JP2005076752A - 磁性流体緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御装置が故障する等してコイルへの通電電流が遮断された場合でも、通電時のソフト特性よりも大きな減衰特性を得ることができる磁性流体緩衝器の提供。
【解決手段】 流体通路PAに、通電電流の大きさに応じて磁力を発生するコイル10と、コイル10が磁力を発生しているときに流体通路PAを開口させ、コイル10が磁力を発生していないときに流体通路PAを絞る第1及び第2のディスクバルブ11、12を設けた。これにより、コイル10が磁力を発生しているときには、ディスクバルブ11、12が流体通路PAを開口し、コイル10への通電電流に応じて流体通路PAを流通する磁性流体の粘度を変化させ、減衰特性をソフト特性とハード特性との間で調整できる。また、コイル10が磁力を発生していないときには、ディスクバルブ11、12が流体通路PAを絞るので、減衰特性をソフト特性よりも大きな減衰特性にできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁性流体を用いて減衰特性を調整するようにした磁性流体緩衝器に関し、特に、自動車や鉄道車両等に搭載されて好適な磁性流体緩衝器に関する。
従来、自動車等の車両に搭載され、磁性流体を用いて減衰特性を調整するようにした磁性流体緩衝器としては、例えば、シリンダ内に磁性流体を充填すると共に、シリンダ内を移動するピストンにコイルを巻装して設け、当該コイルとシリンダの内周壁との間に形成されたギャップ(流体通路)を磁性流体が流通するように構成したものが知られている(特許文献1参照)。
そして、コイルに対する通電電流の値を調整することで、ギャップを横切る磁力の大きさを調整、すなわち、磁束密度を変化させることによって、ギャップを流通する磁性流体の粘度を変化(コイルに対する通電電流の値を大きくすると高粘度となる)させるようにし、これにより、ギャップを流通する磁性流体の流動抵抗が調整されて、減衰特性を変化させるようにしている。
米国特許第5,277,281号公報
ところで、上述した従来技術における磁性流体緩衝器によれば、通電電流によりギャップを流通する磁性流体の粘度を変化させることによって、磁性流体緩衝器の減衰特性を、ソフト特性からハード特性へ変化させるようにしている。したがって、例えば、制御装置(コントローラ)の故障やコイルの断線等により、コイルへの通電電流が遮断された場合には、磁性流体が低粘度のままとなり、ソフト特性で固定されてしまう。この場合、減衰力が不足し、例えば、車両がロール挙動を起こすような状態であるときに、ロール挙動を充分に抑えることができず、走行安定性が低下するといった問題が生じる。
そこで、本発明では、制御装置の故障等によりコイルへの通電電流が遮断された場合においても、ソフト特性よりも大きな減衰特性を得ることができる磁性流体緩衝器を提供することを目的とする。
本発明における請求項1に記載の発明は、磁力の大きさに応じて粘度変化する磁性流体を内部に備えたシリンダと、該シリンダ内に摺動自在に嵌挿されシリンダ内を2室に画成するピストンと、該ピストンの前記シリンダ内の摺動によって前記磁性流体が流通する流体通路と、を備えた磁性流体緩衝器において、前記流体通路には、通電電流の大きさに応じて磁力を発生するコイルと、該コイルが磁力を発生しているときに前記流体通路を開口させ、前記コイルが磁力を発生していないときに前記流体通路を絞る絞り手段と、を設けたことを特徴とする。
また、本発明における請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の磁性流体緩衝器において、前記ピストンのピストン速度が通常使用領域にあるとき、前記絞り手段による減衰特性が、前記磁性流体の粘度変化によるソフト特性とハード特性との間にあることを特徴とする。
さらに、本発明における請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の磁性流体緩衝器において、前記絞り手段は、前記流体通路を開口または絞る方向に移動可能なスライドバルブであって、該スライドバルブは、付勢手段によって前記流体通路を常時絞る方向に付勢されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、磁性流体が流通する流体通路に、通電電流の大きさに応じて磁力を発生するコイルと、コイルが磁力を発生しているときに流体通路を開口させ、コイルが磁力を発生していないときに流体通路を絞る絞り手段と、を設けたので、コイルが磁力を発生しているときには、絞り手段が流体通路を開口し、コイルに対する通電電流の大きさを調整して流体通路を流通する磁性流体の粘度を変化させることにより、減衰特性をソフト特性とハード特性との間で変化させることができる。また、コイルが磁力を発生していないときには、絞り手段が流体通路を絞るのでこの絞り手段の絞り効果によって、減衰特性をソフト特性よりも大きな減衰特性にすることができる。よって、制御装置が故障する等してコイルへの通電電流が遮断された場合においても、ソフト特性よりも大きな減衰特性を得ることができる。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成において、ピストンのピストン速度が通常使用領域にあるとき、絞り手段による減衰特性が、磁性流体の粘度変化によるソフト特性とハード特性との間にあるように構成したので、ピストン速度の通常使用領域における高速域側において、絞り手段による減衰特性がハード特性を越えて大きくなり過ぎることがない。
請求項3に記載の発明においては、請求項1または請求項2に記載の構成において、絞り手段は、流体通路を開口または絞る方向に移動可能なスライドバルブであって、スライドバルブは、付勢手段によって流体通路を常時絞る方向に付勢されるようにしたので、コイルが磁力を発生していないときのピストンの往復動の反転時において、絞り手段による減衰特性を応答遅れなく確実に発生させることができる。
以下、本発明の第1実施の形態について、図1乃至図4を用いて詳述する。
磁性流体緩衝器1は、所謂、モノチューブ式の緩衝器により構成され、磁性流体緩衝器1は、自動車等の車両の車体と車軸との間に設けられている。
磁性流体緩衝器1を構成するシリンダ2の内部には、例えば、電磁軟鉄等の高透磁率体からなるピストン3が摺動自在に嵌挿されている。このピストン3は、シリンダ2の内部を、シリンダ上室2aとシリンダ下室2bとに画成している。そして、シリンダ上室2a及びシリンダ下室2b内には、磁力の大きさに応じて粘度変化する磁性流体が封入されている。
ピストン3の図中下方には、フリーピストン4が摺動自在に設けられている。このフリーピストン4の外周には、Oリング4aが嵌合して設けられ、このOリング4aによって、高圧ガスが封入されたガス室2cと磁性流体が封入されたシリンダ下室2bとを密封して画成している。
ピストン3は、本体部3aと底部3bとからなる略カップ形状に形成され、底部3bには、シリンダ上室2aと本体部3aの内側とを連通する通路3b1が、周方向に複数箇所(例えば4箇所)穿設されている。また、ピストン3の底部3bの中心部分には、ロッド嵌合孔3b2が設けられ、このロッド嵌合孔3b2には、ピストンロッド6の小径部6aが嵌合している。ピストン本体3aの外周には、周方向に沿って環状溝3a1が形成されており、この環状溝3a1には、ポリテトラフルオロエチレン等の摩擦抵抗の小さい材料よりなるピストンシール5が嵌合して設けられている。
ピストン3の本体部3aの内側には、第1の通路部材7、コイルボビン8及び第2の通路部材9が、この順に底部3b側から設けられ、ピストンロッド6の小径部6aにおける下端側に形成されたねじ部6bにナットNを締め付けることにより本体部3aの内側に固定されている。
第1の通路部材7及び第2の通路部材9は、通路7a1、9a1が穿設されたフランジ本体7a、9aと、このフランジ本体7a、9aの内周側に一体的に設けられ、内周がピストンロッド6の小径部6aに嵌合する筒部7b、9bとから構成されている。なお、第1の通路部材7及び第2の通路部材9は同一形状であって、互いに筒部7b及び9bが向き合うようにピストンロッド6の小径部6aに嵌合して設けられている。
コイルボビン8は、第1の通路部材7の筒部7b及び第2の通路部材9の筒部9bに挟持されるボビン本体8aと、このボビン本体8aの外周に一体的に形成され、断面が略コ字形状の外周に向かって開口したコイル支持部8bとから構成されている。このコイル支持部8bとピストン3の本体部3a内側との間には、所定のギャップGが形成されており、このギャップGには磁性流体が流通するようになっている。
コイル支持部8bには、樹脂等の絶縁部材を介してコイル10が巻装されており、このコイル10の導線の一端側は、コイルボビン8に穿設された導線孔8c、ピストンロッド6の小径部6aに形成された導線孔6c及びピストンロッド6の中空部6dを介して、図示しない車両のコンソール等に搭載された制御装置(コントローラ)に接続されている。そして、制御装置から供給される駆動電流の大きさに応じて、コイル10が励磁されて磁力を発生するようになっている。
第1の通路部材7の筒部7b及び第2の通路部材9の筒部9bには、内周側が摺動自在に案内され、外周側がフランジ本体7a及び9aの通路7a1及び9a1の開口端部分に形成されたバルブシート7c及び9cに離着座可能な第1のディスクバルブ11(絞り手段、スライドバルブ)及び第2のディスバルブ12(絞り手段、スライドバルブ)が設けられている。この第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12の通路7a1及び9a1に対向する外周部分には、第1の切欠11a及び第2の切欠12aが設けられている。
ここで、第1の通路部材7及び第2の通路部材9における通路7a1及び9a1と、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12における第1の切欠11a及び第2の切欠12aとの対向状態について、図3を用いて詳細に説明する。
図3は、第1の通路部材7の通路7a1を横切る横断面を示し、第1の通路部材7には、長円弧状の通路7a1が周方向に4箇所設けられている。そして、破線(仮想線)で示した第1のディスクバルブ11の外周部分には、第1の切欠11aが周方向に16箇所設けられており、これらの通路7a1と第1の切欠11aとが形成する絞り通路の合計流路面積(ΣS)は、図中斜線部分Sの合計値で決定される。第1の通路部材7と第1のディスクバルブ11との組付けについては、図3に示すように通路7a1に対して第1の切欠11aを3個ずつ対向するようにする。
ここで、図3においては、長円弧状の通路7a1を周方向に4箇所、第1の切欠11aを周方向に16箇所それぞれ設けているが、この設定は、第1の通路部材7と第1のディスクバルブ11とを、周方向にずらして組付けた場合においても、このときの絞り通路の合計流路面積(ΣS’)が上記合計流路面積(ΣS)と同じまたは略近似した値(ΣS’≒ΣS)をとるようにする為である。
絞り通路の合計流路面積(ΣS)と通路7a1の合計流路面積(ΣS7a1)とは、「ΣS<ΣS7a1」の大小関係となっており、第1のディスクバルブ11は、バルブシート7cへの着座時に通路7a1を流通する磁性流体の流れを規制するようになっている。
また、絞り通路の合計流路面積(ΣS)とギャップGの流路面積(SG)との大小関係についても、「ΣS<SG」の関係となっており、すなわち、第1のディスクバルブ11がバルブシート7cに着座した際に、常に、絞り通路によって流体通路PAを絞ることで磁性流体の流れが規制されるようになっている。
なお、第2の通路部材9の通路9a1と第2のディスクバルブ12の第2の切欠12aとの関係についても、上記と同様の関係であり、図3において括弧内にその符号を付している。
第1の通路部材7の筒部7b及び第2の通路部材9の筒部9bと、コイル支持部8bとの間にはスペースが形成されており、このスペースには、小さな付勢力のコイルバネ15及び16(付勢手段)が収納されており、コイルバネ15及び16は、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12をバルブシート7c及び9cに着座させる方向に常時付勢している。
ここで、ピストン3の底部3bに形成された通路3b1、第1の通路部材7のフランジ本体7aにおける通路7a1、コイル支持部8bとピストン3の本体部3a内側との間のギャップG及び第2の通路部材9のフランジ本体9aにおける通路9a1によって、ピストン3がシリンダ2内を摺動することによって磁性流体が流通する流体通路PAを構成している。
また、第1の通路部材7、コイルボビン8、第2の通路部材9、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12においても、ピストン3と同様に、例えば、電磁軟鉄等の高透磁率体から構成されている。
次に、以上のように構成した第1実施の形態における作動について、コイル10に対する通電電流の大きさを段階的に分けて詳述する。
〔電流値0.5A(制御装置等の正常時)〕
図示しない車体側に設けられた振動センサの検出値に応じて、減衰特性をソフト特性にすべく、制御装置から供給される駆動電流が0.5Aである場合には、コイル10が弱く励磁されて、図2における中心線の左側に示した実線矢印のように磁路が形成される。すると、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12がそれぞれコイルボビン8に吸着されて、バルブシート7c及び9cから離座する。これにより通路7a1及び9a1が開口されて、磁性流体が流体通路を流れやすくなり、ピストンロッド6の伸び側及び縮み側において磁性流体緩衝器1はソフト特性の減衰特性を呈するようになる(図4における「通電時減衰力min」参照)。なお、通路7a1、通路9a1及びギャップGを横切る磁力の大きさは小さいので磁性流体の分子間連鎖の程度が弱く、磁性流体の粘度特性は軟らかい状態に維持されている。
〔電流値2.0A(制御装置等の正常時)〕
図示しない車体側に設けられた振動センサの検出値に応じて、減衰特性をハード特性にすべく、制御装置から供給される駆動電流が2.0Aである場合には、コイル10が強く励磁されて、上述と同様、図2における中心線の左側に示した実線矢印のように磁路が形成される。すると、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12がそれぞれコイルボビン8に吸着された状態が維持されつつ、通路7a1、通路9a1及びギャップGを横切る磁力の大きさが大きいので磁性流体の分子間連鎖が強くなり、磁性流体の粘度特性が硬くなる。よって、磁性流体が流体通路を流れ難くなり、ピストンロッド6の伸び側及び縮み側において磁性流体緩衝器1はハード特性の減衰特性を呈するようになる(図4における「通電時減衰力max」参照)。
〔電流値0.5A〜2.0A(制御装置等の正常時)〕
電流値が0.5Aから2.0Aの範囲においては、コイル10の励磁によって、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12がそれぞれコイルボビン8に吸着された状態が維持される。そして、制御装置によって駆動電流を0.5Aから2.0Aに連続的に調整することによって、通路7a1、通路9a1及びギャップGを横切る磁力の大きさも連続的に大きくなり、磁性流体の粘度特性は軟らかい状態から硬い状態へ、駆動電流の大きさに比例して変化し、結果、減衰特性はソフト特性からハード特性に連続的に変化していく(図4における「減衰特性可変範囲」参照)。
なお、磁性流体の粘度特性の変化による減衰特性の変化は、図4に示すように上側に突出した2次曲線を描くが、これは、ピストン3の摺動速度(ピストン速度)が速くなるにつれて、磁性流体の分子間連鎖が壊されていくためである。
〔電流値0A(制御装置等の故障時)〕
何らかの理由で、制御装置の故障やコイルの断線等が発生し電流値が0Aとなった場合には、図2における中心線の右側に示した非通電時の状態となり、コイル10の励磁がなくなる。すると、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12が、コイルバネ15及び16の付勢力によってそれぞれバルブシート7c及び9cに着座する。これにより、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12に設けた第1の切欠11a及び第2の切欠12aによって流体通路PAが絞られ、流体通路PAを流通する磁性流体の流れが規制される。
すなわち、磁性流体緩衝器1の伸び行程時には、シリンダ上室2aの磁性流体が第1のディスクバルブ11を略抵抗なく開き、磁性流体はギャップGに流れ込み、その後、第2のディスクバルブ12における第2の切欠12aによって磁性流体のシリンダ下室2bへの流れが規制される。また、磁性流体緩衝器1の縮み行程時には、シリンダ下室2bの磁性流体が第2のディスクバルブ12を略抵抗なく開き、磁性流体はギャップGに流れ込み、その後、第1のディスクバルブ11における第1の切欠11aによって磁性流体のシリンダ上室2aへの流れが規制される。
この第1の切欠11a及び第2の切欠12aによる絞り効果によって、上述のソフト特性の減衰特性よりも大きな減衰特性を得ることができる(図4における「非通電時減衰力」参照)。この場合における減衰特性の変化は、オリフィス特性を示すため、図4に示すように下側に突出した2次曲線を描く。したがって、第1の切欠11a及び第2の切欠12aによる絞り効果を単に大きくする(合計流路面積(ΣS)を小さくする)と、ピストン速度の高速域において減衰特性が大きくなり過ぎるといった不都合が生じる。そこで、制御装置等の故障時においても適正な減衰特性が得られるようにするために、ピストン速度の通常使用領域において、磁性流体の粘度変化によるソフト特性(電流値0.5A)とハード特性(電流値2.0A)との間のミディアム特性となるように、絞り通路の合計流路面積(ΣS)を設定するようにする。
ここで、ピストン速度の通常使用領域とは、ピストン速度が約0.6m/s以下のピストン速度領域をいい、例えば、車両が高速道路の継ぎ目を通過したり舗装路を走行したりしている場合等におけるピストン速度が、このピストン速度の通常使用領域に入る。
以上のように構成した第1実施の形態によれば、コイル10が磁力を発生しているときには、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12が流体通路PAを開口し、コイル10に対する通電電流の大きさを調整して流体通路PAを流通する磁性流体の粘度を変化させることにより、減衰特性をソフト特性とハード特性との間で変化させることができる。
また、コイル10が制御装置の故障等により、磁力を発生していないときには、第1の切欠11a及び第2の切欠12aが流体通路PAを絞るので、この絞り効果によって、減衰特性をソフト特性よりも大きな減衰特性にすることができる。
この場合、コイル10への通電電流が遮断されたときの減衰特性を、ピストン速度の通常使用領域において、磁性流体の粘度変化によるソフト特性(電流値0.5A)とハード特性(電流値2.0A)との間のミディアム特性となるようにしたので、ピストン速度の通常使用領域における高速域側において、第1の切欠11a及び第2の切欠12aによる減衰特性が、磁性流体の粘度変化によるハード特性を越えて大きくなり過ぎることがない。よって、車両のロール挙動を抑えて走行安定性の低下を防止しつつ、乗り心地が極端に悪化することを防止できる。
また、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12は、コイルバネ15及び16によって、流体通路PAを常時絞る方向に付勢されるようになっているので、コイル10が磁力を発生していないときのピストン3の往復動の反転時において、第1の切欠11a及び第2の切欠12aによる減衰特性を、応答遅れなく確実に発生させることができる。
次に、本発明の第2実施の形態について、図5に基づき説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1実施の形態と同一部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5は、制御装置等が正常状態で、コイル10が励磁されているとき(通電時)を示している。この第2実施の形態は、第1のディスクバルブ11(絞り手段、スライドバルブ)及び第2のディスクバルブ12(絞り手段、スライドバルブ)を、それぞれバルブシート7c及び9cに着座させる方向に付勢するための各コイルバネ(付勢手段)を廃止すると共に、この各コイルバネを収納するスペースに、コイルボビン20のボビン本体20aに一体的に形成されたコイル支持部20bを内径側に延在させ、かつ、コイル支持部20bの内径側に軸方向に突出するバルブ支持部20cを設けた点が、上述の第1実施の形態と異なっている。
そして、図5に示すように、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12が、コイル支持部20b側に吸着されている状態において、バルブ支持部20cによって、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12とコイル支持部20bとの間に隙間Aが形成されている。
この第2実施の形態によれば、制御装置等の正常時における作動については、上述した第1実施の形態と変わりはないが、制御装置等の故障により、電流値が0Aとなった場合、磁性流体緩衝器の伸び行程時には、まず、シリンダ上室の磁性流体が第1のディスクバルブ11を抵抗なく開きギャップGに流れ込む。
その後、バルブ支持部20cによって形成された第2のディスクバルブ12とコイル支持部20bとの間の隙間Aに磁性流体が入り込み、第2のディスクバルブ12を流体圧力によってバルブシート9cに着座させ、結果、第2の切欠12aによって流体通路PAが絞られて、磁性流体のシリンダ下室への流れが規制される(縮み行程時も伸び行程時と同様の作動をする)。
したがって、上述した第1実施の形態と略同様の作用効果を奏することに加え、第2実施の形態によれば、コイルバネ(付勢手段)を廃止したので、部品点数の削減、組立工程の簡略化等を図ることができる。なお、上述した第1実施の形態に比してコイルバネを廃止した分、コイル10が磁力を発生していないときのピストン3の往復動の反転時において、第1の切欠11a及び第2の切欠12aによる減衰特性を応答遅れなく発生させるという点では不利となる。
また、第2実施の形態では、上述した第1実施の形態に比してコイルボビン20におけるコイル支持部20bの径方向厚さTを厚く設定しているので、その分、磁路を大きくとることができ、同等の磁力を省電力で得ることができる等の効果を奏する。
次に、本発明の第3実施の形態について、図6に基づき説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1実施の形態と同一部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6は、制御装置等が正常状態で、コイル10が励磁されているとき(通電時)を示している。この第3実施の形態は、上述した第1実施の形態(及び第2実施の形態)に対して、バルブの構造と第1及び第2の通路部材の構造とが異なっている。第1実施の形態(及び第2実施の形態)では、内周が第1の通路部材7の筒部7b及び第2の通路部材9の筒部9bに摺動案内されたディスクバルブを採用したものを示したが、第3実施の形態では、第1の通路部材70及び第2の通路部材90の通路70a1及び通路90a1にそれぞれ入り込んで摺動する絞り手段としてのポペットバルブ30及び31(スライドバルブ)を採用している。
第1の通路部材70及び第2の通路部材90の通路70a1(流体通路)及び通路90a1(流体通路)は、断面が円形に形成され、フランジ本体70a及び90aの周方向複数箇所(例えば4箇所)設けられている。また、通路70a1及び通路90a1の開口側には、環状のバルブシート70c及び90cが形成されている。
ポペットバルブ30及び31は、通路70a1及び通路90a1にそれぞれ摺動自在に入り込む本体部30a及び31aと、この本体部30a及び31aに一体的に形成され、バルブシート70c及び90cにそれぞれ離着座する頭部30b及び31bとから構成されている。
ポペットバルブ30及び31の本体部30a及び31aには、軸方向に延びる溝30c(流体通路)及び31c(流体通路)が設けられ、また、ポペットバルブ30及び31の頭部30b及び31bには、溝30c及び31cに接続され、溝30c及び31cよりも小さな断面積の溝30d及び31dが設けられている。これらの溝30c及び31c、溝30d及び31dは、ポペットバルブ30及び31の周方向複数箇所(例えば4箇所)に設けられている。
この溝30d及び31dは、頭部30b及び31bがバルブシート70c及び90cに着座しているときに流体通路PAを絞るようになっており、頭部30b及び31bがバルブシート70c及び90cから離れると流体通路PAは開口されるようになっている。
ここで、第1の通路部材70及び第2の通路部材90、ポペットバルブ30及び31は、ピストン3と同様に、例えば、電磁軟鉄等の高透磁率体から構成されている。
コイル支持部33aのポペットバルブ30及び31の対向部分には、頭部30b及び31bの外周部分とコイル支持部33aとの間に隙間Bを形成する凸部33b、33bが形成されている。この隙間Bには、制御装置等の故障時に磁性流体が入り込み、これにより、ポペットバルブ30及び31を流体圧力によってバルブシート7c及び9cに着座させるようにしている。
ここで、溝30d(31d)の合計流路面積ΣS30d(ΣS31d)は、通路70a1(90a1)の合計流路面積ΣS70a1(ΣS90a1)及びギャップG(流体通路)の流路面積SGよりも小さく設定されており(ΣS30d<ΣS70a1、ΣS31d<ΣS90a1、S30d(ΣS31d)<SG)、ポペットバルブ30及び31がバルブシート70c及び90cに着座した際に、常に、溝30d及び31dによって流体通路PAを絞ることで磁性流体の流れが規制されるようになっている。
このように構成した第3実施の形態によっても、上述した第1実施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。
次に、本発明における第4実施の形態について図7を用いて詳述する。
図7における磁性流体緩衝器40は、所謂、循環型(一方向流れ型)の緩衝器により構成されており、磁性流体緩衝器40は、自動車等の車両の車体と車軸との間に設けられている。
磁性流体緩衝器40を構成するシリンダ41の内部には、ピストン42が摺動自在に嵌挿されている。ピストン42にはピストンロッド43の図中下端側が連結され、ピストンロッド43の図中上端側はシリンダ41の外部に延出されている。シリンダ上室41a及びシリンダ下室41bには、磁力の大きさに応じて粘度変化する磁性流体が封入されている。
ピストン42には、シリンダ上下室41a及び41bを連通する連通路44が設けられ、この連通路44には、シリンダ下室41bからシリンダ上室41aへの磁性流体の流通のみを許容するチェックバルブ45が設けられている。
シリンダ41の図中下端側にはベースバルブ46が設けられ、このベースバルブ46には、シリンダ上室41a及びリザーバ47と連通する連通路48が設けられている。この連通路48には、シリンダ上室41a及びリザーバ47からシリンダ下室41bへの磁性流体の流通のみを許容するチェックバルブ49が設けられている。
シリンダ上室41a、シリンダ下室41b及びリザーバ47は、外部連通路50(流体通路)によって接続されており、外部連通路50のシリンダ上室41a側には、バルブ組立体51が設けられている。
バルブ組立体51は、図中上下に外部連通路50と連通する連通孔60a及び60b(流体通路)が穿設されたケーシング60を備えている。このケーシング60の内部には、コイル61が巻装されたコイルボビン62と、上述した第1実施の形態における第1及び第2の通路部材7、9と略同一形状の通路部材63とを備えている。
ここで、ケーシング60、コイルボビン62及び通路部材63は、上述した第1実施の形態のピストン3と同様に、例えば、電磁軟鉄等の高透磁率体から構成されている。
通路部材63に形成された通路63a(流体通路)の図中上端に形成されたバルブシート63bには、上述した第1実施の形態における第1及び第2のディスクバルブ11、12と略同一形状の、切欠64aを備えたディスクバルブ64(絞り手段、スライドバルブ)が離着座するようになっている。なお、ここで、ディスクバルブ64に代えて、上述した第3実施の形態で示したポペットバルブ構造とすることもできる。
コイルボビン62は、コイル61が巻装されたボビン本体62aと、このボビン本体62aに一体的に設けられた通路形成部62bとから構成され、この通路形成部62bには、通路部材63に形成された通路63aと同じ大きさ、個数の通路62b1(流体通路)が穿設されている。また、ボビン本体62aとケーシング60の内側との間には、所定のギャップg(流体通路)が形成されており、このギャップgには磁性流体が流通するようになっている。
次に、以上のように構成した第4実施の形態における作動について、まず、循環型(一方向流れ型)の緩衝器である磁性流体緩衝器40における、磁性流体の流れについて説明する。
〔ピストンロッド43の伸び行程〕
ピストンロッド43がシリンダ41外に突出する方向に伸びた場合、ピストン42の連通路44には、チェックバルブ45が設けられているので磁性流体の流れは生じず、シリンダ上室41aの磁性流体が加圧されて外部連通路50に流出する。このため、磁性流体は、外部連通路50に設けられたバルブ組立体51を介して、外部連通路50の下流側へと流れ、シリンダ下室41b内へ流出する。
〔ピストンロッド43の縮み行程〕
ピストンロッド43がシリンダ41の内部に進入する方向に縮んだ場合、シリンダ下室41bの磁性流体が加圧されて、ピストン42の連通路44に設けたチェックバルブ45を開いてシリンダ上室41a内に流出する。シリンダ上室41aからは、シリンダ41の内部に進入したピストンロッド43の体積増加分の磁性流体が、外部連通路50に流出する。その後、磁性流体は、外部連通路50に設けられたバルブ組立体51を介して、外部連通路50の下流側へと流れ、リザーバ47内へ流出する。
このように、磁性流体緩衝器40を循環型(一方向流れ型)で構成することによって、磁性流体緩衝器40の伸縮動作の方向に関係なく、外部連通路50に一方向の流れが生じるので、バルブ組立体51には、絞り手段としてのディスクバルブ64をひとつだけ設ければよい。
次に、第4実施の形態における作動について、コイル61に対する通電電流の大きさを段階的に分けて詳述する。
〔電流値0.5A(制御装置等の正常時)〕
図示しない車体側に設けられた振動センサの検出値に応じて、減衰特性をソフト特性にすべく、制御装置から供給される駆動電流が0.5Aである場合には、コイル61が弱く励磁される。すると、ディスクバルブ64がコイルボビン62に吸着されて、バルブシート63bから離座する。これにより通路63aが開口されて、磁性流体が流体通路を流れやすくなり、ピストンロッド43の伸び側及び縮み側において磁性流体緩衝器40はソフト特性の減衰特性を呈するようになる(図4における「通電時減衰力min」参照)。なお、通路62b1、通路63a及びギャップgを横切る磁力の大きさは小さいので、磁性流体の分子間連鎖の程度が弱く、粘度特性は軟らかい状態に維持されている。
〔電流値2.0A(制御装置等の正常時)〕
図示しない車体側に設けられた振動センサの検出値に応じて、減衰特性をハード特性にすべく、制御装置から供給される駆動電流が2.0Aである場合には、コイル61が強く励磁されて、ディスクバルブ64がコイルボビン62に吸着された状態が維持されつつ、通路62b1、通路63a及びギャップgを横切る磁力の大きさが大きいので、磁性流体の分子間連鎖の程度が強くなり、磁性流体の粘度特性が硬くなる。したがって、磁性流体が流体通路を流れ難くなり、ピストンロッド43の伸び側及び縮み側において磁性流体緩衝器40はハード特性の減衰特性を呈するようになる(図4における「通電時減衰力max」参照)。
〔電流値0.5A〜2.0A(制御装置等の正常時)〕
電流値が0.5Aから2.0Aの範囲においては、コイル61の励磁によって、ディスクバルブ64がコイルボビン62に吸着された状態が維持される。そして、制御装置によって駆動電流を0.5Aから2.0Aに連続的に調整することによって、通路62b1、通路63a及びギャップgを横切る磁力の大きさも連続的に大きくなり、磁性流体の粘度特性は軟らかい状態から硬い状態へ、駆動電流の大きさに比例して変化し、結果、減衰特性はソフト特性からハード特性に連続的に変化していく(図4における「減衰特性可変範囲」参照)。
〔電流値0A(制御装置等の故障時)〕
何らかの理由で、制御装置の故障やコイルの断線等が発生し、電流値が0Aとなった場合には、コイル61の励磁がなくなり、ディスクバルブ64が、自重あるは流体圧力によってバルブシート63bに着座する。すると、ディスクバルブ64に設けた切欠64aによって、流体通路が絞られ、流体通路を流通する磁性流体の流れが規制される。この切欠64aによる絞り効果によって、上述のソフト特性の減衰特性よりも大きな減衰特性(ミディアム特性)を得ることができる(図4における「非通電時減衰力」参照)。
以上のように構成した第4実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と略同様の作用効果を得ることができ、それに加え、外部連通路50に一方向の流れのみが生じる構成としたので、絞り手段としてのディスクバルブ64を1つとすることができ、また、このディスクバルブ64には、常に流体通路を絞る方向に流体圧力がかかるので、付勢手段としてのコイルバネを廃止することができ、バルブ組立体51の構成を簡略化することができる。
さらに、第4実施の形態は、外部連通路50に一方向の流れのみが生じる構成であるから、コイル61が磁力を発生していないときのピストン42の往復動の反転時における減衰特性の応答遅れという問題がそもそも生じない。
なお、上述した第1及び第2実施の形態(第3実施の形態)においては、第1のディスクバルブ11及び第2のディスクバルブ12(ポペットバルブ30及び31)に、それぞれ伸縮側で同じ大きさ・個数の第1の切欠11a及び第2の切欠12a(溝30c及び31c)をそれぞれ設けたものを示したが、本発明は別段これに限らず、第1のディスクバルブ及び第2のディスクバルブ(各ポペットバルブ)で、伸縮側でそれぞれ大きさ・個数が異なる切欠(溝)を設けるようにしても構わない。この場合、制御装置の故障時等における磁性流体緩衝器の伸び側及び縮み側での減衰特性を異ならせることができる。
また、上述した第1乃至第3実施の形態においては、所謂、モノチューブ式の緩衝器である磁性流体緩衝器1を示したが、本発明は別段これに限らず、内筒と外筒との間に環状のリザーバ室を備え、内筒の一端側にベースバルブを備えた、所謂、ツインチューブ式の緩衝器である磁性流体緩衝器にも適用することができる。
さらに、上述した第1実施の形態においては、付勢手段としてコイルバネを用いたものを示したが、本発明は別段これに限らず、ゴム製の弾性体等であってもよい。
本発明の第1実施の形態における磁性流体緩衝器を部分的に拡大して示す断面図である。 図1のピストン3の部分を拡大して示す断面図である。 図1の通路部材の通路とディスクバルブの切欠との対向状態を説明する図である。 本発明の各実施の形態における減衰特性(減衰力−ピストン速度特性)を示すグラフである。 本発明の第2実施の形態における主要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施の形態における主要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第4実施の形態における磁性流体緩衝器を模式的に示した図である。
符号の説明
1、40 磁性流体緩衝器
2、41 シリンダ
3、42 ピストン
3b1 通路(流体通路)
7a1 通路(流体通路)
9a1 通路(流体通路)
10 コイル
11 第1のディスクバルブ(絞り手段、スライドバルブ)
12 第2のディスクバルブ(絞り手段、スライドバルブ)
15、16 コイルバネ(付勢手段)
30、31 ポペットバルブ(絞り手段、スライドバルブ)
50 外部連通路(流体通路)
60a、60b 連通孔(流体通路)
61 コイル
62b1 通路(流体通路)
63a 通路(流体通路)
64 ディスクバルブ(絞り手段、スライドバルブ)
G、g ギャップ(流体通路)
PA 流体通路

Claims (3)

  1. 磁力の大きさに応じて粘度変化する磁性流体を内部に備えたシリンダと、該シリンダ内に摺動自在に嵌挿されシリンダ内を2室に画成するピストンと、該ピストンの前記シリンダ内の摺動によって前記磁性流体が流通する流体通路と、を備えた磁性流体緩衝器において、
    前記流体通路には、通電電流の大きさに応じて磁力を発生するコイルと、該コイルが磁力を発生しているときに前記流体通路を開口させ、前記コイルが磁力を発生していないときに前記流体通路を絞る絞り手段と、を設けたことを特徴とする磁性流体緩衝器。
  2. 前記ピストンのピストン速度が通常使用領域にあるとき、前記絞り手段による減衰特性が、前記磁性流体の粘度変化によるソフト特性とハード特性との間にあることを特徴とする請求項1に記載の磁性流体緩衝器。
  3. 前記絞り手段は、前記流体通路を開口または絞る方向に移動可能なスライドバルブであって、該スライドバルブは、付勢手段によって前記流体通路を常時絞る方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁性流体緩衝器。
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