JP2005106775A - 荷重センサ - Google Patents

荷重センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2005106775A
JP2005106775A JP2003344328A JP2003344328A JP2005106775A JP 2005106775 A JP2005106775 A JP 2005106775A JP 2003344328 A JP2003344328 A JP 2003344328A JP 2003344328 A JP2003344328 A JP 2003344328A JP 2005106775 A JP2005106775 A JP 2005106775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
diaphragm
strain sensor
sensor
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003344328A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Terauchi
義春 寺内
Toshikatsu Miyake
利勝 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2003344328A priority Critical patent/JP2005106775A/ja
Publication of JP2005106775A publication Critical patent/JP2005106775A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構成で耐久性、検出精度および感度に優れた荷重センサを提供する。
【解決手段】 操作体15に荷重を与えると、可動体14が突起20bを加圧してダイヤフラム20が変位する。このとき、ブリッジ回路を構成する第1ないし第4の歪みセンサG1ないしG4(感圧手段21)に歪みが生じるため、前記荷重Fを検出することができる。前記感圧手段21はダイヤフラム20のZ2側の面に設けられており、ダイヤフラム20のZ1側の面に設けられた前記突起20bが前記感圧手段21を直接押圧することがない。よって、感圧手段21に機械的なストレスが加わらず、荷重センサ10の耐久性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイヤフラムに感圧手段が設けられ、前記ダイヤフラムの変形量に応じた出力が前記感圧手段から得られる荷重センサに関する。
ダイヤフラム型の荷重センサは、荷重によって変形するダイヤフラムに歪みセンサなどの感圧手段が設けられ、前記荷重に応じたダイヤフラムの変形量が前記感圧手段により検出される。この種の荷重センサは、例えば下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の荷重センサは、荷重が金属ダイヤフラムを介して圧力伝達用突起に与えられ、この圧力伝達用突起で半導体圧力センサチップが押圧される。半導体圧力センサチップは、シリコンダイヤフラムと、前記シリコンダイヤフラムに与えられる圧力を検出するセンシング部を有しており、前記センシング部からの出力により前記荷重が検出されるものとなっている。
特開2001−59792号公報
しかし、上記従来の荷重センサは、圧力伝達用突起で半導体圧力センサチップのシリコンダイヤフラムが押圧される構造であるため、長期間にわたり荷重が繰り返し与えられると、シリコンダイヤフラムに機械的なストレスが蓄積されて変形が生じ半導体圧力センサチップに加わる荷重が安定せず、出力が不安定となりやすい。しかも圧力伝達用突起から前記シリコンダイヤフラムを介して半導体圧力センサチップに荷重が直接に作用するため、半導体圧力センサチップが機械的なストレスにより破損しやすい構造である。
また前記半導体圧力センサチップは、圧力伝達用突起からの荷重によりシリコンダイヤフラムが下方向へ単純に曲げ変形する構造であるため、荷重の変化に対するダイヤフラムの伸び歪み量の変動が微小であるため、荷重の変化を広い帯域で高精度に検出するのが困難であり、測定感度が劣る欠点がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、耐久性に優れ、また荷重の変化に対する測定感度に優れた荷重センサを提供することを目的としている。
本発明は、ダイヤフラムと、与えられる押圧力を前記ダイヤフラムに伝える可動体と、前記ダイヤフラムの変形量に応じて電気特性が変化する感圧手段と、を有する荷重センサにおいて、
前記ダイヤフラムの上面または下面に前記感圧手段が設けられ、前記可動体と前記ダイヤフラムとが対向する面のいずれか一方の中央部に突起が設けられており、前記可動体に与えられる押圧力により前記ダイヤフラムが変形させられることを特徴とするものである。
この荷重センサは、可動体から伝えられる荷重(押圧力)がダイヤフラムの中央に配置された突起に集中して作用する構造であるため、荷重の変化に対するダイヤフラムの歪み変形量を大きくでき、高感度な荷重測定が可能になる。また可動体からの荷重で感圧手段が直接に押されることがないため、繰り返し荷重が作用したときの感圧手段の損傷を防止でき、長寿命化を図ることができる。
また、本発明は、前記感圧手段は、外側に位置する少なくとも1つの歪みセンサと、内側に位置する少なくとも1つの歪みセンサを有し、前記内側の歪みセンサは、前記外側の歪みセンサよりも前記突起の中心に近い位置に配置されているものとして構成できる。
例えば、前記外側には第1の組の複数の歪みセンサが、前記中心から等距離に配置され、前記内側には第2の組の複数の歪みセンサが、前記中心から等距離に配置されている。
そして本発明では、前記ダイヤフラムは、前記突起に近い位置に曲げ歪み量が極大となる内側極大部を有し、前記内側極大部よりも前記突起から離れた位置に、前記内側極大部と逆極性の曲げ歪み量が極大となる外側極大部を有しており、前記外側の歪みセンサが前記外側極大部と重なる位置またはその近傍に配置され、前記内側の歪みセンサが前記内側極大部と重なる位置またはその近傍に配置されている。
このように、構成することにより、荷重の変化に対して歪みセンサの抵抗値の変化の帯域を広くでき、高感度な荷重センサを得ることができる。
また、本発明では、前記外側の歪みセンサと前記内側の歪みセンサとが直列に接続されており、前記直列に接続された歪みセンサの列の両端に電圧が印加され、前記両歪みセンサの中点から出力が得られる。
前記構造では、内側の歪みセンサと外側の歪みセンサとで、抵抗値の変化が逆極性となるため、両歪みセンサの中点から出力を得ることにより、ダイヤフラムの変形量を、温度変化などの変動要素の影響を受けることなく安定した出力として取り出すことができる。
また、前記歪みセンサは、曲げ歪み量の変化に応じて電気抵抗が変化する抵抗体を有するものである。
本発明では、弾性部材を介して前記可動体に押圧力を与える操作体が設けられていることが好ましい。前記弾性部材を設けることにより、操作体に過大な荷重が作用したときでも、前記ダイヤフラムに与える荷重を測定に適した値にできる。
本発明では、高感度で長寿命の荷重センサを得ることができる。
図1は本発明の実施の形態を示す荷重センサの外観斜視図、図2は図1の2−2線における荷重センサの断面図、図3Aはダイヤフラムの一方の面(Z1側の面)を示す斜視図、図3Bはダイヤフラムの他方の面(Z2側の面)を示す平面図である。
図1に示す荷重センサ10は、例えばクリーンルーム内の圧力監視用、あるいはガスメータの圧力スイッチ等として用いられるものである。
図1および図2に示すように、前記荷重センサ10は、中央に円形に貫通する開口部11Aが設けられた金属製の係止部材11と、この係止部材11内に保持される支持部材12とを有している。前記係止部材11の両側にはX1およびX2方向に延びる複数の係止片11a,11b,11cおよび11dが設けられている。前記各係止片11a,11b,11cおよび11dは折り曲げられ、前記支持部材12の底面に嵌着されている。
図2に示すように、前記支持部材12には図示Z2方向に凹状に窪む第1の陥凹部12Aが形成されている。また第1の陥凹部12Aの底面12aには、前記底面12aの外周部を除き中心部がさらに図示Z2方向に凹状に落ち込む第2の陥凹部12Bが形成されている。
前記第1の陥凹部12Aの内部にはステンレスなど比較的高い硬度を有する金属で形成されたダイヤフラム20が設けられている。図3A、図3Bに示すように、ダイヤフラム20は一体に形成された長方形状の基部20Aと円形状の変位部20Bとを有している。
図3Aに示すように、前記変位部20Bの一方の面(Z1側の面)には、円盤状に刳り貫かれ薄い肉厚寸法で形成された平面形状が円形のダイヤフラム部20aが形成され、その中心Oには図示Z1方向に突出する円形の突起20bが一体に形成されている。前記突起20bの円形の中心は、前記ダイヤフラム部20aの円形の中心Oに一致している。ダイヤフラム部20aの周囲には、前記ダイヤフラム部20aよりも肉厚寸法が厚く且つリング状に形成された規制部20cが一体に設けられている。前記ダイヤフラム20は、粉末冶金法などで形成されたものであり、各部分が同時に一体成形されている。ただし、前記ダイヤフラム20は、板状のダイヤフラム部20aの周囲が規制部20cに溶接などの手段で固定され、中央部に前記突起20bが溶接などの手段で固定されているものであってもよい。
図2に示すように、前記ダイヤフラム20の上方(Z1側)には金属製の可動体14が設けられている。前記可動体14は断面凸形状に形成されており、図示Z1側の細い部分が挿入凸部14A、図示Z2側の太い部分が加圧部14Bである。また前記挿入凸部14Aから加圧部14Bに段差的に連続する部分が段差部14Cである。前記加圧部14Bの底面である加圧面は、前記ダイヤフラム20の突起20bの端面に対向するとともに前記端面よりも大きな対向面積を有している。
前記可動体14の上部には操作体15が設けられている。前記操作体15は金属製あるいは硬質の合成樹脂材料製であり、前記係止部材11に形成された開口部11Aから図示Z1方向に突出する操作部15Aと、前記操作部15Aの周囲に周設されたフランジ部15Bとを有している。前記フランジ部15Bは開口部11Aの下部に設けられることにより、操作体15の抜けを防止している。
前記操作体15の内部には凹状に窪んだ被挿入部15Cが形成されており、この被挿入部15Cに前記可動体14の挿入凸部14Aが挿入されている。この状態で、前記操作体15は、図示Z1方向および図示Z2方向である加圧方向に自在に移動可能とされている。
前記操作体15の下面と前記可動体14の段差部14Cとの間には弾性部材である弾性付勢部材16が設けられている。例えば図2に示すものでは、前記弾性付勢部材16がリング形状の皿ばねで形成されている。前記皿ばねからなる弾性付勢部材16は、内周側よりよりも外周端側が反り返えった状態で前記可動体14の挿入凸部14Aの周囲に嵌着されている。すなわち、前記弾性付勢部材16が前記操作体15を図示Z1方向に持ち上げており、この状態では前記操作体15のフランジ部15Bの下面と前記ダイヤフラム20の規制部20cの上面とは所定の隙間寸法dからなるクリアランス17を介して対向している。
図4は、ダイヤフラムの変位特性を示すグラフ、図5は図3Bに示す感圧手段を構成する各歪みセンサの回路構成を示すブロック回路図である。
図4は、ダイヤフラム部20aを、その中心Oを通る垂直面で切断した断面において、突起20bにZ2方向の荷重Fが与えられたときの前記ダイヤフラム部20aのZ2方向に向く下面の各部における曲げ歪み量を示している。すなわち図4の横軸が突起20bの中心Oからの半径方向の距離を示し、縦軸がダイヤフラム部20aの下面の各部分の曲げ歪み量を示している。
なお、前記縦軸は、ダイヤフラム部20aの下面に伸び歪みが作用している状態を正(+)、前記下面に圧縮歪みが作用している状態を負(−)で示している。
前記ダイヤフラム部20aは、その周囲に実質的に弾性変形しない規制部20cが一体に形成され、中央部に実質的に弾性変形しない突起20bが一体に形成されている。そのため、突起20bにZ2方向の荷重Fが作用すると、突起20bの周囲で、ダイヤフラム部20aの下面に伸び歪み(+)が作用する。そして、突起20bに接近する位置(中心Oからの半径がr1の位置)に、前記伸び歪み(+)が極大となる内側極大部P1が存在する。
また、前記内側極大部P1よりも外側で且つ規制部20cの内側においては、ダイヤフラム部20の下面に圧縮歪み(−)が作用する。そして、前記規制部20cの内側位置(中心からの半径がr2の位置)に、前記圧縮歪み(−)が極大となる外側極大部P2が存在している。
また、図4の実施の形態では、内側極大部P1に向かう伸び歪みの変化曲線の半値幅W1が、外側極大部P2に向かう圧縮歪みの変化曲線の半値幅W2よりも小さくなっている。
図3Bに示すように、前記ダイヤフラム部20aのZ2方向に向く前記ダイヤフラム部20aの前記下面には、第1の歪みセンサG1、第2の歪みセンサG2、第3の歪みセンサG3、第4の歪みセンサG4から成る感圧手段21と、パターン線22,23,24および25が設けられている。
前記パターン線22,23,24および25は銅などの導電性材料で薄膜状に形成されている。また感圧手段21を構成する個々の第1ないし第4の歪みセンサG1,G2,G3およびG4は、例えば銅・ニッケル合金などからなるサーメット抵抗体で形成されており、伸長方向および圧縮方向の力が作用すると電気抵抗が変化するという電気特性を有している。前記パターン線22,23,24および25は前記ダイヤフラム20の下面に印刷され、前記第1ないし第4の歪みセンサG1,G2,G3およびG4は前記パターン線22,23,24および25上の所定の位置に印刷されている。
さらに、前記第1ないし第4の歪みセンサG1,G2,G3およびG4と、前記パターン線22,23,24および25とは有機系(シリコン、エポキシ、フェノール)またはガラス系の絶縁材27で絶縁コートされている。なお、図2に示すように前記感圧手段21は前記支持部材12に形成された前記第2の陥凹部12B内に配置されている。
それぞれの歪みセンサを形成する前記サーメット抵抗体は、その両端端部が前記パターン線に重ねられ、且つパターン線は所定幅寸法を有している。よって、パターン線は各サーメット抵抗体を接続する機能を発揮するとともに、それぞれの歪みセンサの電極として機能している。例えば、第1の歪みセンサG1では、パターン線22とパターン線23が電極として機能している。そして第1の歪みセンサG1は、前記パターン線22と23との間で且つそれぞれのパターン線と重ならない部分が、伸びまたは圧縮により抵抗値が変化する感知部となる。これはその他の歪みセンサG2,G3およびG4においても同じである。
図3Bに示すように、内側に位置する第2の組を成す前記第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3は、それらの中心が前記ダイヤフラム部20aの中心、すなわち前記突起20bの中心Oから前記半径r1で描かれる第1の同心円C1上に設けられている。また外側に位置する第1の組を成す前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4は、それらの中心が前記中心Oから前記半径r2で描かれる第2の同心円C2上に設けられている。
すなわち、第2の組を成す前記第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3のそれぞれの中心は、内側極大部P1の真上に設けられ、第1の組を成す前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4のそれぞれの中心は、前記外側極大部P2の真上に設けられている。
このように配置することにより、第2の組を成す前記第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3が、内側極大部P1におけるダイヤフラム部20aの下面の伸び歪みを検出し、第1の組を成す前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4が、外側極大部P2におけるダイヤフラム部20aの下面の圧縮歪みを検出するため、前記荷重Fの変化に対する各歪みセンサの抵抗値の変化量を大きくとることができ、荷重の検出感度が高くなる。
ただし、本発明の荷重センサでは、必ずしも歪みセンサの中心が内側極大部P1、外側極大部P2に一致する必要はなく、内側極大部P1が、第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3の前記感知部の内部に位置し、外側極大部P2が、前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4の前記感知部の内部に位置していればよい。
あるいは、第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3のそれぞれの前記感知部の一部が、図4に示す半値幅W1と重なり、前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4のそれぞれの前記感知部の一部が図4に示す半値幅W2と重なっていれば、ダイヤフラムの変形量を高感度に検出することができる。
図3Bに示すように、前記パターン線22は第1,第3の歪みセンサG1,G3の一方の端部に接続され、前記パターン線23は第1の歪みセンサG1の他方の端部と第2の歪みセンサG2の一方の端部に接続されている。また前記パターン線24は第2の歪みセンサG2の他方の端部と第4の歪みセンサG4の一方の端部に接続され、前記パターン線25は第4の歪みセンサG4の他方の端部と第3の歪みセンサG3の他方の端部に接続されている。
その結果、図5に示すように、感圧手段21を構成する第1ないし第4の歪みセンサG1,G2,G3およびG4は、前記パターン線22,23,24および25を介してブリッジ回路を構成している。このブリッジ回路では、内側に位置する第2の歪みセンサG2と外側に位置する第4の歪みセンサG4とが直列に接続され、且つ内側に位置する第3の歪みセンサG3と外側に位置する第1の歪みセンサG1とが直列に接続されている。そして直列に接続された歪みセンサ列の両端に電圧Eが印加され、直列に接続された内側の歪みセンサG2と外側の歪みセンサG4の中点、および内側の歪みセンサG3と外側の歪みセンサG1の中点からそれぞれ出力が得られる。
なお、図3Bでは、第1ないし第4の歪みセンサG1,G2,G3およびG4が、前記突起20bの中心を通る一直線上に設けられているが、本発明ではこれに限られるものではなく、ダイヤフラム部20aが円形である場合には、第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4が、中心Oから等距離に配置され、第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3が中心Oから等距離に配置されていれば、配列形態は任意である。
次に、上記荷重センサの動作を説明する。
外部からの荷重(押圧力)が、操作体15の操作面15Aに図示Z2方向(荷重方向)へ向けて与えられると、前記荷重は、操作体15から前記弾性付勢部材16を介して可動体14に与えられる。よって、可動体14には弾性付勢部材16の弾性力が作用するようになる。
前記荷重は、前記可動体14の加圧面からダイヤフラム20の突起20bに荷重Fとして作用する。前記荷重Fは突起20bの全面に作用し、ダイヤフラム部20aに対しては、突起20bの面積の範囲にのみ前記荷重Fが集中して作用することになる。その結果、荷重Fの変化に追従してダイヤフラム部20aが撓み変形するようになり、ダイヤフラム部20aの下面には、図4に示した伸び歪み(+)と圧縮歪み(−)が発生する。
前記半径r1の同心円C1の部分に第2の組を成す第2,第3の歪みセンサG2,G3が設けられており、これら歪みセンサG2,G3には伸び歪みが与えられる。また、前記半径r2からなる同心円C2の部分に第1の組を成す第1,第4の歪みセンサG1,G4には圧縮歪みが与えられる。
この荷重センサでは、突起20bがダイヤフラム部20aの上面に形成され、各歪みセンサG1,G2,G3,G4がダイヤフラム部20aの下面に配置されているため、各歪みセンサが可動体14で直接に押圧されることがなく、歪みセンサの耐久性を高め、長寿命化を図ることができる。
なお、操作体15に一定の大きさを超える荷重が加えられると、操作体15のフランジ部15Bが、ダイヤフラム20の規制部20cに当接するため、前記操作体15のZ2方向への移動量を前記クリアランス17の隙間寸法d以下に規制することができる。よって、過大な荷重や衝撃荷重が前記ダイヤフラム部20aに作用することがない。
前記第1の歪みセンサG1、第2の歪みセンサG2、第3の歪みセンサG3、第4の歪みセンサG4の抵抗体は、それぞれ同じ膜厚で且つ同じ幅寸法で形成されており、伸び歪みが与えられると抵抗値が高くなり、圧縮歪みが与えられると抵抗値が低くなる。
図5に示すブリッジ回路において、内側の第3の歪みセンサG3と外側の第1の歪みセンサG1との歪みセンサ列の両端に位置するパターン線23のランド部23aとパターン線25のランド部25aとの間に電圧Eが与えられる。この状態で前記荷重Fが作用すると、第3の歪みセンサG3の抵抗値が高くなり、第1の歪みセンサG1の抵抗値が小さくなる。よって、両歪みセンサG1とG3の中点に位置するパターン線22のランド部22aの出力電圧V1が荷重Fの大きなに追従して変化する。
同様に、内側の第2の歪みセンサG2と外側の第4の歪みセンサG4との歪みセンサ列の両端に位置するパターン線23のランド部23aとパターン線25のランド部25aとの間に電圧Eが与えられる。この状態で前記荷重Fが作用すると、第2の歪みセンサG2の抵抗値が高くなり、第4の歪みセンサG4の抵抗値が小さくなる。よって、両歪みセンサG2とG4の中点に位置するパターン線24のランド部24aの出力電圧V2が荷重Fの大きなに追従して変化する。
このように、抵抗値の変化が逆となる内側の歪みセンサと外側の歪みセンサとの中点から出力を得ることにより、歪みセンサを構成する抵抗体の温度変化などによる抵抗値の変動をキャンセルでき、荷重の増減に追従した安定した出力を得ることができる。
図5に示すブリッジ回路では、ランド部22aから得られる出力電圧V1と、ランド部24aから得られる出力電圧V2とが、荷重の増減に対して逆極性で変化するため、前記出力電圧V1と出力電圧V2との差を求めることにより、大きな出力を得ることができる。なお、図5において第2の歪みセンサG2と第4の歪みセンサG4の配置を入れ替えれば、前記出力電圧V1と出力電圧V2とが、荷重の増減に対して同じ極性で変化するため、この場合には、出力電圧V1と出力電圧V2を加算すればよい。
前記のように、前記第2の歪みセンサG2と第3の歪みセンサG3が、内側極大部P1と重なる位置またはその近傍に設けられ、前記第1の歪みセンサG1と第4の歪みセンサG4が外側極大部P2と重なる位置またはその近傍に設けられているため、高感度な荷重検出出力を得ることができる。
また歪みセンサとしてはサーメット抵抗体を示したが、本発明はこれに限られるものではなく歪みに応じて静電容量が変化する構成であってもよい。
また上記実施の形態では、突起20bが可動体14と対向するダイヤフラム部20aの上面側の中心部に設けられている構成を示したが、本発明はこれに限られるものではなく突起20bがダイヤフラム部20aの中心Oに一致するように配置される構成であれば、前記ダイヤフラム部20aと対向する可動体14の下面側の中央部に設けてよく、また別個の部材とする構成であってもよい。
さらにダイヤフラム部20aの下面に感圧手段21が設けられている構成を示したが、本発明はこれに限られるものではなく内側極大部P1及び外側極大部P2に対応する位置に配置すればダイヤフラム部20aのZ1方向に向くダイヤフラム部20aの上面に感圧部材21を設ける構成であってもよい。
本発明の実施の形態を示す荷重センサの外観斜視図 図1の2−2線における荷重センサの断面図 ダイヤフラムの一方の面(Z1側の面)を示す斜視図 ダイヤフラムの他方の面(Z2側の面)を示す平面図 ダイヤフラムの変位特性を示すグラフ 図3Bの各歪みセンサで構成する回路ブロック回路
符号の説明
10 荷重センサ
11 係止部材
12 支持部材
14 可動体
15 操作体
16 弾性付勢部材(弾性部材)
17 クリアランス
20 ダイヤフラム
20b 突起
20c 規制部
21 感圧手段
22,23,24,25 パターン線
G1 第1の歪みセンサ
G2 第2の歪みセンサ
G3 第3の歪みセンサ
G4 第4の歪みセンサ
C1 第1の同心円
C2 第2の同心円
P1 内側極大部
P2 外側極大部

Claims (7)

  1. ダイヤフラムと、与えられる押圧力を前記ダイヤフラムに伝える可動体と、前記ダイヤフラムの変形量に応じて電気特性が変化する感圧手段と、を有する荷重センサにおいて、
    前記ダイヤフラムの上面または下面に前記感圧手段が設けられ、前記可動体と前記ダイヤフラムとが対向する面のいずれか一方の中央部に突起が設けられており、前記可動体に与えられる押圧力により前記ダイヤフラムが変形させられることを特徴とする荷重センサ。
  2. 前記感圧手段は、外側に位置する少なくとも1つの歪みセンサと、内側に位置する少なくとも1つの歪みセンサを有し、前記内側の歪みセンサは、前記外側のセンサよりも前記突起の中心に近い位置に配置されている請求項1記載の荷重センサ。
  3. 前記外側には第1の組の複数の歪みセンサが、前記中心から等距離に配置され、前記内側には第2の組の複数の歪みセンサが、前記中心から等距離に配置されている請求項2記載の荷重センサ。
  4. 前記ダイヤフラムは、前記突起に近い位置に曲げ歪み量が極大となる内側極大部を有し、前記内側極大部よりも前記突起から離れた位置に、前記内側極大部と逆極性の曲げ歪み量が極大となる外側極大部を有しており、前記外側の歪みセンサが前記外側極大部と重なる位置またはその近傍に配置され、前記内側の歪みセンサが前記内側極大部と重なる位置またはその近傍に配置されている請求項2または3記載の荷重センサ。
  5. 前記外側の歪みセンサと前記内側の歪みセンサとが直列に接続されており、前記直列に接続された歪みセンサの列の両端に電圧が印加され、前記両歪みセンサの中点から出力が得られる請求項2ないし4のいずれかに記載の荷重センサ。
  6. 前記歪みセンサは、曲げ歪み量の変化に応じて電気抵抗が変化する抵抗体を有する請求項2ないし5のいずれか記載の荷重センサ。
  7. 弾性部材を介して前記可動体に押圧力を与える操作体が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の荷重センサ。

JP2003344328A 2003-10-02 2003-10-02 荷重センサ Withdrawn JP2005106775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003344328A JP2005106775A (ja) 2003-10-02 2003-10-02 荷重センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003344328A JP2005106775A (ja) 2003-10-02 2003-10-02 荷重センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005106775A true JP2005106775A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34537996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003344328A Withdrawn JP2005106775A (ja) 2003-10-02 2003-10-02 荷重センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005106775A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010120042A2 (en) 2009-04-14 2010-10-21 Tyco Electronics Amp Korea Ltd. Displacement sensor
JP7487070B2 (ja) 2020-11-02 2024-05-20 Koa株式会社 ブリッジ回路内蔵型歪抵抗素子およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010120042A2 (en) 2009-04-14 2010-10-21 Tyco Electronics Amp Korea Ltd. Displacement sensor
EP2419695A4 (en) * 2009-04-14 2016-12-21 Tyco Electronics Amp Korea Ltd MOTION SENSOR
JP7487070B2 (ja) 2020-11-02 2024-05-20 Koa株式会社 ブリッジ回路内蔵型歪抵抗素子およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6205861B1 (en) Transducer having temperature compensation
US5864064A (en) Acceleration sensor having coaxially-arranged fixed electrode and movable electrode
EP1316786B1 (en) Capacity type pressure sensor and method of manufacturing the pressure sensor
US5331857A (en) Pressure transducer
JP2006208225A (ja) 差圧センサー
US6588281B2 (en) Double stop structure for a pressure transducer
JP2503290B2 (ja) 半導体圧力・差圧測定ダイヤフラム
US6718827B1 (en) Center-mount capacitive sensor with overload protection
JP2005233877A (ja) 圧力センサ
JP6311341B2 (ja) 静電容量型圧力センサ及び入力装置
KR101535451B1 (ko) 센서 조립체
JP4993345B2 (ja) 静電容量型圧力センサ
US8201455B2 (en) Pressure sensor having thin film sections
JP2021051072A (ja) 過負荷止めを有するセンサアセンブリ
CA2523141A1 (en) Vibration sensor
JP7508744B2 (ja) 複数範囲構造を有するセンサ組立体
JP2005106775A (ja) 荷重センサ
US6796185B2 (en) Differential pressure/pressure transmitter
JP7113487B2 (ja) 脈波センサ
US20060016679A1 (en) Membrane for key switch and the key switch
JP2013004456A (ja) スイッチ装置
JP2004279080A (ja) 荷重センサ
JP6961639B2 (ja) 圧力センサ
JP2000214027A (ja) 半導体圧力センサ
US8710386B2 (en) Fluid pressure responsive electric switch

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080812

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080828