JP2005101386A - 静電破壊保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源電圧印加時にも半導体素子や回路を過電圧破壊から有効に保護する。
【解決手段】 静電破壊保護回路1は、pnpトランジスタ25および電流増幅率αnpnの小さいnpnトランジスタ21で構成される第1のサイリスタ、pnpトランジスタ25および電流増幅率αnpnの大きいnpnトランジスタ22で構成される第2のサイリスタ、およびnチャネルMOSFET14を有する。nチャネルMOSFET14は、アノード端子A−カソード端子K間の静電気電圧に応じて、npnトランジスタ22のエミッタをカソード端子Kに接続/開放して第2のサイリスタのラッチアップの容易さを制御する。これにより、電源電圧が印加されているか否かに関わらず、半導体素子や回路を過電圧破壊から保護することが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は静電破壊保護回路に関し、特に半導体素子や回路等を静電気等の高電圧による過電圧破壊から保護するための静電破壊保護回路に関する。
半導体素子や回路等を静電気による過電圧破壊から保護するための静電破壊保護回路として、従来、サイリスタを利用したものがある(例えば特許文献1参照)。
図15は従来の静電破壊保護回路の構成例である。
図15に示すような静電破壊保護回路200は、pnpトランジスタ201およびnpnトランジスタ202を用いて構成されたサイリスタを有している。これらpnpトランジスタ201、npnトランジスタ202のベース−エミッタ間にはそれぞれショート抵抗203,204が接続されている。ショート抵抗203の両端にはエンハンスメント型pチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor,以下「pチャネルMOSFET」という。)205が接続され、ショート抵抗204の両端にはエンハンスメント型nチャネルMOSFET(以下「nチャネルMOSFET」という。)206が接続されている。通常、pチャネルMOSFET205のゲートは、過電圧破壊からの保護対象となる素子や回路等の基準電位に、nチャネルMOSFET206のゲートは電源電位にそれぞれ接続される。また、アノード端子Aおよびカソード端子Kは保護対象の素子や回路等に並列接続されている。
電源電圧が印加されている場合、pチャネルMOSFET205のゲートGPにはソースに対して負の電位が、nチャネルMOSFET206のゲートGNにはソースに対して正の電位が印加される。そのため、pチャネルMOSFET205、nチャネルMOSFET206共にオン状態となり、pnpトランジスタ201およびnpnトランジスタ202のベース−エミッタ間のショート抵抗203,204は低い値となり、サイリスタはラッチアップし難い状態になっている。
一方、電源電圧が印加されていない場合には、pチャネルMOSFET205およびnチャネルMOSFET206のゲート電位はソース電位と同じであり、pチャネルMOSFET205およびnチャネルMOSFET206がいずれもオフ状態となる。そのため、pnpトランジスタ201およびnpnトランジスタ202のベース−エミッタ間のショート抵抗203,204はそれぞれそのままである。これらのショート抵抗203,204を静電気による過電圧が印加された場合にサイリスタがラッチアップする適当な値に選定することにより、静電気印加時のサイリスタのラッチアップでアノード端子A−カソード端子K間の電圧上昇を制限し、これらの端子に並列接続された保護対象の素子や回路等が保護されるようになっている。
サイリスタはダイオードに比較して導通抵抗を低くすることが可能であり、静電破壊保護回路に好適に用いることができる。
特開平7−38059号公報(段落番号〔0019〕〜〔0040〕、図1〜図7)
静電破壊保護回路による素子や回路等の過電圧破壊からの保護は、通常は組立て時等、電源電圧が印加されていない場合に要求されることが多い。このように、電源電圧が印加されていない場合には、例えば図15に示した構成の静電破壊保護回路200を用いて、上記のように保護対象を過電圧破壊から保護することができる。しかし、静電破壊保護回路には、電源電圧印加時に保護対象を過電圧破壊から保護し、さらに、静電気消滅後には正常な動作に復帰することが要求される場合もある。
ところが、上記図15に例示した静電破壊保護回路200では、電源電圧印加時にはサイリスタが容易にラッチアップしない構造となっているため、電源電圧印加後の静電気に対して素子や回路等を有効に保護することができない場合が生じる。
また、静電破壊保護回路200を、印加された静電気に対して容易に点弧するサイリスタを有する構成にし、このような静電破壊保護回路200で特に電源−基準電位間の保護を行う場合などでは、静電気印加時にサイリスタが導通すると、電源からサイリスタの保持電流以上の電流が供給され続け、静電破壊保護回路200のその後の正常な動作が不可能になる。ショート抵抗203,204を小さくすることによってサイリスタの保持電流を大きくし、静電気印加後に静電破壊保護回路200が正常な動作に復帰するように設計することも考えられる。しかし、この場合、それによって点弧電圧が上昇してしまい、十分な保護特性を得ることが困難になる場合が多い。サイリスタの点弧特性、保持電流特性は温度依存性が大きく、広い温度範囲で点弧電圧と保持電流を必要な値に設計することは非常に難しいという問題点もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電源電圧が印加されているか否かに関わらず、素子や回路等の保護対象を静電気による過電圧破壊から有効に保護することのできる静電破壊保護回路を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、保護対象に電気的に接続されて前記保護対象をその外部から印加される高電圧から保護する静電破壊保護回路において、第1導電型のバイポーラトランジスタと第2導電型の第1バイポーラトランジスタとを用いて構成された第1のサイリスタと、前記第1導電型のバイポーラトランジスタと第2導電型の第2バイポーラトランジスタとを用いて構成された第2のサイリスタと、を有し、前記第2バイポーラトランジスタの電流増幅率が、前記第1バイポーラトランジスタの電流増幅率より大きくなっており、第2バイポーラトランジスタのエミッタに絶縁ゲート型トランジスタが接続されていることを特徴とする静電破壊保護回路が提供される。
この静電破壊保護回路は、電気的に接続された第1,第2のサイリスタを有し、これらのサイリスタを構成しているトランジスタの電流増幅率が異なるように構成されている。即ち、両サイリスタは、ラッチアップのし易さが異なるように構成されており、ラッチアップし易いサイリスタを絶縁ゲート型トランジスタで制御している。これにより、例えば、通常状態ではいずれのサイリスタも機能させず、高電圧が印加されたときには電流増幅率の大きなトランジスタを含むサイリスタがラッチアップして、さらに高電圧が取り除かれるとオフするような静電破壊保護回路を構成でき、静電破壊保護回路に印加される高電圧に応じた保護が実現可能となる。
本発明の静電破壊保護回路は、第1,第2のサイリスタを有し、これらのサイリスタを構成しているトランジスタの電流増幅率が異なるように構成され、静電破壊保護回路に印加される高電圧に応じて保護対象を保護することが可能になるため、電源電圧印加時にも保護対象を過電圧破壊から有効に保護することができるという利点がある。
以下、半導体素子や回路を静電気による過電圧破壊から保護する本発明の静電破壊保護回路について詳細に説明する。
図1は本発明の静電破壊保護回路の第1の実施例の一部断面図である。
図1に示す静電破壊保護回路1は、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いて形成されている。一般に、SOI基板では縦方向に電流を流す構造を形成することが困難である。そのため、狭い面積で低い動作抵抗が得られるサイリスタを形成することが特に有効になる。
図1の静電破壊保護回路1において、半導体支持基板2上には酸化膜3を介してp−型半導体層4が形成され、これらによってSOI基板が構成されている。p−型半導体層4の表面には部分的にnウェル領域5が形成されており、さらにこのnウェル領域5の表面にはp++アノード領域6およびn++コンタクト領域7が隣接して形成されている。p++アノード領域6およびn++コンタクト領域7は共にアノード電極8に接続されている。
さらに、p−型半導体層4の表面にはnウェル領域5から所定距離だけ離れて部分的にpウェル領域9が形成されており、このpウェル領域9の表面にはn++ドレイン領域10およびn++ソース領域11が形成されている。n++ドレイン領域10およびn++ソース領域11に挟まれたpウェル領域9の表面にはゲート酸化膜12を介してゲート電極13が形成されている。n++ドレイン領域10、n++ソース領域11およびゲート電極13によって絶縁ゲート型トランジスタであるnチャネルMOSFET14が構成されている。
また、pウェル領域9にはn++ソース領域11に隣接してp++コンタクト領域15が形成され、n++ソース領域11およびp++コンタクト領域15は共にカソード電極16に接続されている。pウェル領域9内であってn++ソース領域11およびp++コンタクト領域15の下方にはp+領域17が形成されており、n++ソース領域11直下のpウェル領域9との間の抵抗を低減している。
アノード電極8とカソード電極16の間には分圧抵抗18,19が直列接続され、この分圧抵抗18,19の接続点にゲート電極13が接続されている。ゲート電極13とカソード電極16の間にはゲート酸化膜12を保護する目的でツェナーダイオード20が接続されている。これらの分圧抵抗18,19およびツェナーダイオード20は寄生効果を避けるため、シリコン(Si)表面に形成された厚い酸化膜上のポリSiで形成することが望ましい。
アノード端子Aおよびカソード端子Kは保護対象の半導体素子や回路に並列接続される。
静電破壊保護回路1には、さらに図1に点線で示したような寄生回路が形成されている。静電破壊保護回路1に形成された第1のnpnトランジスタであるnpnトランジスタ21は、エミッタがn++ソース領域11に、コレクタがnウェル領域5にそれぞれ接続され、ベース−エミッタ間にショート抵抗23が接続されている。また、静電破壊保護回路1に形成された第2のnpnトランジスタであるnpnトランジスタ22は、エミッタがn++ドレイン領域10に、コレクタがnウェル領域5にそれぞれ接続され、また、2つのnpnトランジスタ21,22のベース間にはショート抵抗24が接続されている。本実施例1では、npnトランジスタ21はn++ソース領域11、p−型半導体層4(またはpウェル領域9)およびnウェル領域5から構成され、npnトランジスタ22はn++ドレイン領域10、p−型半導体層4(またはpウェル領域9)およびnウェル領域5から構成されている。また、ショート抵抗23,24はそれぞれn++ソース領域11、n++ドレイン領域10下のpウェル抵抗である。
また、静電破壊保護回路1は、第1のpnpトランジスタ(トランジスタ記号は図示せず)を有している。本実施例1では、このpnpトランジスタは、p−型半導体層4(またはpウェル領域9)、nウェル領域5およびp++アノード領域6から構成される。
図2は第1の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。この図2には、図1で図示を省略したpnpトランジスタ25、およびpnpトランジスタ25のベース−エミッタ間に接続されるショート抵抗26も図示している。
pnpトランジスタ25のエミッタはアノード端子Aに接続され、そのベース−エミッタ間にはショート抵抗26が接続されている。ショート抵抗26はp++アノード領域6直下のnウェル領域5の抵抗に相当する。pnpトランジスタ25のベースはnpnトランジスタ21,22のコレクタに接続され、pnpトランジスタ25のコレクタはnpnトランジスタ22のベースとショート抵抗24に接続されている。
アノード端子A−カソード端子K間には分圧抵抗18,19の接続点にnチャネルMOSFET14のゲートが接続されており、そのドレインはnpnトランジスタ22のエミッタに、そのソースはカソード端子Kに接続されている。ここで、図2に示したnチャネルMOSFET14のゲートは図1のゲート電極13に、ドレインは図1のn++ドレイン領域10に、ソースは図1のn++ソース領域11にそれぞれ対応している。また、ゲート−カソード端子K間にはツェナーダイオード20が接続されている。
npnトランジスタ21のベース−エミッタ間にはショート抵抗23が接続されている。そして、直列接続されたショート抵抗23,24は、もう一方のnpnトランジスタ22のベース−エミッタ間ショート抵抗となっている。
このように、静電破壊保護回路1では、npnトランジスタ21およびpnpトランジスタ25を用いて第1のサイリスタが構成され、もう一方のnpnトランジスタ22とpnpトランジスタ25を用いて第2のサイリスタが構成されている。
以下、上記図1および図2に示した構成の静電破壊保護回路1の動作について説明する。
まず、静電破壊保護回路1に静電気による高電圧が印加されていない通常状態では、アノード電極8とカソード電極16の間には、例えば10V程度の通常の電源電圧あるいは信号電圧しか印加されない。そのためゲート電極13には分圧抵抗18,19により分圧された低い電圧しか印加されない。この電圧がnチャネルMOSFET14のゲート閾値に対して十分低い電圧になるように分圧抵抗18,19の値を設定しておけば、通常状態でnチャネルMOSFET14がオンすることはない。
この場合、n++ソース領域11、p−型半導体層4(またはpウェル領域9)およびnウェル領域5で構成されるnpnトランジスタ21のベース−エミッタ間はショート抵抗23で短絡されている。ショート抵抗23の抵抗値は、p+領域17の抵抗が十分低い場合には、p+領域17に囲まれていないn++ソース領域11直下の非常に短い領域におけるpウェル抵抗となり、十分小さい。そのため、npnトランジスタ21の電流増幅率αnpnは非常に小さい。
その際、p++アノード領域6、nウェル領域5およびp−型半導体層4(またはpウェル領域9)で構成されるpnpトランジスタ25の電流増幅率αpnpを第1のサイリスタがラッチアップしない条件であるαnpn+αpnp<1となるよう設計しておけば、通常状態ではp++アノード領域6、nウェル領域5、p型半導体層4(またはpウェル領域9)、n++ソース領域11で構成されるpnpn型の第1のサイリスタがラッチアップすることはない。
次いで、アノード端子A−カソード端子K間に、アノード端子A側が正になるような静電気による高電圧(例えば100V)が印加される場合を考える。この場合、所定の電圧以上で分圧抵抗18,19によって分圧された電圧がnチャネルMOSFET14のゲート閾値以上になるように分圧抵抗18,19の大きさを設計しておけば、高電圧が印加されるとnチャネルMOSFET14はオンし、それまでフローティング状態であったn++ドレイン領域10即ちnpnトランジスタ22のエミッタがn++ソース領域11に接続される。npnトランジスタ22のベース−エミッタ間のショート抵抗23,24は、npnトランジスタ21のベース−エミッタ間のショート抵抗23に比較して大きいため、npnトランジスタ22の電流増幅率αnpnは大きく、容易に第2のサイリスタがラッチアップするαnpn+αpnp>1の条件を満足させることができるようになる。
なお、pnpトランジスタ25の電流増幅率αpnpは、p++アノード領域6直下のnウェル領域5の抵抗によって制御できるので、nウェル領域5の濃度および深さとp++アノード領域6の長さを適当な値にすることにより制御可能である。また、p++アノード領域6およびn++コンタクト領域7の位置関係は、電流増幅率αnpnの値が1に近い場合は逆転していてもよい。
上記のように、第2のサイリスタがラッチアップし易い条件でアノード端子A−カソード端子K間に静電気による高電圧が印加されると、dV/dtによる変位電流またはnウェル領域5−p型半導体層4間接合のブレークダウンに伴うアバランシェ電流をトリガとして第2のサイリスタがラッチアップする。そして、アノード端子A−カソード端子K間のインピーダンスが低くなって電流が増加することにより静電気のエネルギーが吸収され、並列接続された半導体素子や回路を静電気による過電圧破壊から保護することができる。
さらに、静電気のエネルギーがアノード端子A−カソード端子K間に流れる電流により吸収され、再びアノード電圧が低下すると、nチャネルMOSFET14はオフし、npnトランジスタ22のエミッタが再びフローティング状態になるため、第2のサイリスタの保持電流が上昇し、第2のサイリスタはラッチアップ状態を維持できなくなりオフ状態になる。したがって、静電気サージがなくなれば通常状態に復帰することが可能になる。
また、アノード端子A−カソード端子K間に逆の電圧が印加された場合は、図1に示したp++コンタクト領域15、p+領域17、pウェル領域9、p−型半導体層4、nウェル領域5、n++コンタクト領域7を経由してpn接合の順方向電流が流れるため、両端子間のインピーダンスは低く、並列接続された半導体素子や回路等を静電気から保護することができる。
以上述べたように、静電破壊保護回路1には、pnpトランジスタ25および電流増幅率αnpnの小さいnpnトランジスタ21で構成される容易にラッチアップしない第1のサイリスタと、pnpトランジスタ25および電流増幅率αnpnの大きいnpnトランジスタ22で構成される容易にラッチアップする第2のサイリスタとが含まれている。これら2つの第1,第2のサイリスタはpnpトランジスタ25を共用している。nチャネルMOSFET14は、アノード端子A−カソード端子K間に印加される静電気の電圧に応じて、電流増幅率αnpnの大きいnpnトランジスタ22のエミッタをカソード端子Kに接続または開放する。それにより、第2のサイリスタのラッチアップの容易さを制御している。なお、第1のサイリスタは、寄生的に回路構成として含まれるがラッチアップはしない。
このように、静電破壊保護回路1では、アノード端子A−カソード端子K間の印加電圧に応じて第2のサイリスタを制御するので、電源電圧印加時の静電気による高電圧に対しても半導体素子や回路等の保護対象を有効に保護することができる。さらに、静電破壊保護回路1では、ベース−エミッタ間ショート抵抗の大きなnpnトランジスタ22をnチャネルMOSFET14を接続して制御するので、より小さな面積で静電破壊保護回路1が構成される。したがって、電源電圧が印加されているか否かに関わらず、動作抵抗が低く小面積のサイリスタを有する静電破壊保護回路1による半導体素子や回路の過電圧破壊からの保護が実現される。
なお、図1において、nウェル領域5、pウェル領域9が形成されているため、このような場合にはp−型半導体層4に代えてn型半導体層を用いても同様の効果を得ることができる。
図3は本発明の静電破壊保護回路の第2の実施例の一部断面図である。ただし、図3では図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図3に示す静電破壊保護回路30が図1に示した静電破壊保護回路1と異なる点は、nウェル領域5aがpウェル領域9を包含するように形成されている点、およびp−型半導体層4がカソード電極31を介してカソード端子Kに接続されている点である。
これにより、実施例1の静電破壊保護回路1では耐圧を決める接合がnウェル領域5とp−型半導体層4の間であったのに対し、本実施例2の静電破壊保護回路30では耐圧を決める接合がnウェル領域5a−pウェル領域9間の接合になる。その他の構成は実施例1の静電破壊保護回路1と同じである。
また、本実施例2の静電破壊保護回路30の回路図は、図2に示した実施例1の静電破壊保護回路1の回路図と同じであり、その動作および効果も実施例1の静電破壊保護回路1と同じになる。
図4は本発明の静電破壊保護回路の第3の実施例の一部断面図である。ただし、図4では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図4に示す静電破壊保護回路40が図1に示した静電破壊保護回路1と異なる点は、SOI基板ではなく通常のp−型半導体基板41が用いられている点、pウェル領域9aがn++ドレイン領域10の途中まで形成されている点、分圧抵抗18の代わりに定電圧ダイオードアレイ42が用いられている点、分圧抵抗19の代わりに比較的高い抵抗を持つ放電抵抗43が用いられている点、および定電圧ダイオードアレイ42と放電抵抗43の間に放電防止ダイオード44が接続されている点である。その他の構成は実施例1の静電破壊保護回路1と同様である。
図5は第3の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。ただし、図5では、図2および図4に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。この図5には、図4では図示を省略しているnpnトランジスタ21,22、ショート抵抗23,24、pnpトランジスタ25およびショート抵抗26も図示している。これらの接続関係は、実施例1の静電破壊保護回路1の場合と同じである。
図4および図5に示した構成の静電破壊保護回路40のように、本発明は実施例1で述べたSOI基板を用いる場合のほか、通常のp型半導体基板41を用いる場合にも同様に適用できる。
また、n++ドレイン領域10の一部をpウェル領域9a外に形成することにより、n++ドレイン領域10直下の抵抗、即ちnpnトランジスタ22のベース−エミッタ間ショート抵抗の一部であるショート抵抗24を大きくすることができる。これにより、短いn++ドレイン領域10で高い電流増幅率αnpnを得ることが可能になる。
さらに、静電破壊保護回路40では、実施例1で述べた分圧抵抗18,19に代え、定電圧ダイオードアレイ42および放電抵抗43によってnチャネルMOSFET14のゲート電圧を決定するようにしている。これにより、nチャネルMOSFET14のゲート充電時間を短縮し、第2のサイリスタのラッチアップが遅れることによってアノード端子A−カソード端子K間のインピーダンスが十分下がらずに静電破壊保護回路が単に定電圧ダイオードとして動作してしまいアノード電位の上昇を十分抑えられない、といった状況の発生を回避することが可能になる。
さらに、静電破壊保護回路40では、アノード端子A−ゲート電極13間に放電防止ダイオード44を配置し、ゲート電極13−カソード端子K間に放電抵抗43を配置している。これにより、第2のサイリスタがラッチアップした状態でアノード電圧が低下し、nチャネルMOSFET14のゲート電圧が低下してインピーダンスが上昇するのを抑えられるようになっている。したがって、ゲート電圧は一定期間保持され、静電気サージが印加されている期間は継続してアノード端子A−カソード端子K間のインピーダンスが低い値に維持されるようになる。
なお、このような静電破壊保護回路40において、定電圧ダイオードアレイ42、放電抵抗43、放電防止ダイオード44およびツェナーダイオード20は、寄生効果を避けるためSi表面に形成された厚い酸化膜上のポリSiで形成することが望ましい。
図6は本発明の静電破壊保護回路の第4の実施例の一部断面図である。ただし、図6では、図4に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図6に示す静電破壊保護回路50が実施例3の図4に示した静電破壊保護回路40と異なる点は、ゲート電極13が薄いゲート酸化膜12上ではなく厚いLOCOS(Local Oxidation Of Silicon)酸化膜51上に形成されている点、ゲート電極13に高い電圧が印加された場合に直下に形成される反転層とn++ドレイン領域10およびn++ソース領域11を電気的に接続するためのn+ドレインオフセット52およびn+ソースオフセット53が形成されて絶縁ゲート型トランジスタである高閾値nチャネルMOSFET54が形成されている点、定電圧ダイオードアレイ42がなく、さらに放電抵抗43とアノード端子Aの間に放電防止ダイオード44に代えて放電防止ダイオードアレイ55が接続されている点、およびツェナーダイオード20が設けられていない点である。その他の構成は実施例3の静電破壊保護回路40と同様である。
図7は第4の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。ただし、図7では、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。この図7には、図6では図示を省略しているnpnトランジスタ21,22、ショート抵抗23,24、pnpトランジスタ25およびショート抵抗26も図示している。これらの接続は、実施例1の静電破壊保護回路1の場合と同様にして行われる。
また、図7において、高閾値nチャネルMOSFET54のゲート−カソード端子K間には放電抵抗43が接続され、ゲート−アノード端子A間には放電防止ダイオードアレイ55が接続されている。高閾値nチャネルMOSFET54のドレインはnpnトランジスタ22のエミッタに、そのソースはカソード端子Kにそれぞれ接続されている。ここで、図7に示した高閾値nチャネルMOSFET54のゲートは図6のゲート電極13に、ドレインは図6のn++ドレイン領域10に、ソースは図6のn++ソース領域11にそれぞれ対応している。
図6および図7に示した構成の静電破壊保護回路50のように、ゲート電極13を厚いLOCOS酸化膜51上に形成することにより、アノード電圧を分圧抵抗を介さず直接ゲート電極13に印加することが可能となり、ゲート容量が低いこともあり、高速で高閾値nチャネルMOSFET54をオンすることができるようになる。それにより、第2のサイリスタのラッチアップが遅れることによってアノード端子A−カソード端子K間のインピーダンスが十分下がらず静電破壊保護回路が単に定電圧ダイオードとして動作してしまいアノード電位の上昇を十分抑えられない、といった状況の発生を回避することが可能になる。
なお、この静電破壊保護回路50では、ゲート電極13に印加される電圧が高いため、放電防止ダイオードを複数直列に接続して放電防止ダイオードアレイ55としているが、高耐圧のダイオードが適用できるのであれば1個でもよい。また、ツェナーダイオード20も同じ理由から設けられていないが、LOCOS酸化膜51が比較的薄い場合など、酸化膜を保護したい場合には、高耐圧のツェナーダイオードまたは直列に接続した複数のツェナーダイオードによって保護を行ってもよい。さらに、高閾値nチャネルMOSFET54のゲート容量は非常に小さいため、放電防止ダイオードアレイ55の漏れ電流によって比較的短時間でゲートチャージが放電するため、放電抵抗43を設けない構成とすることも可能である。
図8は本発明の静電破壊保護回路の第5の実施例の一部断面図である。ただし、図8では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図8に示す静電破壊保護回路60が実施例1の図1に示した静電破壊保護回路1と異なる点は、カソード側のnチャネルMOSFET14に代えて、アノード側にp++ソース領域61、p++ドレイン領域62、ゲート電極63で構成される絶縁ゲート型トランジスタであるpチャネルMOSFET64が形成されている点である。そして、それに伴いアノード側にゲート電極63の保護のためのツェナーダイオード65が接続されている。アノード電極8とカソード電極16の間には分圧抵抗66,67が接続され、この分圧抵抗66,67の接続点にゲート電極63が接続されている。さらに、アノード側にはp++ソース領域61およびこれに隣接するn++コンタクト領域7の下方にn+領域68が形成されている。n+領域68は、図1に示した静電破壊保護回路1におけるp+領域17と同様、npnトランジスタのベース−エミッタ間ショート抵抗を小さくするためのものである。また、カソード側にはp++コンタクト領域15に隣接してn++カソード領域69が形成されている。
図9は第5の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。ただし、図9では、図2および図8に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。この図9には、図8では図示を省略しているnpnトランジスタ21、ショート抵抗23、第1,第2のpnpトランジスタ25,70、ショート抵抗26,71も図示している。
図9において、pnpトランジスタ25のエミッタはアノード端子Aに接続され、ベース−エミッタ間にはショート抵抗26が接続されている。2つのpnpトランジスタ25,70のコレクタはnpnトランジスタ21のベースに接続され、さらに、pnpトランジスタ25のベースはショート抵抗71を介してpnpトランジスタ70ののベースへ、pnpトランジスタ70のベースは、npnトランジスタ21のコレクタに接続されている。
アノード端子A−カソード端子K間には分圧抵抗66,67の接続点にゲートを設けたpチャネルMOSFET64が接続されており、そのドレインはpnpトランジスタ70のエミッタに、そのソースはアノード端子Aにそれぞれ接続されている。また、ゲート−アノード端子A間にはツェナーダイオード65が接続されている。ここで、図9に示したpチャネルMOSFET64のゲートは図8のゲート電極63に、ソースは図8のp++ソース領域61に、ドレインは図8のp++ドレイン領域62にそれぞれ対応している。
npnトランジスタ21のベース−エミッタ間にはショート抵抗23が接続され、直列接続されたショート抵抗26,71は、pnpトランジスタ70のベース−エミッタ間ショート抵抗となっている。
このように、静電破壊保護回路60では、npnトランジスタ21およびpnpトランジスタ25を用いて第1のサイリスタが構成され、もう一方のpnpトランジスタ70とnpnトランジスタ21を用いて第2のサイリスタが構成されている。
実施例1〜4では図2,図5および図7に示したようにカソード側のnpnトランジスタ22を制御していたのに対し、実施例5では図9に示したようにアノード側のpnpトランジスタ70を制御することによって第2のサイリスタのトリガ電流と保持電流を変えている。実施例1〜5は、アノード側に高電圧が印加された場合にトリガ電流を低下させてラッチアップを容易にし、高電圧が取り除かれた時点で保持電流を大きくしてラッチアップ状態から通常状態に戻り易くする点は同様である。
図10は本発明の静電破壊保護回路の第6の実施例の一部断面図である。ただし、図10では、図8に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図10に示す静電破壊保護回路80は、上記図8に示した実施例5の静電破壊保護回路60を、SOI基板に代えてp型半導体基板81を用い、縦型に構成したものである。p型半導体基板81の一方の面側には上記図8に示したアノード側の構造と同じ構造が形成され、p型半導体基板81の他方の面側にはn+カソード領域69aとカソード電極16aが形成されている。
本実施例6の静電破壊保護回路80の回路図は、図9に示した実施例5の静電破壊保護回路60の回路図と同じであり、その動作および効果も実施例5の静電破壊保護回路1と同様になる。
図11は本発明の静電破壊保護回路の第7の実施例の一部断面図である。ただし、図11では、図1および図8に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
実施例7の静電破壊保護回路90は、アノード側にpチャネルMOSFET64が形成された実施例5の静電破壊保護回路60のカソード側に、さらに、実施例1で述べたnチャネルMOSFET14が形成された構造を有している。ただし、pウェル領域9bはゲート電極13直下のn++ドレイン領域10とn++ソース領域11の間まで形成されており、これにより、n++ドレイン領域10直下の抵抗を大きくしてn++ドレイン領域10を短くすることが可能になっている。
図12は第7の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。ただし、図12では、図2,図9および図11に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。この図12には、図11では図示を省略しているnpnトランジスタ21,22、ショート抵抗23,24、pnpトランジスタ25,70、ショート抵抗26,71も図示している。
図12において、pnpトランジスタ25のエミッタはアノード端子Aに接続され、そのベース−エミッタ間にはショート抵抗26が接続されている。pnpトランジスタ25,70のコレクタは、ショート抵抗24を介したnpnトランジスタ21のベースとnpnトランジスタ22のベースに接続され、さらに、pnpトランジスタ25のベースは、ショート抵抗71を介してpnpトランジスタ70のベースへ、pnpトランジスタ70のベースは、npnトランジスタ21,22のコレクタに接続されている。
アノード端子A−カソード端子K間には分圧抵抗19,66,67が接続され、nチャネルMOSFET14のゲートは分圧抵抗19,66の接続点に、pチャネルMOSFET64のゲートは分圧抵抗66,67の接続点にそれぞれ接続されている。nチャネルMOSFET14のドレインはnpnトランジスタ22のエミッタに、ソースはカソード端子Kに接続されている。pチャネルMOSFET64のドレインはpnpトランジスタ70のエミッタに、ソースはアノード端子Aに接続されている。ここで、図12に示したnチャネルMOSFET14のゲートは図11のゲート電極13に、ドレインは図11のn++ドレイン領域10に、ソースは図11のn++ソース領域11にそれぞれ対応している。また、図12に示したpチャネルMOSFET64のゲートは図11のゲート電極63に、ソースは図11のp++ソース領域61に、ドレインは図11のp++ドレイン領域62にそれぞれ対応している。
また、nチャネルMOSFET14のゲート−カソード端子K間にはツェナーダイオード20が接続され、pチャネルMOSFET64のゲート−アノード端子A間にはツェナーダイオード65が接続されている。
npnトランジスタ21、pnpトランジスタ25のそれぞれのベース−エミッタ間にはショート抵抗23,26が接続される。直列接続されたショート抵抗23,24およびショート抵抗26,71はそれぞれ、npnトランジスタ22、pnpトランジスタ70のベース−エミッタ間ショート抵抗となる。
このように、静電破壊保護回路90では、npnトランジスタ21およびpnpトランジスタ25を用いて第1のサイリスタが構成され、npnトランジスタ22とpnpトランジスタ25、npnトランジスタ21とpnpトランジスタ70を用いて第2のサイリスタが構成されている。
図11および図12に示した構成の静電破壊保護回路90では、アノード側とカソード側にそれぞれpチャネルMOSFET64、nチャネルMOSFET14が形成されており、トリガ電流、保持電流をより大きく変化させることが可能になっている。
図13は本発明の静電破壊保護回路の第8の実施例の一部断面図である。ただし、図13では、図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
実施例8の静電破壊保護回路100は、カソード側に高閾値nチャネルMOSFET54が形成された実施例4の静電破壊保護回路50のアノード側に、さらに、絶縁ゲート型トランジスタである高閾値pチャネルMOSFET101が形成された構造を有している。ただし、この静電破壊保護回路100には、SOI基板が用いられている。
アノード側の高閾値pチャネルMOSFET101は、p++ソース領域102、p++ドレイン領域103、およびゲート酸化膜としてのLOCOS酸化膜104上に形成されたゲート電極105から構成されている。さらに、p++ソース領域102、p++ドレイン領域103に隣接する領域には、ゲート電極105に高電圧が印加された場合に直下に形成される反転層とp++ソース領域102およびp++ドレイン領域103を電気的に接続するためのp+ソースオフセット106およびp+ドレインオフセット107がそれぞれ形成されている。また、p+ソースオフセット106の一部、p++ソース領域102およびこれに隣接するn++コンタクト領域7の下方にはn+領域108が形成されている。アノード端子A−カソード端子K間には、放電抵抗109と放電防止ダイオードアレイ110が接続されており、これらの接続点にゲート電極105が接続されている。
カソード側の高閾値nチャネルMOSFET54の構成は実施例4の静電破壊保護回路50と同様である。
図14は第8の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。ただし、図14では、図7および図13に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。この図14には、図13では図示を省略しているnpnトランジスタ21,22、ショート抵抗23,24、pnpトランジスタ25,70、ショート抵抗26,71も図示している。これらの接続は、実施例7の静電破壊保護回路90の場合と同様にして行われる。
図13および図14に示した構成の静電破壊保護回路100では、アノード側とカソード側にそれぞれ高閾値pチャネルMOSFET101、高閾値nチャネルMOSFET54が形成されており、高速化を図れるとともに、トリガ電流、保持電流をより大きく変化させることが可能になっている。
本発明の静電破壊保護回路の第1の実施例の一部断面図である。 第1の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 本発明の静電破壊保護回路の第2の実施例の一部断面図である。 本発明の静電破壊保護回路の第3の実施例の一部断面図である。 第3の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 本発明の静電破壊保護回路の第4の実施例の一部断面図である。 第4の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 本発明の静電破壊保護回路の第5の実施例の一部断面図である。 第5の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 本発明の静電破壊保護回路の第6の実施例の一部断面図である。 本発明の静電破壊保護回路の第7の実施例の一部断面図である。 第7の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 本発明の静電破壊保護回路の第8の実施例の一部断面図である。 第8の実施例の静電破壊保護回路の等価回路図である。 従来の静電破壊保護回路の構成例である。
符号の説明
1,30,40,50,60,80,90,100 静電破壊保護回路
2 半導体支持基板
3 酸化膜
4 p型半導体層
5,5a nウェル領域
6 p++アノード領域
7 n++コンタクト領域
8 アノード電極
9,9a,9b pウェル領域
10 n++ドレイン領域
11 n++ソース領域
12 ゲート酸化膜
13,63,105 ゲート電極
14 nチャネルMOSFET
15 p++コンタクト領域
16,16a,31 カソード電極
17 p+領域
18,19,66,67 分圧抵抗
20,65 ツェナーダイオード
21,22 npnトランジスタ
23,24,26,71 ショート抵抗
25,70 pnpトランジスタ
41,81 p型半導体基板
42 定電圧ダイオードアレイ
43,109 放電抵抗
44 放電防止ダイオード
51,104 LOCOS酸化膜
52 n+ドレインオフセット
53 n+ソースオフセット
54 高閾値nチャネルMOSFET
55,110 放電防止ダイオードアレイ
61,102 p++ソース領域
62,103 p++ドレイン領域
64 pチャネルMOSFET
68,108 n+領域
69,69a n++カソード領域
101 高閾値pチャネルMOSFET
106 p+ソースオフセット
107 p+ドレインオフセット

Claims (5)

  1. 保護対象に電気的に接続されて前記保護対象をその外部から印加される高電圧から保護する静電破壊保護回路において、
    第1導電型のバイポーラトランジスタと第2導電型の第1バイポーラトランジスタとを用いて構成された第1のサイリスタと、前記第1導電型のバイポーラトランジスタと第2導電型の第2バイポーラトランジスタとを用いて構成された第2のサイリスタと、を有し、
    前記第2バイポーラトランジスタの電流増幅率が、前記第1バイポーラトランジスタの電流増幅率より大きくなっており、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタに絶縁ゲート型トランジスタが接続されていることを特徴とする静電破壊保護回路。
  2. 通常状態では前記絶縁ゲート型トランジスタを停止させることで前記第1,第2のサイリスタを停止させ、高電圧が印加されたときには前記絶縁ゲート型トランジスタを機能させて第2のサイリスタを機能させ、高電圧が取り除かれたときには前記絶縁ゲート型トランジスタを停止させることで前記第2のサイリスタの機能を停止させるように制御されることを特徴とする請求項1記載の静電破壊保護回路。
  3. 前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電位は、高電圧が印加される端子間の分圧電位になるようにしたことを特徴とする請求項1記載の静電破壊保護回路。
  4. 前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極は、厚いゲート酸化膜上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の静電破壊保護回路。
  5. ダイオードを用いて、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧の低下を遅らせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の静電破壊保護回路。
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