JP2005091979A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 画像形成装置は、像担持体に塗布剤を塗布する塗布手段、または中間転写体に塗布剤を塗布する塗布手段を具えてなり、塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
上記の画像形成装置においては、複数の像担持体を有し、各像担持体から共通の中間転写体へ転写されたトナー像が、記録材へ一括して転写される構成とすることができる。
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する1次転写装置と、中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する、外周面に弾性体よりなる被覆層が形成されている転写ローラを有する2次転写装置と、2次転写装置の転写ローラに塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする。
上記の画像形成装置においては、複数の像担持体を有し、各像担持体から共通の中間転写体へ転写されたトナー像が、記録材へ一括して転写される構成とすることができる。
したがって、像担持体に塗布剤が塗布される構成の本発明の画像形成装置によれば、像担持体の表面に生じる傷が原因となって発生する画像不良を確実に抑止し、黒スジや画像カブリなどの汚れのない良好な画像を得ることができる。
したがって、中間転写体に塗布剤が塗布される構成の本発明の画像形成装置によれば、中間転写体の表面に生じる傷が原因となって発生する画像不良を確実に抑止し、黒スジや画像カブリなどの汚れのない良好な画像を得ることができる。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態においては、像担持体に塗布剤を塗布する構成を有する画像形成装置について説明する。
潤滑剤成分を構成する脂肪酸金属塩としては、例えばステアリン酸亜鉛が用いられ、また、研磨剤成分を構成する無機化合物の粉末としては、例えばマグネシウム、亜鉛、アルミニウム、コバルト、鉄、ジルコニウム、マンガン、クロムおよびストロンチウムから選ばれた金属の酸化物の粉末、またはチタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムおよびチタン酸バリウムから選ばれた金属化合物の粉末が用いられる。
特に、塗布剤は、潤滑剤成分がステアリン酸亜鉛よりなり、研磨剤成分がチタン酸ストロンチウムの粉末よりなるものであることが好ましい。
ここに、「フィルミング現象」とは、潤滑剤成分が像担持体10の表面に付着して当該像担持体10の機能を低下させる現象をいう。
具体的には、例えば研磨剤成分として用いられるチタン酸ストロンチウムの粉末の粒径は0.4μmである。
すなわち、駆動源による動力が適宜の動力伝達手段により伝達されて像担持体10が回転駆動されると、像担持体10が帯電装置11によって所定の極性(例えば負極性)に帯電され、次いで、露光装置12によって露光されて照射箇所(露光領域)の電位が低下されることにより潜像が像担持体10上に形成され、トナー像形成装置13によって現像剤を構成する像担持体10の表面電位と同じ極性 (例えば負極性)に帯電されたトナーが像担持体10の潜像に付着して反転現像が行われ、これにより、トナー像が形成される。
次いで、転写装置14により像担持体10上のトナー像が記録材Pに転写された後、分離装置15により像担持体10と密着した状態にある記録材Pが分離され、その後、定着装置16によって定着処理が行われる。
したがって、像担持体10に塗布剤が塗布される構成の上記の画像形成装置によれば、像担持体10の表面に生じる傷が原因となって発生する画像不良を確実に抑止し、黒スジや画像カブリなどの汚れのない良好な画像を得ることができる。
図3は、本発明に係る画像形成装置の構成の別の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、複数の像担持体に形成される互いに異なる色のトナー像を共通の中間転写体に複数回(例えば4回)転写することにより当該中間転写体上で各色のトナー像を重ね合わせ、ここに形成されたカラートナー像を記録材に一括して転写することにより記録材上にカラートナー像を形成する、いわゆる中間転写方式のものである。
この画像形成装置について詳細に説明する。
また、他のトナー像形成ユニット21M、21C、21Kの各々についても、上記のトナー像形成ユニット21Yと同様の構成とされている。
1次転写装置14Y、14M、14C、14Kおよび2次転写装置14Sは、転写ローラと、この転写ローラに接続された、定電流電源よりなる転写電流印加手段とによって構成されており、適正な大きさに制御された電流を転写電流印加手段によって転写ローラに印加して転写電界を形成することにより転写を行う、いわゆる接触転写方式によるものである。
転写電流印加手段により転写ローラに印加される電流は、50〜200μAの範囲内において一定値に制御(定電流制御)されることが好ましい。
また、中間転写体17から記録材Pへトナー像が転写される位置は、中間転写体17が記録材Pと接触する領域の中心から、記録材Pの搬送方向の上流側あるいは下流側に20mm以内の位置であることが好ましい。
したがって、像担持体10Y、10M、10C、10Kに塗布剤が塗布される構成の上記の画像形成装置によれば、像担持体10Y、10M、10C、10Kの表面に生じる傷が原因となって発生する画像不良を確実に抑止し、これにより、黒スジや画像カブリなどの汚れのない良好な画像を得ることができる。
例えば、像担持体に接触するよう設けられた、記録材を搬送するための記録材搬送ベルトを具え、転写装置としては、像担持体の表面に記録材搬送ベルトを介して押圧された状態で転写領域を形成する転写ローラを有する接触転写方式のものを用いることができ、塗布手段としては、この記録材搬送ベルトに塗布剤を塗布するものである他は図2に示される塗布手段30と同様の構成を有するものを用いることができる。
上記の記録剤搬送ベルトに塗布剤が塗布される構成の画像形成装置としては、モノクロ画像形成装置あるいはカラー画像形成装置のいずれのものであってもよい。
第2の実施の形態においては、中間転写体に塗布剤を塗布する構成を有する画像形成装置について説明する。
この例においては、像担持体10Y、10M、10C、10Kの各々にも塗布剤を塗布する塗布手段が設けられている。
研磨剤成分の含有割合が5質量%未満である場合には、潤滑剤成分の含有割合が過大となるため中間転写体17の表面においてフィルミング現象が生じて、形成される可視画像に縦スジなどの問題が発生することや、小さいサイズの記録材に対する画像形成動作の直後にこの小さいサイズの記録材より大きいサイズの記録材に対して画像形成動作を行ったときに形成される可視画像に濃度差が発生するおそれがある。一方、研磨剤成分の含有割合が35質量%を超える場合には、中間転写体17やクリーニング装置20Sにおけるゴムブレードが過度に摩耗されてトナーのすり抜けなどの問題が発生するおそれがある。
したがって、中間転写体17に塗布剤が塗布される構成の上記の画像形成装置によれば、中間転写体17の表面に生じる傷が原因となって発生する画像不良を確実に抑止し、これにより、黒スジや画像カブリなどの汚れのない良好な画像を得ることができる。
例えば、図4に示されるように、中間転写体17に直接塗布剤を塗布する塗布手段を用いる代わりに、2次転写装置14Sの転写ローラを介して中間転写体17の表面に塗布剤が塗布されるよう、当該転写ローラの表面に塗布剤を塗布するための塗布手段30Sを用いた他は上記のカラー画像形成装置と同様の構成を有するものであり、当該塗布手段30Sとしては図2に示される塗布手段30と同様の構成を有するものを用いることができる。
これにより、当該転写ローラに転移した未転写トナーをより確実に除去することができ、したがって、記録材Pの裏面に汚れが生じることをより一層確実に抑止することができる。
本発明の画像形成装置において用いられる現像剤は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤である。
キャリアの磁性粒子は、その体積平均粒径が15〜100μmのものであることが好ましく、より好ましくは25〜80μmのものである。キャリアの体積平均粒径は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
〔b〕 トナー粒子の体積平均粒径をDv、個数平均粒径をDpとしたときに、1.3>(Dv/Dp)>1.0であるトナー。
〔c〕 角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であるトナー。
〔d〕 トナー粒子の個数平均粒径が3〜9μmであるトナー。
〔e〕 個々のトナー粒子の粒径をD(μm)とするとき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.23間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示すヒストグラムにおける最頻階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に高い階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和(m1+m2)が70%以上であるトナー。
トナーは、トナー粒子の形状係数の平均値が0.93〜1.00であるものからなり、好ましくは0.950〜0.995であるものからなる。
トナー粒子の形状係数の値は、下記により定義される、トナー粒子の丸さの度合いを示す要素である。すなわち、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)を用い、トナー懸濁液中のトナー粒子をCCDカメラにより撮影し、得られたトナー粒子撮影像の周囲長mと、トナー粒子撮影像と同じ面積相当の円の周囲長nとを求め、nの値をmの値で割った商(n/m)として定義される。この形状係数の値は、トナー粒子が真球であれば1となり、トナー粒子の凹凸の度合いが大きくなるほど小さい値となる。
式(1) CV値=(形状係数の標準偏差/形状係数の平均値)×100
トナーは、トナー粒子の体積平均粒径をDv、個数平均粒径をDpとしたときに、1.3>(Dv/Dp)>1.0であるものからなり、好ましくは1.2>(Dv/Dp)>1.1であるものからなる。
トナーは、トナー粒子の個数のうち、角がないトナー粒子の個数の割合が50個数%以上であるものからなり、好ましくは70個数%以上であるものからなる。
角がないトナー粒子とは、電荷の集中するような突部またはストレスにより摩耗しやすいような突部を実質的に有しないトナー粒子をいい、具体的には以下のトナー粒子を角がないトナー粒子という。すなわち、トナー粒子の長径をL、L/10を半径Rとする円で、トナー粒子の周囲線に対し1点で内側に接しつつ内側をころがした場合に、当該円がトナーの外側に実質的にはみださない場合を角がないトナー粒子という。実質的にはみ出さない場合とは、はみ出す円が存在する突部が1箇所以下である場合をいう。また、トナー粒子の長径とは、トナー粒子の平面上への投影像を2本の平均線ではさんだとき、その平行線の間隔が最大となる粒子の幅をいう。
角がないトナー粒子の測定は次のようにして行われた。まず、走査型電子顕微鏡によりトナー粒子を拡大した写真を撮影し、さらに拡大して15,000倍の写真像を得る。次いでこの写真像について前記の突部の有無を測定する。この測定を100個のトナー粒子について行い、角のないトナー粒子の個数の割合を算出した。
トナーは、トナー粒子の個数平均粒径が3〜9μmであるものからなり、好ましくは4.5〜7.5μmであるものからなり、より好ましくは5〜7μmであるものからなる。
トナーは、トナー粒子の粒径をDμmとするとき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.23間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示すヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和(m1+m2)が70%以上であるものからなる。
より好ましくは、外添剤を形成するシリカまたはチタニアが粒径の異なる2種類の成分からなるものである。
更に好ましくは、外添剤は、粒径が10〜30nmで添加量が0.1〜0.3質量%のものである第1のシリカ成分と粒径が20〜100nmで添加量が0.5〜1.5質量%のものである第2のシリカ成分とが混合されたシリカと、粒径が10〜30nmで添加量が0.1〜0.5質量%のものである第1のチタニア成分と粒径が20〜100nmで添加量が0.1〜0.5質量%のものである第2のチタニア成分とが混合されたチタニアと、粒径が40〜200nmで添加量が0.1〜1質量%である硫酸バリウムと、添加量が0.1〜0.5質量%である高分子微粒子と、例えばステアリン酸金属塩からなり添加量が0〜0.4質量%である滑材とからなるものである。
図1の構成を有するモノクロ画像形成装置を製造した。具体的な構成は以下に示す通りである。
また、像担持体の非露光領域における表面電位は−760Vに、露光領域における表面電位は−100V以下に制御されている。
露光装置は、表面標準出力が300μWである半導体レーザ照射装置である。
ゴムブレードは、硬度が70°(アスカーC硬度)、反発弾性が50%であり、像担持体に対する当接荷重が196mN/cm、当接角度が20°に設定されている。
ブラシローラは、ブラシ繊維が高密度に植設されてなる長尺の織布が、ローラ基体の周面に螺旋状に巻きつけられてロール状に形成されてなるものにより構成されたものである。
当該ブラシローラの外径は18mmであり、軸方向長さは335mmであり、ブラシローラの回転数は250rpmである。
また、ブラシ繊維としては、アクリル樹脂製の「SA−7」(東レ株式会社製)を用いた。このブラシ繊維の太さは6.25デニール、ブラシ繊維の毛長は5mm、ブラシ繊維の電気抵抗率は104 Ω・cm、ブラシ繊維のヤング率は9800N/mm2 、ブラシ繊維の植設密度は100k本/inch2 であり、像担持体に対する食い込み量は1.0mmである。
具体的に、塗布剤ストックとしては、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤成分と、チタン酸ストロンチウムの粉末「SW−100」(チタン工業株式会社製)からなる研磨剤成分とよりなり、表1に示すように、塗布剤100質量%に対する研磨剤成分の含有割合が、それぞれ、3質量%である塗布剤A、5質量%である塗布剤B、10質量%である塗布剤C、20質量%である塗布剤D、30質量%である塗布剤E、35質量%である塗布剤F、40質量%である塗布剤G、50質量%である塗布剤Hである合計8種の塗布剤よりなるものを用意した。
形成された可視画像において画像アレや高温高湿環境(気温30℃、湿度80%)における画像ボケの発生について目視にて確認を行い、画像アレや高温高湿環境における画像ボケが全く生じなかった場合を「◎」、画像アレや高温高湿環境における画像ボケが生じたが実用上問題がない場合を「○」、画像アレや高温高湿環境における画像ボケが顕著に発生した場合を「×」と評価した。
形成された可視画像において画像カブリの発生について目視にて確認を行い、画像カブリが全く生じなかった場合を「◎」、画像カブリが生じたが実用上問題がない場合を「○」、画像カブリが顕著に発生した場合を「×」と評価した。
一方、比較例1に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過少である塗布剤が用いられているため、像担持体にフィルミング現象が発生して良好な可視画像を得ることができず、また、比較例2および比較例3に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過大である塗布剤が用いられているため、感光層が過度に摩耗されることによって像担持体の表面において帯電不良が生じて画像カブリが発生した。具体的に、比較例2に係る画像形成装置において、10万回の画像形成動作後に像担持体における感光層の厚さを確認したところ、性能保証限界の厚さである20μmを下回る18μmとなっていた。
図3の構成を有するカラー画像形成装置を製造した。このカラー画像形成装置においては、各色トナー像に係るトナー像形成ユニットとしては実施例1〜実施例5および比較例1〜比較例3に用いたモノクロ画像形成装置に係るものと同様の構成を有する装置を用い、中間転写体、1次転写装置および2次転写装置としては以下に示すものを用いた。
中間転写体は、その長さが861mmであるポリイミド樹脂製ベルトからなり、電気抵抗率は108 Ω・cm、ベルトの張力は49Nである。
転写ローラは、外径が20mmであり、電気抵抗率が1×107 Ω・cmであり、ゴム硬度(アスカーC硬度)が25°であり、像担持体に対する押圧力が4.9Nである。
転写電流印加手段により転写ローラに印加される電流値は30μAである。
転写ローラは、外径が30mmであり、電気抵抗率が4×107 Ω・cmであり、ゴム硬度(アスカーC硬度)が67°であり、像担持体に対する押圧力が49Nである。
転写電流印加手段により転写ローラに印加される電流値は50μAである。
一方、比較例4に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過少である塗布剤が用いられているため、像担持体にフィルミング現象が発生して良好な可視画像を得ることができず、また、比較例5および比較例6に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過大である塗布剤が用いられているため、感光層が過度に摩耗されることによって像担持体の表面において帯電不良が生じて画像カブリが発生した。具体的に、比較例5に係る画像形成装置において、10万回の画像形成動作後に像担持体における感光層の厚さを確認したところ、性能保証限界の厚さである20μmを下回る18μmとなっていた。
中間転写体の回転方向において2次転写領域より下流側かつクリーニング装置の上流側の位置に、中間転写体の表面に塗布剤を塗布するための塗布手段を設けたことの他は実施例6〜実施例10および比較例4〜比較例6に用いたカラー画像形成装置と同様の構成を有するカラー画像形成装置を製造した。塗布手段としては、実施例1〜実施例5および比較例1〜比較例3に用いたモノクロ画像形成装置に係るものと同様の構成を有する装置を用いた。
形成された可視画像における画像縦スジの発生について目視にて確認を行い、画像縦スジが全く生じなかった場合を「◎」、画像縦スジが生じたが実用上問題がない場合を「○」、画像縦スジが顕著に発生した場合を「×」と評価した。
形成された可視画像においてトナーのすり抜けの発生について評価を行うために、クリーニング不良の発生について目視にて確認を行い、クリーニング不良が全く生じなかった場合を「◎」、クリーニング不良が生じたが実用上問題がない場合を「○」、クリーニング不良が顕著に発生した場合を「×」と評価した。
一方、比較例7に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過少である塗布剤が用いられているため、中間転写体にフィルミング現象が発生して良好な可視画像を得ることができず、また、比較例8および比較例9に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過大である塗布剤が用いられているため、トナーのすり抜けが発生した。
各像担持体に塗布剤を塗布するための塗布手段の他に、2次転写装置の転写ローラの回転方向における転写領域より20mm上流側の位置に塗布手段を設け、2次転写装置の転写ローラのクリーニングを行うクリーニング装置として電界クリーニング方式のものを採用したことの他は実施例6〜実施例10および比較例4〜比較例6に用いたカラー画像形成装置と同様の構成を有するカラー画像形成装置を製造した。
また、ブラシローラの回転速度を2次転写装置の転写ローラの回転速度の1.2倍の大きさに設定した。
小さいサイズの記録材(以下、「小サイズ記録材」という。)に対する画像形成動作の直後に当該小サイズ記録材よりも大きいサイズの記録材(以下、「大サイズ記録材」という。)に対して画像形成動作を行い、可視画像の形成された大サイズ記録材の表面において、小サイズ記録材の中間転写体における通紙領域と非通紙領域とのハーフトーン濃度差を測定した。ハーフトーン濃度差が0.1より小さく実用上問題がない場合を「◎」、0.1〜0.2の範囲内であり実用上問題がない場合を「○」、0.2より大きく実用上問題がある場合を「×」と評価した。
記録材の裏面の汚れは2次転写装置の転写ローラの汚れにより発生するので、2次転写装置の転写ローラ汚れについての評価を行うために、可視画像が形成されて画像形成装置から排出された記録材の裏面の汚れについて目視にて確認を行い、全く汚れていなかった場合を「◎」、汚れが見られたが実用上問題がない場合を「○」、汚れが顕著に目立った場合を「×」と評価した。
一方、比較例10に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過少である塗布剤が用いられているため、大サイズ記録材の表面において小サイズ記録材の中間転写体における通紙領域と非通紙領域とのハーフトーン濃度差が大きくなり、また、比較例11および比較例12に係る画像形成装置においては、研磨剤成分の含有割合が過大である塗布剤が用いられているため、2次転写装置の転写ローラに汚れが顕著に発生した。
11、11Y、11M、11C、11K 帯電装置
12、12Y、12M、12C、12K 露光装置
13、13Y、13M、13C、13K トナー像形成装置
131 現像スリーブ
14 転写装置
14Y、14M、14C、14K 1次転写装置
14S 2次転写装置
15 分離装置
16 定着装置
161 加熱ローラ
162 加圧ローラ
17 中間転写体
17a、17b、17c、17d 中間ローラ
20、20Y、20M、20C、20K、20S クリーニング装置
201 ゴムブレード
21Y、21M、21C、21K トナー像形成ユニット
25 画像読取装置
30、30Y、30M、30C、30K、30S 塗布手段
301 ブラシローラ
302 塗布剤ストック
303 押圧装置
30a 掻取領域
30b 塗布領域
P 記録材
Claims (8)
- 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写装置と、像担持体に塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する1次転写装置と、中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する2次転写装置と、像担持体に塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の像担持体を有し、各像担持体から共通の中間転写体へ転写されたトナー像が、記録材へ一括して転写されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写装置と、像担持体に接触するよう設けられている、記録材を搬送する記録材搬送ベルトと、記録材搬送ベルトに塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する1次転写装置と、中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する2次転写装置と、中間転写体に塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、この像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成装置と、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する1次転写装置と、中間転写体上に転写されたトナー像を記録材に転写する、外周面に弾性体よりなる被覆層が形成されている転写ローラを有する2次転写装置と、2次転写装置の転写ローラに塗布剤を塗布する塗布手段とを具えてなり、
塗布剤は、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤成分と、無機化合物の粉末からなる研磨剤成分とよりなり、
塗布剤における研磨剤成分の含有割合が5〜35質量%であることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の像担持体を有し、各像担持体から共通の中間転写体へ転写されたトナー像が、記録材へ一括して転写されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
- 塗布手段は、塗布剤を塗布するブラシローラを有するものであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003327371A JP2005091979A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 画像形成装置 |
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JP2003327371A JP2005091979A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011048053A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用中間転写ベルト及び画像形成装置 |
CN101423787B (zh) * | 2007-02-01 | 2011-07-27 | 株式会社信科模具 | 高级脂肪酸锌块成形体及其制造方法 |
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-
2003
- 2003-09-19 JP JP2003327371A patent/JP2005091979A/ja active Pending
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CN1916137B (zh) * | 2005-08-18 | 2012-06-27 | 株式会社信科模具 | 高级脂肪酸锌块成型体及其制造方法 |
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