JP2005114810A - 防振レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防振レンズを囲むようにしてレンズ保持枠に凹部を形成し、この凹部を介してレンズ保持枠に取り付けられたLEDの配線を引き出すことによって、配線の損傷や断線を防止できる防振レンズ装置を提供する。
【解決手段】防振レンズ装置10は、防振レンズ20を保持するレンズ保持枠24に、LED50、58が取り付けられ、このLED50、58にフレキシブルケーブル54が接続される。レンズ保持枠24には、凹部24Eが、防振レンズ20を囲むようにして円周状に連続して形成されている。フレキシブルケーブル54は、この凹部24Eを介してレンズ保持枠24の外部に引き出される。
【選択図】 図3

Description

本発明は防振レンズ装置に係り、特に高倍率のTVカメラ用レンズに内蔵され、TVカメラに加わった振動によって生じる像ぶれを補正する防振レンズ装置に関する。
従来、この種の防振レンズ装置は、防振レンズを保持したレンズ保持枠をレンズ装置の鏡胴内に撮影光軸と直交する面内で移動自在に支持し、カメラに振動が加わると、その振動を打ち消す方向に防振レンズをリニアモータによって移動させて像ぶれを補正している(例えば、特許文献1参照)。
また、防振レンズ装置は、レンズ保持枠の位置を検出する位置センサを備えており、この位置センサの測定値に基づいてレンズ保持枠の移動を行っている。位置センサとしては、例えばLEDとPSD(Position Sensor Device)から成る非接触式のものが知られている。この位置センサは、LED、PSDの一方がレンズ保持枠に取り付けられ、もう一方がレンズ鏡胴に固定されている。そして、LEDから発光した光をPSDで受光することによって、レンズ保持枠の位置が検出される。
特開2000−39638号公報
しかしながら、従来の防振レンズ装置は、位置センサから引き出されたリード線等の配線が折曲したり、断線したりするおそれがあった。すなわち、レンズ保持枠側に取り付けられた位置センサ(LED或いはPSDの一方)から引き出された配線が、レンズ保持枠を移動した際に周囲の部材に接触して損傷したり、或いは周囲の部材に引っ掛かって断線したりするおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズ保持枠に取り付けられた部材から引き出された配線の損傷や断線を防止することのできる防振レンズ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は前記目的を達成するために、鏡胴内で光軸と直交する面内で移動することによって、前記鏡胴に加わった振動で生じる像ぶれを補正する防振レンズと、該防振レンズを保持するレンズ保持枠と、該レンズ保持枠に取り付けられた部材から引き出される配線と、を備えた防振レンズ装置において、前記レンズ保持枠には凹部が形成され、該凹部を介して前記配線が前記レンズ保持枠の外部に引き出されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、配線がレンズ保持枠の凹部を介してレンズ保持枠の外部に引き出されるので、レンズ保持枠を移動させて配線が長手方向に押し引きされた場合、配線は凹部の内部で弛み、レンズ保持枠の外部では弛まない。したがって、レンズ保持枠の外部に引き出された配線が、周囲の部材に接触したり引っ掛かったりすることがないので、配線の損傷や断線を防止することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記凹部は、前記防振レンズの周囲に円周状に連続して形成されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、防振レンズの周囲のスペースを利用して凹部を形成するので、レンズ保持枠が大きくなることを防止でき、装置を小型化することができる。
また、請求項2の発明によれば、凹部が防振レンズの周囲に円周状に連続して形成されるので、凹部に収納される配線が長くなる。これにより、配線が凹部の内部で大きく弛むことができるので、レンズ保持枠が大きく移動した場合であっても、レンズ保持枠の外部に引き出された配線が弛むことを防止できる。
請求項3に記載の発明は請求項2の発明において、前記配線はフレキシブルケーブルであり、該フレキシブルケーブルは、円弧状に湾曲した状態で、前記凹部に収納されることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、フレキシブルケーブルが円弧状に湾曲した状態で凹部に収納されるので、レンズ保持枠が移動してフレキシブルケーブルが長手方向に押し引きされると、凹部内のフレキシブルケーブルが変形して曲率が変化する。これにより、レンズ保持枠の外部に引き出されたフレキシブルケーブルが弛むことを防止でき、フレキシブルケーブルが損傷したり断線したりすることを防止できる。
本発明に係る防振レンズ装置によれば、配線がレンズ保持枠の凹部を介してレンズ保持枠の外部に引き出されるので、レンズ保持枠を移動した際に、レンズ保持枠の外部に引き出された配線がレンズ保持枠の周囲の部材に接触したり、引っ掛かったりすることを防止でき、配線の損傷や断線を防止することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る防振レンズ装置の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態の防振レンズ装置10がカメラ12のマウント14に取り付けられ、カメラ12とともにレンズ支持部材16によって支持された状態が示されている。同図に示すカメラ12は、肩乗せ可能なENGカメラであり、また、防振レンズ装置10は、例えばズーム比が42倍、重量が約5.5kgの高倍率で重量物のレンズ装置である。防振レンズ装置10及びカメラ12は、レンズ支持部材16上において前後、左右、及び上下に相対的に移動されて光軸合わせされるとともに、レンズ支持部材16を介して、図2に示す三脚18の雲台19に取り付けられて使用される。
図1に示す防振レンズ装置10の内部には、被写体側からカメラ12に向かって、不図示のフォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリス、防振レンズ20(図3参照)、エクステンダ、及びマスターレンズが順に配置されて構成されている。
フォーカスレンズは、固定鏡胴22に回動自在に設けられたフォーカスリング92を回動操作することにより光軸Pに沿って前後移動される。これにより、被写体の焦点が調節される。
ズームレンズは、所定の位置関係をもって光軸P方向に移動する変倍系レンズと補正系レンズとからなり、固定鏡胴22に回動自在に設けられたズームリング94を回動操作することにより光軸Pに沿って前後移動される。これにより、被写体の焦点距離が調節される。
アイリスは、アイリスリング96を回動すると、これに連動して絞り開口を拡縮駆動する虹彩絞り機構を有している。これにより、アイリスリング96を回動すると、開口径が変更され、絞り値が調節される。
エクステンダは、防振レンズ装置10の光学系によって結像される像の倍率を例えば1倍と2倍とで切り換えるための各倍率に対応したレンズ(以下、これらのレンズを「エクステンダレンズ」と称する)を備え、ドライブユニット80(図2参照)のモータによる動作又は手動操作されるレバー98の回動操作によって、光軸P上に挿入されるエクステンダレンズが所望の倍率のエクステンダレンズに切り替えられる。
マスターレンズは、エクステンダレンズから出射された被写体光をカメラ12のCCDに導くレンズである。
フォーカスリング92、ズームリング94、及びアイリスリング96は、図2の二点鎖線で示すカメラマン100の左手によって操作される。テレビカメラを操作するカメラマン100は、カメラ12の側方に位置し、右手で雲台19の操作棒102を把持するとともにカメラ12の電子ビューファインダ104を覗きながら被写体を確認し、左手で防振レンズ装置10を操作する。左手において、比較的大きなフォーカスリング92を小指と薬指とで回動操作し、ズームリング94を中指で回動操作し、人指し指でアイリスリング96を回動操作する。そして、各操作リング92、94、96にそれらを操作する指を当てた状態で、フリーの親指にて図1の防振用コントローラ86のON/OFFスイッチ88等を操作する。防振用コントローラ86は、固定鏡胴22の外周部に形成された平坦部122に配置されており、ブラケット124を介して固定鏡胴22の外周部に取り付けられ、固定ねじ128によって固定されている。
防振用コントローラ86には、ON/OFFスイッチ88の他、防振特性切替スイッチ108、ON/OFF表示灯(不図示)、及び補正方向切替スイッチ(不図示)が取り付けられている。この防振用コントローラ86を操作することによって、防振レンズ装置10の防振機能全般が操作される。
次に、防振レンズ装置10の防振機構を図3に基づいて説明する。防振レンズ装置10の防振レンズ20は、固定鏡胴22内に配置されるとともに、レンズ保持枠24に保持されて撮影光軸P上に取り付けられている。防振レンズ20は、レンズ保持枠24を図3上でX方向(水平方向)に移動させるX方向ボイスコイルモータ26と、レンズ保持枠24を図3上でY方向(鉛直方向)に移動させるY方向ボイスコイルモータ28とによって撮影光軸Pと直交する面内でXY方向に移動されることにより、防振レンズ装置10やカメラ12に加わった振動によって生じる像ぶれを補正する。
X方向ボイスコイルモータ26は、固定子26Bが固定鏡胴22の内側面に固定され、可動子26Aがプッシャー30に支持されてX方向に移動するようになっている。プッシャー30の両端部にはガイド孔30A、30Aが形成され、このガイド孔30A、30Aに、固定鏡胴22にX方向に固定されたガイドバー32、32が挿入されることによって、プッシャー30がX方向に移動可能に支持される。また、プッシャー30には、ガイドバー34がY方向に沿って取り付けられ、このガイドバー34に、レンズ保持枠24の側縁に設けられた軸受部36が摺動自在に嵌合されている。
一方、Y方向ボイスコイルモータ28は、固定子28Bが固定鏡胴22の内側面に固定され、可動子28Aがプッシャー38に支持されてY方向に移動するようになっている。プッシャー38の両端部にはガイド孔38A、38Aが形成され、このガイド孔38A、38Aに、固定鏡胴22にY方向に固定されたガイドバー40、40が挿入されることによって、プッシャー38がY方向に移動可能に支持される。また、プッシャー38には、ガイドバー42がX方向に沿って取り付けられ、このガイドバー42に、レンズ保持枠24の側縁に設けられた軸受部44が摺動自在に嵌合されている。
したがって、X方向ボイスコイルモータ26の可動子26AがX方向に移動すると、レンズ保持枠24はプッシャー30に押し引きされるとともに、プッシャー38のガイドバー42にX方向にガイドされながらX方向に移動する。また、Y方向ボイスコイルモータ28の可動子28AがY方向に移動すると、レンズ保持枠24はプッシャー38に押し引きされるとともに、プッシャー30のガイドバー34にY方向にガイドされながらY方向に移動する。これにより、防振レンズ20が撮影光軸Pと直交する面内でXY方向に移動する。
防振レンズ20の防振機構には、レンズ保持枠24のX方向位置を検出する位置センサ48が設けられるとともに、レンズ保持枠24のY方向位置を検出する位置センサ46が設けられている。
位置センサ46は、図4に示すLED50及びPSD(Position Sensor Device)52から構成される。LED50は、フレキシブルケーブル54の端部54Aに取り付けられた状態で、レンズ保持枠24の取付溝24Aに嵌め込まれて固定される。レンズ保持枠24の取付溝24Aにはスリット24Cが形成され、このスリット24Cに対向してPSD52が配置される。PSD52は、基板56に取り付けられ、この基板56を介して固定鏡胴22(図3参照)に固定される。PSD52は、LED50からスリット24Cを介して照射された光のスポット位置をアナログ的に検出し、この位置情報が防振レンズ装置10のCPUに出力される。
一方、図3に示した位置センサ48は、図4に示すLED58及びPSD60から構成される。LED58は、フレキシブルケーブル54の端部54Bに取り付けられた状態で、レンズ保持枠24の取付溝24Bに嵌め込まれて固定される。レンズ保持枠24の取付溝24Bにはスリット(不図示)が形成され、このスリットに対向してPSD60が配置される。PSD60は、基板62に取り付けられ、この基板62を介して固定鏡胴22(図3参照)に固定される。PSD60は、LED58からスリットを介して照射された光のスポット位置をアナログ的に検出し、この位置情報が防振レンズ装置10の前記CPUに出力される。
これにより、前記CPUには、レンズ保持枠24のX方向位置を示す情報が位置センサ48から、そして、レンズ保持枠24のY方向位置を示す情報が位置センサ46からそれぞれ入力される。この位置情報に基づいて、X方向ボイスコイルモータ26及びY方向ボイスコイルモータ28が駆動される。
図3及び図4に示すように、レンズ保持枠24には、凹部24Eが、防振レンズ20を囲むようにして円周状に連続して形成されている。さらに凹部24Eには、プッシャー30とプッシャー38との中間位置(すなわち、取付溝24Aや取付溝24Bの略180度反対側の位置)に切欠き部24Fが形成されている。
前述したフレキシブルケーブル54は、円弧状に湾曲された状態でレンズ保持枠24の凹部24E内に収納され、切欠き部24Fを介してレンズ保持枠24の外部に引き出される。そして、フレキシブルケーブル54の固定部54Cが固定鏡胴22の内周面に固定される。フレキシブルケーブル54は、図4に示す如く固定部54Cから分岐されて、X方向ボイスコイルモータ26やY方向ボイスコイルモータ28に接続される。さらに、フレキシブルケーブル54の端部54Dが防振制御基板(不図示)に接続される。以下、レンズ保持枠24の凹部24Eに収納されたフレキシブルケーブル54の円弧状部分を円弧部54Eと称す。
図5に示すように、レンズ保持枠24の凹部24Eは、その深さdが、フレキシブルケーブル54の円弧部54Eの高さ寸法hよりも大きく形成される。したがって、円弧部54Eは凹部24E内に完全に収納される。また、凹部24Eの幅wは、円弧部54Eの厚みtよりも十分に大きく形成される。したがって、円弧部54Eは、凹部24E内でその曲率を変えて変形することができる。
次に、前記の如く構成された防振レンズ装置10の作用について説明する。
レンズ保持枠24は、X方向ボイスコイルモータ26やY方向ボイスコイルモータ28を駆動することによって、光軸Pと直交する面内で移動される。その際、レンズ保持枠24に取り付けられたLED50及びLED58も移動するため、LED50やLED58に接続されたフレキシブルケーブル54は長手方向に押し引きされる。このため、従来装置では、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が弛んで周囲の部材に接触し、損傷や断線を生じるおそれがあった。
これに対し、本実施の形態では、フレキシブルケーブル54がレンズ保持枠24の凹部24Eを介してレンズ保持枠24の外部に引き出されているので、フレキシブルケーブル54が長手方向に押し引きされると、フレキシブルケーブル54は凹部24E内で変形し、レンズ保持枠24の外部では殆ど変形しない。すなわち、フレキシブルケーブル54が長手方向に押し引きされると、フレキシブルケーブル54は凹部24E内で曲率を変えるべく変形し、フレキシブルケーブル54にかかる力を吸収するので、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が弛むことを防止できる。
図6は、上述した防振レンズ装置10の作用を説明する説明図である。
防振レンズ20が光軸P上に配置された場合、フレキシブルケーブル54の円弧部54Eは、図6に実線で示すように、凹部24Eの略中央位置に沿って配置されている。
この状態からレンズ保持枠24が図6の上方向、左方向、或いは左上方向に移動した場合、フレキシブルケーブル54は、長手方向に引っ張られる。そして、フレキシブルケーブル54の円弧部54Eが、二点鎖線Mで示す如く、曲率が小さくなるように変形する。これにより、フレキシブルケーブル54の長手方向にかかる力を吸収することができ、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が変形することを防止できる。
レンズ保持枠24が図6の下方向、右方向、或いは右下方向に移動した場合、フレキシブルケーブル54は、長手方向に圧迫される。その際、フレキシブルケーブル54の円弧部54Eは、二点鎖線Nで示す如く、曲率が大きくなるように変形する。これにより、フレキシブルケーブル54の長手方向にかかる力を吸収することができ、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が変形することを防止できる。
このように本実施の形態によれば、レンズ保持枠24が移動してフレキシブルケーブル54が押し引きされると、凹部24E内に収納されたフレキシブルケーブル54の円弧部54Eが変形するので、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が弛むことを防止できる。したがって、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が周囲の部材(例えばX方向ボイスコイルモータ26、Y方向ボイスコイルモータ28、固定鏡胴22等)に接触したり、引っ掛かったりすることを防止できるので、フレキシブルケーブル54が損傷したり断線したりすることを防止できる。
以上説明したように、本実施の形態の防振レンズ装置10によれば、レンズ保持枠24に形成した凹部24Eを介して、フレキシブルケーブル54をレンズ保持枠24の外部に引き出すようにしたので、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が損傷したり、断線したりすることを防止することができる。
また、本実施の形態では、LED50、58の取付溝24A、24Bから離れた位置に切欠き部24Fを設け、この切欠き部24Fからフレキシブルケーブル54をレンズ保持枠24の外部に引き出すようにしたので、フレキシブルケーブル54は長手方向において十分な長さが凹部24Eに収納される。したがって、フレキシブルケーブル54は大きく変形することができ、フレキシブルケーブル54にかかる力を十分に吸収することができる。よって、レンズ保持枠24の外部に引き出されたフレキシブルケーブル54が弛むことをより確実に防止することができる。
また、切欠き部24Fはプッシャー30とプッシャー38との中間位置に形成されているので、フレキシブルケーブル54をX方向ボイスコイルモータ26やY方向ボイスコイルモータ28の配線として兼用した際に、配線全体の長さを短くすることができる。
また、本実施の形態によれば、フレキシブルケーブル54を円弧状に湾曲させた状態でレンズ保持枠24の凹部24E内に配置させるようにしたので、凹部24内のフレキシブルケーブル54は、その曲率を変化させるだけで変形することができる。したがって、凹部24E内のフレキシブルケーブル54にかかる負荷が小さくなるので、フレキシブルケーブル54が凹部24E内で損傷することを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、防振レンズ20の周囲のスペースを利用して、レンズ保持枠24に凹部24Eを形成したので、レンズ保持枠24が大型化することを防止できる。すなわち、レンズ保持枠24は、X方向ボイスコイルモータ26やY方向ボイスコイルモータ28等を周囲に配置する都合上、防振レンズ20の周囲にスペースを有しており、本実施の形態では、このスペースを利用したため、レンズ保持枠24を大きくすることなく、凹部24Eを形成することができる。
なお、上述した実施の形態は、フレキシブルケーブル54を凹部24E内で防振レンズ20の周りに略半周させてからレンズ保持枠24の外部に引き出すようにしたが、凹部24E内に収納するフレキシブルケーブル54の長さは、これに限定するものではなく、例えばフレキシブルケーブル54を凹部24E内で、防振レンズ20の周りを略一周させてから引き出すようにしてもよい。凹部24E内に収納されるフレキシブルケーブル54の長さが長くなるほど、凹部24E内のフレキシブルケーブル54が変形しやすくなり、フレキシブルケーブル54の長手方向にかかる力を吸収し易くなるので、フレキシブルケーブル54の損傷や断線をより確実に防止することができる。
また、上述した実施の形態は、LED50、58から引き出される配線として、フレキシブルケーブル54の例で説明したが、これに限定するものではなく、リード線等の他の配線を用いてもよい。さらに、配線の代わりに光ファイバー等を用いた場合にも、本発明を適用することができる。
また、上述した実施の形態は、レンズ保持枠24にLED50、58を取り付けたが、レンズ保持枠24にPSD52、60を取り付けて、LED50、58を固定鏡胴22に取り付けてもよい。この場合には、PSD52、60に接続される配線をレンズ保持枠24の凹部24Eを介して引き出すようにするとよい。さらに、レンズ保持枠24に取り付ける部品は、LED50、58やPSD52、60に限定されるものではなく、配線が引き出される部材であればよい。したがって、例えば加速度センサや角度センサ等をレンズ保持枠24に取り付けてもよく、この場合にも配線をレンズ保持枠24の凹部24Eを介して引き出すことによって、配線の損傷や断線を防止することができる。
なお、レンズ保持枠24の凹部24Eの形状は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、配線を収納できればよい。例えば図7に示す如く、レンズ保持枠24の外周面側から凹部24Eを形成してもよい。
実施の形態の防振レンズ装置を備えたテレビカメラの側面図 図1に示したテレビカメラが三脚に取り付けられた状態を示す斜視図 図1に示した防振レンズ装置の防振機構を示した正面図 図3に示した防振機構の組立斜視図 レンズ保持枠の凹部形状を示す断面図 防振レンズ装置の作用を示す正面図 図5と異なる形状のレンズ保持枠の凹部形状を示す断面図
符号の説明
10…防振レンズ装置、12…カメラ、16…レンズ支持部材、20…防振レンズ、22…固定鏡胴、24…レンズ保持枠、24E…凹部、26…X方向ボイスコイルモータ、28…Y方向ボイスコイルモータ、30、38…プッシャー、32、34、40、42…ガイドバー、46、48…位置センサ、50、58…LED、52、60…PSD、54…フレキシブルケーブル、56、62…基板

Claims (3)

  1. 鏡胴内で光軸と直交する面内で移動することによって、前記鏡胴に加わった振動で生じる像ぶれを補正する防振レンズと、該防振レンズを保持するレンズ保持枠と、該レンズ保持枠に取り付けられた部材から引き出される配線と、を備えた防振レンズ装置において、
    前記レンズ保持枠には凹部が形成され、該凹部を介して前記配線が前記レンズ保持枠の外部に引き出されることを特徴とする防振レンズ装置。
  2. 前記凹部は、前記防振レンズの周囲に円周状に連続して形成されることを特徴とする請求項1に記載の防振レンズ装置。
  3. 前記配線はフレキシブルケーブルであり、該フレキシブルケーブルは、円弧状に湾曲した状態で、前記凹部に収納されることを特徴とする請求項2に記載の防振レンズ装置。
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