JP2005131939A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題はインク垂れの原因となるヘッド背圧の変化を効果的に防止して、高品質な記録画像を得ることができるインクジェットプリンタを提供すること。
【解決手段】 記録ヘッド6の吐出口とヘッド供給管11を介して連通するサブタンク14と、サブタンク14と第一連結管16を介して連通する背圧保持タンク15と、背圧保持タンク15と第二連結管18を介して連通するインクタンクと、第一連結管16、第二連結管18の開度調節を行う第一バルブ17及び第二バルブ19と、を備え、サブタンク14及び背圧保持タンク15にインクを供給する際であっても第一バルブ17及び第二バルブ19によってインクタンク20から記録ヘッド6の吐出口までが連通しないようにする。
【選択図】 図1































Description

本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に、水頭差により記録ヘッドのヘッド背圧を負圧にするインクジェットプリンタに関する。
従来から、インクジェットプリンタには、インクを吐出する吐出口とヘッド供給管及び記録ヘッド内部のインク流路を介して連通したサブタンクと、サブタンクと連通したインクタンクと、が備えられている(例えば、特許文献1)。このようなサブタンクは液体袋に形成されており、サブタンク内を大気圧に保持するようになっている。このサブタンクは、その貯留されたインクの液面が上記吐出口よりも下方の位置に配置されるように、インクジェットプリンタの所定位置に設置されている。また、サブタンクとインクタンクとの間には、サブタンクとインクタンクとを連通する連結管と、この連結管のインク流路の開閉を行うバルブと、が設けられており、サブタンクから記録ヘッドにインクが供給される際には、上記インク流路はバルブによって閉状態とされるようになっている。
このような構成によってサブタンクから記録ヘッドにインクが供給される際には、上記吐出口に対して所定の水頭差を保持するようになっている。この水頭差が保持されることによって記録ヘッドのヘッド背圧が負圧となり、上記吐出口からインク垂れが発生すること防ぐようになっている。
特公昭第63−62394号公報
しかしながら、連結管のインク流路をバルブよって開状態とし、インクタンクからサブタンクにインクを供給する際には、上記吐出口からインクタンクまでが連通することになる。この時、記録ヘッドのヘッド背圧が変化してしまい、上記吐出口からインク垂れが発生してしまう場合がある。このインク垂れは記録媒体を汚すことになり、記録画像の品質を低下させてしまうという問題点があった。
そこで、本発明の課題はインク垂れの原因となるヘッド背圧の変化を効果的に防止して、高品質な記録画像を得ることができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上述の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インクを吐出する吐出口を有し記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記吐出口に前記インクを供給するヘッド供給路と、前記ヘッド供給路を介して前記吐出口に流入する前記インクを貯留するとともに、その貯留された前記インクの液面を前記吐出口よりも下方に配置するサブタンクと、前記サブタンクと連通するとともに前記サブタンクに供給される前記インクを貯留するインクタンクと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、
前記サブタンクに供給される前記インクを貯留するとともに、その貯留された前記インクの液面を前記吐出口よりも下方に配置する背圧保持タンクと、前記サブタンクと前記背圧保持タンクとを連結する連結口の開閉を行う第一バルブと、前記インクタンクと前記背圧保持タンクとを連結する連結口の開閉を行う第二バルブと、前記第一バルブ及び第二バルブを制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記第一バルブを開作動させる際には前記第二バルブを制御して、前記インクタンクと前記背圧保持タンクとが連通しない状態にするとともに、前記第二バルブを開作動させる際には前記第一バルブを制御して前記サブタンクと前記背圧保持タンクとが連通しない状態にすることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、前記背圧保持タンク及び前記サブタンクはともに、その貯留されたインクの液面が前記吐出口よりも下方に配置されるようになっており、また前記制御部によって背圧管理タンク及びサブタンクに前記インクを供給する際であっても、前記吐出口から前記インクタンクまでが連通しないようになっている。そのため、前記記録ヘッドのヘッド背圧は、前記吐出口に対する前記サブタンクに貯留されたインクの液面までの水頭差、或いは前記吐出口に対する前記背圧保持タンクに貯留されたインクの液面までの水頭差によって負圧とされるようになっている。このように背圧管理タンク及びサブタンクに前記インクを供給する際であっても、前記記録ヘッドのヘッド背圧を負圧にすることができるので、上記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記サブタンク及び前記背圧保持タンクに貯留される前記インクの液面は、前記吐出口よりも1cm以上50cm以下の範囲内に配置されることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、上記範囲内に前記インクの液面を配置することにより、前記記録ヘッドのヘッド背圧は、前記インクの吐出不良を発生させることがない値に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドに供給された前記インクを所定温度まで加熱する加熱装置を備え、
前記インクは、30℃での粘度が10mPa・s以上500mPa・s以下であり、
前記記録ヘッドは、前記加熱装置により30℃以上150℃以下に加熱された前記インクを、2pl以上20pl以下のインク滴となるように吐出することを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によれば、前記記録ヘッドに備えられた前記加熱装置によって吐出直前のインクが30℃以上150℃以下に加熱されるようになっており、前記記録ヘッドから吐出される際のインクを吐出動作に適した粘度に調節することができる。そのためインク吐出を安定的に行うことができ、インク詰りに起因するインクの吐出不良の発生を防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インクは、紫外線が照射されることにより硬化する紫外線硬化型インクであり、前記記録媒体に着弾した前記インクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることを特徴としている。
このように請求項4に記載の発明によれば、紫外線硬化型のインクを用いることでインク吸収性のない記録媒体であっても、記録画像が前記記録媒体上で滲むことを防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インクは、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化型インクであることを特徴としている。
このように請求項5に記載の発明によれば、本発明に係るインクジェットプリンタは、ラジカル重合系の紫外線硬化型インクに比べて紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないカチオン重合系の紫外線硬化型インクを用いることで、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体は、前記インクを吸収しない非吸収性記録媒体であることを特徴としている。
このように請求項6に記載の発明によれば,前記記録媒体がインクに対して非吸収性であるため、記録画像が前記記録媒体上に滲むのを防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、前記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐことができ、インク垂れによって記録画像が汚れることを防止することができる。そのため画像品質の低下を防いだ高品質な記録画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、前記記録ヘッドのヘッド背圧を前記インクの吐出不良が発生し難い値に保持することができるので、インクの吐出不良による画像品質の低下を防いだ高品質な記録画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、インク詰りに起因するインクの吐出不良の発生を防ぐことができるので、インクの吐出不良による画像品質の低下を防いだ高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、紫外線硬化型のインクを用いることで、インク吸収性のない記録媒体であっても記録画像が前記記録媒体上で滲むことを防ぐことができる。そのため、インク吸収性のない記録媒体であってもインクの滲みのない高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、カチオン重合系の紫外線硬化型インクは低照度の紫外線で硬化することができるので、ドット径の小さい高精細である高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、前記記録媒体がインクに対して非吸収性であるため、記録画像が前記記録媒体上に滲むのを防止することができる。そのためインク滲みのない高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1に示すインクジェットプリンタ1には、その外枠を構成し長尺な筐体(不図示)が備えらており、この筐体の長手方向(以下、単に主走査方向という)における中央部は記録領域とされている。この記録領域における主走査方向と直交する方向(以下、単に副走査方向という)の両端部には第一搬送ローラ2及び第二搬送ローラ3が設けられており、第一搬送ローラ2及び第二搬送ローラ3は記録媒体4の非記録面を支持しながら記録媒体4を第二搬送ローラ3の側から第一搬送ローラ2の側に搬送するようになっている。また第一搬送ローラ2と第二搬送ローラ3との間であって上記の記録領域には、記録媒体4を非記録面から支持し、記録媒体4の記録面を略水平状態に保持するプラテン(不図示)が設けられている。
次に、記録媒体4の記録面側であって第二搬送ローラ3と対向する位置には、主走査方向に延在するガイドレール5が配置されている。このガイドレール5には記録媒体4に対してインクを吐出する記録ヘッド6を搭載したキャリッジ7が支持されており、このキャリッジ7はキャリッジ駆動装置8(図2参照)によりガイドレール5に案内され、主走査方向に往復動自在とされている。
このキャリッジ7における記録ヘッド6よりも主走査方向の両端側には記録媒体4に着弾したインクに紫外線を照射する紫外線照射装置9が取り付けられており、記録媒体4に着弾したインクは紫外線の照射により硬化するようになっている。
ここで、この記録ヘッド6の記録媒体4と対向する面にはインクを吐出する吐出口が副走査方向に配列されている。また、記録ヘッド6の内部には吐出口より吐出されるインクの温度を30℃以上150℃以下に加熱できる加熱装置10(図2参照)が設けられており、加熱装置10はインクを吐出動作に適した粘度に調節するようになっている。
また、上記記録ヘッド6の内部には、一端が吐出口と連通するインク流路が形成されている。このインク流路の吐出口付近にはピエゾ素子(不図示)が備えられており、ピエゾ素子の駆動力によって吐出口から吐出されるインク量は、1ドットあたり2〜20pl(ピコリットル)とされている。上記インク流路の他端には吐出口と連通するヘッド供給管11の一端が取り付けられている。
次いで、上記キャリッジ7における副走査方向の第二搬送ローラ3の側の端部には、前記吐出口の吐出面よりも所定距離だけ下方に位置する第一台座12と、前記吐出口の吐出面よりも所定距離だけ下方に位置し第一台座12よりも上方に位置する第二台座13とが取り付けられている。この第一台座12には密閉構造をした柔軟な袋からなり、インクの消費に伴ってその容積が縮小するサブタンク14が載置されている。また、第二台座13にも密閉構造をした柔軟な袋からなり、インクの消費に伴ってその容積が縮小する背圧保持タンク15が載置されている。これらサブタンク14及び背圧保持タンク15に貯留されたインクには大気圧と略等しい圧力が加わるようになっている。また、第一台座12及び第二台座13の取り付け位置は、サブタンク14及び背圧保持タンク15の上方の面をそのインク充填率に関わりなく、前記吐出口の吐出面よりも下方となる位置となっている。なお、本実施形態ではサブタンク14及び背圧保持タンク15に貯留されるインクの液面は前記吐出口よりも1cm以上50cm以下の範囲内に配置されるように、第一台座12及び第二台座13の取り付け位置、そしてサブタンク14及び背圧保持タンク15の形状等が設計されている。
また、第一台座12には、サブタンク14に貯留されたインク残量を測定する第一残量センサ25が取り付けられており、第二台座13には背圧保持タンク15に貯留されたインク残量を測定する第二残量センサ26が取り付けられている。この第一残量センサ25及び第二残量センサ26は、サブタンク14及び背圧保持タンク15の全体の重量を検知する重量センサである。
このサブタンク14には前述のヘッド供給管11の他端がサブタンク14の内部にて開口するように取り付けられている。また、サブタンク14と背圧保持タンク15との間にはサブタンク14と背圧保持タンク15とを連結させる第一連結管16が取り付けられている。この第一連結管16の中途には第一バルブ17が取り付けられており、第一バルブ17は第一連結管16のインク流路の開閉を行うようになっている。
ここで、筐体の内部には、背圧保持タンク15及びサブタンク14を介して記録ヘッド6に供給するインクを貯留するインクタンク20が設けられており、このインクタンク20は背圧保持タンク15及びサブタンク14よりも大容量に形成されている。このインクタンク20と背圧保持タンク15との間にはインクタンク20と背圧保持タンク15とを連結させる第二連結管18が取り付けられている。この第二連結管18の中途には第二バルブ19が取り付けられており、第二バルブ19は第二連結管18のインク流路の開閉を行うようになっている。また第二連結管18のインクタンク20の側には第一ポンプ21が取り付けられており、第一ポンプ21によってインクタンク20から背圧保持タンク15にインクが供給されるようになっている。
また、第二連結管18は、キャリッジ7の移動に伴い第二連結管18が破損することを防ぐためのキャタピラ22の中心部分に挿入されている。
さて、上記で説明したキャリッジ7の走査範囲の一端側には、記録ヘッド6の吐出口付近及び吐出口(以下、単に吐出面という)に対してメンテナンスを行うメンテナンスユニット30が配設されている。メンテナンスユニット30には、キャリッジ7の走査によって対峙した記録ヘッド6の吐出面を密着するように覆う昇降自在なキャップ部材31と、キャップ部材31にチューブ32を介して接続される第二ポンプ33とが備えられている。このチューブ32の他端側には廃インクタンク34が設けられており、廃インクタンク34はキャップ部材31によって吸引除去されたインクを貯留するようになっている。
このようなメンテナンスユニット30は、キャップ部材31が吐出面を覆った際に、第二ポンプ33によってキャップ部材31の内部を負圧にして吐出面に付着したインク等を吸引除去し、吐出面のメンテナンスを行うようになっている。またメンテナンスユニット30はヘッド供給管11及び記録ヘッド6の内部のインク流路にインクを充填させるようになっている。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1を制御するための制御装置を示したものであり、この制御装置は、たとえば、CPU40、RAM41、ROM42からなり、ROM42に記録された処理プログラムをRAM41に展開してCPU40によりこの処理プログラムを実行する制御部43を有している。
この制御部43は、前述の処理プログラムに従い、第一搬送ローラ2,第二搬送ローラ3、記録ヘッド6、キャリッジ駆動装置8、紫外線照射装置9、加熱装置10、メンテナンスユニット30、第一バルブ17、第二バルブ19及び第一ポンプ21等の動作状況等に基づいて、各装置の動作を制御するようになっている。
また、制御部43には第一残量センサ25及び第二残量センサ26が接続されている。これにより、制御部43は第一残量センサ25及び第二残量センサ26による検出情報に応じて、インクタンク20から背圧保持タンク15及び背圧保持タンク15からサブタンク14にインクを供給するか否かを判断するようになっている。
そして、サブタンク14から記録ヘッド6にインクを供給する際に、制御部43は第一バルブ17及び第二バルブ19を制御して第一連結管16及び第二連結管18のインク流路を閉状態にするようになっている。また、サブタンク14に貯留されたインクが一定量消費された際に、制御部43は第一バルブ17及び第二バルブ19を制御して第一連結管16のインク流路を開状態とするとともに、第二連結管19のインク流路を閉状態にするようになっている。さらに、背圧保持タンクに貯留されたインクが一定量消費された際に、制御部43は第一バルブ17、第二バルブ19及び第一ポンプ21を制御して、第一連結管16のインク流路を閉状態とするとともに第二連結管18のインク流路を開状態にし、そして第一ポンプ21を駆動させるようになっている。これによりインクタンク20から背圧保持タンク15にインクが流入するようになっている。
次に、本実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する紫外線硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)、光開始剤及び色材を少なくとも含み、さらには30℃において10mPa・s以上500mPa・s以下の粘度を有するものである。
上記紫外線硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系の紫外線硬化型インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化型インクとに大別されるけれども、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系の紫外線硬化型インクとカチオン重合系の紫外線硬化型インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。ここで、ラジカル重合系の紫外線硬化型インクに比べてカチオン重合系の紫外線硬化型インクは、紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないためインクの硬化に必要な照度を低減できる。このようなことから本実施形態ではインクとしてカチオン重合系の紫外線硬化型インクを用いている。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体4」について説明する。
記録媒体4としては、非吸収性記録媒体であっても吸収性記録媒体のいずれかを用いることが可能である。ここで、非吸収性とは、インク組成物(単にインクという。)を吸収しないということであるが、本発明においては、ブリストウ法におけるインクの転移量が、0.1ml/mm2未満である場合、実質的に0ml/mm2であるような記録媒体を非吸収性記録媒体とし、それ以外の記録媒体を吸収性記録媒体とする。
非吸収性記録媒体としては、例えば、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができる。各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PEフィルム、TACフィルムが挙げられる。その他のプラスチックとしては、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが挙げられる。そして、これら非吸収性記録媒体として好ましいものは、表面エネルギーが35mN/m〜60mN/mの範囲に収まるものであるが、さらに好ましいものは、40mN/m〜60mN/mの範囲に収まるものである。吸収性記録媒体としては、例えば普通紙(コピー用紙)、上質紙などが挙げられる。
次に、本実施形態で用いられる「紫外線照射装置9の光源」について説明する。
紫外線照射装置9の光源としては、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、熱陰極管、冷陰極管、LED(Light Emitting Diode)のうちの少なくともいずれか1つが適用される。
続いて、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
インクジェットプリンタ1の記録動作中において、画像情報に基づいて、第一搬送ローラ2,第二搬送ローラ3が記録媒体4を間欠的に副走査方向に搬送するとともに、キャリッジ7が往復動を行いながら記録ヘッド6は記録媒体4にインクを吐出する。そして、紫外線照射装置9は記録媒体4に着弾したインクに紫外線が照射し、紫外線の照射を受けたインクは硬化して記録媒体4の記録面上に定着する。また、この記録ヘッド6のインク吐出に伴いサブタンク10より記録ヘッド2にインクが供給される。以後、インクジェットプリンタ1が上記した各動作を繰り返し、複数のインクドットからなる所望の画像が記録媒体4の記録面に順次記録できる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、記録ヘッド6に備えられた加熱装置10によって吐出直前のインクが30℃以上150℃以下に加熱されるようになっており、記録ヘッド6から吐出される際のインクを吐出動作に適した粘度に調節することができる。そのためインク吐出を安定的に行うことができ、インク詰りに起因するインクの吐出不良の発生を防ぐことができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ1は紫外線硬化型のインクを用いているので、インク吸収性のない記録媒体であっても、記録画像が記録媒体上で滲むことを防ぐことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、ラジカル重合体の紫外線硬化型インクに比べて紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないカチオン重合系の紫外線硬化型インクを用いているので、記録媒体4の記録面に吐出されたインクを低照度の紫外線で硬化させることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、所定数の画像記録が行われると、記録ヘッド2とキャップ部材31とが対峙するようにキャリッジ5が移動する。その後、キャップ部材31が記録ヘッド2の吐出面に密着し、前記吐出面を覆うと、第二ポンプ33が作動して吐出面のメンテナンスを行う。ここで、メンテナンスにより排出されたインクはチューブ32を介して廃インクタンク34に貯留される。
ここで、第一残量センサ25による検出情報により制御部43がサブタンク14に貯留されたインク残量が所定量以上に存在すると判断した際に、制御部43は第一バルブ17及び第二バルブ19によって第一連結管16及び第二連結管18のインク流路を閉状態にする。このような状態にて、制御部43は記録ヘッド6、キャリッジ駆動装置8及び紫外線照射装置9等を制御して画像記録を行わせる。
この画像記録中において記録ヘッド6のヘッド背圧は、吐出口に対する所定範囲内に配置されるサブタンク14に貯留されたインクの液面との水頭差によって、負圧とされるようになっている。そのため本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は上記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐことができる。
また、サブタンク14及び背圧保持タンク15に貯留されるインクの液面は、サブタンク14及び背圧保持タンク15のインク充填率に関わらず、前記吐出口よりも1cm以上50cm以下の範囲内に配置されている。そのため本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は記録ヘッド6のヘッド背圧をインクの吐出不良が発生することを防ぐ負圧値に保持することができる。
そして、第一残量センサ25による検出情報により、制御部43がサブタンク14に貯留されたインク残量が所定量に変化したことを判断した際に、制御部43は、背圧保持タンク15からサブタンク14にインクを供給する第一供給処理を行わせる。この第一供給処理中において、制御部43は第一バルブ17を制御して第一連結管16のインク流路を開状態にさせるとともに、第二連結管18のインク流路を閉状態に維持させる。背圧保持タンク15に貯留されたインクはその自重によってサブタンク14に流入し、サブタンク15にはインクが充填されることになる。このとき記録ヘッド6のヘッド背圧は、吐出口に対する所定範囲内に配置される背圧保持タンク15に貯留されたインクの液面の水頭差によって、負圧とされるようになっている。そのため背圧保持タンク15からサブタンク14にインクを供給する際であっても、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、記録ヘッド6のヘッド背圧を、上記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐとともにインクの吐出不良が発生することも防ぐ適切な負圧値に保持することができる。
さらに、第二残量センサ26による検出情報により制御部43が背圧保持タンク15に貯留されたインク残量が所定量に変化したことを判断した際に、制御部43はインクタンク20から背圧保持タンク15にインクを供給する第二供給処理を行わせる。この第二供給処理中において、制御部43は第一バルブ17を制御して第一連結管16のインク流路を閉状態にさせるとともに、第二バルブ19を制御して第二連結管18のインク流路を開状態にさせる。次いで、制御部43は第一ポンプ21を制御してインクタンク20に貯留されたインクを背圧保持タンク15に流入させて、背圧保持タンク15にインクを充填させる。このとき記録ヘッド6のヘッド背圧は、吐出口に対する所定範囲内に配置されるサブタンク14に貯留されたインクの液面の水頭差によって、負圧とされるようになっている。そのためインクタンク20から背圧保持タンク15にインクを供給する際であっても、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、記録ヘッド6のヘッド背圧を上記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐとともにインクの吐出不良が発生することも防ぐ適切な負圧値に保持することができる。
以上、説明したように、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1によれば、上記吐出口からインク垂れが発生することを防ぐことができるので、インク垂れによる画像品質の低下を防ぎ、高品質な記録画像を得ることができるという効果を奏する。
また、記録ヘッド6のヘッド背圧をインクの吐出不良が発生することを防ぐ負圧値に保持することができるので、インクの吐出不良による画像品質の低下を防いだ高品質な記録画像を得ることができるという効果を奏する。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、インク詰りに起因するインクの吐出不良の発生を防ぐことができるので、インクの吐出不良による画像品質の低下を防いだ高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
また、紫外線硬化型インクを用いることでインク吸収性のない記録媒体上にも画像記録を行うことができるので、インク吸収性のない記録媒体4であってもインクの滲みのない高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
特に、本実施形態で用いるカチオン重合系の紫外線硬化型インクは低照度の紫外線で硬化することができるので、ドット径の小さい高精細である高品質の記録画像を得ることができるという効果を奏する。
本発明によるインクジェットプリンタの実施形態の構成を示す概略側面図である。 本発明によるインクジェットプリンタの実施形態の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
4 記録媒体
6 記録ヘッド
9 紫外線照射装置
11 ヘッド供給管
14 サブタンク
15 背圧保持タンク
16 第一連結管
17 第一バルブ
18 第二連結管
19 第二バルブ
20 インクタンク

Claims (6)

  1. インクを吐出する吐出口を有し記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記吐出口に前記インクを供給するヘッド供給路と、前記ヘッド供給路を介して前記吐出口に流入する前記インクを貯留するとともに、その貯留された前記インクの液面を前記吐出口よりも下方に配置するサブタンクと、前記サブタンクと連通するとともに前記サブタンクに供給される前記インクを貯留するインクタンクと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、
    前記サブタンクに供給される前記インクを貯留するとともに、その貯留された前記インクの液面を前記吐出口よりも下方に配置する背圧保持タンクと、
    前記サブタンクと前記背圧保持タンクとを連結する連結口の開閉を行う第一バルブと、
    前記インクタンクと前記背圧保持タンクとを連結する連結口の開閉を行う第二バルブと、
    前記第一バルブ及び第二バルブを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は前記第一バルブを開作動させる際には前記第二バルブを制御して、前記インクタンクと前記背圧保持タンクとが連通しない状態にするとともに、前記第二バルブを開作動させる際には前記第一バルブを制御して前記サブタンクと前記背圧保持タンクとが連通しない状態にすることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記サブタンク及び前記背圧保持タンクに貯留される前記インクの液面は、前記吐出口よりも1cm以上50cm以下の範囲内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記吐出口に流入する前記インクを所定温度まで加熱する加熱装置を備え、
    前記インクは、30℃での粘度が10mPa・s以上500mPa・s以下であり、
    前記記録ヘッドは、前記加熱装置により30℃以上150℃以下に加熱された前記インクを、2pl以上20pl以下のインク滴となるように吐出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記インクは、紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化型インクであり、
    前記記録媒体に着弾した前記インクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記インクは、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化型インクであることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記記録媒体は、前記インクを吸収しない非吸収性記録媒体であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
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