JP2005078844A - クリック機構 - Google Patents

クリック機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2005078844A
JP2005078844A JP2003304911A JP2003304911A JP2005078844A JP 2005078844 A JP2005078844 A JP 2005078844A JP 2003304911 A JP2003304911 A JP 2003304911A JP 2003304911 A JP2003304911 A JP 2003304911A JP 2005078844 A JP2005078844 A JP 2005078844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic contact
click
contact portion
portions
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003304911A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemasa Takahashi
重正 高橋
Hideaki Sasaki
秀明 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd filed Critical Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2003304911A priority Critical patent/JP2005078844A/ja
Publication of JP2005078844A publication Critical patent/JP2005078844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

【課題】例え小型化しても容易にクリック数を増加することができ、且つ確実なクリック感覚が得られるクリック機構を提供する。
【解決手段】弾接部24a,24bを備えたクリックバネ22と、弾接部24a,24bが係合する溝部33を備えた凹凸部35を具備するつまみ30とからなり、クリックバネ22とつまみ30とを相対的に回転移動させたときに、弾接部24a,24bが溝部33に係合・離脱を繰り返すことで、クリック感覚が生じる構造のクリック機構である。第1の弾接部24aが溝部33のいずれかに係合してから次の溝部33に係合するまでの非係合状態の間に、第二の弾接部24bが溝部33のいずれかに係合するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転式電子部品やスライド式電子部品等に用いられるクリック機構に関するものである。
従来、例えば回転式スイッチ等の回転式電子部品において、特許文献1に示すように、回転つまみを回転したときに、その回転に応じてクリック感覚を生じさせるためのクリック機構を設けることがある。図7はこの種従来のクリック機構の一例の基本構成を示す図である。同図に示すようにこのクリック機構は、円板状の回転部材120の上部に、図示しない他の部材に固定されたリング状のクリックバネ110を設置し、その際回転部材120にリング状に設けた凹凸部123をクリックバネ110に設けた弾接部112に弾接させ、クリックバネ110に対して回転部材120を回転することで、弾接部112を前記凹凸部123を構成する溝部121と凸部122に交互に係合させ、これによってクリック感覚が連続して生じていくようにしている。
そして上記構成のクリック機構では、弾接部112が溝部121に係合する毎に一回のクリック感覚を生じるため、例えば回転部材120を所定角度回転した際にクリック感覚を生じる回数(以下「クリック数」という)は、回転部材120に設けた凹凸部123の数によって決まり、そのためクリック数を増やす場合は、回転部材120の凹凸部123の数を増やす必要があった。
また従来、例えば特許文献2の図6に示すように、リング状のクリックバネの180°対向する位置に2個の弾接部を設けたものもあるが、このクリック機構においても、クリックバネの2個の弾接部が、クリック板の係合穴に同時に係合するので、クリック数を増やす場合は、上記の場合と同様に、回転部材の凹凸部の数を増やす必要があった。
しかしながら、上記図7に示す構成のクリック機構を搭載した回転式電子部品の小型化等の要求に伴って回転部材120が小型化された場合、凹凸部123の数を増加することは困難となっていた。また例え凹凸部123の数を増加することができたとしても、こんどは各溝部121の幅寸法が小さくなってしまい、弾接部112が係合する際に溝部121内に十分に落ち込むことができず、しっかりとしたクリック感覚が生じなくなってしまうという問題点もあった。
特開2003−123590号公報 特開2002−93279号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、例え小型化しても容易にクリック数を増加することができ、且つ確実なクリック感覚が得られるクリック機構を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、弾接部を設けた第一の部材と、前記弾接部が係合するクリック係合部を設けた第二の部材とを具備し、前記第一の部材と前記第二の部材が相対的に移動することで前記弾接部が前記クリック係合部に係合・離脱を繰り返してクリック感覚を生じるクリック機構において、前記第一の部材に設けた弾接部と前記第二の部材に設けたクリック係合部とをいずれも複数設け、且つこれら複数の弾接部とクリック係合部は、弾接部のいずれかが前記クリック係合部のいずれかに係合してから次のクリック係合部に係合するまでの非係合状態の間に、他のいずれかの弾接部がクリック係合部のいずれかに係合する位置に設置されていることを特徴とするクリック機構にある。
また請求項2に記載の発明は、複数の弾接部を設けた第一の部材と、前記弾接部が係合する複数のクリック係合部を、隣り合うクリック係合部を中心軸から見た場合、各クリック係合部間がなす各中心角が互いに等しくなる同一円周上の位置に設けた第二の部材とを具備し、前記第一の部材と前記第二の部材が前記中心軸周りで相対的に回転することで前記弾接部が前記クリック係合部に係合・離脱を繰り返してクリック感覚を生じるクリック機構において、前記クリック係合部の数をnとしたとき、前記弾接部が2個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす前記中心軸から見た中心角の値が(180+180/n)°であり、前記弾接部が3個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に(120+120/n)°であり、前記弾接部が4個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第三の弾接部を設ける位置と第四の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に(90+90/n)°であることを特徴とする。
ここで、中心角とは、中心軸と2個の弾接部を設ける位置とを結んだ2本の線のなす内角を示す。請求項3に記載の発明の具体例を示すと、クリック係合部の数を例えば12個(n=12)としたとき、弾接部が2個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が195°となり、弾接部が3個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に130°となり、弾接部が4個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第三の弾接部を設ける位置と第四の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に97.5°となる。
また、クリック係合部の数を24個(n=24)としたときは、弾接部が2個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が187.5°となり、弾接部が3個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に125°となり、弾接部が4個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第三の弾接部を設ける位置と第四の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に93.75°となる。なお、上記のクリック係合部の数は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明によれば、クリック係合部の数に比べてクリック数を増加することができる。またクリック数が増加してもクリック係合部の数を増加する必要がないので、隣り合うクリック係合部の間隔が小さくならず、各クリック感覚が確実に生じるようになる。そしてこれらのことから、クリック機構の小型化が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、第一の部材と第二の部材とを相対的に一回転した際に、弾接部の数にクリック係合部の数を乗じた数のクリック数が得られるクリック機構を構成することができるとともに、クリック感覚が等間隔に生じるクリック機構を構成することができる。また各弾接部がなす中心角が同一又は近い値なので、回転する際の第一の部材と第二の部材のクリックを発生させる係合バランスが回転位置で異なることはなく、良好な均一のクリック感を生じさせる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかる回転式スイッチ1を示す概略断面図であり、図2は回転式スイッチ1の分解斜視図である。両図に示すように回転式スイッチ1は、ケースを兼用するスイッチ基板60上面に設けた凹状の収納部61内に、摺動子50をその下面に固定した第二の部材(以下「つまみ」という)30の下部を収納し、その上に第一の部材(以下「クリックバネ部材」という)20とカバー10とを被せ、これら各部材を一体化して構成されている。以下、各構成部品について説明する。
カバー10は金属板製であり、中央につまみ30が貫通する穴11を設け、穴11の周囲に筒状の軸支部12を立設し、またカバー10の上面に下記するスイッチ基板60の突起67を貫通する穴13を設けている。カバー10の一対の対向する両側辺の中央部分からは下方向に向かって折り曲げられた足15が設けられ、また足15の両側からも下方向に向かって折り曲げられた足14が設けられている。足14はスイッチ基板60のケース69を抱え込んで一体に固定するためのものであり、足15は図示しない基板等に回転式スイッチ1を固定するためのものである。
図3はクリックバネ部材20を示す図であり、同図(a)はクリックバネ部材20の平面図、同図(b)は側面図である。クリックバネ部材20は弾性金属板製であり、カバー10の外形寸法とほぼ同じ外径寸法に形成された枠状の固定部21の内部にリング状のクリックバネ22を形成して構成されている。固定部21には下記するスイッチ基板60の突起67を貫通させるための穴25が開けられている。固定部21とクリックバネ22とは、対向する位置に設けた一対の接続部23,23によって接続されている。クリックバネ22は接続部23,23を挟む両側の円弧状部22b,22bがそれぞれ根元部分22aから斜め下方向に折り曲げられ、それぞれの円弧状部22b,22bの途中に下記するつまみ30の凹凸部35に当接する第一の弾接部24a,第二の弾接部24b(図3(a)では斜線で示す)を設けて構成されている。この図3に示すクリックバネ部材20は弾接部24a,24bを2つ設けたものである。弾接部24a,24bは、円弧状部22b,22bの一部を下方に向けてU字型に曲げて構成されている。弾接部24a,24bを設ける相対的位置は、いずれか一方の弾接部24aが下記するつまみ30に設けたクリック係合部(以下この実施の形態では「溝部」という)33のいずれかに係合してから次の溝部33に係合するまでの非係合状態の間に、他の弾接部24bが溝部33のいずれかに係合する位置としており、さらにクリック感覚が等間隔に生じるようにするため、一方の弾接部24aが溝部33のいずれかに係合してから次の溝部33に係合する間の非係合状態の中央位置で、他の弾接部24bが溝部33のいずれかに係合するように設置している。
クリックバネ22上に第一の弾接部24aと第二の弾接部24bとを設ける位置をさらに具体的に説明する。即ちこの実施の形態では、つまみ30に設けた溝部33の数をnとしたとき、図3(a)に示すように、一方の弾接部24aに180°対向する位置からさらに(180/n)°進んだ位置、即ち一方の弾接部24aを設けた位置から見た中心角が(180+180/n)°である位置に他方の弾接部24bを設置している。したがって、溝部33の数が例えば12個(n=12)であれば、弾接部24aに180°対向する位置からさらに15°進んだ位置、即ち弾接部24aと弾接部24bとのなす中心角が195°となる位置に第二の弾接部24bを設置し、溝部33の数が24個(n=24)であれば、弾接部24aに180°対向する位置からさらに7.5°進んだ位置、即ち弾接部24aと弾接部24bとのなす中心角が187.5°となる位置に第二の弾接部24bを設置する。弾接部をこの位置に設置することで、つまみ30を一回転する間に、弾接部の数に溝部33の数nを乗じた数のクリック数が得られ、且つクリック感覚が等間隔に生じることとなる。
次に、図4に示すように弾接部の数を3個及び4個にした場合における各弾接部を設置する位置を説明する。まず、同図(a)の弾接部の数を3個にした場合は、第一の弾接部26aを設けた位置から見た中心角が(120+120/n)°である位置に第二の弾接部26bを設置し、第二の弾接部26bを設けた位置から見た中心角が同じく(120+120/n)°である位置に第三の弾接部26cを設置している。したがって、溝部33の数が12個(n=12)であれば、弾接部26aと弾接部26b、及び弾接部26bと弾接部26cとのなす中心角がいずれも130°となる位置にこれらを設置し、溝部33の数が24個(n=24)であれば、弾接部26aと弾接部26b、及び弾接部26bと弾接部26cとのなす中心角がいずれも125°となる位置にこれらを設置する。
また、図4(b)の弾接部を4個にした場合は、第一の弾接部28aと第二の弾接部28bとのなす中心角、及び第二の弾接部28bと第三の弾接部28cとのなす中心角、及び第三の弾接部28cと第四の弾接部28dとのなす中心角の値がいずれも(90+90/n)°である位置にそれぞれの弾接部を設置する。この場合、溝部33の数が12個(n=12)であれば前記した中心角の値がいずれも97.5°になる位置に、溝部33の数が24個(n=24)であれば前記した中心角の値がいずれも93.75°になる位置に各弾接部を設置する。
次に図5(I)は溝部33が12個の場合のつまみ30を示す図、図5(II)は溝部33が24個の場合のつまみ30を示す図であり、それぞれ(a)は側面図、(b)は平面図である。同図及び図1,図2に示すように、つまみ30は合成樹脂を略円柱状に成形した軸部37の下面に、軸部37よりもその外径を大きくした円板状の回転型物31を一体に接続して構成されている。軸部37の外径はカバー10の穴11に回動自在に挿入されて軸支される寸法に形成され、また軸部37の下部には、その上面が穴11の下面に当接する当接部34が穴11の径よりも若干大きい径で設けられている。回転型物31の下面中央には下記するスイッチ基板60の穴64に挿入されて、つまみ30を軸支する軸突起36が設けられている。回転型物31のリング状の上面には、上記クリックバネ部材20の弾接部24(26,28)が係合する凹状の溝部(クリック係合部)33と凸状の凸部32とを交互に形成した凹凸部35が設けられている。各溝部33は隣り合う溝部33を中心軸から見た場合、各溝部33間がなす各中心角が互いに等しくなる同一円周上の位置に設けられている。そしてこの凹凸部35と前記弾接部24とによって、つまみ30を回転した際にクリック感覚を生じさせるクリック機構を構成している。
次に図2に戻り、摺動子50は弾性金属板製であり、下記するスイッチ基板60のコモンスイッチ接点68aに摺接するように摺動子50の外周側で少し下方に折り曲げられたブラシ52が、円周方向に沿ってそれぞれ120°間隔で3本設けられており、ブラシ52の先端には摺接接点52aが設けられている。また、下記するスイッチ基板60のオンオフスイッチ接点63aに摺接するブラシ53が、ブラシ52の内周側に、ブラシ52と同じく少し下方に折り曲げられて120°間隔で3本設けられており、ブラシ53の先端は摺接接点53aとなっている。また、摺動子50にはつまみ30の下面に設けた突起38(図5参照)が係合する穴51が設けられている。
スイッチ基板60はその中央につまみ30の回転型物31を収納する円形の凹部である収納部61を設け、この収納部61の内底面61aに、一枚のコモンスイッチ接点板68の表面(コモンスイッチ接点68a)と、二枚のオンオフスイッチ接点板63,63の表面(オンオフスイッチ接点63a,63a)とを露出して構成されている。ここで金属板からなるコモンスイッチ接点板68及びオンオフスイッチ接点板63,63にはそれぞれ一本ずつ金属板製の端子板65が接続されており、コモンスイッチ接点板68及びオンオフスイッチ接点板63,63をモールド樹脂製のケース69内にインサート成形した際に、三本の端子板65はケース69の側面から突出させる。またケース60の内底面61a中央にはつまみ30の下面に設けた軸突起36を回転自在に挿入する穴64が設けられ、またケース69の上面にはカバー10とクリックバネ部材20を位置決めする突起67が設けられている。なおオンオフスイッチ接点63a,63aはコモンスイッチ接点68aの内側の円周上に設置され、これによってオンオフスイッチ接点63a,63aは、摺動子50の内側に設けたブラシ53の摺接接点53aに摺接し、コモンスイッチ接点68aは外側に設けたブラシ52の摺接接点52aに摺接する。
次に回転式スイッチ1の組立方法を説明する。図2においてまず予めつまみ30の回転型物31の下面に摺動子50を取り付ける。その際つまみ30の突起38(図1参照)を摺動子50の穴51に挿入し突起38の先端を熱カシメして固定する。次に、スイッチ基板60の収納部61内に摺動子50を取り付けたつまみ30の回転型物31を回動自在に収納し、その上にクリックバネ部材20とカバー10とを載置する。その際スイッチ基板60の突起67をクリックバネ部材20の穴25とカバー10の穴13に挿入して位置決めし、またつまみ30の軸部37をカバー10の穴11から上方に回動自在に突出する。そしてカバー10の足14をスイッチ基板60の下面に折り曲げれば、回転式スイッチ1が完成する。
以上のようにして組み立てられた回転式スイッチ1は、図1に示すように軸突起36がスイッチ基板60の穴64により軸支され、且つ軸部37がカバー10の軸支部12により軸支されていることにより、つまみ30と摺動子50とが回転可能な状態で支持されている。そして、クリックバネ22に設けた二つの弾接部24a,24bが、何れもつまみ30の凹凸部35に当接(弾接)している。
次に回転式スイッチ1の動作を説明する。つまみ30を回転するとこれと一体に摺動子50が回転し、摺動子50の摺接接点52aがオンオフスイッチ接点63a上を摺接すると同時に摺動子50の摺接接点53aがコモンスイッチ接点68a上を摺接することで、コモンスイッチ接点68aとオンオフスイッチ接点63a間で所望のオンオフ出力が得られ、三本の端子板65からこのオンオフ出力が外部に取り出される。同時につまみ30が回転することでクリックバネ部材20の弾接部24a,24bがつまみ30の凹凸部35上を弾接しながら移動する。これにより弾接部24a,24bが溝部33に係合・離脱を繰り返すことでクリック感覚を生じる。
弾接部24a,24bの溝部33への係合・離脱の動作を詳細に説明する。図6はクリックバネ22に2個の弾接部24a,24bを図3に示す配置で設け、つまみ30の溝部33を12個とした回転式スイッチ1のつまみ30を回転したときの、弾接部24a,24bとつまみ30の溝部33との位置関係を示す図である。つまみ30を回転する前の状態では、同図(a)に示すように、第一の弾接部24aが溝部33aに係合しており、第二の弾接部24bは溝部33cと33dとの中間部に位置している。そして、その状態からつまみ30を同図の矢印Aで示す方向に回転すると、同図(b)に示すように弾接部24aは溝部33aから抜け出して、次の溝部33bとの間の凸部32aに乗り上げて、非係合状態となる。その状態からさらにつまみ30を矢印A方向に回転させると、同図(c)に示すように、弾接部24aが溝部33aと33bの中間部に来たときに、第二の弾接部24bが溝部33dに係合し、クリック感覚を生じる。さらにつまみ30を矢印A方向に回転すると、同図(d)に示すように、弾接部24bが溝部33dから抜け出して、溝部33dと次の溝部33eとの間の凸部32bに乗り上げて、弾接部24bが非係合状態となる。さらにつまみ30を矢印A方向に回転すると、同図(e)に示すように弾接部24bが溝部33dと33eの中間部に来たときに、弾接部24aが次の溝部33bに係合し、このとき再びクリック感覚を生じる。このように、弾接部24a,24bのいずれかが、溝部33のいずれかに係合してから次の溝部33に係合するまでの非係合状態の間に、他のいずれかの弾接部24a,24bが溝部33のいずれかに係合することで、各弾接部24a,24bの係合状態が等間隔に順番に訪れることになり、クリック数が溝部31の数の二倍に増加することとなる。
即ち本実施の形態は、図3に示す位置に弾接部24a,24bを配置したことで、弾接部24aの溝部33への係合と弾接部24bの溝部33への係合とが交互で、且つこれらの係合が等しい間隔で生じる。これは、図4(a)に示す位置に三つの弾接部26を配置し、或いは図4(b)に示す位置に四つの弾接部28を配置したときも同様であり、図4(a)に示す場合は3個の弾接部26a,26b,26cが順番に等間隔にいずれかの溝部33に係合してゆき、図4(b)に示す場合は4個の弾接部28a,28b,28c,28dがいずれかの溝部33に順番に等間隔に係合していく。
以上本発明の実施の形態例を説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において以下に示すような種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、クリック係合部が溝部である場合を説明したが、クリック係合部は溝部に限られず、穴や凸部等の他の形状であってもよく、要は弾接部が係合し、クリック感覚を生じるものであればよい。
また等間隔にクリック感覚が生じなくても良いのであれば、クリックバネ22上に弾接部を設ける位置は、上記図3及び図4に示す位置でなくてもよく、いずれかの弾接部が溝部に係合してから次の溝部に係合するまでの非係合状態の間に、他の弾接部がいずれかの溝部に係合する位置であればよい。
また、つまみに設けた溝部は等間隔に配置するものに限られない。即ち隣り合う溝部のなす中心角が総て等しいものでなくともよい。また、溝部及び弾接部は円周上に配置したものに限られず、いずれかの弾接部が溝部に係合してから次の溝部に係合するまでの非係合状態の間に、他の弾接部がいずれかの溝部に係合する位置にあるという関係を満たせば、直線、或いは他の曲線に沿って配置してもよい。また上記実施の形態では第一の部材であるクリックバネ部材20を固定側とし、第二の部材であるつまみ30を回転側としたが、第一の部材を回転側、第二の部材を固定側としてもよく、要は第一の部材と第二の部材が相対的に移動するクリック機構であれば良い。
本発明の一実施の形態例にかかる回転式スイッチ1を示す概略断面図である。 回転式スイッチ1の分解斜視図である。 2つの弾接部を具備したクリックバネ部材20を示す図であり、同図(a)はクリックバネ部材20の平面図、同図(b)はクリックバネ部材20の側面図である。 他のクリックバネ22を示す図であり、図4(a)は弾接部を3つ設けたクリックバネ22を示す図であり、図4(b)は弾接部を4つ設けたクリックバネ22を示す図である。 図5(I)は、溝部33が12個の場合のつまみ30を示す図、図5(II)は溝部33が24個の場合のつまみ30を示す図であり、それぞれ(a)は側面図、(b)は平面図である。 つまみ30を回転したときの、クリックバネ22の弾接部とつまみ30の溝部との位置関係を説明する図である。 従来のクリック機構を示す図である。
符号の説明
1 回転式スイッチ
10 カバー
20 クリックバネ部材(第一の部材)
22 クリックバネ
24 弾接部
26 弾接部
28 弾接部
30 つまみ(第二の部材)
31 回転型物
32 凸部
33 溝部(クリック係合部)
35 凹凸部
50 摺動子
52 ブラシ
52a 摺接接点
53 ブラシ
53a 摺接接点
60 スイッチ基板
63 オンオフスイッチ接点板
63a オンオフスイッチ接点
68 コモンスイッチ接点板
68a コモンスイッチ接点

Claims (2)

  1. 弾接部を設けた第一の部材と、
    前記弾接部が係合するクリック係合部を設けた第二の部材とを具備し、
    前記第一の部材と前記第二の部材が相対的に移動することで前記弾接部が前記クリック係合部に係合・離脱を繰り返してクリック感覚を生じるクリック機構において、
    前記第一の部材に設けた弾接部と前記第二の部材に設けたクリック係合部とをいずれも複数設け、
    且つこれら複数の弾接部とクリック係合部は、弾接部のいずれかが前記クリック係合部のいずれかに係合してから次のクリック係合部に係合するまでの非係合状態の間に、他のいずれかの弾接部がクリック係合部のいずれかに係合する位置に設置されていることを特徴とするクリック機構。
  2. 複数の弾接部を設けた第一の部材と、
    前記弾接部が係合する複数のクリック係合部を、隣り合うクリック係合部を中心軸から見た場合、各クリック係合部間がなす各中心角が互いに等しくなる同一円周上の位置に設けた第二の部材とを具備し、
    前記第一の部材と前記第二の部材が前記中心軸周りで相対的に回転することで前記弾接部が前記クリック係合部に係合・離脱を繰り返してクリック感覚を生じるクリック機構において、
    前記クリック係合部の数をnとしたとき、
    前記弾接部が2個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす前記中心軸から見た中心角の値が(180+180/n)°であり、
    前記弾接部が3個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に(120+120/n)°であり、
    前記弾接部が4個の場合には、第一の弾接部を設ける位置と第二の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第二の弾接部を設ける位置と第三の弾接部を設ける位置とのなす中心角、及び第三の弾接部を設ける位置と第四の弾接部を設ける位置とのなす中心角の値が共に(90+90/n)°であることを特徴とするクリック機構。
JP2003304911A 2003-08-28 2003-08-28 クリック機構 Pending JP2005078844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304911A JP2005078844A (ja) 2003-08-28 2003-08-28 クリック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304911A JP2005078844A (ja) 2003-08-28 2003-08-28 クリック機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005078844A true JP2005078844A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34408473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003304911A Pending JP2005078844A (ja) 2003-08-28 2003-08-28 クリック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005078844A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194008A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転操作型電子部品
CN100365748C (zh) * 2005-09-27 2008-01-30 黄玉林 旋扭式挡位开关和起重机电气***微型化操作控制装置
KR100823906B1 (ko) 2005-11-25 2008-04-21 알프스 덴키 가부시키가이샤 로터리 스위치
JP2011243604A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP2012054058A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP5012801B2 (ja) * 2006-07-13 2012-08-29 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池車
JP2016173906A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 アルプス電気株式会社 節度機構

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100365748C (zh) * 2005-09-27 2008-01-30 黄玉林 旋扭式挡位开关和起重机电气***微型化操作控制装置
KR100823906B1 (ko) 2005-11-25 2008-04-21 알프스 덴키 가부시키가이샤 로터리 스위치
JP2007194008A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転操作型電子部品
JP4720515B2 (ja) * 2006-01-18 2011-07-13 パナソニック株式会社 回転操作型電子部品
JP5012801B2 (ja) * 2006-07-13 2012-08-29 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池車
JP2011243604A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP2012054058A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP2016173906A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 アルプス電気株式会社 節度機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI314749B (ja)
TWI469174B (zh) Electrical parts of the detent mechanism
JP2002329547A (ja) 電源プラグ
JP2005078844A (ja) クリック機構
JP2005259634A (ja) 回転型電気部品
KR101947762B1 (ko) 전기 부품의 클릭 기구
JP2014135136A (ja) プッシュスイッチ
JP2004178989A (ja) 回転式スイッチ
JP5463245B2 (ja) 回転式電子部品
JP2010121742A (ja) ヒンジ構造及び電子装置
JP4718429B2 (ja) 回転式電子部品
JP4036164B2 (ja) デジタルカメラおよびスイッチ装置
JP4935517B2 (ja) 回転つまみのストッパー構造
JP2005203322A (ja) 基板への電子部品取付構造
JP4703526B2 (ja) 多機能型電子部品
JP6643137B2 (ja) クリック機構付き回転式電子部品
JP2006079966A (ja) 回転操作型電子部品
TW201340154A (zh) 電子零件的掣子機構
JP5740317B2 (ja) 電気部品のクリック機構
JP5180725B2 (ja) 回転型摺動子連結体及び回転式電子部品
JP2010085253A (ja) ロータリエンコーダ
JP6643150B2 (ja) 回転式電子部品
JP4691485B2 (ja) 嵌合構造
JP5731371B2 (ja) 回転式電子部品
TWI546838B (zh) Electronic parts of the detent institutions

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930