JP2005117396A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非破壊読出しの撮像素子を用いることなく露出制御を行うことのできる撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像素子のLV表示用画素から画素信号を読み出すと、加算処理部は、その画素信号と前回の周期で生成された加算画像を構成する画素信号とを順次加算し、加算処理後の画素信号により構成される加算画像をLCDに表示する(ステップ♯8)。そしてシャッターボタンの再度の全押し操作により本露光動作の終了が指示されていない場合において(ステップ♯9でNO)、最新のライブビュー画像を構成する画素信号の画素値が適正値に達していないとき(ステップ♯10でNO)には、次の周期でLV表示用画素から画素信号を読み出し(ステップ♯11)、ステップ♯8の処理に戻り、前記適正値に達すると(ステップ♯10でYES)、記録用画素から得られる画素信号により記録画像を生成して、その記録画像をメモリカードに記録する(ステップ♯11)。
【選択図】 図8

Description

本発明は、記録用の画素信号を生成するための露光動作中に被写体の画像を表示する機能を備えた撮像装置に関する。
従来、被写体の光像を光電変換する撮像素子を備えた撮像装置において、記録用の画素信号を生成するための露光動作(本露光動作)が比較的長時間継続して行われる場合に、その本露光動作中に被写体の画像を所定の表示部に表示する技術が知られている(例えば、下記特許文献1)。
特許文献1には、本露光期間中にもライブビュー画像の表示を行わせるようにすることを目的として、非破壊読み出しが可能に構成された撮像素子を搭載し、本露光期間、この撮像素子の指定された画素の画素データを非破壊で読み出し、この画素データによりライブビュー画像を生成するようにしたデジタルカメラが記載されている。
このような非破壊読み出しの機能を有する撮像装置において、本露光動作の期間に撮像素子の画素に適切な露光量だけ露光されるように露光時間等を自動的に設定する露出制御は、非破壊で読み出した画素の画素データを用いて行われる。
特開2002−27326号公報
しかしながら、このような非破壊読み出しの撮像素子は一般的なものではなく、コストアップを招来し、また、S/N等の性能の点においても問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、非破壊読出しの撮像素子を用いることなく露出制御を行うことのできる撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、それぞれ異なる色を受光する複数種類の画素を備え、画素信号を出力するとこの画素信号が残存しない破壊読み出しの撮像素子と、前記撮像素子の複数の画素のうち一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる撮像制御部と、前記所定の時間毎に前記一部の画素から得られる画素信号を順次加算する加算処理部と、前記加算後の画素信号に基づいて露出制御を行う露出制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記露出制御部による露出制御中、前記撮像素子の露出状況を表示する露出状況表示部を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、画像を表示する画像表示部と、前記撮像素子の画素から出力される画素信号の画素値を増幅して前記加算処理部に出力する増幅部と、前記増幅部による増幅処理の増幅率を一定とする第1の増幅モードと、前記増幅率を変化させる第2の増幅モードとの間でモードの切替を行うモード切替制御部とを備え、前記モード切替制御部は、前記入力操作部により前記露光開始指示が行われると、前記第1の増幅モードに設定し、前記表示制御部は、この一定の増幅率で増幅された画素信号により構成される画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔について複数設定可能に構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置において、前記露出制御部による露出制御が行われている場合に、前記撮像素子による露光動作を終了する指示を入力するための入力操作部を備えることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、前記撮像制御部により前記一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる前に検出した被写体の輝度に応じて前記時間間隔を設定する時間間隔設定部を備えることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔を設定する入力を行うための入力操作部を備えることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置において、前記撮像制御部は、前記入力操作部により前記撮像素子による露光動作を終了する指示が入力されると、前記一部の画素以外の他の画素から画素信号を出力させ、前記増幅部は、その指示が行われた時点で得られる加算後の画素信号の画素値と所定値との差を解消する増幅率で、前記他の画素から出力された画素信号の画素値を増幅することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、破壊読み出しの撮像素子における複数の画素のうち一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させ、前記所定の時間毎に前記一部の画素から得られる画素信号を順次加算するとともに、この加算後の画素信号に基づいて露出制御を行うようにしたので、非破壊読出しの撮像素子を用いることなく露出制御を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、露出制御中、撮像素子の露出状況を表示するようにしたので、撮影者は撮像素子の露出状況(露光状態)を視認することができる。
請求項3に記載の発明によれば、入力操作部により前記露光開始指示が行われると、増幅部による増幅処理の増幅率を一定とする第1の増幅モードに設定し、画像表示部は、この一定の増幅率で増幅された画素信号により構成される画像を表示するようにしたので、画像表示部には、ほぼ撮像素子の露光状態に応じた明るさの画像が表示される。これにより、画像表示部に表示される画像によって撮像素子の露出状況(露光状態)を視認することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔について複数設定可能に構成したので、前記一部の画素から画素信号を出力させる時間間隔を、例えば被写体の輝度等に応じて適切な値に設定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、露出制御が行われている場合に、撮像素子による露光動作を終了する指示を入力するための入力操作部を備えたので、撮影者の意思で、すなわち構図が最適であると撮影者が考えるタイミングで撮像素子の露出を終了させることができ、撮影者の意図する構図の画像を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、撮像制御部により前記一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる前に検出した被写体の輝度に応じて前記時間間隔を設定する時間間隔設定部を備えたので、前記一部の画素から画素信号を出力させる時間間隔を、前記一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる前に検出した被写体の輝度に応じて適切な値に設定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔を設定する入力を行うための入力操作部を備えたので、前記一部の画素から画素信号を出力させる時間間隔を、手動で適切な値に設定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、撮像素子による露光動作を終了する指示が行われた時点で得られる加算後の画素信号の画素値と所定値との差を解消する増幅率で、前記他の画素から出力された画素信号の画素値を増幅するようにしたので、撮像装置において算出された適切な露光量に達する前に撮像素子による露光動作を終了する指示が行われた場合でも、適切な明るさを有する画像を得ることができる。
本発明に係る撮像装置の実施形態について説明する。
図1は、撮像装置1の正面図、図2は、撮像装置1の背面図である。
図1、図2に示すように、撮像装置1は、電源ボタン2と、光学系3と、LCD(Liquid Crystal Display)4と、光学ファインダー5と、内蔵フラッシュ6と、モード設定スイッチ7と、4連スイッチ8と、シャッターボタン9と、長秒モニタリングスイッチ10とを備える。
電源ボタン2は、撮像装置1の電源のオンオフを切り替えるものである。
光学系3は、ズームレンズや図略のメカニカルシャッター等を備えてなり、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子11(図3参照)の撮像面に、被写体の光学像を結像するものである。
LCD4は、ライブビュー画像及び後述するメモリカードm(図3参照)に記録する画像(記録画像)の表示や、メモリカードmに記録された画像の再生表示等を行うものである。
ライブビュー画像は、被写体の画像を記録するまでの期間、一定の周期(1/30秒)でLCD4に切換表示される撮像素子11で撮像された画像をいい、このライブビュー画像により、被写体の状態が略リアルタイムでLCD4に表示され、撮影者は被写体の状態をLCD4で確認することができる。
光学ファインダー5は、被写体が撮影される範囲を光学的に観察できるようにするものである。
内蔵フラッシュ6は、撮像素子11への露光量が不足している場合等に、該被写体に照明光を照射するものである。
モード設定スイッチ7は、被写体像の撮影を行なう「撮影モード」と、メモリカードmに記録された撮影画像をLCD4に再生表示する「再生モード」と、各種機能の設定を行うための「メニューモード」との間でモードの切換設定を行うためのスイッチである。モード設定スイッチ7は、上下にスライドする3接点のスライドスイッチからなり、下にセットすると撮像装置1は撮影モードに設定され、中央にセットすると再生モードに設定され、上にセットするとメニューモードに設定される。
4連スイッチ8は、詳細には説明しないが、ズームレンズの光軸方向への移動や、露出補正、あるいはLCD4に再生する記録画像のコマ送り等を行うためのスイッチである。また、本実施形態の撮像装置1は、撮影モードの種類として、プログラムAEモード、絞り優先AEモード、シャッター速度優先AEモード及びマニュアルモードが備えられており、モード設定スイッチ7によりメニューモードが設定された状態で4連スイッチ8が操作されることにより、これらのモードを切り換えることができる。
プログラムAEモードは、予め設定されたAE(Auto Exposure)プログラムにしたがって絞り値とシャッタースピードとの組合せを自動的に設定するモードであり、絞り優先AEモードは、撮影者により予め設定された絞り値でシャッタースピードを設定して撮像を行うモードであり、シャッター速度優先AEモードは、撮影者により予め設定されたシャッタースピードで絞り値を設定して撮像を行うモードであり、マニュアルモードは、撮影者により予め設定されたシャッタースピードと絞り値とで撮像を行うモードである。
シャッターボタン9は、完全に押し切られる全押し操作と途中まで押される半押し操作との2段階で押圧操作されるボタンであり、露光制御のタイミングを指示するためのものである。前記各撮影モードにおいて、シャッターボタン9が操作されていない状態では、1/30(秒)毎に被写体の光学像が取り込まれ、LCD4へのライブビュー画像の表示が行われる。また、撮像装置1は、前述の各撮影モードでは、シャッターボタン9の半押し操作が行われることで、ライブビュー画像の表示に加えてシャッタースピードや絞り値等の設定が行われる撮像待機状態に設定され、全押し操作が行われることで、メモリカードmに記録する被写体の画像を生成するための後述する撮像素子11による露光動作(以下、本露光動作という)が開始される。
ここで、本実施形態の撮像装置1は、前述したいずれかの各撮影モードの設定時であって後述の長秒モニタリングモードに設定された場合に、本露光動作の期間に、メモリカードmに記録される画像の状態(各周期で得られる被写体の状態の画像を重畳した画像)をライブビュー画像としてリアルタイムでLCD4に表示するようにしている。
長秒モニタリングスイッチ10は、前述したいずれかの撮影モードの設定時において、本露光動作の期間が予め設定されたライブビュー画像の表示周期(例えば1/30秒)より著しく長いときに、その本露光動作期間にもライブビュー画像をLCD4に表示するモード(長秒モニタリングモード)に設定するためのものであり、押圧する毎に、長秒モニタリングモードの設定/非設定が交互に切り換えられる。
図3は、撮像装置1のシステムを示すブロック構成図である。同図において、図1,図2に示した部材と同一部材には同一の番号を付している。
撮像装置1は、光学系3と、LCD4と、撮像素子11と、タイミングジェネレータ12と、信号処理部13、A/D変換部14と、画像メモリ15と、VRAM(Video Random Access Memory)16と、操作部17と、制御部18とを備えて構成されている。
光学系3は、図1に示す光学系3に相当するものであり、前述したようにメカニカルシャッターを備える。LCD4は、図2に示すLCD4に相当するものである。
撮像素子11は、例えばフォトダイオード等で構成される複数の光電変換素子がマトリックス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCCDカラーエリアセンサである。以下、光電変換素子にカラーフィルタが配設されたものを撮像素子11の画素という。撮像素子11は、光学系3により結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として出力する。
撮像素子11は、詳細には説明しないが、フォトダイオード等からなる受光部、垂直転送部、及び水平転送部等を備えてなるインターライン型の撮像素子であり、プログレッシブ転送方式により各画素の電荷が取り出される。すなわち、各受光部で蓄積された電荷は、垂直同期信号により垂直転送部に転送され、各垂直転送部に転送された電荷は、水平同期信号により水平転送路に近い画素から順に該水平転送路に転送されることにより画素信号として取り出される。このような撮像素子11における各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期)等の撮像動作や、撮像素子11による露光動作の開始及び終了のタイミングは、後述のタイミングジェネレータ12等により制御される。
本実施形態の撮像装置1は、長秒モニタリングスイッチ10により長秒モニタリングモードの設定時と非設定時とで、記録画像の生成方法が異なる。
すなわち、長秒モニタリングモードの非設定時には、シャッターボタン9の全押し操作により本露光動作の開始(記録用の画素信号の生成開始)の指示が行われると、撮像素子11の略全ての画素が、画素信号が取り出されることなく露光動作を継続して行う。そのため、LCD4には何も表示されない。その後、予め算出されたシャッタースピードに相当する露光時間が経過すると、画素信号が取り出されることなく露光動作を継続することで電荷を蓄積していたそれらの画素による本露光動作が終了しこれらの画素から画素信号が取り出され、その取り出された画素信号を用いて記録画像が生成される。
一方、長秒モニタリングモードの設定時には、撮像素子11の複数の画素は、ライブビュー画像の表示用の画素(以下、LV表示用画素という)とメモリカードmへの記録用の画素(以下、記録用画素という)とに予め分けられ、シャッターボタン9の全押し操作の開始により本露光動作の開始の指示が行われると、LV表示用画素及び記録用画素による露光動作が行われる。
そして、本露光動作の期間、LV表示用画素から所定の時間間隔で画素信号が取り出され、その取り出した画素信号を用いて順次ライブビュー画像が生成される。これにより、LCD4に一定の時間間隔でライブビュー画像が更新的に表示される。また、これと並行して、記録用画素は、画素信号が取り出されることなく露光動作を継続して行う。その後、記録用画素による本露光動作が終了し該記録用画素から画素信号が取り出されると、その取り出された画素信号を用いて記録画像が生成される。
タイミングジェネレータ12は、制御部18から送信される基準クロックCLK0に基づいて、撮像素子11の駆動制御信号、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号等)等のクロック信号を生成し、撮像素子11に出力する。
信号処理部13は、撮像素子11から出力されるアナログの画素信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理部13は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路は、画素信号のノイズの低減を行うものであり、AGC回路は、画素信号のレベル調整を行うものである。
本実施形態では、撮影者の意思で本露光動作を終了させることができるようにして、撮影者の意図する構図の画像が得られるようにするため、撮像装置1において予め露光時間が算出されても、シャッターボタン9の全押し操作により開始された本露光動作を、再度のシャッターボタン9の全押し操作で終了できるようにしている。
そして、AGC回路は、通常(長秒モニタリングモードの非設定時及び長秒モニタリングモードの設定時における本露光動作の指示前)では、画素信号の画素値の増幅処理におけるゲインを変化させることでライブビュー画像が常に一定の明るさを有するように表示されるようにしているところ、長秒モニタリングモードの設定時で本露光動作の期間は、撮影者がLCD4に表示されるライブビュー画像を視認して、所望の構図が得られるタイミングを図り、本露光動作の終了を指示することができるように、ゲインが一定の値に固定される。これにより、図5に示すように、LCD4に表示されるライブビュー画像が時間の経過とともに明瞭となり、撮像素子11の露光状態を視認することができる。AGC回路によるゲインの設定は、後述のゲイン設定制御部20により行われる。
A/D変換部14は、信号処理部13により出力されたアナログのR,G,Bの画素信号を、複数のビットからなるデジタルの画素信号にそれぞれ変換するものである。
画像メモリ15は、A/D変換部14から出力される画素信号を一時的に格納するとともに、この画像信号に対して制御部18により後述の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。
VRAM16は、LCD4に再生表示される画像の画素信号のバッファメモリであり、LCD4の画素数に対応した画素信号の記録容量を有する。
操作部17は、シャッターボタン9のレリーズ操作を検出するスイッチ、モード設定スイッチ7、4連スイッチ8及び長秒モニタリングスイッチ10等を含むものである。
制御部18は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部(後述する第1、第2画像記憶部31,32を含む)が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、上述した各部材の駆動を関連付けて制御するものである。
ここで、長秒モニタリングモードの設定時に本露光動作中にもライブビュー画像をLCD4に表示する意義等について説明する。
長秒モニタリングモードの設定時において露光時間が長いときに、シャッターボタン9の全押し操作開始以降に行われる撮像素子11の露光動作によって得られる全ての画素信号を、メモリカードmへの記録用として用いるように構成した場合、ライブビュー画像表示用として用いることのできる画素信号が無いため、本露光動作中において、メモリカードmに記録される画像の状態をライブビュー画像としてLCD4に表示することはできない。
また、本露光動作の期間に、前述のライブビュー画像をLCD4に表示する構成を備えた場合であっても、各時点における被写体の状態を示した画像をライブビュー画像として表示する構成では、次のような不具合が生じる。
図4は、本露光動作が開始されてから12秒間にわたって連続的に打ち上げられた3発の花火について、その12秒間の期間における各時点でLCD4に表示されるライブビュー画像を示したものであり、この図4においては、各時点で、その1/30秒前に撮像された被写体の状態がライブビュー画像として表示されている。
このようなライブビュー画像の表示方法では、この12秒間のうちいずれかのタイミングで本露光動作の終了を指示しようとする場合に、その指示タイミングまでの花火の軌跡がLCD4に表示されないから、撮影者は、花火の状態を直接視認することで、例えば花火の状態が最も鮮やかになる等の所望の状態となるタイミングで撮像する被写体像を決定することとなる。
しかし、この場合、撮像装置1の一連の撮像動作が完了するまで、どのような画像が得られたのかが不明であり、また、被写体を直接視認する姿勢をとることにより撮像装置1の光軸すなわち撮影範囲がずれる等の要因によって、メモリカードmに記録された画像が所望の画像と大きく異なる場合がある。
以上の点に鑑みて、本実施形態では、撮像装置1に前述したような長秒モニタリングモードを備え、この長秒モニタリングモードの設定時には、シャッターボタン9の全押し操作が行われるまでの期間、本露光動作の露光時間がライブビュー画像の表示周期(例えば1/30秒)より著しく大きいときに、この本露光動作の期間にもライブビュー画像をLCD4にリアルタイムで表示するとともに、特にその本露光動作の期間に表示されるライブビュー画像は、メモリカードmに記録される画像の状態を表示したものとしている。
そして、このような構成を実現するため、前述したように、撮像素子11の複数の画素をLV表示用画素と記録用画素とに分け、記録用画素による本露光動作が終了し該画素から画素信号が取り出されるまでの期間は、LV表示用画素で生成される画素信号を一定の周期(例えば1/10秒)で読み出し、この読み出した画素信号を用いて順次ライブビュー画像を生成しLCD4に表示する。
また、本実施形態では、メモリカードmに記録される画像の状態をLCD4に表示させるため、図5に示すように、長秒モニタリングモードの設定時において、記録用画素による本露光動作の期間、前回の周期で生成されたライブビュー画像(正確には後述の加算画像)と今回の周期で得られる画像とを加算することで、今回のライブビュー画像を生成することにより、各時点で撮像される画像を重畳したライブビュー画像を表示する。
例えば、図5に示すように、シャッターボタン9の全押し操作の開始から12秒後には、その12秒間の期間に時間差をもって打ち上げられた3発の花火があたかも同時に開いたかのように画像が重畳されたライブビュー画像が生成され、そのライブビュー画像がLCD4に表示される。
さらに、本実施形態では、前述したように、撮影者の意思で本露光動作を終了させることができるようにするため、シャッターボタン9の全押し操作により開始された本露光動作を、再度のシャッターボタン9の全押し操作で本露光動作を終了できるようにするとともに、長秒モニタリングモードの設定時には、シャッターボタン9の半押し操作時に露出時間が算出されても、この露出時間に関係なく、前記加算された画像を構成する画素信号の画素値に基づいて適切な露光量が得られたものと判断した時点で自動的に撮像素子11の露光動作を終了するようにしている。
そして、撮像装置1は、撮影者によるシャッターボタン9の再度の全押し操作により本露光動作の終了が指示されたり、あるいは前記加算された画像を構成する画素信号の画素値に基づいて適切な露光量が得られたものと判断されると、記録用画素から出力される画素信号を用いて記録画像を生成する。
以上のような構成を実現すべく、図3に示すように、制御部18は、機能的に、露出制御部19、ゲイン設定制御部20、第1撮像制御部21、第1記録制御部22、加算処理部23、アスペクト補正処理部24、第2撮像制御部25、第2記録制御部26、記録画像生成部27、画像処理部28、表示制御部29、画像圧縮部30、第1画像記憶部31及び第2画像記憶部32を備えている。
露出制御部19は、シャッターボタン9の半押し操作が行われている期間に取り込まれた画像の輝度に基づき、露出制御値(絞り値及びシャッタースピードに相当する露光時間)を算出するものである。
ゲイン設定制御部20は、信号処理部13のAGC回路による増幅処理のゲイン設定を行うものである。前述したように、長秒モニタリングモードの設定時であって本露光動作の期間、ゲイン設定制御部20は、AGC回路による増幅処理のゲインを一定の値に設定する。これにより、LCD4に表示されるライブビュー画像が時間の経過とともに明瞭となり、撮像素子11の露光状態をLCD4で視認することができる。なお、ゲイン設定制御部20は、通常(長秒モニタリングモードの非設定時及び長秒モニタリングモードの設定時における本露光動作の指示前)では、撮像素子11の露光状態に応じてゲインを変化させている。
第1撮像制御部21は、長秒モニタリングモードの設定時において、シャッターボタン9により本露光動作の終了が指示されるまでの期間において、LCD4の縦方向(図2の矢印A方向)に対応する画素の配列方向において、一定の間隔を介して並ぶ複数の画素ラインをLV表示用の画素ラインとして選定し、このLV表示用画素に露光動作を行わせつつ該LV表示用画素から所定の周期で画素信号を取り出す一方、記録用画素から画素信号を取り出さず露光動作を行わせるように、タイミングジェネレータ12から撮像素子11に出力されるクロック信号を制御するものである。
図6は、長秒モニタリングモードの設定時において、シャッターボタン9の全押し操作の開始から12秒間にわたって連続的に打ち上げられた3発の花火について、前記開始タイミングから1秒経過した時点、4秒経過した時点、8秒経過した時点及び12秒経過した時点を一例として、各時点においてLV表示用画素から得られる画像(a)と、後述する加算画像(b)と、アスペクト補正画像(c)と、記録用画素から得られる画素信号で生成される画像(d)と、メモリカードmに記録する記録画像(e)とを示したものである。
本実施形態においては、シャッターボタン9の全押し操作による本露光動作の開始後、例えば1秒経過した時点で記録用画素から画素信号を読み出したものと仮定した場合に得られる画像は図6(d−1)に示すような画像となり、この図6(d−1)における黒線Pは、LV表示用画素信号からLV表示用として画素信号が取り出されることにより画像が欠落した部分である。
なお、長秒モニタリングモードの非設定時は、本露光動作の開始が指示されるまで、前記LV表示用画素から画素信号を取り出して該画素信号によりライブビュー画像を生成し、本露光動作の開始が指示されると、LV表示用画素及び記録用画素に、画素信号を取り出すことなく本露光動作を行わせる。
第1記録制御部22は、長秒モニタリングモードの設定時に、本露光動作の期間、LV表示用画素からA/D変換部14等の処理を経て出力される画素信号(図6(d)に示す黒線Pの部分に対応する画素信号)を、一時的に第1画像記憶部31に記録するものである。第1記録制御部22は、図6(a)に示すように、前述した複数の黒線Pの部分に対応する画像を上下方向に隣接させてなる画像を生成し、この画像を第1画像記憶部31に記録する。
加算処理部23は、長秒モニタリングモードの設定時に、本露光動作の開始後における第2番目の周期以降、第1記録制御部22により第1画像記憶部31に画像が記録されるたびに、それらの画像を加算処理した加算画像を生成し、この加算画像を第1画像記憶部31に記録するものである。
図6に示すように、本露光動作の開始後、例えば1秒経過した時点では、加算処理部23は、その時点においてLV表示用画素の画素信号からなる画像(a−1)と、その時点より1周期(例えば1/30秒)前において生成された加算画像とを加算した加算画像(b−1)を生成する。同様に、本露光動作の開始後、例えば4秒経過した時点、8秒経過した時点、12秒経過した時点においても、加算処理部23は、各時点でLV表示用画素から出力される画素信号からなる画像(a−2),(a−3),(a−4)と、その時点より1周期(例えば1/30秒)前において生成された加算画像とを加算した加算画像(b−2),(b−3),(b−4)を生成する。
このように、今回の周期で得られた画素信号からなる画像をPn(n=1,2,…,k−1,k)と表すものとすると、LV表示用画素による露光動作及びこの露光動作により得られる画素信号の読み出しをn回繰り返したときの加算画像Gnは、Gn=P1+P2+…+Pnとなる。
アスペクト補正処理部24は、図6(c)に示すように、加算処理部23により生成された加算画像をLCD4に表示する際に、その加算画像をLCD4のアスペクトに補正し、そのアスペクト補正画像を第2画像記憶部32に記録するものである。これにより、長秒モニタリングモードの設定時において、本露光動作の期間、各時点における被写体の画像を重畳させたライブビュー画像(動体の軌跡が全て表示された画像)をLCD4に表示することができる。
第2撮像制御部25は、前記加算処理部23により生成された加算画像を構成する画素信号の画素値に基づき、記録用画素の露光量が適切な値に達したものと判断されるとき、あるいは撮影者によるシャッターボタン9の再操作により本露光動作の終了が指示されると、長秒モニタリングモードの設定時では、記録用画素から画素信号を出力させるべくタイミングジェネレータ12から撮像素子11に出力されるクロック信号を制御し、長秒モニタリングモードの非設定時では、略全ての画素から画素信号を出力させるべくタイミングジェネレータ12から撮像素子11に出力されるクロック信号を制御するものである。
第2記録制御部26は、第2撮像制御部25による制御によりA/D変換部14等を介して得られた画素信号を、一時的に第2画像記憶部32に記録するものである。
記録画像生成部27は、第2記録制御部26により第2画像記憶部32に記録された画素信号を用いて、メモリカードmに記録する記録画像を生成するものである。すなわち、記録画像生成部27は、長秒モニタリングモードの設定時には、例えば、図6(d)に示すように、本露光動作の開始から12秒経過した時点で本露光動作が終了されたものとすると、記録画像生成部27は、この時点で記録用画素からA/D変換部14等の処理を経て得られる画素信号を用いて記録画像を生成する。
また、記録画像生成部27は、長秒モニタリングモードの非設定時には、第2画像記憶部32に記録された略全ての画素信号を用いて記録画像を生成する。
画像処理部28は、アスペクト補正処理部24から出力されるアスペクト補正画像、または記録画像生成部27から出力される記録画像に対し、黒レベルを基準の黒レベルに補正する黒レベル補正、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換を行うホワイトバランスの調整、R(赤),G(緑),B(青)の各色のデジタル信号のγ特性を補正するγ補正を行うものである。
表示制御部29は、画像処理部28から出力される画像をLCD4に表示させるべく、その画像の画素データをVRAM16に転送するものである。これにより、長秒モニタリングモードの非設定時には、本露光動作が開始されるまでの期間、また、長秒モニタリングモードの設定時には、本露光動作が開始されるまでの期間に加えて本露光動作期間中にも、LCD4に被写体の状態(長秒モニタリングモードではメモリカードmに記録される画像の状態)をライブビュー画像としてリアルタイムで表示することができる。
画像圧縮部30は、画像処理部28により上記各種の処理が施された記録画像の画素データに、2次元DCT(Discrete Cosine Transform)変換、ハフマン符号化等のJPEG(Joint Picture Experts Group)方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像データを生成し、この圧縮画像データに、撮影画像に関する情報(圧縮率等の情報)を付加した画像ファイルをメモリカードmに記録するものである。
メモリカードmには、画像データが時系列的に配列して記録され、各コマ毎に、JPEG方式により圧縮された圧縮画像が、撮影画像に関するインデックス情報(コマ番号、露出値、シャッタースピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオンオフのデータ、シーン情報等の情報)とともに記録される。
次に、本実施形態の撮像装置1の特徴部分である長秒モニタリングモードの設定時における撮像処理を、図7に示すタイムチャートを用いて説明する。
図7に示すように、長秒モニタリングモードの設定時においては、時刻T=T1でシャッターボタン9の全押し操作が行われると、LV表示用画素の画素信号によりライブビュー画像が生成され、表示制御部29は、このライブビュー画像をLCD4に表示させる。
そして、時刻T=T1で、第1撮像制御部21は、その時刻T=T1より所定時間遅延した時刻T=T2から、LV表示用画素に1/10秒の周期で画素信号を出力させる一方、記録用画素からは画素信号を出力させることなく露光動作を継続して行わせる。
そして、第1記録制御部22は、第1画像記憶部31の記憶領域をクリアにした後、1/10秒の周期でLV表示用画素から読み出した画素信号を第1画像記憶部31に記憶させる。この取得した画素信号が本露光動作の開始以降の第1回目の周期で得られたものである場合には、加算処理部23による加算処理を実行せず、アスペクト補正処理部24及び画像処理部28は、アスペクト補正処理等の各種処理を施す。一方、前記読み出した画素信号が第2回目以降の周期で得られたものである場合には、加算処理部23は、各時点でLV表示用画素から出力され第1画像記憶部31に記録された画像と、その時点より1周期前において生成された加算画像とを加算する加算処理を行った後、アスペクト補正処理部24及び画像処理部28は、アスペクト補正処理等の各種処理を施す。
そして、アスペクト補正処理等の処理が終了すると、表示制御部29は、この処理後の画像をLCD4に表示させ、本露光動作が終了するまで前述の処理が繰り返し行われる。これにより、LCD4には、各時点で撮像された画像が重畳されたライブビュー画像が表示される。
図7では、ライブビュー画像の表示周期が1/30秒とされているため、LV表示用画素から次の周期で画素信号を取得するまでの間(1/10秒間)、各周期で得られた画素信号により構成される画像が、それぞれ3回ずつLCD4に表示されることを示している。例えば、シャッターボタン9の全押し操作が開始されてから、第1回目の周期、すなわち「蓄積1」の期間でLV表示用画素から得られた画素信号「出力1」が、「画像1」として3回LCD4に表示される。また、第2回目以降の周期、例えば「蓄積2」の期間でLV表示用画素から得られた画素信号「出力2」が、この画素信号により構成される「画像2」と前述の「画像1」とが加算され、この加算画像「画像1+2」が3回LCD4に表示される。また、図7においては、シャッターボタン9の全押し操作中におけるLV表示用画素の画素信号の読み出し動作(垂直転送路への電荷の転送等)が50回にわたって周期的に行われたことを示す。
そして、時刻T=T3で記録用画素の露光量が適切な値に達したものと判断されると、あるいは撮影者によるシャッターボタン9の再操作により本露光動作の終了が指示されると、そのタイミングより所定時間遅延した時刻T=T4で、シャッターボタン9の全押し操作の開始以降露光動作を継続して行っていた記録用画素による露光動作が終了され、第2撮像制御部25は、時刻T=T2から時刻T=T4までの「蓄積α」の期間、画素信号が読み出されることなく露光動作が継続して行われた記録用画素により得られる画素信号「出力α」をその記録用画素に出力させ、第2記録制御部20は、この画素信号「出力α」を第2画像記憶部32に記憶させる。
その後、画像処理部28は、第2画像記憶部32に記憶された画素信号「出力α」に対し黒レベル補正等の処理を施した後、画像圧縮部30は、圧縮処理を施してこの圧縮後の画像をメモリカードmに記録する。なお、表示制御部29は、本露光動作が終了される直前に生成された加算画像「1+…+49」に対してアスペクト補正処理等の各種処理が施された画像を所定時間LCD4に表示させる。
本実施形態の撮像装置1の特徴部分である長秒モニタリングモードの設定時における撮像処理を、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図8に示すように、長秒モニタリングスイッチ10がオンされると(ステップ♯1でYES)、露出制御部19は、被写体の輝度に基づき撮像素子11の露光量が適正値となるようなシャッタースピード及び絞り値を算出する(ステップ♯2)。そして、その算出された露光時間が前記所定値以上のとき(ステップ♯3でYES)には、以下の長秒AE処理を行うモードとなる(ステップ♯4)。
そして、シャッターボタン9の全押し操作が行われると(ステップ♯5でYES)、ゲイン設定制御部20は、信号処理部13のAGC回路による増幅処理のゲインを一定値に固定する(ステップ♯6)。これは、前述したように、LCD4に表示されるライブビュー画像が時間の経過とともに明瞭となるようにし、撮像素子11の露光状態を視認することができるようにするためである。そして、第1撮像制御部21は、撮像素子11のLV表示用画素から画素信号を読み出し、前述のアスペクトの補正(間引き)処理を行ってライブビュー画像の生成を開始する(ステップ♯7)。
第1撮像制御部21は、撮像素子11のLV表示用画素から画素信号を読み出すと、加算処理部23は、その画素信号と前回の周期で生成された加算画像を構成する画素信号とを順次加算し、その加算処理後の画素信号により構成される加算画像をLCD4に表示する(ステップ♯8)。
そしてシャッターボタン9の全押し操作が再度行われていないとき、すなわち撮像素子11による本露光動作の終了が指示されていないときには(ステップ♯9でNO)、生成されたライブビュー画像を構成する画素信号の画素値が適正値になったか否かを判定する(ステップ♯10)。その判定の結果、前記画素信号の画素値が前記適正値に達していないとき(ステップ♯10でNO)には、次の周期でLV表示用画素から画素信号を読み出し(ステップ♯11)、ステップ♯8の処理に戻る。
一方、ステップ♯10で前記画素信号の画素値が前記適正値となると(ステップ♯10でYES)、記録用画素から得られる画素信号により記録画像を生成して、その記録画像をメモリカードmに記録する(ステップ♯12)。
また、ステップ♯9において、シャッターボタン9の全押し操作が再度行われると(ステップ♯9でYES)、ゲイン設定制御部20は、その時点で生成されている加算画像を構成する画素信号の画素値を確認し(ステップ♯13)、信号処理部13のAGC回路による増幅処理のゲインを、この画素値と前記適正値との差を解消する値に設定する。(ステップ♯14)。これにより、記録用画素から得られた画素信号の画素値が前記ゲインで増幅され、適切な明るさを有する綺麗な記録画像を得ることができる。そして、画像圧縮部30は、圧縮処理を施した記録画像をメモリカードmに記録する(ステップ♯12)。
ステップ♯2において算出された露光時間が前記所定値未満のとき(ステップ♯3でNO)には、通常の自動露出制御(算出された露光時間に基づき露光動作)を行うモードとなり、算出された露光時間が一時的に記憶される(ステップ♯15)。そして、シャッターボタン9の全押し操作が行われない間は(ステップ♯16でNO)には、ステップ♯2,♯3,♯15の処理が繰り返し行われ、シャッターボタン9の全押し操作が行われると(ステップ♯16でYES)、第2撮像制御部25は、ステップ♯2で算出された露光時間だけ撮像素子11の露光動作を行わせ(ステップ♯17)、この露光動作により得られる画素信号をメモリカードmに記録する(ステップ♯18)。
ステップ♯12または♯18の処理後、引き続き撮像が行われるか否かを判定し(ステップ♯19)、撮像が引き続き行われる場合には(ステップ♯19でYES)、ステップ♯2の処理に戻る一方、撮像が引き続き行われない場合には(ステップ♯19でNO)、撮像を終了する(ステップ♯20)。
このように、破壊読出しの撮像素子11の画素をLV表示用と記録画像用とに分け、長秒モニタリングモードの設定時であって本露光動作の期間は、LV表示用画素から画素信号を読み出すとともに、画素信号を読み出す度に加算し、その加算された画素信号に基づいて記録用画素の露光状態を検出するようにしたので、非破壊読出しの撮像素子を用いることなく適切な露出制御を行うことができる。
また、長秒モニタリングモードの設定時であって本露光動作の期間は、画素信号のゲインを一定の値に設定し、LCD4に表示されるライブビュー画像が時間の経過とともに明瞭となるようにしたので、撮像素子11の露光状態を視認することができる。
また、本露光動作に期間にシャッターボタン9の全押し操作を再度行うことで、その本露光動作を終了する機能を搭載し、本露光動作を撮影者の意思で終了できるようにしたので、撮影者が意図する構図の画像を得ることができる。
そして、本露光動作に期間にシャッターボタン9の再度の全押し操作により、本露光動作を撮影者の意思で終了させると、AGC回路による増幅処理のゲインを、その時点で生成されている加算画像を構成する画素信号の画素値と適正値との差を解消するゲインに設定するようにしたので、本露光動作を撮影者の意思で終了させたことで露光量が不足しても、記録用画素から得られた画素信号の画素値が前記ゲインで増幅され、適度な明るさを有する綺麗な記録画像を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、次の変形形態(1)〜(8)も採用可能である。
(1)前記実施形態においては、長秒モニタリングモードの設定時であって本露光動作の期間は、撮像素子11の露光状態を視認することができるように、画素信号のゲインを一定の値に固定するようにしたが、これに限らず、次のように構成することによっても、撮像素子11の露光状態を撮影者に認識させることができる。
図9に示すように、LCD4の表示画面における右側部に、縦方向に延びるバー表示部33が設けられており、加算画像を構成する画素信号に基づいて導出された記録用画素の露光量をバー表示部33に表示されるバーBの長さで表す。バーBの長さが最長となるときに、記録用画素の露光量に適正値に達したことを示す。この場合、制御部18に、加算画像を構成する画素信号に基づき、記録用画素の露光量を導出する露光量導出部と、この露光量導出部により導出された露光量(露光状態)をLCD4にバー表示で表示させる露出状況表示制御部とを備えるとよい。
撮像素子11の露光状態をLCD4に表示する他の形態として、例えば表記文字や色などにより表示形態の異なる2つの点灯部を備え、記録用画素の露光量が適正値に達していない間は、一方の点灯部のみを点灯させ、前記露光量が適正値に達すると、他方の点灯部の点灯に切り換わるようにすることで、露出状況が適正なものとなったことを撮影者に視覚的に報知するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、予め設定された時間間隔でLV表示用画素から画素信号を取り出して、これらの画素信号から加算画像を生成し、ライブビュー画像としてLCD4に表示するようにしたが、LV表示用画素から画素信号を取り出す時間間隔を次のように設定してもよい。
例えば、設定された露光時間が1(s)から2(s)までの範囲であるときには、LV表示用画素から画素信号を取り出す時間間隔を1/10(s)に設定し、算出された露光時間が2(s)〜5(s)までの範囲であるときには、前記時間間隔を1/5(s)に設定し、算出された露光時間が5(s)〜10(s)までの範囲であるときには、前記時間間隔を1/3(s)に設定し、算出された露光時間が15(s)以上の範囲であるときには、前記時間間隔を1/2(s)に設定する。
このように、設定された露光時間が長いほど、被写体は動きの少ないものであることが多いことから、その露光時間が長いほど、LV表示用画素から画素信号を取り出す時間間隔を長くすることで、露光を終了すべきタイミングを把握し易くして露光誤差を小さくすること、及び所謂オフセット(暗電流(撮像素子に光が当っていない状態でも発生する電荷)による黒レベル(オプティカルブラック)のずれ)の発生を抑制することと、ライブビュー画像の表示等に要する消費電力を抑制することとを、バランスよく実現することができる。なお、この処理は、図8に示すフローチャートのステップ♯6の処理と♯7の処理との間に行うようにすればよい。
また、この設定方法に対し、露光を終了すべきタイミングをより把握し易くして露光誤差をより小さくするという点から、前述のように設定された露光時間のうち、例えば、設定された露光時間が2(s)から5(s)までの範囲であるときには、LV表示用画素から画素信号を取り出す時間間隔を、前半の期間は1/5(s)に、後半の期間は1/10(s)にそれぞれ設定し、設定された露光時間が5(s)〜10(s)までの範囲であるときには、前記時間間隔を始めの1/3の期間は1/3(s)に、その次の1/3の期間は1/5(s)に、最後の1/3の期間は1/10(s)にそれぞれ設定し、設定された露光時間が15(s)以上の範囲であるときには、前記時間間隔を始めの1/2の期間は1/2(s)に、その次の1/4の期間は1/3(s)に、最後の1/4の期間は1/10(s)にそれぞれ設定してもよい。
これらの時間間隔は、例えば、4連スイッチ8により手動で設定できるようにしてもよいし、あるいは、撮像装置1において、本露光動作の前に得られる画素信号(シャッターボタン9の半押し時に表示されるライブビュー画像を構成する画素信号)から算出される被写体の輝度に基づいて自動的に設定するようにしてもよい。
(3)上記実施形態においては、撮像装置1が前述した各撮影モードで長秒モニタリングモードに設定された場合について説明したが、バルブ撮影モードが設定可能であるときには、このバルブ撮影モードの設定時であって長秒モニタリングモードに設定された場合においても、前述のように撮像素子11の複数の画素をLV表示用と記録用とに分け、本露光動作中には、LV表示用の画素から画素信号を読み出してライブビュー画像を表示するとともに、本露光動作が終了すると記録用画素から画素信号を得て記録画像を生成するようにしてもよい。
なお、バルブ撮影モードは、メカニカルシャッターを開閉するタイミングを撮影者がシャッターボタン9で指示するバルブ撮影を行うモードであり、シャッターボタン9が全押し操作されることで電子シャッターにより撮像素子11による記録用の露光動作が開始され、シャッターボタン9の全押しが解除されることでメカニカルシャッターが閉じてその露光動作が終了されるモードであり、撮像装置1に比較的長時間(例えば10秒など)露光させて被写体を撮影することができる。
(4)上記実施形態では、被写体の画像を表示するものとしてLCD4を備え、LCD4にライブビュー画像等を表示するようにしたが、これに限らず、光学ファインダー5の代わりに電子ビューファインダーが備えられている場合には、電子ビューファインダーにもライブビュー画像を表示するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、撮像素子を駆動するための駆動制御信号の生成の容易さの点から、プログレッシブ転送方式の撮像素子を採用したが、インターレース転送方式の撮像素子を採用した撮像装置にも本発明の適用は可能である。
(6)上記実施形態では、画像を記録する手段として、メモリカードmを採用したが、これに限られず、当該撮像装置1が、例えばコンピュータなど記憶容量を有する機器と、通信ケーブル、あるいは通信ネットワークを介して通信可能に構成されている場合には、そのコンピュータ等の機器に画像を記録するようにしてもよい。
(7)前記実施形態においては、撮像素子11として、各光電変換素子の受光面に原色フィルター(R(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタ)を配設したCCDを採用したが、これに限られず、補色フィルター(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー))を配設したCCDを採用してもよい。
(8)前記実施形態では、記録用画素から得られる画素信号を用いて記録画像を生成するようにしたが、これに限らず、本露光動作が終了した時点で生成される加算画像と、記録用画素から得られる画素信号とを加算して記録画像を生成するようにしてもよい。この場合、記録画像の大きさは、撮像素子11に備えられる略全ての画素数に対応したものとなる。
また、図10に示すように、垂直方向及び水平方向に所定の間隔を介して離間した画素をLV表示用画素とし、このLV表示用画素から取り出した画素信号を用いてライブビュー画像を生成するようにしてもよい。
この場合、シャッターボタン9の全押し操作後、仮に例えば1秒経過した時点において記録画像用の画素から読み出した画素信号から得られる画像は、図10(c−1)に示すような画像となり、LV表示用画素から出力される画素信号は、この図10(c−1)において黒点G’の部分に対応するものとなり、仮にLV表示用画素から出力される画素信号を加算した場合に生成される画像は、図10(b−1)に示すものとなる。
そして、このようにLV表示用画素を選定した場合に、本露光動作が終了すると、図10(d)に示すように、記録用画素から出力される画素信号により構成される画像に、LV表示用画素から出力される画素信号を加算してなる画像を補間して記録画像を生成するとよい。あるいは、記録用画素から出力される画素信号だけで記録画像を生成するようにしてもよい。
本発明に係る撮像装置の正面図である。 本発明に係る撮像装置の背面図である。 撮像装置のシステムを示すブロック構成図である。 従来のライブビュー画像の一例を示す図である。 本発明に係る撮像装置において表示されるライブビュー画像の一例を示す図である。 長秒モニタリングモードの設定時において、シャッターボタンの全押し操作が開始されてから12秒間にわたって連続的に打ち上げられた3発の花火について、1秒経過した時点、4秒経過した時点、8秒経過した時点及び12秒経過した時点を一例として、各時点において、記録用画素の露光動作により得られる画像と、後述する加算画像及びアスペクト補正画像と、記録用画素から出力される画素信号により得られる画像と、メモリカードに記録する記録画像を示した図である。 本発明に係る撮像装置の長秒モニタリングモードにおける撮像処理を示すタイムチャートである。 撮像装置の長秒モニタリングモードの設定時における撮像処理を示すフローチャートである。 撮像素子の露光状況の他の表示形態を示す図である。 LV表示用画素の他の選定方法を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
4 LCD
9 シャッターボタン
10 長秒モニタリングスイッチ
11 撮像素子
12 タイミングジェネレータ
18 制御部
19 露出制御部
20 ゲイン設定制御部
21 第1撮像制御部
22 第1記録制御部
23 加算処理部
24 アスペクト補正処理部
25 第2撮像制御部
26 第2記録制御部
27 記録画像生成部
28 画像処理部
29 表示制御部
30 画像圧縮部
31 第1画像記憶部
32 第2画像記憶部

Claims (8)

  1. それぞれ異なる色を受光する複数種類の画素を備え、画素信号を出力するとこの画素信号が残存しない破壊読み出しの撮像素子と、
    前記撮像素子の複数の画素のうち一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる撮像制御部と、
    前記所定の時間毎に前記一部の画素から得られる画素信号を順次加算する加算処理部と、
    前記加算後の画素信号に基づいて露出制御を行う露出制御部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記露出制御部による露出制御中、前記撮像素子の露出状況を表示する露出状況表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 画像を表示する画像表示部と、前記撮像素子の画素から出力される画素信号の画素値を増幅して前記加算処理部に出力する増幅部と、
    前記増幅部による増幅処理の増幅率を一定とする第1の増幅モードと、前記増幅率を変化させる第2の増幅モードとの間でモードの切替を行うモード切替制御部とを備え、
    前記モード切替制御部は、前記入力操作部により前記露光開始指示が行われると、前記第1の増幅モードに設定し、前記表示制御部は、この一定の増幅率で増幅された画素信号により構成される画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔について複数設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記露出制御部による露出制御が行われている場合に、前記撮像素子による露光動作を終了する指示を入力するための入力操作部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記撮像制御部により前記一部の画素に所定の時間間隔で画素信号を出力させる前に検出した被写体の輝度に応じて前記時間間隔を設定する時間間隔設定部を備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記一部の画素が画素信号を出力する前記時間間隔を設定する入力を行うための入力操作部を備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像制御部は、前記入力操作部により前記撮像素子による露光動作を終了する指示が入力されると、前記一部の画素以外の他の画素から画素信号を出力させ、前記増幅部は、その指示が行われた時点で得られる加算後の画素信号の画素値と所定値との差を解消する増幅率で、前記他の画素から出力された画素信号の画素値を増幅することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
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