JP2005127828A - ケ−ブル状圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の圧力センサに用いられている鉛を含む圧電体粒子による環境汚染を防止するとともに、電極の不安定さによるセンサ感度の低下を防止する。
【解決手段】芯電極7の周囲に有機高分子10と鉛を含まないセラミック圧電体粒子11からなる可撓性感圧体8と、この可撓性感圧体8の周囲に有機高分子12と導電性粒子13とからなる可撓性外側電極9を設けたことにより、環境汚染を防止することができるとともに、安定した電気抵抗と可撓性を有する電極を得ることができ、優れたセンサ感度を安定して実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】芯電極7の周囲に有機高分子10と鉛を含まないセラミック圧電体粒子11からなる可撓性感圧体8と、この可撓性感圧体8の周囲に有機高分子12と導電性粒子13とからなる可撓性外側電極9を設けたことにより、環境汚染を防止することができるとともに、安定した電気抵抗と可撓性を有する電極を得ることができ、優れたセンサ感度を安定して実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は有機高分子と鉛を含まないセラミック圧電体粒子を感圧体とした可撓性を有するケ−ブル状圧力センサの構成に関するものである。
従来、この種のケ−ブル状圧力センサは図7に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照)。図7に示すように、線状導電材1と導電ゴム2とから構成された芯電極3の周囲に可撓性感圧体4を配置し、その周囲に外皮電極層5と熱収縮チュ−ブ6を順次被覆して構成されている。可撓性感圧体4としては合成ゴムや合成樹脂の中にチタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛のセラミック圧電体粉末を添加した複合体が用いられ、外皮電極層5は可撓性感圧体4の表面に銀系ゴム塗料などの導電塗料を塗着したものが用いられている。上記ケ−ブル状圧力センサの一部あるいは全面に圧力が印加されたとき、その部分の圧力センサが歪む結果、芯電極3と外皮電極層5の間に電圧が誘起され、この誘起電圧を利用して圧力を検出している。
特開昭62−230071号公報
しかしながら、上記従来のケ−ブル状圧力センサは、可撓性感圧体4に鉛を含む酸化物からなる圧電材料を含んでおり、このケーブル状圧力センサを搭載した製品が廃棄処理される際には、製品から取り外されて細かく裁断され廃棄されることが想定され、廃棄されたケ−ブル状圧力センサは酸性雨などの環境にさらされることがある。したがって、このような場合には可撓性感圧体4を構成している鉛を含む酸化物からなる圧電材料から鉛が溶出し、環境汚染の原因となることが懸念されていた。
また、外皮電極層5は銀系ゴム塗料などの導電塗料を塗着して形成されるため膜厚が不均一となることにより電気抵抗が大きくなる部位が存在する可能性があり、センサとしての特性が悪くなるという課題を有していた。
また、外皮電極層5の周囲に被覆されている熱収縮チューブ6は熱収縮によって硬化するため、熱収縮チューブ6に圧力が印加されたとき、その部分の歪み量が少なくなるので芯電極3と外皮電極層5の間に誘起される電圧が小さくなり、センサとしての感度が低くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、環境汚染がなく、感度の高いケーブル状圧力センサを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のケーブル状圧力センサは芯電極に周設された可撓性感圧体とこの表面に周設された可撓性外側電極とから形成され、可撓性感圧体は少なくとも有機高分子と、一般式がABO3で表され、AサイトイオンがBa、Na、K、Bi、Liの少なくとも1種、BサイトイオンがTi、Nb、Niの少なくとも1種を含むセラミック圧電体粒子とからなり、かつ可撓性外側電極は有機高分子と導電性粒子とから構成したものである。
これによって、可撓性感圧体を構成するセラミック圧電体粒子は鉛を含まないので酸性雨などの環境に曝されても鉛の溶出を防止することができるとともに、上記の鉛を含まないセラミック圧電体粒子は鉛を含む圧電体粒子よりも比誘電率が低いので圧電特性を発現させる分極処理電圧を低くすることができる。また、可撓性外側電極を有機高分子と導電性粒子で構成することにより、外側電極として低い電気抵抗とケーブル状圧力センサ全体の可撓性の低下を防止することができる。さらに、可撓性感圧体8と可撓性外側電極9に同じ有機高分子を用いているので密着性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
本発明のケーブル状圧力センサは、可撓性感圧体を構成するセラミック圧電体粒子が鉛を含んでいないのでケーブル状圧力センサが廃棄処理され酸性雨などの環境に曝されても鉛の溶出がなく、環境汚染を防止することができる。また、本発明に適用されるセラミック圧電体粒子は、従来の鉛を含む圧電体粒子よりも比誘電率が低く、圧電特性を発現させる分極処理電圧を低くすることができるので分極処理時の安全性を向上させることができる。また、外側電極として有機高分子と導電性粒子の複合体を用いることにより、低い電気抵抗と可撓性を両立させることができるので圧力センサとしての感度を向上させることができる。
第1の発明は、内側電極としての芯電極と、前記芯電極に周設された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の表面に周設された可撓性外側電極とから形成され、前記可撓性感圧体は少なくとも有機高分子と、一般式がABO3で表され、AサイトイオンがBa、Na、K、Bi、Liの少なくとも1種、BサイトイオンがTi、Nb、Niの少なくとも1種を含むセラミック圧電体粒子、前記可撓性外側電極は有機高分子と導電性粒子とからそれぞれ構成することにより、可撓性感圧体に含まれるセラミック圧電体粒子が鉛を含まないので酸性雨などの環境に曝されても鉛の溶出がなく、環境汚染を防止することができる。また、上記の鉛を含まないセラミック圧電体粒子は鉛を含む圧電体粒子よりも比誘電率が低いので圧電特性を発現させる分極処理電圧を低くすることができ、分極作業の安全性を向上させることができる。さらにまた、可撓性外側電極は有機高分子と導電性粒子で構成しているので安定した低い電気抵抗と可撓性を有する電極を実現することができ、感度に優れた圧力センサを得ることができるとともに、可撓性感圧体8と可撓性外側電極9に同じ有機高分子を用いているので密着性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のセラミック圧電体粒子としてニオブ酸ナトリウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ナトリウム・カリウム、ニオブ酸カリウム・リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ビスマス・ナトリウム、チタン酸ビスマス・ナトリウム、ニッケル酸チタン酸ビスマスの少なくとも1種を用いることにより、センサの圧電特性を高めることができるのでセンサとしての特性をより向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の有機高分子を熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種から構成することにより、ケ−ブル状圧力センサ全体の機械的インピ−ダンスを低くすることができるので圧力センサに圧力が加わった際に容易に変形させることができ、低い印加圧力下での誘起電圧の検出を可能とすることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の熱可塑性エラストマーを塩素化ポリエチレンで構成することにより、セラミック圧電粒子の含有量を多くすることができるのでセンサ感度を高めることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4の発明の導電性粒子をC、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種で構成することにより、優れた導電性を発現させることができ、電極としての性能を向上させることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明の可撓性外側電極の周囲を導電性編組で被覆することにより、可撓性外側電極をアース電位にして芯電極と可撓性外側電極間で発生する誘起電圧を検出することが可能となり、外部空間からの電気的ノイズを遮断することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の導電性編組をC、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種で構成することにより、導電性編組の機械的強度を高めることができるので圧力センサとしての耐久性を向上させることができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明の可撓性外側電極または導電性編組の周囲を絶縁性弾性体で被覆することにより、可撓性感圧体と可撓性外側電極の密着性が向上し、空気層の発生を防止することができるとともに、圧力センサ全体の可撓性の低下を抑制することができるので圧力センサに圧力が印加されたとき、その部分での歪み量の低下を抑制することができ、センサ感度の低下を防止することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明の絶縁性弾性体を主成分が有機高分子から構成することにより、水蒸気の圧力センサ内部への浸透を抑制することが可能となり、弾性と可撓性を維持しつつ優れた耐湿性を実現することができる。
第10の発明は、特に、第8または第9の発明の絶縁性弾性体を熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種で構成することにより、圧力センサ全体の弾性と可撓性の低下を抑制することができるのでセンサ感度の低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるケ−ブル状圧力センサの要部断面図である。
図1は本発明の実施の形態1におけるケ−ブル状圧力センサの要部断面図である。
図1において、ケーブル状圧力センサは芯電極7の周囲に可撓性感圧体8を形成し、さらに可撓性外側電極9を可撓性感圧体8の表面に形成している。図2は可撓性感圧体8の内部構造を示す部分断面図であり、可撓性感圧体8は有機高分子10と有機高分子10の中に分散させた鉛を含まないセラミック圧電体粒子11とから構成されている。また、図3は可撓性外側電極9の構成を示す一部断面図であり、可撓性外側電極9は有機高分子12と有機高分子12の中に分散させた導電性粒子13とから構成されている。
芯電極7としては従来例で示した構成の芯電極、単数または複数の金属細線からなる芯電極、多数のポリエステル繊維の収束線に銅などの金属を巻回した芯電極などが用いられる。可撓性感圧体8を構成する有機高分子10としては、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムが用いられる。鉛を含まないセラミック圧電体粒子11としては、一般式がABO3で表され、AサイトイオンがBa、Na、K、Bi、Liの少なくとも1種、BサイトイオンがTi、Nb、Niの少なくとも1種を含むセラミック圧電体粒子が用いられる。また、可撓性外側電極9を構成する有機高分子12は、前述の有機高分子10と同じ材料が用いられ、導電性粒子13は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種が用いられる。
以上のように構成されたケーブル状圧力センサについて、以下その動作、作用を説明する。ケーブル状圧力センサを前述の構成とした後、芯電極7と可撓性外側電極9間に直流の高電圧を印加することにより分極し、圧電性を付与する。可撓性感圧体8に圧電性を付与することにより、ケ−ブル状圧力センサの一部あるいは全面に時間的に変化する圧力が印加されたとき、芯電極7と可撓性外側電極9間にはその部分のケーブル状圧力センサに生じる加速度に応じた振動電圧が誘起される。この誘起電圧を利用して圧力を検出することができる。このケーブル状圧力センサは、例えば自動車用のドアやウィンドウなどに取り付けられ、圧力検出装置として利用される。
本実施の形態のケーブル状圧力センサを搭載した製品が使用済みになると、ケーブル状圧力センサは製品から取り外されて細かく切断された後、廃棄処理されることが考えられる。廃棄処理されたケーブル状圧力センサは酸性雨などの厳しい環境に曝されることもあり、酸性雨によりケーブル状圧力センサの構成材料が溶出する可能性を有するが、可撓性感圧体8を構成するセラミック圧電体粒子11は鉛を含まない材料を用いているので鉛の溶出がなく、環境を汚染することがないという特徴がある。
また、セラミック圧電体粒子11として用いる一般式がABO3で表される化合物は、従来の鉛を含む圧電体粒子よりも比誘電率が低いので圧電特性を発現させる分極処理電圧を低くすることができ、分極作業時の安全性を向上させることができる。
また、セラミック圧電体粒子11は、特に、ニオブ酸ナトリウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ナトリウム・カリウム、ニオブ酸カリウム・リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ビスマス・ナトリウム、チタン酸ビスマス・ナトリウム、ニッケル酸チタン酸ビスマスの少なくとも1種を含む化合物を用いることにより、圧電特性をさらに向上させることができ、センサ感度を高めることができる。
また、有機高分子10として熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫後ゴムの少なくとも1種を用いることにより、可撓性感圧体8自身の機械的インピ−ダンスを低くすることができるので圧力センサに圧力が加わった際に容易に変形させることができ、低い印加圧力下での誘起電圧の検出を可能とすることができる。特に、熱可塑性エラストマーを塩素化ポリエチレンで構成することにより、セラミック圧電粒子11の含有量を多くすることができるのでセンサ感度をより高めることができる。
また、可撓性外側電極9を有機高分子12と導電性粒子13とから構成することにより、一定でかつ低い電気抵抗と優れた可撓性を有する電極を実現することができるので感度の高い圧力センサを得ることができるとともに、可撓性感圧体8と可撓性外側電極9に同じ有機高分子10、12を用いているので密着性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
また、導電性粒子として、特に、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種を用いることにより、優れた導電性を発現させることができ、電極としての性能を一層向上させることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図4において、実施の形態1と異なるところは、可撓性外側電極9の周囲に導電性編組14を設けた点である。なお、実施の形態1と同一部材は同じ符号を付けている。
図4は、本発明の実施の形態2におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図4において、実施の形態1と異なるところは、可撓性外側電極9の周囲に導電性編組14を設けた点である。なお、実施の形態1と同一部材は同じ符号を付けている。
図4に示すように、可撓性外側電極9を可撓性感圧体8の表面に形成した後、可撓性外側電極9に接触するように導電性編組14で被覆した構成としている。導電性編組14の材料としては、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種が用いられる。
導電性編組14がない場合、芯電極7と可撓性外側電極9間で発生する誘起電圧を検出する時、外部ノイズを拾い易い。従って、可撓性外側電極9の周囲を可撓性外側電極9よりも導電性に優れた導電性編組14を被覆し、可撓性外側電極9と導電性編組14を短絡させ、かつ導電性編組14をア−ス電位に保持することにより、シールド機能を付加することができるので外部空間からの電気的ノイズを完全に遮断することができる。
導電性編組14の材料として、特に、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種で構成することにより優れたシールド効果を実現できるとともに、導電性編組14の機械的強度を高めることができるので圧力センサの引っ張り強度を強くすることができ、耐久性を向上させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図5において、実施の形態1と異なるところは、可撓性外側電極9の周囲を絶縁性弾性体15で被覆した点である。なお、実施の形態1と同一部材は同じ符号を付けている。
図5は、本発明の実施の形態3におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図5において、実施の形態1と異なるところは、可撓性外側電極9の周囲を絶縁性弾性体15で被覆した点である。なお、実施の形態1と同一部材は同じ符号を付けている。
絶縁性弾性体15は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種からなる主成分が有機高分子から構成されている。可撓性外側電極9の周囲を絶縁性弾性体15で被覆することにより、可撓性感圧体8と可撓性外側電極9の密着性が強固になり、空気層を生じることがないのでセンサ感度をより向上させることができる。また、絶縁性弾性体15が優れた可撓性を有するので圧力センサ全体の可撓性の低下を抑制することができる。従って、圧力センサに圧力が印加された場合、その部分での歪み量の低下を抑制することができるのでセンサ感度の低下を防止することができる。
また、絶縁性弾性体15の有機高分子は、前述の効果をより発揮させるために、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムのいずれか1種で構成することが望ましい。特に、これら材料は、水蒸気のセンサ内部への浸透を抑制することが可能となり、優れた耐湿性を実現することができるとともに、圧力センサ全体の弾性と可撓性の低下を抑制することができるのでセンサ感度の低下を防止することができる。
なお、絶縁性弾性体15は、耐熱性を向上させるため、有機高分子に絶縁性の金属酸化物などの充填剤を混合したものも用いることができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図6において、実施の形態2および実施の形態3と異なるところは、導電性編組14と絶縁性弾性体15の両方を設けた点である。なお、第1の実施の形態と同一部材は同じ符号を付けている。
図6は、本発明の実施の形態4におけるケーブル状圧力センサの要部断面図である。図6において、実施の形態2および実施の形態3と異なるところは、導電性編組14と絶縁性弾性体15の両方を設けた点である。なお、第1の実施の形態と同一部材は同じ符号を付けている。
可撓性外側電極9の周囲に導電性編組14を設け、さらに導電性編組14の周囲に絶縁性弾性体15を形成した構成としている。この構成により、第2の実施の形態および第3の実施の形態の両方の効果を実現することができる。
以上のように、本発明にかかるケーブル状圧力センサは、セラミック圧電体粒子が鉛を含んでいないので環境汚染を防止するとともに、可撓性外側電極が安定した電気抵抗と可撓性を有するので優れたセンサ感度を安定して実現することが可能となるので、自動車のドアやウィンドウの挟み込み防止や介護ベッドの在床検知の圧力検出装置など幅広い用途に適用できるものである。
7 芯電極
8 可撓性感圧体
9 可撓性外側電極
10 有機高分子
11 セラミック圧電体粒子
12 有機高分子
13 導電性粒子
14 導電性編組
15 絶縁性弾性体
8 可撓性感圧体
9 可撓性外側電極
10 有機高分子
11 セラミック圧電体粒子
12 有機高分子
13 導電性粒子
14 導電性編組
15 絶縁性弾性体
Claims (10)
- 内側電極としての芯電極と、前記芯電極に周設された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の表面に周設された可撓性外側電極とから形成され、前記可撓性感圧体は少なくとも有機高分子と、一般式がABO3で表され、AサイトイオンがBa、Na、K、Bi、Liの少なくとも1種、BサイトイオンがTi、Nb、Niの少なくとも1種を含むセラミック圧電体粒子とからなり、前記可撓性外側電極は少なくとも有機高分子と導電性粒子とからなるケーブル状圧力センサ。
- セラミック圧電体粒子は、ニオブ酸ナトリウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ナトリウム・カリウム、ニオブ酸カリウム・リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ビスマス・ナトリウム、チタン酸ビスマス・ナトリウム、ニッケル酸チタン酸ビスマスの少なくとも1種からなる請求項1に記載のケーブル状圧力センサ。
- 有機高分子は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種からなる請求項1または2に記載のケーブル状圧力センサ。
- 熱可塑性エラストマーは、塩素化ポリエチレンである請求項3に記載のケーブル状圧力センサ。
- 導電性粒子は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
- 可撓性外側電極の周囲を導電性編組で被覆してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
- 導電性編祖は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Ni、Fe−Cr、Fe−Ni−Cr、Ni−Crの少なくとも1種からなる請求項6に記載のケーブル状圧力センサ。
- 可撓性外側電極または導電性編組の周囲を絶縁性弾性体で被覆してなる請求項1〜7のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
- 絶縁性弾性体は、主成分が有機高分子からなる請求項8に記載のケーブル状圧力センサ。
- 有機高分子は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種からなる請求項8または9に記載のケーブル状圧力センサ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008544218A (ja) * | 2005-06-10 | 2008-12-04 | ピエゾ ラボ カンパニー リミテッド | 圧電複合体センサー |
CN108562384A (zh) * | 2012-12-13 | 2018-09-21 | 耐克创新有限合伙公司 | 具有传感器***的衣服 |
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2003
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