JP2005115427A - コンピュータにローカル接続される周辺装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 周辺装置をコンピュータで簡易に利用可能とするための技術を提供する。
【解決手段】 公共の場所に設置された印刷ターミナル300には、不特定のユーザPC200が接続される。接続に応じ、印刷ターミナル300は、自己をCD−ROMドライブ装置として認識させる信号を送信し、ユーザPC200のオートラン機能を起動させることで、ユーザPC200に汎用プリンタドライバ240をインストールする。印刷ターミナル300はこの後、自己を、印刷を請け負う所定の装置としてユーザPC200に認識させ、汎用プリンタドライバ240を用いてユーザPC200が出力する印刷データをプリンタ400に仲介する。このようにしてユーザPC200は、印刷ターミナル300の印刷仲介機能を容易に用いることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 公共の場所に設置された印刷ターミナル300には、不特定のユーザPC200が接続される。接続に応じ、印刷ターミナル300は、自己をCD−ROMドライブ装置として認識させる信号を送信し、ユーザPC200のオートラン機能を起動させることで、ユーザPC200に汎用プリンタドライバ240をインストールする。印刷ターミナル300はこの後、自己を、印刷を請け負う所定の装置としてユーザPC200に認識させ、汎用プリンタドライバ240を用いてユーザPC200が出力する印刷データをプリンタ400に仲介する。このようにしてユーザPC200は、印刷ターミナル300の印刷仲介機能を容易に用いることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンピュータにローカル接続される周辺装置を簡易に利用可能とするための技術に関する。
従来、パーソナルコンピュータ(以下PCと略称する)のユーザは、印刷装置やCD−ROMドライブ装置等の周辺装置を、PCにローカル接続して用いている。ユーザは、これらの周辺装置を利用するために、各周辺装置のドライバを、CD−ROM等からPCにインストールする。CD−ROMドライブにCD−ROMがセットされると、いわゆるオートラン機能により、ドライバがPCに自動的にインストールされる。
しかし、近年では、家庭や職場以外の公共の場所、例えば図書館などに周辺装置を設置し、ユーザ所有のコンピュータで利用可能に提供することが望まれている。かかる環境下では、利便性を確保するため、周辺装置専用のドライバを簡易にインストール可能な環境、周辺装置とコンピュータを何度も接続し直すことなく利用可能な環境を提供することが望まれる。従来は、例えば、ドライバを記録したCD−ROMの貸与を受け、コンピュータとCD−ROMドライブを接続してドライバをインストールした後、コンピュータを周辺装置に接続し直して、周辺装置を利用するという煩雑な手順が必要とされていた。
本発明は、上述の課題に鑑み、コンピュータにローカルに周辺装置を接続して用いる場合に生じる上記の課題を回避し、周辺装置をコンピュータで簡易に利用可能とするための技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では、次の構成を適用した。
本発明の第一の周辺装置は、
所定種類の装置が接続された時に、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有するコンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記接続ポートに接続された場合に、当該周辺装置の機能に関わらず、当該周辺装置を前記所定種類の装置と認識させるための識別信号を前記コンピュータに出力する信号出力部と、
前記実行されるファイルを記憶する記憶機能部とを備えることを要旨とする。
本発明の第一の周辺装置は、
所定種類の装置が接続された時に、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有するコンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記接続ポートに接続された場合に、当該周辺装置の機能に関わらず、当該周辺装置を前記所定種類の装置と認識させるための識別信号を前記コンピュータに出力する信号出力部と、
前記実行されるファイルを記憶する記憶機能部とを備えることを要旨とする。
このようにすることで、周辺装置がコンピュータに接続された時に、所定のファイルを、コンピュータに自動的に実行させることができる。したがって、例えば、CD−ROMドライブ装置がなくとも、周辺装置自体をCD−ROMドライブ装置と認識させることによって、コンピュータにオートランを行わせることができる。「所定種類の装置」は、CD−ROMドライブ装置の他、CD−R/RWドライブ装置やDVD−ROM/RAM/R/RWドライブ装置を含んでもよい。
本発明の第1の周辺装置において、
前記接続ポートは、活線挿抜可能な接続ポートであるものとしてもよい。
前記接続ポートは、活線挿抜可能な接続ポートであるものとしてもよい。
活線挿抜可能な接続ポートとは、例えば、USBポートやIEEE1394ポートが含まれる。このように活線挿抜可能な接続ポートでは、コンピュータと周辺装置の接続や切断の時に、コンピュータや周辺装置の再起動が不要となる。したがって、「接続ポート」を活線挿抜可能な接続ポートとすれば、コンピュータや周辺装置を再起動させることなく両装置を接続することができる。このため、「所定のファイルの実行」を、コンピュータや周辺装置を再起動させることなく、コンピュータに行わせるができる。
本発明の第1の周辺装置において、
前記記憶されたファイルには、印刷データを出力するために前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを含み、
前記信号出力部は、該ソフトウェアが前記コンピュータにより読み出された場合、当該周辺装置を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号を出力し、
前記コンピュータが出力する印刷データを、該周辺装置に接続された所定の印刷機器に仲介する仲介機能部を備えるものとしてもよい。
前記記憶されたファイルには、印刷データを出力するために前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを含み、
前記信号出力部は、該ソフトウェアが前記コンピュータにより読み出された場合、当該周辺装置を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号を出力し、
前記コンピュータが出力する印刷データを、該周辺装置に接続された所定の印刷機器に仲介する仲介機能部を備えるものとしてもよい。
このようにすることで、ユーザは、コンピュータを本発明の周辺装置に接続するだけで、プリンタドライバなどの所定のソフトウェアをインストールするとともに、そのまま接続を変更するまでなく、印刷を行うことが可能となる。
本発明の周辺装置は、コンピュータが出力する印刷データを印刷機器に仲介する印刷用の仲介装置(以下、「印刷ターミナル」と称する)であるものとしてもよい。また、本発明の周辺装置は、コンピュータから取得した印刷データに所定の処理を施したうえで、印刷機器に転送するものとしてもよい。例えば、データ形式の変換処理を施しても良い。
本発明の周辺装置は、「所定の印刷機器」とローカル接続していてもよいし、ネットワークを介して接続していてもよい。また、「所定の印刷機器」と一体的に構成されていてもよい。
本発明の周辺装置が印刷データの仲介を行う前述の場合において、
前記信号出力部は、前記コンピュータから前記ソフトウェアのインストールが完了した旨の通知があった場合、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号の出力を行うものとしてもよい。
前記信号出力部は、前記コンピュータから前記ソフトウェアのインストールが完了した旨の通知があった場合、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号の出力を行うものとしてもよい。
このようにすることで、コンピュータによるソフトウェアの読み出しに応じ、識別信号の出力を行うことができる。
本発明の第2の周辺装置は、
コンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記コンピュータへの接続時に、所定種類の装置として機能するための機能提供部を複数備えるとともに、
該種類を前記コンピュータに認識させるための識別信号を所定の順序で切り替えることによって、前記コンピュータに複数の機能を提供する切替制御部を備えることを要旨とする。
コンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記コンピュータへの接続時に、所定種類の装置として機能するための機能提供部を複数備えるとともに、
該種類を前記コンピュータに認識させるための識別信号を所定の順序で切り替えることによって、前記コンピュータに複数の機能を提供する切替制御部を備えることを要旨とする。
この場合、複数種類の装置がコンピュータに接続されている場合と異なり、各機能提供部の機能は、所定の順序に応じてコンピュータに認識される。このため、コンピュータの処理が複雑になったり、コンピュータのユーザの操作性が低下したりすることを回避できる。また、上記のようにすることで、コンピュータは、コンピュータに接続された複数種類の装置を用いる場合と同様の簡便な処理で、各機能提供部の機能を用いることができる。したがって、各機能提供部の機能を切り替えるための特別な仕組み(例えばドライバ)をコンピュータに用意する必要がない。
なお、本発明の機能提供部の少なくとも一部は、いわゆるクラスドライバなど、汎用のドライバにより制御可能な機能を提供することが望ましい。例えば、USBマスストレージクラスの仕様など、所定のクラス仕様に沿った機能を提供することが望ましい。このようにすることで、コンピュータは、その機能を簡便に用いることができる。
本発明の第2の周辺装置において、
前記切替制御部は、前記機能の切替過程において、前記接続が一旦切断され、接続されたと前記コンピュータに認識させるよう、前記接続ポートへの出力信号を制御するものとしてもよい。
前記切替制御部は、前記機能の切替過程において、前記接続が一旦切断され、接続されたと前記コンピュータに認識させるよう、前記接続ポートへの出力信号を制御するものとしてもよい。
このようにすることで、周辺装置は、コンピュータが認識する装置の種類を変更させることができる。
本発明の第2の周辺装置において、
前記コンピュータは、前記接続ポートに所定種類の装置が接続された場合、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有し、
印刷データの出力に前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを記憶し、前記実行されるファイルとして前記コンピュータに送付する第1の機能提供部と、
前記コンピュータが出力する印刷データを取得し、該印刷データに応じた印刷を所定の印刷装置に行わせる第2の機能提供部とを備え、
前記切替制御部は、前記インストーラの送付後に、前記種類を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させる識別信号を前記コンピュータに送信するものしてもよい。
前記コンピュータは、前記接続ポートに所定種類の装置が接続された場合、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有し、
印刷データの出力に前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを記憶し、前記実行されるファイルとして前記コンピュータに送付する第1の機能提供部と、
前記コンピュータが出力する印刷データを取得し、該印刷データに応じた印刷を所定の印刷装置に行わせる第2の機能提供部とを備え、
前記切替制御部は、前記インストーラの送付後に、前記種類を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させる識別信号を前記コンピュータに送信するものしてもよい。
本発明の第2の周辺装置において、
前記コンピュータからの所定の通知に応じて、前記切り替えを行うものとしてもよい。
前記コンピュータからの所定の通知に応じて、前記切り替えを行うものとしてもよい。
本発明は、上述の周辺装置としての構成の他、周辺装置の制御方法や、コンピュータに接続された周辺装置が、コンピュータに所定の機能を提供する方法など、方法の発明として構成することもできる。また、それらの方法を実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づき次の順序で説明する。
A.印刷システムの概略構成:
B.機能ブロック構成:
B1.ユーザPC200:
B2.印刷ターミナル300:
C.処理:
C1.自動インストール:
C2.印刷:
C2a.ユーザPC200の処理:
C2b.印刷ターミナル300の処理:
C3.自動アンインストール:
D.効果:
E.変形例:
A.印刷システムの概略構成:
B.機能ブロック構成:
B1.ユーザPC200:
B2.印刷ターミナル300:
C.処理:
C1.自動インストール:
C2.印刷:
C2a.ユーザPC200の処理:
C2b.印刷ターミナル300の処理:
C3.自動アンインストール:
D.効果:
E.変形例:
A.印刷システムの概略構成:
図1は、本実施例における印刷システム100の概略構成を示す説明図である。印刷システム100は、ユーザPC200と印刷ターミナル300とプリンタ400によって構成されている。ユーザPC200は、いわゆるノート型パソコンであり、Windows(登録商標)系OSがインストールされている。印刷ターミナル300もパソコンであり、同様にWindows系OSがインストールされている。
図1は、本実施例における印刷システム100の概略構成を示す説明図である。印刷システム100は、ユーザPC200と印刷ターミナル300とプリンタ400によって構成されている。ユーザPC200は、いわゆるノート型パソコンであり、Windows(登録商標)系OSがインストールされている。印刷ターミナル300もパソコンであり、同様にWindows系OSがインストールされている。
印刷ターミナル300は、プリンタケーブルによってプリンタ400と接続されている。印刷ターミナル300は、空港のロビーや図書館といった公共の場に設置されている。ユーザは、このような場所に設置された印刷ターミナル300に対して、USBケーブルによりユーザPC200をローカル接続することにより、容易に印刷を行うことができる。ユーザPC200はUSBホストとして動作し、USBデバイスたる印刷ターミナル300の動作を制御する。
印刷ターミナル300は、ハードウェアとして、USBコネクタ(Bタイプ)320、USBデバイスコントローラ310、制御部300a、及びパラレルポート330を備えている。また、ユーザPC200は、ハードウェアとして、USBコネクタ(Aタイプ)260、USBホストコントローラ250、及び制御部200aを備えている。
印刷ターミナル300は、パラレルポート330によりプリンタ400にローカル接続する。なお、パラレルポート330に代えて、RS−232CポートやUSBポート、あるいはネットワークで接続するものとしてもよい。また、印刷ターミナル300は、プリンタ400と一体的に構成されていてもよい。
ユーザPC200のUSBコネクタ(Aタイプ)260は、USBマウスやUSBキーボード、USBプリンタなどの種々のUSBデバイスをユーザPC200に電気的に接続するためのコネクタである。USBホストコントローラ250は、USBデバイスを制御するためのコントローラである。USBホストコントローラ250は、USBコネクタ260にUSBデバイスが接続された場合、そのUSBデバイスからコンフィグレーション情報を受信する。コンフィグレーション情報は、接続されたUSBデバイスの種類を特定する。コンフィグレーション情報には、例えば、USBデバイスの固有のデバイスIDや、製造元を表すベンダIDが含まれており、また、USBデバイスがUSB規格に準じたCD−ROMドライブ装置として動作している旨を表す情報も含まれている。
印刷ターミナル300のUSBコネクタ(Bタイプ)320は、USBケーブルを介して、USBホストのUSBコネクタ(Aタイプ)に接続するためのコネクタである。USBデバイスコントローラ310は、USBホストからの制御を受けるためのコントローラである。USBデバイスコントローラ310とUSBコネクタ(Bタイプ)320とは、拡張ボード上に実装され、印刷ターミナル300のPCIスロットを介してPCIバスに接続される(図示せず)。USBデバイスコントローラ310は、USBホストからの要求に応じ、USBホストにコンフィグレーション情報を送信する。
ユーザPC200及び印刷ターミナル300が有する制御部200a,300aは各々、CPU,ROM,RAM等により構成され、それぞれ、ユーザPC200及び印刷ターミナル300の他のハードウェアを制御する。図1には、制御部200a,300aがソフトウェア的に実現する機能ブロックの構成を併せて示した(破線、及び一点鎖線で図示)。ただし、図示する機能ブロックの全部又は一部は、ハードウェア的に構成することも可能である。
B.機能ブロック構成:
機能ブロックとして、印刷ターミナル300は、USBデバイスエミュレータ340、プレーヤ350、プリンタドライバ360、インストーラ記憶部380を備えている。また、ユーザPC200は、印刷アプリケーション210とGDI220とスプーラ230とCD−ROM標準ドライバ243と自動実行部242と汎用プリンタドライバ240とを備えている。後述のように、汎用プリンタドライバ240は、自動実行部242がユーザPC200にインストールする。
機能ブロックとして、印刷ターミナル300は、USBデバイスエミュレータ340、プレーヤ350、プリンタドライバ360、インストーラ記憶部380を備えている。また、ユーザPC200は、印刷アプリケーション210とGDI220とスプーラ230とCD−ROM標準ドライバ243と自動実行部242と汎用プリンタドライバ240とを備えている。後述のように、汎用プリンタドライバ240は、自動実行部242がユーザPC200にインストールする。
B1.ユーザPC200:
ユーザPC200において、CD−ROM標準ドライバ243及び汎用プリンタドライバ240は各々、USBコネクタ260に接続されたUSBデバイスを用いるためのデバイスドライバである。CD−ROM標準ドライバ243は、USBマスストレージクラスの仕様に沿って設計された標準のCD−ROMデバイスに共通して用いることができるクラスドライバである。CD−ROM標準ドライバ243は、ユーザPC200に、工場出荷状態で予めインストールされている。一方、汎用プリンタドライバ240は、所定の印刷装置に汎用的に用いることができるプリンタドライバである。汎用プリンタドライバ240については、後で詳述する。
ユーザPC200において、CD−ROM標準ドライバ243及び汎用プリンタドライバ240は各々、USBコネクタ260に接続されたUSBデバイスを用いるためのデバイスドライバである。CD−ROM標準ドライバ243は、USBマスストレージクラスの仕様に沿って設計された標準のCD−ROMデバイスに共通して用いることができるクラスドライバである。CD−ROM標準ドライバ243は、ユーザPC200に、工場出荷状態で予めインストールされている。一方、汎用プリンタドライバ240は、所定の印刷装置に汎用的に用いることができるプリンタドライバである。汎用プリンタドライバ240については、後で詳述する。
ユーザPC200のOSは、USBコネクタ260にUSBデバイスが接続された場合、そのUSBデバイスの種類を特定するため、コンフィグレーション情報の送信をそのUSBデバイスに要求する。ユーザPC200のOSは、CD−ROM標準ドライバ243の制御対象の周辺装置がUSBコネクタ260に接続された場合にはCD−ROM標準ドライバ243を起動し、汎用プリンタドライバ240の制御対象の周辺装置がUSBコネクタ260に接続された場合には汎用プリンタドライバ240を起動する。
自動実行部242は、ユーザPC200にインストールされたWindows系OSが実現する機能ブロックの一つであり、オートラン機能を奏する。具体的には、自動実行部242は、USBポート260にCD−ROMドライブ装置が接続された場合、そのルートフォルダに記憶された「autorun.inf」というファイル名のオートランファイルを読み出し、このファイルによって指定されたプログラムを実行する。本実施例の自動実行部242は、かかるオートラン機能に基づいて汎用プリンタドライバ240のインストールを行う。
印刷アプリケーション210は、文書作成ソフトウェアや表計算ソフトウェア、あるいは、画像処理ソフトウェアといった印刷機能を備えるソフトウェアである。印刷アプリケーション210は、ユーザから印刷指示があるとEMF(Enhanced Meta File)データを生成する。EMFデータは、Windows環境における印刷の高速化を図るために利用される中間ファイルであり、一連のGDI(Graphic Device Interface)コマンドが記録される。このため、EMFデータは、プリンタ400に依存しない描画コマンドによって印刷内容が記録されていることになる。印刷アプリケーション210は、OSのカーネルを構成するモジュールの一つであるGDI220の描画コマンドを用いて、EMFデータを生成する。印刷アプリケーション210は、こうしてEMFデータを生成すると、スプーラ230に送信する。スプーラ230は、印刷アプリケーション210等によって生成されたEMFデータをバッファリングするためにOSに標準的に備えられたモジュールである。
汎用プリンタドライバ240は、スプーラ230に蓄積されたEMFデータを順次読み出して、USBホストコントローラ250を介して印刷ターミナル300に送信する機能を備えている。
なお、汎用プリンタドライバ240は、必要に応じて印刷ターミナル300からプリンタ400の所定の特性を表す特性データを取得する機能も有している。特性データには、例えば、プリンタ400がサポートする用紙のサイズや解像度、両面印刷機能の有無、カラー印刷機能の有無などの特性が定義されている。印刷アプリケーション210は、この特性データを利用して、EMFデータの生成オプションを設定する機能を有する。このため、プリンタ400の特性に応じたEMFデータを生成することができる。なお、汎用プリンタドライバ240は、種々の特性データを予め保持し、その1つを特定するデータを印刷ターミナル300から取得するものとしてもよい。
B2.印刷ターミナル300:
印刷ターミナル300において、USBデバイスエミュレータ340は、USBデバイスコントローラ310を制御するためのデバイスドライバである。
印刷ターミナル300において、USBデバイスエミュレータ340は、USBデバイスコントローラ310を制御するためのデバイスドライバである。
USBデバイスエミュレータ340は、USBデバイスコントローラ310を用いて、ユーザPC200にコンフィグレーション情報を送信する。USBデバイスエミュレータ340は、印刷ターミナル300を、CD−ROMドライブ装置であるとユーザPC200に認識させるコンフィグレーション情報と、印刷装置であると認識させるコンフィグレーション情報とを使い分ける。前者は、ユーザPC200にCD−ROM標準ドライバ243を起動させるコンフィグレーション情報であり、後者は、ユーザPC200に汎用プリンタドライバ240を起動させるコンフィグレーション情報である。以下では、これらのコンフィグーション情報を各々、第1及び第2のコンフィグレーション情報と略称する。
インストーラ記憶部380は、印刷ターミナル300をユーザPC200がCD−ROMドライブ装置であると認識した場合に、ユーザPC200に読み出されるオートランファイルを記憶している。このオートランファイルは、ユーザPC200が自動実行すべきファイルとして、インストーラ記憶部380に同じく記憶された所定のインストーラを指定する。ユーザPC200の自動実行部242は、このインストーラを用いて、汎用プリンタドライバ240をユーザPC240にインストールすることができる。
USBデバイスエミュレータ340は、自らをリセットする機能も備える。リセットが行われると、ユーザPC200は、USBコネクタ260から印刷ターミナル300が一旦切り離され、再び接続されたものと認識する。この場合、ユーザPC200は、コンフィグレーション情報を再び印刷ターミナル300から取得する。
また、USBデバイスエミュレータ340は、印刷ターミナル300を印刷装置であると認識しているユーザPC200からEMFデータを取得する機能も備える。USBデバイスエミュレータ340は、取得されたEMFデータをプレーヤ350に受け渡す。
プレーヤ350は、USBデバイスエミュレータ340から受け渡されたEMFデータに応じた印刷をプリンタ400に行わせるアプリケーションである。プレーヤ350によって印刷処理が実行されると、プレーヤ350は、プリンタドライバ360からプリンタ400のデバイスコンテキストを取得して、EMFデータに記録されたGDIコマンドにより印刷内容を再生する。すると、プリンタドライバ360は、かかる印刷内容に応じてプリンタが解釈可能なRAWデータを作成する。プレーヤ350及びプリンタドライバ360は、EMFデータを、プリンタ400の解釈可能なRAWデータに変換する。
プリンタドライバ360は、生成したRAWデータを、パラレルポート330を介して送信し、プリンタ400に印刷を行わせる。印刷ターミナル300にインストールされるプリンタドライバ360には、ユーザPC200がプリンタ400に直接接続されたと仮定した場合に、ユーザPC200にインストールされるべきプリンタドライバを流用することができる。つまり、特殊なプリンタドライバではなく、一般的に流通しているプリンタドライバを利用することができる。
なお、本実施例では、USBデバイスエミュレータ340とプレーヤ350を別々のモジュールとして構成したが、USBデバイスエミュレータ340に、プレーヤ350の機能を持たせることにより、一体的に構成するものとしてもよい。
C.処理:
図2は、印刷システム100で印刷が行われる処理のフローチャートである。
C1.自動インストール:
ステップSa1でユーザPC200は、USBケーブルによって印刷ターミナル300に接続されたことを検出する。ユーザPC200は、印刷ターミナル300の接続に応じ、図1左側のフローチャートに示す処理を開始する。ステップSa2でユーザPC200は、印刷ターミナル300に対してコンフィグレーション情報の送信を要求する。印刷ターミナル300は、この要求に応じて、図2右側のフローチャートに示した処理を開始する。
図2は、印刷システム100で印刷が行われる処理のフローチャートである。
C1.自動インストール:
ステップSa1でユーザPC200は、USBケーブルによって印刷ターミナル300に接続されたことを検出する。ユーザPC200は、印刷ターミナル300の接続に応じ、図1左側のフローチャートに示す処理を開始する。ステップSa2でユーザPC200は、印刷ターミナル300に対してコンフィグレーション情報の送信を要求する。印刷ターミナル300は、この要求に応じて、図2右側のフローチャートに示した処理を開始する。
ステップSb1で印刷ターミナル300は、第1のコンフィグレーション情報をユーザPC200に送信する。これにより、ユーザPC200は、USBコネクタ260にCD−ROMドライブ装置が接続されたものと認識する。このため、ユーザPC200は、CD−ROM標準ドライバ243をメモリにロードする(ステップSa3)。
この後、ユーザPC200は、CD−ROMドライブ装置の接続を認識したため、ユーザPC200はオートランを行う。ユーザPC200は、まず、印刷ターミナル300からオートランファイルを取得するとともに、取得されたオートランファイルが指定するインストーラも読み出す(ステップSa4)。次に、読み出したインストーラを実行することで、ユーザPC200は、汎用プリンタドライバ240を自らにインストールする(ステップSa5)。ユーザPC200が実行するインストーラは、インストールの完了に応じ、インストールが完了した旨を表す完了通知を印刷ターミナル300に送信する(ステップSa6)。ユーザPC200は、CD−ROMメディアのイジェクト指示を表す信号の送信により完了通知を行う。なお、ユーザPC200は、ドライブに所定のファイルを書き込む通信により完了通知を行ってもよい。なお、ユーザPC200は、完了通知を行わないものとしてもよい。この場合、印刷ターミナル300は、インストーラを送信(ステップSb2)し終えた時点で、即座に、ステップSb3のリセット処理を行うものとしてもよい。
印刷ターミナル300は、完了通知を受信すると、USBデバイスエミュレータ340をリセットする(ステップSb3)。ユーザPC200は、印刷ターミナル300によるリセットを検出(ステップSa7)した場合、上記ステップSa2の場合と同様に、コンフィギュレーション情報の送信を印刷ターミナル300に要求する(ステップSa8)。印刷ターミナル300は、この要求に応じて、第2のコンフィグレーション情報を送信する(ステップSb4)。ユーザPC200は、このコンフィグレーション情報を受信することにより、印刷ターミナル300を印刷装置として認識し、汎用プリンタドライバ240をメモリにロードする(ステップSa9)。
ステップSa10では、メモリにロードされた汎用プリンタドライバ240が、特性データの送信を印刷ターミナル300に要求する(ステップSa10)。印刷ターミナル300は、ユーザPC200の要求に応じて特性データを送信する(ステップSb5)。なお、特性データは、ステップSa5で、インストーラが印刷ターミナル300から取得してもよい。
こうして、一連の自動インストール処理が終了すると、ユーザPC200と印刷ターミナル300は、印刷処理を実行することができる(ステップSa11、Sb6)。
本実施例でUSBデバイスエミュレータ340は、印刷ターミナル300を、CD−ROMドライブ装置としてユーザPC200に認識させる。しかし、CD−ROMドライブ装置と認識させる代わりに、CD−R/RWドライブやDVD−ROM/RAM/R/RWドライブとして認識させるものとしてもよい。この他にも、PCにオートランを行わせ得る周辺装置であれば、いずれの種類の周辺装置と認識させてもよい。
また、図2のステップSa5でインストーラは、汎用プリンタドライバ240がユーザPC200に既にインストールされているか否かを調べ、既にインストールがされていない場合にのみ、インストールを行うものとしてもよい。
C2.印刷:
C2a.ユーザPC200の処理:
図3は、ユーザPC200における印刷処理のフローチャートである。図2のステップSa11に相当する処理である。
C2a.ユーザPC200の処理:
図3は、ユーザPC200における印刷処理のフローチャートである。図2のステップSa11に相当する処理である。
まず、ユーザPC200のユーザは、印刷アプリケーション210による印刷に先立ち、必要に応じて印刷設定を行う(ステップS40)。図中にはかかる印刷設定時にモニタ上に表示される設定ダイアログの一例を示した。この設定ダイアログは、印刷ターミナル300から取得した特性データに基づき汎用プリンタドライバ240が表示する。本実施例では、両面印刷するか否か、カラー/モノクロの指定、用紙サイズの選択が可能であるものとした。
次に、印刷アプリケーション210は、例えば、印刷ボタンの押下などの操作により、ユーザから印刷実行の要求を受信すると(ステップS41)、GDIコマンドによって、印刷内容に相当するEMFデータを生成する(ステップS42)。そして、生成したEMFデータをスプーラ230に蓄積する(ステップS43)。
次に、汎用プリンタドライバ240は、スプーラ230からEMFデータを読み出すと(ステップS44)、読み出したEMFデータを印刷ターミナル300へ送信する(ステップS45)。以上の処理により、ユーザPC200における印刷処理は終了する。
C2a.印刷ターミナル300の処理:
図4は、印刷ターミナル300における印刷処理のフローチャートである。図2のステップSb6に相当する処理である。
図4は、印刷ターミナル300における印刷処理のフローチャートである。図2のステップSb6に相当する処理である。
まず、印刷ターミナル300のUSBデバイスエミュレータ340は、ユーザPC200からEMFデータを受信すると(ステップS50)、このEMFデータをプレーヤ350に送る(ステップS51)。
プレーヤ350は、USBデバイスエミュレータ340からEMFデータを入力すると、プリンタドライバ360からプリンタ400のデバイスコンテキストを取得して(ステップS52)、EMFデータに記録されたGDIコマンドによって印刷内容を再生する(ステップS53)。
プレーヤ350によって印刷内容が再生されると、プリンタドライバ360は、再生された印刷内容をレンダリングして、プリンタ400が解釈可能なRAWデータを生成する(ステップS54)。そして、このRAWデータをプリンタ400に出力する(ステップS55)。以上の処理により、印刷ターミナル300における印刷処理は終了する。
以上の説明した印刷処理を行う場合、汎用プリンタドライバ240は、印刷アプリケーション210が生成したEMFデータをそのままの形で印刷ターミナル300に送信するため、ユーザPC200の処理能力が低い場合であっても、CPUの負荷を最小限に抑えることができる。
C3.自動アンインストール:
印刷処理(図2のステップSa11,Sb6)の終了後、ユーザは、ユーザPC200と印刷ターミナル300との接続を切断する。ユーザPC200は、USBケーブルが切断されたことを検出すると(ステップSa12)、汎用プリンタドライバ240のアンインストール処理(ステップSa13)の後に処理を終了する。一方、印刷ターミナル300は、USBケーブルの切断に応じて処理を終了する(ステップSb7)。
印刷処理(図2のステップSa11,Sb6)の終了後、ユーザは、ユーザPC200と印刷ターミナル300との接続を切断する。ユーザPC200は、USBケーブルが切断されたことを検出すると(ステップSa12)、汎用プリンタドライバ240のアンインストール処理(ステップSa13)の後に処理を終了する。一方、印刷ターミナル300は、USBケーブルの切断に応じて処理を終了する(ステップSb7)。
上記のように自動的にアンインストールを行うことで、プリンタ400の利用終了時に、自動的に汎用プリンタドライバ240をアンインストールすることができる。これにより、ユーザPC200のハードディスクに記憶されたデータ量の増加を防ぐことができる。また、ユーザPC200のOSに、無用となった汎用プリンタドライバ240の登録が残ることを防ぐことができる。
なお、自動アンインストール処理(図2のステップSa13)は省略しても構わない。また、図2のステップSa13でユーザPC200は、所定の実行条件を満たす場合にのみアンインストールを実行するものとしてもよい。例えば、ユーザPC200は、ハードディスクの残容量を検出し、残容量が所定量より多い場合にはアンインストールを行わないものとしてもよい。所定量としては、例えば、1Gバイト程度とすることができる。アンインストールの実行条件は、アンインストールによって増加する残容量のサイズに応じたものであってもよい。また、アンインストールの実行条件は、ユーザの所定の指示に応じたものであってもよい。
また、図2のステップSa13では、汎用プリンタドライバ240のデータをユーザPC200から完全に取り除く必要はない。例えば、汎用プリンタドライバ240の登録をOSから一時的に削除するだけであってもよい。また、汎用プリンタドライバ240のデータを圧縮するだけであってもよい。
D.効果:
ユーザは、ユーザPC200を印刷ターミナル300に接続するだけで、汎用プリンタドライバ240をユーザPC200にインストールし、汎用プリンタドライバ240を用いた印刷を行うことができる。したがって、上記の印刷ターミナル300を用いれば、汎用プリンタドライバ240がユーザPC200にインストールされているか否かに関わらず、不特定のユーザPC200に印刷仲介機能を提供させることができる。
ユーザは、ユーザPC200を印刷ターミナル300に接続するだけで、汎用プリンタドライバ240をユーザPC200にインストールし、汎用プリンタドライバ240を用いた印刷を行うことができる。したがって、上記の印刷ターミナル300を用いれば、汎用プリンタドライバ240がユーザPC200にインストールされているか否かに関わらず、不特定のユーザPC200に印刷仲介機能を提供させることができる。
なお、上記の印刷ターミナル300は、その機能にかかわらず、ユーザPC200にオートランを行わせることができる。このため、印刷ターミナル300の提供者は、印刷ターミナル300を用意するだけで、ユーザPC200に自動インストールを行わせることができる。
また、上記の印刷ターミナル300をユーザPC200に接続した場合には、CD−ROMドライブ装置及び印刷装置を接続した場合と異なり、ユーザPC200が認識する周辺装置の数を、1つしか増加させない。また、ユーザPC200は、上記の印刷ターミナル300を、2つのドライバ(汎用プリンタドライバ240及びCD−ROM標準ドライバ243)を用いて制御する。ユーザPC200は、コンフィグレーション情報に応じて、ドライバの切り替えを行えば足りるため、特別なソフトウェアがなくとも、印刷ターミナル300が有する機能を簡便に切り替えることができる。
なお、ユーザPC200と印刷ターミナル300とはUSBによって接続するため、ネットワークによって接続する場合におけるTCP/IPの設定やワークグループの設定など、煩雑な設定操作が不要となる。また、ネットワークによる接続では、印刷データが漏洩する可能性や、ユーザの意図しない場所に設置されたプリンタから出力が行われる可能性があるが、ローカル接続ではそのような可能性が低いため、機密性の高い文書の印刷時などにおいても安全性を確保できる。
E.変形例:
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、以下のような変形が可能である。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、以下のような変形が可能である。
図5は、変形例としての印刷システム500の概略構成を示す説明図である。上記実施例では、印刷ターミナル300とプリンタ400とは、プリンタケーブルによって接続されているものとした。これに対し、本変形例では、これらをネットワークによって接続し、更に、印刷ターミナル300の機能を分割して新たに変換サーバ600を設けるものとした。なお、図5に示す各装置のブロック図は簡略化して表している。
本変形例にかかる印刷ターミナル300は、USBデバイスエミュレータ340とLANポート370を備える。印刷ターミナル300は、ユーザPC200からUSBデバイスエミュレータ340によってEMFデータを受信すると、受信したEMFデータをLANポート370経由で変換サーバ600へ転送する。
変換サーバ600は、LANポート610とプレーヤ350とプリンタドライバ360を備える。変換サーバ600は、印刷ターミナル300からLANポート610によってEMFデータを受信すると、プレーヤ350とプリンタドライバ360の働きによってEMFデータをRAWデータに変換する。変換したRAWデータは、ネットワーク経由でプリンタ400に送信する。
変換サーバ600は、印刷ターミナル300とプリンタ400のIPアドレスを対応付けるためのアドレステーブル620を備えている。図では、IPアドレスを用いたアドレステーブルを示したが、MACアドレスなどを用いるものとしてもよい。このアドレステーブル620には、ユーザの目の前に設置された印刷ターミナル300とプリンタ400が対応づけられているものとする。ユーザの意図しない場所に設置されたプリンタから印刷内容が出力されることを避けるためである。印刷ターミナル300は、このアドレステーブル620を参照することにより、例えば、ネットワーク上に印刷ターミナル300やプリンタ400が複数接続されている場合でも、予め設定された特定のプリンタ400から印刷を行うことができる。そのため、ユーザは、出力先プリンタの指定等を行うことなく容易に印刷を行うことが可能となる。
上記変形例においてプリンタ400は、図中の一点鎖線で示すように、印刷ターミナル300にプリンタケーブル等によってローカル接続されるものとしてもよいし、印刷ターミナル300と一体的に構成されるものとしてもよい。このような構成では、変換サーバ600は、生成したRAWデータを印刷ターミナル300に返信する(図中の破線参照)。印刷ターミナル300は、こうして返信されたRAWデータをプリンタケーブル経由でプリンタ400に出力する。
以上で説明した変形例によれば、印刷ターミナル300が持つべき機能をネットワーク上に接続された変換サーバ600に分散させることにより、各装置の処理にかかる負荷を低減させることができる。
本発明は、印刷ターミナルの他、種々の構成を採ることができる。例えば、実施例における印刷ターミナルの機能のうち、印刷装置への仲介機能を省略した周辺装置として構成し、図2に示したステップSb1〜Sb3までを実行することにより、ユーザPC200に自動的に種々のソフトウェアのインストールを行う装置として構成してもよい。こうすることで、周辺装置内に多数のソフトウェアを記憶させておき、ユーザが所望する任意のソフトウェアを簡易にインストールさせることが可能なソフトウェア提供装置を実現することができる。
本実施例では、図2のステップSb1、Sb4に示す通り、コンフィグレーション情報を切り換えることにより、CD−ROMドライブとしての機能と、印刷データの仲介装置としての機能を順次提供している。本発明において、順次提供される機能には、必ずしもCD−ROMドライブとしての機能を含める必要はない。例えば、スキャナとしての機能を認識させた後、プリンタとしての機能を認識させるようにコンフィグレーション情報を切り換えても良い。こうすることで、印刷ターミナル300に、プリンタ400とスキャナを接続しておくことにより、複合機に相当する機能を容易に提供することができる。しかも、本発明によれば、スキャナでのスキャンが完了した時点で、自動的にプリンタドライバの設定ウィンドウをユーザPC200に表示させることが可能となるため、ユーザは機能の切り換えを意識することなく、規定のシーケンスに従って必要な機能を容易に利用できる利点がある。
100,500...印刷システム
200...ユーザPC
250...USBホストコントローラ
260...USBコネクタ(Aタイプ)
200a...制御部
210...アプリケーション
220...GDI
230...スプーラ
240...汎用プリンタドライバ
243...CD-ROM標準プリンタドライバ
300...印刷ターミナル
310...USBデバイスコントローラ
320...USBコネクタ(Bタイプ)
330...パラレルポート
300a...制御部
340...USBデバイスエミュレータ
350...プレーヤ
360...プリンタドライバ
380...インストーラ記憶部
400...プリンタ
370,610...LANポート
600...変換サーバ
200...ユーザPC
250...USBホストコントローラ
260...USBコネクタ(Aタイプ)
200a...制御部
210...アプリケーション
220...GDI
230...スプーラ
240...汎用プリンタドライバ
243...CD-ROM標準プリンタドライバ
300...印刷ターミナル
310...USBデバイスコントローラ
320...USBコネクタ(Bタイプ)
330...パラレルポート
300a...制御部
340...USBデバイスエミュレータ
350...プレーヤ
360...プリンタドライバ
380...インストーラ記憶部
400...プリンタ
370,610...LANポート
600...変換サーバ
Claims (13)
- 所定種類の装置が接続された時に、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有するコンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記接続ポートに接続された場合に、当該周辺装置の機能に関わらず、当該周辺装置を前記所定種類の装置と認識させるための識別信号を前記コンピュータに出力する信号出力部と、
前記実行されるファイルを記憶する記憶機能部とを備える周辺装置。 - 請求項1記載の周辺装置であって、
前記接続ポートは、活線挿抜可能な接続ポートである周辺装置。 - 請求項1記載の周辺装置であって、
前記記憶されたファイルには、印刷データを出力するために前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを含み、
前記信号出力部は、該ソフトウェアが前記コンピュータにより読み出された場合、当該周辺装置を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号を出力し、
前記コンピュータが出力する印刷データを、該周辺装置に接続された所定の印刷機器に仲介する仲介機能部を備える周辺装置。 - 請求項3記載の周辺装置であって、
前記信号出力部は、前記コンピュータから前記ソフトウェアのインストールが完了した旨の通知があった場合、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させるための識別信号の出力を行う周辺装置。 - コンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置であって、
前記コンピュータへの接続時に、所定種類の装置として機能するための機能提供部を複数備えるとともに、
該種類を前記コンピュータに認識させるための識別信号を所定の順序で切り替えることによって、前記コンピュータに複数の機能を提供する切替制御部を備える周辺装置。 - 請求項5記載の周辺装置であって、
前記切替制御部は、前記機能の切替過程において、前記接続が一旦切断され、接続されたと前記コンピュータに認識させるよう、前記接続ポートへの出力信号を制御する周辺装置。 - 請求項5記載の周辺装置であって、
前記コンピュータは、前記接続ポートに所定種類の装置が接続された場合、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有し、
印刷データの出力に前記コンピュータが用いるソフトウェアのインストーラを記憶し、前記実行されるファイルとして前記コンピュータに送付する第1の機能提供部と、
前記コンピュータが出力する印刷データを取得し、該印刷データに応じた印刷を所定の印刷装置に行わせる第2の機能提供部とを備え、
前記切替制御部は、前記インストーラの送付後に、前記種類を、前記印刷データを取得する所定の装置と認識させる識別信号を前記コンピュータに送信する周辺装置。 - 請求項5記載の周辺装置であって、
前記切替制御部は、前記コンピュータからの所定の通知に応じて、前記切り替えを行う周辺装置。 - 所定種類の装置が接続された時に、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有するコンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置を制御する制御方法であって、
当該周辺装置が前記接続ポートに接続された場合に、当該周辺装置の機能に関わらず、当該周辺装置を前記所定種類の装置と認識させるための識別信号を前記コンピュータに出力する工程と、
前記実行されるファイルを記憶する工程とを備える制御方法。 - コンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置の制御方法であって、
前記コンピュータへの接続時に、所定種類の装置として機能するための工程を、前記種類ごとに複数備えるとともに、
該種類を前記コンピュータに認識させるための識別信号を所定の順序で切り替えることによって、前記コンピュータに複数の機能を提供する工程を備える制御方法。 - 所定種類の装置が接続された時に、該装置の所定領域に格納されたファイルを自動的に実行する機能を有するコンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
当該周辺装置が前記接続ポートに接続された場合に、当該周辺装置の機能に関わらず、当該周辺装置を前記所定種類の装置と認識させるための識別信号を前記コンピュータに出力する機能と、
前記実行されるファイルを記憶する機能とを前記周辺装置に実現させるためのコンピュータプログラム。 - コンピュータの接続ポートにローカル接続される周辺装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータへの接続時に、所定種類の装置として機能するための機能を、前記種類ごとに複数実現するとともに、
該種類を前記コンピュータに認識させるための識別信号を所定の順序で切り替えることによって、前記コンピュータに複数の機能を提供する機能とを前記周辺装置に実現させるためのコンピュータプログラム。 - 請求項11,12いずれか記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2011083964A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-04-28 | Seiko Epson Corp | 情報処理装置およびプリンター |
US8615613B2 (en) | 2009-07-03 | 2013-12-24 | Canon Denshi Kabushiki Kaisha | Program executed in information processing apparatus to control peripheral apparatus |
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GB2438231B (en) * | 2006-05-19 | 2008-04-09 | Avermedia Tech Inc | External device and operating method applied thereto |
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