までのITO膜応力の総和が0.3GPaを超えない(0.3GPa以下となる)条件で成膜すれば、より好ましいITO多層膜が作製される。
2層のITO膜75a,75bはともにイオンプレーティング法で成膜されるため、CF樹脂層72に与えるダメージを小さくして、ITO多層膜を形成することができる。
また、第1の成膜室11で第1層目のITO膜75aを成膜しているときに、第2の成膜室12では他のCF基板70に第2層目のITO膜75bの成膜が行われるため、CF基板70上にITO膜を1層だけ形成する場合に比べて、生産性を著しく低下させることはない。
なお、CF基板70のCF樹脂層72及びブラックマトリクス73上に第1層目のITO膜75aを成膜したが、CF基板70のCF樹脂層72及びブラックマトリクス73上にオーバーコート層74を形成し、その上に第1層目のITO膜75aを成膜してもよい。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
カラー液晶ディスプレイ等のCF上に良質のITO多層膜を形成するだけでなく、たとえばフィルム等のプラスチック体上に、低抵抗、低膜応力であり、皺、反り、割れ等のない良質のITO多層膜を形成することができる。
また、有機EL素子の製造においても、更に、5世代以上の大型基板に対しても、良質なITO多層膜を形成することができる。
実施例によるITO多層膜の製造方法を用いてITO膜を成膜することが可能な成膜装置を示す概略図である。 実施例によるITO多層膜の製造方法を説明するための断面図である。 プラズマコーティングシステムによるイオンプレーティング法を用いて作製した2層のITO膜からなるITO多層膜の3つのサンプル、及び、1層のみのITO膜のサンプルについて、各ITO膜の膜厚、ITO多層膜の膜応力、比抵抗、CF樹脂上への成膜状態を示す表である。 第4及び第5のサンプルの膜応力と比抵抗から、第1〜第3のサンプルのそれらを、それぞれの膜厚から仮に求めた結果を示す表である。 (A)及び(B)は、液晶カラーディスプレイのカラーフィルタ基板を示す断面図である。
符号の説明
10 成膜装置
11 第1の成膜室
12 第2の成膜室
11a,12a 真空排気口
11b,12b プラズマ発生器
11c,12c パイプ
11d,12d ガス導入口
11e,12e ハース
11f,12f 蒸発物質
70 CF基板
71 ガラス基板
72 CF樹脂層
73 ブラックマトリクス
74 オーバーコート層
75,75a,75b ITO層

Claims (8)

  1. プラスチック体上方に、イオンプレーティング法を用い、基板温度20℃〜120℃で、第1のITO膜を成膜する工程と、
    前記第1のITO膜上に、イオンプレーティング法を用い、基板温度150℃〜250℃で、第2のITO膜を成膜する工程と
    を有するITO多層膜の製造方法。
  2. 前記第1のITO膜を成膜する工程においてHOを加える請求項1に記載のITO多層膜の製造方法。
  3. 前記プラスチック体がカラーフィルタ樹脂層である請求項1または2に記載のITO多層膜の製造方法。
  4. nを2以上の整数、jをnより小さい整数とし、前記プラスチック体上方に第1層目から第j層目まで前記第1のITO膜を成膜し、第j層目の前記第1のITO膜上に第(j+1)層目から第n層目まで前記第2のITO膜を成膜するとき、第1層目から第n層目までの前記第1または第2のITO膜の膜応力の総和が0.4GPaを超えない条件で前記第1及び第2のITO膜を成膜する請求項1〜3のいずれか1項に記載のITO多層膜の製造方法。
  5. nを2以上の整数、jをnより小さい整数とし、前記プラスチック体上方に第1層目から第j層目まで前記第1のITO膜を成膜し、第j層目の前記第1のITO膜上に第(j+1)層目から第n層目まで前記第2のITO膜を成膜するとき、第1層目から第n層目までの前記第1または第2のITO膜の膜応力の総和が0.3GPaを超えない条件で前記第1及び第2のITO膜を成膜する請求項1〜3のいずれか1項に記載のITO多層膜の製造方法。
  6. プラスチック体上方に形成されたITO多層膜であって、nを2以上の整数、jをnより小さい整数とするとき、前記プラスチック体上方に第1層目から第j層目まで第1のITO膜が形成され、第j層目の前記第1のITO膜上に第(j+1)層目から第n層目まで第2のITO膜が形成され、第1層目から第n層目までの前記第1または第2のITO膜の膜応力の総和が0.4GPaを超えないITO多層膜。
  7. 第1層目から第n層目までの前記第1または第2のITO膜の膜応力の総和が0.3GPaを超えない請求項6に記載のITO多層膜。
  8. 前記プラスチック体がカラーフィルタ樹脂層である請求項6または7に記載のITO多層膜。
JP2003369004A 2003-10-29 2003-10-29 Ito多層膜の製造方法 Expired - Fee Related JP4252880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369004A JP4252880B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 Ito多層膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369004A JP4252880B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 Ito多層膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005135687A true JP2005135687A (ja) 2005-05-26
JP4252880B2 JP4252880B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=34646506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003369004A Expired - Fee Related JP4252880B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 Ito多層膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4252880B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164817A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Central Glass Co Ltd Ito透明導電膜の成膜方法およびito透明導電膜付きカラーフィルター基板
JP2008218270A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Dainippon Printing Co Ltd 透明導電膜付きフィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164817A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Central Glass Co Ltd Ito透明導電膜の成膜方法およびito透明導電膜付きカラーフィルター基板
JP4693401B2 (ja) * 2004-12-09 2011-06-01 セントラル硝子株式会社 Ito透明導電膜の成膜方法およびito透明導電膜付きカラーフィルター基板
JP2008218270A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Dainippon Printing Co Ltd 透明導電膜付きフィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4252880B2 (ja) 2009-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978206B2 (ja) タッチパネルで使用される透明体を製造するための方法およびシステム
JP6096195B2 (ja) タッチパネルで使用される透明体を製造するための方法およびシステム
KR101344500B1 (ko) 반사 방지막의 성막 방법 및 반사 방지막
US20080049431A1 (en) Light emitting device including anti-reflection layer(s)
KR101545220B1 (ko) 양면 도전 필름을 제작하기 위한 새로운 프로세스
JP2015518596A5 (ja)
CN113238305A (zh) Ar膜的制备方法及应用
JP6000265B2 (ja) ガラスを被覆する方法
WO2015163331A1 (ja) 被膜付きガラス基板および被膜付きガラス基板の製造方法
JP4804830B2 (ja) 多層膜の成膜方法および成膜装置
JP4252880B2 (ja) Ito多層膜の製造方法
TWI555869B (zh) Method for manufacturing transparent conductive film
CN111286700B (zh) 基于混合物单层膜的光学镀膜元件面形补偿方法
JPH11335815A (ja) 透明導電膜付き基板および成膜装置
JPH11189862A (ja) 有機着色薄膜の製造法
JP5123785B2 (ja) 反射防止膜の成膜方法及び反射防止膜
JP2006249499A (ja) 複合成膜装置
CN113005410A (zh) 掩模基版的制造方法及制造设备
JP2003221663A (ja) 成膜方法及び光学素子の形成方法
JP4272900B2 (ja) 有機el素子のバリア層の形成方法および有機el素子の製造方法
KR20160042734A (ko) 내열성이 우수한 커버 글라스 및 그의 제조방법
US7160628B2 (en) Opaque chrome coating having increased resistance to pinhole formation
KR101382210B1 (ko) 전자빔 증착법을 이용한 터치스크린용 투명전도성 시트의 제조방법
JPH111769A (ja) スパッタ膜の製造方法及びスパッタ膜
CN112626453B (zh) 一种铝加铬薄膜及其制备方法和应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4252880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees