JP2005091944A - 転写ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写ベルトユニットに発生する回転系振動に対して、同周波数、同振幅、逆位相の振動を回転駆動系に与えることで、アクティブに回転方向振動成分を低減させ高画質化を狙った転写ユニット、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 各色毎の画像形成ユニット200と、各画像形成ユニットにより夫々形成された異った色のトナー画像を無端ベルト202、235に多重転写する転写ユニットであって、無端ベルトで発生する回転方向の振動に対して、該無端ベルトの非画像形成部を介して逆位相の回転方向振動を与えて前記回転方向の振動をキャンセルする振動発生手段232を備えたものにおいて、振動発生手段の振動伝達部が、無端ベルトに回転しながら接触する円筒部材からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等、無端ベルトからなる転写ユニットを備えた画像形成装置の改良に関し、特に、転写ベルトユニット駆動時に生じる振動を低減することによる高画質化を達成するための技術に関する。
電子写真式の高画質化を阻害する要因の1つにジター、バンディングと呼ばれる現象がある。特に、ディジタル技術の導入により画質の向上が進められると、書き込み光学系からレーザによって感光体に書き込みを行う際の1ラインごとの位置精度が厳しく要求される。この位置精度の良否を支配する要因の1つとして、回転駆動系の速度変動が挙げられる。従って、この回転駆動系における速度変動の低減が高品質な画像を得られる製品の開発上重要な技術となる。
画像の可視感度と空間周波数の関係は、人間の視覚系の特性から、可視化空間周波数がおよそ0.3〜2line/mmの範囲での変化が目につきやすいといわれている。これと感光体の回転速度を考えあわせると、数Hzから数百Hz程度の周波数領域における振動を回避することが要求される。
回転体である転写ベルト、駆動ローラ及びこれらを回転させるための駆動モータ及び駆動伝達系からなる転写ユニットを有する画像形成装置においては、モータの回転による振動や、駆動伝達系であるギアやベルトなどの噛み合いによる振動などが発生し、これが原因となり転写ベルトの表面に速度変動が生じる。このように転写ベルトの表面速度変動が発生した場合、画像は一定間隔の濃淡となり、濃度ムラを生じることとなる。特に、カラー画像形成装置の場合には、低周波数の振動成分は、各色の感光体ドラムの速度変動をもたらすために、色ズレを発生する。
ところで、近年、オフィス等において処理されるドキュメントは急速にカラー化が進み、これらのドキュメントを扱う複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像形成装置も急速にカラー化されてきている。そして、現在これらのカラー機器は、オフィス等における事務処理の高品位化および迅速化に伴って、高画質化および高速化される傾向にある。かかる要求に応え得るカラー機器としては、例えば、黒(K)・イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)の各色毎に各々の画像形成ユニットを持ち、各画像形成ユニットで形成された異なる色の画像を搬送される転写材または中間転写体上に多重転写し、カラー画像の形成を行なういわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が種々提案されており、製品化されてきてもいる。
この種のタンデム型のカラー画像形成装置としては、例えば、図6に示すように、黒(K)色の画像を形成する黒色画像形成ユニット200Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイエロー色画像形成ユニット200Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成するマゼンタ色画像形成ユニット200Mと、シアン(C)色の画像を形成するシアン色画像形成ユニット200Cの4つの画像形成ユニットを備えており、これらの4つの画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cは、互いに一定の間隔をおいて水平に配置されている。また、上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4つの画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cの下部には、転写用紙201を静電吸着した状態で各画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cの転写位置に渡って転写用紙201を搬送する無端状の転写材担持体としての転写ベルト202が配置されている。
4つの画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cは、すべて同様に構成されており、これら4つの画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cでは、上述したようにそれぞれ4色のトナー像を順次形成するように構成されている。上記各色の画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cは、感光体ドラム203を備えており、この感光体ドラム203の表面は、一次帯電用のスコロトロン204によって一様に帯電された後、像形成用のレーザー光205が画像情報に応じて走査露光されて静電潜像が形成される。上記感光体ドラム203の表面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニットの現像器206によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器207により転写前帯電を受けた後、転写帯電器208の帯電により転写ベルト202上に保持された転写用紙201に順次転写される。上記各色のトナー像が転写された転写用紙201は、転写ベルト202から分離された後、図示しない定着装置によって定着処理を受け、カラー画像の形成が行われる。なお、図中、209は感光体クリーナー、210は感光体除電ランプ、211は用紙剥離コロトロン、212は転写ベルト除電コロトロン、213は転写ベルトクリーナー、214はクリーニング前処理コロトロンをそれぞれ示すものである。
このタンデム型の装置構成では、各色の画像形成を複数の異なる場所で行っているため、位置ずれ、色ずれが発生しやすい。色ずれのうち、副走査方向のものに注目すると、その発生原因に静的なものと動的なものがある。静的な原因としては、
1.各画像形成ユニット間の距離、各感光体ドラム間の距離の偏差がそのまま色ズレ量となる。
2.露光転写のずれ露光と転写位置のズレもそのまま色ズレ要因となる。
3.駆動ローラの直径精度とベルトの厚さ偏差転写ベルトなどのベルト体を駆動する駆動ローラの直径が変われば、ベルト搬送速度が変化し位置ズレが発生する。
このように、静的な原因は、主に装置組立て時の誤差や部品精度に起因するものである。これら静的な原因は、例えば露光タイミングを電気的に調整するなどにより、少なくとも製品出荷時には補正して除去することが可能である。
これに対し、動的な原因としては、
4.駆動ローラの偏心や駆動伝達系(歯車等)の偏心、これらの回転周期の変動が色ズレとなる。しかし、回転周期を、画像形成ユニット間距離だけベルトが搬送される時間の整数分の1にすることで低減されることが知られている。
5.機内温度上昇による駆動ローラ、ベルトの熱膨張駆動ローラ径やベルト厚みが変化することによってベルト速度が変化し色ズレとなる。
6.駆動ローラ、ベルトの磨耗熱膨張同様に径や厚みが変化し色ズレとなる。
7.ベルト厚さ変動は、無端状ベルトの製法で円筒金型を用いて遠心焼成方式で作成したベルト等にみられるベルト肉厚の偏りが原因となる。多くがベルト1周期の変動を持ち、色ズレ要因となっている。
8.駆動ローラとベルト間に発生するスベリ駆動ローラとベルト間に発生するスベリにより搬送速度が変化し、色ズレ要因となる。
このようなベルトに関する動的要因に対しては、製造時の補正により除去することが困難である。
しかし、位置ずれ、色ずれの動的要因は、ベルトの回転方向の振動に対して、逆位相の回転方向振動を加えることによってキャンセルされ、制振されることが知られている。
図7(a)に速度変動データのサンプルを示した。同図に示す波形に対して、同周波数、同振幅、逆位相の振動を図7(b)に示した。両者の波形を合成した場合、それぞれの波形に含まれる振動成分が打ち消しあい、バンディングや色ズレの原因となる振動の低減が可能となり高精度な転写ベルト駆動が可能となる原理である。
特開2000−199988公報では、段落番号0014にて、ベルトとローラがそれぞれ5μm摩耗し変化することで、94μmの色ずれが発生すると試算しており、このような変動への対応は重要な課題となっている。このことから転写ベルトの搬送速度変動は、極力抑えなければならず、駆動伝達系の構成の工夫(偏差のない高精度な装置や位相合せ)やベルト速度変動を検出してフィードバック制御をするような工夫がなされている。
このようなベルト搬送速度の変化、特にベルト体の経時的な厚さ変化に対応する方法として、特開平11−174932号公報には、ベルト体を支持し従動回転する従動ローラの回転をロータリエンコーダなどの回転検出手段を用いて検出し、そのデータを基に駆動速度を制御することによって、安定したベルト搬送を行う技術が開示されている。
また、特開2002−251079公報では、従動軸1回転毎に数パルス発生するエンコーダを用いて熱膨張によるベルト速度変化を検出し駆動制御する提案がされている。
また、特開2000−310897公報では、予め計測された転写ベルト1周にわたる厚さプロファイルにより、ベルトのホームポジションを基準に、ベルトが一定速度となるようなパルスモータのパルスレートに変調して、制御する方式の提案がされている。
本発明のように、逆位相の波形を用いてアクティブに制御するものとしては、アクティブノイズコントロールが知られており、特開平9−193505号公報では、画像形成装置内で発生する騒音に対して、騒音が外部へ漏れる排紙開口部付近に、マイクにより検出された騒音と同周波数、同振幅、逆位相の音をスピーカなどの音源を用いて出力して低騒音化を行うものである。また、逆位相の波形を用いた振動のアクティブ制御としては、特開2001−38955公報があり、画像形成装置の書き込み系において発生するポリゴンミラーの振動に対して、アクチュエータによる逆位相振動を付与し、振動の低減を狙ったものである。
特開2000−199988公報 特開平11−174932号公報 特開2002−251079公報 特開2000−310897公報 特開平9−193505号公報 特開2001−38955公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、転写ベルトユニットに発生する回転系振動に対して、同周波数、同振幅、逆位相の振動を回転駆動系に与えることで、アクティブに回転方向振動成分を低減させ高画質化を狙った転写ユニット、及び画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色毎の画像形成ユニットと、各画像形成ユニットにより夫々形成された異った色のトナー画像を無端ベルトに多重転写する転写ユニットであって、前記無端ベルトで発生する回転方向の振動に対して、該無端ベルトの非画像形成部を介して逆位相の回転方向振動を与えて前記回転方向の振動をキャンセルする振動発生手段を備えたものにおいて、前記振動発生手段の振動伝達部が、無端ベルトに回転しながら接触する円筒部材からなることを特徴とする。
円筒部材は、他の張架ローラ(駆動ローラ、従動ローラ)と同様にベルトを支持するローラとして使用され、且つ感光体等を配置しない他の走行面に配置する。無端ベルトとは、記録紙を各感光体ドラムの転写位置に搬送する転写ベルトと、各感光体からのトナー像の転写を直接受ける中間転写ベルトを含む概念である。
請求項2の発明は、請求項1の円筒部材の半径が、前記無端ベルトの張架ローラ半径と等しいことを特徴とする。
安定した制振効果を得ることができる。
請求項3の発明は、請求項1の円筒部材が、前記無端ベルトと近接配置された感光体ドラムの転写位置に隣接した位置に設けられていることを特徴とする。
振動発生部位に最も近い位置で制振することが最も有効である。
請求項4の発明は、請求項3の円筒部材が、各色それぞれの感光体ドラムに対して一個ずつ設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1、2において、前記円筒部材が、前記無端ベルト上に形成されたトナー画像を記録紙に二次転写する位置と隣接した位置に配置されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5において、前記円筒部材が、前記無端ベルトと接離可能であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6において、画像形成のモードの違いに応じて前記円筒部材の接離を行なうことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7において、前記円筒部材は、減衰性の高い材料で構成されていることを特徴とする。
請求項9の発明に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項8に記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、無端ベルトの回転方向の振動による速度変動を低減させるために、転写ユニットで発生している回転方向の振動に対して、振動発生手段によりその振動と逆位相(同周波数、同振幅)の回転方向振動を与えることにより、ベルトの速度変動となる振動と印加した振動の合成波がお互いに振動を打ち消し合い、被駆動体である転写ベルトの振動による速度変動を低減させて振動低減効果による高画質化が可能となる。また、転写ベルト又は中間転写ベルトで発生する回転方向振動に対して、逆位相の回転方向振動を与えるために、円筒部材を使用することによって、回転方向振動を容易に転写ベルトに与えることが可能な構成とすることができ、ベルトに内接する部分又はベルト上の非画像形成部で接触するため、形成された画像とローラの接触はなく転写されたトナーを劣化させることなく、被駆動体である転写ベルトの振動による速度変動を低減させて振動低減効果による高画質化が可能となる。
請求項2の発明によれば、円筒部材の半径が、転写ベルトの駆動ローラ半径と等しいことにより、転写ベルトにおける速度変動成分が転写ベルトと同一となり、駆動モータの制御系による偏心の低減効果が得られる変動しか発生せず、新たな画像劣化となる変動周波数が発生しない。
請求項3の発明によれば、円筒部材が、無端ベルトにおける感光体ドラムの転写位置に隣接した位置に設けられたことによって、ベルトの位置によって生じる回転振動の位相ズレの影響を防止できるだけでなく、転写位置での速度変動が低減でき、高画質化が可能となる。
請求項4の発明によれば、円筒部材が各色それぞれの感光体に対して複数個設けられたことによって、各色感光体から転写ベルトに像が転写される位置によってそれぞれ振動状態が異なるため、個々の転写位置に対して、逆位相振動を付与することで、各色のドラムに対して転写による像のズレが低減させられる。
請求項5の発明によれば、円筒部材を中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録紙に転写する位置と隣接した場所に設置したことにより、逆位相の振動を付与して、記録紙に転写される位置における速度変動が低減され、高画質な画像の転写が実現可能である。
請求項6の発明によれば、円筒部材を接離可能とすることで、トナー画像を形成しないときはベルトへの接触がなく、ベルトに与えるストレスを低減し、駆動系に対するトルク低減となる。
請求項7の発明によれば、モノクロ印刷など、印刷モードによっては、カラーの感光体は稼動しない場合があるため、このような場合には選択的に接離を行なうことで、省エネルギーとなるだけでなく転写ベルトに対するトルクを低減することが可能である。
請求項8の発明によれば、減衰性の高い材料を用いることにより動的な逆位相による振動低減のほか、静的な振動の低減効果も得られ、高画質化につながる。
請求項9の発明によれば、請求項1〜請求項8の転写ユニットを画像形成装置が持つことにより、回転振動が低減可能となり、高画質な画像が得られる画像形成装置が得られる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は、図6に示したカラー画像形成装置の転写ベルト202に対して本発明の振動発生手段を適用した例を示している。なお、図6に示した画像形成装置の構成を併せて参照しつつ説明する。
この振動発生手段232は、張架ローラ、即ち駆動ローラ230、従動ローラ231と共に転写ベルト202をエンドレスに張設する円筒部材(制御ローラ)であり、感光体ドラム203を配列した上側の走行面と対向する下側の走行面(非画像形成部)の中間部に円筒部材232を配置してベルト202に所定のテンションを付与しつつ、転写ベルトに発生する回転方向の有害な振動に対して逆位相の回転方向振動を与えて制振するようにしている。
即ち、この実施形態は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色毎の画像形成ユニット200K、200Y、200M、200Cと、各画像形成ユニットにより夫々形成された異った色のトナー画像を転写ベルト202(または中間転写ベルト)に多重転写する転写ユニットにおいて、転写ベルト202で発生する回転方向の振動(図7(a)を参照)に対して、ベルト202の非画像形成部を介して逆位相の回転方向振動(図7(b)を参照)を与えて前記回転方向の振動をキャンセルするようにしている。
この実施形態に於いて使用する振動発生手段232は、その振動伝達部(周面)が、転写ベルト(又は中間転写ベルト)に回転しながら接触する円筒部材からなるものである。
円筒部材232は、ベルト202に対して制御振動を付加可能な摩擦力を得られる構成を備えたものであれば良い。その例として、図1(b)(c)には夫々振動発生手段232の一例である円筒部材の概略を斜視図で示した。図1(b)の円筒部材232は、全長に亘って同一径の円筒体であり、図1(c)の円筒部材232は両端部に大径部232aを有し、大径部232a間を小径部232bにて連結したタイプである。
回転可能な円筒部材232、232aの各半径は、駆動ローラ230や従動ローラ231と等しいことが望ましい。その理由は、ベルトと接触することにより回転する円筒部材232、232aの半径が駆動ローラや従動ローラと異なった場合、円筒部材の精度又は偏心により、別の周波数の振動成分を発生するからである。したがって、駆動ローラや従動ローラと円筒部材の半径を等しくすることで、ベルトの回転方向に新たな速度変動となる周波数成分が発生しない構成とすることができる。
次に、図2は振動発生手段の円筒部材が、転写ベルト202に対する感光体ドラム200との転写位置Aに隣接した位置Bに設けられた場合の概略図を示している。振動発生手段232により、逆位相の振動を付与する場合、速度変動を低減したい位置に図示しない回転振動検出手段及び振動発生手段232を設けることが好ましい。この理由は、ベルト202の位置によって回転振動の位相情報にズレが生じることを防止できるからである。また、ベルト位置の違いにより振動状態が変化するため、ターゲットとする位置に振動発生手段232を設置することが最も良い。
図3に円筒部材が各色それぞれの感光体200K、Y、M、Cに対して一個ずつ設けられた概略図を示した。各色感光体200K、Y、M、Cから転写ベルト202にトナー像が転写される位置によってそれぞれ振動状態が異なるため、個々の転写位置に対して、図示しない回転振動検出手段、及び振動発生手段232を近接配置し、逆位相振動を付与することで、各色の感光体ドラムに対して転写による像のズレが低減させられる。
図4は、記録紙を搬送する転写ベルトに代えて、各感光体ドラム200K、Y、M、Cからトナー像の転写を直接受ける中間転写ベルト235に振動発生手段232としての円筒部材を適用した例を示した。
中間転写ベルト235上に形成された重ねトナー像を記録紙に転写する位置(二次転写位置)と隣接した場所に設置した概略図を示した。同図の位置に円筒部材232を設けて逆位相の振動を付与することにより、記録紙に転写される位置における速度変動が低減され、高画質な画像の転写が実現可能である。
図5は本発明の転写ユニットの他の例を示す。この例では、円筒部材232が転写ベルト202に対して接離可能に接触している。同図に示すように、円筒部材232を転写ベルト202に対して接離可能とすることで、画像を形成しないときはベルトへの接触がなく、ベルトに与えるストレスが低減する。またモノクロ印刷など、印刷モードによっては、カラーの感光体は稼動しない場合があるため、このような場合には選択的に接離(非稼働感光体から離間)を行なうことで、省エネルギーとなるだけでなく転写ベルトに対するトルクを低減することが可能である。
各実施形態における円筒部材232の構成材料は、転写ベルト202との間の摩擦力でベルト回転方向に対して制御振動を付加できるものであれば良いが、減衰性の高い材料を用いることにより動的な逆位相による振動低減のほか、静的な振動の低減効果も得られる。材料としては、ゴム系や樹脂系が好ましい。
上記実施形態では、主として転写ベルトを例示したが、本発明の振動発生手段は、中間転写ベルトにも適用することができる。請求項においては、転写ベルトと中間転写ベルトを併せた概念として無端ベルトを用いる。
(a)は、図6に示したカラー画像形成装置の転写ベルトに対して本発明の振動発生手段を適用した例を示す図、(b)及び(c)は図1の構成例及び他の構成例を示す斜視図。 本発明の他の実施形態に係る振動発生手段の適用例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る振動発生手段の適用例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る振動発生手段の適用例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る振動発生手段の適用例を示す図。 タンデム型カラー画像形成ユニットの構成例を示す図。 (a)及び(b)は回転方向振動と、逆位相振動の波形を示す図。
符号の説明
200 感光体ドラム、202 転写ベルト(無端ベルト)、230 駆動ローラ、231 従動ローラ、232 振動発生手段(円筒部材)、235 中間転写ベルト(無端ベルト)

Claims (9)

  1. 黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色毎の画像形成ユニットと、各画像形成ユニットにより夫々形成された異った色のトナー画像を無端ベルトに多重転写する転写ユニットであって、前記無端ベルトで発生する回転方向の振動に対して、該無端ベルトの非画像形成部を介して逆位相の回転方向振動を与えて前記回転方向の振動をキャンセルする振動発生手段を備えたものにおいて、
    前記振動発生手段の振動伝達部が、無端ベルトに回転しながら接触する円筒部材からなることを特徴とする転写ユニット。
  2. 請求項1の円筒部材の半径が、前記無端ベルトの張架ローラ半径と等しいことを特徴とする転写ユニット。
  3. 請求項1の円筒部材が、前記無端ベルトと近接配置された感光体ドラムの転写位置に隣接した位置に設けられていることを特徴とする転写ユニット。
  4. 請求項3の円筒部材が、各色それぞれの感光体ドラムに対して一個ずつ設けられていることを特徴とする転写ユニット。
  5. 前記円筒部材が、前記無端ベルト上に形成されたトナー画像を記録紙に二次転写する位置と隣接した位置に配置されていることを特徴とする請求項1、2に記載の転写ユニット。
  6. 前記円筒部材が、前記無端ベルトと接離可能であることを特徴とする請求項1乃至5に記載の転写ユニット。
  7. 画像形成のモードの違いに応じて前記円筒部材の接離を行なうことを特徴とする請求項6に記載の転写ユニット。
  8. 前記円筒部材は、減衰性の高い材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7に記載の転写ユニット。
  9. 請求項1乃至請求項8に記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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