JP2005106653A - 回転量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの支持孔に回転体の支軸が回転自在に支持される回転量検出装置では、温度変化に伴うハウジングと回転体の熱膨張量に差が生じてしまい、支持孔と支軸との嵌め合い隙間が詰まって回転体のトルクロスが増大する虞がある。
【解決手段】回転量検出装置は、回転可能な被測定軸に連動して回転するギヤの支軸である第1の支軸9と、ハウジング16の第1の分割ハウジング17に設けられ、第1の支軸9を回転自在に支持する支持孔19とを備える。支持孔19に、第1の支軸9を支持孔19の径方向に弾性的に支持可能な弾性支持部20を設ける。温度変化に伴うギヤとハウジング16の第1の分割ハウジング17の熱膨張量に差が生じても、この差を弾性支持部20の伸縮部22の伸縮(弾性変形)により吸収できるので、第1の支軸9が、支持孔19によって過度に強く締め付けられることを確実に防止できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転軸の回転量を検出する回転量検出装置に関するものである。
回転軸と連動して回転する歯車等の回転体の回転量を検出することで、回転軸の回転角を検出する回転角検出装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献2の回転角検出装置の歯車は、回転角センサ等を収容するハウジングに直接支持されるようになっている。具体的には、ハウジングに形成された支持孔に、上記歯車の支軸が回転自在に支持されており、支軸が支持孔に対して摺動するようになっている。
特表2001−505667号公報。 特願2002−223441号公報。
通例、上記歯車およびハウジングは、樹脂材により形成されている。しかしながら、歯車として最適な材料と、ハウジングとして最適な材料とは相異なるので、これら歯車およびハウジングは、樹脂材の中でもそれぞれ異なる材料により形成されている。すなわち、歯車とハウジングとは、それぞれ異なる線膨張係数を有しており、温度変化に伴う歯車とハウジングの熱膨張量に差が生じることとなる。このため、特許文献2記載の構成では、歯車の支軸がハウジングの支持孔に締め付けられてしまい、歯車のトルクロスが増大する虞がある。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、温度変化に伴う回転体のトルクロスの増大を抑制できる回転量検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、回転可能な被測定軸に連動して回転する複数の回転体を含む回転体列と、少なくとも1つの回転体の回転量を検出する回転量センサと、上記回転体列および回転量センサを収容するハウジングと、上記ハウジングに設けられ少なくとも1つの回転体の支軸を回転自在に支持する支持孔とを備え、上記支持孔に支軸を径方向に弾性的に支持可能な弾性支持部を設けることを特徴とする回転量検出装置を提供する。
本発明によれば、温度変化に伴う回転体とハウジングの熱膨張量に差が生じても、この差を弾性支持部の弾性変形により吸収できるので、支軸が支持孔によって過度に強く締め付けられることを防止できる。その結果、回転体のトルクロスの増大を確実に抑制することができる。
本発明では、上記弾性支持部は、支軸の周面を受ける断面円弧状の受け部と、この受け部を連結し支持孔の径方向に弾性的に伸縮可能な伸縮部とを含む場合がある。この場合、受け部によって支軸をスムーズに回転させることができ、且つ伸縮部が伸縮することで支軸が支持孔によって過度に強く締め付けられることを確実に防止できる。
本発明では、上記受け部および伸縮部は、樹脂成形によって上記ハウジングに一体に形成される場合がある。この場合、部品点数の低減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
また、本発明では、回転可能な被測定軸に連動して回転する複数の回転体を含む回転体列と、少なくとも1つの回転体の回転量を検出する回転量センサと、上記回転体列および回転量センサを収容するハウジングと、上記ハウジングに設けられ少なくとも1つの回転体の支軸を回転自在に支持する支持孔と、上記支持孔と対応する支軸の間に介在する環状スペーサとを備え、上記環状スペーサの線膨張係数は、対応する支軸の線膨張係数の80%〜120%の範囲にある場合がある。
この場合、温度変化に伴う支軸と環状スペーサの熱膨張量を概ね等しくすることができるので、熱膨張量の差に起因して支軸が環状スペーサによって過度に強く締め付けられることを防止できる。その結果、回転体のトルクロスの増大を確実に抑制することができる。
本発明では、上記環状スペーサは上記支持孔に回転不能に支持される場合がある。この場合、支軸を、線膨張係数が概ね等しい環状スペーサに対して回転させることができる。これにより、支軸が回転時に相対摺動する部分で温度変化によって嵌め合い隙間が詰まることを防止できる。その結果、回転体のトルクロスをより確実に抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の回転量検出装置100の模式的な平面図であり、図2は、回転量検出装置100の模式的な断面図である。図1および図2を参照して、回転量検出装置100は、回転可能な被測定軸200に連動して回転する複数の回転体としての第1〜第4ギヤ1,2,3,4を含む回転体列としてのギヤトレイン5と、第2ギヤ2の回転量(回転角)を検出する第1の回転量センサ6と、第4ギヤ4の回転量(回転角)を検出する第2の回転量センサ7と、これら第1および第2の回転量センサ6,7によって検出された回転量に基づいて被測定軸200の絶対回転角を演算するための演算手段としての絶対角演算部8(電気的構成を示すブロック図である図3を参照)とを備えている。
本実施の形態では、回転量検出装置100を電動パワーステアリング装置に適用してステアリングホイール等の操舵部材(図示せず)の回転角を検出する場合に則して説明する。この場合、被測定軸200は上記操舵部材に同伴回転可能に連結されるステアリングシャフト等の軸により構成される。ただし、本発明は、一般的な多回転軸の絶対角検出に適用することが可能である。
第1〜第4ギヤ1,2,3,4は、例えばPOM(Poly Oxy Methylene)等の合成樹脂製の平歯車からなる。第1ギヤ1は、被測定軸200の周囲に同軸上に配置されて、この被測定軸200と一体回転可能となっている。第1の支軸9の回転軸線10上に、第1ギヤ1と例えば同径に形成されて第1ギヤ1に噛み合う上記第2ギヤ2と、第2ギヤ2よりも小径で第2ギヤ2に一体回転する上記第3ギヤ3が設けられる。すなわち、回転軸線10は、第2ギヤ2の回転軸線でもある。第1の支軸9、第2ギヤ2および第3ギヤ3は、一体に形成されている。
第3ギヤ3は、第2ギヤ2の一側面2aから突出するように形成される。第1の支軸9は、第3ギヤ3の一側面3aから突出している。第4ギヤ4は、第3ギヤ3よりも大径に形成されて第3ギヤ3と噛み合っている。第4ギヤ4は、第2ギヤ2の上記一側面2aに相対向する一側面4aと、他側面4bとを有している。他側面4bから第2の支軸12が突出し、一側面4aから第3の支軸11が突出している。
上記の構成により、被測定軸200の回転は、第3および第4ギヤ3,4によって減速され、第2の回転量センサ7で検出される回転量は、第1の回転量センサ6で検出される回転量よりも小さいものとなる。
第1の回転量センサ6は、相対向する可動部6aと固定部6bとを有する。可動部6aは、回転軸線10上で第2ギヤ2の他側面2bの凹部13に固定され、この第2ギヤ2と一体回転する。固定部6bは固定部材としての基板14に固定されている。
同様に、第2の回転量センサ7は、相対向する可動部7aと固定部7bとを有する。可動部7aは、第2の支軸12の回転軸線14上で第4ギヤ4の第3の支軸11の端面11aの凹部15に固定され、この第4ギヤ4と一体回転する。なお、回転軸線14は、第4ギヤ4の回転軸線でもある。固定部7bは基板14に固定される。基板14には上記の絶対角演算部8が実装されている。
第1および第2の回転量センサ6,7からの検出信号は、絶対角演算部8に入力され、絶対角演算部8では、第1および第2の回転量センサ6,7によって検出された第2および第4ギヤ2,4の回転量に基づいて被測定軸200の絶対回転角を演算する。
図4は、図1および図2において略図として示した回転量検出装置100を実際にパッケージする場合の一例を示しており、図5は、図4のII−II線に沿う断面平面図である。図4および図5を参照して、回転量検出装置100は、第1および第2の回転量センサ6,7(図4において、第1の回転量センサ6側のみを図示)を収容するハウジング16を備えている。このハウジング16は、例えばPBT(Poly Buthylene Terephthalate)等の合成樹脂により形成されており、互いに組み合わされる第1および第2の分割ハウジング17,18を備えている。
また、第1および第2の分割ハウジング17,18にはギヤトレイン5の第1〜第4ギヤ1,2,3,4が収容されている。第1の分割ハウジング17には、第2および第3ギヤ2,3の共通の支軸である上記第1の支軸9を回転自在に支持する支持孔19と、第4ギヤ4の支軸である上記第2の支軸12を回転自在に支持する支持孔19がそれぞれ形成されている。
本実施の形態の特徴とするところは、これら支持孔19に、対応する第1および第2の支軸9,12を支持孔19の径方向Rに弾性的に支持可能な弾性支持部20をそれぞれ設けている点にある。各弾性支持部20は同様の構成を有するので、以下では、第1の支軸9を支持する弾性支持部20に則して説明する。
支持孔19は、第1の支軸9の周面9aを同心に取り囲んでおり、支持孔19の周面に、弾性支持部20が一体に突出形成されている。
弾性支持部20は、第1の支軸9の周面9aを受けてこの第1の支軸9を回転自在に支持する断面円弧状の受け部21と、この受け部21と支持孔19の周面とを連結し支持孔19の径方向に弾性的に伸縮可能な伸縮部22とを含む。
受け部21は、支持孔19の円周等配に複数個(例えば4個)設けられており、第1の支軸9の周面9aを取り囲んでいる。各受け部21の一側面21aの形状は、第1の支軸9の周面9aの形状に対応する形状(同一曲率の断面円弧状)に形成され、第1の支軸9の周面9aが受け部21の一側面21aに対して滑らかに摺動できるようになっている。
伸縮部22は、各受け部21に例えば1つ設けられており、支持孔19の円周等配に配置されている。各伸縮部22は、支持孔19の径方向に交差する方向(例えば、周方向)に相対向する、一対の断面V字状の屈曲片を一体に組み合わせた形状に形成されている。各伸縮部22は、対応する受け部21の他側面21bに固定される一端部60と、支持孔19の周面に固定される他端部61と、一端部60と他端部61との間で支持孔19の径方向に交差する方向に屈曲する屈曲部62とを備えている。
上記受け部21および伸縮部22は、樹脂成形によってハウジング16の第1の分割ハウジング17に一体に形成されている。すなわち、第1の分割ハウジング17、受け部21および伸縮部22は単一の部材により形成される。
上記の構成により、温度変化に伴う第1の支軸9と第1の分割ハウジング17の熱膨張量に差が生じると、この差は、弾性支持部20の伸縮部22が径方向Rに伸縮することで吸収される。
ハウジング16は、金属製のねじ24によって取付対象25に固定されるようになっている。具体的には、ねじ24の軸部26に、円柱状のガイド部27と、ガイド部27よりも先端側に形成されてガイド部27よりも小径のねじ部28とが備えられている。第1および第2の分割ハウジング17,18には、相対向するボス29,30が形成され、これらボス29,30の端面29a,30a間に、基板14および位置決め部材31が挟持される。各ボス29,30のそれぞれの挿通孔32,33、基板14の挿通孔34および位置決め部材31の挿通孔35に、ねじ24のガイド部27がいわゆる狭クリアランス挿入によって挿通されている。ガイド部27によって、上記各挿通孔32〜35が互いに芯合わせされている。ねじ24のねじ部28は、取付対象25のねじ孔36にねじ込まれている。
上記の構成により、取付対象25の受け面38とねじ24の頭部39との間に、第1の分割ハウジング17、位置決め部材31、基板14および第2の分割ハウジング18が一体的に挟持される。これら一体的に挟持される部材17,31,14,18の累積長さよりも、ガイド部27の長さを所定量L(例えば、0.5mm)だけ短くしてある。
これにより、ねじ24を締め付けたときに、ガイド部27の一端部に形成される環状の段部37が取付対象25の受け面38に当接して、頭部39が上記各部材17,31,14,18を確実に押圧してガタの無い状態で取り付けることができ、ねじ24の軸方向に関しての各部材17,31,14,18間の位置決め精度をより高くすることができる。また、各部材17,31,14,18の挿通孔32,35,34,33にガイド部27を狭クリアランス挿入しているので、ねじ24の径方向に関しての上記各部材17,31,14,18の位置決め精度をより高くすることができる。
また、このようにして位置決め精度を高くされる位置決め部材31は、環状の位置決め突起40を有している。この位置決め突起40の端面からなる受け面41によって、第2ギヤ2の他側面2bが受けられ、この第2ギヤ2の軸方向の位置決めがなされている。位置決め突起40は、第2および第3ギヤ2,3のためのスラスト軸受としても機能している。
また、第2ギヤ2の他側面2bには、回転軸線10を中心とする環状突起42が形成されている。この環状突起42が上記の環状の位置決め突起40内に回動自在に嵌められており、これにより、第2ギヤ2が径方向に位置決めされている。このようにして、位置決め部材31を介して、第2および第3ギヤ2,3の位置決め精度を高くすることができる。図示していないが、第4ギヤ4についても同様に、位置決め部材31によって軸方向および径方向に位置決めされている。
上記のねじ24を用いる締結構造は複数箇所、例えば4箇所に設けられる。ハウジング16を、ねじ24を用いて取付対象25としての相手ハウジングや相手ブラケットに直接固定できるので、組み付け性が向上し、ひいては組み付けコストを低減することができる。
さらに、ねじ24にガイド部27を一体に形成しているので、ねじ24の軸方向および径方向に関して、第1および第2の分割ハウジング17,18、基板14および位置決め部材31の位置決めを行うための専用部品を別途設ける必要がなく、部品点数を低減して部品コストをより低減することができる。
以上の次第で、本実施の形態によれば、温度変化に伴う第2〜第3ギヤ2,3,4とハウジング16の第1の分割ハウジング17の熱膨張量に差が生じても、この差を弾性支持部20の伸縮部22の伸縮(弾性変形)により吸収できるので、第1の支軸9および第2の支軸12が、対応する支持孔19によって過度に強く締め付けられることを確実に防止できる。その結果、第2〜第4ギヤ2,3,4のトルクロスの増大を確実に抑制することができる。
また、弾性支持部20の断面円弧状の受け部21が、対応する第1および第2の支軸9,12の周面9a,12aを受けることで、第1および第2の支軸9,12をスムーズに回転させることができる。さらに、弾性支持部20の受け部21および伸縮部22を、ハウジング16の第1の分割ハウジング17と一体に形成することで、部品点数の低減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
なお、図6に示すように、第1ギヤ1の一側面1aから突出する支軸43を、弾性支持部20を介してハウジング16の例えば第1の分割ハウジング17の支持孔19に回転自在に支持しても良い。
図7は、本発明の他の実施の形態の回転量検出装置の一部断面側面図であり、図8は、図7のIII−III線に沿う断面平面図である。以下では、図1〜図6に示す実施の形態と異なる点について説明し、同様の構成には、図に同一符号を付してその説明を省略する。図7および図8を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、前述の弾性支持部20に代えて、環状スペーサ45を設けている点にある。第1の支軸9を支持する環状スペーサ45と第2の支軸12を支持する環状スペーサ45とは同様の構成を有するので、以下では、第1の支軸9を支持する環状スペーサ45に則して説明する。
環状スペーサ45は、ハウジング16の第1の分割ハウジング17の支持孔19と、第1の支軸9の間に介在しており、第1の支軸9を回転自在に支持すると共に、支持孔19に回転不能に支持されている。この環状スペーサ45の材料の線膨張係数は、第1の支軸9の材料の線膨張係数の80%〜120%の範囲に設定されている。なお、本実施の形態では、環状スペーサ45は、合成樹脂により形成されるが、磁界に影響を与えない金属材により形成されても良い。
環状スペーサ45は、環状の主体部46と、環状の主体部46の外周面46aから突出する凸部47とを備えている。主体部46の内周面46bには、第1の支軸9が周方向に摺動自在に嵌め合わされている。主体部46の外周面46aが、ハウジング16の第1の分割ハウジング17の支持孔19に嵌め合わされている。凸部47は、主体部46の外周面46aに円周等配に例えば2箇所設けられている。支持孔19の周面には、各凸部47に対応する位置に凹部48が形成され、これら凹部48に対応する凸部47がそれぞれ嵌め入れられている。
このように、本実施の形態によれば、環状スペーサ45の線膨張係数を、第1および第2の支軸9,12の線膨張係数に概ね等しくすることで、温度変化に伴う第1および第2の支軸9,12と、対応する環状スペーサ45の熱膨張量を概ね等しくすることができる。これにより、熱膨張量の差に起因して第1および第2の支軸9,12が対応する環状スペーサ45によって過度に強く締め付けられることを防止できる。その結果、第2〜第4ギヤ2,3,4のトルクロスの増大を確実に抑制することができる。
また、環状スペーサ45を支持孔19に回転不能に支持することで、第1および第2の支軸9,12を、線膨張係数が概ね等しい環状スペーサ45に対して回転させることができる。これにより、第1および第2の支軸9,12が回転時に相対摺動する部分で温度変化によって嵌め合い隙間が詰まることを防止できる。その結果、第2〜第4ギヤ2,3,4のトルクロスをより確実に抑制することができる。
なお、図9に示すように、第1ギヤ1の支軸43を、環状スペーサ45を介して第1のハウジング17の支持孔19に回転自在に支持させても良い。
図10は、本発明のさらに他の実施の形態の回転量検出装置の一部断面平面図である。図10を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、支持孔19の径方向外方部に、支持孔19の縁部49の肉を逃がすための逃がし孔50を形成することで弾性支持部51を設けている点にある。第1の支軸9を支持する構成と第2の支軸12を支持する構成は同様であるので、以下では、第1の支軸9を支持する構成に則して説明する。
第1の支軸9は、ハウジング16の第1の分割ハウジング17の支持孔19に直接嵌め合わされ、支持孔19に摺動(回転)自在に支持されている。逃がし孔50は、断面円弧状に形成されており、支持孔19を取り囲むように支持孔19の円周等配に複数個、例えば4個配置されている。
本実施の形態によれば、温度変化に伴う第2〜第4ギヤ2,3,4とハウジング16の第1の分割ハウジング17の熱膨張量に差が生じても、支持孔19の縁部49の肉を逃がし孔50に逃がしてこの差を吸収できるので、第1および第2の支軸9,12が対応する支持孔19によって過度に強く締め付けられることを防止できる。その結果、第2〜第4ギヤ2,3,4のトルクロスの増大を確実に抑制することができる。
なお、図11に示すように、第1ギヤ1の支軸43を、ハウジング16の第1のハウジング17の支持孔19に直接嵌め合わせると共に、この支持孔19の径方向外方部に逃がし孔50を設けても良い。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第1および第2の支軸9,12の何れか一方にのみ、対応する弾性支持部20、環状スペーサ45および弾性支持部51を設けても良い。また、被測定軸200の回転量を、1つの回転量センサのみで検出する構成であっても良い。さらに、弾性支持部20の受け部21および伸縮部22を、ハウジング16と別体に形成しても良い。
本発明の一実施の形態の回転量検出装置の模式的な平面図である。 回転量検出装置の模式的な断面図である。 回転量検出装置の電気的構成の要部を示すブロック図である。 図1および図2において略図として示した回転量検出装置を実際にパッケージする場合の一例を示している。 図4のII−II線に沿う断面平面図である。 第1ギヤを実際にパッケージする場合の一例を示している。 本発明の他の実施の形態の回転量検出装置の一部断面側面図である。 図7のIII−III線に沿う断面平面図である。 第1ギヤを実際にパッケージする場合の一例を示している。 本発明のさらに他の実施の形態の回転量検出装置の一部断面平面図である。 第1ギヤを実際にパッケージする場合の一例を示している。
符号の説明
100 回転量検出装置
200 被測定軸
1 第1ギヤ(回転体)
2 第2ギヤ(回転体)
3 第3ギヤ(回転体)
4 第4ギヤ(回転体)
5 ギヤトレイン(回転体列)
6 第1の回転量センサ
7 第2の回転量センサ
9 第1の支軸
9a 周面
12 第2の支軸
12a 周面
16 ハウジング
19 支持孔
20 弾性支持部
21 受け部
22 伸縮部
45 環状スペーサ
43 支軸
51 弾性支持部
R 径方向

Claims (5)

  1. 回転可能な被測定軸に連動して回転する複数の回転体を含む回転体列と、
    少なくとも1つの回転体の回転量を検出する回転量センサと、
    上記回転体列および回転量センサを収容するハウジングと、
    上記ハウジングに設けられ少なくとも1つの回転体の支軸を回転自在に支持する支持孔とを備え、
    上記支持孔に支軸を径方向に弾性的に支持可能な弾性支持部を設けることを特徴とする回転量検出装置。
  2. 請求項1において、上記弾性支持部は、支軸の周面を受ける断面円弧状の受け部と、この受け部を連結し支持孔の径方向に弾性的に伸縮可能な伸縮部とを含むことを特徴とする回転量検出装置。
  3. 請求項2において、上記受け部および伸縮部は、樹脂成形によって上記ハウジングに一体に形成されることを特徴とする回転量検出装置。
  4. 回転可能な被測定軸に連動して回転する複数の回転体を含む回転体列と、
    少なくとも1つの回転体の回転量を検出する回転量センサと、
    上記回転体列および回転量センサを収容するハウジングと、
    上記ハウジングに設けられ少なくとも1つの回転体の支軸を回転自在に支持する支持孔と、
    上記支持孔と対応する支軸の間に介在する環状スペーサとを備え、
    上記環状スペーサの線膨張係数は、対応する支軸の線膨張係数の80%〜120%の範囲にあることを特徴とする回転量検出装置。
  5. 請求項4において、上記環状スペーサは上記支持孔に回転不能に支持されることを特徴とする回転量検出装置。
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