JP2005117410A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取りや画像形成を正確に制御する。
【解決手段】 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は画像形成方法および画像形成装置に関し、特に、無線タグ(RF ID)が貼付された複写対象物を適切に取り扱うことが可能な画像形成方法および画像形成装置に関する。
「無線タグ」は、無線通信ICとアンテナとを内蔵したチップであり、RF IDとも呼ばれる。そして、この無線通信IC内にさまざまな情報が記録されており、専用のリーダやライタを使用することで、無線通信IC内に記憶された情報をリードあるいはライトすることができる。
すなわち、無線タグとは、半導体とアンテナが内部に埋め込まれた、外部と無線で通信して個々のID(シリアル番号)を識別する電子の荷札(タグ)であるとも言うことができる。電子のタグといっても、アンテナで受信する電波から電源をとるために電池が不要で、耐環境性も高く、低コストに製造可能である。
また、この無線タグは小型かつ薄型であるため、各種の商品を製造あるいは流通させる段階で固有識別するために用いられつつある。
そして、書籍などにも無線タグを貼付することが可能であるが、無線タグに対応して動作する複写装置は存在していなかった。
なお、複写装置の分野で類似する技術としては、以下の特許文献1〜特許文献4にあるように、複写機能に関連する専用画像を複写対象物に予め記録(印刷)しておいて、その特殊画像に応じて複写装置の動作が制御されるものであった。
また、以下の特許文献5にあるように、画像に埋め込まれた識別記号を読み取って、特定の動作を行うものがある。
また、以下の特許文献6にあるように、共振タグを印刷対象に取り付け、その種類によって複写動作の制御を行うものがある。
特開平14−305646号公報(第1頁、図1)
特開平11−220610号公報(第1頁、図1)
特開平10−126607号公報(第1頁、図1)
特開平10−285385号公報(第1頁、図1)
特開平11−355557号公報(第1頁、図1)
特開2003−37694号公報(第1頁、図1)
以上の特許文献1〜特許文献4にあるような技術は、専用の画像を用いているため、複写を繰り返していくうちに画像が劣化し、正確な読み取りができず、意図した動作を行えない事態になることがある。
また、以上の特許文献5にあるような技術も、原稿画像に添付されている識別画像を読み取り、複写または読み取りの制御をする場合など、ユーザが他の識別画像を原稿に貼り付けた場合には正しい制御が行われない問題がある。
さらに、以上の特許文献6にあるような技術では、制御の種類を変更する場合には、共振タグそのものを異なる共振周波数のものに取り替えなければならず、共振タグの張り替え作業が発生し、非常に面倒であった。また、制御の種類を増やしていくと、共振タグの共振周波数が近づいてきて、誤った読み取りによって誤動作が発生することもある。
また、以上のいずれの特許文献の場合であっても、複写履歴を管理し、複写回数を制限するような制御を行うことはできなかった。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取りや画像形成を正確に制御することが可能な画像形成方法および画像形成装置を実現することを目的とする。
すなわち、上記の課題を解決する手段としての本願発明は以下に述べるようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた装置の画像形成方法であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信ステップと、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取りステップと、前記原稿読み取りステップで読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成ステップと、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取りステップと前記画像形成ステップとの少なくとも一方のステップを制御する制御ステップと、により画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法である。
また、請求項17記載の発明は、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りもしくは画像形成を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(2)請求項2記載の発明は、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた装置の画像形成方法であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信ステップと、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取りステップと、前記原稿読み取りステップで読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成ステップと、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取りステップと前記画像形成ステップとの少なくとも一方のステップを制御する制御ステップと、前記原稿読み取りステップもしくは前記画像形成ステップの少なくとも一方の動作に応じて、前記複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する情報更新ステップと、により画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法である。
また、請求項18記載の発明は、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、前記原稿読み取り手段もしくは前記画像形成手段の少なくとも一方の動作に応じて、前記複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する情報更新手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りもしくは画像形成を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
また、原稿読み取りもしくは画像形成の動作に応じて、複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する。
(3)請求項3記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップの実行許可/実行不許可を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項19記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段の実行許可/実行不許可を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りの実行許可/実行不許可を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り許可/不許可を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(4)請求項4記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップの実行条件を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項20記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段の実行条件を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りの実行条件を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り実行条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(5)請求項5記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の色数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項21記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の色数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取り色数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りでの色数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(6)請求項6記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の階調数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項22記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の階調数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りでの階調数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り階調数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(7)請求項7記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の画素密度を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項23記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の画素密度を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りでの画素密度を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り画素密度を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(8)請求項8記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の実行限度回数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項24記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の実行限度回数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取り実行限度回数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り実行限度回数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(9)請求項9記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップの実行許可/実行不許可を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項25記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段の実行許可/実行不許可を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行許可/実行不許可を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成許可/不許可を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(10)請求項10記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップの実行条件を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項26記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段の実行条件を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行条件を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成実行条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(11)請求項11記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の色数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項27記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の色数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成で使用する色数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成色数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(12)請求項12記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の階調数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項28記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の階調数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成での階調数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成階調数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(13)請求項13記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の画素密度を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項29記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の画素密度を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成での画素密度を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成画素密度を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(14)請求項14記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の実行限度回数を決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項30記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の実行限度回数を決定する、ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行限度回数を決定し、制御する。
ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成実行限度回数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。
(15)請求項15記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際に所定の画像を含めるようにする、ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項31記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際に所定の画像を含めるようにする、ことを特徴とする請求項17乃至請求項30のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、原稿読み取り手段で読み取った画像について画像形成を実行する際に、通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って所定の画像を含めるようにする。ここで、所定の画像とは、複写結果物であることを示す画像などである。
(16)請求項16記載の発明は、前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際に、前記無線タグに記憶された画像を含めるようにする、ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成方法である。
また、請求項32記載の発明は、前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際に、前記無線タグに記憶された画像を含めるようにする、ことを特徴とする請求項17乃至請求項30のいずれかに記載の画像形成装置である。
これらの発明では、原稿読み取り手段で読み取った画像について画像形成を実行する際に、通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、無線タグに記憶されている画像を含めるようにする。ここで、無線タグに記憶されている画像とは、複写結果物であることを示す画像などが該当する。
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1と請求項17とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りもしくは画像形成を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取りや画像形成を正確に制御することが可能になる。
(1)請求項1と請求項17とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りもしくは画像形成を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取りや画像形成を正確に制御することが可能になる。
(2)請求項2と請求項18とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りもしくは画像形成を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。また、原稿読み取りもしくは画像形成の動作に応じて、複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、定められた条件(複写回数など)を満たすまで、画像読み取りや画像形成を正確に制御することが可能になる。
(3)請求項3と請求項19とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りの実行許可/実行不許可を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り許可/不許可を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り許可/不許可を正確に制御することが可能になる。
(4)請求項4と請求項20とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りの実行条件を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り実行条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り条件を正確に制御することが可能になる。
(5)請求項5と請求項21とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取り色数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取りでの色数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り色数を正確に制御することが可能になる。
(6)請求項6と請求項22とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りでの階調数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り階調数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り階調数を正確に制御することが可能になる。
(7)請求項7と請求項23とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りでの画素密度を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り画素密度を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り画素密度を正確に制御することが可能になる。
(8)請求項8と請求項24とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取り実行限度回数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り実行限度回数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り実行限度回数を正確に制御することが可能になる。
(9)請求項9と請求項25とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行許可/実行不許可を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成許可/不許可を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成許可/不許可を正確に制御することが可能になる。
(10)請求項10と請求項26とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行条件を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成実行条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成条件を正確に制御することが可能になる。
(11)請求項11と請求項27とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成で使用する色数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成色数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成色数を正確に制御することが可能になる。
(12)請求項12と請求項28とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成での階調数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成階調数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成階調数を正確に制御することが可能になる。
(13)請求項13と請求項29とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成での画素密度を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成画素密度を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成画素密度を正確に制御することが可能になる。
(14)請求項14と請求項30とに記載の発明では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出し、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成の実行限度回数を決定し、制御する。ここで、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成実行限度回数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成実行限度回数を正確に制御することが可能になる。
(15)請求項15と請求項31とに記載の発明では、原稿読み取り手段で読み取った画像について画像形成を実行する際に、通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って所定の画像を含めるようにする。ここで、所定の画像とは、複写結果物であることを示す画像などである。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成の状態を正確に制御および管理し、複写結果物が複写によるものであることを明示することが可能になる。
(16)請求項16と請求項32とに記載の発明では、原稿読み取り手段で読み取った画像について画像形成を実行する際に、通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、無線タグに記憶されている画像を含めるようにする。ここで、無線タグに記憶されている画像とは、複写結果物であることを示す画像などが該当する。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成の状態を正確に制御および管理し、複写結果物が複写によるものであることを明示することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態例では、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置(複写機)を具体例にして画像形成装置の説明を行う。ただし、原稿読み取り手段(スキャナ)と画像形成手段(プリンタ部)とがネットワークを介して接続された場合であっても、本発明を適用することが可能である。
〈第1の実施の形態例〉
まず図2を参照して本実施の形態例の画像形成装置が適用される装置の全体構成の機械的構成を説明する。
まず図2を参照して本実施の形態例の画像形成装置が適用される装置の全体構成の機械的構成を説明する。
この図2において、10は電子写真方式などにより記録紙上に画像を形成する画像形成手段、20は複写対象物である原稿の画像を読み取ることで画像情報(画像データ)を生成・出力する原稿読み取り手段、である。
ここで、画像形成手段10は、感光体11を有し、該感光体11上に、帯電、露光、現像によりトナー像を形成し、感光体11に形成されたトナー像を記録紙に転写する像形成ユニット12、画像が形成される記録紙を収納する給紙部13a、13b、13c、13d、両面画像形成用の記録紙反転部14及び記録紙上のトナー像を定着する定着器15を有する。
原稿読取り手段20は原稿が載置される原稿載置部21、原稿を搬送し、読み取り位置を形成するプラテンローラ22、読み取り済み原稿が載置される原稿排紙台23及び画像光を受光し、画像信号に変換するイメージセンサ24を有する。
なお、原稿読み取り手段20には、複写対象物である原稿を読みとりつつ、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段としてのタグリーダ151を備えている。なお、タグリーダ151は無線タグから記憶情報を読み出すだけでなく、該記憶情報を更新するタグライタの機能を備えていてもよい。
また、この実施の形態例の画像形成装置では、画像形成手段10は、レーザビームを用いる電子写真方式のもののほか、LEDプリントヘッドを用いるものや、インクジェット方式のものであってもよい。
つぎに、図1により本実施の形態例の画像形成装置の主要な構成要素の電気的構成を示す。
本発明の実施の形態例の画像形成装置は、原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備え、複写対象物の無線タグの記憶情報に従って画像読み取りと前記画像形成との少なくとも一方の各種条件を制御するする機能を備えている。
110は画像形成装置100の各部を制御する制御手段であり、本実施の形態例では、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際の制御、複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を読み取る制御、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って画像読み取りと画像形成との少なくとも一方についての制御、原稿読み取りもしくは画像形成の動作に応じて複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する制御、についての機能を備えている。
なお、制御手段110は画像形成や画像処理のための制御プログラムを実行しており、その制御プログラムに基づいて本実施の形態例の動作の制御や各種画像処理の制御を実行するものである。また、制御手段110は操作部111からの設定に応じて動作を制御する。
120は原稿を読み取って画像データを生成する原稿読み取り手段であり、図3の原稿読み取り手段20の電気的構成部分である。この原稿読み取り手段120は、前記制御手段110から、画像読み取り許可/不許可、画像読み取り実行条件、画像読み取りでの色数、画像読み取り階調数、画像読み取り画素密度、画像読み取り実行限度回数、についての制御を受け、該制御に従って動作する。
130は原稿読み取り手段120からの画像データに対して画像形成に必要な各種画像処理を施す画像処理手段である。
140は画像データを順番に従って画像形成して記録紙上に画像として形成するプリントエンジンからなる画像形成手段であり、図3の画像形成手段10の電気的構成部分である。この画像形成手段140は、前記制御手段110から、画像形成許可/不許可、画像形成実行条件、画像形成での色数、画像形成階調数、画像形成画素密度、画像形成実行限度回数、についての制御を受け、該制御に従って動作する。
151は画像読み取り手段120での読み取りの際に複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段としてのタグリーダである。なお、タグリーダ151は、無線タグから記憶情報を読み出す機能を最低限備えているものであり、必要に応じて該記憶情報を更新するタグライタの機能を備えていてもよい。
図3は複写対象物200の一例を示す説明図である。本発明の実施の形態例の画像形成装置は書籍などの複数頁の複写対象物200を複写して、後処理として複数頁の記録紙を製本して出力する機能を備えている。そして、本発明の実施の形態例の画像形成装置が扱う複写対象物200としては、書籍のいずれかの位置(表紙など)に非接触記憶媒体としての無線タグ201が付加されているとする。
ここで「無線タグ」は、無線通信ICとアンテナとを内蔵したチップであって、この無線通信IC内にさまざまな情報が記録されている。
この無線タグにはいくつかのタイプが存在するが、パッシブ型と呼ばれる無線タグの場合、無線タグ内のアンテナで外部(タグリーダ)から発信されている電波を拾い、その誘導起電力を利用して無線ICを動作させる。そして、無線IC内のメモリに記録されているデータを、タグリーダからの電波にあわせて送信したり、あるいはメモリ中のデータを書き換えたりすることができる。
また、この無線タグにはいくつかの構成のものがが存在するが、プラスチックフィルム上に無線ICのチップと、アンテナとが埋め込まれていて、シート状の薄型に構成されたものが存在している。
また、この無線タグ201に記憶されている情報としては、図4に示す通り、画像読み取り許可/不許可情報、画像読み取り実行条件情報、画像読み取り色数情報、画像読み取り階調数情報、画像読み取り画素密度情報、画像読み取り実行限度回数情報、画像形成許可/不許可情報、画像形成実行条件情報、画像形成色数情報、画像形成階調数情報、画像形成画素密度情報、画像形成実行限度回数情報、画像添付処理、添付画像データ、などである。なお、この図4に示す情報は本実施の形態例に関連するものであって、その他のデータや各種情報が保存されていても良い。
以上のような画像形成装置において、本実施の形態例の特徴部分の動作について、図5以降のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明で、特に断りが無い場合には、制御手段110の制御であるとする。
まず、制御手段110は操作部111からの設定により複写動作についての各種モードの設定(複写設定)を行う(ステップS501)。そして、複写設定が完了して、複写動作が可能になった時点で制御手段110はコピーボタンの押下を待ち受けている(ステップS502)。
コピーボタンの押下があれば(ステップS502でY)、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在しているか否かを確認する(ステップS503)。この存在有無の確認は、無線タグ201に応じて予め定められた周波数の電波を発信して、その応答があるか否かにより確認することができる。
複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していれば(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りと画像形成との少なくとも一方を制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)。この「記憶情報内容による複写動作」(ステップS506)。については、後述する。
複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していなければ(ステップS504でN)、複写設定(S501)を参照して、通常の画像形成を行う(ステップS507)。なお、この通常の画像形成は既知の一般的な動作であるため、その詳細な動作説明は省略する。
図6は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りを制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り許可/不許可情報が不許可状態(読み取り禁止情報)になっているかを調べる(ステップS601)。
ここで、読み取り許可/不許可情報が不許可状態になっていれば(ステップS601でY)、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り不許可の指示を与える(ステップS602)。したがって、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)にもかかわらず、読み取りを実行しない。この際に、制御手段110は、表示部112に読み取り不可であることを示すメッセージを表示する(ステップS603)。
一方、読み取り許可/不許可情報が許可状態になっていれば(ステップS601でN)、制御手段110は、表示部112に読み取り許可であることを示すメッセージを表示する(ステップS604)。
そして、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り許可の指示を与え、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)に応じて、原稿読み取りを実行し(ステップS605)、通常の複写動作(読み取り動作・画像形成動作)を実行する(ステップS606)。
以上のように、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り許可/不許可を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較しても、制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り許可/不許可を正確に制御することが可能になる。
図7は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りを制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合の他の例を詳細に示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り実行限度回数情報(読み取り回数制限)が存在しているかを調べる(ステップS701)。
そして、読み取り実行限度回数情報が存在していれば(ステップS701でY)、制御手段110は読み取り実行限度回数の数値と、実際に読み取った読み取り回数の数値とを読み出す(ステップS702)。
ここで、実際に読み取った読み取り回数の数値が読み取り実行限度回数の数値以上になっていれば(ステップS703でY)、これ以上の読み取りはできないため、読み取り手段120に対して読み取り不許可の指示を与える(ステップS704)。したがって、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)にもかかわらず、読み取りを実行しない。この際に、制御手段110は、表示部112に読み取り不可であることを示すメッセージを表示する(ステップS705)。
一方、実際に読み取った読み取り回数の数値が読み取り実行限度回数の数値未満であれば(ステップS703でN)、制御手段110は、実際に読み取った読み取り回数の数値をインクリメントして1増加させ(ステップS706)、この実際に読み取った読み取り回数の数値を無線タグ201に記憶させる(ステップS707)。さらに、制御手段110は、表示部112に読み取り許可であることを示すメッセージを表示する(ステップS708)。そして、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り許可の指示を与え、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)に応じて、原稿読み取りを実行し(ステップS709)、通常の複写動作(読み取り動作・画像形成動作)を実行する(ステップS710)。
以上のように、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り回数を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、読み取り実行回数を複写対象物側の無線タグ201に記憶させるようにしているので、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り回数を正確に制御することが可能になる。
図8は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りを制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合の更に他の例の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り精度制限情報(画像読み取り実行条件情報、画像読み取り色数情報、画像読み取り階調数情報、画像読み取り画素密度情報、など)が存在しているかを調べる(ステップS801)。
ここで、読み取り精度制限情報が存在していれば(ステップS801でY)、制御手段110は読み取り手段120に対して、読み取り精度制限情報に応じて読み取り条件(画像読み取り色数、画像読み取り階調数、画像読み取り画素密度など)の変更の指示を与える(ステップS802)。この際に、制御手段110は、表示部112に読み取り精度制限情報に応じた読み取り条件変更があったことを示すメッセージを表示する(ステップS803)。したがって、画像形成装置としては、オペレータによる操作部111から複写設定にもかかわらず、読み取り精度制限情報に応じた設定で複写の設定が行われる。
一方、読み取り精度制限情報が存在しなければ(ステップS801でN)、制御手段110は、表示部112に読み取り精度の変更が無いことを示すメッセージを表示する(ステップS804)。
そして、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り許可の指示を与え、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)に応じて、読み取り精度制限情報が存在すればその設定、読み取り精度制限情報が存在しなければ操作部111の設定に応じて、原稿読み取りを実行し(ステップS805)、複写動作(読み取り動作・画像形成動作)を実行する(ステップS806)。
以上のように、無線タグに記憶された情報を用いて画像読み取り精度を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像読み取り条件を正確に制御することが可能になる。
この実施の形態例では、たとえば、複写によっては、画像読み取り色数,画像読み取り階調数,画像読み取り画素密度などをオリジナルの複写対象物や画像読み取り手段の性能より低下させることで、オリジナルと同等の複写結果物が容易に複製されないようにすることが可能になる。
図9は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像読み取りを制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合に、複数の条件が組み合わされた場合の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り許可/不許可情報が不許可状態(読み取り禁止情報)になっているかを調べる(ステップS901)。
ここで、読み取り許可/不許可情報が不許可状態になっていれば(ステップS901でY)、制御手段110は、表示部112に読み取り不可であることを示すメッセージをセットし(ステップS902)、そのメッセージを表示する(ステップS903)。
そして、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り不許可の指示を与える(ステップS904)。したがって、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)にもかかわらず、読み取りを実行しない。
一方、読み取り許可/不許可情報が許可状態になっていれば(ステップS901でN)、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り実行限度回数情報(読み取り回数制限)が存在しているかを調べる(ステップS905)。そして、読み取り実行限度回数情報が存在していれば(ステップS905でY)、制御手段110は読み取り実行限度回数の数値と、実際に読み取った読み取り回数の数値とを読み出す(ステップS906)。
ここで、実際に読み取った読み取り回数の数値が読み取り実行限度回数の数値以上になっていれば(ステップS907でY)、これ以上の読み取りはできないため、制御手段110は、読み取り手段120に対して読み取り不許可の指示を与え、表示部112に「読み取り回数が制限を越えている」ことを示すメッセージをセットし(ステップS908)、そのメッセージを表示する(ステップS903)。
一方、実際に読み取った読み取り回数の数値が読み取り実行限度回数の数値未満であれば(ステップS907でN)、制御手段110は、実際に読み取った読み取り回数の数値をインクリメントして1増加させ(ステップS909)、この実際に読み取った読み取り回数の数値を無線タグ201に記憶させる(ステップS910)。さらに、制御手段110は、表示部112に読み取り許可であることを示すメッセージを表示する(ステップS911)。
さらに、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、読み取り精度制限情報(画像読み取り実行条件情報、画像読み取り色数情報、画像読み取り階調数情報、画像読み取り画素密度情報、など)が存在しているかを調べる(ステップS912)。
ここで、読み取り精度制限情報が存在していれば(ステップS912でY)、制御手段110は読み取り手段120に対して、読み取り精度制限情報に応じて読み取り条件(画像読み取り色数、画像読み取り階調数、画像読み取り画素密度など)の変更の指示を与える(ステップS913)。この際に、制御手段110は、表示部112に読み取り精度制限情報に応じた読み取り条件変更があったことを示すメッセージをセットし(ステップS914)、そのメッセージを表示する(ステップS915)。したがって、画像形成装置としては、オペレータによる操作部111から複写設定にもかかわらず、読み取り精度制限情報に応じた設定で複写の設定が行われる。
一方、読み取り精度制限情報が存在しなければ(ステップS912でN)、制御手段110は、表示部112に読み取り精度の変更が無いことを示すメッセージをセットし(ステップS916)、そのメッセージを表示する(ステップS917)。
そして、制御手段110は読み取り手段120に対して読み取り許可の指示を与え、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)に応じて、読み取り精度制限情報が存在すればその設定、読み取り精度制限情報が存在しなければ操作部111の設定に応じて、原稿読み取りを実行し(ステップS918)、複写動作(読み取り動作・画像形成動作)を実行する(ステップS919)。
以上のように、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成実行条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成条件(読み取り許可/不許可、読み取った読み取り回数、読み取り精度)を正確に制御することが可能になる。
図10は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成を制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、画像形成精度制限情報(画像形成実行条件情報、画像形成色数情報、画像形成階調数情報、画像形成画素密度情報、など)が存在しているかを調べる(ステップS1001)。
ここで、画像形成精度制限情報が存在していれば(ステップS1001でY)、制御手段110は画像形成手段140に対して、画像形成精度制限情報に応じて読み取り条件(画像形成色数、画像形成階調数、画像形成画素密度など)の変更の指示を与える(ステップS1002)。
この際に、制御手段110は、表示部112に画像形成精度制限情報に応じた画像形成条件変更があったことを示すメッセージを表示する(ステップS1003)。したがって、画像形成装置としては、オペレータによる操作部111から複写設定にもかかわらず、画像形成精度制限情報に応じた設定で複写の設定が行われる。
一方、画像形成精度制限情報が存在しなければ(ステップS1001でN)、制御手段110は、必要に応じて、表示部112に画像形成精度の変更が無いことを示すメッセージを表示する。
そして、制御手段110は画像形成手段140に対して画像形成許可の指示を与え、画像形成装置としては、コピーボタンの押下(ステップS502Y)に応じて、画像形成精度制限情報が存在すればその設定、画像形成精度制限情報が存在しなければ操作部111の設定に応じて、既に読み取りによって生成された画像データに応じて、複写動作(画像形成動作)を実行する(ステップS1005)。
以上のように、無線タグに記憶された情報を用いて画像形成条件を制御しているため、識別画像などを用いて制御する場合と比較して、正確な制御が可能になる。また、共振タグなどを用いて制御する場合と比較すると、多様な制御が正確な状態で可能になる。この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成条件を正確に制御することが可能になる。
この実施の形態例では、たとえば、複写によっては、画像形成色数,画像形成階調数,画像形成画素密度などをオリジナルの複写対象物や画像形成装置の性能より低下させることで、オリジナルと同等の複写結果物が容易に複製されないようにすることが可能になる。
図11は、複写対象物200に非接触記憶媒体としての無線タグ201が存在していて(ステップS504でY)、複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する際に、複写対象物200に貼付されている無線タグ201から記憶情報を取り出し(ステップS505)、読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、画像形成を制御すべく、「記憶情報内容による複写動作」を行う(ステップS506)場合の、更に別の例の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御手段110は、無線タグ201に記憶されている情報として、画像添付複写処理が指定されているかを調べる(ステップS1101)。この画像添付複写処理とは、複写結果物であることを示す所定の画像を、すかし、あるいはウォーターマークなどのように重畳して、複写結果物側に形成することである。
ここで、画像添付複写処理指定が存在していなければ(ステップS1101でN)、通常の画像形成を行う(ステップS1102)。
そして、画像添付複写処理指定が存在していれば(ステップS1101でY)、制御手段110は、画像添付複写処理に関する設定情報を無線タグ201からを読み出す(ステップS1103)。
ここで、画像添付複写処理で複写結果物に重畳する画像が無線タグ201に記憶されていれば(ステップS1104でY)、無線タグ201から重畳すべき画像を読み取る(ステップS1105)。また、画像添付複写処理で複写結果物に重畳する画像が画像形成装置に記憶されていれば(ステップS1104でN)、画像形成装置のデータ保持手段(図示せず)から重畳すべき画像を読み取る(ステップS1106)。
そして、原稿読み取り手段120で読み取った画像について画像形成を実行する際に、複写対象物200の無線タグ201の記憶情報に従って、所定の位置に所定の画像を含める(重畳する)ように画像形成を実行する(ステップS1107)。
この結果、複写対象物の画像を読み取って複写する際に、複写対象物に付されている情報に応じて、画像形成の状態を正確に制御および管理し、複写結果物が複写によるものであることを明示することが可能になる。
その他の実施の形態例:
(1)以上の各実施の形態例では、画像読み取りと画像形成とを分けて説明したが、読み取りと画像形成とは一連のものであるため、各フローチャートを組み合わせた制御を行うことが可能である。
(1)以上の各実施の形態例では、画像読み取りと画像形成とを分けて説明したが、読み取りと画像形成とは一連のものであるため、各フローチャートを組み合わせた制御を行うことが可能である。
(2)以上の実施の形態例の説明では、非接触情報記憶媒体として「無線タグ」を具体例に用いてきたが、同様な手段によって非接触で情報の読み書きが可能な記憶媒体に対しても適用することが可能である。
110 制御手段
111 操作部
120 画像読み取り手段
130 画像処理手段
140 画像形成手段
151 タグリーダ
111 操作部
120 画像読み取り手段
130 画像処理手段
140 画像形成手段
151 タグリーダ
Claims (32)
- 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた装置の画像形成方法であって、
複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信ステップと、
複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取りステップと、
前記原稿読み取りステップで読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成ステップと、
前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取りステップと前記画像形成ステップとの少なくとも一方のステップを制御する制御ステップと、
により画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた装置の画像形成方法であって、
複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信ステップと、
複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取りステップと、
前記原稿読み取りステップで読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成ステップと、
前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取りステップと前記画像形成ステップとの少なくとも一方のステップを制御する制御ステップと、
前記原稿読み取りステップもしくは前記画像形成ステップの少なくとも一方の動作に応じて、前記複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する情報更新ステップと、
により画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップの実行許可/実行不許可を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップの実行条件を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の色数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の階調数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の画素密度を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取りステップを実行する際の実行限度回数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップの実行許可/実行不許可を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップの実行条件を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の色数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の階調数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の画素密度を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際の実行限度回数を決定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際に所定の画像を含めるようにする、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成方法。 - 前記制御ステップでは、前記通信ステップで読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成ステップを実行する際に、前記無線タグに記憶された画像を含めるようにする、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成方法。 - 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、
複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、
複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、
前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、
前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿読み取り手段により複写対象物の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置であって、
複写対象物に貼付されている無線タグから記憶情報を取り出す通信手段と、
複写対象物の画像情報を読み取る原稿読み取り手段と、
前記原稿読み取り手段で読み取られた複写対象物の画像情報に応じて記録紙上に画像を形成する画像形成手段と、
前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って前記画像読み取り手段と前記画像形成手段との少なくとも一方の手段を制御する制御手段と、
前記原稿読み取り手段もしくは前記画像形成手段の少なくとも一方の動作に応じて、前記複写対象物に貼付されている無線タグの記憶情報を更新する情報更新手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段の実行許可/実行不許可を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段の実行条件を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の色数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の階調数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の画素密度を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像読み取り手段を実行する際の実行限度回数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段の実行許可/実行不許可を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段の実行条件を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の色数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の階調数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の画素密度を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際の実行限度回数を決定する、
ことを特徴とする請求項17または請求項18のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際に所定の画像を含めるようにする、
ことを特徴とする請求項17乃至請求項30のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段では、前記通信手段で読み取られた複写対象物の無線タグの記憶情報に従って、前記画像形成手段を実行する際に、前記無線タグに記憶された画像を含めるようにする、
ことを特徴とする請求項17乃至請求項30のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2003349614A JP2005117410A (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | 画像形成方法および画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007896A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム |
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2003
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