JP2005116332A - 車両用灯具の装飾部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明樹脂から成る基材樹脂材料12にメタリック顔料13を混入した原着メタリック樹脂を使用して成形された基材11と、この基材の裏面の少なくとも一部に塗布された遮光塗料から成る遮光部20と、を含むように、車両用灯具の装飾部10を構成する。
【選択図】 図1
Description
このような構成の車両用灯具の装飾部1によれば、装飾部1を観察したとき、メタリック塗膜層3を視認することにより、メタリック感が得られるようになっている。
このような構成の車両用灯具の装飾部4によれば、装飾部1を観察したとき、原着メタリック樹脂から成る基材5を視認することにより、メタリック調の外観を呈して、メタリック感が得られるようになっている。
即ち、車両用灯具の装飾部1においては、メタリック塗膜層3の厚さが10乃至30μm程度であることから、メタリック塗料として透明な材料を使用したとしても、外観にて奥行き感を表わすことが困難である。
さらに、メタリック塗膜層3がメタリック塗料の塗装により形成されていることから、塗装の際に塗料溜りやタレ等が発生して、不良品となることがある。
これに対して、原着メタリック樹脂の基材樹脂材料として透明樹脂を使用すると、メタリック感が目立たなくなってしまうと共に、漏光が発生することから、エクステンションとして使用することができなくなってしまう。
この第二の態様では、透明樹脂から成る基材が十分な厚さを有していることにより、外観にて十分に奥行き感が得られることになる。
この第三の態様では、基材の裏面に遮光部のない領域を画成することによって、この領域にて、車両用灯具の光源からの光を裏側からレンズ部として透過させることができる。従って、遮光部の無いレンズ部と遮光部の在る非レンズ部を混在させることができるので、車両用灯具の多様な意匠を実現することが可能になる。
この第四の態様では、透明材料から成る基材の厚さにより外観にて奥行き感を実現すると共に、外部から基材内に入射して内部で反射され再び外部に出射する光が着色光となるので、着色による色調の調整を行なって、車両用灯具のデザインの自由度を大きくすることができる。
この第五の態様では、外部から基材内に入射し、さらに遮光部に入射した光は、遮光部の黒色塗料により吸収される。
この第六の態様では、外部から基材内に入射し、さらに遮光部に入射した光は、遮光部により反射される際に、遮光部を構成する着色塗料により着色されるので、着色による色調の調整を行なって、車両用灯具のデザインの自由度を大きくすることができる。
従って、本発明によれば、外観に奥行き感があると共に、不良品の発生を低減し、さらにレンズ部としても使用することができるようにした、車両用灯具の装飾部が提供され得ることになる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1において、車両用灯具の装飾部10は、基材11と、基材11の裏面の一部領域に設けられた遮光部20と、から構成されている。
この場合、基材11を構成する基材樹脂材料12は、従来の不透明樹脂ではなく、例えばPC(ポリカーボネイト),PMMA(ポリメチルメタクリレート),PCO(シクロオレフィン),PS(ポリスチレン),MS(スチレン‐メチルメタクリレート共重合樹脂),PAR(ポリアリレート)等の透明樹脂から構成されている。
尚、この透明樹脂は、無色透明に限らず、半透明色に着色されていてもよい。
上記遮光部20は、黒色または着色の遮光塗料から成り、基材11の裏面の一部領域11aを残して、領域11bに塗布されることにより構成されている。
従って、メタリック調の外観を呈することになり、奥行き感即ちクリスタル感が得られることになる。
さらに、遮光部20が着色塗料により構成されている場合には、外部から基材11を通って遮光部20に入射した光が、遮光部20により反射されると共に着色され、再び外部に出射することになる。
従って、一つの装飾部10において、遮光部20の有無によって、反射部またはレンズ部が混在することにより、多様で斬新な車両用灯具の装飾部10のデザインを実現することができる。
図2及び図3において、車両用灯具30は、自動車の前照灯であって、その装飾部としてのエクステンション31が、図1に示した車両用灯具の装飾部10と同様に構成されている。
即ち、図4において、エクステンション31は、基材11の裏面全体に遮光部20が設けられている。
尚、車両用灯具30の光源バルブ32が点灯したときには、光源バルブ32からの光は、遮光部20が基材11の裏面全体に塗布されていることから、エクステンション31を透過しないので、エクステンション31により所望配光特性が得られることになる。
図5及び図6において、車両用灯具40は、自動車のリアコンビネーションランプであって、その装飾部としてのランプ部41が、図1に示した車両用灯具の装飾部10と同様に構成されている。
即ち、図7において、ランプ部41は、基材11の裏面に、縞状に遮光部20が設けられており、遮光部20を備えない領域11aが、遮光部20を備える領域より大面積となるように形成されている。
さらに、本発明による遮光部を有する原着メタリック樹脂を使用して成形された基板により単独の部品を形成し、車両用灯具に組み込むことにより装飾部としても良いものである。
さらに、上述した実施形態においては、基材11を構成する基材樹脂材料12及び遮光部20を構成する遮光塗料に関して、全体が無色/黒色または着色である場合について説明したが、これに限らず、部分的に着色するようにしてもよい。これにより、より一層多様な色調によるデザインが可能になる。
11 基材
11a 領域(遮光部のない領域)
11b 領域(遮光部の在る領域)
12 基材樹脂材料
13 メタリック顔料
20 遮光部
30 車両用灯具
31 エクステンション(装飾部)
40 車両用灯具
41 ランプ部(装飾部)
Claims (6)
- 透明樹脂から成る基材樹脂材料にメタリック顔料を混入した原着メタリック樹脂を使用して成形された基材と、
この基材の裏面の少なくとも一部に塗布された遮光塗料から成る遮光部と、
を含んでいることを特徴とする、車両用灯具の装飾部。 - 上記基材の厚さが1.2乃至5mmであることを特徴とする、請求項1に記載の車両用灯具の装飾部。
- 上記基材の裏面に遮光部を備えていない領域が、車両用灯具の光源からの光を透過させるレンズ部として使用されることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両用灯具の装飾部。
- 上記原着メタリック樹脂を構成する透明樹脂が、半透明色に着色されていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の車両用灯具の装飾部。
- 上記遮光部を構成する遮光塗料が黒色塗料であることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の車両用灯具の装飾部。
- 上記遮光部を構成する遮光塗料が少なくとも部分的に着色塗料であることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の車両用灯具の装飾部。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065515A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 本田技研工業株式会社 | 車両用リアコンビネーションランプ及び車両 |
JP2017228380A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
CN112601912A (zh) * | 2018-09-07 | 2021-04-02 | 富士胶片株式会社 | 车辆用前照灯单元、前照灯用遮光膜、前照灯用遮光膜的制造方法 |
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2003
- 2003-10-08 JP JP2003348939A patent/JP2005116332A/ja active Pending
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