JP2005082307A - 紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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篤 佐藤
Atsushi Yoshida
篤志 吉田
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浩二 遠藤
Nobuaki Minohara
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Abstract

【課題】紙ジャム処理を簡単かつ容易に行うと共に広大な設置スペースを必要とせずに設置可能にする。
【解決手段】画像形成を行うべく記録紙を上方向に搬送する第1の紙パス3における給紙カセット2から定着器12までの下半部に第1の開閉体15を設け、定着器12から排出側に至る第1及び第2の紙パスの上半部に第2の開閉体17を設け、第2の紙パス4における下半部に第3の開閉体19を設ける。紙パスに対して1枚の開閉体を設けた場合には広大な開扉用スペースを必要とするが、上半部と下半部とに分割して開閉体を設けたため、装置の設置面積として装置自体の占有面積の他には第1または第2の開閉体を開くのに必要なだけの狭くて良い開扉用スペースを確保すれば良く、狭い所への設置が可能になる。開閉体が小さく、作業者が本体に近づけるため作業が容易になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等における搬送経路で紙詰まりしたジャム紙を取り除くための紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
一般に、画像形成装置(コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等)においては、記録紙の搬送経路(給紙カセットから排紙トレイに至る経路)部分での紙ジャム(紙詰まり)処理などのために、画像形成装置の搬送経路を外部からアクセスし得るように開閉可能な扉状の開閉体を設けるなどしている。例えば装置の下部に給紙カセットが配置されていると共に上部に排紙トレイが配置されているものでは上下方向に側面に沿うように搬送経路が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−68569号公報(第4頁、図6)
上記したような画像形成装置において上記開閉体の部分で紙ジャムが発生した場合にはその開閉体を開いて処理することになる。そのため、画像形成装置にあっては、その設置面積として、本体の占有面積の他に開閉体を開閉するための空きスペースが必要となる。さらに、従来の画像形成装置では、上記開閉体を1枚で構成しており、開閉体も大きくなる。そのような場合には、大きな開閉体を紙ジャム処理可能な程度に開くためには広大なスペースが必要になり、設置場所が制限されるという問題があった。
また、上記したように開閉体が大型化した場合には、そのゆがみを防止するために開閉体自体及びその枢支部分(回動支持軸など)の剛性を高める必要が生じる。そのため、開閉体の重量増となり、それにより開閉体の開閉作業を容易に行うことが難しくなるという問題も生じる。
このような課題を解決して、紙ジャム処理を簡単かつ容易に行うことができると共に広大な設置スペースを必要とせずに設置可能な紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置を実現するために本発明に於いては、給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に搬送路を介して排紙トレイへ搬送する縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構であって、前記搬送路の途中に転写装置及び定着装置が配設され、前記搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記下側搬送路の外側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、前記上側搬送路の外側を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体とを有するものとした。あるいは、給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に搬送路を介して排紙トレイへ搬送する縦型搬送手段と、前記縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構と、前記搬送される記録紙に画像を形成するべく前記搬送路の途中に配設された転写装置及び定着装置とを有する紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置において、前記紙ジャム解除機構が、前記搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記下側搬送路の外側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、前記上側搬送路の外側を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体とを有するものとした。
このように本発明によれば、搬送路での紙ジャム処理などの場合には、紙ジャム発生箇所に応じて第1及び第2の開閉体の対応する方を開くだけで良く、従来例のように1枚構成の開閉体のように広大な開扉用スペースを必要としないため、装置の設置面積として装置自体の占有面積の他には第1または第2の開閉体を開くのに必要なだけの狭い開扉用スペースを確保すれば良く、狭い所への設置が可能になる。また、各開閉体の大きさが小さいことにより、紙ジャム処理やメンテナンス作業時に作業者がより装置側に近づいた位置で作業することができるため姿勢が楽になると共に、ゆがみを防止するためや枢支部に対する高い剛性を必要とせず、開閉体を軽量化し得る。このため、紙ジャム処理時の開閉体の開閉作業が容易になるばかりでなく、組み立て時の開閉体の取り扱い性も向上し得る。
さらに、稼働中には温度を下げたくない定着装置を第2の開閉体側である上側搬送路に配置しており、これにより例えば定着装置側とは関係ない下側搬送路で紙ジャムが発生した場合には対応する第1の開閉体のみを開いて処理することができ、第2の開閉体を開くことにより定着装置の温度を不要に下げてしまうことを防止することができる。これにより、省エネルギ効果が大となる。
特に、第1の開閉体の内面に転写装置に記録紙を押圧する転写用押圧ローラを設けることにより、下側搬送路に対する紙ジャム処理時に転写用押圧ローラが転写装置側から離反するため、ジャム紙の取り出し時に転写装置が邪魔にならず紙ジャム処理が簡単かつ容易になる。また、第1の開閉体に、開いた際に給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることにより、下部を枢軸とする第1の開閉体を開いた場合に給紙口側が狭いという状態を解消することができ、その部分に対する紙ジャム処理が容易になる。また、第2の開閉体の内面に記録紙を搬送する搬送ローラを設けることにより、上側搬送路に対する紙ジャム処理時に搬送ローラが上側搬送路の対向面から離反するため、ジャム紙の取り出しを簡単かつ容易に行うことができる。また、第1及び第2の開閉体を所定の開放角度に保持することにより、紙ジャム処理のために各開閉体を開いた場合に所定の開放角度で停止させることができるため、紙ジャム処理時に開閉体がばたつくことを防止でき、ジャム紙の取り出しを簡単かつ容易に行うことができる。
また、第1の開閉体の開放角度を転写装置を挿抜可能な角度とすることにより、転写装置の部分で紙ジャムが発生した場合にはその処理を第1の開閉体を開くことで可能であると共に、転写装置のメンテナンスなどの場合には紙ジャム処理時と同様に第1の開閉体を開くのみで転写装置を着脱するこができ、第1の開閉体での紙ジャムの処理や転写装置のメンテナンスなどを簡単かつ容易に行うことができる。また、第2の開閉体の開放角度を定着装置を挿抜可能な角度とすることにより、定着装置の部分で紙ジャムが発生した場合にはその処理を第2の開閉体を開くことで可能であると共に、定着装置のメンテナンスなどの場合には紙ジャム処理時と同様に第2の開閉体を開くのみで定着装置を着脱するこができ、第2の開閉体での紙ジャムの処理や定着装置のメンテナンスなどを簡単かつ容易に行うことができる。
また、両面記録するべく第1の搬送路に並列に第2の搬送路を設けたものにおいて、それぞれ定着装置の所で分割し、定着装置より下側の第1及び第3の開閉体と、定着装置を含む上側の第2の開閉体とを設けたことから、各箇所での紙ジャム発生時にはそれぞれに対応する開閉体のみを開閉すれば良く、小さな開閉体を開くことで対応できる。したがって、従来例のような1枚の広大な開閉体を開くためのメンテナンス用の広大なスペースを必要とせず、装置の設置面積として、装置本体の占有面積の他には狭くても十分にメンテナンス可能な各開閉体の開扉スペースを確保すれば良いため、狭い所への設置が可能になる。また、各開閉体の大きさが小さくなるため、ゆがみを防止するためや枢支部に対する高い剛性を必要とせず、開閉体を軽量化し得る。このため、紙ジャム処理時の開閉体の開閉作業が容易になるばかりでなく、組み立て時の開閉体の取り扱い性も向上し得る。
さらに、稼働中には温度を下げたくない定着装置を第2の開閉体側である上側搬送路に配置しており、これにより例えば定着装置側とは関係ない下側搬送路で紙ジャムが発生した場合には対応する開閉体を開いて紙ジャム処理を行うことができ、不必要な時でも紙ジャム発生の度に第2の開閉体を開いて定着装置の温度を不要に下げてしまうことを防止することができる。これにより、省エネルギ効果が大となる。
特に、両面記録装置において、各開閉体の内面に搬送ローラを設けることにより、それらの部分で紙ジャムが発生した場合に各対応する開閉体を開くことにより、搬送ローラが搬送路の対向面から離反するため、ジャム紙の取り出しを簡単かつ容易に行うことができる。また、第1及び第3の開閉体を開いた際に、第1の開閉体に給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることにより、下部を枢軸とする第1の開閉体を開いた場合に給紙口側が狭いという状態を解消することができ、その部分に対する紙ジャム処理が容易になる。また、各開閉体を開いた場合にそれぞれ所定の開放角度で保持するための保持手段を設けることにより、紙ジャム処理のために各開閉体を開いた場合に所定の開放角度で停止させることができるため、紙ジャム処理時に開閉体がばたつくことを防止でき、ジャム紙の取り出しを簡単かつ容易に行うことができる。
また、紙ジャム位置検出手段と紙ジャム位置表示手段とを設けることにより、紙ジャム発生時にその位置を容易に知ることができ、対応する位置の開閉体のみを開けば良く、紙ジャムの処理を確実に、また簡単かつ容易に行うことができる。
あるいは、紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置においても上記と同様の効果を奏し得る。
紙ジャム処理を簡単かつ容易に行うことができるという目的を、搬送路を構成する開閉体を適所で分割することで、構造を複雑化せずに実現した。
図1は、本発明が適用された画像形成装置として例えばファクシミリ/コピー複合機の概略構成を側面から示す図である。なお、本発明に基づく記録紙搬送装置または画像形成装置は、上記複合機への適用に限られるものではなく、記録紙の両面に記録するようにした種々の装置に適用可能である。
図示例の複合機にあっては、記録紙PPの束を収容すると共に本体1の下部に配置された給紙カセット2と、その給紙カセット2から給紙される記録紙を図の上方に向けて搬送する経路となる第1の搬送路としての第1の紙パス3と、第1の紙パス3の外側部分に併設されて第1の紙パス3の排出側から給紙側に記録紙を搬送する経路となる第2の搬送路としての第2の紙パス4と、第1の紙パスの排出側から第1の紙パス側とは相反する側に向けて略水平状態に記録紙を搬送する経路となる第3の紙パス5とが設けられている。なお、これら各紙パス3〜5は、記録紙を挟持しつつ搬送するように適所に配置された複数の各一対のローラと、各一対のローラ間の搬送路を形成するガイド面とにより構成されている。
各一対のローラにあっては、駆動ローラと従動ローラとの組み合わせであって良く、少なくとも一方に記録紙との間に摩擦力を発生させるためにゴム材の被覆が施され、記録紙を両ローラ間で圧接するように例えば従動ローラが駆動ローラに弾発付勢されている。したがって、各一対のローラの一方が搬送路の一方のガイド面側に設けられ、他方のローラが搬送路の対峙する他方のガイド面側に設けられている。
また、本体1内には、第1の紙パス3を通過する記録紙の一方の面に画像を転写するための中間転写体6が設けられている。中間転写体6は、互いに離間しかつ並行に設けられた一対のローラ7a・7b間に転写ベルト8を掛け渡した形態をなし、一方のローラ7aを第1の紙パス3の中間部に臨ませるようにセットされている。図示例における中間転写体6の下方にはカラーの三原色及び黒色用の各OPC及び現像器からなる4つの現像ユニット9が配設されており、各現像ユニット9の各OPC上にはLSU(レーザースキャニングユニット)10により露光された潜像が形成され、各現像器により現像された後に、各OPC上の現像が転写ベルト8上に逐次転写される。
第1の紙パス3は、給紙カセット2の記録紙給紙口に設けられたピックアップローラ2aに臨むように隣接する位置に設けられた第1の給紙ローラ3aから、第3の紙パス5側に設けられた第1の排紙ローラ3bを介して、その第1の排紙ローラ3bと第3の紙パス5との間に設けられた搬送反転手段としての2方向搬送ローラ11に至るように設けられている。この2方向搬送ローラ11は、中間駆動ローラ11aとそれを挟むように配置された2本の従動ローラ11b・11cとの3本のローラにより構成されている。また、第1の紙パス3の経路中には、上記中間転写体6の一方のローラ7aとそれに対向する転写ローラR2とが設けられ、それよりも記録紙排出側の適所に定着器12が設けられていると共に、記録紙の搬送方向長さの仕様に応じて適所に各一対の搬送ローラがそれぞれ配設されている。
第2の紙パス4は、2方向搬送ローラ11から、第1の紙パス3における第1の排紙ローラ3bに隣接する位置に設けられた第2の給紙ローラ4aを介して、第1の給紙ローラ3aに隣接する位置に設けられた第2の排紙ローラ4bに至るように設けられている。この第2の紙パス4の経路中にも、記録紙の搬送方向長さの仕様に応じて適所に各一対の搬送ローラがそれぞれ配設されている。
第3の紙パス5は、2方向搬送ローラ11から本体1の外部に臨む位置に至る範囲に設けられている。この第3の紙パス5の経路中には記録紙の搬送方向長さの仕様に応じて所定のピッチで複数の搬送ローラ5aが配設されている。
また、第1の排紙ローラ3b及び第2の給紙ローラ4aと2方向搬送ローラ11との間には、第1の紙パス3から排出される記録紙を2方向搬送ローラ11の中央の中間駆動ローラ11aに対して図における上側従動ローラ11bと下側従動ローラ11cとの各間へ選択的にガイド可能に傾動するようにされた切替手段としての第1のパス切替ガイド片13が設けられている。2方向搬送ローラ11と第3の給紙ローラ5aとの間には、第1の紙パス3から2方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11a及び下側従動ローラ11c間を介して搬送される記録紙を第3の紙パス5に向けてガイドする位置と、第3の紙パス5に送られた記録紙を第2の紙パス4に向けて戻すべく2方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11a及び上側従動ローラ11b間に向けてガイドする位置との2位置を選択的に取り得るように傾動する第2のパス切替ガイド片14が設けられている。これら両パス切替ガイド片13・14も搬送反転手段を構成する。これら各紙パス3〜5及び両パス切替ガイド片13・14により記録紙搬送装置が構成されている。
第1及び第2の紙パス3・4を形成する部分には、各紙パス3・4の途中にて紙詰まりを起こした場合にその記録紙を排除できるように、本体1の側面に対して及び互いに開閉自在にされた複数の開閉体が設けられている。本図示例にあっては、両紙パス3・4を定着器12を含む上半分とそれより下側の下半分とで分割して各紙パス3・4を露出可能にするように複数の開閉体が設けられている。
ここで、上記各開閉体の構成について示す。なお、本体1及び各開閉体における互いに対峙する面により各紙パス3・4のガイド面が形成されており、各対をなす駆動ローラ及び従動ローラは開閉体の開扉状態で互いに離反するように各部材に設けられている。第1の紙パス3における第1の給紙ローラ3aと定着器12との間には、中間転写体6の一方のローラ7aにおける前後の範囲のガイド面を形成する第1の開閉体15が設けられていると共に、第1の開閉体15の給紙カセット2側端部と第1の給紙ローラ3a(給紙口)との間のガイド面を形成する補助開閉体16が設けられている。また、第1の紙パス3における定着器12と第1のパス切替ガイド片13との間には、定着器12と共にその範囲のガイド面を形成する第2の開閉体17が設けられている。また、第2の紙パス4における定着器12を含む上側のガイド面も、定着器12と共に第2の開閉体17により形成されている。
第2の紙パス4における下半分側には、第2の紙パス4における第2の開閉体17との境界から第2の排紙ローラ4bの近傍に至るガイド面を形成する第3の開閉体19が設けられている。この第3の開閉体19は、その図における下端部を第1の開閉体15の下端部に傾動自在に支持されて、第1の開閉体15に対して傾動自在に組み付けられている。第1の開閉体15には、さらに上記補助開閉体16が傾動自在に組み付けられている。
なお、紙詰まり発生距離が短く、紙詰まり処理が比較的容易なので、本実施例では特に設けていないが、第2の紙パス4における上半分側に、第2の給紙ローラ4aと定着器12の外側を通る部分との範囲のガイド面を形成する第4の開閉体を設けても良い。この場合には、第4の開閉体の下端部を本体1に傾動自在に支持し、この第4の開閉体に上記第2の開閉体17を傾動自在に組み付けることで可能である。
これら第1〜第3の各開閉体15・17・19にあっては、第1及び第2の開閉体15・17は下端部を本体に対して枢支され、第3の開閉体19は上記したように下端部を第1の開閉体に枢支されている。また、第1及び第2の開閉体15・17は上端部を本体1との間に設けたラッチ手段(図示せず)により係止され、第3の開閉体19は上端部を第1の開閉体15との間に設けたラッチ手段(図示せず)により係止されるようになっている。
本体1に水平状態に延在するようにされた第3の紙パス5における下側ガイド面は本体1の対応する部分により形成され、その下側ガイド面を上側から覆うように設けられた第5の開閉体20により上側ガイド面が形成されている。この第5の開閉体20は、上方に傾動可能にされたり、上方に取り外し可能にされたりするものであって良い。これにより、第3の紙パス5における紙詰まりに対処し得る。
なお、第3の開閉体19の下方には手差しトレイ21が設けられているが、この手差しトレイ21は、任意であり、取り付けられていなくても良い。また、本体1の上部には、原稿の載置台及び光学式の画像読込装置22や原稿カバー及びADF23などが設けられているが、これらは周知の複写機などと何ら変わるところはないので、ここでの説明は省略する。
本体1の上記各開閉体15・17・19とは相反する側の側面には外部排紙トレイ25が取り付けられている。そして、本体1における第3の紙パス5の下方となる部分には、その部分を側面(本体1の正面)に対して凹設した形状の第2の排紙トレイとしての内部排紙トレイ24が設けられている。
また、各紙パス3〜5における紙ジャム発生を検出するための紙ジャム位置検出手段としての紙通過センサがそれぞれ適所に配設されている。本図示例にあっては、図2に示されるように、給紙トレイ2のピックアップローラ2aの近傍に給紙カセット通過センサ31が設けられ、第1の紙パス3の下半部であって中間転写体6の上流側にレジストセンサ32が設けられ、定着器12の給紙側に定着入口センサ33が設けられ、第1の紙パス3の上半部であって定着器12の排紙側に定着出口センサ34が設けられている。
また、第1の排紙ローラ3bと2方向搬送ローラ11との間には、第1の紙パス3に対応する部分にインナ排紙センサ35が設けられ、第2の紙パス4に対応する部分に第1の両面記録紙通過センサ36が設けられている。第2の紙パス4の上半部には第2の両面記録紙通過センサ37が設けられ、第2の紙パス4の下半部には第3の両面記録紙通過センサ38が設けられている。なお、第3の紙パス5であって2方向搬送ローラ11側には排紙部通過センサ39が設けられ、第3の紙パス5の外部排紙トレイ25側にはアウタ排紙センサ40が設けられている。
上記各センサ31〜40の構造について、図3(a)に示される紙通過センサ36を代表して示す。その紙通過センサ36は、センサ本体36aに傾動自在に枢支されかつ記録紙(図のP1)の通過面に対して弾発付勢されたレバー36bを有し、そのレバー36bの変位をセンサ本体36a内の光センサにより検出するようにしたものであって良い。記録紙P1の通過時にはレバー36bの遊端が記録紙P1の紙面に摺接し、記録紙P1の非通過時には図3(b)に示されるようにレバー36bの遊端が記録紙P1の通過面を横切って位置するようになり、両位置間におけるレバー36bの変位を検出することにより、記録紙の通過/紙ジャム発生を検出することができる。
各センサ31〜40のセンサ信号は、図においてセンサ36を代表して示すように本体1の制御ユニット41に出力される。また、例えば操作パネル(図示せず)には紙ジャム位置表示手段としての表示パネル42が設けられており、制御ユニット41により各センサ31〜40の検出信号を監視し、紙ジャム発生時にはセンサ31〜40に応じた紙ジャム位置が表示パネル42上に表示されるようになっている。
次に、本発明装置の両面記録時の作動要領について図1の要部を模式的に示す図4(a)〜(g)を参照して以下に説明する。
まず、1枚目の記録紙P1が図4(a)に示されるように給紙カセット2から引き出され、第1給紙ローラ3a及び他の搬送ローラにより第1の紙パス3を搬送され、その間に中間転写体6及び定着器12を通過することにより片面(表面)に画像が記録される。その記録紙P1が第1の紙パス3から排出される時には、第1のパス切替ガイド片13を第1の紙パス3側に臨ませる側に位置させて、第1の紙パス3から排出される片面記録済み記録紙P1を2方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11a及び上側従動ローラ11b間に向けてガイドする。なお、第2のパス切替ガイド片14を、図の実線に示されるように方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11a及び上側従動ローラ11b間に臨ませる側に位置させる。
上記各パス切替ガイド片13・14の状態を図3(a)に拡大して示す。図3(a)に示されるように、1枚目の記録紙P1が第1の紙パス3から排出されてきた場合には、2方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11aの回転方向は図の矢印に示されるように反時計回りである。このようにして1枚目の記録紙P1を第3の紙パス5に送る。両面記録時には記録紙P1の他方の片面(裏面)にも記録するために、記録紙P1を第3の紙パス5から第2の紙パス4に向けて反転させる。
上記記録紙P1の反転時には、図3(b)に示されるように、記録紙P1の後端が2方向搬送ローラ11を通過する前に中間駆動ローラ11aを図の矢印に示される時計回り方向に逆転させる。この逆転制御は、2方向搬送ローラ11の第1のパス切替ガイド片13側の所定の位置に紙検出センサ36を設けておき、記録紙の通過を検出したら逆転させるように制御することにより可能である。この逆転時には、第1のパス切替ガイド片13を図3(b)に示されるように第2の紙パス4に臨ませる側に切り替える。これにより、記録紙P1が2方向搬送ローラ11により図3(b)の矢印Aに示されるように第2の紙パス4に向けて送られる。
この時、図4(b)に示されるように2枚目の記録紙P2を上記図4(a)と同様に給紙カセット2から取り出す。1枚目の記録紙P1が第2の紙パス4を搬送され始めたら、第1のパス切替ガイド片13を第1の紙パス3側に切り替え、図4(c)に示されるように2枚目の記録紙P2を2方向搬送ローラ11により第3の紙パス5に向けて搬送する。
次に、図4(d)に示されるように、図4(b)と同様に第1のパス切替ガイド片13を第2の紙パス4側に切り替えて2枚目の記録紙P2を第2の紙パス4に向けて搬送する。この時は、3枚目の記録紙P3が給紙カセット2から取り出されて第1の紙パス3に搬送され始めており、第2の紙パス4から第1の紙パス3に戻される1枚目の記録紙P1と記録紙P3とが干渉する虞のある場合には、紙検出センサ(図示せず)で第1の紙パス3を搬送されている記録紙を検出したら1枚目の記録紙P1を第2の紙パス4の排出端手前で停止させておく。この停止制御は、各紙パス3・4の経路長と記録紙の搬送方向長さとの関係により行う必要がない場合もある。
上記3枚目の記録紙P3の通過を上記紙検出センサで検出したら、1枚目の記録紙P1を第1の紙パス3に搬送する。この状態では図4(e)に示されるようになり、1枚目の記録紙P1に対する2回目の記録を行い、2枚目の記録紙P2が第2の紙パス4を搬送され、3枚目の片面記録済み記録紙P3が第3の紙パス5に搬送される。
そして、片面記録済み記録紙P3と両面記録済み記録紙P1とが2方向搬送ローラ11ですれ違う場合には、図4(f)に示されるように、第1の切り替えガイド片13を上記図4(b)に示されるように位置させて、1枚目の記録紙P1を第1の切り替えガイド片13の下側でガイドして2方向搬送ローラ11の中間駆動ローラ11a及び下側従動ローラ11c間に向けて搬送すると共に、中間駆動ローラ11a及び上側従動ローラ11b間から反転してくる3枚目の記録紙P3を第1の切り替えガイド片13の上側でガイドして第2の紙パス4に向けて搬送する。また、第2の切り替えガイド片14を中間駆動ローラ11a及び下側従動ローラ11c間に臨ませる側に切り替えておき、1枚目の記録紙P1を2方向搬送ローラ11から第3の紙パス5へとガイドする。なお、図4(f)の状態では、4枚目の記録紙P4が給紙カセット2から取り出されると共に、第2の紙パス4を搬送される2枚目の片面記録済み記録紙P2が上記図4(d)と同様に停止している。
次に、図4(g)に示されるように、1枚目の両面記録済み記録紙P1が第3の紙パス5を介して外部排紙トレイ25に排出され、2枚目の記録紙P2が第2の紙パス4から第1の紙パス3に移り、3枚目の記録紙P3が第2の紙パス4を搬送され、4枚目の記録紙P4が第1の紙パス3から第3の紙パス5に向けてガイドされる。この後は、両面記録済みの1枚目の記録紙P1が外部排紙トレイ25に排出され、連続記録枚数に応じて、各記録紙が図4(f)に示される状態と図4(g)に示される状態とを繰り返すことになる。
上記図示例では両面記録済み記録紙を第3の紙パス5を介して外部排紙トレイ25に排出するようにしたが、内部排紙トレイ24に排出することもできる。その場合には、図4(f)において第2のパス切替ガイド片14を想像線に示されるように位置させて、第2の切り替えガイド片14の下側で記録紙を内部排紙トレイ24側にガイドする。この選択はユーザが任意に設定するものであって良い。
また、片面のみに記録して終わらせる場合には、片面記録済み記録紙が第1の紙パス3を通過して第3の紙パス5に送られた時に2方向搬送ローラ11を逆転させずに排出側に搬送する向きに駆動し続けることにより、そのまま外部排紙トレイ25に排出することができる。内部排紙トレイ24に排出する場合には、上記片面記録済み記録紙が第1の紙パス3を通過して第3の紙パス5に送られた時に上記と同様に第2のパス切替ガイド片14を図4(f)の想像線に示される位置にすれば良い。このように各パス切替ガイド片13・14の切替制御で、記録紙を内部排紙トレイ24または外部排紙トレイ25の任意の方へ自在に振り分けることができる。
次に、本装置における紙ジャム発生時の処理要領について以下に示す。なお、紙ジャムの発生の有無は各センサ30〜40が紙通過を検出している時間が搬送方向長さに応じて所定時間以上経過することをもって判断することができる。
第1の紙パス3の下半部で紙ジャムが発生した場合には給紙カセット通過センサ31またはレジストセンサ32で検出でき、その検出結果に応じて表示パネル42の対応する表示灯が点灯する。これにより、ユーザは給紙カセット2の給紙口または第1パス3の下半部で紙ジャムが発生したことを確認し得る。なお、第1の紙パス3の上半部や第2の紙パス4の上半部または下半部で紙ジャムが発生した場合にも、上記と同様に、各センサ33〜38で検出すると共にその検出結果に応じて表示パネル42の対応する表示灯が点灯することができる。
図5に示されるように、第3の開閉体19は、第1の開閉体15に対して矢印Bに示されるように傾動可能にその下部近傍を第1の開閉体15に枢軸44を介して支持されている。また、両開閉体15・19間には、第3の開閉体19を第1の開閉体15に対して閉じた状態に保持し得るラッチ機構(図示せず)が設けられている。これにより、第2の紙パス4の下半部で紙ジャムが発生した場合には、第3の開閉体における第1の開閉体15に対するラッチ状態を解除して図5に示されるように本体1の外方に開くことができ、第1の開閉体15の外面からなる第2の紙パス4の内側ガイド面と、第3の開閉体19の内面からなる第2の紙パス4の外側ガイド面とが大きく開かれるため、その部分のジャム紙を取り除くことができる。
この時、第1の開閉体15の外面と第3の開閉体19の内面とに設けられた一対の搬送ローラR5・R6が互いに離反するため、ジャム紙がローラに挟持された状態から解放され、ジャム紙をローラの抵抗を受けることなく容易に取り除くことができる。なお、第3の開閉体19を所定の開放角度(閉扉位置と最大開扉位置との間の角度)で保持するために、第3の開閉体19の下端部を開扉方向に対して所定位置で係止するストッパ48が第1の開閉体15に設けられている。
また図6に示されるように、第1の開閉体15は、本体1に対して矢印Bに示される向きに傾動可能にその下部近傍を本体1に枢軸43を介して支持されている。第1の開閉体15は、本体1に対してラッチ機構(図示せず)により閉じた状態に保持され得るようになっている。これにより、第1の紙パス3の下半部で紙ジャムが発生した場合には、第1の開閉体の本体1に対するラッチ状態を解除し、図6に示されるように第1の開閉体15を本体1の外方に開くことができる。
第1の開閉体15のガイド面(内面)15aには、一対の搬送ローラの一方のローラR1と、中間転写体6のローラ7aに対応する転写ローラR2とが設けられており、第1の開閉体15の開扉時には、それらのローラR1・R2が第1の開閉体15と共に外側に変位して、各一対の搬送ローラ間で紙ジャムを起こしたジャム紙がローラに挟持された状態から解放されるため、ジャム紙をローラの抵抗を受けることなく容易に取り除くことができる。上記したように、第3の開閉体19は、第1の開閉体15にラッチされて一体化されており、第1の開閉体15を傾動させる場合には第3の開閉体19を操作する必要は無い。なお、第1の開閉体15を所定の開放角度(閉扉位置と最大開扉位置との間の角度)で保持するために、第1の開閉体15の下端部を開扉方向に対して所定位置で係止するストッパ45が本体1に設けられている。
第1の開閉体15及び第3の開閉体19の各開閉時の円弧運動の半径はそれぞれ対応する紙パス3・4の全体の略半分の長さで良いため、各紙パス3・4の全体の長さと同程度の長さを有する大きな開閉体を設けたものに対して、開閉のために必要な開閉スペース(LS1)を狭くすることができる。また、第1及び第3の各開閉体15・19が図5・6にそれぞれ示されるように十分に大きな開放角度で開き、かつその状態が上記したように各ストッパ45・48により保持されることから、例えば片手で開閉体を保持しながら作業を行う必要が無く、紙ジャム処理を容易に行うことができると共に、各開閉体15・19のばたつきも防止され、作業性が良い。
また、第1の開閉体15が開いた場合には、それにより開放された部分に中間転写体6の第1の紙パス3側が露出する。中間転写体6は本体1に対して水平状態にセットされており、そのメンテナンス時には水平方向に変位させることになる。上記したように第1の開閉体15の長さ(円弧運動時の回転半径)が短く、第1の開閉体15の開放角度を大きくすることができるため、中間転写体6を図6の矢印Dに示されるように本体1の外方にスライドさせて取り外す作業を容易に行うことができる。上記したように第1の開閉体15(第3の開閉体19)の長さは紙パス3(4)の略半分の長さで良いため、本体1の側面と開扉時の開閉体の突出端との距離LS1が短くなり、それだけ作業者が本体1に近付くことができるため、上記紙ジャム処理や中間転写体6の着脱作業を容易に行うことができる。
また、第1の開閉体15の給紙口側(第1の給紙ローラ3a側)に設けられている補助開閉体16は、その重心位置が下側になるように第1の開閉体15の両脇に一体化されたブラケット(図の想像線)に枢軸46を介して揺動自在に支持されている。これにより、第1の開閉体15を開いた場合に補助開閉体16は図6の矢印Cに示される向きに傾動し、補助開閉体16側の給紙ローラ3aが頭を垂れるように変位するため、一対の給紙ローラ3a間が大きく開くようになる。したがって、給紙口でのジャム紙の処理を容易に行うことができる。
図7に示されるように、第2の開閉体17は、本体1に対して矢印Eに示されるように傾動可能にその下部近傍を本体1に枢軸47を介して支持されている。本図示例における第2の開閉体17は、定着器12を外囲すると共に第1の紙パス3の上半部と第2の紙パスの上半部とを定着器12と共に画定する形状に形成されている。また、上記と同様に第2の開閉体17は、本体1に対してラッチ機構(図示せず)により閉じた状態に保持され得るようになっている。また、本体1側には、第2の開閉体17を所定の開放角度(閉扉位置と最大開扉位置との間の角度)で保持するために、第2の開閉体17の下端部を開扉方向に対して所定位置で係止するストッパ49が設けられている。
第1の紙パス3の上半部で紙ジャムが発生した場合には、第2の開閉体17の本体1に対するラッチ状態を解除し、図7に示されるように第2の開閉体17を本体1の外方に開く。第2の開閉体17のガイド面(内面)17aには各一対の搬送ローラの一方のローラR3・R4が設けられており、第2の開閉体17の開扉時には、上記と同様にそれらのローラR3・R4が第2の開閉体17と共に外側に変位して本体1側の各対をなすローラから離反するため、ジャム紙をローラの抵抗を受けることなく容易に取り除くことができる。
また、第2の開閉体17の開閉時における円弧運動の半径も第1の紙パス3(第2の紙パス4)の全体の略半分の長さで良いため、開閉のために必要な開閉スペースを狭くすることができる。さらに、第2の開閉体17も図7に示されるように十分に大きな開放角度で開き、かつその状態がストッパ49により保持されることから、上記同様に片手で開閉体を保持しながら作業を行う必要が無く、紙ジャム処理を容易に行うことができると共に、第2の開閉体17のばたつきも防止され、作業性が良い。
また、本図示例では第2の開閉体17の開扉時における本体1からの突出長さLS2が開閉体の開扉スペースの最大値になるが、図に示されるように、手差しトレイ21の突出長さと同程度となり、設置スペース(本体1の占有面積+開閉スペース)が狭い場所に何ら問題なく設置可能である。
また、第2の開閉体17を開いた場合には、それにより開放された部分に定着器12が露出する。定着器12は、定着ローラ12aと加圧ローラ12bとを一体的に有し、両ローラ12a・12b間に記録紙を通して画像の定着を行うものであり、本体1に対して第2の開閉体17とは別個に着脱可能に設けられている。上記したように第2の開閉体17を大きく開くことができるため、図8の矢印Fに示されるように定着器12の着脱を容易に行うことができる。また、上記したように本体1の側面と第2の開閉体17の開扉における突出端との距離LS2が短く、それだけ作業者が本体1に近付くことができるため、上記紙ジャム処理や定着器12の着脱作業を容易に行うことができる。
なお、第2の紙パス4の上半部で紙ジャムが発生した場合には、図7に示されるように第2の開閉体17を外方に開いてその紙ジャム処理を行う。第2の開閉体17による第2の紙パス4における内側ガイド面の一部が定着器12の外面により形成されていることから、第2の開閉体17を開いた場合には、第2の紙パス4における内外ガイド面で隠れている部分が短いため、ジャム紙の一部が必ず露出するようになり、紙ジャム処理を何ら問題なく行うことができる。また、本体1により形成される第1の紙パス3の内側ガイド面と、第2の開閉体17の内面により形成される第1の紙パス4の外側ガイド面とが大きく開かれるため、その部分での紙ジャム処理を容易に行うことができる。
このように、稼働中には温度を下げたくない定着器12が第2の開閉体17側である第1の紙パス3の上半部(上側搬送路)に配置されているため、例えば定着器12側とは関係ない第1の紙パス3の下半部(下側搬送路)で紙ジャムが発生した場合には対応する第1の開閉体15を開くだけで良い。したがって、紙ジャム発生時の開閉体の開扉により定着器12が毎回外気にさらされて温度が低下してしまうことを防止できるため、省エネルギ効果を大きくし得る。
なお、上記図示例では両面記録可能な画像形成装置について示したが、本発明は、片面記録型の画像形成装置であっても適用可能である。その場合には、上記図示例において、第2の紙パス4を無くすことにより可能であり、例えば第1及び第3の開閉体15・19を一体化して、上下に分割された2つの開閉体とすれば良い。
本発明にかかる紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置は、狭い所への設置が可能になると共に開閉体の開閉作業や組み立て時の取り扱い性が容易になる効果を有し、コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等における搬送経路で紙詰まりしたジャム紙を取り除くための紙ジャム解除機構及びこれを備えた画像形成装置等として有用である。
本発明が適用された複合機の概略構成を側面から示す図である。 紙ジャム検出センサの配置を示す図である。 反転部での搬送要領を示す説明図である。 反転部での搬送要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 両面記録時の動作要領を示す説明図である。 第3の開閉体を開いた状態を示す図である。 第1の開閉体を開いた状態を示す図である。 第2の開閉体を開いた状態を示す図である。 定着器の着脱要領を示す図7に対応する図である。
符号の説明
1 本体
2 給紙カセット
3 第1の紙パス
4 第2の紙パス
5 第3の紙パス
6 中間転写体
12 定着器
15 第1の開閉体
16 補助開閉体
17 第2の開閉体
19 第3の開閉体
31〜40 センサ
43・44 枢軸
45 ストッパ
46・47 枢軸
48・49ストッパ

Claims (24)

  1. 給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に搬送路を介して排紙トレイへ搬送する縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構であって、
    前記搬送路の途中に転写装置及び定着装置が配設され、
    前記搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記下側搬送路の外側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、前記上側搬送路の外側を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体とを有することを特徴とする紙ジャム解除機構。
  2. 前記下側搬送路に前記転写装置が配置され、
    前記第1の開閉体の内面に、記録紙を前記転写装置の転写体に押圧力をもって接触させるための転写用押圧ローラが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙ジャム解除機構。
  3. 前記第1の開閉体が、前記給紙カセットから記録紙を給紙する給紙口の外方を覆うように設けられていると共に、
    前記第1の開閉体を外方に開いた場合に前記第1の開閉体の前記給紙口に対応する部分に前記給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙ジャム解除機構。
  4. 前記第2の開閉体の内面に、記録紙を搬送するための搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の紙ジャム解除機構。
  5. 前記第1及び前記第2の各開閉体を開いた場合に前記本体に対してそれぞれ所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の紙ジャム解除機構。
  6. 前記第1の開閉体の開放角度が、前記転写装置を前記本体に対して挿抜可能な大きさであることを特徴とする請求項5に記載の紙ジャム解除機構。
  7. 前記第2の開閉体の開放角度が、前記定着装置を前記本体に対して挿抜可能な大きさであることを特徴とする請求項5に記載の紙ジャム解除機構。
  8. 給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に第1の搬送路を介して排紙トレイへ搬送すると共に、前記第1の搬送路から前記排紙トレイ側へ排出された記録紙を前記第1の搬送路の給紙側に戻し得るように前記第1の搬送路に並列に設けられた第2の搬送路とを有する縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構であって、
    前記第1の搬送路の途中に転写装置及び定着装置が配設され、
    前記第1の搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記第1の搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記第2の搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の第2の下側搬送路と、前記第2の搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の第2の上側搬送路と、
    前記下側搬送路の外側及び前記第2の下側搬送路の内側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、
    前記上側搬送路の外側及び前記第2の上側搬送路を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体と、
    前記第2の下側搬送路の外側を形成しかつ前記第2の下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第3の開閉体とを有することを特徴とする紙ジャム解除機構。
  9. 前記下側搬送路に前記転写装置が配置され、
    前記第1の開閉体の内面に、記録紙を前記転写装置の転写体に押圧力をもって接触させるための転写用押圧ローラが設けられ、
    前記第3の開閉体の内面に、記録紙を搬送するための搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項8に記載の紙ジャム解除機構。
  10. 前記第1の開閉体が、前記給紙カセットから給紙される記録紙が取り出される給紙口の外方を覆うように設けられていると共に、
    前記第1及び第3の開閉体を外方に開いた場合に前記第1の開閉体の前記給紙口に対応する部分に前記給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の紙ジャム解除機構。
  11. 前記第3の開閉体を開いた場合に前記第1の開閉体に対して所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていると共に、前記第1及び前記第2の各開閉体を開いた場合に前記本体に対してそれぞれ所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の紙ジャム解除機構。
  12. 前記記録紙の紙ジャムが発生した場合にその位置を前記各開閉体別に検出するための紙ジャム位置検出手段と、前記紙ジャムが検出された時にその紙ジャム発生位置を外部に知らせるための紙ジャム位置表示手段とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の紙ジャム解除機構。
  13. 給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に搬送路を介して排紙トレイへ搬送する縦型搬送手段と、前記縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構と、前記搬送される記録紙に画像を形成するべく前記搬送路の途中に配設された転写装置及び定着装置とを有する紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置において、
    前記紙ジャム解除機構が、前記搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記下側搬送路の外側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、前記上側搬送路の外側を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体とを有することを特徴とする紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  14. 前記下側搬送路に前記転写装置が配置され、
    前記第1の開閉体の内面に、記録紙を前記転写装置の転写体に押圧力をもって接触させるための転写用押圧ローラが設けられていることを特徴とする請求項13に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  15. 前記第1の開閉体が、前記給紙カセットから記録紙を給紙する給紙口の外方を覆うように設けられていると共に、
    前記第1の開閉体を外方に開いた場合に前記第1の開閉体の前記給紙口に対応する部分に前記給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  16. 前記第2の開閉体の内面に、記録紙を搬送するための搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  17. 前記第1及び前記第2の各開閉体を開いた場合に前記本体に対してそれぞれ所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  18. 前記第1の開閉体の開放角度が、前記転写装置を前記本体に対して挿抜可能な大きさであることを特徴とする請求項17に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  19. 前記第2の開閉体の開放角度が、前記定着装置を前記本体に対して挿抜可能な大きさであることを特徴とする請求項17に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  20. 給紙カセットから給紙される記録紙を本体の上方向に延在する第1の搬送路を介して排紙トレイへ搬送すると共に、前記第1の搬送路から前記排紙トレイ側へ排出された記録紙を前記第1の搬送路の給紙側に戻し得るように前記第1の搬送路に並列に設けられた第2の搬送路とを有する縦型搬送手段と、前記縦型搬送手段における紙ジャムを解除するための紙ジャム解除機構と、前記搬送される記録紙に画像を形成するべく前記第1の搬送路の途中に配設された転写装置及び定着装置とを有する紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置において、
    前記第1の搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の下側搬送路と、前記第1の搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の上側搬送路と、前記第2の搬送路の前記定着装置より前記給紙カセット側の第2の下側搬送路と、前記第2の搬送路の前記定着装置から前記排紙トレイ側の第2の上側搬送路と、
    前記下側搬送路の外側及び前記第2の下側搬送路の内側を形成しかつ前記下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第1の開閉体と、
    前記上側搬送路の外側及び前記第2の上側搬送路を形成しかつ前記上側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第2の開閉体と、
    前記第2の下側搬送路の外側を形成しかつ前記第2の下側搬送路の下部近傍を枢軸として前記本体の外方にて開閉可能に設けられた第3の開閉体とを有することを特徴とする紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  21. 前記下側搬送路に前記転写装置が配置され、
    前記第1の開閉体の内面に、記録紙を前記転写装置の転写体に押圧力をもって接触させるための転写用押圧ローラが設けられ、
    前記第3の開閉体の内面に、記録紙を搬送するための搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項20に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  22. 前記第1の開閉体が、前記給紙カセットから記録紙を給紙する給紙口の外方を覆うように設けられていると共に、
    前記第1及び第3の開閉体を外方に開いた場合に前記第1の開閉体の前記給紙口に対応する部分に前記給紙口を開放する向きに傾動し得る補助開閉体が設けられていることを特徴とする請求項20または請求項21に記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  23. 前記第3の開閉体を開いた場合に前記第1の開閉体に対して所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていると共に、前記第1及び前記第2の各開閉体を開いた場合に前記本体に対してそれぞれ所定の開放角度で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項20乃至請求項22のいずれかに記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
  24. 前記記録紙の紙ジャムが発生した場合にその位置を前記各開閉体別に検出するための紙ジャム位置検出手段と、前記紙ジャムが検出された時にその紙ジャム発生位置を外部に知らせるための紙ジャム位置表示手段とを有することを特徴とする請求項13乃至請求項23のいずれかに記載の紙ジャム解除機構を備えた画像形成装置。
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