JP2005123239A - 電子回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバーター制御機器等に用いられる電子回路装置に関して、安価で組立て作業性が良く、DIP型IPMを縦型サブ基板に実装してなる電子回路装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】IPM34の片側の列の端子34cが縦型サブ基板31に接続され、反対側の列の端子34dが縦型サブ基板31の基板端子33を介さずメイン基板32に直接接続されることにより、基板の部品実装面積を小さくするとともに、駆動電流値の大きなIPM34とすることができ、さらに、安価で組み立て作業性が大幅に向上する。
【選択図】図1
【解決手段】IPM34の片側の列の端子34cが縦型サブ基板31に接続され、反対側の列の端子34dが縦型サブ基板31の基板端子33を介さずメイン基板32に直接接続されることにより、基板の部品実装面積を小さくするとともに、駆動電流値の大きなIPM34とすることができ、さらに、安価で組み立て作業性が大幅に向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、インバーター制御機器等に用いられるDIP(デュアル・インライン・パッケージ)型形状のIPM(インテリジェントパワーモジュール)半導体素子を回路基板上に実装してなる電子回路装置に関するものである。
近年、冷蔵庫などインバーター制御を使った機器が多く出ているが、これらのインバーター機器の電子回路装置においては、モータ等のインバーター駆動回路や、駆動回路の過電流に対する保護回路を1個のモジュールとして組み込んだIPM半導体素子が用いられるのが一般的である。これらIPM半導体素子は入出力端子数が多いため、本体の両側に端子をだすDIP型の形状をしたものが用いられる場合が多い(例えば特許文献1および2参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の電子回路装置を説明する。
図4および図5は特許文献1に記載された従来の電子回路装置を示すものである。
図4および図5において、駆動回路1aおよび過電流検知回路1bを内部に形成したDIP型半導体素子であるIPM1は、メイン基板2に実装されており、またIPM1には放熱板3が取付けネジ4により密着するように取付けられている。
メイン基板2にはIPM1を制御する回転数制御回路5および電源回路6が組み込まれている。回転数制御回路5はIPM1へ指令をだすマイコン5a、および三相のモータ8のローター位置を検知する位置検知回路5bから構成されている。
電源回路6はIPM1用の駆動系電圧(たとえばDC280V)を作るモータ駆動用電源回路6aおよび回転数制御回路5用の制御系電圧(たとえばDC5V)を作る制御用電源回路6bから構成されている。またメイン基板2にはコネクタ7が取付けられており、IPM1の出力はメイン基板2およびコネクタ7を経由してモータ8に接続されている。これらIPM1、メイン基板2、放熱板3、取付けネジ4、回転数制御回路5、電源回路6、コネクタ7などで電子回路装置10を構成している。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作を説明する。
モータ8からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力された回転数制御回路5は、位置検知回路5bにてモータ8の回転状況を検知するとともにマイコン5aで演算処理を行い、モータ8が所定の回転数で回転するようにIPM1へ駆動信号を出力する。その回転数制御回路5からの駆動信号により、IPM1内部の駆動回路1aはモータ8が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ8へ出力し、モータ8が所定の回転数で運転される。
また、過電流検知回路1bはモータ8への出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ8への駆動出力を停止する。
次に、他の従来の電子回路装置を説明する。
図6および図7は、特許文献2に記載された別の形態の従来電子回路装置を示すものである。図6および図7において、駆動回路11aおよび過電流検知回路11bを内部に形成したDIP型半導体素子であるIPM11は、縦型サブ基板12に実装されており、またIPM11には放熱板13が取付けネジ14により密着するように取付けられている。
縦型サブ基板12の下部端には基板端子15が備えられており、メイン基板16上に略垂直に実装された縦型サブ基板12は、基板端子15を介してメイン基板16と電気的に接続されている。
メイン基板16には、IPM11を制御する回転数制御回路17および電源回路18が組み込まれており、回転数制御回路17はIPM11へ指令をだすマイコン17a、および三相のモータ20のローター位置を検知する位置検知回路17bから構成されている。
電源回路18はIPM11用の駆動系電圧(たとえばDC280V)を作るモータ駆動用電源回路18aおよび回転数制御回路17用の制御系電圧(たとえばDC5V)を作る制御用電源回路18bから構成されている。
またメイン基板16にはコネクタ19が取付けられており、IPM11の出力は縦型サブ基板12、基板端子15、メイン基板16およびコネクタ19を経由してモータ20に接続されている。
これらIPM11、縦型サブ基板12、放熱板13、取付けネジ14、基板端子15、メイン基板16、回転数制御回路17、電源回路18、コネクタ19などで電子回路装置21を構成している。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作を説明する。
モータ20からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力された回転数制御回路17は、位置検知回路17bにてモータ20の回転状況を検知するともにマイコン17aで演算処理を行い、モータ20が所定の回転数で回転するようにIPM11へ駆動信号を出力する。
次に、回転数制御回路17からの駆動信号により、IPM11内部の駆動回路11aは、モータ20が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ20へ出力し、モータ20が所定の回転数で運転される。
また、過電流検知回路11bはモータ20への出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ20への駆動出力を停止するように動作を行う。
特開平11−340389号公報
特開昭60−66498号公報
しかしながら、上記従来の構成では、IPM1をメイン基板2上に実装する場合、メイン基板2の面積が大きくなってしまうという課題を有していた。また、メイン基板2の部品実装面積を小さくするために、縦型サブ基板12にIPM11を実装し、これをメイン基板16に実装した場合には、縦型サブ基板12下部端面に設けた基板端子15では接続電流容量が少ないため、駆動電流値の少ないIPM11しか扱えないという課題を有していた。
また、駆動電流値の大きなIPM11を扱う場合は、基板端子15の数を増やしたり、別にコネクタを設けて接続しなければならず、そのため部品材料費が高くなり、組立て作業性も悪いという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、基板の部品実装面積を小さくし、駆動電流値の大きなDIP型半導体素子を扱う場合でも、簡単な電気接続構造で安価で組立て作業性が良く、DIP型半導体素子を縦型サブ基板に実装してなる、電子回路装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の電子回路装置は、メイン基板上に略垂直に縦型サブ基板を実装し、DIP型半導体素子の片側の列の端子は縦型サブ基板に接続されるとともに、反対側の列の端子がメイン基板に直接接続されるようにしたもので、縦型サブ基板を用いた構成でありながら、DIP型半導体素子の片側の列の端子を縦型サブ基板の基板端子を介さずにメイン基板に接続できるという作用を有する。
本発明の電子回路装置は、基板の部品実装面積を小さくするとともに、駆動電流値の大きなDIP型半導体素子を扱う場合でも、安価で組立て作業性の良いものとすることができる。
請求項1に記載の発明は、メイン基板と、メイン基板上に略垂直に実装される縦型サブ基板と、DIP型半導体素子とを備え、DIP型半導体素子の片側の列の端子は縦型サブ基板に接続されるとともに、反対側の列の端子がメイン基板に直接接続されるようにしたもので、縦型サブ基板を用いた構成でありながら、DIP型半導体素子の片側の列の端子を縦型サブ基板の基板端子を介さずメイン基板に接続することができるため、基板の部品実装面積を小さくできるとともに、駆動電流の大きなDIP型半導体素子を扱うことが可能で、しかも安価で組立て作業性の良いものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、縦型サブ基板とDIP型半導体素子の間にスペーサを配置したもので、DIP型半導体素子の縦型サブ基板への取付けを堅固にするとともに、メイン基板へ接続されるDIP型半導体素子の端子と縦型サブ基板の下部の基板端子の相互間の位置ズレを防止することができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらにメイン基板への縦型サブ基板の実装作業をし易くなるとともに、DIP型半導体素子の端子へ作用する機械的ストレスを軽減でき、部品の信頼性が向上すると共に、電気的接続不良を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、縦型サブ基板下部端に取付けられ縦型サブ基板とメイン基板とを電気的に接続する基板端子を備え、DIP型半導体素子のメイン基板に直接接続される側の端子を前記縦型サブ基板と平行に形成し、メイン基板と縦型サブ基板を接続する基板端子を前記縦型サブ基板と平行に形成するとともに、前記基板端子と前記DIP型半導体素子のメイン基板に直接接続される側の端子の先端の位置をそろえるようにしたもので、各基板端子のはんだ付けの接続代を一定にすることができ、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、さらに各基板端子の電気的接続不良をなくすことができる。
請求項4に記載の発明は、メイン基板上に固定した放熱板にDIP型半導体素子を固定したもので、メイン基板と放熱板との固定により、縦型サブ基板とDIP型半導体素子のメイン基板への接続強度を強化することにより、請求項1から3に記載の発明の効果に加えて、さらにDIP型半導体素子の端子および縦型サブ基板の基板端子へ作用する機械的ストレスを軽減でき、部品の信頼性が向上するとともに、電気的接続不良を低減することができる。また、放熱板によりDIP型半導体素子の温度上昇を抑制することができ、DIP型半導体素子の信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電子回路装置の斜視図、図2は、同実施の形態における電子回路装置の電気回路のブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1における電子回路装置の斜視図、図2は、同実施の形態における電子回路装置の電気回路のブロック図である。
図1、図2において、縦型サブ基板31はメイン基板32上に略垂直に実装されており、縦型サブ基板31の下部端には基板端子33が備えられ、これにより縦型サブ基板31とメイン基板32が電気的に接続される。
駆動回路34aおよび過電流検知回路34bを内部に形成したDIP型半導体素子であるIPM34は、片側の列の端子34cが縦型サブ基板31に接続されるとともに、反対側の列の端子34dがメイン基板32に直接接続されるようになっている。
電源回路35は、IPM34用の駆動系電圧(たとえばDC280V)を出力するモータ駆動用電源回路35a、および回転数制御回路36用の制御系電圧(たとえばDC5V)を出力する制御用電源回路35bから構成されており、メイン基板32上に組み込まれている。
縦型サブ基板31には、IPM34を制御する回転数制御回路36が組み込まれており、回転数制御回路36はIPM34へ指令をだすマイコン36a、三相のモータ39のローター位置を検知する位置検知回路36bから構成されている。
そして、縦型サブ基板31の下部には縦型サブ基板31とIPM34の間にスペーサ37が配置されており、製造工程で基板端子33とIPM34の端子をメイン基板32に実装する際に、IPM34と縦型サブ基板31を位置決め固定している。
縦型サブ基板31の下部端は、基板端子33の取付け部31aとその他の部分31bとは段差になっており、この段差の寸法を、基板端子33とIPM34の端子34dの両端子において、メイン基板32の実装面に対する端子先端の位置が揃うように決定している。
また、メイン基板32にはコネクタ38が取付けられており、IPM34の出力はメイン基板32およびコネクタ38を経由してモータ39に接続されている。これら縦型サブ基板31、メイン基板32、基板端子33、IPM34、電源回路35、回転数制御回路36、スペーサ37、コネクタ38などで電子回路装置40を構成している。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作、作用を説明する。
モータ39からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力された回転数制御回路36は、位置検知回路36bにてモータ39の回転状況を検知するとともにマイコン36aで演算処理を行い、モータ39が所定の回転数で回転するようにIPM34へ駆動信号を出力する。次に、回転数制御回路36からの駆動信号により、IPM34内部の駆動回路34aはモータ39が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ39へ出力し、モータ39が所定の回転数で運転される。
また、過電流検知回路34bはモータ39への出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ39への駆動出力を停止するように動作する。
上記の電子回路装置においては、縦型サブ基板31を用いた構成でありながら、IPM34の片側の列の端子34dを縦型サブ基板31の基板端子33を介さずメイン基板32に接続することにより、基板の部品実装面積を小さくできるとともに、駆動電流の大きなDIP型半導体素子を扱うことが可能となる。しかも、大きな駆動電流を取り扱うための基板端子の数を増やしたり、別にコネクタを設けて接続するといったことは不要であるため、安価で組立て作業性の良いものとすることができる。
また、スペーサ37により、IPM34の縦型サブ基板31への取付けを堅固にすることができるとともに、製造工程で基板端子33とIPM34の端子をメイン基板32に実装する際に、メイン基板32へ接続されるIPM34の端子と縦型サブ基板31の下部の基板端子33の相互間の位置ズレを防止することができ、メイン基板32への縦型サブ基板31の実装作業をし易くなるとともに、IPM34の端子34cへ作用する機械的ストレスを軽減することができる。その結果、IPM34の信頼性が向上し、端子34cの電気的不良を低減することができる。
さらに、縦型サブ基板31をメイン基板32に実装する際、事前に縦型サブ基板31に取り付けられている基板端子33とIPMの端子34cの両端子をメイン基板の所定位置に挿入しはんだ付けを行う。この時、基板端子33とIPM34の端子34cの両端子において、メイン基板32の実装面に対する先端の位置が揃うように、縦型サブ基板31の下端部には基板端子33の取付け部31aを設け、他の部分31bとの段差寸法を決定している。
そのため、基板端子33およびIPM34の端子34cをメイン基板32に実装したとき、メイン基板32の底面からの基板端子33およびIPM34の端子34cの出代が均一となるため、基板端子33およびIPM34の端子34cのはんだ付けの接続代を一定にすることができ、はんだ付けによる接続が良好となる。その結果、基板端子33およびIPM34の端子のはんだ付け不良による接続不良を低減することができる。
なお、本実施の形態において、縦型サブ基板31の下部端に段差を設けることで、
基板端子33とIPM34の端子34dの両端子において、メイン基板32の実装面に対する端子先端の位置を揃えているが、基板端子33とIPM34の端子34dの両端子の先端を揃えることができれば、他の手段であっても良い。
基板端子33とIPM34の端子34dの両端子において、メイン基板32の実装面に対する端子先端の位置を揃えているが、基板端子33とIPM34の端子34dの両端子の先端を揃えることができれば、他の手段であっても良い。
従って、基板の部品実装面積を小さくできるとともに、駆動電流の大きなDIP型半導体素子を扱うことが可能で、しかも安価で組立て作業性の良いものとすることができ、さらに、部品の信頼性が向上して接続不良が減少し、はんだ付けの接続不良も低減することができるという効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における電子回路装置の断面図である。
図3は、本発明の実施の形態2における電子回路装置の断面図である。
以下、図3に基づいて本実施例の形態について説明する。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
IPM34には、放熱のために放熱板41が取付けネジ42により密着するように取付けられている。放熱板41の下部には取付け脚43が取付けられており、放熱板41はメイン基板32にはんだ付けにて固定されている。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作、作用を説明する。
実施の形態1では、IPM34と縦型サブ基板31との固定がIPM34の端子34dのみであったのに対し、本実施の形態においては、IPM34に機械的に固定された放熱板41の取付け脚43が追加されており、IPM34やIPM34が取り付けられた縦型サブ基板31とメイン基板32との機械的な取り付け強度が向上する。
従って、IPM34の端子34dや縦型サブ基板31の基板端子33に作用する機械的なストレスを低減できるため、部品の信頼性が向上し、電気的な接続不良を低減すること下できる。
以上のように、本発明にかかる電子回路装置は、基板の実装面積が小さく且つ駆動電流値の大きなDIP型半導体素子を用いることが可能となるので、インバーター制御機器だけではなく、DIP型形状の半導体素子を用いた他の電子回路装置にも適用できる。
31 縦型サブ基板
32 メイン基板
33 基板端子
34 IPM
37 スペーサ
41 放熱板
40 電子回路装置
32 メイン基板
33 基板端子
34 IPM
37 スペーサ
41 放熱板
40 電子回路装置
Claims (4)
- メイン基板と、前記メイン基板上に略垂直に実装される縦型サブ基板と、DIP(デュアル・インライン・パッケージ)型半導体素子とを備え、前記DIP型半導体素子の片側の列の端子は前記縦型サブ基板に接続されるとともに、反対側の列の端子が前記メイン基板に直接接続されるようにした電子回路装置。
- 縦型サブ基板とDIP型半導体素子の間にスペーサを配置した請求項1に記載の電子回路装置。
- 縦型サブ基板下部端に取付けられ前記縦型サブ基板とメイン基板とを電気的に接続する基板端子を備え、DIP型半導体素子のメイン基板に直接接続される側の端子を前記縦型サブ基板と平行に形成し、前記メイン基板と縦型サブ基板を接続する基板端子を前記縦型サブ基板と平行に形成するとともに、前記基板端子と前記DIP型半導体素子のメイン基板に直接接続される側の端子の先端の位置をそろえるようにした請求項1または2に記載の電子回路装置。
- メイン基板上に固定した放熱板にDIP型半導体素子を固定した請求項1から3のいずれか一項に記載の電子回路装置。
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JP2003353464A JP2005123239A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 電子回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2003
- 2003-10-14 JP JP2003353464A patent/JP2005123239A/ja active Pending
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