JP2005089984A - スチールハウス等の住宅用縦枠材とその固定装置 - Google Patents

スチールハウス等の住宅用縦枠材とその固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】住宅用縦枠材に角形鋼を用いることによる有利性を生かし、かつ角形鋼に伴う製作面での不合理性及び、ホールダウン金物の取付け位置の偏芯性の問題を解消する。
【解決手段】それぞれ薄板軽量溝形鋼又はリップ付き薄板軽量溝形鋼で製作したフランジ広幅溝形鋼28とフランジ狭幅溝形鋼27とを組み合わせて縦枠材2を構成するもので、フランジ広幅溝形鋼27の内部に収容したフランジ狭幅溝形鋼28のウエブ33を、フランジ広幅溝形鋼27の内部中間部に位置させて設け、内外両溝形鋼27、28をドリルねじ8にて接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スチールハウスを始めとする薄板軽量形鋼部材で構成される住宅における縦枠材の構造と、縦枠材の固定装置に関するものである。ここでスチールハウスとは、板厚0.4mm以上、2.3mm未満の薄板軽量形鋼により構成される鋼構造建築物と定義する。
前記の建築用枠材は、薄鋼板をロールフォーミングにより成形して溝形、リップ付き溝形、ボックス形等の断面形状とし、巾寸法なども所定の使用形態に合わせて成形するもので、施工するときは、一本物の部材で使用し、又は複数本の部材をドリルねじで接合した組立部材として使用し、これら枠材同士をドリルねじ等で接合して建物の主架構を構築する。
前記各種溝形鋼を組み合わせて構成する枠材の断面形状は各種あるが、使用箇所により断面形状が制限されることがある。例えば、スチールハウス等の建物における出入口や窓などの開口部の両脇に設けられる縦枠材の開口部側は、まぐさを取付ける関係上、平面であることが必要である。
図3で説明すると、開口部1の両脇に配置される縦枠材2には、一般的な縦枠材の機能の他に、開口部1の上部に配置される、まぐさ12を固定するという、2つの機能が要求される。すなわち、開口部1の上部には、開口部上枠材4の上部に、まぐさ12と呼ばれる部材が配置され、このまぐさ12の両端部はまぐさ受け材13を介して、開口部1の両脇に配置される縦枠材2に接合されることになる。そのため前記開口部両脇の縦枠材2の開口部1に面する辺には、まぐさ受け材13を接合できる構成にする必要がある。
さらに説明すると、下枠材5から複数の縦枠材2が所定の間隔をあけて立ち上がっており、各縦枠材2の上端は上枠材6に結合されており、下枠材5と縦枠材2と上枠材6で構成される壁枠材に構造用合板等の面材10をドリルねじ8で固着して構成されている。
開口部1の両側に配置される縦枠材2は、図4、図5に示すように2本のリップ付き溝形鋼2a、2bのウエブ20をドリルねじで8で締結してなる組立てH形鋼が主に用いられる。縦枠材2は、2本のリップ溝付き形鋼2a、2bで十分軸力強度がある場合でも、まぐさ12を取り付ける、まぐさ受け材13を受けるための、軽溝形鋼からなる、かぶせ材14が接合されている。
そして、縦枠材2における開口部側のリップ付き溝形鋼2aにかぶせ材14がドリルねじ8で固着され、かぶせ材14にまぐさ受け材13がドリルねじ8で固着され、まぐさ受け材13に、まぐさ12がドリルねじ8で取付けられて開口部における、まぐさ接合構造が構築される。まぐさ12は、所定厚で所定寸法のパネル状である。
前述の通り、開口部1の両脇の縦枠材2には、開口部側に位置するリップ付き溝形鋼2aに、まぐさ受け材13を取り付けるための、もう1本の軽溝形鋼からなる、かぶせ材14を接合しているのが現状である。
また、薄板軽量溝形鋼からなる下枠材5は、開口部を上向きにして基礎15に設置されており、縦枠材2は、下枠材5のウエブ内面から立ち上がっていて、縦枠材2と下枠材5および基礎15とはホールダウン金物16にて結合されている。
ホールダウン金物16は、水平部17と立ち上がり部18を補強板19で補強して構成されている。このホールダウン金物16は、開口部1と反対側のリップ付き溝形鋼2bの溝部に配置し、かつ、そのウエブ20にホールダウン金物16の立ち上がり部18を当てがい、その当接部にドリルねじ8を打設して両部材を接合している。
また、ホールダウン金物16の水平部17は下枠材5のウエブ5aに載置し、基礎15に埋設されたアンカーボルト21の上方突出部を前記水平部17とウエブ5aのボルト挿通孔22を挿通させたうえ、その突出先端のねじ部にナット23を締結する。これによりホールダウン金物16介して縦枠材2を基礎15に固定できる。
前記のように、開口部1の両側に位置する縦枠材2の開口部側には、溝形鋼からなる、かぶせ材14が取付けられるが、このかぶせ材14の上下端は、上下枠材5、6のフランジ24と干渉するため、縦枠材2におけるリップ付き溝形鋼2a、2bよりも短く設けられる。したがって、縦枠材2における力の伝達経路として、かぶせ材14は上下枠材5、6から切り離されており、上下方向に作用する軸力に抵抗できず、軸力材として強度向上には寄与していない。
このため、図5の縦枠材2では、リップ付き溝形鋼2a、2bを背中合わせにした枠材としての軸力強度しか期待できず、これは次に説明する角形鋼(ボックス断面形鋼)に比べて強度的に劣ることである。したがって、開口部1両脇に設ける縦枠材2としてはボックス断面が望ましい。また、角形鋼は、4辺がウエブ面であるので、まぐさ受け材を取付ける上で具合がよく、図4、図5における、かぶせ材14も必要としない。
このため、窓あるいは扉などの開口部の両脇の縦枠材は、角形鋼で構成することがあり、その代表例が、薄板軽量形鋼造建築物設計の手引き(国土交通省国土技術政策綜合研究所および独立行政法人建築研究所監修、社団法人日本鉄鋼連盟編集、技報堂出版、2002年6月25日)に示されるものである。この従来形態としては、図6(a)に示すような組立ボックス断面の縦枠材2、図6(b)に示すような角形鋼からなる縦枠材2が使用される例がある。
図に示す例では、リップ付き溝形鋼2a、2bを向かい合わせてリップ25同士を突き合わせ、両リップ付き溝形鋼2a、2bのフランジ24に跨って接合プレート26を当てがい、その当接部にドリルねじ8を打設して両リップ付き溝形鋼2a、2bを一体化することでボックス断面の縦枠材2を構成するものである。図6(e)は、圧延成形や曲げ加工により形成した角形鋼からなる縦枠材2を示している。
角形鋼の他の従来例については、特開2001−152607「鋼製住宅用角形鋼(図4)」、特開2001−329656「箱形断面形薄板部材の座屈補剛構造(図5)」、特願2001−329653「建築用薄板組立材(図6)」等が出願されている。
特開2001−152607号公報 特開2001−329656号公報 特開2001−329653号公報 薄板軽量形鋼造建築物設計の手引きp31(国土交通省国土技術政策綜合研究所および独立行政法人建築研究所監修、社団法人日本鉄鋼連盟編集、技報堂出版、2002年6月25日)
発明が解決しようとする問題点は、次のとおりである。
(1)最も一般的に用いられている図4、図5に示す縦枠材2では、かぶせ材14を含めて3本の溝形鋼をドリルねじ8で接合する必要が生じ、組み立て手間や組み立てコストが問題となる。
また、縦枠材2の上方および下方には、上下枠材が配置されることになるが、かぶせ材14の上下端部は、その上下枠材のフランジと干渉するため、図に示すように縦枠材2よりも短くなっており、このため特に軸力に対する設計については、形鋼が3本あるにも拘わらず、構造的には2本の形鋼として見なさなければならないという効率の悪い部材配置となっている。
(2)(1)に示した欠点を補うために、図6(b)に示すボックス断面の縦枠材2や図6(c)に示すボックス断面の縦枠材2が提案された。図6(b)に示す縦枠材2では、組み立て手間やコストにかかる問題が完全に解消されるわけではなく、また、図に示すような接合用のプレート26が別途に必要になるものの、鋼材だけで、まぐさを受けることができ、構造的な効率は向上したといえる。さらに図6(c)に示す縦枠材2を用いれば、組み立て手間をも無くすことができる。
しかし、これらのボックス断面の縦枠材2を用いると、新たな問題が生じる。すなわち、ホールダウン金物16の縦枠材2への取付位置は、当該縦枠材の中心部(断面重心)近い方が望ましく、断面重心からの距離が大きくなると縦枠材2に付加曲げが生じることになる。
図6(b)、(c)に示す閉鎖型の縦枠材2を使用する場合のホールダウン金物16は、図に示すように形鋼断面幅の半分に相当する距離分だけ、断面重心からずれた位置に接合されることになる。その結果、縦枠材2に作用する付加曲げの分補強のため板厚を割増しなければならない場合もあり、閉鎖型の縦枠材2の使用は構造上、経済上ベストな解決策とはいえない。
(3)図6(c)に示す角形鋼製の縦枠材2では、形鋼同士のドリルねじ接合は発生しなくなる。しかし、角形鋼を形成するためには、リップ溝形鋼や軽溝形鋼を形成するよりも大がかりな設備(溶接設備やカシメ設備等閉鎖断面化するための接合設備)が必要となるため、形鋼の製造費用は大きくなる。
前記の問題点に鑑みて本発明は、ボックス断面の形鋼に相当する機能を有する縦枠材を構成することによりまぐさ受け材を不要とする有利性を実現し、なおかつ、従来の角形鋼で縦枠材を製作することに伴う、製作面での不合理性及び、ホールダウン金物の取付け位置の偏芯性の問題を解消したスチールハウス等の住宅用縦枠材を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、次のように構成する。
第1の発明は、複数の薄板軽量溝形鋼からなる縦枠材であって、前記縦枠材は、薄板軽量溝形鋼又はリップ付き薄板軽量溝形鋼からなるフランジ広幅溝形鋼と、その内部に収容した薄板軽量溝形鋼又は、リップ付き薄板軽量溝形鋼からなるフランジ狭幅溝形鋼とを組み合わせることで、フランジ狭幅溝形鋼のウエブをフランジ広幅溝形鋼内の中央部に位置させたうえ内外両溝形鋼を固着したことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記フランジ狭幅溝形鋼のフランジ長さは、フランジ広幅溝形鋼のフランジ長さの略2分の1であり、フランジ狭幅溝形鋼のフランジ先端部がフランジ広幅溝形鋼のウエブ内面に当接するように収容配置されており、両溝形鋼のフランジ同士が、またはフランジ広幅溝形鋼のウエブとフランジ狭幅溝形鋼のリップが、ドリルねじ、くぎ、ボルト、リベット、溶接、かしめ、接着等の接合手段により接合されていることを特徴とする。
第3の発明は、前記フランジ狭幅溝形鋼のフランジ長さは、フランジ広幅溝形鋼のフランジ長さの略2分の1であり、フランジ狭幅溝形鋼のフランジ先端部がフランジ広幅溝形鋼のリップ内面に当接するように収容配置されており、両溝形鋼のフランジが、またはフランジ広幅溝形鋼のウエブとフランジ狭幅溝形鋼のリップが、ドリルねじ、くぎ、ボルト、リベット、溶接、かしめ、接着等の接合手段により接合されていることを特徴とする。
第4の発明は、基礎に配置した薄板軽量溝形鋼からなる下枠材のウエブ内面から第1〜第3の発明に記載の縦枠材を立設し、当該縦枠材中央部に位置するフランジ狭幅溝形鋼のウエブに、ホールダウン金物における立ち上がり部を当接したうえ、該当接部をドリルねじにより接合し、ホールダウン金物における水平部を前記下枠材のウエブに載置し、前記基礎から立ち上がるアンカーボルトを下枠材のウエブとホールダウン金物の水平部のボルト挿通孔に挿通させたうえ、その突出したねじ部にナットを締結したことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記縦枠材を開口部の両脇に立設し、当該縦枠材の開口部側に位置するフランジ広幅溝形鋼のウエブに溝形鋼からなる、まぐさ受け材を取り付けて、該まぐさ受け材に、まぐさの両端部をドリルねじ等で固着したことを特徴とする。
本発明によると、フランジ広幅溝形鋼の内部にフランジ狭幅溝形鋼を収容して両溝形鋼を組み合わせて縦枠材を構成するので、(1)縦枠材の断面の一部に箱形断面部が形成されていることで曲げ強度が向上し、かつ、全断面部が軸力抵抗部材として機能することで、軸方向にも強度に富む縦枠材を構成できる。
(2)縦枠材の中央部にウエブを位置させており、縦枠材を基礎構造及び天井スラブに固定するためのホールダウン金物の立ち上がり部を、前記ウエブに接合できるので、ホールダウン金物の縦枠材への取付位置は、縦枠材の中心部(断面重心)近くであるので、縦枠材に付加曲げが生じることが少ない。
(3)縦枠材はフランジ広幅溝形鋼とフランジ狭幅溝形鋼の組み合わせから構成するに拘わらず、内外の溝形鋼を貫通するようにドリルねじ等を打設することで構成でき、従来の接合板などを必要とせず、組み立て手間や組み立てコストを低減できる。
(4)縦枠材におけるフランジ広幅溝形鋼のウエブ面を壁の開口部側に面するように配置して立設することで、まぐさ受け材をウエブに取り付けることができ、従来のかぶせ材が不要である。
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、従来と共通要素には、共通符号を付して説明する。
図1は実施形態1を示し、図(a)は、縦枠材2の下部をホールダウン金物16を介して基礎15に固定する態様を示す断面図、(b)は、図(a)のA−A断面図、(c)は、縦枠材2を構成するフランジ広幅溝形鋼とフランジ狭幅溝形鋼とを分離した態様の平面図である。
フランジ広幅溝形鋼27は、広幅のフランジ29と広幅のウエブ30とリップ31を有し、ほぼ正方形断面のリップ溝形鋼で構成されている。フランジ狭幅溝形鋼18は、同じく、狭幅のフランジ32と広幅のウエブ33とリップ34を有し、ほぼ長方形断面のリップ溝形鋼で構成されている。フランジ狭幅溝形鋼28のフランジ幅(L1)は、フランジ広幅溝形鋼27のフランジ幅(L)の略2分の1の長さである。フランジ広幅溝形鋼27とフランジ狭幅溝形鋼28の各ウエブ30、33と、リップ31、34の長さはほぼ同一である。
図1(b)に示すように、フランジ狭幅溝形鋼28は、そのフランジ32の先端部のリップ34、フランジ広幅溝形鋼27のウエブ30の内面に当接するように内部に収容してあり、かつ、両溝形鋼27、28の各フランジ29、32を貫通してドリルねじ8を打設することで両溝形鋼27、28が一体化されて縦枠材2を構成している。なお、フランジ広幅溝形鋼27のウエブ30とフランジ狭幅溝形鋼28のリップ34を貫通してドリルねじ8を打設することで両溝形鋼27、28を一体化してもよい。
したがって、この縦枠材2の断面の中央部にフランジ狭幅溝形鋼28のウエブ33が配置され、かつこのウエブ33とフランジ広幅溝形鋼28のウエブ30と両側の各フランジ29、32とで長方形のボックス断面部35が形成されている。
この縦枠材2の下端は、図1(a)に示すように、開口部を上向きにして基礎15に配置した薄板軽量溝形鋼からなる下枠材5のウエブ5aから立設し、縦枠材2と基礎15とはホールダウン金物16にて結合されている。
ホールダウン金物16は、水平部17と立ち上がり部18を補強板19で補強して構成されている。このホールダウン金物16をフランジ広幅溝形鋼27の溝部に配置したうえ、縦枠材2の中央部において、ホールダウン金物16の立ち上がり部18を、フランジ狭幅溝形鋼28のウエブ33に当てがい、その当接部にドリルねじ8を打設して両者を接合する。また、水平部17は下枠材5のウエブ5aに載置し、基礎15に埋設されたアンカーボルト21の上方突出部を前記水平部17とウエブ5aのボルト挿通孔22を挿通させたうえ、その突出先端のねじ部にナット23を締結する。これによりホールダウン金物16介して縦枠材2を基礎15に固定できる。
実施形態1において、図1(b)に示すように、ホールダウン金物16の縦枠材2への取付位置は、当該縦枠材2の中心部(断面重心)近くであるので、縦枠材2に付加曲げが生じることが少ない。
図2は、実施形態2を示す。この実施形態2では、フランジ広幅溝形鋼27とフランジ狭幅溝形鋼28との組み合わせ態様が、実施形態1と相異し、両溝形鋼27、28の断面形状と寸法は実施形態1と同じである。また、この縦枠材2と基礎15とのホールダウン金物16による固定構造も、実施形態1と同じである。したがって、以下では、実施形態1と相異する点を説明する。
実施形態では、図2(b)に示すように、フランジ広幅溝形鋼27内に、フランジ狭幅溝形鋼28を同じ向きで収容し、かつ、フランジ狭幅溝形鋼27のフランジ32先端部のリップ34を、フランジ広幅溝形鋼27のウエブ30の内面に当接したうえ、両溝形鋼27、28の各フランジ29、32を貫通してドリルねじ28を打設することで、両溝形鋼27、28を一体化して縦枠材2が構成されている。なお、フランジ広幅溝形鋼27のリップ31とフランジ狭幅溝形鋼28のリップ34を貫通してドリルねじ8を打設することで両溝形鋼27、28を一体化してもよい。
したがって、実施形態2の縦枠材2にあっても、縦枠材2の断面の中央部にフランジ狭幅溝形鋼28のウエブ33が配置され、かつこのウエブ33とフランジ広幅溝形鋼27のウエブ30と両側のフランジ29とで長方形のボックス断面部35が形成されている。実施形態2において、縦枠材2の断面の中央部に位置するフランジ狭幅溝形鋼28のウエブ33を介して、ホールダウン金物16を縦枠材2の中心部(断面重心)近くに設置できる。実施形態2の縦枠材2の作用は実施形態1と同じである。
なお、本発明は、実施形態1、2に示した構成を設計変更して実施することをは構わないもので、この場合は本発明に含まれる。
(a)は、実施形態1に係る縦枠材をホールダウン金物にて基礎に固定する態様を示す断面図、(b)は、同(a)のA−A断面図、(c)は、縦枠材を構成するフランジ広幅溝形鋼とフランジ広幅溝形鋼を分離して示す横断平面図である。 (a)は、実施形態2に係る縦枠材をホールダウン金物にて基礎に固定する態様を示す断面図、(b)は、同(a)のB−B断面図、(c)は、縦枠材を構成するフランジ広幅溝形鋼とフランジ広幅溝形鋼を分離して示す平面図である。 窓など開口部のある壁構造の正面説明図である。 (a)は、まぐさを取り付けた開口部の拡大正面部分図、(b)は、図(a)の横断平面図である。 (a)は、従来例に係る縦枠材をホールダウン金物にて基礎に固定する態様を示す断面図、(b)は、同(a)C−C断面図、(c)は、縦枠材下部の斜視図である。 (a)は、図5の縦枠材を構成する2つのリップ付き溝形鋼と、1つの溝形鋼からなるかぶせ材の平面図、(b)、(c)は、従来のボックス断面の縦枠材とこれに固定するホールダウン金物を示す平面図である。
符号の説明
1 開口部
2 縦枠材
2a リップ付き溝形鋼
2b リップ付き溝形鋼
4 開口部上枠材
5 下枠材
5a ウエブ
6 上枠材
8 ドリルねじ
10 面材
12 まぐさ
13 まぐさ受け材
14 かぶせ材
15 基礎
16 ホールダウン金物
17 水平部
18 立ち上がり部
19 補強板
20 縦枠材のウエブ
21 アンカーボルト
22 ボルト挿通孔
23 ナット
24 フランジ
25 リップ
26 接合プレート
27 フランジ広幅溝形鋼
28 フランジ狭幅溝形鋼
29 フランジ
30 ウエブ
31 リップ
32 フランジ
32 ウエブ
34 リップ
35 ボックス断面部

Claims (5)

  1. 複数の薄板軽量溝形鋼からなる縦枠材であって、前記縦枠材は、薄板軽量溝形鋼又はリップ付き薄板軽量溝形鋼からなるフランジ広幅溝形鋼と、その内部に収容した薄板軽量溝形鋼又は、リップ付き薄板軽量溝形鋼からなるフランジ狭幅溝形鋼とを組み合わせることで、フランジ狭幅溝形鋼のウエブをフランジ広幅溝形鋼内の中央部に位置させたうえ内外両溝形鋼を固着したことを特徴とするスチールハウス等の住宅用縦枠材。
  2. 前記フランジ狭幅溝形鋼のフランジ長さは、フランジ広幅溝形鋼のフランジ長さの略2分の1であり、フランジ狭幅溝形鋼のフランジ先端部がフランジ広幅溝形鋼のウエブ内面に当接するように収容配置されており、両溝形鋼のフランジ同士が、またはフランジ広幅溝形鋼のウエブとフランジ狭幅溝形鋼のリップが、ドリルねじ、くぎ、ボルト、リベット、溶接、かしめ、接着等の接合手段により接合されていることを特徴とする請求項1記載のスチールハウス等の住宅用縦枠材。
  3. 前記フランジ狭幅溝形鋼のフランジ長さは、フランジ広幅溝形鋼のフランジ長さの略2分の1であり、フランジ狭幅溝形鋼のフランジ先端部がフランジ広幅溝形鋼のリップ内面に当接するように収容配置されており、両溝形鋼のフランジが、またはフランジ広幅溝形鋼のウエブとフランジ狭幅溝形鋼のリップが、ドリルねじ、くぎ、ボルト、リベット、溶接、かしめ、接着等の接合手段により接合されていることを特徴とする請求項1記載のスチールハウス等の住宅用縦枠材。
  4. 基礎に配置した薄板軽量溝形鋼からなる下枠材のウエブ内面から請求項1〜3の何れか1項記載の縦枠材を立設し、当該縦枠材中央部に位置するフランジ狭幅溝形鋼のウエブに、ホールダウン金物における立ち上がり部を当接したうえ、該当接部をドリルねじ等により接合し、ホールダウン金物における水平部を前記下枠材のウエブに載置し、前記基礎から立ち上がるアンカーボルトを下枠材のウエブとホールダウン金物の水平部のボルト挿通孔に挿通させたうえ、その突出したねじ部にナットを締結したことを特徴とするスチールハウス等の住宅用縦枠材固定装置。
  5. 前記縦枠材を開口部の両脇に立設し、当該縦枠材の開口部側に位置するフランジ広幅溝形鋼のウエブに溝形鋼からなる、まぐさ受け材を取り付けて、該まぐさ受け材に、まぐさの両端部をドリルねじ等で固着したことを特徴とする請求項4記載のスチールハウス等の住宅用縦枠材固定装置。
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