JP2005133024A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】極性基を有するアイオノマー樹脂との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形などの成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた成形体の提供。
【解決手段】(a)DSCで求められる融点が125〜166℃であり、かつ曲げ弾性率が50〜1000MPaであるポリプロピレン系樹脂100重量部、及び(b)極性エチレン系共重合体5〜150重量部を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた成形体。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた成形体に関し、特に、アイオノマー樹脂との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形(特に押出成形性)などの成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた成形体に関する。
近年、ゴム弾性を有する軟質材料であって、加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性及びリサイクル性が可能なポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー等が自動車部品、家電部品、電線被覆、医療用部品、履物、雑貨等の分野で多用されている。
これらの熱可塑性エラストマーは、各種樹脂の成形体と共に用いられることが多く、その場合は各種樹脂との熱融着性等に優れていることが望まれる。従来、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、軽量でリサイクル可能な材料として自動車部品材料として多用されているが、傷がつきやすい、表面光沢が充分でない、接着性が良くないという欠点を有している。
一方、従来から用いられてきているポリ塩化ビニル系樹脂からの自動車モール材等の自動車部品用材料においては、最近の環境問題から市場からハロゲンを含まない材料の要求があり、ポリ塩化ビニル系樹脂の特徴である耐傷付き性、優れた表面光沢を有し、金属との親和性に優れるアイオノマー樹脂が注目されている。ところがアイオノマー樹脂のみでは価格的に高価であることから成形品の表皮のみに使用し、ベース材は安価であり、より柔軟な熱可塑性エラストマーを使用する設計を行うことが一般に行われてきている。
ところが、特に、アイオノマー樹脂等との接着性に劣るという問題点を有しその用途拡大の障害となっていた。
これらの問題を解決する手段として、例えば、(メタ)アクリル酸含有量が5〜18重量%のエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体をオレフィン系熱可塑性エラストマー配合した組成物からの製品(例えば、特許文献1参照。)、(メタ)アクリル酸含有量が5〜15重量%、(メタ)アクリル酸エステル含有量が5〜35重量%のエチレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重合体をオレフィン系熱可塑性エラストマー配合した組成物からの製品(例えば、特許文献2参照。)、エチレン・不飽和カルボン酸ランダム共重合体のアイオノマーと酸グラフト変性エチレン・不飽和カルボン酸エステル共重合体またはそのアイオノマーをオレフィン系熱可塑性エラストマー配合した組成物(例えば、特許文献3参照。)、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリプロピレンとエチレン系共重合体ゴムから形成されるオレフィン系熱可塑性エラストマーを配合することにより、極性モノマーグラフト変性スチレン系エラストマーを含有するプライマーとの接着性を改良する組成物(例えば、特許文献4参照。)、エチレン・不飽和エステル共重合体、ポリプロピレン、スチレン系エラストマーからなる組成物(例えば、特許文献5参照。)、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和してなるアイオノマー、ポリプロピレン、オレフィン系エラストマー等からなるアイオノマー樹脂組成物(例えば、特許文献6参照。)等の技術が開示されている。
また、オレフィン系樹脂シートへの接着性の改良された組成物としてリアクター法により得られるオレフィン系熱可塑性エラストマーと非ハロゲンの極性ポリマーからなる組成物(例えば、特許文献7参照。)、繊維布帛を含む基布上に形成する接着性に優れる組成物層としてポリプロピレン系樹脂、スチレン系ブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体からなる軟質ポリオレフィン系組成物(例えば、特許文献8参照。)が開示されている。
さらに、ポリオレフィン系樹脂の各種物性を改良した組成物として、ポリオレフィン系樹脂と上記のような極性基を有する樹脂との組成物が開示されている。例えば、ポリプロピレンの発泡シート等の発泡性改良したポリプロピレン、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はアイオノマー、ポリエチレンからなるポリプロピレン系樹脂組成物(例えば、特許文献9参照。)が開示されている。
しかしながら、いずれの組成物も極性基を有するエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマー樹脂等との接着性、熱融着性の改良のためには、アイオノマー樹脂等との類似成分である極性基含有ポリマー等を添加することが必要であり、このような極性基含有ポリマーを少量添加しても効果が充分でなく、多量に配合すると、コストが上昇、硬くなりすぎる、相容性が悪化する等の問題があるうえ、熱可塑性エラストマー組成物の成形性や曲げ弾性率のバランスを自由に調整するのが困難であるという問題を有している。
また、本出願人は、既に極性基を有するポリマーとの熱融着性を改良したポリオレフィン系エラストマーとしてポリプロピレン系樹脂、シングルサイト触媒にて重合されたポリエチレン系樹脂、エチレン系アイオノマー樹脂及び/又はエチレンと極性基含有モノマーとの共重合体からなる熱可塑性樹脂組成物(例えば、特許文献10参照。)、低線膨張率、ポリオレフィン樹脂への接着性、アイオノマー樹脂への接着性、成形加工性に優れるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物としてオレフィン共重合体ゴム、ポリプロピレン樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体及び/又はエチレン・メタクリル酸共重合体、無機充填剤からなる熱可塑性エラストマー組成物(例えば、特許文献11参照。)を提案しているが、自動車部品の(押出成形による)モールディング材料等、中でもウインドーモール(例えばフロントウインドーモール等)に使用する場合には表皮のアイオノマーとは融着しても、ガラスと基材の封止材であるウレタン系シーラントとの接着性及び/又は融着性(複合性)が不十分であった為アイオノマーを介して接着及び/又は融着(複合)させる必要があり、製品形状や押出プロセスが複雑になっていた。
特許第3040539号公報 特許第3051208号公報 特許第3274181号公報 特開2000−119455号公報 特開2001−2855号公報 特開2003−82184号公報 特開2000−334901号公報 特開2002−273841号公報 特開2001−192515号公報 特開2002−128970号公報 特開2003−82171号公報
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、極性基を有するアイオノマー樹脂等との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形などの成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた成形体を提供することにある。
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレン系樹脂に極性基含有エチレン系共重合体を溶融混練することにより、極性基含有ポリマーの配合量を抑え、アイオノマー樹脂等との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形(特に押出成形性)などの成形加工性に優れるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、(a)(i)DSCで求められる融点が125〜166℃であり、かつ(ii)曲げ弾性率が50〜1000MPaであるポリプロピレン系樹脂100重量部、及び
(b)極性エチレン系共重合体5〜150重量部
を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、成分(a)が結晶性プロピレン系重合体部と非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部からなる多段重合法で合成されたプロピレン系ブロック共重合体であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第2の発明において、成分(a)中の非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体が、平均粒径が2μm以下であるゴム成分であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、(b)極性エチレン系共重合体の極性基含有コモノマー含有量が10〜55重量%であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第1〜4のいずれかの発明において、(b)極性エチレン系共重合体がエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、さらに、(c)無極性エチレン系共重合体1〜80重量部を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、さらに、(d)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物1〜150重量部を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明において、さらに、(e)非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤1〜80重量部を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第1〜8のいずれかの発明の熱可塑性エラストマー組成物からなる押出成形用熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第10の発明によれば、第1〜9のいずれかの発明の熱可塑性エラストマー組成物からなるウレタン系シーラントとの複合成形用熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第11の発明によれば、第1〜10のいずれかの発明の熱可塑性エラストマー組成物からなるアイオノマー樹脂との複合成形用熱可塑性エラストマー組成物が提供される。
また、本発明の第12の発明によれば、第1〜11のいずれかの発明の熱可塑性エラストマー組成物からなる成形品が提供される。
また、本発明の第13の発明によれば、第12の発明において、成形品がアイオノマー樹脂と複合及び/又は接着部分を持ち、かつウレタン系シーラントと接着部分及び/又は複合部分を持つことを特徴とする成形品が提供される。
また、本発明の第14の発明によれば、第12又は13の発明において、押出成形により成形されたことを特徴とする成形品が提供される。
また、本発明の第15の発明によれば、第12〜14のいずれかの発明において、自動車用ウインドーモールに使用されることを特徴とする成形品が提供される。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、極性基を有するアイオノマー樹脂等との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形などの成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物である。
以下、本発明の樹脂組成物の各成分について説明する。
1.熱可塑性エラストマー組成物の構成成分
(a)(i)DSCで求められる融点が125〜166℃であり、かつ(ii)曲げ弾性率が50〜1000MPaであるポリプロピレン系樹脂
本発明の熱可塑性エラストマー組成物に用いる(a)ポリプロピレン系樹脂は、成形性を確保する機能を果たす成分である。
成分(a)は、プロピレンの単独重合体又はプロピレンを主成分とするプロピレンと他のα−オレフィン、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどとの共重合体を挙げることができる。かかる共重合体にあっては、ランダム共重合体、ブロック共重合体でもよく、このような重合体に少量の炭化水素ゴム、例えば、エチレン・プロピレン共重合体ゴムを配合した組成物であっても良い。これらの中では、プロピレンとα−オレフィンとのブロック共重合体であるプロピレン系ブロック共重合体が好ましい。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物で好ましく用いることのできるプロピレン系ブロック共重合体は、結晶性プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部から構成されるブロック共重合体である。結晶性プロピレン系重合体部としては、プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他の少量のα−オレフィンとのランダム共重合体などが例示できる。一方、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体としては、プロピレンと他のα−オレフィンとの非結晶性ランダム共重合体が挙げられる。
上記の他のα−オレフィンとしては、炭素原子数2又は4〜12のものが好ましく、具体例としては、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは1種類を用いても、2種類以上を混合して用いてもよい。
また、このα−オレフィンに加えて1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,5−ヘキサジエン、1,4−オクタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエン、ジシクロペンタジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−2−ノルボルネン等の非共役ジエンを共重合した三元又は四元以上の共重合体も使用することができる。
また、プロピレン系ブロック共重合体中に占める非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部の割合は15〜90重量%が好ましく、より好ましくは20〜80重量%である。非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部の割合が15重量%未満では製品の柔軟性が劣るとともに熱融着強度も悪化する。また、90重量%を超える場合には成形性が悪化する。
ここで、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部の割合は、プロピレン系ブロック共重合体1gを油浴中のキシレン300ミリリットルに入れ、キシレンの沸点である140℃にて攪拌下で溶解し、1時間経過後、攪拌を続けながら1時間以内に100℃まで降温し急冷用油浴槽に移して攪拌下に23±2℃まで急冷して重合体を析出させ、20分間以上放置して得られる析出物を濾紙で自然濾過し、濾液をエバポレーターを用いて蒸発乾固し、更に120℃で2時間減圧乾燥した後、常温まで放冷してその重量を測定することにより求めることができる。
さらに、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部のプロピレン含量は、5〜90重量%であることが好ましく、10〜85重量%であることがより好ましい。
ここで、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部のプロピレン含量は、上記の非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部の割合を測定する際に得られるキシレン可溶分の重合体について、赤外分光法により求める値である。
成分(a)のDSCで求められる融点は、125〜166℃であり、好ましくは130〜150℃である。DSCで求められる融点が125℃未満では得られる熱可塑性エラストマー組成物にベタツキが生じやすくなるとともに耐熱性が劣る傾向となる。一方、166℃を超えると熱可塑性エラストマー組成物の熱融着性が悪化する。
ここで、DSCで求められる融点は、DSC(示差走査熱量計)を用いて測定される融解曲線の最も高い温度側のピークトップの温度であり、試料を250℃に昇温して融解した後、降温速度20℃/分で−30℃まで冷却して5分間保持した後、昇温速度20℃/分で250℃まで昇温したときに得られる吸熱ピーク曲線の主吸熱ピークを示す温度として求める値である。
また、成分(a)のJIS K6758(曲げ速度:2.7mm、1/4インチ曲げ試験片)で規定する曲げ弾性率は、50〜1000MPaであり、好ましくは50〜500MPa、より好ましくは100〜500MPaである。曲げ弾性率が50MPa未満であると、機械強度が低下し、成形性が劣り、1000MPaを超えるとアイオノマー、ウレタンシーラントとの接着力が低下する。
さらに、成分(a)のJIS K7210(230℃、21.18N荷重)に準拠して測定するメルトフローレートは、0.01〜100dg/分が好ましく、より好ましくは0.1〜60dg/分である。メルトフローレートが前記の範囲未満では、熱可塑性エラストマー組成物の成形加工性が劣る傾向となり、一方、前記範囲を超過した場合は、十分な機械的強度を得ることが困難な傾向となる。
成分(a)は、好ましくは、反応器中で重合と同時に形成される混合物であり(通常、多段階重合法で重合される)、ポリプロピレンとEPゴム等とを押出機又はブラベンダー等により混合して得られる慣用の混合物とは相違する。
成分(a)は、結晶性プロピレン系重合体部からなるマトリックス中に非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体、好ましくはエチレン−プロピレン共重合体ゴム、プロピレン・ブテン−1共重合体ゴムが分散した状態で存在する。該分散したゴムの透過型電子顕微鏡で観察した平均粒径は、上限が2μm、好ましくは1.5μmであり、下限は特に制限はないが、好ましくは1.0μmである。該平均粒径が上記上限を超えると、本発明で得られる熱可塑性エラストマー組成物とアイオノマー樹脂との間で充分な融着強度が得られない。
本発明において好ましく使用するプロピレン系ブロック共重合体の製造方法は、多段重合法で製造される。例えば、トリエチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物と、チタン原子、マグネシウム原子、ハロゲン原子、及びt−ブチル−メチル−ジエトキシシラン等の有機硅素化合物等の電子供与性化合物を必須とする固体成分とからなる触媒を用いて、第一段の重合でプロピレン、又はプロピレンと炭素原子数2〜12程度の他のα−オレフィンを供給して、前記触媒の存在下に、プロピレン単独重合体、又は、プロピレン・α−オレフィン共重合体からなる結晶性プロピレン系重合体ブロックを製造し、引き続き、第二段以降で、プロピレンと炭素原子数2〜12程度の他のα−オレフィンを供給して、前記触媒の存在下に、プロピレン・α−オレフィン共重合体からなる非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体ブロックを製造することによりなされる。
このように本発明で用いるプロピレン系ブロック共重合体は、多段工程で結晶性プロピレン系重合体ブロックと非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体ブロックが製造された共重合体であるので、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部分、例えば、エチレン・プロピレン共重合体ゴム部分、プロピレン・ブテン−1共重合体ゴム部分が共重合体中に微分散している樹脂である。
なお重合は、回分式、連続式、半回分式のいずれによって行ってもよく、第一段の重合は、気相又は溶液中、好ましくは気相中で実施し、また第二段以降の重合は気相中で実施するのが好ましい。
なお、本発明で用いることのできるプロピレン系ブロック共重合体は、キャタロイ(モンテル社製)、P.E.R(トクヤマ社製)、ニューコン(チッソ社製)の商標で市販品として入手することができる。
(b)極性エチレン系共重合体
本発明の熱可塑性エラストマー組成物で用いる(b)極性エチレン系共重合体は、得られる熱可塑性エラストマー組成物とアイオノマー樹脂との熱融着性改良効果発現機能を果たす成分である。
成分(b)は、エチレン系アイオノマー樹脂、エチレンと式(I)又は(II)で示される極性基含有コモノマーとの共重合体が挙げられる。
CH=C(R)−COOR …(I)
CH=C(R)−OCOR …(II)
(式中、Rは水素又はメチル基を表し、Rは水素又は炭素数1〜10個のアルキル基を表す)
上記エチレン系アイオノマー樹脂とは、エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体又はエチレン・α,β−不飽和カルボン酸・α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体のカルボキシル基の一部が金属イオンにより中和、架橋されている樹脂である。
中和前の上記エチレン共重合体中のエチレン単位の占める割合は、好ましくは75〜99.5モル%、より好ましくは88〜98モル%であり、α,β−不飽和カルボン酸単位の占める割合は、好ましくは0.5〜15モル%、より好ましくは1〜6モル%であり、かつα,β−不飽和カルボン酸エステル単位の占める割合は、好ましくは0〜10モル%、より好ましくは0〜6モル%である。
α,β−不飽和カルボン酸単位の占める割合及びα,β−不飽和カルボン酸エステル単位の占める割合の含有量が前記上限値を超えると得られる熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性、機械特性、成形加工性が低下する。一方、前記下限値未満ではアイオノマー樹脂との熱融着性改良効果が低下する。
上記共重合体を構成するα,β―不飽和カルボン酸としては、好ましくは炭素数3〜8個のものが使用され、より好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸等が使用される。また、α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、好ましくは炭素数4〜8個のものが使用され、より好ましくはアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸ブチル、フタル酸ジメチル等が使用される。α,β−不飽和カルボン酸として、特に好ましくはアクリル酸、メタクリル酸が使用され、α,β−不飽和カルボン酸エステルとして、特に好ましくはアクリル酸イソブチルが使用される。
上記エチレン共重合体中のカルボキシル基のうち、金属イオンにより中和される割合(中和度)は、好ましくは0〜80%、より好ましくは0〜75%である。金属イオンによるカルボキシル基の中和度が80%以上では、得られる熱可塑性エラストマー組成物の押出成形性が悪化する。
該金属イオンとしては、1〜3価の原子価を有する金属イオン、とくに元素周期律表におけるI、II、III、IV及びVII族の1〜3価の原子価を有する金属イオンである。例えば、Na、K、Li、Cs、Ag、Hg、Cu、Be++、Mg++、Ca++、Sr++、Ba++、Cu++、Cd++、Hg++、Sn++、Pb++、Fe++、Co++、Ni++、Zn++、Al+++、Sc+++、Fe+++、Y+++等が挙げられる。これらの金属イオンは2種以上の混合成分であってもよく、アンモニウムイオンとの混合成分であってもよい。これらの金属イオンの中で特にZn++、Na++が好ましい。
上記エチレンと式(I)又は(II)で示される極性基含有コモノマーとの共重合体における式(I)又は(II)で示されるモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。
成分(b)における、式(I)又は(II)で示されるモノマーの含有量は、10〜55重量%が好ましく、より好ましくは15〜55重量%である。式(I)又は(II)で示されるモノマーの含有量が上限値を超えると耐熱性、機械特性、成形加工性が低下する。一方、前記下限値未満ではアイオノマー樹脂との熱融着性改良効果が低下する。
成分(b)の具体例としては、好ましくはエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)が挙げられる。中でもエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)が特に好ましい。
また、成分(b)のMFR(190℃、21.18N荷重)は、0.5〜50dg/分が好ましく、より好ましくは1〜30dg/分である。MFRが前記上限値を超えると耐熱性、機械強度、成形性が低下する。一方、前記下限値未満では成形性が低下する。
ここで、MFRは、JIS K−6924(JIS K−6730は廃止となり移行)(190℃、21.18N)に準拠して測定する値である。
本発明で用いる成分(b)でエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いる場合の製品の例としては、EVAFLEX EV−170(MFR:1dg/分、酢酸ビニル含有量:33重量%、引張強度:17.7MPa)、EV−270(MFR:1dg/分、酢酸ビニル含有量:28重量%、引張強度:22.5MPa)、P−3307(EV150)(MFR:30dg/分、酢酸ビニル含有量:33重量%、引張強度:9MPa)、P−2807(EV250)(MFR:15dg/分、酢酸ビニル含有量:28重量%、引張強度:14MPa)、P−2805(EV260)(MFR:6dg/分、酢酸ビニル含有量:28重量%、引張強度:22MPa)、P−2505(EV360)(MFR:2dg/分、酢酸ビニル含有量:25重量%、引張強度:27MPa)、P−1907(EV450)(MFR:15dg/分、酢酸ビニル含有量:19重量%、引張強度:13MPa)等が挙げられる。その中でもEVAFLEX EV−270が好ましい。
本発明で用いる成分(b)でエチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)を用いる場合の製品の例としては、NUCREL 0903HC(MFR:3dg/分、メタクリル酸含有量:9重量%、引張強度:27.5MPa)、0908C(MFR:8dg/分、メタクリル酸含有量:9重量%、引張強度:26MPa)、0910C(MFR:10dg/分、メタクリル酸含有量:9重量%、引張強度:23MPa)、1027C(MFR:27dg/分、メタクリル酸含有量:10重量%、引張強度:19.5MPa)、1108C(MFR:8dg/分、メタクリル酸含有量:11重量%、引張強度:27.5MPa)、1207C(MFR:7dg/分、メタクリル酸含有量:12重量%、引張強度:29MPa)、1214(MFR:14dg/分、メタクリル酸含有量:12重量%、引張強度:27.5MPa)等が挙げられる。その中でもNUCREL 0903HCが好ましい。
本発明で用いる成分(c)でエチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)を用いる場合の製品の例としては、EVAFLEX A−701(MFR:5dg/分、エチルアクリレート含有量:9重量%、引張強度:14.0MPa)、A−702(MFR:5dg/分、エチルアクリレート含有量:19重量%、引張強度:11.8MPa)、A−703(MFR:5dg/分、エチルアクリレート含有量:25重量%、引張強度:8.9MPa)、A−710(MFR:0.5dg/分、エチルアクリレート含有量:15重量%、引張強度:20.9MPa)等が挙げられる。その中でもEVAFLEX A−703が好ましい。
成分(b)の配合量は、成分(a)100重量部に対して、5〜150重量部であり、好ましくは15〜100重量部である。成分(b)の配合量が前記上限値を超えると得られる熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性、機械特性、押出成形性が低下する。一方、前記下限値未満では得られる熱可塑性エラストマー組成物とアイオノマー樹脂との熱融着性改良効果が低下する。
(c)無極性エチレン系重合体
本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要に応じて、(c)無極性エチレン系重合体を用いることができる。成分(c)は、成形性の改良の機能を果たす成分である。
成分(c)は、ポリエチレン又はエチレンを主体とするエチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン等の結晶性ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン多元共重合ゴム、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合ゴム、エチレン−1−ブテン共重合ゴム、エチレン−1−ブテン−非共役ジエン多元共重合ゴム等の非晶質又は結晶性の低いエラストマー等を挙げることができる。これらの中から選ばれた1種又は2種以上を好ましく用いることができる。なかでもエチレン−ブテン共重合体が成形性改良効果の点で好ましい。
成分(c)の配合量は、用いる場合は、成分(a)100重量部に対して、1〜80重量部であり、好ましくは1〜50重量部である。成分(c)の配合量が前記上限値を超えると熱可塑性エラストマー組成物のアイオノマー樹脂との熱融着性、耐熱性が低下する。
(d)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物
本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要に応じて、(d)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物を用いることができる。成分(d)は成形性の改良の機能を果たす成分である。
成分(d)は、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAの少なくとも1個と、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1個とからなるブロック共重合体の共役ジエンブロックにおける共役ジエンに由来する脂肪族二重結合部分を90%以上水素添加した高水添率水素添加物である。例えば、A−B、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−B−A等の構造を有する芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の共役ジエンブロックを水添率90%以上水添して得られる水添ブロック共重合体を挙げることができる。中でもトリブロック以上のマルチブロックが好ましい。
芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAは、好ましくは、芳香族ビニル化合物のみからなるか、または芳香族ビニル化合物50重量%以上、好ましくは、70重量%以上と水素添加された共役ジエン化合物との共重合体ブロックである。
水素添加された共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBは、好ましくは、水素添加された共役ジエン化合物のみからなるか、または、水素添加された共役ジエン化合物50重量%以上、好ましくは、70重量%以上と芳香族ビニル化合物との共重合体ブロックである。
上記ブロック共重合体は、芳香族ビニル化合物を5〜60重量%、好ましくは、20〜50重量%含む。
ブロック共重合体を構成する芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等のうちから1種又は2種以上を選択でき、なかでもスチレンが好ましい。また共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等のうちから1種又は2種以上が選ばれ、なかでもブタジエン、イソプレン及びこれらの組合せが好ましい。
また、これらの芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBにおいて、分子鎖中の共役ジエン化合物又は芳香族ビニル化合物由来の単位の分布がランダム、テーパード(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加又は減少するもの)、一部ブロック状又はこれらの任意の組合せでなっていてもよい。芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックA又は共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBがそれぞれ2個以上ある場合には、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造であっても異なる構造であってもよい。
これらのブロック共重合体は、公知の方法、例えば、特公昭40−23798号公報に記載された方法により、リチウム触媒又はチーグラー型触媒を用い、不活性媒体中でブロック重合させて得ることができ、水添ブロック共重合体は、上記ブロック共重合体を公知の方法で水素化して得られる。水素化は、主に共役ジエンブロックの共役ジエンに由来する脂肪族二重結合を水素化するもので、その水添率は、90%以上である必要がある。水添率が90%未満であると柔軟性や透明性が悪化する傾向にある。
成分(d)の水素添加物にあって、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBにおいて、そのミクロ構造は、任意であり、例えば、ポリブタジエンブロックにおいては、1,2−ミクロ構造が好ましくは20〜50重量%、特に好ましくは25〜45重量%である。ポリイソプレンブロックにおいてはイソプレンの好ましくは70〜100重量%が1,4−ミクロ構造を有しているのが好ましい。
水添ブロック共重合体(d)のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)は、30,000〜500,000、好ましくは100,000〜400,000、より好ましくは150,000〜350,000、更に好ましくは200,000〜350,000の範囲であり、分子量分布(重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn))は、好ましくは5以下、より好ましくは2以下である。ブロック共重合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組合せのいずれであってもよい。
数平均分子量(Mn)が前記下限値未満であると、耐熱性、耐傷付き性、耐油性が低下する。一方、上限値を超えると、流動性が悪くなり、射出成形ではショートショット、フローマークなどの外観不良が成形品に発生する。また、押出成形では、肌荒れ、目脂などの発生が顕著になる。なお、本発明における分子量はGPCにより、分子量が既知であるポリスチレンを基準として求めた値である。従って、該値は相対的な値であり、絶対値ではなく、更に、基準サンプル、装置、データ処理方法等GPCの各条件により±30%程度のばらつきが有り得る。
成分(d)の水添ブロック共重合体の具体例としては、スチレン−エチレン・ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン・エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SEEPS)等を挙げることができる。
成分(d)の配合量は、配合する場合は、成分(a)100重量部に対して、1〜150重量部であり、好ましくは5〜100重量部である。成分(d)の配合量が前記上限値を超えると接着性、成形性が低下する。
(e)非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤
本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要に応じて、(e)非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤を用いることができる。成分(e)は成形性の改良の機能を果たす成分である。
成分(e)として用いられる非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤は、区分でパラフィン系およびナフテン系のものである。成分(e)としては、パラフィン系のものが好ましく、更にパラフィン系の中でも芳香族環成分の少ないものが特に適している。
これらの非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤の性状は、37.8℃における動的粘度が20〜50,000cSt、好ましくは20〜1,000cSt、100℃における動的粘度が5〜1,500cSt、好ましくは5〜100cSt、流動点が−10〜−25℃、引火点(COC)が170〜350℃を示すのが好ましい。さらに、重量平均分子量が100〜2,000のものが好ましい。
成分(e)の配合量は、配合する場合は、成分(a)100重量部に対して、1〜80重量部が好ましく、より好ましくは5〜50重量部である。配合量が前記上限値を超えると接着性が低下する。
(f)無機充填剤
本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要に応じて、(f)無機充填剤を用いることができる。成分(f)は異型押出性改良の機能を果たす成分である。
成分(f)としては、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、珪藻土、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、マイカ、クレー、酸化チタン、カーボンブラック、ガラス繊維、中空ガラスバルーン、炭素繊維、チタン酸カルシウム繊維、天然けい酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、緑泥石等が挙げられる。これらのうち、タルク、炭酸カルシウムが特に好ましい。
成分(f)の配合量は、用いる場合は、成分(a)100重量部に対して、5〜200重量部が好ましく、より好ましくは10〜100重量部である。配合量が前記上限値を超えると接着力、機械強度、成形性が低下する。
(g)その他
本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、さらに、本発明の目的を損なわない範囲で、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、ブロッキング防止剤、シール性改良剤、ステアリン酸、シリコーンオイル等の離型剤、ポリエチレンワックス等の滑剤、着色剤、顔料、発泡剤(有機系、無機系)、難燃剤(水和金属化合物、赤燐、ポリりん酸アンモニウム、アンチモン、シリコーン)などを配合することができる。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−p−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、4,4−ジヒドロキシジフェニル、トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン等のフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。このうちフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤が特に好ましい。
発泡剤としては、エクスパンセル(エクスパンセル社製)、マツモトマイクロスフィアー(松本油脂製薬社製)が好ましい。
2.熱可塑性エラストマー組成物の製造
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記成分(a)〜(b)、又は必要に応じてその他の成分を加えて、各成分を同時にあるいは任意の順に加えて混合することにより製造することができる。
溶融混練の方法は、特に制限はなく、通常公知の方法を使用し得る。例えば、単軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー又は各種のニーダー等を使用し得る。例えば、適度なL/D(47以上)の二軸押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダー等を用いることにより、上記操作を連続して行うこともできる。ここで、溶融混練の温度は、好ましくは160〜220℃である。
3.用途
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、アイオノマー樹脂等との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、適度な硬さがあり、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、さらに押出成形、射出成形など(特に押出成形)の成形加工性に優れる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物と熱融着可能な樹脂としては、好ましくはアイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、鹸化エチレン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。その中でも特にアイオノマー樹脂との熱融着性に優れる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物及びアイオノマー樹脂等との複合成形品は、自動車部材、建築部材、弱電製品等の種々の用途に使用し得る。特に、自動車用モールディング、例えば、自動車に装着されるウィンドモールディング、ルーフモールディング、プロテクターモールディング、ウェザーモール、ストリップモールディング等の各種モールディングに有用である。
また、自動車用ウインドモールディングにおいては、ガラスとウレタン系シーラント等の両者に接着性を有する部材として用いることができ、モールディングの外部表面に露出する表面部分を強靱で耐傷付き性に優れるアイオノマー樹脂とし、基材である本発明の熱可塑性エラストマー組成物は自動車のボディーと接着するウレタン系シーラントと接着及び/又は複合化することにより従来のエンキャプシュレーションといわれるガラス端部を覆うモール全体にわたってアイオノマー樹脂表皮で覆う必要が無くなるため製品形状及び押出プロセス簡素化の利点がある。積層は、例えば、共押出成形、インサート成形、トランスファー成形を使用して実施することができる。
ここで、ポリウレタン系シーラントの例としては、サンスター技研株式会社製ペンギンシール#560が挙げられ、プライマーとしてはロードファーイースト株式会社製Chemlok459Xが挙げられる。
以下実施例、比較例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明は、実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例で用いた評価方法及び原料は以下の通りである。
1.評価方法
(1)比重:JIS K 7112に準拠し、試験片は2mm厚プレスシートを用いて測定を行なった。
(2)硬度:JIS K 7215に準拠し、試験片は6.3mm厚プレスシートを用い、デュロメータ硬さ・タイプAにて測定した。
(3)引張強さ、100%伸び応力、伸び:JIS K 6301に準拠し、試験片は2mm厚プレスシートを、3号ダンベル型に打抜いて使用した。引張速度は500mm/分とした。
(4)アイオノマー融着性:被着体を芯材とした複合成形体(幅25mm×長さ100mm×厚み5mmの短冊状試験片)を用いて180度剥離試験(引張速度200mm/分)を行い芯材/表皮材の融着界面の剥離強度(N/m)を測定した。
なお、結果の「材破」(材料破壊)は極めて両者の接着力が強固なため融着部分で破壊せず芯材あるいは表皮材が破壊した事を表す。
(5)ウレタン系シーラントとの接着性:幅30mm×長さ60mm×厚さ2mmのプレスシートを2枚作成し、その片面にプライマーを塗布する。次にプライマーを塗布したプレスシートを80℃のオーブンに10分間放置する。次にプレスシート1枚のプライマーを塗布した面にウレタン系シーラントを塗布し、もう1枚のプレスシートをプライマーを塗布した面がウレタン系シーラントと接触するように上に載せ、圧着させる。そのとき2枚のプレスシートの間には厚さ7mm×幅30mm×長さ60mmのウレタン系シーラントが隙間無く充填された状態とする。上記のようにして出来た試験片を23℃で1週間放置し、その後上記試験片の2枚のプレスシートに挟まれたウレタン系シーラントの幅側端面に幅30mm×深さ10mmの切り目を入れ、手でプレスシートを持って長手方向に裂き、次の基準で評価を行った。
○:ウレタン系シーラントの材料破壊
×:ウレタン系シーラントとプレスシートの間での界面剥離
なお、ウレタン系シーラントは、サンスター技研株式会社製ペンギンシール#560、プライマーはロードファーイースト株式会社製Chemlok459Xを使用した。
(6)耐熱老化性:JIS K 6251に準拠し、上記2mm厚プレスシートを使用し、3号ダンベル型試験片に打ち抜いて、100℃、168hrs後の引張強さ残率(TS)を測定した。引張速度は500mm/分とした。
(7)押出成形性:50mm×1mmのシートを押出成形し、ドローダウン性、表面外観や形状を観察し、次の基準で評価した。
◎:極めて良い(極めて成形条件幅が広く、表面外観重視の製品や複雑な形状にも対応可能)
○:非常に良い(成形条件幅が広く良品が得られる)
Δ:良い(成形条件幅がやや狭いが良品が得られる可能性がある)
×:悪い(良品が得られない)
(8)射出成形性:130mm×130mm×2mmのシートを射出成形し、その外観を目視により観察し、フローマーク、ヒケ発生の有無を次の基準で評価した。
○:良い(成形条件幅が広く良品が得られる)
Δ:やや悪い(成形条件幅が狭いが用途・成形品形状によっては良品が得られる可能性がある)
×:悪い(良品が得られない)
2.使用原料
(a)多段重合で合成したプロピレン系ブロック共重合体(R−TPO):Adflex X500F(Cataloyプロセスで重合されたリアクターTPO:サンアロマー社製)、融点:162℃、比重:0.89、曲げ弾性率:470(MPa)、MFR(230℃、21.18N荷重):9dg/分、重量平均分子量:130,000、プロピレン系ブロック共重合体中に占める非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部の割合:30重量%、非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部のプロピレン含量:50重量%、平均ゴム分散粒子径:1μm(透過型電子顕微鏡により測定)
比較例において、以下の比較成分(1)〜(4)を成分(a)の代わりに用いた。
比較成分(1):融点125℃未満、曲げ弾性率50MPa未満のPP(非晶性PP):E−1200(イーストマンケミカル社製) 融点:存在しない、Tg:−28℃(ASTM D3236)、Ring Ball Softening Point:135℃(ASTM E28)、(溶融粘度(190℃)=16500mPa・s)
比較成分(2):融点166℃超のPP:ノバテックEA9(日本ポリケム株式会社製) プロピレンホモポリマー、融点:167℃、MFR:0.5dg/分、曲げ弾性率:1200MPa、比重:0.90
比較成分(3):曲げ弾性率1000MPa超のPP:K7010 (チッソ株式会社製)、ポリプロピレンブロック共重合体、融点:163℃、MFR:0.5dg/分、曲げ弾性率:1080MPa、比重:0.90、平均ゴム分散粒子径:1.3μm(透過型電子顕微鏡により測定)
比較成分(4):機械ブレンド系TPO:M4400N(三井化学株式会社製)、融点:160℃、MFR:0.5dg/分、曲げ弾性率:420MPa、比重:0.89、平均ゴム分散粒子径:5.2μm(透過型電子顕微鏡により測定)
(b−1)極性エチレン系共重合体(EVA):エバフレックスEV−270(三井・デュポンポリケミカル(株)製)、MFR(190℃、21.18N荷重):1.0dg/min、VA含有量:28wt%、硬さ:82(ShoreA)、比重:0.95
(b−2)極性エチレン系共重合体(EEA):エバフレックスA−703(三井・デュポンポリケミカル(株)製)、MFR(190℃、21.18N荷重):5dg/min、EA含有量:25wt%、硬さ:77(ShoreA)
(c)無極性エチレン系共重合体(EBR):エスプレンN0441(エチレン−ブテン共重合体ゴム(EBR);住友化学工業株式会社製)MFR:1.3g/10min(190℃)、ブテン含有量:30%
(d)水添ブロック共重合体(SEPS)セプトン4077(商標;クラレ株式会社製)、スチレン含有量:30重量%、イソプレン含有量:70重量%、数平均分子量:260,000、重量平均分子量:320,000、分子量分布:1.23、水素添加率:90%以上
(e)非芳香族系ゴム軟化剤(Oil):ダイアナプロセスオイルPW‐90(出光興産社製)、種類:パラフィン系オイル、重量平均分子量:540、芳香族成分の含有量:0.1%以下、粘度(37.8℃):30.85cSt、粘度(100℃):5.3cSt、流動点−15℃、引火点270℃
(f)無機充填剤(タルク):ハイフィラー17(松村産業株式会社製)
(g)酸化防止剤(Antioxidant):ヒンダードフェノール/フォスファイト/ラクトン系複合酸化防止剤:HP2215(商標;チバスペシャリティケミカルズ社製)
(実施例1〜6、比較例1〜6)
表1及び表2に示す成分比で、L/Dが47の二軸押出機に投入して、混練温度180℃、スクリュー回転数350rpmで溶融混練をして、ペレット化した。次に、得られたペレットを射出成形して試験片を作成し、夫々の試験に供した。評価結果を表1及び表2に示す
Figure 2005133024
Figure 2005133024
表1の実施例1〜6より明らかなように、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は良好な特性を有していた。
実施例2と3を比較した場合、押出成形性と接着性のバランスが(b−1)を使用した実施例2の方がより良好であった。
表2の比較例1及び2は、(b)成分の配合量を本発明の範囲外にしたものである。成分(b)が下限未満の場合、接着力が低下する。成分(b)が上限を超えると、機械特性、成形加工性、耐熱性(加熱変形性:JIS K 6723に準拠(120℃、1000g、1時間))が低下する。
比較例3は、(a)成分の多段重合法で合成されたポリプロピレン系樹脂の代わりに、融点が本発明の範囲の下限未満であり、かつ曲げ弾性率の下限未満非晶性ポリプロピレンを用いたものであり、機械特性、アイオノマー樹脂との熱融着性、成形加工性が劣った。
比較例4は、(a)成分の多段重合法で合成されたポリプロピレン系樹脂の代わりに、本発明の範囲上限を超えた融点のポリプロピレンを用いたものであり、アイオノマー樹脂との熱融着性が劣った。
比較例5は、(a)成分の多段重合法で合成されたポリプロピレン系樹脂の代わりに、本発明の範囲の上限を超えた曲げ弾性率のポリプロピレンを用いたものであり、アイオノマー樹脂との熱融着性が劣った。
比較例6は、(a)成分の多段重合法で合成されたポリプロピレン系樹脂の代わりに、動的架橋による熱可塑性ポリオレフィン系エラストマーを用いたものであり、アイオノマー樹脂との熱融着性が劣った。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、極性基を有するアイオノマー樹脂等との熱融着性及び/又は複合性に優れ、耐熱性に優れ、かつウレタン系シーラントとの接着性及び/又は複合性に優れ、適度な硬さがあり、さらに押出成形、射出成形などの成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物であるので、自動車部材、建築部材、弱電製品等の種種の用途に用いることができ、特に自動車用ウインドモールディングにおけるガラスとウレタン系シーラント等の両者に接着性及び/又は複合性を有する部材として好適に用いることができる。

Claims (15)

  1. (a)(i)DSCで求められる融点が125〜166℃であり、かつ(ii)曲げ弾性率が50〜1000MPaであるポリプロピレン系樹脂100重量部、及び
    (b)極性エチレン系共重合体5〜150重量部
    を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 成分(a)が結晶性プロピレン系重合体部と非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体部からなる多段重合法で合成されたプロピレン系ブロック共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 成分(a)中の非結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体が、平均粒径が2μm以下であるゴム成分であることを特徴とする請求項2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. (b)極性エチレン系共重合体の極性基含有コモノマー含有量が10〜55重量%であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. (b)極性エチレン系共重合体がエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1〜4に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. さらに、(c)無極性エチレン系共重合体1〜80重量部を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  7. さらに、(d)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物1〜150重量部を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  8. さらに、(e)非芳香族炭化水素系ゴム用軟化剤1〜80重量部を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなる押出成形用熱可塑性エラストマー組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなるウレタン系シーラントとの複合成形用熱可塑性エラストマー組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなるアイオノマー樹脂との複合成形用熱可塑性エラストマー組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなる成形品。
  13. 成形品がアイオノマー樹脂と複合及び/又は接着部分を持ち、かつウレタン系シーラントと接着部分及び/又は複合部分を持つことを特徴とする請求項12に記載の成形品。
  14. 押出成形により成形されたことを特徴とする請求項12又は13に記載の成形品。
  15. 自動車用ウインドーモールに使用されることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の成形品。
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