JP2005081930A - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関からの動力を二つの電動機を用いてトルク変換して駆動軸に出力すると共に内燃機関からの動力を用いて逆回転する動力を駆動軸に出力する。
【解決手段】 動力分配統合機構30の第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31にモータMG1およびクラッチC2を介してエンジン22のクランクシャフト26を、ピニオンギヤ33に連結されるキャリア34にクラッチC1を介してエンジン22のクランクシャフト26を、リングギヤ32にギヤ機構66およびモータMG2を、それぞれ接続すると共にキャリア34をブレーキB1を介してケースに接続する。クラッチC1をオン,クラッチC2をオフ,ブレーキB1をオフすればエンジン22からの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸65に出力でき、クラッチC1をオフ,クラッチC2をオン,ブレーキB1をオンすればエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸に直接出力できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを搭載し駆動軸に車軸が機械的に連結されてなる自動車に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、自動車に搭載され、プラネタリギヤのサンギヤ,リングギヤ,キャリアに第1モータ,出力軸と第2モータ,エンジンがそれぞれ接続されたものや(例えば、特許文献1参照)、第1プラネタリギヤのサンギヤ,リングギヤ,キャリアに第1モータ,出力軸,エンジンをそれぞれ接続すると共に第2プラネタリギヤのサンギヤ,リングギヤ,キャリアに第1プラネタリギヤのキャリア,第2モータ,第1プラネタリギヤのリングギヤが接続されたもの(例えば、特許文献2参照)など種々提案されている。
特開2000−333304号公報(図1) 特開2002−281607号公報(図1)
上述の動力出力装置では、駆動軸を逆回転させて後進走行させる際には、エンジンからの動力を用いることができず、第2モータの定格値よりも大きなトルクを出力軸に出力することができない。特に、エンジンを運転しているとき、プラネタリギヤの各回転要素のバランスを図る必要上、駆動軸を逆回転させる第2モータから出力されるトルクはその一部がエンジンから出力軸に直接伝達されるトルクにより打ち消されて出力軸に出力される。このため、駆動軸を逆回転させるために駆動軸に出力できるトルクは第2モータの定格値よりも小さくなってしまう。専用のバックギヤを設置すれば、エンジンから出力される動力を逆回転させて出力軸に直接出力することができるが、設置のためのスペースが必要となり、装置全体が大型化してしまう。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、こうした問題を解決し、内燃機関からの動力を用いて逆回転の動力を駆動軸に出力できるようにすることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、電動機の小型化を図ることを目的の一つとする。さらに、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、装置をコンパクトにすることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、装置のエネルギ効率をより向上させることを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
発電可能な第1の電動機と、
発電可能な第2の電動機と、
前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記第1の電動機の回転軸と前記第2の電動機の回転軸とが連結される3軸以上の複数の軸を有し該複数の軸のうちの2軸の回転数が決定されると残余の軸の回転数が決定されると共に該複数の軸のうちの所定の第1の軸の回転を停止させることにより残余の軸のうちの少なくとも2軸の回転数を逆転させ、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記第1の電動機と前記第2の電動機とによりトルク変換させて前記駆動軸に出力させるための第1の出力態様と前記内燃機関からの動力を逆回転させて前記駆動軸に出力させるための第2の出力態様とを切り替えて前記複数の軸に入出力される動力の収支をもって前記駆動軸に動力を出力させる多軸式動力入出力手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、多軸式動力入出力手段は、駆動軸と内燃機関の出力軸と第1の電動機の回転軸と第2の電動機の回転軸とが連結される3軸以上の複数の軸を有し複数の軸のうちの2軸の回転数が決定されると残余の軸の回転数が決定されると共に複数の軸のうちの所定の第1の軸の回転を停止させることにより残余の軸のうちの少なくとも2軸の回転数を逆転させ、内燃機関からの動力の少なくとも一部を第1の電動機と第2の電動機とによりトルク変換させて駆動軸に出力させるための第1の出力態様と内燃機関からの動力を逆回転させて駆動軸に出力させるための第2の出力態様とを切り替えて複数の軸に入出力される動力の収支をもって駆動軸に動力を出力させる。したがって、内燃機関からの動力を逆回転させて駆動軸に直接出力させることができる。また、内燃機関からの動力を用いた逆回転の動力の出力は、多軸式動力出力手段が有する複数の軸のうち第1の軸の回転を停止させることにより行なうから、専用の逆転ギヤを用いるものに比して装置全体を小型化できる。さらに、内燃機関からの動力の少なくとも一部を第1の電動機と第2の電動機とによりトルク変換させて駆動軸に出力させる第1の出力態様と内燃機関からの動力を逆回転させて駆動軸に直接出力させる第2の出力態様とを必要に応じて切り替えることにより装置全体の効率をより向上させることができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの一方の軸に連結された第2の軸と前記第1の電動機の回転軸に連結された第3の軸の3軸を有し前記第2の電動機の回転軸に該第1の軸および該第2の軸のうちの一方の軸が連結され前記3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力が入出力される3軸式動力入出力手段と、前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの前記第2の軸に連結されていない他方の軸と前記第1の軸との連結および該連結の解除を行なう第1連結解除手段と、前記他方の軸と前記第3の軸との連結および該連結の解除を行なう第2連結解除手段と、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除とを行なう停止解除手段とを備える手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1連結解除手段と第2連結解除手段と停止解除手段とを用いて第1の出力態様と第2の出力態様とを切り替えて駆動軸に動力を出力させることができる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸とを連結すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸との連結を解除し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸との連結を解除すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸とを連結し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段であるものとすることもできる。この場合、前記第1の3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなるものとすることもできる。
また、本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの一方の軸に連結された第2の軸と前記第1の電動機の回転軸に連結された第3の軸と前記第2の電動機の回転軸に連結された第4の軸の4軸以上を有し、前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの前記第2の軸に連結されていない他方の軸と前記第1の軸との連結および該連結の解除を行なう第1連結解除手段と、前記他方の軸と前記第3の軸との連結および該連結の解除を行なう第2連結解除手段と、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除を行なう停止解除手段とを備える手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1連結解除手段と第2連結解除手段と停止解除手段とを用いて第1の出力態様と第2の出力態様とを切り替えて駆動軸に動力を出力させることができる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸とを連結すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸との連結を解除し前記停止解除手段により前記第1の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸との連結を解除すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸とを連結し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段であるものとすることもできる。これらの態様の本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記第1の軸と前記第2の軸と前記第3の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第1の3軸式動力入出力手段と、前記第4の軸と前記1の軸に連結された第5の軸と前記第2の軸に連結された第6の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第2の3軸式動力入出力手段とを備える手段であるものとすることもできる。この場合、前記第1の3軸式動力入出力手段および/または前記第2の3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなるものとすることもできる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記駆動軸に連結された第2の軸と前記内燃機関の出力軸に連結された第3の軸と前記第1の電動機に連結された第4の軸の4軸以上を有し、前記第2の電動機の回転軸に前記第2の軸および前記第3の軸の一方の軸が連結され、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除を行なう停止解除手段を備える手段であるものとすることもできる。こうすれば、停止解除手段を用いて第1の出力態様と第2の出力態様とを切り替えて駆動軸に動力を出力させることができる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記停止解除手段により前記第1の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段であるものとすることもできる。これらの態様の本発明の動力出力装置において、前記多軸式動力入出力手段は、前記第1の軸と前記第2の軸と前記第3の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第1の3軸式動力入出力手段と、前記第4の軸と前記1の軸に連結された第5の軸と前記第2の軸に連結された第6の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第2の3軸式動力入出力手段とを備える手段であるものとすることもできる。この場合、前記第1の3軸式動力入出力手段および/または前記第2の3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなるものとすることもできる。
あるいは、本発明の動力出力装置において、通常時には前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力が出力されるよう前記多軸式動力入出力手段を制御し、前記駆動軸に要求される動力が該駆動軸を逆回転させる動力であると共に所定の出力条件が成立したときには前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力が出力されるよう前記多軸式動力入出力手段を制御する切替制御手段を備えるものとすることもできる。ここで、「所定の出力条件」とは、装置が備える蓄電手段の残容量に基づいて設定するなど、要求動力以外の要素に基づいて設定されるものなどが考えられる。
また、本発明の動力出力装置において、操作者の操作に基づいて前記駆動軸に出力すべき要求動力を設定する要求動力設定手段と、該設定された要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、該設定された目標動力に見合う動力が前記内燃機関から出力されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の電動機と前記第2の電動機とを駆動制御する駆動制御手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、操作者の操作に基づいて設定される要求動力に基づく動力を要求動力に効率よく出力することができる。
この駆動制御手段を備える態様の本発明の動力出力装置において、前記第1の電動機および前記第2の電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、該蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき要求電力を設定する要求電力設定手段と、を備え、前記目標動力設定手段は、前記設定された要求動力と前記設定された要求電力とに基づいて前記目標動力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段を用いて装置のエネルギ効率をより向上させることができる。
本発明の自動車は、
上述の各態様のいずれかの動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、発電可能な第1の電動機と、発電可能な第2の電動機と、前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記第1の電動機の回転軸と前記第2の電動機の回転軸とが連結される3軸以上の複数の軸を有し該複数の軸のうちの2軸の回転数が決定されると残余の軸の回転数が決定されると共に該複数の軸のうちの所定の第1の軸の回転を停止させることにより残余の軸のうちの少なくとも2軸の回転数を逆転させ、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記第1の電動機と前記第2の電動機とによりトルク変換させて前記駆動軸に出力させるための第1の出力態様と前記内燃機関からの動力を逆回転させて前記駆動軸に出力させるための第2の出力態様とを切り替えて前記複数の軸に入出力される動力の収支をもって前記駆動軸に動力を出力させる多軸式動力入出力手段とを備える動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が機械的に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述の各態様のいずれかの動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、内燃機関からの動力を逆回転させて駆動軸に直接出力させることができる効果や電動機を小型化できる効果、装置全体のエネルギ効率をより向上させることができる効果などを奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して接続されると共に駆動輪69a,69bにデファレンシャルギヤ68とギヤ機構66とを介して接続された動力分配統合機構30と、この動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、同じく動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、第1プラネタリギヤP1とクラッチC1,C2とブレーキB1とにより構成されている。第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31にはモータMG1の回転軸が、リングギヤ32にはギヤ機構66とモータMG2の回転軸とが、ピニオンギヤ33を連結するキャリア34にはクラッチC1を介してエンジン22のクランクシャフト26が、それぞれ接続されている。また、第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31には、クラッチC2を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。さらに、第1プラネタリギヤP1のキャリア34にはブレーキB1を介してケースに接続されている。ギヤ機構66に接続された第1プラネタリギヤP1のリングギヤ32は、最終的には駆動輪69a,69bに接続されているから、その回転軸を説明の都合上、「駆動軸」65と呼ぶことにする。
こうして構成された動力分配統合機構30は、クラッチC1とクラッチC2とを共にオフとすると共にブレーキB1をオフとすることによりエンジン22やモータMG1を切り離すことができる。また、動力分配統合機構30は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしブレーキB1をオフとすることにより、第1プラネタリギヤP1のリングギヤ32に接続された駆動軸65およびモータMG2の回転軸と、第1プラネタリギヤP1のキャリア34に接続されたエンジン22のクランクシャフト26と、第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31に接続されたモータMG1の回転軸と、の3軸を回転要素とするいわゆる3要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができる。この3要素タイプの動力分配統合機構として機能させたときの回転要素におけるトルクと回転数との力学的な関係を説明するための共線図を図2に示す。図中、左端のR1軸は駆動軸65の回転数Nd(モータMG2の回転軸の回転数Nm2)である第1プラネタリギヤP1のリングギヤ32の回転数を示し、C1軸はエンジン22のクランクシャフト26の回転数Ne(以下、エンジン22の回転数Neと呼ぶ)である第1プラネタリギヤP1のキャリア34の回転数を示し、S1軸はモータMG1の回転軸の回転数Nm1である第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31の回転数を示す。この共線図は、各回転要素に作用するトルクを共線を梁に見立てたときにこの梁に作用する力と同一視することができるものである。したがって、各回転要素に作用するトルク或いは作用させるべきトルクを、同様の力が作用している梁の釣り合いを解くことにより計算することができる。なお、図中、ρ1は第1プラネタリギヤP1のギヤ比(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)である。
また、動力分配統合機構30は、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしブレーキB1をオンとすることにより、前述の3要素タイプにおけるエンジン22のクランクシャフト26の連結位置を第1プラネタリギヤP1のキャリア34からサンギヤ31に変更すると共にキャリア34の回転を固定して、エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に出力させることができる。この場合の共線図を図3に示す。図示するように、エンジン22からの動力は、第1プラネタリギヤP1のキャリア34を支点として逆回転して駆動軸65に出力される。
さらに、動力分配統合機構30は、クラッチC1とクラッチC2とを共にオンとすると共にブレーキB1をオフとすることにより駆動軸65とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1とモータMG2とを同一の回転数で回転、即ち、一体回転させることもできるし、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしブレーキB1をオンとすることによりエンジン22のクランクシャフト26の回転を固定してモータMG1のみ,モータMG2のみ或いはモータMG1とモータMG2の両方を用いて駆動軸65に動力を入出力させることもできるし、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしブレーキB1をオフとすることによりエンジン22の動力のすべてを用いてモータMG1により発電させてバッテリ60やモータMG2に供給させることもできる。このように、クラッチC1,C2やブレーキB1のオンオフの切り替えを必要に応じて行なうことにより装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。なお、こうしたクラッチC1,C2やブレーキB1は、ハイブリッド電子制御ユニット70により駆動制御されている。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ51,52を介してバッテリ60と電力のやりとりを行なう。インバータ51,52とバッテリ60とを接続する電力ライン64は、各インバータ51,52が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ60は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ60は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)50により駆動制御されている。モータECU50には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ53,54からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU50からは、インバータ51,52へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU50は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ60は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)62によって管理されている。バッテリECU62には、バッテリ60を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ60の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ60の出力端子に接続された電力ライン64に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ60に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ60の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU62では、バッテリ60を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づく残容量(SOC)やこの残容量(SOC)と電池温度とに基づく入出力制限Win,Woutなども演算または設定している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、クラッチC1やクラッチC2,ブレーキB1への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU50,バッテリECU62と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU50,バッテリECU62と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸65に出力すべき駆動要求トルクTd*を計算し、この駆動要求トルクTd*に対応する要求動力が効率よく駆動軸65に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸65に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ60の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ60の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸65に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG1やモータMG2から要求動力に見合う動力を駆動軸65に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードはバッテリ60の充放電を行なうか否かの差があるだけで実質的な制御における差違はない。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にクラッチC1,C2やブレーキB1の切り替えを含む基本的な動作について説明する。図4は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ60を充放電するための要求充放電パワーPb*,シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ53,54により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU50から通信により入力するものとした。また、バッテリ60を充放電するための要求充放電パワーPb*は、残容量(SOC)に基づいて設定されたものをバッテリECU62から通信により入力するものとした。データを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動軸65に出力すべき駆動要求トルクTd*と車両に要求される車両要求パワーP*とを設定する(ステップS110)。駆動要求トルクTd*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと駆動要求トルクTd*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられたときに記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図5に要求トルク設定用マップの一例を示す。車両要求パワーP*は、設定した駆動要求トルクTd*に駆動軸65の回転数Ndを乗じたものとバッテリ60が要求する要求充放電パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。駆動軸65の回転数Ndは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めることができる。なお、車速Vについては、後述するステップS130によりシフトポジションSPが後進走行可能なポジションにあると判定されたときには後進方向を正として扱うものとし、これに伴って駆動要求トルクTd*も後進走行中には後進方向を正として扱うと共にモータMG1やモータMG2のトルクも逆回転の方向を正として扱う。
こうして駆動要求トルクTd*と車両要求パワーP*とを設定すると、設定した車両要求パワーP*に基づいてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS120)。エンジン要求パワーPe*の設定は、エンジン22の応答性がモータMG1,MG2などに比して遅いことから、いままでにこのルーチンが実行されて設定されたエンジン要求パワーPe*と今回設定された車両要求パワーP*とを用いて車両要求パワーP*がいずれエンジン要求パワーPe*として設定されるようなまし処理やレート処理を用いてエンジン要求パワーPe*を設定する。これによりエンジン22は無理なくエンジン要求パワーPe*を出力することができる。
次に、シフトポジションSPを調べる(ステップS130)。シフトポジションSPが前進走行可能なポジション、即ち、DレンジやBレンジであると判定されると、動力分配統合機構30を3要素タイプの動力分配統合機構(図2に例示する共線図の状態)として機能させるようクラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフしブレーキB1をオフとして(ステップS140)、ステップS120で設定したエンジン要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS150)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインとエンジン要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図6に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインとエンジン要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。続いて、エンジン22の目標トルクTe*と駆動要求トルクTd*とに基づいて動力分配統合機構30を3要素タイプとして機能させているものとしたときのモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*をそれぞれ次式(1),(2)により計算する(ステップS160)。ここで、式(1)中の「Kp」は比例項におけるゲインを示し、「Ki」は積分項におけるゲインを示す。なお、シフトポジションSPが前進走行可能なポジションにあるときには、常に動力分配統合機構30を3要素タイプの動力分割統合機構として機能させる場合に限定されず、必要に応じて、例えば、車両が比較的低車速で走行あるいは停車しているときに比較的低トルクが要求されたときにクラッチC1とクラッチC2とを共にオフとすると共にブレーキB1をオフとしてエンジン22やモータMG1を切り離し、モータMG2のみを用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよい。また、クラッチC1とクラッチC2とを共にオンとすると共にブレーキB1をオフとして駆動軸65とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1とモータMG2とを一体回転させてエンジン22とモータMG1,MG2を用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよい。このときのエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*の設定は、前者の場合、エンジン22の運転を停止させるよう目標回転数Ne*,目標トルクTe*に値0を設定すると共にモータMG1の目標トルクTm1*に値0を設定しモータMG2の目標トルクTm2*に要求駆動トルクTd*を設定することにより行なわれ、後者の場合、エンジン22の目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*との和が駆動要求トルクTd*となる関係を満たすよう目標トルクTe*と目標トルクTm1*,Tm2*とを設定することにより行なわれる。
Figure 2005081930
一方、シフトポジションSPが後進走行可能なポジション、即ち、Rレンジと判定されると、動力分配統合機構30を図3に例示する共線図の状態として機能させるようクラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしブレーキB1をオンとする(ステップS170)。ここで、シフトレバー81が他のレンジからRレンジに切り替えられたときのクラッチC1,C2とブレーキB1の切替動作は、例えば、エンジン22が運転停止の状態にあるときにはクラッチC2を係合してエンジン22を始動し、その後ブレーキB2を滑りを伴って摩擦係合させることにより行なわれ、エンジン22が運転中の状態にありクラッチC1が係合の状態にあるときにはクラッチC1を開放してサンギヤ31の回転数(モータMG1の回転数Nm1)を調整した後にクラッチC2を係合し、その後ブレーキB1を滑りを伴って摩擦係合させることにより行なわれる。この他、エンジン22の運転中には、クラッチC1を開放した後にモータMG1の駆動制御により第1プラネタリギヤP1のキャリア34の回転数を調整してブレーキB1を係合し、その後クラッチC2を滑りを伴って摩擦係合させることにより行なうものとしてもよいし、クラッチC1を開放した後にクラッチC2とブレーキB1とを共に滑りを伴って摩擦係合させることにより行なうものとしてもよい。なお、ステップS170の処理は、クラッチC1,C2やブレーキB1の切替動作が完了しているときには、切り替え時の係合状態を保持する処理となる。このようにしてクラッチC1,C2やブレーキB1のオンオフが行われると、エンジン22の回転数Ne*としてモータMG1の回転数Nm1(第1プラネタリギヤP1の回転数)を設定すると共に(ステップS180)、エンジン要求パワーPe*を回転数Ne*で割った値をエンジン22の目標トルクTe*として設定し(ステップS190)、次式(3)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS200)。なお、シフトポジションSPが後進走行可能なポジションにあるときには、常に動力分配統合機構30を図3の共線図の状態として機能させる場合に限定されず、必要に応じて、例えば、比較的低トルクが要求されているときにはクラッチC1とクラッチC2とを共にオフとすると共にブレーキB1をオフとしてエンジン22やモータMG1を切り離してモータMG2のみを用いて逆回転の要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよいし、クラッチC1とクラッチC2とを共にオフとすると共にブレーキB1をオンとしてモータMG1,MG2の一方またはモータMG1,MG2の両方を用いて逆回転の要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよい。このときのエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*の設定は、前者の場合、目標回転数Ne*,目標トルクTe*に値0を設定すると共にモータMG1の目標トルクTm1*に値0を設定しモータMG2の目標トルクTm2*に要求駆動トルクTd*を設定することにより行なわれ、後者の場合、目標回転数Ne*,目標トルクTe*に値0を設定すると共に次式(4)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定することにより行なわれる。
Figure 2005081930
こうしてエンジン22の目標トルクTe*,モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU50にそれぞれ送信して(ステップS210)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22から目標トルクTe*に見合うトルクが出力されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、目標トルクTm1*,Tm2*を受信したモータECU50は、目標トルクTm1*でモータMG1が駆動されると共に目標トルクTm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ51,52のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、前進走行時には、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしブレーキB1をオフとすることにより動力分配統合機構30を3要素タイプの動力分配統合機構として機能させてエンジン22からの動力をバッテリ60への充電なしに或いは充放電を伴ってトルク変換して駆動軸65に出力して走行することができ、後進走行時には、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしブレーキB1をオンとすることによりエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65の出力して走行することができる。したがって、後進走行時にモータMG2だけの動力により走行するものに比して、モータMG2の負荷を小さくすることができる。この結果、モータMG2の定格値の小さなものを用いることができる。しかも、クラッチC1,C2やブレーキB1のオンオフにより行なうから、後進走行の際に専用のギヤを用いるものに比して装置全体を小型化することができる。また、クラッチC1とクラッチC2とブレーキB1とをいずれもオフとすることによりエンジン22やモータMG1を切り離してモータMG2からの動力のみを用いて走行でき、クラッチC1とクラッチC2とを共にオンとすると共にブレーキB1をオフとすることにより駆動軸65とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1とモータMG2とを一体回転させた状態で走行することもできる。このように、クラッチC1,C2やブレーキB1のオンオフを切り替えて種々の形態で駆動軸65に動力を出力できるから、車両の状態や運転者の操作に応じて適当にクラッチC1,C2やブレーキB1のオンオフを切り替えることにより、車両全体のエネルギ効率をより向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31にモータMG1の回転軸とクラッチC2を介してエンジン22のクランクシャフト26とを接続し、リングギヤ32に駆動軸65とモータMG2の回転軸とを接続し、キャリア34にクラッチC1を介してエンジン22のクランクシャフト26を接続すると共にブレーキB1を介してケースに接続したが、接続関係はこれに限定されるものではなく、動力分配統合機構30を、エンジンからの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸65に出力できるものとして機能させることができると共にエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に出力できるものとして機能させることができるものであれば、如何なる接続関係としてもよい。例えば、上述の接続関係においてモータMG2の回転軸の連結位置を第1プラネタリギヤP1のリングギヤ32からキャリア34に入れ替えるものとしてもよい。また、図7に例示する変形例のハイブリッド自動車20Bの部分構成図に示すように、第1プラネタリギヤP1のサンギヤ31にエンジン22のクランクシャフト26を接続すると共にモータMG1の回転軸を接続し、キャリア34にクラッチC1を介して駆動軸65を接続すると共にブレーキB1を介してケースに接続し、リングギヤ32にモータMG2の回転軸を接続すると共にクラッチC2を介して駆動軸65に接続したものとして動力分配統合機構30Bを構成するものとしてもよい。この場合、モータMG1の回転軸の連結位置をサンギヤ31からキャリア34に入れ替えるものとしてもよい。
図8は、第2実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。第2実施例のハイブリッド自動車120は、図示するように、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して接続されると共に駆動輪69a,69bにデファレンシャルギヤ68とギヤ機構66とを介して接続された4軸式の動力分配統合機構130と、この動力分配統合機構130に接続された発電可能なモータMG1と、同じく動力分配統合機構130に接続された発電可能なモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。第2実施例のハイブリッド自動車120では、動力分配統合機構130の構成が異なる点を除いて第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成をしている。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車120の構成のうち第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成についての同一の符号を付し、その説明は省略する。
動力分配統合機構130は、二つのプラネタリギヤP2,P3とクラッチC3,C4とブレーキB2とにより構成されている。第2プラネタリギヤP2のサンギヤ131にはモータMG1の回転軸が、リングギヤ132にはギヤ機構66が、ピニオンギヤ133を連結するキャリア134にはクラッチC3を介してエンジン22のクランクシャフト26が、それぞれ接続されている。エンジン22のクランクシャフト26は、また、クラッチC4を介してモータMG1の回転軸にも接続されている。また、第3プラネタリギヤP3のサンギヤ141には第2プラネタリギヤP2のキャリア134(クラッチC3を介してエンジン22のクランクシャフト26)が、リングギヤ142にはモータMG2の回転軸が、ピニオンギヤ143を連結するキャリア144には第2プラネタリギヤP2のリングギヤ132(ギヤ機構66)が、それぞれ接続されている。また、第2プラネタリギヤP2のキャリア134はブレーキB2を介してケースに接続されている。ギヤ機構66に接続された第2プラネタリギヤP2のリングギヤ132(第3プラネタリギヤP3のキャリア144)は、最終的には駆動輪69a,69bに接続されているから、その回転軸を説明の都合上、「駆動軸」165と呼ぶことにする。
こうして構成された動力分配統合機構130は、クラッチC3とクラッチC4とを共にオフとすることによりエンジン22を切り離すことができる。この場合、ブレーキB2をオンとすることによりモータMG1,MG2の一方または両方を用いて駆動軸165にトルクを出力することができ、ブレーキB2をオフとすることによりモータMG1とモータMG2の両方を用いて駆動軸165にトルクを出力することができる。
また、動力分配統合機構130は、クラッチC3をオンとすると共にクラッチC4をオフとしブレーキB2をオフとすることにより、第2プラネタリギヤP2のリングギヤ132と第3プラネタリギヤP3のキャリア144とに接続された駆動軸165と、第2プラネタリギヤP2のキャリア134と第3プラネタリギヤP3のサンギヤ141とに接続されたエンジン22のクランクシャフト26と、第2プラネタリギヤP2のサンギヤ131に接続されたモータMG1の回転軸と、第3プラネタリギヤP3のリングギヤ142に接続されたモータMG2の回転軸と、の4軸を回転要素とするいわゆる4要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができる。この4要素タイプの動力分配統合機構として機能する際の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係とを示す共線図を図9に示す。図中、左端のR3軸は、モータMG2の回転軸の回転数Nm2である第3プラネタリギヤP3のリングギヤ142の回転数を示し、R2,C3軸は、駆動軸165の回転数Ndである第2プラネタリギヤP2のリングギヤ132の回転数を示すと共に第3プラネタリギヤP3のキャリア144の回転数を示し、C2,S3軸は、エンジン22のクランクシャフト26の回転数Ne(エンジン22の回転数Ne)である第2プラネタリギヤP2のキャリア134の回転数を示すと共に第3プラネタリギヤP3のサンギヤ141の回転数を示す。そして、右端のS2軸は、モータMG1の回転軸の回転数である第2プラネタリギヤP2のサンギヤ131の回転数を示す。この共線図は、各回転要素に作用するトルクを共線を梁に見立てたときにこの梁に作用する力と同一視することができるものである。したがって、各回転要素に作用するトルク或いは作用させるべきトルクを、同様の力が作用している梁の釣り合いを解くことにより計算することができる。なお、図中、ρ2は第2プラネタリギヤP2のギヤ比(サンギヤ131の歯数/リングギヤ132の歯数)であり、ρ3は第3プラネタリギヤP3のギヤ比(サンギヤ141の歯数/リングギヤ142の歯数)である。
さらに、動力分配統合機構130は、クラッチC3をオフとすると共にクラッチC4をオンとしブレーキB2をオンとすることにより、前述の4要素タイプにおけるエンジン22のクランクシャフト26の連結位置を第2プラネタリギヤP2のキャリア134からサンギヤ131(モータMG1の回転軸)に変更すると共にキャリア134の回転を固定して、エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に直接出力させるものとして機能させることができる。この場合の共線図を図10に示す。図示するように、エンジン22からの動力は、第2プラネタリギヤP2のキャリア134(第3プラネタリギヤP3のサンギヤ141)を支点として逆回転して駆動軸165に直接出力される。
また、動力分配統合機構130は、クラッチC3とクラッチC4とを共にオンとしブレーキB2をオフとすることにより、駆動軸165とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1,MG2の回転軸とを同一の回転数で回転、即ち、一体回転させることもできるし、クラッチC3をオンとすると共にクラッチC4をオフとしブレーキB2をオンとすることにより、エンジン22のクランクシャフト26をケースに固定しモータMG1,MG2の一方または両方を用いて動力を駆動軸65に出力することができる。なお、こうしたクラッチC3,C4やブレーキB2のオンオフ制御はハイブリッド用電子制御ユニット70により行なわれている。
このように、クラッチC3をオンとすると共にクラッチC4をオフとしブレーキB2をオフとすることにより動力分配統合機構130をエンジン22からの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸165に出力するいわゆる4要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができ、クラッチC3をオフとすると共にクラッチC4をオンとしブレーキB2をオンとすることにより動力分配統合機構130をエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に出力させることができるものとして機能させることができる。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車120においても実施例のハイブリッド自動車20と同様のパターンで走行させることができる。この第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70で実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートを図11に示す。
この駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、図4のステップS100〜S120の処理と同様に、アクセル開度Accや車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,要求充放電パワーPb*,シフトポジションSPなどの制御に必要なデータを入力し(ステップS300)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸165に要求される駆動要求トルクTd*を設定すると共に設定した駆動要求トルクTd*と要求充放電パワーPb*とに基づいて車両要求パワーP*を設定し(ステップS310)、設定した車両要求パワーP*に基づいてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS320)。ここで、車速Vについては、後述するステップS330によりシフトポジションSPが後進走行可能なポジションにあると判定されたときには後進方向を正として扱うものとし、これに伴って駆動要求トルクTd*も後進走行中には後進方向を正として扱うと共にモータMG1やモータMG2のトルクも逆回転の方向を正として扱う。
次に、シフトポジションSPを調べる(ステップS330)。シフトポジションSPが前進走行可能なポジション、即ち、DレンジやBレンジであると判定されると、動力分配統合機構130を4要素タイプの動力分配統合機構(図9に例示する共線図の状態)として機能させるようクラッチC3をオンとすると共にクラッチC4をオフとしブレーキB2をオフとして(ステップS340)、エンジン要求パワーPe*を出力可能なエンジン22の運転ポイントのうち効率よく運転できるポイントをエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*として設定する(ステップS350)。そして、エンジン22の目標トルクTe*と駆動要求トルクTd*とに基づいて動力分配統合機構30を4要素タイプとして機能させたとき次式(5),(6)に示す釣り合いの関係式を用いてモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS360)。ここで、式(5)および式(6)は、前述の図9の共線図を用いて容易に導き出すことができる。なお、シフトポジションSPが前進走行可能なポジションにあるときには、常に動力分配統合機構30を4要素タイプの動力分割統合機構として機能させる場合に限定されず、必要に応じて、例えば、車両が比較的低車速で走行あるいは停車しているときに比較的低トルクが要求されたときにクラッチC3とクラッチC4とを共にオフとすると共にブレーキB1をオンとしてエンジン22を切り離してモータMG1,MG2の一方または両方を用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよい。このときのエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*の設定は、エンジン22の運転を停止するよう目標回転数Ne*,目標トルクTe*に値0を設定すると共に次式(7)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定することにより行なわれる。また、クラッチC3とクラッチC4とを共にオフとすると共にブレーキB1をオフとしてエンジン22を切り離してモータMG1,MG2の両方を用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしても構わない。
Figure 2005081930
一方、シフトポジションSPがRレンジであると判定されると、動力分配統合機構130を図10に例示する共線図の状態として機能させるようクラッチC3をオフとすると共にクラッチC4をオンとしブレーキB2をオンとして(ステップS370)、エンジン22の回転数Ne*としてモータMG1の回転数Nm1(第2プラネタリギヤP2のサンギヤ131の回転数)を設定して(ステップS380)、エンジン要求パワーPe*をエンジン22の回転数Ne*で割った値をエンジン22の目標トルクTe*として設定すると共に(ステップS390)、次式(8)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS400)。ここで、シフトレバー181が他のレンジからRレンジに切り替えられたときのクラッチC3,C4とブレーキB2の切替動作は、クラッチC3,C4とブレーキB2にそれぞれ対応する実施例のハイブリッド自動車20のクラッチC1,C2とブレーキB1の切替動作と同様の動作として行なうことができる。なお、シフトポジションSPが後進走行可能なポジションにあるときには、常に動力分配統合機構130を図10の共線図の状態として機能させる場合に限定されず、必要に応じて、例えば、比較的低トルクが要求されているときにはクラッチC3とクラッチC4とを共にオフとすると共にブレーキB2をオンとしてエンジン22を切り離してモータMG1,MG2の一方または両方を用いて逆回転の要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力させるものとしてもよい。このときのエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*の設定は、目標回転数Ne*,目標トルクTe*に値0を設定すると共に上述の式(7)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定することにより行なわれる。
Figure 2005081930
こうしてエンジン22の目標トルクTe*,モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU50にそれぞれ送信して(ステップS410)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22から目標トルクTe*に見合うトルクが出力されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、目標トルクTm1*,Tm2*を受信したモータECU50は、目標トルクTm1*でモータMG1が駆動されると共に目標トルクTm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ51,52のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車120によれば、前進走行時には、クラッチC3をオンとすると共にクラッチC4をオフとしブレーキB2をオフとすることにより動力分配統合機構130を4要素タイプの動力分配統合機構として機能させてエンジン22からの動力をバッテリ60への充放電なしに或いは充放電を伴ってトルク変換して駆動軸165に出力して走行することができ、後進走行時には、クラッチC3をオフとすると共にクラッチC4をオンとしブレーキB2をオンとすることによりエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸165の出力して走行することができる。したがって、後進走行時にモータMG2だけの動力により走行するものに比して、モータMG2の負荷を小さくすることができる。この結果、モータMG2の定格値の小さなものを用いることができる。しかも、クラッチC3,C4やブレーキB2のオンオフにより行なうから、後進走行の際に専用のギヤを用いるものに比して装置全体を小型化することができる。また、クラッチC3とクラッチC4を共にオフとすることによりエンジン22を切り離してモータMG1,MG2の一方または両方を用いて動力を駆動軸165に出力して走行でき、クラッチC3とクラッチC4とを共にオンとしブレーキB2をオフとすることにより駆動軸165とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1,MG2の回転軸と一体回転させた状態で走行することもできる。このように、クラッチC3,C4やブレーキB2のオンオフを切り替えて種々の形態で駆動軸165に動力を出力できるから、車両の状態や運転者の操作に応じて適当にクラッチC3,C4やブレーキB2のオンオフを切り替えることにより、車両全体のエネルギ効率をより向上させることができる。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、第2プラネタリギヤP2のサンギヤ131にモータMG1とクラッチC4を介してエンジン22のクランクシャフト26とを接続し、第2プラネタリギヤP2のキャリア134と第3プラネタリギヤP3のサンギヤ131とにクラッチC3を介してエンジン22のクランクシャフト26を接続し、第2プラネタリギヤP2のリングギヤ132と第3プラネタリギヤP3のキャリア144とに駆動軸165を接続し、第3プラネタリギヤP3のリングギヤ142にモータMG2の回転軸を接続し、第2プラネタリギヤP2のキャリア234(第3プラネタリギヤP3のサンギヤ141)をブレーキB2を介してケースに接続するものとしたが、接続関係はこれに限定されるものではなく、動力分配統合機構30を、エンジン22からの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸265に出力できるものとして機能させることができると共にエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に出力できるものとして機能させることができるものであれば、如何なる接続関係としてもよい。例えば、エンジン22のクランクシャフト26の連結位置と駆動軸165の連結位置とを入れ替えるものとしてもよい。
図12は、第3実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。第3実施例のハイブリッド自動車220は、図示するように、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して接続されると共に駆動輪69a,69bにデファレンシャルギヤ68とギヤ機構66とを介して接続された4軸式の動力分配統合機構230と、この動力分配統合機構230に接続された発電可能なモータMG1と、同じく動力分配統合機構230に接続された発電可能なモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。第3実施例のハイブリッド自動車220でも、動力分配統合機構230の構成が異なる点を除いて実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成をしている。したがって、第3実施例のハイブリッド自動車220の構成のうち実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成についての同一の符号を付し、その説明は省略する。
動力分配統合機構230は、二つのプラネタリギヤP4,P5とクラッチC5,C6とブレーキB3とにより構成されている。第4プラネタリギヤP4のサンギヤ231にはモータMG1の回転軸が、ピニオンギヤ233を連結するキャリア234にはエンジン22のクランクシャフト26が、それぞれ接続されている。また、第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232はブレーキB3を介してケースに接続されている。第5プラネタリギヤP5のサンギヤ241には第4プラネタリギヤP4のキャリア234(エンジン22のクランクシャフト26)が、リングギヤ242にはモータMG2の回転軸が、ピニオンギヤ243を連結するキャリア244には第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232が、それぞれ接続されている。また、第5プラネタリギヤP5のキャリア244にはクラッチC5を介して駆動軸265が接続されると共にリングギヤ242にはクラッチC6を介して駆動軸265が接続されている。この駆動軸265はデファレンシャルギヤ68を介して駆動輪69a,69bに機械的に連結されているから、駆動軸265に出力された動力は最終的には駆動輪69a,69bに出力されることになる。
こうして構成された動力分配統合機構230は、クラッチC5をオンとすると共にクラッチC6をオフとしブレーキB3をオフとすることにより、第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232と第5プラネタリギヤP5のキャリア244とに接続された駆動軸265と、第4プラネタリギヤP4のキャリア234と第5プラネタリギヤP5のサンギヤ241とに接続されたエンジン22のクランクシャフト26と、第4プラネタリギヤP4のサンギヤ231に接続されたモータMG1の回転軸と、第5プラネタリギヤP5のリングギヤ242に接続されたモータMG2の回転軸と、の4軸を回転要素とするいわゆる4要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができる。この4要素タイプの動力分配統合機構として機能する際の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係とを示す共線図を図13に示す。図中、左端のR5軸は、モータMG2の回転軸の回転数Nm2である第5プラネタリギヤP5のリングギヤ242の回転数を示し、R4,C5軸は、駆動軸265の回転数Ndである第4プラネタリギヤP4のリングギヤ242の回転数を示すと共に第5プラネタリギヤP5のキャリア234の回転数を示し、C4,S5軸は、エンジン22の回転数Neである第4プラネタリギヤP4のキャリア234の回転数を示すと共に第5プラネタリギヤP5のサンギヤ241の回転数を示す。そして、右端のS4軸は、モータMG1の回転軸の回転数Nm1である第4プラネタリギヤP4のサンギヤ231の回転数を示す。この共線図は、各回転要素に作用するトルクを共線を梁に見立てたときにこの梁に作用する力と同一視することができるものである。したがって、各回転要素に作用するトルク或いは作用させるべきトルクを、同様の力が作用している梁の釣り合いを解くことにより計算することができる。なお、図中、ρ4は第4プラネタリギヤP4のギヤ比(サンギヤ231の歯数/リングギヤ232の歯数)であり、ρ5は第5プラネタリギヤP5のギヤ比(サンギヤ241の歯数/リングギヤ242の歯数)である。
また、動力分配統合機構230は、クラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオフとすることにより、第5プラネタリギヤP5のリングギヤ242に接続された駆動軸265およびモータMG2の回転軸と、第4プラネタリギヤP4のキャリア234と第5プラネタリギヤP5のサンギヤ241とに接続されたエンジン22のクランクシャフト26と、第4プラネタリギヤP4のサンギヤ231に接続されたモータMG1の回転軸と、の3軸を回転要素とするいわゆる3要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができる。この場合の共線図を図14に示す。
さらに、動力分配統合機構230は、クラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオンとすることにより、前述の4要素タイプにおける駆動軸265の連結位置を第5プラネタリギヤP5のキャリア244から第5プラネタリギヤP5のリングギヤ242に変更すると共にキャリア244の回転を固定するものとして、エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に直接出力させるものとして機能させることができる。この場合の共線図を図15に示す。図示するように、エンジン22からの動力は、第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232(第5プラネタリギヤP5のキャリア244)を支点として逆回転して駆動軸265に直接出力される。
この他、動力分配統合機構230は、クラッチC5とクラッチC6とを共にオンとしブレーキB3をオフとすることにより、駆動軸265とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1,MG2の回転軸とを同一の回転数で回転、即ち、一体回転させることもできる。なお、こうしたクラッチC5,C6やブレーキB3のオンオフ制御はハイブリッド用電子制御ユニット70により行なわれている。
このように、クラッチC5をオンとすると共にクラッチC6をオフとしブレーキB3をオフとしたりクラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオフとすることにより動力分配統合機構230をエンジン22からの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸265に出力する4要素タイプの動力分配統合機構や3要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができ、クラッチC3をオフとすると共にクラッチC4をオンとしブレーキB2をオンとすることにより動力分配統合機構130をエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に直接出力させることができるものとして機能させることができる。したがって、第3実施例のハイブリッド自動車220においても実施例のハイブリッド自動車20と同様のパターンで走行させることができる。この第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70で実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートを図16に示す。
この駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、図4のステップS100〜S120の処理と同様に、アクセル開度Accや車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,要求充放電パワーPb*,シフトポジションSPなどの制御に必要なデータを入力し(ステップS500)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸165に要求される駆動要求トルクTd*を設定すると共に設定した駆動要求トルクTd*と要求充放電パワーPb*とに基づいて車両要求パワーP*を設定し(ステップS510)、設定した車両要求パワーP*に基づいてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS520)。ここで、車速Vについては、後述するステップS530によりシフトポジションSPが後進走行可能なポジションにあると判定されたときには後進方向を正として扱うものとし、これに伴って駆動要求トルクTd*も後進走行中には後進方向を正として扱うと共にモータMG1やモータMG2のトルクも逆回転の方向を正として扱う。
次に、シフトポジションSPを調べる(ステップS530)。シフトポジションSPが前進走行可能なポジション、即ち、DレンジやBレンジと判定されると、動力分配統合機構230を4要素タイプの動力分配統合機構(図13の共線図の状態)として機能させるようクラッチC5をオンとすると共にクラッチC6をオフとしブレーキB3をオフとして(ステップS540)、エンジン要求パワーPe*を出力可能なエンジン22の運転ポイントのうち効率よく運転できるポイントをエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定すると共に(ステップS550)、動力分配統合機構230を4要素タイプの動力分配統合機構として機能させたときの、上述の第2実施例のハイブリッド自動車120における式(5),(6)の関係式の第2プラネタリギヤP2のギヤ比ρ2を第4プラネタリギヤP4のギヤ比ρ4に置き換えると共に第3プラネタリギヤP3のギヤ比ρ3を第5プラネタリギヤP5のギヤ比ρ5に置き換えた関係式を用いてモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS560)。なお、シフトポジションSPが前進走行可能なポジションにあるときには、常に動力分配統合機構230を4要素タイプの動力分配統合機構として機能させる場合に限定されず、必要に応じて、クラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオフとして動力分配統合機構230を3要素タイプの動力分配統合機構として機能させるものとしてもよい。このとき、エンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*の設定は、実施例のハイブリッド自動車20における図4の駆動制御ルーチンのステップS150,S160と同様の処理により行なうことができる。また、例えば、車両が比較的低車速で走行あるいは停車しているときに比較的低トルクが要求されたときには、エンジン22の運転を停止し、動力分配統合機構230を4要素タイプの動力分配統合機構として機能させているときにはモータMG1,MG2の両方を用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸65に出力し、動力分配統合機構230を3要素タイプの動力分配統合機構として機能させているときにはモータMG2のみを用いて要求駆動トルクTd*を駆動軸265に出力するものとしてもよい。
一方、シフトポジションSPが後進走行可能なポジション、即ち、Rレンジと判定されると、動力分配統合機構230をエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に直接出力させるものとして機能させるようクラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオンとする(ステップS570)。クラッチC5,C6とブレーキB3のオンオフの切替動作は、例えば、エンジン22が運転停止の状態にあるときにはブレーキB3を係合した後にエンジン22を始動し、その後にクラッチC6を滑りを伴って摩擦係合することにより行なわれ、エンジン22が運転中の状態にあるときにはクラッチC6を係合した後にブレーキB3を滑りを伴って摩擦係合またはクラッチC6とブレーキB3とを同時に摩擦係合することにより行なわれる。その後、エンジン22の回転数Ne*を、モータMG2の回転数Nm2と第5プラネタリギヤP5のギヤ比ρ5(或いはモータMG1の回転数Nm1と第4プラネタリギヤP4のギヤ比ρ4)とを用いて計算された値(Nm2/ρ5)に設定すると共に(ステップS580)、エンジン要求パワーPe*を回転数Ne*で割った値をエンジン22の目標トルクTe*として設定し(ステップS590)、次式(9)の関係式を満たすようモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS600)。
Figure 2005081930
こうしてエンジン22の目標トルクTe*,モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU50にそれぞれ送信して(ステップS610)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22から目標トルクTe*に見合うトルクが出力されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、目標トルクTm1*,Tm2*を受信したモータECU50は、目標トルクTm1*でモータMG1が駆動されると共に目標トルクTm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ51,52のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した第3実施例のハイブリッド自動車220によれば、クラッチC5をオンとすると共にクラッチC6をオフとしブレーキB3をオフとすることにより動力分配統合機構230を4要素タイプの動力分配統合機構として機能させてエンジン22からの動力をバッテリ60への充放電なしに或いは充放電を伴ってトルク変換して駆動軸265に出力して走行することができ、後進走行時には、クラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしクラッチC3をオンとすることによりエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に出力して走行することができる。したがって、後進走行時にモータMG2だけの動力により走行するものに比して、モータMG2の負荷を小さくすることができる。この結果、モータMG2の定格値の小さなものを用いることができる。しかも、クラッチC5,C6やブレーキB3のオンオフにより行なうから、後進走行の際に専用のギヤを用いるものに比して装置全体を小型化することができる。また、クラッチC5をオフとすると共にクラッチC6をオンとしブレーキB3をオフとすることにより動力分配統合機構230を3要素タイプの動力分配統合機構として機能させてエンジン22からの動力をトルク変換して駆動軸265に出力して走行することができ、クラッチC5とクラッチC6とを共にオンとしブレーキB3をオフとすることにより駆動軸265とエンジン22のクランクシャフト26とモータMG1,MG2の回転軸と一体回転させた状態で走行することもできる。このように、クラッチC5,C6やブレーキB3のオンオフを切り替えて種々の形態で駆動軸165に動力を出力できるから、車両の状態や運転者の操作に応じて適当にクラッチC5,C6やブレーキB3のオンオフを切り替えることにより、車両全体のエネルギ効率をより向上させることができる。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、第4プラネタリギヤP4のサンギヤ231にモータMG1を接続し、第4プラネタリギヤP4のキャリア234と第5プラネタリギヤP5のサンギヤ231とにエンジン22のクランクシャフト26を接続し、第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232と第5プラネタリギヤP5のキャリア244とにクラッチC5を介して駆動軸265を接続し、第5プラネタリギヤP5のリングギヤ242にクラッチC6を介して駆動軸265を接続し、第4プラネタリギヤP4のリングギヤ232(第5プラネタリギヤP5のキャリア244)をブレーキB3を介してケースに接続するものとしたが、接続関係はこれに限定されるものではなく、動力分配統合機構230を、エンジン22からの動力をモータMG1,MG2によりトルク変換して駆動軸265に出力できるものとして機能させることができると共にエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に出力できるものとして機能させることができるものであれば、如何なる接続関係としてもよい。例えば、駆動軸265の連結位置とエンジン22のクランクシャフト26の連結位置とを入れ替えるものとしてもよい。また、図17の変形例のハイブリッド自動車220Bの部分構成図に示すように、第4プラネタリギヤP4bのサンギヤ231にモータMG1の回転軸を接続し、キャリア234にエンジン22のクランクシャフト26を接続し、リングギヤ232にブレーキB3bを介してケースに接続し、第5プラネタリギヤP5bのサンギヤ241に第4プラネタリギヤP4bのキャリア234を接続すると共にエンジン22のクランクシャフト26を接続し、キャリア244に第4プラネタリギヤP4bのリングギヤ232を接続し、リングギヤ242にモータMG2の回転軸を接続すると共にギヤ機構66を接続した動力分配統合機構230Bを備えるものとしてもよい。この動力分配統合機構230Bは、いわゆる4要素タイプの動力分配統合機構として機能させることはできないが、3要素タイプの動力分配統合機構として機能させることができると共にエンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に直接出力させるものとして機能させることはできる。
上述した各実施例やその変形例では、エンジン22とモータMG1とモータMG2と動力分配統合機構30,130,230とを備え駆動軸65,165,265に動力を出力する動力出力装置を自動車に搭載するものとしたが、こうした動力出力装置を自動車以外の列車などの車両や船舶,航空機などの移動体に搭載するものとしてもよいし、建設機器などの移動しない設備の動力源として用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 3要素タイプの動力分配統合機構として機能させた際の動力分配統合機構30における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸65に出力させる際の動力分配統合機構30における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例とエンジン要求パワーPe*とにより目標回転数Ne*および目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車20Bの部分的な構成の概略を示す部分構成図である。 第2実施例の動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 4要素タイプとして機能させた際の動力分配統合機構130における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸165に出力させる際の動力分配統合機構130における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第3実施例の動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 4要素タイプとして機能させた際の動力分配統合機構230における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 3要素タイプとして機能させた際の動力分配統合機構230における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン22からの動力を逆回転させて駆動軸265に出力させる際の動力分配統合機構230における回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車220Bの部分的な構成の概略を示す部分構成図である。
符号の説明
20,20B,120,220,220B ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31,41,131,141,231,241 サンギヤ、32,42,132,142,232,242 リングギヤ、33,43,133,143,233,243 ピニオンギヤ、34,44,134,144,234,244 キャリア、50 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、51,52 インバータ、53,54 回転位置検出センサ、60 バッテリ、62 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、64 電力ライン、65,165,265 駆動軸、66 ギヤ機構、68 デファレンシャルギヤ、69a,69b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、P1〜P5 プラネタリギヤ、MG1,MG2 モータ、C1,C2,C3,C4,C5,C6 クラッチ、B1,B2,B3 ブレーキ。

Claims (16)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    発電可能な第1の電動機と、
    発電可能な第2の電動機と、
    前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記第1の電動機の回転軸と前記第2の電動機の回転軸とが連結される3軸以上の複数の軸を有し該複数の軸のうちの2軸の回転数が決定されると残余の軸の回転数が決定されると共に該複数の軸のうちの所定の第1の軸の回転を停止させることにより残余の軸のうちの少なくとも2軸の回転数を逆転させ、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記第1の電動機と前記第2の電動機とによりトルク変換させて前記駆動軸に出力させるための第1の出力態様と前記内燃機関からの動力を逆回転させて前記駆動軸に出力させるための第2の出力態様とを切り替えて前記複数の軸に入出力される動力の収支をもって前記駆動軸に動力を出力させる多軸式動力入出力手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの一方の軸に連結された第2の軸と前記第1の電動機の回転軸に連結された第3の軸の3軸を有し前記第2の電動機の回転軸に該第1の軸および該第2の軸のうちの一方の軸が連結され前記3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力が入出力される3軸式動力入出力手段と、前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの前記第2の軸に連結されていない他方の軸と前記第1の軸との連結および該連結の解除を行なう第1連結解除手段と、前記他方の軸と前記第3の軸との連結および該連結の解除を行なう第2連結解除手段と、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除とを行なう停止解除手段とを備える手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記多軸式動力入出力手段は、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸とを連結すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸との連結を解除し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸との連結を解除すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸とを連結し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段である請求項2記載の動力出力装置。
  4. 前記3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなる請求項2または3記載の動力出力装置。
  5. 前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの一方の軸に連結された第2の軸と前記第1の電動機の回転軸に連結された第3の軸と前記第2の電動機の回転軸に連結された第4の軸の4軸以上を有し、前記内燃機関の出力軸および前記駆動軸のうちの前記第2の軸に連結されていない他方の軸と前記第1の軸との連結および該連結の解除を行なう第1連結解除手段と、前記他方の軸と前記第3の軸との連結および該連結の解除を行なう第2連結解除手段と、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除を行なう停止解除手段とを備える手段である請求項1記載の動力出力装置。
  6. 前記多軸式動力入出力手段は、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸とを連結すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸との連結を解除し前記停止解除手段により前記第1の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記第1連結解除手段により前記他方の軸と前記第1の軸との連結を解除すると共に前記第2連結解除手段により前記他方の軸と前記第3の軸とを連結し前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段である請求項5記載の動力出力装置。
  7. 前記多軸式動力入出力手段は、前記第1の軸と前記第2の軸と前記第3の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第1の3軸式動力入出力手段と、前記第4の軸と前記1の軸に連結された第5の軸と前記第2の軸に連結された第6の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第2の3軸式動力入出力手段とを備える手段である請求項5または6記載の動力出力装置。
  8. 前記第1の3軸式動力入出力手段および/または前記第2の3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなる請求項7記載の動力出力装置。
  9. 前記多軸式動力入出力手段は、前記複数の軸として前記第1の軸と前記駆動軸に連結された第2の軸と前記内燃機関の出力軸に連結された第3の軸と前記第1の電動機に連結された第4の軸の4軸以上を有し、前記第2の電動機の回転軸に前記第2の軸および前記第3の軸の一方の軸が連結され、前記第1の軸の回転の停止および該停止の解除を行なう停止解除手段を備える手段である請求項1記載の動力出力装置。
  10. 前記多軸式動力入出力手段は、前記停止解除手段により前記第1の回転の停止を解除することにより前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させ、前記停止解除手段により前記第1の軸の回転を停止することにより前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力を出力させる手段である請求項9記載の動力出力装置。
  11. 前記多軸式動力入出力手段は、前記第1の軸と前記第2の軸と前記第3の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第1の3軸式動力入出力手段と、前記第4の軸と前記1の軸に連結された第5の軸と前記第2の軸に連結された第6の軸の3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される第2の3軸式動力入出力手段とを備える手段である請求項9または10記載の動力出力装置。
  12. 前記第1の3軸式動力入出力手段および/または前記第2の3軸式動力入出力手段は、遊星歯車機構により構成されてなる請求項11記載の動力出力装置。
  13. 通常時には前記第1の出力態様で前記駆動軸に動力が出力されるよう前記多軸式動力入出力手段を制御し、前記駆動軸に要求される動力が該駆動軸を逆回転させる動力であると共に所定の出力条件が成立したときには前記第2の出力態様で前記駆動軸に動力が出力されるよう前記多軸式動力入出力手段を制御する切替制御手段を備える請求項1ないし12いずれか記載の動力出力装置。
  14. 請求項1ないし13いずれか記載の動力出力装置であって、
    操作者の操作に基づいて前記駆動軸に出力すべき要求動力を設定する要求動力設定手段と、
    該設定された要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
    該設定された目標動力に見合う動力が前記内燃機関から出力されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の電動機と前記第2の電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
    を備える動力出力装置。
  15. 請求項14記載の動力出力装置であって、
    前記第1の電動機および前記第2の電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    該蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき要求電力を設定する要求電力設定手段と、
    を備え、
    前記目標動力設定手段は、前記設定された要求動力と前記設定された要求電力とに基づいて前記目標動力を設定する手段である
    動力出力装置。
  16. 請求項1ないし15いずれか記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が機械的に連結されてなる自動車。
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