JP2005107749A - 入力支援装置、入力支援方法及び入力支援プログラム - Google Patents

入力支援装置、入力支援方法及び入力支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】周辺に関する情報を利用して情報の入力を行なう入力支援装置を提供する。
【解決手段】周辺情報取得部は、入力支援情報の周辺に関する情報である周辺情報を取得する。周辺情報の例としては、温度センサーなどのセンサーにより取得される情報、周囲の情報機器が送信する情報などがある。候補文字列取得部は、周辺情報取得部が取得した周辺情報に基づいて、入力することが可能な文字列を含む文字列情報を蓄積する文字列情報蓄積部より候補文字列を取得する。このような構成により情報の入力を効率よく的確に行なうことができるようになる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、端末機器などに対して文字などへの情報の入力を支援する装置、方法及びプログラムに関する。
従来、入力が行なわれている文章の文脈や過去に行なわれた情報の入力の学習結果などを利用して、入力の候補を表示して情報の入力を支援するプログラムが製品化されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、単語を入力する際の入力支援のために、入力された単語の一部(例えば、単語の頭文字)から、利用者が入力しようとしている単語の予測に基づいて単語の検索を行ない、その検索の結果を、既に入力された単語の入力履歴などを用いて頻度などの順に表示して選択させる技術がある(例えば、特許文献1、非特許文献2参照。)。
このような入力支援に関する製品、技術により、文字列からなる文章などの情報の入力が広く行なわれている。
特開平10−154033 株式会社ジャストシステム、"ATOK16 for Windows(登録商標) オンラインカタログ"、[online]、平成15年9月2日、[平成15年9月16日検索]、インターネット<URL:http://www.justsystem.co.jp/atok/atok16w/> 増井俊之、"Palm用インラインPOBox "、[online]、平成12年5月15日、[平成15年9月16日検索〕、インターネット<URL:http://www.pitecan.com/OpenPOBox/PalmInline/index.html>
従来の入力支援は、利用者が入力した内容に基づいて入力する情報の候補を選択するのみであり、入力支援を行なう装置やプログラムの周囲の状況を利用してはいなかった。
しかしながら、ユビキタスネットワークの登場により、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Asistance)、携帯電話はもちろんのこと、次世代テレビや情報家電、更には、通信機能を備えたチップデバイスを用いて、テーブルや椅子、照明器具、自動車、衣類、装飾品、看板、広告など、身の回りの多くの物体がネットワークに接続され、用途に合わせた情報通信によってより便利な機能を提供するようになることが確実視されている。
このようなユビキタスネットワークにおいては、身の回りのあらゆる物体より情報が送信されるようになる。したがって、このような状況において、利用者が見ているもの聞いているものに関する情報を入力する際には、利用者の認識を経由するのではなく、利用者が見ているもの聞いているものそのものが発信する情報を利用すると、効率よく的確な情報の入力が可能となる。
しかし、このような、身の周りなど、周辺に存在する情報を用いて情報の入力を支援する技術は、発明者が知る限り提案されていない。
そこで、本発明は、身の回り物体などが送信するなどすることにより取得可能となる周辺の状況を示す情報を用いて情報を入力する入力支援装置、入力支援方法、入力支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明では、次の入力支援装置を提供する。すなわち、自身の周辺に関する情報(「周辺情報」という。)を取得する周辺情報取得部と、入力することが可能な文字列を含む情報を蓄積する文字列情報蓄積部と、入力する文字列の候補を、自身の周辺に関する情報に基づいて文字列情報蓄積部から取得する候補文字列取得部とを有する入力支援装置を提供する。
このような入力支援装置により、周辺情報に基づいて入力の候補文字列を取得して入力が行なわれるので、効率よく的確な情報の入力が可能となる。
また、本発明に係る入力支援装置は、候補文字列取得部は、既に入力された文字列を含む情報に基づいて、文字列の候補を取得してもよい。
これにより、文脈に基づいた入力が容易となる。
また、本発明に係る入力支援装置は、入力された文字列と、その文字列の入力に関する周辺情報とを関連付けた情報を蓄積する入力履歴情報蓄積部をさらに有していてもよい。また、候補文字列取得部は、入力履歴情報蓄積部に蓄積された情報に基づいて、文字列の候補を取得してもよい。
これにより、同じ周辺情報の下で、同じあるいは似た文字列の入力を効率よく的確に行なうことができる。
また、取得された周辺情報を蓄積し、蓄積された周辺情報を選択し、選択された周辺情報に基づいて、文字列の候補が取得されるようになっていてもよい。
これにより、過去に取得された周辺情報に基づいて入力を行なうことができる。例えば、外出先での周辺の状況を再現しながら、入力を行なうことができる。
本発明の入力支援装置、入力支援方法及び入力支援プログラムによれば、周辺情報に基づいて入力の候補文字列を選択することができ、モバイル環境などにおいて、端末機器に対して効率よく的確な情報の入力が可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図を用いて説明する。なお、本発明は、これらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
(入力支援装置の概念)
図1は、利用者端末装置への情報の入力を支援する入力支援装置の位置づけを例示する。利用者端末装置100へ利用者101が情報を入力しようとしていると仮定する。この場合、利用者101からの情報は、利用者端末装置100の入力部102に入力される。例えば、利用者端末装置100がキーボードを備えている場合には、利用者により押下されたキーを示す情報が入力される。また、PDAのようにスタイラスペンで図形や文字が描画される場合は、描画された図形や文字の情報が入力される。
入力部102に入力された情報は、必要に応じて加工がされ、入力支援装置103に出力される。必要に応じてされる加工としては、例えば、複数のアスキー文字が示すローマ字に対応する片仮名、平仮名を得る操作がある。入力支援装置103は、入力部102により出力された情報に基づいて、利用者101が入力しようとする情報の推測などを行なう。
その推測の例としては、例えば、入力部102から出力された文字あるいは文字列をよみとする単語を候補として取得したり、その文字あるいは文字列で始まる単語を候補として取得したりすることがある。また、これまでの入力の履歴に基づいて、利用者101により入力が多くされた単語を候補として取得してもよい。
候補が取得されると、推測された単語などの候補が表示部105に表示され、利用者101が入力部102に候補を選択した結果を入力し、入力支援装置103が選択の結果を取得する。
利用者101が候補を選択すると、入力するべき文字列が確定し、その確定した文字列は入力文字列として、処理部104へ出力される。処理部104は、例えば、アプリケーションプログラムである。処理部104で入力などに基づいて処理が行なわれると、その結果が表示部105に表示され、利用者101が処理の結果を取得することができる。
(本発明の入力支援装置)
従来の入力支援装置103は、利用者101が入力した情報だけに基づいて、入力される情報の推測を行なっていた。これに対し、本発明の入力支援装置では、入力支援装置103の周辺に関する情報に基づいて、入力される情報の推測が行なわれる。「周辺に関する情報」の例としては、気温や湿度や気圧などを検知するセンサーから得られる情報、GPS(Global Positioning System)による位置情報、商品に付されたICタグから得られる情報、電子メールなど通信により取得される情報、放送される情報、などがある。また、入力支援装置103が一つのアプリケーションプログラムとして構成されている場合には、その入力支援装置103を構成するアプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムなどから得られる情報も、周辺に関する情報となる。例えば、利用者端末装置100にインストールされているスケジュール管理などを行なう個人情報管理アプリケーション(通常、PIM(Personal Information Manager)と呼ばれる。)、金銭の出納を管理するアプリケーション、備忘録を管理するアプリケーション、電子メールを送信するアプリケーションにおける電子メールのあて先などから得られる情報も周辺に関する情報となる。
(本発明の入力支援装置の動作の例)
図2は、本発明の入力支援装置の動作の例を示す。図2(A)において、利用者が画面201内の入力画面202に、「私は今、」と入力した後、入力位置203に「し」を入力したとすると、入力支援装置は、例えば、現在の位置をGPSを用いて取得し、現在の位置に近い場所の地名であって、「し」で始まるものを検索する。もし、現在の位置が新宿と渋谷の中間の位置であれば、候補を表示する画面204に「新宿」、「新宿区」、「新宿三丁目」、「渋谷」、「渋谷区」を表示する。利用者が、画面204に表示された候補の中から「新宿」を選択すると、図2(B)に例示されるように、「私は今、」の直後に「新宿」が入力される。
また、例えば、利用者が電子メールを作成しているとき、アドレス帳から選択された電子メールアドレス、あるいは、アドレス帳から得られるその電子メールアドレスにより識別される人物のプロフィールを周辺情報として取得する。もし、あて先が小学生であると判断されれば、小学校で習う漢字の範囲になるように仮名漢字変換を行なって、電子メールの文章を入力するようにする。あるいは、あて先が親しい友だちであると判断されれば、いわゆる「へた文字」と呼ばれる文字表記(例えば、"おはよう"を"才(よчoぅ"などのように表わす表記方法であって、主に若者で流行しているもの)を使用するようにする。
なお、利用者端末装置は、周辺に関する情報を複数同時に取得してもよい。その場合、その取得された複数の周辺に関する情報に基づいて候補を取得するようになっていてもよい。あるいは、複数の周辺に関する情報のうち、どれを使用するべきかを利用者がボタンなどを押すことにより指定するようになっていてもよい。あるいは、なんらかの基準により、入力支援装置が、周辺に関する情報を一つ選択してもよい。その基準の例としては、直前に変化した情報を選択する基準がある。例えば、位置情報が示す現在位置が渋谷区から新宿区へ変化した場合に、位置情報を用いて候補を取得するようにしてもよい。また、既に入力された情報から、次に入力される情報の種類を推測し、この推測に基づいて、周辺に関する情報を選択してもよい。
なお、図1と図2との関係を明らかにすると次のようになる。図2において、「私は今、」はすでに入力支援装置などを用いて処理部104に対して入力された文字列である(すなわち、既に入力された文字列である入力済文字列である)。図2(A)における入力位置203に入力された「し」という文字は、入力部102に入力され、入力支援装置に出力され、入力支援装置が表示部105に表示した文字である。また、図2(A)の画面204に表示された「新宿」、「新宿区」、「新宿三丁目」、「渋谷」、「渋谷区」の候補は、入力支援装置が表示部105に表示した文字列である。例えば、「新宿」がスタイラスペンなどにより選択されると、選択を示す情報が入力部102に入力され、入力支援装置が取得し、「新宿」という文字列が処理部104へ出力される。
なお、例えば、処理部104がコマンドを実行するためのシェルプログラムになっており、入力支援装置は、次に実行するコマンドを推測して、推測されたコマンドの候補を表示するなどして、実行するべきコマンドを示す情報をシェルプログラムへ出力するようになっていてもよい。例えば、biffにより電子メールが到達したことが検出され、利用者が電子メールを読むためのアプリケーションの名前の最初の文字を入力すると、その電子メールを読むためのアプリケーションを起動するためのコマンドを示す情報が、入力支援装置からシェルプログラムへ出力されるようになっていてもよい。
(実施形態1)
本発明の実施形態1として、自身の周辺に関する情報に基づいて候補文字列を取得する入力支援装置について説明する。
(実施形態1:構成)
図3は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置300は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有する。
「周辺情報取得部」301は、周辺情報を取得する。「周辺情報」とは、自身の周辺に関する情報である。ここに「自身」とは、入力支援装置300を意味する。したがって、周辺情報は、入力支援装置300の外部に関する情報である。例えば、入力支援装置300の外部に客観的に存在する情報である。
周辺情報を例示すれば、気温などの温度センサーから得られる情報、湿度センサーから得られる情報、気圧センサーから得られる情報、加速度センサーや衝撃センサーから得られる情報、GPSから得られる位置に関する情報、時刻センサーから得られる時刻情報、などがある。また、電子メールを作成するアプリケーションに入力されたあて先を示す情報、個人情報を管理するアプリケーションが管理する住所録、行動予定などを示す情報、金銭出納帳に入力された情報(例えば、最近購入した商品の名前を示す情報)などがある。
また、周囲の情報機器が出力する情報も周辺情報である。ここに「情報機器」とは、パーソナルコンピュータなどのもっぱら計算のために使用される機器に限定されることなく、最広義に解釈される。例えば、テレビ、ラジオ、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、調理器具、電話機、のみならず、情報を発信するための電子回路を備えたもの全てが該当する。例えば、情報を発信する電車の車両、駅の看板などがある。また、商品などに付けられるICタグも情報機器に含まれる。なお、ICタグは商品にのみ付けられるとは限らない。例えば、レストランのメニュー表にICタグが付けられていてもよい。これにより、メニューに付けられたICタグからレストランの名前、住所、電話番号を知ることができるようになっていてもよい。また、提供される食事の食器などにICタグが付けられていてもよく、これにより、注文された食事の内容を知ることができ、その内容を示す情報の入力に使用できる。
情報機器が送信する周辺情報の例を説明する。例えば、テレビ、ラジオに関しては、現在受信しているチャンネルの番号や周波数、受信している番組の名前、出演者、放送されている楽曲の名前、ニュースとして放送されている内容、などをテレビやラジオが周辺情報として送信されるようになっていてもよい。また、冷蔵庫に関しては、冷蔵庫に保管されている商品のICタグからの信号を冷蔵庫が読み取り、その信号に基づいて、冷蔵庫に保管されている商品の名前が周辺情報として送信されるようになっていてもよい。また、電話機に関しては、電話をかけてきた相手の電話番号などが周辺情報として送信されるようになっていてもよい。
また、商店などに設置されるバーコードを読み取るレジスターに関しては、そのバーコードが読み取られた商品の名前がレジスターから近傍無線通信の手段が用いられて周辺情報として送信されるようになっていてもよい。
周辺情報取得部301は、センサーから周辺情報を取得する場合には、そのセンサーがA/D変換器などを経由して出力する値などを取得する。また、無線により周辺情報が送信される場合には、無線受信器により受信される情報を取得する。ここに、無線には、電波を使用するもの(例えば、ブルートゥース(登録商標)、IEEE 802.11b、UWB(Ultra Wide Band)など)や、赤外線を使用するもの(例えば、IrDA)、などがある。また、有線を通して周辺情報が送信される場合(例えば、USB、IEEE1394、100BaseT、RS−232Cなどの規格により送信される場合)には、有線受信器により受信される情報を取得する。
「文字列情報蓄積部」302は、文字列情報を蓄積する。ここに、「文字列情報」とは、入力することが可能な文字列を含む情報である。「入力することが可能」とは、例えば、図1に示された処理部104に入力することが可能な、という意味である。通常の入力支援装置においては、文字列情報蓄積部は、仮名漢字変換辞書部などと呼ばれることが多く、文字列情報は、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどに蓄積される。なお、文字列情報は、文字列と、その文字列のよみ、品詞、使用される文脈を示す情報などを含む。また、文字列に付された番号なども含まれていてもよい。
「候補文字列取得部」303は、入力する文字列の候補である候補文字列を、周辺情報取得部301で取得した周辺情報に基づいて、文字列情報蓄積部302から取得する。「入力する文字列」とは、例えば、図1に示された処理部104に入力する文字列である。また、「周辺情報に基づいて」とは、候補文字列の取得に、周辺情報がなんらかの影響を与えることを意味する。例えば、周辺情報に関連のある文字列の取得を優先して行なうなどである。なお、候補文字列取得部303は、周辺情報のみに基づいて候補文字列を取得するとは限らず、利用者が入力した情報、例えば、利用者が押下したキーを示す情報、にも基づいて候補文字列を取得するようになっていてもよい。
候補文字列取得部303が候補文字列を取得する処理の例について説明する。例えば、周辺情報が、レストランで注文したオムライスの皿に付けられたICタグから送信される「オムライス」を示す情報(例えば、「オムライス」という文字列に付された番号)であるとする。このとき、候補文字列取得部303は、文字列情報取得部302より、「オムライス」という文字列を優先して取得する。例えば、「オ」という文字が利用者により入力された場合には、「オムライス」という文字列を優先して文字列情報蓄積部より取得する。なお、文字列情報蓄積部302と候補文字列取得部303との構成によっては、候補文字列取得部303が「オムライス」を優先して取得するかわりに、候補文字列取得部303が文字列情報蓄積部302に対して「オムライス」を優先して取得できるような設定を行ない、「オ」で始まる文字列が文字列情報蓄積部302に対して要求された場合に、文字列情報蓄積部302が「オムライス」という文字列を優先して返すようになっていてもよい。
(実施形態1:処理の流れ)
図4は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れを説明する流れ図を例示する。まず、周辺情報取得部301が周辺情報を取得する(ステップS401)。次に、候補文字列取得部303が周辺情報に基づいて候補文字列を文字列情報蓄積部302より取得する(ステップS402)。
なお、周辺情報取得部301が周辺情報を取得するたびに、文字列取得部303が周辺情報に基づいて候補文字列を文字列情報蓄積部302より取得する必要はない。例えば、周辺情報取得部301が周辺情報を取得した後に、利用者が何らかの操作を行なったことが検知されてから、文字列取得部303が周辺情報に基づいて候補文字列を文字列情報蓄積部302より取得するようになっていてもよい。利用者の操作としては、例えば、特定のアプリケーションを起動する、キーボードのキーを押下する、利用者端末装置が携帯電話であればアンテナを伸ばす、などがある。
図5は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れを説明する別の流れ図である。この流れ図では、利用者が入力する文字を利用して候補を絞り込む処理が表現されている。
ステップS501において、入力文字の取得を行なう。この入力文字は、例えば、図1の入力部102により行なう。なお、文字入力が行なわれるたびに図5の流れ図の処理が開始するように解釈することも可能であるが、コマンドボタンなどの押下など特殊な入力操作を行なったときにのみ処理が開始することも可能である。
ステップS502において、周辺情報の取得を行なう。
ステップS503において、周辺情報に基づいて、候補文字列の取得を行なう。例えば、レストランで食事をしている場合には、メニューや食器に付けられたICタグが送信する情報から、店の名前や注文した品物の名前を候補文字列として取得する。周辺情報が現在位置を示す情報であれば、現在位置を中心として、所定の距離までの位置の地名を取得する。また、数種類の周辺情報が取得されている場合には、それぞれの周辺情報に関連する候補文字列の取得を行なう。
ステップS504からステップS507まではループを形成しており、取得された候補文字列を一つずつ取り出すごとにループを廻る処理が行なわれる。一回ループを廻るごとに、入力された文字から構成される文字列(「入力文字列」という。)と前方一致(入力文字列が候補文字列の最初の部分に一致しているかどうかをいう。)するかどうかを検査する。
ステップS504において、入力文字と候補文字列の読みとが同じであるかを比較する。
ステップS505において、前方一致しているかどうかを判断する。もし前方一致しているものがあれば、ステップS506に移行して、候補文字列を候補リストに追加する。
ステップS507において、全ての候補文字列の比較が終了したかどうかを判断する。もし、終了していなければ、ステップS504へ戻る。
ステップS508において、候補リストの表示を行ない、利用者に候補の選択ができるようにする。
ステップS509において、選択された文字列を、処理部104に入力する。
(実施形態1:プログラムによる入力支援装置の実現について)
なお、本発明の入力支援装置は、計算機にプログラムをインストールして動作させることにより実現することができる。すなわち、そのようなプログラムは、周辺情報取得部301に対応するステップ、文字列情報蓄積部302に対応するステップ、候補文字列取得部303に対応するステップを計算機に実行させるためのプログラムである。
例えば、周辺情報取得部301に対応するステップは、センサー情報を読み取るためのモジュールやネットワークを通じて情報を取得するモジュールなどにより実現される。また、文字列情報蓄積部302に対応するステップは、ISAM(Indexed Sequential Access Method)などの情報の蓄積と検索を実現するモジュールを使用したり、データベース管理システムの機能を提供するモジュールにより実現することができる。候補文字列取得部303に対応するステップは、周辺情報取得部301に相当するモジュールより周辺情報を取得し、その周辺情報に基づいて文字列情報蓄積部に相当するモジュールが管理している文字列情報を検索して取得するモジュールにより実現することができる。
(実施形態1:主な効果)
本実施形態によれば、周辺情報を用いることにより、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2として、既に入力された文字列を含む情報に基づいて候補文字列を取得する入力支援装置について説明する。
(実施形態2:構成)
図6は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置600は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、入力済文字列情報取得部601と、を有する。すなわち、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1に係る入力支援装置が、さらに、入力済文字列情報取得部601を有する構成となっている。なお、本明細書において、同じ定義が適用される部には同じ符号を割り振ることにする。ただし、実際に入力支援装置を製造や生産する場合においては、同じ符号が割り振られた部であっても、実施形態により異なる作りになる場合がある。
「入力済文字列情報取得部」601は、入力済文字列情報を取得する。「入力済文字列情報」は、既に入力された文字列を含む情報である。ここに「既に入力された文字列」とは、例えば、図1において処理部104に対して入力が行なわれた文字列を意味する。このため、入力済文字列情報取得部601は、処理部104に対して文字列が入力されたことを何らかの方法により検出して、入力された文字列を取得し、必要に応じて解析を行なう。解析の結果、例えば、文脈を示す情報が取得される。また、処理部104に対して文字列が入力されたことを検出する方法としては、例えば、OSより文字列の入力を示すイベントを取得したり、入力支援装置600の出力を監視したりすることにより実現される。
なお、入力済文字列情報は、既に入力された文字列を含む情報であるので、入力済文字列情報と既に入力された文字列とが一致していてもよい。また、既に入力された文字列に何らかの情報が付加されたものであってもよい。例えば、どの処理部104に対して入力されているか(すなわち、どのアプリケーションプログラムに入力されているか)を示す情報が付加されていたり、入力された文字列を形態素解析などにより単語に分解した場合の単語の入力頻度が付加されていてもよい。
本実施形態においては、候補文字列取得部303は、入力済文字列情報取得部601で取得した入力済文字列情報に基づいて候補文字列を取得する。例えば、入力済文字列情報が文脈を示す情報を含む場合、文脈にふさわしい文字列を取得する。また、文脈にふさわしい周辺情報を選択して、その周辺情報に基づいて文字列を取得する。あるいは、入力頻度の多い単語を優先して取得してもよい。また、例えば、形容詞が入力されたことが入力済文字列情報により示されている場合には、周辺情報に基づいて名詞を優先して取得するようになっていてもよい。さらに、形容詞の種類に応じて、形容されるのにふさわしい名詞を周辺情報に基づいて検索して取得してもよい。
図7は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れを示す流れ図を例示する。
ステップS701において、入力済文字列情報を取得する。次に、ステップS702において、周辺情報を取得する。そして、ステップS703において、入力済文字列情報と周辺情報とに基づいて、候補文字列を取得する。
実施形態1で説明したように、入力済文字列情報と周辺情報とが取得されるたびに、ステップS703で候補文字列を取得するようになっている必要は無い。入力済文字列情報の取得と周辺情報との取得が独立して行なわれるようにしておき(例えば、プログラムにより入力支援装置を実現する場合には、入力済文字列情報の取得を行なうスレッドと周辺情報の取得を行なうスレッドを起動しておく。)利用者が何らかの操作を行なったことが検出されてから、それまでに取得された入力済文字列情報と周辺情報とに基づいて候補文字列が取得されるようになっていてもよい。
(実施形態2:処理の例)
図8は、本実施形態における処理の例を示す。図8(A)において、画面801に「私は成田から飛行機で、」という文字列が入力されたとする。この場合、その文字列を含む情報が入力済文字列情報となる。また、その文字列を解析し、例えば、成田から飛行機でどこかへ移動しようとしているという文脈を示す情報が取得されたとする。
図8(B)に示すように、現在取得される周辺情報が、「パリ行き出発予定時刻16:00」と「モスクワ行き出発予定時刻18:00」のように、飛行機の出発予定時刻を示すものであるとすると、候補文字列取得部303は、文脈を示す情報を参照し、移動場所を示す文字列である「パリ」と「モスクワ」とを文字列情報蓄積部302から取得する。なお、この場合、周辺情報は、「パリ行き出発予定時刻16:00」のように人間が理解できる文字列になっているとは限らない。例えば、「パリ」という地名が番号により表わされており、文字列情報蓄積部302が、その番号と「パリ」という地名の対応関係を文字列情報として保持していてもよい。
その結果、図8(C)に例示されるように、「パリ」と「モスクワ」が表示され、選択可能となる。
(実施形態2:主な効果)
本実施形態により、入力済文字列情報より文脈などを検知し、その文脈にふさわしい文字列を候補文字列として取得することが可能となる。これにより、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3として、文字列情報が、文字列とその文字列が示す情報の属性を示す情報と関連付けられている入力支援装置について説明する。
(実施形態3:構成)
図9は、本実施形態における文字列情報を模式的に例示する。本実施形態においては、実施形態1または2に係る入力支援装置の文字列情報蓄積部に蓄積されている文字列情報が、文字列と文字列属性情報とが関連付けられた情報となっている。ここに、「文字列属性情報」とは、文字列が示す情報の属性を示す情報である。例えば、文字列が示す意味そのもの、文字列が示す意味のカテゴリである。
図10は、文字列と文字列属性情報とを関連付けた例を示す。図10では、「暑い」という文字列に対して、「気温」、「25℃以上」、「感覚」という文字列属性情報が関連付けられている。この文字列属性情報のうち、「25℃以上」が「暑い」という文字列が示す意味そのものである。また、「気温」と「感覚」は、「暑い」と文字列が示す意味のカテゴリである。
(実施形態3:主な効果)
本実施形態のように文字列と文字列属性情報とを関連付けることにより、例えば、周辺情報あるいは、周辺情報と入力済文字列情報に基づいて得られた候補文字列を、文字列属性情報でさらに絞り込むことが可能となる。あるいは、文字列属性情報に基づいて候補文字列を取得して、周辺情報あるいは、周辺情報と入力済文字列情報とにより候補文字列を絞り込むことができる。
図11は、候補文字列を文字列属性情報で絞り込むための画面の一例を示している。画面1101には、「私は、今、」が既に入力されている。画面1102には、文字列属性情報を選択するためのボタンとして「場所」、「感覚」などが表示されている。例えば、「場所」のボタンを押すことにより、場所という文字列属性情報を持つ候補文字列だけが取得されるようにすることができる。あるいは、「感覚」のボタンを押すことにより、例えば「暑い」を候補文字列として取得されるようにすることができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4として、周辺情報と所定の関係のある文字列属性情報を持つ候補文字列に絞り込むことを行なう入力支援装置について説明する。
(実施形態4:構成)
図12は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置1200は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有し、候補文字列取得部303は、第一文字列情報絞込手段1201を有している。すなわち、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態3に係る入力支援装置が、その候補文字列取得部に第一文字列情報絞込手段を有する構成となっている。
「第一文字列情報絞込手段」1201は、文字列情報蓄積部302に蓄積されている文字列情報を、その文字列属性情報が周辺情報取得部301で取得された周辺情報に所定の関係がある文字列情報に絞り込む。例えば、第一文字列情報絞込手段1201は、周辺情報に所定の関係のある文字列属性情報と関連付けられた候補文字列が優先して取得されるように、文字列情報蓄積部302に対して絞り込みのためのコマンドを出力する。このコマンドに対応して、文字列情報蓄積部302は、周辺情報に所定の関係のある文字列属性情報と関連付けられている文字列が優先して取得されるように処理を行なう。
(実施形態4:処理の流れ)
図13は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れ図を例示する。
ステップS1301において、周辺情報取得部301により周辺情報を取得する。
ステップS1302において、第一文字列情報絞込手段1201により、周辺情報に関係のある文字列情報に絞り込む。
ステップS1303において、候補文字列を取得する。
(実施形態4:具体例)
図14は、本実施形態における具体例を説明するための図である。図14(A)において、利用者端末装置1401に内蔵された入力支援装置の周辺情報取得部が、場所に関する周辺情報1402と気温に関する周辺情報1403とを取得したとし、他の周辺情報は取得されていないとする。このとき、第一文字列情報絞込手段は、場所に関する周辺情報と所定の関係がある文字列属性情報と関連付けられた文字列情報への絞り込みと、気温に関する周辺情報と所定の関係がある文字列属性情報と関連付けられた文字列情報への絞り込みを行なう。この結果、例えば、図14(B)に示されるように、「新宿」、「新宿駅」、「新宿三丁目」、「寒い」、「暑い」などの候補文字列が取得される。
また、別の具体的な例を挙げる。例えば、利用者が持つ利用者端末装置に温度を赤外線を用いて測定する赤外線センサーが設けられており、周辺情報取得部301が、この赤外線センサーから周囲の物体の温度を示す周辺情報を取得するようになっているとする。この時、利用者の目の前に加熱された土鍋が置かれたとすると、温度センサは高温の物体が周囲にあることを検出し、周辺情報取得部301は、高温の物体の存在を示す周辺情報を取得する。そこで、第一文字列情報絞込手段1201は、「高温」に対応する文字列属性情報に関連付けられた文字列情報に絞り込むことを行なう。これにより、「熱い」、「暑い」、「灼熱」などの温度に関連した文字列が取得されるようになり、温度以外の文字列属性情報に関連付けられている「甘い」や「おいしい」などが取得される優先順序が下がったり、全く取得されないようになったりなる。
(実施形態4:主な効果)
本実施形態によれば、取得された周辺情報に関係のない文字列が候補文字列として取得されることを防止することができるので、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5として、絞り込まれた文字列情報を、その文字列属性情報に連想付けられている文字列属性情報を有する文字列情報に展開を行なう入力支援装置を説明する。
(実施形態5:構成)
図15は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置1500は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有している。また、候補文字列取得部303は、第一文字列情報絞込手段1201と、文字列情報連想展開手段1501と、を有している。すなわち、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態4の入力支援装置の候補文字列取得部303が文字列情報連想展開手段1501を有した構成となっている。
「文字列情報連想展開手段」1501は、第一文字列情報絞込手段1201で絞り込まれた文字列情報を、その文字列属性情報に連想付けられている文字列属性情報を有する文字列情報に展開する。
図17は、文字列情報連想展開手段1501の動作の一例を示す図である。図17(A)に示されるように、「新宿」の文字列に対しては、「副都心」、「歓楽街」という文字列属性情報が関連付けられているとする。また、図17(B)に示されるように、「副都心」と「高層ビル」とが連想付けられているとする。さらに、図17(C)に示されるように、「高層ビル」という文字列属性情報に「XXビル」という文字列が関連付けられているとする。
このとき、「新宿」という文字列の文字列情報への絞り込みが行なわれたとすると、文字列情報連想展開手段1501は、「新宿」とい文字列の文字列属性情報のうち、「副都心」という文字列属性情報と連想付けられている「高層ビル」という文字列属性情報を取得し、「高層ビル」という文字列属性情報に関連付けられている文字列情報を得る。この結果、「XXビル」という文字列が候補文字列として取得されることが可能となり、入力が可能となる。このような処理により、候補文字列のバリエーションを増やすことができ、情報の入力の効率を上げることが可能となる。
なお、文字列属性情報の間の連想を示す関係を変更可能にする手段が入力支援装置に備えられていてもよい。
(実施形態5:処理の流れ)
図16は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れ図を例示する。
ステップS1601において、周辺情報取得部301により、周辺情報を取得する。
ステップS1602において、第一文字列情報絞込手段1201により、周辺情報に関係のある文字列情報への絞り込みを行なう。「周辺情報に関係のある文字列情報」とは、周辺情報に所定の関係のある文字列属性情報を有する文字列情報である。
ステップS1603において、文字列情報連想展開手段1501により、連想付けられている文字列情報に展開する。
ステップS1604において、候補文字列を取得する。
なお、ステップS1603は、必ず実行されなければならないステップではない。例えば、利用者が特別なボタンを押すなど、文字列情報連想展開手段1501の動作を開始するための動作をしない場合には、ステップS1603の実行を省略してもよい。
(実施形態5:主な効果)
本実施形態により、文字列属性情報の連想により、候補文字列のバリエーションを増やすことが可能となり、情報の入力を効率よく行なうことができる。
(実施形態6)
本発明の実施形態6として、周辺情報が、その属性を示す情報と関連付けられている入力支援装置について説明する。
(実施形態6:構成)
図18は、本実施形態における周辺情報を模式的に例示する。本実施形態においては、実施形態1ないし5のいずれかの実施形態に係る入力支援装置の周辺情報取得部301が取得する周辺情報が、周辺情報属性情報と関連付けられた情報となっている。ここに「周辺情報属性情報」とは、周辺情報の属性を示す情報である。「周辺情報の属性」とは、周辺情報の種類や、周辺情報を解釈した場合の意味を表わす。例えば、図18は、周辺情報が「35℃」を示している場合、その周辺情報属性情報は、その周辺情報が、気温であるという種類となっていたり、周辺情報を気温として解釈した場合の意味である「暑い」となっていたりする。
なお、周辺情報取得部301が周辺情報を取得するときに、周辺情報と周辺情報属性情報との関連付けられた状態になっていてもよい。また、周辺情報取得部301で周辺情報に周辺情報属性情報を関連付けるようになっていてもよい。あるいは、候補文字列取得部303により、周辺情報と周辺情報属性情報とが関連付けられるようになっていてもよい。
(実施形態6:主な効果)
本実施形態のように、周辺情報と周辺情報属性情報とを関連付けることにより、例えば、候補文字列の取得に際して特定の種類の周辺情報が用いられるように制限を行なうことができる。また、周辺情報属性情報が周辺情報の意味を表わす場合には、周辺情報の意味に基づいて候補文字列を取得することができ、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態7)
本発明の実施形態7として、周辺情報属性情報に所定の関係のある文字列情報に絞り込みを行なう入力支援装置について説明する。
(実施形態7:構成)
図19は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置1900は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有する。また、候補文字列取得部303は、第二文字列情報絞込手段1901を有する。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態6の入力支援装置の候補文字列取得部303が、第二文字列情報絞込手段1901を有した構成となっている。
「第二文字列情報絞込手段」1901は、文字列情報蓄積部302に蓄積されている文字列情報を、その文字列属性情報が周辺情報取得部で取得された周辺情報と関連付けられた周辺情報属性情報に所定の関係のある文字列情報に絞り込む。
例えば、図18に例示されるように、周辺情報として「35℃」を示す情報が取得されたとする。このとき、第二文字列情報絞込手段1901は、「気温」、「暑い」に所定の関係のある文字列情報への絞り込みを行なう。結果として、利用者の置かれた状況を表わす気温、暑いに関連した文字列の入力が効率よく的確に行なえることになる。
(実施形態7:処理の流れ)
図20は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れ図を例示する。
ステップS2001において、周辺情報取得部301により、周辺情報を取得する。
ステップS2002において、周辺情報に関連付けられた周辺情報属性情報を取得する。
ステップS2003において、第二文字列情報絞込手段1901により、文字列情報を絞り込む。
ステップS2004において、候補文字列取得部303により、候補文字列を文字列情報蓄積部302より取得する。
(実施形態7:主な効果)
本実施形態により、利用者の置かれた状況を表わす文字列の入力を効率よく的確に行なえる。
(実施形態8)
本発明の実施形態8として、周辺情報と周辺情報属性情報との関連付けを個々の入力支援装置ごとに設定可能な入力支援装置を説明する。
(実施形態8:構成)
図21は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示している。入力支援装置2100は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有している。また、候補文字列取得部303は、周辺情報属性情報保持手段2101を有している。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1から7のいずれかの実施形態の入力支援装置の候補文字列取得部303が周辺情報属性情報保持手段2101を有している構成となっている。
「周辺情報属性情報保持手段」2101は、周辺情報取得部301で取得する周辺情報と関連付けられるべき属性を示す情報である周辺情報属性情報を保持する。
図22は、周辺情報属性情報保持手段2101での周辺情報属性情報の保持に使用される表を例示する。この例では、周辺情報は、気温を示す情報であり、10℃以下には、「寒い」という周辺情報属性情報が対応付けられて保持されている。以下同様に、10℃から20℃までには「涼しい」、20℃から28℃までには「暖かい」、28℃以上には「暑い」が対応づけられている。
(実施形態8:主な効果)
このように、周辺情報属性情報を保持することにより、入力支援装置ごとに、周辺情報と周辺情報属性情報との対応付けを設定することができる。これにより、周辺情報が客観的な情報であっても、入力支援装置の利用者ごとの主観を反映した入力が可能となる。
(実施形態9)
本発明の実施形態9として、周辺情報に基づいて候補文字列に優先順序などの順をつけて候補文字列の表示などが可能となる入力支援装置について説明する。
(実施形態9:構成)
図23は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置2300は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有している。また、候補文字列取得部303は、第一候補順計算手段2301を有している。したがって、本実施形態の入力支援装置は、実施形態1から8のいずれかの実施形態の入力支援装置の候補文字列取得部が第一候補順計算手段2301を有した構成となっている。
「第一候補順計算手段」2301は、周辺情報に基づいて候補文字列の候補順を計算する。例えば、候補文字列取得部303で取得された候補文字列と周辺情報取得部301で取得された周辺情報との関連性を表わす数値を計算し、その数値を候補順とする。一例を示すと、周辺情報として気温が20℃であることを示す情報を取得したとする。この場合、候補文字列取得部303は、暑さや寒さを示す文字列である「暖かい」、「暑い」、「涼しい」、「寒い」などを取得する。さらに周辺情報として、現在の日付が8月であるとすると、8月で気温が20℃であれば、寒いと感じられる場合が多いので、第一候補順計算手段は、例えば、「寒い」の数値として100、「涼しい」の数値として70、「暖かい」の数値として40、「暑い」の数値として10という候補順を計算する。
一方、現在の日付が2月であれば、2月で気温が20℃であれば、暖かいと感じられる場合が多いので、第一候補順計算手段は、例えば、「暖かい」の数値として100、「暑い」の数値として50、「涼しい」の数値として45、「暑い」の数値として20という候補順を計算する。
なお、8月で気温が20℃であれば寒いと感じられる場合が多く、2月では暖かいと感じられる場合が多いのは、もっぱら北半球の温帯地域にいる場合に当てはまることである。もし、周辺情報として、現在位置として南半球の温帯地域にいることを示す情報が取得された場合には、8月で気温が20℃であれば、暖かいと感じられる場合が多いとして候補順を計算することになる。
(実施形態9:処理の流れ)
図26は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れ図を例示する。
ステップS2601において、周辺情報取得部301により、周辺情報を取得する。
ステップS2602において、候補文字列取得部303により、周辺情報に基づいて候補文字列を取得する。
ステップS2603において、第一候補順計算手段2301により、候補順を計算する。
この後は、例えば、ステップS2603で計算された候補順に従って、表示部105に候補文字列を順番に並べるようにしてもよい。
(実施形態9:主な効果)
本実施形態により、周辺情報に関係の深い候補文字列ほど候補順が高くなり、選択しやすくなるように表示などをすることができるので、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態10)
本発明の実施形態10として、既に入力された文字列などに基づいて候補文字列に優先順序などの順をつけて候補文字列の表示などが可能となる入力支援装置について説明する。
(実施形態10:構成)
図25は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置2500は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、入力済文字列情報取得部601と、を有している。また、候補文字列取得部303は、第二候補順計算手段2501を有している。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態2に係る入力支援装置の候補文字列取得部303が第二候補順計算手段2501を有した構成となっている。
「第二候補順計算手段」2501は、入力済文字列情報に基づいて候補文字列の候補順を計算する。例えば、入力済文字列情報から、最後に入力された単語が形容詞であることが判明したとすると、名詞となる候補文字列の候補順を大きく計算する。また、形容詞でも、どのような名詞を形容するかによって名詞の中でも候補順を計算することができる。
(実施形態10:処理の流れ)
図24は、本実施形態に係る入力支援装置の処理の流れ図を例示する。
ステップS2401において、入力済文字列情報取得部601により、入力済文字列情報を取得する。
ステップS2402において、周辺情報取得部301により、周辺情報を取得する。
ステップS2403において、候補文字列取得部303により、入力済文字列情報と周辺情報とに基づいて候補文字列を取得する。
ステップS2404において、第二候補順計算手段2501により、候補順を計算する。
この後は、例えば、ステップS2603で計算された候補順に従って、表示部105に候補文字列を順番に並べるようにしてもよい。
(実施形態10:主な効果)
本実施形態により、既に入力された情報に関係の深い候補文字列ほど候補順が高くなり、選択しやすくなるように表示などをすることができるので、情報の入力を効率よく的確に行なうことができる。
(実施形態11)
本発明の実施形態11として、入力の履歴を蓄積する入力支援装置について説明する。
(実施形態11:構成)
図27は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置2700は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、入力履歴情報蓄積部2701と、を有する。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1から10のいずれかの入力支援装置が入力履歴情報蓄積部2701を有した構成となっている。
「入力履歴情報蓄積部」2701は、入力履歴情報を蓄積する。「入力履歴情報」とは、入力された文字列と、その文字列の入力に関係する周辺情報とを関連付けた情報である。「入力された文字列」とは、入力支援装置により入力が行なわれた文字列を意味する。例えば、図1においては、入力支援装置から処理部104に入力された文字列を意味する。
例えば、「暑い」が入力されたとすると、「暑い」という文字列と、「暑い」の入力が行なわれた時に取得されていた周辺情報と、を関連付けて入力履歴情報として、入力履歴情報蓄積部2701により蓄積される。文字列が入力された時に取得されていた周辺情報を蓄積すると、記憶領域を大量に使用することになるので、文字列情報に、どの種類の周辺情報を蓄積するかを指示する情報を含ませておいてもよい。例えば、「暑い」という文字列の文字列情報には、気温に関する周辺情報を蓄積するという指示を含ませておく。これにより「暑い」が入力されると、入力が行なわれた時の気温に関する周辺情報が関連付けて蓄積される。
また、入力履歴情報は、入力された文字列と、その文字列の入力に関係する周辺情報と、さらに、文字列情報と、を関連付けた情報であってもよい。これにより、ある周辺情報が取得された場合、その取得された周辺情報と関連付けられて蓄積されている文字列情報を取得し、その文字列情報と適合する他の文字列情報の文字列を候補文字列として取得することができる。ここに、「その文字列情報と適合する他の文字列情報」とは、例えば、文字列が同義語の関係にある文字列情報がある。これにより、同じ周辺情報が取得されても、同じ意味であるが異なる候補文字列が取得されるので、同じ語句が繰り返される単調な文章の作成を回避することができる。
(実施形態11:主な効果)
本実施形態によれば、例えば、入力履歴情報蓄積部2701に蓄積された入力履歴情報を解析することにより、周辺情報に基づく候補文字列の取得を調整することが可能となる。この結果、情報を効率よく的確に入力することが可能となる。
(実施形態12)
本発明の実施形態12として、入力履歴情報に基づいて候補文字列を取得する入力支援装置について説明する。
(実施形態12:構成)
図28は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。図27と図28を対比すれば判るように、本実施形態に係る入力支援装置と実施形態11に係る入力支援装置とは同じ構成である。違う点は、本実施形態に係る入力支援装置においては、候補文字列取得部303が、入力履歴情報蓄積部2701に蓄積された入力履歴情報に基づいて候補文字列を取得する点である。
(実施形態12:主な効果)
本実施形態においては、入力履歴情報蓄積部2710に蓄積された入力履歴情報に基づいて候補文字列が取得されるので、入力支援装置の利用者の入力傾向に応じた入力が可能となる。例えば、温度を示す周辺情報に応じて、よみが同じ「あ」で始まる「暖かい」、「暑い」の入力の区別が可能となり、利用者の主観に応じた入力が可能となる。
(実施形態13)
本発明の実施形態13として、外部サーバに対して問い合わせを行ない、その結果に基づいて候補文字列を取得する入力支援装置について説明する。
(実施形態13:構成)
図29は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置2900は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有している。また、候補文字列取得部303は、問合生成手段2901と、問合送信手段2902と、返信依存候補文字列取得手段2903と、を有している。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1から12のいずれかの入力支援装置の候補文字列取得部303が問合生成手段2901と、問合送信手段2902と、返信依存候補文字列取得手段2903と、を有した構成となっている。
「問合生成手段」2901は、周辺情報に基づいて問合わせを生成する。
「問合送信手段」2902は、問合生成手段2901で生成された問合せを送信する。
「返信依存候補文字列取得手段」2903は、問合送信手段2902により送信された問合せに対して返信される結果に基づいて候補文字列を文字列情報蓄積部302から取得する。
(実施形態13:処理の流れの一例)
例えば、周辺情報取得部で取得された周辺情報が、商品に付けられたICタグが発信する商品番号を示す情報であるとする。この場合、問合生成手段2901は、商品番号を示す情報から商品名のよみを検索する問合せを生成する。例えば、SQL(Structured Query Language)で表現される問合せを生成する。そして、問合送信手段2902は、所定のサーバ装置に対して問合せを送信する。所定のサーバ装置から、問合せに対する返信が送信されると、その返信は返信依存候補文字列取得手段2903により受信され、その返信に含まれるよみなどを抽出し、そのよみなどを持つ候補文字列を文字列情報蓄積部302より取得する。
(実施形態13:PIM情報を周辺情報とした場合の例)
図30は、PIM情報の一種であるスケジュール情報を例示する。このようなスケジュール情報は入力支援装置の外部のアプリケーションで管理されているため、入力支援装置の周囲に関する情報であるので、周辺情報の一種である。
図30に例示されたスケジュール情報は、2003年10月1日の行動予定を表わしている。すなわち、9時から12時まで新宿で資料レビューを行ない、12時30分から16時30分まで新幹線で移動をして、17時から18時まで大阪西三荘で開発会議を行なうことを表わしている。
図31は、図30に示されたスケジュール情報を周辺情報として扱う場合の処理の流れ図を示している。
ステップS3101において、現在の時刻を得る。現在の時刻は周辺情報の一種とみなせるので、現在の時刻は周辺情報として周辺情報取得部301で取得できる。
ステップS3102において、スケジュール情報より、現在の時刻に基づいて、現在の予定の内容、すなわち、現在何をしているかを得る。上で述べたようにスケジュール情報は周辺情報なので、現在の予定の内容は、周辺情報取得部でスケジュール情報を取得することにより得ることができる。
ステップS3103において、予定の内容が「移動」であれば、前後の予定より移動経路の問合せを問合生成手段2901により生成する。もし、現在の時刻が2003年10月1日13:00であれば、予定の内容が「移動」であるので、前後の予定より、新宿から大阪西三荘までの経路の問合せを生成する。
ステップS3104において、生成された問合せが返信される。その結果、図32に示すような経路が得られる。図32は、駅の名前が漢字で書かれているが、漢字で書かれている必要はなく、例えば、駅に割り振られた番号などを用いて経路が表わされていてもよい。
ステップS3105において、返信に基づいて候補文字列を取得する。例えば、経路上の駅の名前を表わす文字列を候補文字列として取得する。なお、経路情報として駅の名前が漢字で書き表されたものの代わりに、駅に割り振られた番号などを用いることにより、日本語入力に限られず、英語などのアルファベットで表現される言語の入力にも使用することができる。
(実施形態13:主な効果)
本実施形態により、外部に問合せを行ない、その返信に基づいて候補文字列を取得するので、入力支援装置が記憶するべき情報の量を減らすことができる。
(実施形態14)
本発明の実施形態14として、音声認識の認識率を上げるために周辺情報を用いる入力支援装置を説明する。
(実施形態14:構成)
図33は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置3300は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、を有する。また、候補文字列取得部303は、音声認識文字列入力手段3301を有する。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1から13のいずれかの実施形態に係る入力支援装置の候補文字列取得部303が音声認識文字列入力手段3301を有した構成となっている。
「音声認識文字列入力手段」3301は、音声認識に基づいて候補文字列を取得するための手段である。すなわち、人間の発話を認識し、発話の内容を文字列とする手段であり、例えば、音声認識エンジンが該当する。
本実施形態においては、周辺情報を用いて、音声認識文字列入力手段3301の認識精度を向上することが可能である。例えば、位置を示す周辺情報により、現在の位置が、高速道路の料金所の入り口であることが判明したとする。そこで、発話される内容は、その高速道の沿線の地名である可能性が高い。したがって、その高速道路の沿線の地名を優先して候補文字列とすることにより、音声認識の精度を向上することができる。
このような音声認識は、例えば、カーナビゲーションシステムにおいて、目的地を音声により入力する場合に好適である。このような場合、現在の時刻を周辺情報として更に使用することにより、例えば、冬であれば、道路沿線のスキー場の名前、夏であれば、道路沿線の海水浴場の名前が優先して選択されるようにする。また、催し物などの情報を取得して、催し物が開催されているときには、その催し物の会場の地名などが優先して選択されるようにしてもよい。
(実施形態14:主な効果)
本実施形態により、音声認識の精度を向上することができる。
(実施形態15)
本発明の実施形態15として、取得された周辺情報を蓄積して、後になって、蓄積された周辺情報を選択し、その選択された周辺情報を取り出し、以前の状況を再現して入力の支援に使用することができる入力支援装置を説明する。
(実施形態15:構成)
図34は、本実施形態に係る入力支援装置の機能ブロック図を例示する。入力支援装置3400は、周辺情報取得部301と、文字列情報蓄積部302と、候補文字列取得部303と、周辺情報蓄積部3401と、履歴情報選択部3402と、を有する。したがって、本実施形態に係る入力支援装置は、実施形態1から14のいずれかに係る入力支援装置が、周辺情報蓄積部3401と、履歴情報選択部3402と、を有する構成となっている。
「周辺情報蓄積部」3401は、周辺情報取得部301で取得した周辺情報の履歴を蓄積する。周辺情報蓄積部3401による周辺情報の履歴の蓄積は、後になって読み出し可能に行なう。例えば、ハードディスク、半導体メモリなどに蓄積する。また、時刻と周辺情報を関連付けて履歴を蓄積してもよい。あるいは、任意に付けられた名前や現在の位置などと関連付けて蓄積してもよい。
「履歴情報選択部」3402は、周辺情報蓄積部3401で蓄積された周辺情報の履歴を選択する。例えば、周辺情報の履歴が時刻と関連付けられて蓄積されている場合には、特定の時刻を選択することにより、周辺情報蓄積部3401で蓄積された周辺情報の履歴を選択する。
本実施形態においては、候補文字列取得部303は、履歴選択部で選択された履歴の周辺情報に基づいて候補文字列を取得する。
(実施形態15:周辺情報の履歴が用いられる例)
例えば、展示会場を見学し、その後で、見学のレポートを書くとする。入力支援装置が備えられた端末装置には、展示会場において、いつ、どこで、どのような周辺情報が取得されたかの履歴を蓄積する。なお、ここでいう周辺情報は、例えば、展示会場の各ブースから発信される情報(展示されている商品の名前を示す文字列情報、商品の説明を示す情報など)などである。
この場合、展示会場で周辺情報を用いて入力を行ないながら見学のレポートを作成してもよいが、通常は、帰社して作成するのが通常である。そこで、帰社してからレポートを書くときに、履歴情報選択部3402を用いて展示会場に居た時刻に蓄積された周辺情報の履歴を選択し、その選択された履歴の周辺情報を用いて、レポート作成のための入力を行なう。これにより、帰社して実際には展示会場に居なくても、展示会場に居るシチュエーションを再現して、その場で見たもの聞いたものの入力を効率よく的確に行なうことができる。
なお、上記の例では、時刻と周辺情報の履歴とを関連付けた場合について説明したが、現在の位置と周辺情報の履歴とを関連付けて蓄積することにより、地図表示ソフトウェアなどを用いて、選択された地点にいたときのシチュエーションを再現することも可能である。その際の周辺情報は、入力支援装置に記録されているものだけを対象としてもよいし、選択された地点の付近のサーバ等に要求するようになっていてもよい。
また、周辺情報蓄積部3401に蓄積された周辺情報の履歴を他人の入力支援装置の周辺情報蓄積部にコピーすることにより、自分の体験したシチュエーションを他人に対して再現することもできる。
(実施形態15:主な効果)
本実施形態により、過去に体験したシチュエーションを再現して入力の支援を行なうことが可能となる。
本発明は情報を効率よく的確に入力できる効果を有し、入力支援装置、入力支援方法、入力支援プログラムとして有用である。
入力支援装置の位置付けの一例図 本発明の入力支援装置の動作の一例図 本発明の実施形態1に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態1に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態1に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態2に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態2に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態2における処理の一例図 本発明の実施形態3における文字列情報の模式図 文字列と文字列属性情報との関連付けの一例図 候補文字列を文字列属性情報で絞り込むための画面の一例図 本発明の実施形態4に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態4に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態4の具体例を示す図 本発明の実施形態5に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態5に係る入力支援装置の処理の流れ図 文字列情報連想展開手段1501の動作の一例図 本発明の実施形態6における周辺情報の模式図 本発明の実施形態7に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態7に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態8に係る入力支援装置の機能ブロック図 周辺情報属性情報保持手段2101で周辺情報属性情報を保持するための表の一例図 本発明の実施形態9に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態10に係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態10に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態9係る入力支援装置の処理の流れ図 本発明の実施形態11に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態12に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態13に係る入力支援装置の機能ブロック図 スケジュール情報の一例図 スケジュール情報を周辺情報として扱う場合の処理の流れ図 経路情報の一例図 本発明の実施形態14に係る入力支援装置の機能ブロック図 本発明の実施形態15に係る入力支援装置の機能ブロック図
符号の説明
300 入力支援装置
301 周辺情報取得部
302 文字列情報蓄積部
303 候補文字列取得部

Claims (17)

  1. 自身の周辺に関する情報である周辺情報を取得する周辺情報取得部と、
    入力することが可能な文字列を含む情報である文字列情報を蓄積する文字列情報蓄積部と、
    入力する文字列の候補である候補文字列を、前記周辺情報取得部で取得した周辺情報に基づいて、前記文字列情報蓄積部から取得する候補文字列取得部と、
    を有する入力支援装置。
  2. 既に入力された文字列を含む情報である入力済文字列情報を取得する入力済文字列情報取得部を有し、
    候補文字列取得部は、入力済文字列情報取得部で取得した入力済文字列情報に基づいて候補文字列を取得する請求項1に記載の入力支援装置。
  3. 文字列情報は、文字列と、その文字列が示す情報の属性を示す情報である文字列属性情報とが関連付けられた情報である請求項1に記載の入力支援装置。
  4. 候補文字列取得部は、
    文字列情報蓄積部に蓄積されている文字列情報を、その文字列属性情報が周辺情報取得部で取得された周辺情報に所定の関係がある文字列情報に絞り込む第一文字列情報絞込手段を有する請求項3に記載の入力支援装置。
  5. 候補文字列取得部は、
    第一文字列情報絞込手段で絞り込まれた文字列情報を、その文字列属性情報に連想付けられている文字列属性情報を有する文字列情報に展開する文字列情報連想展開手段を有する請求項4に記載の入力支援装置。
  6. 周辺情報取得部で取得する周辺情報は、周辺情報の属性を示す情報である周辺情報属性情報と関連付けられた情報である請求項1に記載の入力支援装置。
  7. 候補文字列取得部は、
    文字列情報蓄積部に蓄積されている文字列情報を、その文字列属性情報が周辺情報取得部で取得された周辺情報と関連付けられた周辺情報属性情報に所定の関係がある文字列情報に絞り込む第二文字列情報絞込手段を有する請求項6に記載の入力支援装置。
  8. 候補文字列取得部は、周辺情報取得部で取得する周辺情報と関連付けられるべき属性を示す情報である周辺情報属性情報を保持する周辺情報属性情報保持手段を有する請求項1に記載の入力支援装置。
  9. 前記候補文字列取得部は、周辺情報に基づいて候補文字列の候補順を計算する第一候補順計算手段を有する請求項1に記載の入力支援装置。
  10. 前記候補文字列取得部は、入力済文字列情報に基づいて候補文字列の候補順を計算する第二候補順計算手段を有する請求項2に記載の入力支援装置。
  11. 入力された文字列と、その文字列の入力に関係する周辺情報とを関連付けた情報である入力履歴情報を蓄積する入力履歴情報蓄積部をさらに有する請求項1に記載の入力支援装置。
  12. 候補文字列取得部は、入力履歴情報蓄積部に蓄積された入力履歴情報に基づいて候補文字列を取得する請求項11に記載の入力支援装置。
  13. 候補文字列取得部は、
    周辺情報情報に基づいて問合せを生成する問合生成手段と、
    問合生成手段で生成された問合せを送信する問合送信手段と、
    問合送信手段により送信された問合せに対して返信される結果に基づいて候補文字列を文字列情報蓄積部から取得する返信依存候補文字列取得手段と、
    を有する請求項1に記載の入力支援装置。
  14. 候補文字列取得部は、音声認識に基づいて候補文字列を取得するための音声認識文字列入力手段を有する請求項1に記載の入力支援装置。
  15. 周辺情報取得部で取得した周辺情報の履歴を蓄積する周辺情報蓄積部と、
    周辺情報蓄積部で蓄積された周辺情報の履歴を選択する履歴選択部と、
    を有し、
    候補文字列取得部は、履歴選択部で選択された履歴の周辺情報に基づいて候補文字列を取得する請求項1に記載の入力支援装置。
  16. 自身の周辺に関する情報である周辺情報を取得する周辺情報取得ステップと、
    入力することが可能な文字列を含む情報である文字列情報を蓄積する文字列情報蓄積ステップと、
    入力する文字列の候補である候補文字列を、前記周辺情報取得ステップで取得した周辺情報に基づいて、前記文字列情報蓄積ステップで蓄積された文字列情報から取得する候補文字列取得ステップと、
    を含む入力支援方法。
  17. 自身の周辺に関する情報である周辺情報を取得する周辺情報取得ステップと、
    入力することが可能な文字列を含む情報である文字列情報を蓄積する文字列情報蓄積ステップと、
    入力する文字列の候補である候補文字列を、前記周辺情報取得ステップで取得した周辺情報に基づいて、前記文字列情報蓄積ステップで蓄積された文字列情報から取得する候補文字列取得ステップと、
    を計算機に実行させるための入力支援プログラム。
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