JP2005115045A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着ローラの表面温度を検出する温度検出素子であるサーミスタの断線を迅速確実に検出し、信頼性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着ローラのヒータへ通電、温度制御を開始、サーミスタと定着ローラとの間隔M、環境温度を検出する温度センサの検出値Y、サーミスタ抵抗値の初期値R1を読込み、断線検出期間Zに期間TAを設定(P11〜P15)、その時点のサーミスタ抵抗値R2を読込む(P17)。R1とR2の差とサーミスタの断線検出の基準値である所定の値Bとの大小((R2−R1)>B)を繰り返し判定(P19)、値Bより大きい場合はサーミスタは正常と判定し処理を終了。(R2−R1)が値B以下の場合は断線検出期間Zに設定した期間TAが経過したか否かを判定(P21)、期間TAが経過したときはサーミスタは異常(断線)と判定、ヒータの通電遮断、警告表示を行う(P23)。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、その定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置の定着装置は、記録紙上に形成されたトナー像を加熱回転体により加熱加圧して定着処理する構成を備えており、加熱回転体には発熱体が設けられており発熱体に通電することで加熱する。また、定着装置は加熱回転体の表面温度を定着処理に適した所定の温度範囲に維持することが必要であるから、加熱回転体の表面にサーミスタ等の温度検出素子を接近または接触配置して加熱回転体の表面温度を検出し、検出された温度に基づいて加熱回転体の表面温度を所定の温度範囲に維持するよう、発熱体に通電する電流を制御する温度制御装置が設けられている。
サーミスタ等の温度検出素子は、検出対象の温度が低いとき高い抵抗値を示し、検出対象の温度が高いときは低い抵抗値を示す。また、温度検出素子が断線した場合も高い抵抗値を示すから、温度検出素子で検出された検出対象の温度が所定の温度範囲よりも高い場合であっても、高い抵抗値を示す信号が出力されたときは、温度検出素子が断線したためであって、温度制御装置は発熱体に通電して温度を上昇させる結果となる。このような誤動作を防ぐためには、温度検出素子の断線を検出する断線検出装置が必要になる。
従来の温度検出素子の断線を検出する断線検出装置は、加熱回転体の表面に接触配置した接触型の温度検出素子では、加熱回転体が加熱されている状態で、当初の温度検出素子の抵抗値と一定時間経過後の温度検出素子の抵抗値の変化から断線を検出する構成を備えている。これは接触型の温度検出素子では加熱回転体と温度検出素子との間に熱インピーダンスが大きくないため、加熱回転体の温度上昇に応じて即座に温度検出素子の抵抗値が変化することを前提としており、温度検出素子の断線検出時間を短くすることができ、安全、安価で効率的な断線検出装置である(特許文献1参照)。
また、従来の接触型の温度検出素子の断線を検出する断線検出装置は、装置全体が低温のときは温度検出素子も低温であるため、温度検出素子が断線状態でなくとも高抵抗値を示して断線状態と区別できない。この不都合を解決するため、電源投入後の一定時間の間は断線の検出を禁止し、一定時間の経過後に断線の検出を行うように構成したものが知られている(特許文献2参照)。
特開平8−76619号公報。 特開昭55−164867号公報。
上記した接触型の温度検出素子と異なり、加熱回転体の表面に非接触の状態で配置された非接触型の温度検出素子では、加熱回転体の表面と温度検出素子との間に空気が存在するため両者間の熱インピーダンスが大きく、加熱回転体の温度上昇が即座に温度検出素子の抵抗値の変化として現れず、加熱回転体の加熱開始から温度検出素子の断線検出までの時間(以下、断線検出時間という)を長く取る必要がある。特に、画像形成装置の内部温度が低いほど熱インピーダンスが大きくなるから、断線検出時間が長くなってしまう。
この場合、画像形成装置の電源を投入した直後のように、加熱回転体の温度が室温程度の低い温度であれば、温度検出素子の断線を検出する時間までの間に加熱回転体が加熱されても問題は生じないが、加熱回転体がある程度の温度にまで加熱されている状態、例えば、プリント中に紙詰まりが発生し、紙詰まりを迅速に処理した状態で、温度検出素子に断線が生じたような場合には、温度検出素子の断線検出時間中においても、断線が検出されるまでの期間に加熱回転体の加熱が継続され、加熱回転体の温度が異常に上昇してしまい、熱により加熱回転体の周辺の装置までも破損してしまうという不都合が生じる。
本発明の目的は、非接触型の温度検出素子を使用する場合においても、断線検出に必要な時間(断線検出時間)を適切に設定することで、断線検出を確実に行い、もし、画像形成装置の内部の環境温度が低温で、断線検出時間により多くの時間を必要とするような場合には、一旦加熱回転体への熱供給を停止した後、その環境温度から推定される断線検出に必要と推定される時間の間に、再度、断線検出装置を作動させることで、必要以上に断線検出時間を長くして加熱回転体温度の異常上昇による熱により加熱回転体の周辺の装置までも破損してしまうことがなく、また、環境温度が低温のために断線検出時間により多くの時間を必要とする状態においても、断線検出時間が短かすぎて、誤検出することがない、温度検出素子の断線検出装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、記録紙上にトナー像を定着させる加熱体と、前記加熱体の温度を検出する第1温度検出手段と、画像形成装置の機内の環境温度を検出する第2温度検出手段と、前記第1温度検出手段による加熱体温度の検出値の変化が予め設定した所定の温度範囲を越えるか否かを判定する温度判定手段と、前記温度判定手段による前記判定を繰り返し実行させ、その判定結果が加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲を越えたことを示すときは第1温度検出手段が正常であると判定して温度判定手段による繰り返し判定動作を停止し、その判定結果が予め設定した所定期間を経過しても加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲内に留まることを示すときは第1温度検出手段が異常であると判定する異常判定手段と、前記第2温度検出手段による検出値に基づいて前記所定期間を変更する期間変更手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記温度判定手段は、前記加熱体の加熱開始時もしくは開始前の前記第1温度検出手段による初期温度検出値と、温度判定手段による判定時点での第1温度検出手段による判定時点の温度検出値との差が所定範囲を越えるか否かを判定する温度判定手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記第1温度検出手段は前記加熱体に非接触で配置された温度検出手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記期間変更手段は、前記第2温度検出手段の検出値に加え、前記加熱体と第1温度検出手段との距離とに基づいて前記所定期間を変更する期間変更手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記期間変更手段は、前記加熱体と第1温度検出手段との距離を推測する距離推測手段を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記期間変更手段は、前記第2温度検出手段の検出値が低温度を示すほど前記所定期間を長くする期間変更手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記期間変更手段は、前記第1温度検出手段或いは第2温度検出手段の検出値に応じて前記所定の温度範囲を変更することを特徴とする画像形成装置。
以上説明したとおり、この発明は、記録紙上にトナー像を定着させる加熱体への通電開始後の加熱体温度を検出する第1温度検出手段の検出値の変化が予め設定した所定の温度範囲を越えるか否かを温度判定手段により繰り返し判定し、その判定結果が加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲を越えたことを示すときは、異常判定手段は第1温度検出手段が正常であると判定して判定動作を停止する。そして、その判定結果が予め設定した所定期間を経過しても加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲内に留まることを示すときは第1温度検出手段が異常であると判定するものである。
この構成により、第1温度検出手段が正常であると判定されたときは温度判定手段により繰り返し判定動作を停止して、その時点から直ちに加熱体の温度制御を開始することができ、第1温度検出手段の正常/異常を判定するために所定期間の経過を待つことなく迅速に画像形成装置を作動させることができる。
そして、この発明では、上記判定を繰り返す所定期間を、画像形成装置の機内の環境温度を検出する第2温度検出手段の検出値により変更するように構成したので、第1温度検出手段の異常検出に長時間を要して定着装置やその周辺の設備が過熱されて破損するおそれがなく、また、異常検出時間が短か過ぎて誤検出することもなく、信頼性の高い定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態の画像形成装置の定着装置10の構成の概略を説明する図である。図1に示すように、定着装置10は、加熱体である定着ローラ11と加熱体である加圧ローラ12とが圧接して配置されており、そのニップ部Nにトナー像が形成された記録媒体Pを通過させ、トナーを溶融加圧して記録媒体Pに定着させる。
定着ローラ11及び加圧ローラ12の内部には、それぞれ電気で加熱されるヒータ11a及び12aが配置されており、定着ローラ11の表面温度が定着処理に適した温度に加熱されるように構成されている。ヒータの容量は、例えば定着ローラ11のヒータ11aは430W、加圧ローラ12のヒータ12aは330Wである。
定着装置10には、定着ローラ11に接近して、定着ローラ11の表面温度を非接触の状態で検出する第1温度検出手段であるサーミスタ13と、画像形成装置の内部の環境温度を検出する第2温度検出手段である温度センサ14とが設けられている。
制御回路15は画像形成装置の動作を制御するものであるが、ここでは定着装置の温度制御に関係する部分を示してある。制御回路15は、サーミスタ13により検出された定着ローラ11の表面温度と、温度センサ14により検出された画像形成装置の内部の環境温度に基づいて、定着ローラ11及び加圧ローラ12の内部に配置されたヒータ11a及び12aに通電する電流をON/OFF制御して、定着ローラ11の表面温度を定着処理に適した所定の温度範囲に維持する。
図2は、画像形成装置の制御回路15のうち定着装置の温度制御に関係する部分の構成を示すブロック図である。制御回路15は、CPU21で構成され、CPU21の入出力ポートには、サーミスタ13、温度センサ14、ヒータ駆動回路22、ヒータ駆動回路23が接続されており、ヒータ駆動回路22には定着ローラ11のヒータ11aが、ヒータ駆動回路23には加圧ローラ12のヒータ12aが接続されている。このほか、CPU21の入出力ポートには定着ローラを駆動するモータ25を制御するモータ制御回路24が接続されている。
CPU21では、サーミスタ13により検出された定着ローラ11の表面温度が、予め設定された定着処理に適した温度範囲の下限値以下であれば、ヒータ駆動回路22およびヒータ駆動回路23をONに設定し、ヒータ11aおよびヒータ12aに通電する。また、サーミスタ13により検出された定着ローラ11の表面温度が、予め設定された定着処理に適した温度範囲の上限値を越えたときは、ヒータ駆動回路22およびヒータ駆動回路23をOFFに設定し、ヒータ11aおよびヒータ12aへの通電を遮断する。これにより、定着ローラ11の表面温度は、定着処理に適した所定の温度範囲を維持するように制御される。
ヒータ11aおよびヒータ12aは、ハロゲンランプ、抵抗発熱体、電磁誘導発熱体など公知の任意の加熱手段を採用することができる。また、定着ローラ11及び加圧ローラ12の構成も公知のものであり、定着ローラ11にのみヒータを配置する構成としてもよい。これらの構成は公知の構成であるから詳細な説明は省略し、以下、CPU21で実行される第1温度検出手段であるサーミスタ13の断線の検出処理について説明する。
サーミスタ13の断線の検出処理を説明する。サーミスタの抵抗値Rは、CPU21でサーミスタに印加する電圧と電流とに基づいて計測するものとする。なお、ここではサーミスタは負の温度特性(温度上昇と共に抵抗値が減少する特性のもの)を使用するものとする。
以下の構成において使用される用語を説明する。まず、断線検出期間Zとは、第1温度検出手段であるサーミスタ13が環境温度になじんで断線検出に適した温度にまで到達するに十分な期間である。断線検出期間Zには、予め実験により適切な期間TAを設定(Z=TA)するものとするが、サーミスタ13の環境温度が比較的低温の場合は断線検出に適した温度に到達するまでに長時間を要し、環境温度が比較的高温の場合は断線検出に適した温度に到達するまでに短時間で済む。そこで、前記断線検出期間Zに設定する期間TAは、温度センサ14で検出された環境温度Yに応じて変更するように構成し、検出された環境温度Yが低温であるほど期間TAを長く設定するものとする。また、環境温度Yのほか、サーミスタの温度、即ち抵抗値に応じて変更するようにしてもよい。
また、電源の投入直後のようにサーミスタが低温の場合は抵抗値Rが高いため、サーミスタが断線していなくとも断線として検出される場合があるが、時間が経過してサーミスタが暖まると抵抗値Rは次第に低下して断線でないと検出される。
そこで、この実施の形態では、断線検出期間Zの範囲内において繰り返し、例えば数ミリ秒毎に断線検出を行い、断線検出期間Zの範囲内において、定着ローラ11の加熱開始時或いは加熱開始前のサーミスタ13の温度検出値(初期温度検出値)と、その後に繰り返し実行される断線判定時点の温度検出値(初期温度検出値)との差が予め設定された所定の温度範囲を越えたとき、サーミスタ13が正常と判定して断線検出処理を終了し、直ちに通常の定着ローラの温度制御に移るようにし、断線検出期間Zを経過しても前記温度検出値の差が予め設定された所定の温度範囲内に留まるときサーミスタ13が異常(断線)と判断して、定着ローラの温度制御を停止する。
具体的には、サーミスタ13の温度はサーミスタ13の抵抗値として扱うことができるから、定着ローラ11の加熱開始時或いは加熱開始前のサーミスタ13の抵抗値R1と、断線判定時点のサーミスタ13の抵抗値R2との差(R2−R1)が予め設定された所定の値Bを越えたとき((R2−R1)≧B)、サーミスタ13が正常と判定し、断線検出期間Zを経過しても前記抵抗値の差(R2−R1)が予め設定された所定の値Bの範囲内に留まるときサーミスタ13が異常(断線)であると判断するように構成されている。
ここで、所定の値Bとは、サーミスタ13の温度の上昇に伴う抵抗値の変化量を示すもので、サーミスタ13の断線を検出する基準となる値であるから、予め実験により最適な値を決定しておくものとする。
サーミスタ13の抵抗値は温度により変化する。電源投入後、画像形成装置の機内温度は冷えた状態から次第に上昇し、サーミスタ13の温度も次第に上昇するが、サーミスタ13が機内温度、即ち環境温度に暖められるまでの時間は、画像形成装置が設置されている環境や季節により変動する。また、定着ローラ11の表面温度を検出するサーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mも断線検出期間Zに影響を与える。即ち、サーミスタと定着ローラとの間隔Mが小さいときはサーミスタの温度が迅速に上昇し、間隔Mが大きいときはサーミスタの温度上昇は遅くなる。
そこで、環境温度Yとサーミスタと定着ローラとの間隔M、及び断線検出を行うに適した断線検出期間Zとの関係(Z=f(Y、M))を予め実験により確認し、実験結果に基づいて適切な断線検出期間Zを予め設定し、間隔M及び環境温度Yから断線検出期間Zを求めるテーブルの形式に纏めて制御回路15のメモリに格納しておくものとする。
なお、サーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mの検出は、定着ローラのヒータに通電して温度制御を開始し、ヒータがON/OFFされる時間間隔Hとサーミスタと定着ローラとの間隔Mの関係から間隔Mを推定する。間隔Mが大きいほど時間間隔Hは長くなり、間隔Mが小さいほど時間間隔Hは短くなるから、時間間隔Hからサーミスタと定着ローラとの間隔Mを推定することができる。間隔Mは後述する間隔検出サブルーチンにより検出する。このほか、間隔Mは画像形成装置の組立時に、サーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mを実測した値を使用することもできる。この場合は、間隔Mの実測値を制御装置15のメモリに格納しておくものとする。
温度センサ14で検出した画像形成装置の内部の環境温度Y(サーミスタ13の温度でもある)に加えて、サーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mのデータを使用することにより、環境温度Y(サーミスタの温度でもある)が高いとき、或いはサーミスタと定着ローラとの間隔Mが接近しているときは、サーミスタの温度が高く十分に暖まっていると推定され、断線検出期間Zを短く設定することが可能となり、サーミスタの断線を迅速に検出することができる。なお、本願発明における期間変更手段とは、環境温度Y、間隔Mなどの情報に基づいて断線検出期間Zを変更する手段を指すものとする。
図3は、制御回路15のCPUで実行されるサーミスタ13の断線検出処理を説明するフローチャートである。
画像形成装置を起動してヒータ11a及び12aへの通電を開始して温度制御を開始すると共に(ステップP11)、サーミスタと定着ローラとの間隔Mを入力する(ステップP12)。間隔Mは後述する測定サブルーチン、或いは組立時に測定してメモリに格納されている測定値を使用する。さらに、温度センサ14で検出された環境温度検出値Yを読み込み(ステップP13)、そのときのサーミスタ13の抵抗値Rの初期値をCPU21で計測してR=R1を読み込む(ステップP14)。
入力された間隔M及び環境温度Yから制御回路15のメモリに格納されているテーブルを参照して、断線検出期間Zに期間TAを設定(Z←TA)し(ステップP15)、断線検出期間Zを計測するタイマーのカウント値Nに初期値を設定(N←1)し(ステップP16)、その時点のサーミスタ13の抵抗値をCPU21で計測して抵抗値R=R2を読み込む(ステップP17)。
さらに、予め実験により決定されたサーミスタ13の断線を検出する基準値である所定の値B(限界値)を読み込む(ステップP18)。
サーミスタ抵抗値R2とR1との差(R2−R1)が、サーミスタの断線検出のための所定の値B(限界値)より大きいか否か((R2−R1)≧B)を判定する(ステップP19)(温度判定手段を構成するステップ)。サーミスタ抵抗値R2とR1との差(R2−R1)が所定の値B(限界値)より大きい場合は、サーミスタは正常、即ち断線していないと判定し、サーミスタの異常判定動作を停止して(ステップP20)(異常判定手段を構成するステップ)、断線検出処理を終了する。サーミスタが正常と判定され、断線検出処理を終了したので、この時点から直ちに定着ローラの温度制御を開始することができる。
ステップP19の判定において、サーミスタ抵抗値R2とR1との差(R2−R1)が所定の値B(限界値)以下の場合は、断線検出期間Zに設定した期間TAが経過したか(N=TA)否かを判定する(ステップP21)。期間TAが経過していない場合はタイマーのカウント値(N)を1インクリメントして(ステップP22)、ステップP17に戻る。
ステップP21の判定において期間TAが経過している場合は、サーミスタの断線が検出されたものと判定し、ヒータ11a及び12aへの通電を遮断し、その旨の警告表示を行う(ステップP23)(異常判定手段を構成するステップ)。
サーミスタの断線検出の処理がリセットされたか否かを判定し(ステップP24)、リセットされたときはステップP11に戻り、次の断線検出に備える。また、リセットされていないときはステップP23に戻り、ヒータ11a及び12aへの通電遮断とサーミスタの断線警告表示を継続する。
図4は、サーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mを検出する間隔検出サブルーチンを説明する図である。サーミスタ13と定着ローラ11との間隔Mの検出は、定着ローラのヒータに通電して温度制御を開始し、ヒータがON/OFFされる時間間隔Hとサーミスタと定着ローラとの間隔Mの関係を測定し、ヒータがON/OFFされる時間間隔Hとサーミスタと定着ローラとの間隔Mと関係から間隔Mを推定する。なお、予め、実験によりヒータがON/OFFされる時間間隔Hと、サーミスタと定着ローラとの間隔Mとの間の関係を調べ、時間間隔Hから間隔Mを求めることができるテーブルを作成しておくものとする。
定着ローラ表面温度の制御目標値TXを設定し(ステップP31)、定着ローラのヒータに通電して温度制御を開始し(ステップP32)、温度制御によりヒータがON/OFFされる時間間隔Hを計測する(ステップP33)。予め作成されているテーブルを参照して時間間隔Hからサーミスタと定着ローラとの間隔Mを求める(ステップP34)。
上記した実施の形態では、サーミスタ13の断線を検出する基準値である所定の値B(限界値)、即ちサーミスタ13の温度の上昇に伴う抵抗値の変化を示す値を予め実験により最適値に決定している。
しかし、サーミスタ13の抵抗値はサーミスタ13の温度により変化するから、前記した所定の値Bは、サーミスタ13の加熱開始時或いは加熱開始前の抵抗値R1、又はサーミスタ13の抵抗値に密接に関連する温度センサ14の検出値Yに基づいて変更するようにしてもよく、サーミスタ13の加熱開始時或いは加熱開始前の抵抗値R1の検出値が高いとき、又は温度センサ14の温度検出値Yが低いときは所定の値Bを小さく設定するようにしてもよい。
具体的には、図3のフローチャートにおいて、ステップP18として示した所定の値Bの入力において、予め実験によりサーミスタ13の加熱開始時或いは加熱開始前の抵抗値R1、又は温度センサ14の温度検出値Yに基づいて設定した所定の値Bを使用する。所定の値Bは、抵抗値R1の検出値と温度センサ14の温度検出値Yとの両方を考慮して決定してもよい。
画像形成装置が低温の環境にあり、定着装置の温度が低いほど、定着ローラの加熱を開始しても温度上昇が小さいが、抵抗値R1の検出値、又は温度センサ14の温度検出値Yを使用して所定の値Bを変更するように構成すれば、僅かの温度上昇が検出されてもサーミスタ13は正常、即ち断線していないと判定することができ、サーミスタの状態の検出を迅速に行うことができる。
以上、この発明の実施の形態の画像形成装置の定着装置の構成と、定着ローラの表面温度を非接触で検出するサーミスタの断線の検出処理について説明した。既に説明したとおり、定着ローラのヒータに通電を開始しても、サーミスタの温度上昇はかなり遅れて上昇し始める。図5は、定着ローラに通電を開始した後の、定着ローラの表面温度の上昇とサーミスタの温度上昇の様子を示す図で、線(a)は定着ローラの表面温度の上昇を示し、線(b)はサーミスタの温度上昇を示している。
図5に示されているように、定着ローラのヒータに通電を開始すると、定着ローラの表面温度は通電開始から5秒程度の遅れで温度が上昇し始めるが、定着ローラの表面温度を非接触で検出するサーミスタの温度は通電開始から45秒程度遅れて温度が上昇し始めることが分かる。また、図5は画像形成装置の環境温度が0℃の場合であるが、環境温度が低いほど温度が上昇し始める時期が遅くなる。図5では、定着ローラのヒータに通電開始後45秒程経過すると、定着ローラの表面温度は60℃(実測値)となるが、サーミスタの温度は0℃から漸く上昇し始めることが分かる。
画像形成装置における定着ローラの温度を検出する温度検出素子であるサーミスタの断線検出装置であり、温度により抵抗値が変化するサーミスタの特性を考慮して、サーミスタの断線検出処理を繰り返し実行し、早期にサーミスタの断線の有無を確実に検出できるようにしたもので、サーミスタが正常と判定されたときは、直ちに定着ローラの温度制御を開始して画像形成装置を作動させることができる信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態の画像形成装置の定着装置の構成の概略を説明する図。 温度制御回路の構成を示すブロック図。 サーミスタの断線の有無の検出処理を説明するフローチャート。 サーミスタと定着ローラとの間隔Mの推定処理を説明するフローチャート。 定着ローラの通電開始後の定着ローラの表面温度の上昇とサーミスタの温度上昇の様子を示す図。
符号の説明
10 定着装置
11 定着ローラ
11a、12a ヒータ
12 加圧ローラ
13 サーミスタ
14 温度センサ
15 制御回路
21 CPU
22 ヒータ駆動回路
23 ヒータ駆動回路
24 モータ制御回路
25 モータ

Claims (7)

  1. 記録紙上にトナー像を定着させる加熱体と、
    前記加熱体の温度を検出する第1温度検出手段と、
    画像形成装置の機内の環境温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記第1温度検出手段による加熱体温度の検出値の変化が予め設定した所定の温度範囲を越えるか否かを判定する温度判定手段と、
    前記温度判定手段による前記判定を繰り返し実行させ、その判定結果が加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲を越えたことを示すときは第1温度検出手段が正常であると判定して温度判定手段による繰り返し判定動作を停止し、その判定結果が予め設定した所定期間を経過しても加熱体温度の検出値が予め設定した所定の温度範囲内に留まることを示すときは第1温度検出手段が異常であると判定する異常判定手段と、
    前記第2温度検出手段による検出値に基づいて前記所定期間を変更する期間変更手段とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度判定手段は、前記加熱体の加熱開始時もしくは開始前の前記第1温度検出手段による初期温度検出値と、温度判定手段による判定時点での第1温度検出手段による判定時点の温度検出値との差が所定範囲を越えるか否かを判定する温度判定手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1温度検出手段は前記加熱体に非接触で配置された温度検出手段であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記期間変更手段は、前記第2温度検出手段の検出値に加え、前記加熱体と第1温度検出手段との距離とに基づいて前記所定期間を変更する期間変更手段であること
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記期間変更手段は、前記加熱体と第1温度検出手段との距離を推測する距離推測手段を備えること
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記期間変更手段は、前記第2温度検出手段の検出値が低温度を示すほど前記所定期間を長くする期間変更手段であること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記期間変更手段は、前記第1温度検出手段或いは第2温度検出手段の検出値に応じて前記所定の温度範囲を変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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JP2009093085A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
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