JP2005113709A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリッド車両の制御装置において、排ガス浄化性能を向上させることができる一方で、十分な出力性能を確保する。
【解決手段】 HC吸着触媒29がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、伝達クラッチ31を切断してエンジン11と電気モータ32との駆動伝達を絶ち、パワープラントの要求トルクPTQを電気モータ32の目標トルクMTQとしてこの電気モータ32の作動を制御する一方、エンジン11を低負荷状態で作動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンとモータとを有すると共に、エンジンの排気通路に三元触媒とHC吸着触媒とを有するハイブリッド車両の制御装置に関する。
近年、地球環境の問題から排気ガスの発生を抑制するような、エンジンとモータとを駆動源とするハイブリッド車が実用化されている。このようなハイブリッド車では、運転状態に応じてモータの駆動だけで駆動輪を駆動したり、モータとエンジンの両者の駆動により駆動輪を駆動するようにしている。そして、このモータはバッテリに蓄積された電力により駆動することができ、このバッテリのエネルギが低下したときには、エンジンを駆動してバッテリの充電を行うようにしている。
また、エンジンの排気通路には、排気ガス中の有害物質である炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)を同時に浄化する三元触媒が設けられている。しかし、エンジンの冷態始動時にこの三元触媒は低温状態であり、活性化が遅れてHC等の有害物質を効率よく浄化することができない。そこで、三元触媒の下流側に酸化機能を有するHC吸着触媒を設け、冷態始動時にこのHC吸着触媒で排気ガス中に含まれるHCを効率よく吸着すると同時に排気ガス熱で昇温し、HC吸着触媒が所定温度以上になると吸着したHCを脱離して酸化する技術が各種提案されている。
ところが、冷態始動時にHC吸着触媒が排気ガス中のHCを効率よく吸着しても、このHC吸着触媒がHCを脱離する温度よりもHCを酸化できる温度の方が高く、この期間はHCを確実に浄化処理することができない。図4に従来のハイブリッド車両の制御装置におけるエンジンの冷態始動時におけるHCの発生処理状況と温度変化を表すタイムチャートを示すが、この図4のタイムチャートからもわかるように、冷態始動時に三元触媒が活性化していないために出口側でのHC排出量は多いが、その下流側のHC吸着触媒がHCを吸着しているためにその出口側でのHC排出量が少なくなっている。ところが、時間の経過に伴って高温の排ガスによりHC吸着触媒が昇温され、このHC吸着触媒がHC脱離温度に達すると吸着したHCを脱離してしまい、HC吸着触媒の活性化温度に達するまでの所定時間Tは、HCを十分に浄化することができず、排ガスを悪化させてしまうという問題がある。
そこで、ハイブリッド車両にて、HC吸着触媒の再生時に、吸着したHCを不用意に大気中に放出してしまう不都合を回避する技術が下記特許文献1として提案されている。
この特許文献1に記載された「車両用エンジンの排気装置」は、排ガス浄化触媒層の酸素保持量が所定値より低く、その前段のHC吸着触媒から脱離したHCを十分に酸化処理できないときには、一時的に空燃比を高くするかまたは燃料を遮断し、排ガス浄化触媒層の酸素保持量を確保するようにし、このとき、モータを作動させてエンジントルクの低下を補うようにしたものである。
特開2000−038927
この従来の「車両用エンジンの排気装置」にあっては、HC吸着触媒より後段の排ガス浄化触媒層が、このHC吸着触媒から脱離したHCを十分に酸化処理できないときには、一時的に空燃比を高くしたり燃料を遮断することで空気を増量し、排ガス浄化触媒層の酸素保持量を確保するようにしている。ところが、このときに、ドライバがアクセルを踏み込むと、エンジン回転数が上昇して排気流量が増加するため、HC吸着触媒から脱離したHCが十分に浄化されることなく大気に放出されることとなり、十分な排ガスの浄化効率を確保することができない。
本発明はこのような問題を解決するものであって、排ガス浄化性能を向上させることができる一方で、十分な出力性能を確保することのできるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために請求項1の発明のハイブリッド車両の制御装置は、エンジンとモータとがクラッチにより断接可能に連結されたパワープラントと、車両の運転状態に基づいてパワープラント要求トルクを設定して前記エンジン及び前記モータの作動を制御するパワープラント制御手段と、前記エンジンの排気通路に設けられた三元触媒と、該三元触媒の下流側における前記排気通路に設けられて冷態状態でHCを吸着すると共に温度が上昇すると吸着したHCを脱離するHC吸着触媒とを具えたハイブリッド車両の制御装置において、前記パワープラント制御手段は、前記HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、前記クラッチを切断して前記パワープラント要求トルクを前記モータの目標トルクとして該モータの作動を制御する一方、前記エンジンを低負荷状態で作動することを特徴とするものである。
請求項2の発明のハイブリッド車両の制御装置では、パワープラント制御手段は、前記モータを駆動するバッテリの充電容量が所定値より大きい場合に、前記HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出されると、前記クラッチを切断して前記パワープラント要求トルクを前記モータの目標トルクとして該モータの作動を制御する一方、前記エンジンを低負荷状態で作動することを特徴としている。
請求項1の発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、クラッチを切断してエンジンとモータとの駆動伝達を絶ち、パワープラント要求トルクをモータの目標トルクとしてこのモータの作動を制御する一方、エンジンを低負荷状態で作動するようにしたので、HC吸着触媒に吸着されたHCが脱離するときの排気流量が低下することとなり、排ガスの浄化性能を向上させることができる一方で、パワープラント要求トルクをモータにより確保することで、車両の十分な出力性能を確保することができる。
請求項2の発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、モータを駆動するバッテリの充電容量が所定値より大きい場合に、HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出されると、クラッチを切断してパワープラント要求トルクをモータの目標トルクとしてその作動を制御する一方、前記エンジンを低負荷状態で作動するようにしたので、バッテリの充電容量が十分確保されているときに、パワープラント要求トルクをモータにより確保するため、車両の出力低下を防止して車両のドライバビリティを向上することができる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置を実施するための最良の形態は、HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、エンジンとモータとの駆動伝達を絶ち、車両をモータのみで走行する一方、エンジンを低負荷状態で作動するようにしたものであり、以下に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1に本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の制御装置の概略構成、図2に本実施例のハイブリッド車両の制御装置による制御のフローチャート、図3に本実施例のハイブリッド車両の制御装置による冷態始動時におけるHCの発生処理状況と温度変化を表すタイムチャートを示す。
本実施例のハイブリッド車両の制御装置において、図1に示すように、搭載されるエンジン11は、例えば、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンであって、ストイキオモード、吸気リーンモード、圧縮リーンモード、オープンループモード、燃料カットモードに切り換え可能となっている。このエンジン11はシリンダヘッドに気筒ごとに点火プラグ12及びインジェクタ13が取付けられ、ピストン14の上方に形成される燃焼室15内にこのインジェクタ13の噴射口が開口し、燃料が燃焼室15内に直接噴射されるようになっている。また、シリンダヘッドには燃焼室15を臨む吸気ポート16及び排気ポート17が形成され、吸気ポート16は吸気弁18により開閉され、排気ポート17は排気弁19により開閉される。そして、エンジン11には同期して回転駆動することで、発電する発電機20が装着されている。なお、このエンジン11には各気筒の所定のクランク位置でクランク角信号を出力するクランク角センサ21が設けられ、クランク角センサ21はエンジン回転数を検出可能となっている。
また、吸気ポート16には吸気管22が接続され、空気取入口にはエアクリーナ23が取付けられており、この吸気管22には電子制御スロットル弁24及びスロットルポジションセンサ25が取付けられると共に、このスロットル弁24の上流側にはエアフローセンサ26が取付けられている。一方、排気ポート17には排気管27が接続されており、この排気管27には、三元触媒28とHC吸着触媒29が設けられている。この三元触媒28は、排ガス中の有害物質であるHCとCOとNOxを同時に浄化するものであり、HC吸着触媒29は、エンジン11の冷態状態に、排ガス中に含まれるHCを効率よく吸着すると同時に、排ガス熱で昇温されて所定温度以上になると吸着したHCを脱離して酸化するものである。そして、HC吸着触媒29の上流側の排気管27に排ガス温度を検出する温度センサ43が設けられている。
このように構成されたエンジン11のクランク軸30は伝達クラッチ31を介して電気モータ32の出力軸33と断接可能となっており、この伝達クラッチ31は図示しない油圧駆動装置で作動するアクチュエータ34により駆動可能となっている。そして、この電気モータ32はバッテリ35から電力の供給を受けて駆動可能であると共に、エンジン11からの駆動力を受けて発電して電力をバッテリ35に充電可能となっている。なお、前述したエンジン11の発電機20が発電して電力もこのバッテリ35に充電可能となっている。そして、この電気モータ32の出力軸33は変速機36に接続されており、変速機36の出力軸37デファレンシャルギヤ38に接続され、左右の車軸39に駆動輪40が装着されている。
また、車両にはエンジン11や電気モータ32などを制御する電子制御プラント(ECU)41が設けられ、このECU41には、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が具備されており、このECU41によりエンジン11や電気モータ32の総合的な制御が実施される。即ち、前述したクランク角センサ21、スロットルポジションセンサ25、エアフローセンサ26に加えてドライバが踏み込むアクセルペダルのポジションセンサ42などの各種センサ類の検出情報がECU41に入力され、このECU41が各種センサ類の検出情報に基づいて、燃料噴射モードや燃料噴射量、点火時期等を決定し、点火プラグ12、インジェクタ18のドライバ、スロットル弁24の駆動モータ等を駆動制御する。
また、バッテリ35には、その充電容量を検出するバッテリ容量センサ44が設けられており、ECU41にこのバッテリ容量センサ44が検出したバッテリ35の充電容量が入力されており、このバッテリ充電容量に応じて電気モータ32を制御している。更に、伝達クラッチ31のアクチュエータ34の制御もECU41が行うようにしている。
このように構成されたハイブリッド車両の制御装置では、エンジン11と電気モータ32によりパワープラントが構成されている。そして、アクセルポジションセンサ42が検出したアクセル開度APSと、クランク角センサ21が検出したエンジン回転数Neとに基づいてこのパワープラントが必要とする要求トルクPTQが設定され、この要求トルクPTQとバッテリ35の充電容量SOCとに基づいて目標モータトルクMTQが設定される一方、要求トルクPTQから目標モータトルクMTQを減算して目標エンジントルクETQが設定される。なお、要求トルクPTQは、アクセル開度APSと車速Vから車両の駆動力を求め、ギヤ比を乗じて求めても良い。そして、目標エンジントルクETQからエンジン11が最良燃費となる回転数が設定され、これに基づいて目標モータトルクMTQと目標エンジントルクETQが補正される。ECU41は、このように設定された目標モータトルクMTQと目標エンジントルクETQに基づいてエンジン11と電気モータ32を制御することで、ハイブリッド車両は運転者の要求通りに走行することができる。
一方、エンジン11の冷態始動時には、三元触媒28が不活性状態にあるため、排ガスはこの三元触媒28を通過してHC吸着触媒29に導入されることとなり、ここで、排ガスに含まれるHCがこのHC吸着触媒29により効率よく吸着される。そして、所定時間が経過して排ガス熱により三元触媒28が活性化したら、排ガスに含まれる有害物質がこの三元触媒29で効率よく浄化処理され、浄化した排ガス気が外部に排出される。
ところが、エンジン11の冷態始動時に、HC吸着触媒29が排ガス中のHCを効率よく吸着しても、このHC吸着触媒29がHCを脱離する脱離温度よりもHCを酸化できる活性化温度の方が高く、この期間はHC吸着触媒29がHCを確実に浄化処理することができない。そこで、本実施例では、ECU41は、HC吸着触媒29がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、伝達クラッチ31を切断してエンジン11と電気モータ32との駆動伝達を絶ち、パワープラントの要求トルクPTQを電気モータ32の目標トルクMTQとしてこの電気モータ32の作動を制御する一方、エンジン11を低負荷状態で作動するようにしている。従って、HC吸着触媒29に吸着されたHCが脱離するときの排気流量が低下することとなり、排ガスの浄化性能を向上させる一方で、要求トルクPTQを電気モータ32により確保することで、ハイブリッド車両の十分な出力性能を確保することができる。
以下、上述した本実施例のハイブリッド車両の制御装置におけるECU41の制御を図2のフローチャート並びに図3のタイムチャートに基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、ステップS1にて、ECU41は、クランク角センサ21が検出したエンジン回転数Neとアクセルポジションセンサ42が検出したアクセル開度APSとを読み込み、ステップS2にて、このエンジン回転数Neとアクセル開度APSに基づいてパワープラントが必要とする要求トルクPTQを決定する。そして、ステップS3にて、エンジン11が始動してから所定時間が経過したかどうかを判定し、始動後に所定時間が経過していなければ、三元触媒28が十分に活性していない状態にあるとしてステップS4に移行する。
このステップS4では、バッテリ容量センサ43が検出したバッテリ35の充電容量SOCが所定値より大きいかどうか、つまり、電気モータ32の駆動だけで十分に走行可能であるかどうかを判定する。ここで、バッテリ35の充電容量SOCが所定値より大きければ、ステップS5にて、HC吸着触媒29の温度を推定または検出する。具体的には、温度センサ44により検出された排気ガス温度からHC吸着触媒29の触媒温度Tcatが推定されるが、この温度センサ44とHC吸着触媒29とが多少なりとも離れて配置されていることに起因する誤差を補正するために、目標平均有効圧Peとエンジン回転数Neとに応じて設定された図示しない温度差マップ(エンジン出口温度とHC吸着触媒との温度差を考慮したマップ)を用いて推定されるようになっている。なお、HC吸着触媒29に温度センサを設けることで、触媒温度Tcatを直接検出するようにしても良い。
ステップS5でHC吸着触媒29の温度が推定または検出されたら、ステップS6にて、HC吸着触媒29の温度がHCを脱離する温度域にあるかどうかを判定する。ここで、HC吸着触媒29の温度がHC脱離温度領域、つまり、HC脱離温度以上で、且つ、活性化温度以下であれば、HC吸着触媒29から脱離したHCを確実に酸化処理できないと判定し、ステップS7に移行する。このステップS7では、ステップS2で求めたパワープラントの要求トルクPTQがバッテリ35の充電容量SOCから算出されるモータ最大発生トルクより大きいかどうかを判定する。ここで、要求トルクPTQがモータ最大発生トルクより大きくなければ、ステップS8で伝達クラッチ31を切断してエンジン11と電気モータ32との駆動伝達を絶ち、ステップS9で電気モータ32の目標モータトルクMTQをパワープラントの要求トルクPTQに設定し、ステップS10でエンジン11を低負荷運転、つまり、アイドル運転する。
即ち、エンジン11が始動直後であって三元触媒28が不活性状態で、HC吸着触媒29の温度がHCを脱離する温度領域にある(S6)とき、バッテリ35の充電容量SOCが十分あり(S4)、要求トルクPTQがモータ最大発生トルクより大きくない(S7)ことを条件として、ハイブリッド車両を電気モータ32のみにより走行させ、電気モータ32からエンジン11を切り離してアイドル運転とする。従って、エンジン11の始動直後に、HC吸着触媒29がHCを脱離する状態となっても、エンジン11がアイドル運転であるために排ガス流量が低下するため、脱離するHCが減少することとなり、排ガスの浄化性能を向上させることができる。一方、パワープラントの要求トルクPTQは電気モータ32だけで出力することとなり、ハイブリッド車両はドライバが要求した出力性能を確実に確保することができる。
そして、ステップS3でエンジン11の始動後に所定時間が経過したり、ステップS6でHC吸着触媒29が昇温されて活性化領域に入ったら、三元触媒28またはHC吸着触媒29が活性状態になったものと推測されるため、ステップS11に移行し、通常運転時のパワープラント制御を実行する。即ち、ECU41が、パワープラントの要求トルクPTQに対して、エンジン最良燃費回転数やバッテリ35の充電容量SOCなどに基づいて目標モータトルクMTQと目標エンジントルクETQを設定し、エンジン11と電気モータ32を制御する。このとき、三元触媒28は、排ガス中の有害物質を確実に浄化処理することができる。
このような制御によるハイブリッド車両の運転状態を詳細に説明すると、図4に示すように、エンジン11の冷態始動時に三元触媒28が活性化していないためにその出口側でのHC排出量は多いが、HC吸着触媒29が機能しているためにHC排出量はほとんどない状態となっている。そして、エンジン11の始動後に所定時間が経過して、ドライバがアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度APSとエンジン回転数Neが上昇し、エンジントルクが上昇して排ガス流量が増加し、HC吸着触媒29が昇温されてHCが脱離する温度領域に入る。すると、前述したように、伝達クラッチ31を切断してエンジン11をアイドル運転となるため、エンジン回転数Neが低下して一定回転に維持され、エンジントルクも低下すると共に排ガス流量も減少し、それぞれ一定量に維持される。従って、全体の排気流量が減少するために、HC吸着触媒29の出口側でのHC排出量を減少することとなる。一方、エンジントルクが低下した分のトルクを電気モータ32で確保するため、このモータトルクが上昇し、ハイブリッド車両はドライバが要求した出力性能を確保できる。その後、HC吸着触媒29が昇温されて活性化領域に入ると、伝達クラッチ31を連結してエンジン11及び電気モータ32を通常通りに制御する。
このように本実施例のハイブリッド車両の制御装置にあっては、HC吸着触媒29がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、伝達クラッチ31を切断してエンジン11と電気モータ32との駆動伝達を絶ち、パワープラントの要求トルクPTQを電気モータ32の目標トルクMTQとしてこの電気モータ32の作動を制御する一方、エンジン11を低負荷状態で作動するようにしている。
従って、HC吸着触媒29に吸着されたHCが脱離するときの排気流量が低下することとなり、排ガスの浄化性能を向上させる一方で、要求トルクPTQを電気モータ32により確保することで、ハイブリッド車両の十分な出力性能を確保することができる。
また、HC吸着触媒29の温度がHC脱離温度領域にあるとき、バッテリ35の充電容量SOCが十分あり、且つ、要求トルクPTQがモータ最大発生トルクより大きくないことを条件として、ハイブリッド車両を電気モータ32のみにより走行させ、電気モータ32からエンジン11を切り離してアイドル運転としており、ドライバの出力要求に対して車両の出力低下を防止し、ドライバビリティを向上することができる。
なお、上述の実施例では、ステップS3の処理にて、エンジン11が始動してから所定時間が経過したときに、三元触媒28が十分に活性していない状態にあるとしてステップS4以降の処理を行うようにしたが、HC吸着触媒29または三元触媒28の温度を推定・検出し、この温度が活性化温度を超えたときに活性化フラグを立て、ステップS3では、この活性化フラグがたっていないときにステップS4以降の処理を行うようにしてもよい。また、上記実施例では、エンジンの一例として筒内噴射式エンジンを用いて説明したが、吸気通路に燃料噴射を行うエンジンにも同様に適用することができる。
本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の制御装置の概略構図である。 本実施例のハイブリッド車両の制御装置による制御のフローチャートである。 本実施例のハイブリッド車両の制御装置による冷態始動時におけるHCの発生処理状況と温度変化を表すタイムチャートである。 従来のハイブリッド車両の制御装置におけるエンジンの冷態始動時におけるHCの発生処理状況と温度変化を表すタイムチャートである。
符号の説明
11 エンジン
21 クランク角センサ
27 排気管
28 三元触媒
29 HC吸着触媒
31 伝達クラッチ
32 電気モータ
41 電子制御プラント、ECU(パワープラント制御手段)
42 アクセルポジションセンサ
43 バッテリ容量センサ
44 温度センサ

Claims (2)

  1. エンジンとモータとがクラッチにより断接可能に連結されたパワープラントと、車両の運転状態に基づいてパワープラント要求トルクを設定して前記エンジン及び前記モータの作動を制御するパワープラント制御手段と、前記エンジンの排気通路に設けられた三元触媒と、該三元触媒の下流側における前記排気通路に設けられて冷態状態でHCを吸着すると共に温度が上昇すると吸着したHCを脱離するHC吸着触媒とを具えたハイブリッド車両の制御装置において、前記パワープラント制御手段は、前記HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出される場合に、前記クラッチを切断して前記パワープラント要求トルクを前記モータの目標トルクとして該モータの作動を制御する一方、前記エンジンを低負荷状態で作動することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置において、前記パワープラント制御手段は、前記モータを駆動するバッテリの充電量が所定値より大きい場合に、前記HC吸着触媒がHC脱離状態にあることが推定または検出されると、前記クラッチを切断して前記パワープラント要求トルクを前記モータの目標トルクとして該モータの作動を制御する一方、前記エンジンを低負荷状態で作動することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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