JP2005131742A - ボーリングバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 棒状部材20を軸線O方向の後端側へ移動させることにより、第1のカートリッジ30,30が、棒状部材20との噛合状態を維持しつつ粗刃41,41を径方向外方側へ移動させるようにスライドさせられるとともに、第2のカートリッジ50,50が、棒状部材20との係合状態を維持しつつ仕上刃61を径方向内方側へ移動させるようにスライドさせられるようにする。棒状部材20を軸線O方向の先端側へ移動させることにより、第1のカートリッジ30,30が、棒状部材20との係合状態を維持しつつ粗刃41,41を径方向内方側へ移動させるようにスライドさせられるとともに、第2のカートリッジ50,50が、棒状部材20との係合状態を維持しつつ仕上刃61を径方向外方側へ移動させるようにスライドさせられるようにする。
【選択図】 図4
Description
次に、粗刃によって粗加工された下穴の内周面を仕上加工するときには、棒状部材を軸線方向の他方側へ移動させる。すると、上記カートリッジが、棒状部材との係合状態を維持しつつ仕上刃を径方向外方側へ移動させるようにスライドし、この仕上刃が粗刃よりも径方向外方側に配置された状態となる。これにより、仕上刃によって下穴の内周面を仕上加工することができる。
それゆえ、内径の異なる複数種類の下穴の内周面を、同一のボーリングバーによって粗加工及び仕上加工するといったことは不可能であり、このような場合には、複数種類の下穴に対応するボーリングバーをそれぞれ用意して複数回交換する必要があったので、加工効率の悪化につながってしまっていた。
そして、これら第1の切刃及び第2の切刃は、棒状部材の移動によって、それぞれ径方向での位置を調整することができるようになっている。そのため、第1の切刃が第2の切刃よりも径方向外方側へ配置された状態で、この第1の切刃における径方向での位置を調整したり、第2の切刃が第1の切刃よりも径方向外方側へ配置された状態で、この第2の切刃における径方向での位置を調整したりすることにより、異なる内径の複数種類の下穴の内周面を粗加工及び仕上加工することができ、加工効率の向上を図ることが可能となる。
このような構成とすると、第1及び第2のカートリッジのそれぞれと棒状部材との係合が、それらに形成されたセレーション同士の噛合によってなされるため、棒状部材に係合しているカートリッジを、ガタつきなく安定してスムーズにスライドさせることができるのに加えて、カートリッジと棒状部材との接触面積を大きくして、これらの耐摩耗性の向上を図ることもできる。
本実施形態によるボーリングバーの工具本体10は、図1〜図8に示すように、軸線O回りに回転される略円柱状をなすものであり、その内部には、軸線O方向に沿って延びるとともに軸線Oを中心とする略円柱孔状の室11が形成されている。なお、この室11は、工具本体10の先端面及び後端面に開口しているが、それらのうちの先端面への開口部は、キャップ13によって閉塞されている。
また、工具本体10の先端部には、その外周面に開口するとともに室11に連通する複数(例えば4つ)の開口部12…が、周方向で略等間隔に配置されるように形成されている。
棒状部材20の先端側部分の外周面を構成する複数(例えば4つ)の壁面のそれぞれには、複数の溝部と複数の山部とが、互いに略等間隔かつ互いに略平行となるようにして交互に配列されてなるセレーション21…が形成されている。
すなわち、第1のセレーション21Aの傾斜と、第2のセレーション21Bの傾斜とが、互いに逆向きとなっているのである。
そして、第1のカートリッジ30は、そのセレーション31を棒状部材20に形成された第1のセレーション21Aに噛合させるようにして、棒状部材20に係合させられている。
このチップ取付座に対して第1の切刃41を有するスローアウェイチップ40が着脱可能に取り付けられていることにより、第1のカートリッジ30は、ワークに形成された下穴の内周面を粗加工するための粗刃41(第1の切刃41)を有していることになる。
そして、第2のカートリッジ50は、そのセレーション51を棒状部材20に形成された第2のセレーション21Bに噛合させるようにして、棒状部材20に係合させられている。
このチップ取付座に対して第2の切刃61を有するスローアウェイチップ60が着脱可能に取り付けられていることにより、一方の第2のカートリッジ50は、ワークに形成された下穴の内周面を仕上加工するための仕上刃61(第2の切刃61)を有していることになる。
そのため、他方の第2のカートリッジ50は、一方の第2のカートリッジ50とは異なって仕上刃61を有することはなく、切削には関与しないダミーカートリッジ50Aとされている。
そして、各開口部12内に設けられるとともに軸線O方向の後端側へ付勢された押圧部材70における軸線O方向の後端側を向く壁面が、上記の壁面32,52に密着してこれを押圧していることにより、第1・2のカートリッジ30…,50…のそれぞれが、各開口部12内で軸線O方向の後端側及び工具回転方向T後方側へ向けて押圧されている。
まず、図示せぬ駆動装置を用いて、棒状部材20を例えば軸線O方向の後端側へ向けて工具本体10に対して相対移動させる。すると、この棒状部材20のセレーション21…に噛合しているセレーション31…,51…を有する第1・2のカートリッジ30…,50…が、各開口部12内でそれぞれスライドする。
このため、第1のカートリッジ30,30は、棒状部材20を軸線O方向の後端側へ移動させることにより、セレーション同士の噛合状態を維持しつつ、各開口部12内で径方向外方側へスライドしていく。
このため、第2のカートリッジ50,50は、棒状部材20を軸線O方向の後端側へ移動させることにより、セレーション同士の噛合状態を維持しつつ、各開口部12内で径方向内方側へスライドしていく。
したがって、この状態で工具本体10を軸線O回りに回転させつつ軸線O方向の先端側へ向けて送ることにより、一対の粗刃41,41で、ワークに形成された下穴の内周面を粗加工することができる。
まず、図示せぬ駆動装置を用いて、棒状部材20を例えば軸線O方向の先端側へ向けて工具本体10に対して相対移動させる。すると、上述した場合とは逆に、第1のカートリッジ30,30は、セレーション同士の噛合状態を維持しつつ、各開口部12内で径方向内方側へスライドし、第2のカートリッジ50,50は、セレーション同士の噛合状態を維持しつつ、各開口部12内で径方向外方側へスライドしていく。
したがって、この状態で工具本体10を軸線O回りに回転させつつ軸線O方向の先端側へ向けて送ることにより、一つの仕上刃61で、粗加工された下穴の内周面を仕上加工することができる。
そして、これら粗刃41,41及び仕上刃61は、棒状部材20の軸線O方向に沿った移動によって、それぞれ径方向での位置を調整することができるようになっている。つまり、粗刃41,41が仕上刃61よりも径方向外方側へ配置された状態で、これら粗刃41,41における径方向での位置を調整したり、仕上刃61が粗刃41,41よりも径方向外方側へ配置された状態で、この仕上刃61における径方向での位置を調整したりすることにより、異なる内径の複数種類の下穴の内周面を粗加工及び仕上加工することができ、加工効率の向上を図ることが可能となる。
そのため、棒状部材20を軸線O方向に移動することによってなされる第1・2のカートリッジ30…,50…のスライドが、ガタつきなく安定してスムーズなものとなるのに加えて、第1・2のカートリッジ30…,50…と棒状部材20との接触面積が大きくなるので、それらの耐摩耗性の向上を図ることもできる。
11 室
12 開口部
13 キャップ
20 棒状部材
21 セレーション
21A 第1のセレーション
21B 第2のセレーション
30 第1のカートリッジ
31 セレーション
40 スローアウェイチップ
41 粗刃(第1の切刃)
50 第2のカートリッジ
51 セレーション
60 スローアウェイチップ
61 仕上刃(第2の切刃)
70 押圧部材
O 軸線
T 工具回転方向
Claims (2)
- 軸線回りに回転される工具本体と、
前記軸線方向に沿って前記工具本体に対する相対的な移動が可能となるように前記工具本体に設けられた棒状部材と、
前記工具本体の外周面から突出可能な第1の切刃を有しているとともに、前記棒状部材に係合させられるようにして前記工具本体に設けられた第1のカートリッジと、
前記工具本体の外周面から突出可能な第2の切刃を有しているとともに、前記棒状部材に係合させられるようにして前記工具本体に設けられた第2のカートリッジとを備え、
前記棒状部材が前記軸線方向の一方側へ前記工具本体に対して相対的に移動させられることにより、前記第1のカートリッジが、前記棒状部材との係合状態を維持しつつ前記第1の切刃を径方向外方側へ移動させるようにスライドさせられるとともに、前記第2のカートリッジが、前記棒状部材との係合状態を維持しつつ前記第2の切刃を径方向内方側へ移動させるようにスライドさせられ、
前記棒状部材が前記軸線方向の他方側へ前記工具本体に対して相対的に移動させられることにより、前記第1のカートリッジが、前記棒状部材との係合状態を維持しつつ前記第1の切刃を径方向内方側へ移動させるようにスライドさせられるとともに、前記第2のカートリッジが、前記棒状部材との係合状態を維持しつつ前記第2の切刃を径方向外方側へ移動させるようにスライドさせられることを特徴とするボーリングバー。 - 請求項1に記載のボーリングバーにおいて、
前記棒状部材には、前記軸線方向の後端側へ向かうにしたがい工具回転方向後方側あるいは前方側へ向かうように傾斜する第1のセレーションと、この第1のセレーションとは逆向きに傾斜する第2のセレーションとが形成されていて、
前記第1のカートリッジに形成されたセレーションが前記棒状部材の第1のセレーションに噛合させられることによって、前記第1のカートリッジが前記棒状部材に係合させられ、
前記第2のカートリッジに形成されたセレーションが前記棒状部材の第2のセレーションに噛合させられることによって、前記第2のカートリッジが前記棒状部材に係合させられていることを特徴とするボーリングバー。
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