JP2005072777A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記憶する記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像読み取りした原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であるかどうかの判定を容易かつ確実にする。特殊文書画像を画像読み取りした場合の処理に多様性を持たせる。
【解決手段】 画像読み取りされた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するパターンの特徴量を検出し、その画像データに基準パターンが含まれているかどうかの判定結果を得る(文書種類識別部210)。画像読み取りされた原稿画像の画像データから、所定情報を図形形態で表現する情報伝達図形を抽出し、その情報伝達図形が表現する情報の解読結果を得る(システムコントローラ204)。そして、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて処理すべき内容の検索結果を取得し、取得した検索結果である処理内容に応じた処理を実行する(システムコントローラ204、出力制御部211)。
【選択図】 図12

Description

本発明は、原稿画像の画像データに含まれるパターンに応じた処理を実行する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記憶する記憶媒体に関する。
近年、画像処理技術、画像形成技術の向上によって、デジタルカラー複写機を用いて紙幣や有価証券等を複写した場合、その複写物と原本である本物とが容易に区別できないほど忠実な複写が可能となってきている。このため、紙幣や有価証券等のような特殊原稿については、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
また、例えば企業においては、紙幣や証券など特殊原稿以外の一般文書の場合にあっても、文書内容の機密保持の観点から、複写等の出力が禁止されている機密文書が多数存在する。このような機密文書についても、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
このようなことから、従来、特殊原稿や機密文書等を複写することに規制力を及ぼすことを目的とする種々の発明がなされている。以下、そのような発明の具体的な例を紹介する。
まず、紙幣や有価証券等の特殊原稿を判別する方法として、入力した画像データと予め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とをパターンマッチング法で比較し、特定のマークが存在する場合に原稿が特殊原稿であると判別する方法が提案されている。特許文献1や特許文献2に記載された発明は、その代表的な例である。こうして、原稿が特殊原稿であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
次いで、複写禁止された機密文書を判別する発明として、例えば、特許文献3や特許文献4には、機密文書に付された機密文書であることを示すマークを検出するようにした発明が記載されている。これは、複写禁止された機密文書には、一般的に、マル秘の印鑑や複写禁止のマーク等からなる機密文書であることを示すマークが押印されていることを利用している。こうして、原稿が機密文書であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
さらに、特許文献5や特許文献6には、複写を禁止したい原稿画像に地紋を埋め込むことにより複写を抑制する技術が提案されている。これは、原稿画像に用いる用紙の背景にベース領域とメッセージ領域とをもつ地紋パターンが作成された用紙を用いるというものである。地紋パターンは、原稿画像においてはそれほど目立たず、原稿画像に含まれている情報の判読等に支障を及ぼさない。しかしながら、このような地紋パターンが埋め込まれた原稿画像が複写されると、例えばメッセージ領域の模様が浮かび上がる、というものである。そこで、メッセージ領域の模様として、例えば「複写禁止」というような文字を与えておくことにより、その複写物が複写禁止の機密書類であったことが一目瞭然となり、心理的に、複写に対する規制力を生じさせることができる。
特開平6−125459号公報 特開2001-86330公報 特開平7−36317号公報 特開平7−87309号公報 特開平9−164739号公報 特開2001−197297公報
前述したように、入力された画像データを予め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とパターンマッチング法で比較し、合致した場合に複写を禁止することで、紙幣や有価証券等の特殊原稿の複写を防止することができる。しかしながら、このような手法によって複写を禁止するとなると、複写を禁止したい原稿のパターンデータを全て予め登録しておかなければならない。したがって、紙幣や有価証券等の特殊原稿に対しては有効であるとしても、不特定多数の一般原稿、例えば機密文書に対して適用することは極めて困難である。
また、前述したように、マル秘マーク等のような機密文書であることを示すマークを検出したときに複写を禁止することで、機密文書の複写を防止することができる。しかしながら、この場合には、マル秘マーク等のような機密文書であることを示すマークの部分を紙などで覆い隠して画像読み取り動作が実行された場合には、当然のことながら機密文書であることを示すマークの存在を判定することができず、よって、複写を禁止すべき機密文書であってもその複写を防止することができないという問題がある。
さらに、前述したように、例えば機密文書については背景に地紋パターンを埋め込んだ原稿画像として生成し、そのような機密文書が複写されると地紋パターンの一部が浮かび上がるようにした場合には、心理的に、複写に対する規制力を生じさせることができる。しかしながら、このような地紋パターンによる手法では、複写抑制効果が得られるに過ぎず、複写行為そのものを規制することができるわけではない。このため、地紋パターンが浮き上がることを気にしない者にとっては、機密文書の複写が可能になってしまうという問題がある。
本発明の目的は、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であるかどうかの判定を容易かつ確実にすることである。
本発明の別の目的は、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であると判定した場合、その後の処理に多様性を持たせることである。
請求項1記載の画像処理装置の発明は、画像読み取りされた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するパターンの特徴量を検出する手段と、基準パターンの特徴量を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている基準パターンの特徴量と検出したパターンの特徴量とを比較して、前記画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する処理によって得られた判定結果を取得する手段と、画像読み取りされた原稿画像の画像データから、所定情報を図形形態で表現する情報伝達図形を抽出する手段と、情報伝達図形とこの情報伝達図形が表現する情報との対応関係定義を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている対応関係定義を参照して、抽出した情報伝達図形が表現する情報を解読する処理によって得られた解読結果を取得する手段と、基準パターンの有無と情報伝達図形が表現する情報との組み合わせ定義を記憶する記憶領域にアクセスし、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて、前記記憶領域に記憶されている組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理によって得られた検索結果を取得する手段と、取得した検索結果である処理内容に応じた処理を実行する手段と、を備える。
したがって、請求項1記載の画像処理装置は、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて、組み合わせて定義に従った処理を実行する。この際、「画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する処理」、「抽出した情報伝達図形が表現する情報を解読する処理」、及び「組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理」のうちのいずれか一種類以上の処理は、請求項1記載の画像処理装置において実行されるものであっても、外部機器において実行されるものであっても、いずれでも良い。
また、請求項9記載の発明は、請求項1記載の各手段により実現される機能を工程として実行する画像処理方法である。
さらに、請求項17記載の発明は、コンピュータにインストールされ、このコンピュータに、請求項1記載の各手段により実現される機能を実行させるコンピュータ読取可能な画像処理プログラムである。
次いで、「原稿画像面に出現するパターン」については、請求項2ないし4、請求項10ないし12、請求項18ないし20にその下位概念が規定される。つまり、「原稿画像面に出現するパターン」は、例えば、原稿画像の背景パターン(請求項2、10、18)、原稿画像の前面パターン(請求項3、11、19)、ドットパターン(請求項4、12、20)である。ドットパターンは、背景パターンであっても良く、あるいは、前面パターンであっても良い(請求項4、12、20)。
次いで、「情報伝達図形」については、請求項5、13、21にその下位概念が規定される。つまり、「情報伝達図形」は、例えば、データコードである。データコードには、バーコードや2次元コード等が含まれる。
次いで、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行するのは、前記画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合にのみ限っても良い(請求項6、14、22)。これは、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理との実行が求められるのは、画像読み取りされた原稿画像の画像データに基準パターンが含まれている場合、換言すると、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であった場合に限る、というような運用に対応させたものである。この場合、情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されなかった場合には、所定の処理を実行するようにしても良い(請求項7、15、23)。情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されないとしても、画像読み取りされた原稿画像の画像データには基準パターンが含まれている、換言すると、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であったことに違いはないため、このような特殊文書画像が画像読み取りされた場合には相応の処理(所定の処理)を実行することが望ましいからである。
そして、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とは、前記画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合に限らず、そのような判定結果を取得しない場合にも実行することに支障はない(請求項8、16、24)。原稿画像には、基準パターンを持たないけれども情報伝達図形が記録されているものがあることが予想される。このような原稿画像であっても、組み合わせ定義の内容如何によって、より詳細には、基準パターンが無いことと情報伝達図形が表現する情報との組み合わせが組み合わせ定義に定義されていれば、その組み合わせ定義に従った処理内容に応じた処理を実行可能だからである。
さらに、請求項17ないし24のいずれか一記載の画像処理プログラムを記憶媒体に記憶させることで、無体物である画像処理プログラムに可搬性を持たせることができ、流通等の便宜が図られる(請求項25)。
請求項1、9、17記載の発明によれば、画像読み取りされた原稿画像の画像データにおける基準パターンの有無、換言すると原稿画像の文書種類、例えば機密文書であるかどうか等を判定することができ、また、情報伝達図形が表現する情報を解読することができ、このような機密文書であるかどうか等の判定結果と情報伝達図形が表現する情報との組み合わせによって、画像読み取りされた原稿画像の画像データに対するその後の処理内容に多様性を持たせることができる。
請求項2、10、18記載の発明によれば、原稿の読みやすさを損なわないように背景部に基準パターンを形成した原稿画像を処理対象とすることができる。
請求項3、11、19記載の発明によれば、背景部に基準パターンを形成しにくいような原稿画像を処理対象とすることができる。
請求項4、12、20記載の発明によれば、画像読み取りされた原稿画像の画像データにおける基準パターンの有無、換言すると原稿画像の文書種類、例えば機密文書であるかどうか等を、簡単な処理で精度良く判定することができる。
請求項5、13、21記載の発明によれば、普及度が高いデータコードによって、情報伝達図形(データコード)が表現する情報の精度が高い解読結果を利用することができる。
請求項6、14、22記載の発明によれば、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理との実行が求められるのは、画像読み取りされた原稿画像の画像データに基準パターンが含まれている場合、換言すると、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であった場合に限る、というような運用がなされる場合には、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像でなければ、情報伝達図形が表現する情報の解読結果が利用されないので、その解読結果を得るための処理を省略することで、機器に対する処理負担の軽減と処理時間全体の短縮化とを図ることができる。
請求項7、15、23記載の発明によれば、情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されないとしても、画像読み取りされた原稿画像の画像データには基準パターンが含まれている、換言すると、画像読み取りされた原稿画像が機密文書のような特殊文書画像であったことに違いはないため、このような特殊文書画像が画像読み取りされた場合には、相応の処理(所定の処理)を実行することができる。
請求項8、16、24記載の発明によれば、基準パターンを持たないけれども情報伝達図形が記録されている原稿画像が画像読み取りされた場合、組み合わせ定義の内容如何によって、より詳細には、基準パターンが無いことと情報伝達図形が表現する情報との組み合わせが組み合わせ定義に定義されていれば、その組み合わせ定義に従った処理内容に応じた処理を実行することができるため、基準パターンを持つことなく情報伝達図形のみが記録されている原稿画像が画像読み取りされた場合に、必要な処理を実行することができる。
本発明の実施の形態を図1ないし図17に基づいて説明する。
1.原稿画像
まず、本実施の形態における画像処理装置、画像処理方法等に用いられる原稿画像について図1ないし図9を参照しながら説明する。
図1は、原稿画像を例示する正面図である。図2は、原稿画像に埋め込まれたドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の一例を示す模式図である。図3は、原稿画像に埋め込まれたドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の別の一例を示す模式図である。図4は、図3に例示するドットパターンを拡大して示す模式図である。図5は、図2に例示するドットパターンを拡大して示す模式図である。
原稿画像101、図1に示す例では契約書である原稿画像101を作成する原稿用紙102として、その背景に、機密文書であることを示すパターンとしてのドットパターン103が埋め込まれた原稿用紙102が用いられている。もっとも、別の実施の形態として、ドットパターン103が形成されていない原稿用紙102を用い、契約書である原稿画像101を作成するに際して同時にドットパターン103を形成するようにしても良い。つまり、ドットパターン103は、原稿用紙102に予め印刷形成されていても良く、原稿用紙102に文字や図形等を画像形成するに際して同時に画像形成するようにしても良い。
図1ないし図5を参照して説明するドットパターン103は、ベース領域104とメッセージ領域105とを含んでいる。ベース領域104は、原稿用紙102の大部分を占める地部分の領域である。メッセージ領域105は、そのようなベース領域104中に分散されたメッセージを表現する領域である。これらのベース領域104とメッセージ領域105とは、ドットパターン103それ自体の基本的な構成そのものを異にするわけではなく、ドットパターン103に対する人間の価値判断としてベース領域104とメッセージ領域105とに別れているに過ぎない。本実施の形態において、メッセージ領域105は「複写禁止」という文字から構成されている。このようなメッセージ領域105を構成する文字としては、「複写禁止」の他、いかなる文字や記号その他のものをも用い得る。なお、図1について説明を補足すると、図1中のドットパターン103は、ベース領域104とメッセージ領域105とを区別して表現されていない。ドットパターン103は微細であるため、図1中に表現しきれないからである。
このような原稿用紙102を用いて作成された原稿画像101は、この原稿画像101が複写等されると、ドットパターン103の一部が浮かび上がる。この場合、図2に例示する原稿画像101では、「複写禁止」という文字で表現されたメッセージ領域105が浮かび上がり、図3に例示する原稿画像101では、ベース領域104が浮かび上がる。
このように、ドットパターン103が埋め込まれた原稿画像101が複写されると、ドットパターン103においてメッセージ領域105とベース領域104との何れか一方が浮かび上がるのは、他方の領域104又は105が複写(再現)されにくいからである。換言すると、浮かび上がらない方の領域104又は105が消えることによって、残った方の領域104又は105が浮かび上がって見えるわけである。
このような現象を生じさせるドットパターン103は、例えば、図4及び図5に例示するように、大きさが異なる二種類のドット106の集合によって構成されている。つまり、これらの二種類のドット106のうち、小さなドット106bは複写(再現)されにくく、大きなドット106aは複写(再現)される。そこで、複写後にメッセージ領域105が浮き上がる図2に例示するドットパターン103では、図5に示すように、ベース領域104を構成する方に小さなドット106bが用いられ、メッセージ領域105を構成する方に大きなドット106aが用いられている。反対に、複写後にベース領域104が浮き上がる図3に例示するドットパターン103では、図4に示すように、メッセージ領域105を構成する方に小さなドット106bが用いられ、ベース領域104を構成する方に大きなドット106aが用いられている。
ドットパターン103の他の構成例として、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104は、ドットに限らず、細線パターンや特定の模様パターン等によっても構成可能である。
ここで、本実施の形態では、メッセージ領域105又はベース領域104を特徴量として扱う。例えば、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104がドット106で構成されているとすると、そのサイズ、密度(単位面積当たりにおけるドット数)、ドット間距離を、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104が細線パターンで構成されているとすると、その線の幅を、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104が特定の模様パターンで構成されているとすると、その模様の特徴等を、それぞれ特徴量として用いることができる。
以上の例では、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104についての特徴量について限定したが、このような特徴量として、浮かび上がらないベース領域104又はメッセージ領域105、あるいは浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104と浮かび上がらないベース領域104又はメッセージ領域105との双方について、それぞれの特徴量を求めても良い。要は、ドットパターン103が埋め込まれた画像データが記録された原稿画像101が読み取られた際にそのベース領域104又はメッセージ領域105の何れか一方又は両方がデータとして判読できるものであれば、それを特徴量として扱うことが可能である。又は、データの形態で存在するドットパターン103が埋め込まれた画像データにおいて、そのドットパターン103を構成するベース領域104又はメッセージ領域105の何れか一方又は両方がデータとして判読できるものであれば、それを特徴量として扱うことが可能である。
別の実施の形態としては、前述した通り、ドットパターンとして、図6及び図7に例示するように、ベース領域104及びメッセージ領域105を有するドットパターン103ではないパターンを持ち得る。図6は、図1ないし図5を参照して説明したものとは別の実施の形態として、原稿画像とそのドットパターンとを例示する正面図、図7は図6とは異なる原稿画像とそのドットパターンとを例示する正面図である。図6及び図7に例示するドットパターン103は、単一の大きさのドット106から構成されている。このような図6及び図7に例示するドットパターン103は、いわば、図2ないし図5に例示するドットパターン103におけるベース領域104のみに相当するパターン、メッセージ領域105のみに相当するパターンと同様のものとして把握することが可能である。つまり、ベース領域104に相当するドットパターン103又はメッセージ領域105に相当するドットパターン103であっても、そのようなドットパターン103を有する原稿画像101が読み取られた際にそのドットパターン103がデータとして判読できれば、それを特徴量として扱うことが可能である。
図6に例示するドットパターン103は、原稿用紙102に描画された原稿画像101の背景画像として構成されている。この意味で、図2ないし図5に例示するドットパターン103と同様に、背景ドットパターンとなる。これに対して、図7に例示するドットパターン103は、原稿用紙102に描画された原稿画像101の上に描画されている。したがって、図7に例示するドットパターン103は、背景ドットパターンではなく、いわば前面ドットパターンである。
ここで、図2ないし図5、図6、図7に示すドットパターン103(ドットパターン103)は、いずれも、ドットパターン103を構成する単一のドット106同士の関係が特徴量を持つドットパターン103である。つまり、図2ないし図5、図6、図7に示すドットパターン103(ドットパターン103)の特徴量としては、ドット密度(単位面積当たりにおけるドット数)とドット間距離とを挙げることができるが、これらの特徴量は、いずれも、ドットパターン103を構成する単一のドット106同士の関係に含まれている。そこで、ドット密度という特徴量とドット間距離という特徴量とを比較して考察する。
まず、ドット106の密度であるドット密度は、前述したように、単位面積当たりにおけるドット数である。この特徴量は、判定対象となるある単位面積中のドットの数を計数することで判定可能である。実際のドット数を計数する場合、ある程度の検出漏れや誤検出が生ずる。そこで、計数したドット数の多少に対してある程度の許容値(閾値)を設定することで、ドット106の密度を特徴量としてその特徴量の検出が可能となる。この場合、計数したドット数の多少に対して設定する閾値が厳しい値、つまり許容範囲が小さい値であれば、判定漏れが生じ易く、反対に、計数したドット数の多少に対して設定する閾値が緩い値、つまり許容範囲が大きい値であれば、判定漏れが生じにくくなる。
ところが、図6に例示するドットパターン103を参照すると、ドットパターン103が含むあるドット106は原稿用紙102に描画された原稿画像101によって検出不可能な状態となっている。これに対して、図7に例示するドットパターン103では、原稿用紙102に描画された原稿画像101の上にドットパターン103が描画されていることから、図6に例示するドットパターン103よりは各ドット106を検出し易い状態である。しかしながら、原稿用紙102に描画された原稿画像101と重なるドット106については、必ずしも正しく検出できるとは限らない。このため、ドット数を検出することができる程度は、原稿用紙102に描画された原稿画像101の態様に大きく影響される。したがって、ドット密度を特徴量とした場合には、計数したドット数の多少に対してある程度の許容値(閾値)を設定したとしても、その特徴量の判定に判定漏れが生じ易いと言える。
次いで、隣接するドット106の間の距離dであるドット間距離を特徴量とする場合について図8及び図9を参照して説明する。図8はドット間距離をdとするドットパターン103を例示する模式図、図9はドット間距離を横軸に取りその出現頻度を縦軸に取って隣接するドット106の間の距離分布を表現するグラフである。
図8に示すように、隣接する二つのドット106の間の距離dが一定であるドットパターン103においては、このドットパターン103を構成するドット106のうち、隣接する二つのドット106の間の距離dであるドット間距離は特徴量となる。原稿画像101との重なりが生じている図6や図7に例示するドットパターン103であっても、隣接するドット106の間の距離dを特徴量とする限り、その特徴量を正しく検出することが可能である。この場合、ドットパターン103からドット106を検出し、隣接するドット106の間の距離dを複数判定した場合には、図9のグラフに示すように、正しいドット106の間の距離dをピーク値とする尖った山形の分布を描く。そこで、距離dに対してある程度の許容値(閾値)を設定することで、ドット106の間の距離dを特徴量としてより確実にその特徴量の検出が可能となる。この場合、図9のグラフから明らかなように、距離dに対して設定する閾値が厳しい値、つまり許容範囲が小さい値であれば、判定漏れが生じ易く、反対に、距離dに対して設定する閾値が緩い値、つまり許容範囲が大きい値であれば、判定漏れが生じにくくなる。
2.画像処理装置、画像処理方法等、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記憶する記憶媒体
(1)画像処理装置のシステム構成
本実施の形態の画像処理装置は、図10に例示するような画像処理システムに組み込まれている。図10は、画像処理システム全体のシステム構成例を示すブロック図である。
つまり、画像処理システムは、サーバPC1と複数台のクライアントPC2(クライアントPC1〜n)とが例えばLANやWAN等のネットワーク通信網3を介して接続されたサーバクライアントシステム4として構築されている。PCはパーソナルコンピュータの略称である。クライアントPC2のうちの1台(例えばクライアントPC1)ないし数台は、管理者コンピュータとして機能している。つまり、管理者コンピュータとして機能するクライアントPC2は、管理者がユーザとなっている。このようなサーバクライアントシステム4には、MFPとして構成された画像処理装置5(MFP1〜n)が接続されている。
(2)画像処理システムに含まれているPC(サーバPC1、クライアントPC2)
図11は、画像処理システムに含まれているサーバPC1やクライアントPC2におけるハードウェア資源を示すブロック図である。これらのサーバPC1やクライアントPC2は、そのアーキテクチャが共通しているので、同一の図面及び符号を用いて説明する。
サーバPC1及びクライアントPC2は、各部を集中的に制御するCPU11を備えており、このCPU11には、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM12と、各種データを書換え可能に記憶してCPU11の作業エリア等として機能するRAM13とがバス14で接続されており、マイクロコンピュータを構成している。さらに、バス14には、コンピュータプログラムがインストールされたHDD15と、CD−ROM16に記録されたデータを読み取るCD−ROMドライブ17と、キーボードやマウス等の入力装置18と、CRTやLCD等の表示器19と、外部機器との通信を司るインターフェース20とが接続されている。サーバPC1やクライアントPC2は、インターフェース20を介してネットワーク通信網3に接続されている。
HDD15にインストールされている各種のコンピュータプログラムは、一例として、CD−ROM16に元々記録されており、CPU11によって、そのコンピュータプログラムがCD−ROMドライブ17で読み取られ、HDD15にインストールされたものである。そして、HDD15にインストールされたそのコンピュータプログラムが起動されると、そのコンピュータプログラムは、HDD15からRAM13にコピーされ、CPU11とRAM13とによって実行される。この意味で、RAM13、HDD15又はCD−ROM16は、コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体として機能することになる。
もっとも、コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体としては、CD−ROM16のみならず、DVDなどの各種の光ディスク、各種光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気ディスク、半導体メモリ等、各種方式のメディアを用いることができる。また、インターネットなどのネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードし、HDD15にインストールするようにしても良い。この場合に、送信側のサーバでコンピュータプログラムを記憶している記憶装置も、本発明における記憶媒体である。なお、プログラムは、所定のOS(Operating System)上で動作するものであっても良いし、その場合に後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであっても良いし、ワープロソフトなど所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであっても良い。
(3)画像処理装置5、画像処理装置5での画像処理方法、画像処理装置5にインストールされた画像処理プログラム、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体
次いで、図12及び図13を参照してMFPとして構成された本実施の形態の画像処理装置5について説明する。
図12は、画像処理装置5のハードウェア資源の構成例を示すブロック図である。図12に示すように、本実施の形態の画像処理装置5は、画像読取装置としてのスキャナ201、デジタル回路構成の画像処理部202、及びプロッタ203をシステムコントローラ204で制御するデジタル複写機構成のMFPとされている。システムコントローラ204は、内蔵するCPU(Central Processing Unit)204a、ROM(Read Only Memory)204b、及びRAM(Random Access Memory)204cから構築されるコンピュータ機能を活用し、操作表示部205からの指示に応じてスキャナ201、画像処理部202、及びプロッタ203を制御し、必要な情報を操作表示部205に返して表示させる。また、システムコントローラ204には、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像の画像データを蓄積する画像メモリ構成の画像蓄積部206、外部インターフェースとして機能する通信処理部207も接続されており、画像処理装置5は、通信処理部207を介してネットワーク通信網3に接続される。さらに、通信処理部207には、遠隔操作部208が接続され、この遠隔操作部208によって画像処理装置5を制御することが可能となっている。
画像処理部202は、コピー用画像処理部209、文書種類識別部210、出力制御部211から構成される。
コピー用画像処理部209は、シェーディング補正や地肌除去、フィルタ処理、変倍処理、ガンマ補正処理、階調処理など、一般的なデジタル複写機が備える機能を持つ。これらは、一般的なデジタル複写機が備える同等の回路構成と異なる点はないため、その説明は省略する。
文書種類識別部210及び出力制御部211は、本実施の形態の画像処理装置5に特有の構成である。これらの文書種類識別部210及び出力制御部211について説明するに先立ち、本実施の形態の画像処理装置5の特長の一つについて説明する。
本実施の形態の画像処理装置5は、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データからドットパターン103の特徴量を検出し、この検出されたドットパターン103の特徴量を予め記憶している基準パターンの特徴量と比較し、その同一性の有無を判定する。そして、つまり、本実施の形態では、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101が例えば機密文書であった場合には、プロッタ203によるその出力を禁止したり、通信処理部207を介して機密文書が画像読み取りされたことを管理者コンピュータとして使用されるクライアントPC2に通知したりする。このため、このような機密文書を特殊文書と位置づけ、このような特殊文書は、予め定められたパターン、ここではドットパターン103を有する原稿用紙102で作成するという運用を採用する。そこで、本実施の形態では、特殊文書であることを示すために原稿用紙102に作成されたドットパターン103の特徴量を、例えばデジタル回路構成の文書種類識別部210における図示しないレジスタ等のような記憶領域に記憶保存しておく。その上で、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データからドットパターン103の特徴量を検出し、この検出されたドットパターン103の特徴量を予め記憶している基準パターンの特徴量と比較し、その同一性の有無を判定するわけである。画像データから抽出したドットパターン103の特徴量と基準パターンの特徴量との間に同一性が認められれば、その画像読み取りした原稿画像101は特殊文書ということになる。
本実施の形態の画像処理装置5は、画像読み取りした原稿画像101が特殊文書かどうかを判定するためのアーキテクチャとして文書種類識別部210を有し、特殊文書が判定された場合の処理を実行するアーキテクチャとして出力制御部211を有する。これらの文書種類識別部210及び出力制御部211は、処理プログラムに相当するシーケンスとこのシーケンスを実行する回路とをファームウェアで実現するデジタル回路である。
図13は、図12中に示されている文書種類識別部210のブロック図である。デジタル回路構成の文書種類識別部210は、スキャナ201によって読み取られた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するドットパターン103の特徴量を検出し、例えばデジタル回路構成の文書種類識別部210における図示しないレジスタ等のような記憶領域に記憶保存されている基準パターンの特徴量をそれらのROM204bやRAM204cにアクセスして獲得し、その基準パターンの特徴量と画像データから検出したドットパターン103の特徴量とを比較し、画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する。基準パターンの特徴量の記憶場所に関する別の実施の形態としては、システムコントローラ204中のROM204bやRAM204cに基準パターンの特徴量を記憶保存しても良い。いずれにしても、このような処理は、文書種類識別部210にファームウェア構成で記録された画像処理プログラムに従い、各種演算処理等のようなコンピュータ処理を実行するデジタル回路構成の文書種類識別部210によって実行される。
一例として、本実施の形態では、図6又は図7に例示するような背景画像又は前面画像として形成されたドットパターン103のドット密度データを基準パターンとして記憶領域に記憶保存している例を説明する。つまり、本実施の形態では、図6又は図7に例示するようなドットパターン103を有する原稿画像101が機密文書である場合を想定する。
文書種類識別部210は、黒ドット検出部210aと、黒ドット密度判断部210bと、ドット数判断部210cとから構成されている。そこで、文書種類識別部210は、スキャナ201によって読み取られた原稿画像の画像データから黒ドット検出部210aによってドットを検出する。この場合の検出手法としては、デジタル回路によって画像パターンを検出する従来の各種の手法、例えばパターンマッチングを用い得る。次いで、黒ドット密度判断部210bは、黒ドット検出部で検出されたドットにおけるある面積内でのドット密度を計算する。このような計算処理は、デジタル回路構成のカウンタや加算器等によって実行される。ドット数判断部210cは、基準パターンの特徴量を図示しない記憶領域に記憶保存している。この基準パターンの特徴量は、一例として、黒ドット密度判断部210bでのドット密度計算の基準となるある面積内におけるドットパターン103のドット密度に対する同一性判断の許容値となる閾値と、一枚の原稿用紙が含んでいるドットパターン103のドット数に対する同一性判断の許容値となる閾値とから構成される。ドット数判断部210cは、黒ドット密度判断部210bで計算されたドットの密度が、図示しない記憶領域に基準パターンの特徴量として記憶保存しているドット密度に関する閾値内に含まれていると判定した場合、黒ドット検出部210aで検出したドットのドット数を例えばカウンタ(図示せず)に累積する。そして、ドット数判断部210cは、累積したドットの数が、図示しない記憶領域に基準パターンの特徴量として記憶保存しているドット数に関する閾値内に含まれている場合、スキャナ201によって読み取られた原稿画像の画像データ中に基準パターンが存在する、つまり、その画像データは機密文書等のような特殊文書の画像データであると判定し、その判定結果を文書種類識別部210の出力としてシステムコントローラ204及び出力制御部211に提供する。これにより、システムコントローラ204及び出力制御部211は、画像データが機密文書のような特殊文書の画像データであるという判定結果を取得する。
ここで、本実施の形態では、画像処理装置5がその内部処理として、スキャナ201によって読み取られた原稿画像101の画像データ中に基準パターンが存在する、つまり、その画像データは機密文書のような特殊文書の画像データであると判定し、その判定結果を文書種類識別部210の出力としてシステムコントローラ204及び出力制御部211に提供する例を示した。これに対して、画像処理装置5は、別の実施の形態として、そのようなスキャナ201によって読み取られた原稿画像の画像データ中に基準パターンが存在するかどうかの判定を外部機器、例えばサーバPC1に依頼し、サーバPC1から取得するようにしても良い。
また、基準パターンの特徴量としては、ドットパターン103を利用する代わりに、他の形状を利用する手法も実施可能である。例えば、短い線を交差させた十字のパターンを原稿に付加し、これをパターンマッチングで検出しても良い。この場合、基準パターンとしては、短い線を交差させた十字のパターンの特徴量、例えば線の長さや交差角度とを特徴量とする。
あるいは、図形形状ではなく、原稿用紙の地肌色として特定色、例えば青色を基準パターンの特徴量として規定しても良い。この場合、基準パターンの特徴量である色、例えば青色は、スキャナ201がカラースキャナである場合には容易に取得可能である。
出力制御部211は、文書種類識別部210による判定結果等に基づいて、システムコントローラ204によって指令された通りの特殊処理を実行する。つまり、出力制御部211は、画像読み取りされた原稿画像101が特書処理対象文書である場合に、システムコントローラ204の指示に応じて、プロッタ203による画像データの出力を禁止したり、通信処理部207を介して機密文書が画像読み取りされたことを管理者コンピュータとして使用されるクライアントPC2に通知したりする。
次いで、システムコントローラ204について説明する。ここで、システムコントローラ204について説明するに先立ち、本実施の形態の画像処理装置5のもう一つの特長について説明する。
前述したように、本実施の形態の画像処理装置5は、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データが機密文書のような特殊文書であるかどうかを判定する。そして、出力制御部211は、画像読み取りされた原稿画像101が特書処理対象文書である場合に、システムコントローラ204の指示に応じた処理を実行する。ここまでの処理内容によっても、例えば機密文書保護等の課題に対しては、十分な効果を期待することができる。しかしながら、この場合には、出力制御部211によって特殊処理を実行するための条件として、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101が特殊文書であるかどうかという二者択一条件しか設定できない。これに対して、実際の運用面を考慮すると、機密文書のような特殊文書にも複数種類のランクがあったり、その特殊文書を画像読み取りしたオペレータにも複数種類のランクがあったりする。あるいは、特殊文書と一口に言っても、その文書自体の内容やその文書に対して実行したい特殊処理の内容は、千差万別であると言える。つまり、実際の運用面を考慮すると、出力制御部211によって特殊処理を実行するための条件として、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101が特殊文書であるかどうかという二者択一条件だけでなく、その原稿画像101が特殊文書であるかどうかということと、その他の所望の情報とを組み合わせて条件設定することができれば、有用性が飛躍的に高まる。
そこで、本実施の形態では、特殊文書を作成する原稿用紙102としてドットパターン103を有するものを用いるばかりでなく、その様な原稿用紙102には、予めあるいは事後的に、情報伝達図形としてのデータコード、ここではバーコード151を印刷する。図14は、バーコード151が付された原稿画像101の一例を示す模式図である。そして、システムコントローラ204の例えばROM204bに、画像処理プログラムの一部を構成するバーコード解読用のソフトウェアをファームウェア構成でインストールする。このバーコード解読用のソフトウェアは、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データからバーコード151を切り出し、切り出したバーコード151を解読する処理をCPU204aに実行させる。つまり、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データは、文書種類識別部210に送られると同時に、システムコントローラ204にも送られ、RAM204c又は画像蓄積部206に蓄積される。このように蓄積された画像データに対して、バーコード解読用のソフトウェアは、CPU204aに、予め定められた位置に配置されるバーコード151の画像データを切り出す処理を実行させる。この場合、図15に例示するように、原稿画像101が回転しない正しい位置での画像データ(図15(a))が得られるとは限らず、原稿画像101が90度(図15(b))、180度(図15(c)、あるいは270度(図15(d)回転した状態の画像データが取得されている可能性がある。そこで、このような可能性を考慮し、図16に例示するように、原稿画像101が回転しない正しい位置でのバーコード151の切り出し位置152aと、原稿画像101が90度回転した位置でのバーコード151の切り出し位置152bと、原稿画像101が180度回転した位置でのバーコード151の切り出し位置152cと、原稿画像101が270度回転した位置でのバーコード151の切り出し位置152dとの四箇所からバーコード151の画像データを切り出す。切り出した画像内にバーコード151が存在していたかどうかは、その画像を解読してあるコードを取り出せるかどうかで容易に判断することができる。つまり、バー状の白黒2値化データからバーコード151の太さや間隔のデータが判明し、このようなバーコード151の太さや間隔のデータをデコードすることで英数字列を取り出すことができる。そこで、英数字列を取り出すことができた切り出し位置にバーコード151が存在していたことが分かる。また、英数字列を取り出すことができれば、その取り出した英数字列はバーコード151が有する情報なので、バーコード151が復号化されたことになる。そこで、例えばROM204bに英数字列とある情報との対応関係を規定する対応関係定義が記憶されているとすると、ROM204bにアクセスし、このROM204bに記憶されている対応関係定義を参照して、取り出した英数字列に対応する情報、つまり、情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報を解読することができる。
ここで、本実施の形態では、システムコントローラ204がそのROM204bに英数字列とある情報との対応関係を規定する対応関係定義を記憶保存し、この対応関係定義を参照してバーコード151から取り出した得意数字列に対応する情報、つまり、情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報を取得する例を示した。つまり、本実施の形態では、例えばROM204bにインストールされたバーコード解読用のソフトウェアに従いCPU204aがそのような情報取得処理を実行する。これに対して、画像処理装置5は、別の実施の形態として、特殊処理対象原稿の画像読み取りがあった場合、あるいはその他のイベントをトリガとして、外部機器、例えばサーバPC1にバーコード解読用のソフトウェアの送信要求をし、例えばJAVAアプレット(JAVAは登録商標)でバーコード解読用のソフトウェアを取得する態様であっても良い。あるいは、画像処理装置5は、更に別の実施の形態として、画像データからバーコード151を切り出し、その英数字列のデータを抽出したら、その解読処理を外部機器、例えばサーバPC1に依頼し、サーバPC1からバーコード151が表現している情報を取得するようにしても良い。
また、本実施の形態では情報伝達図形としてバーコード151を例示したが、情報伝達図形としてのデータコードは、バーコード151に限らず、2次元バーコードであっても良い。情報量が多い場合には2次元バーコードとすることが好適である。あるいは、図14及び図15に例示するような1次元のバーコード151であっても、2段、3段というように多段化することで、情報量を増やすことができる。
以上説明したように、本実施の形態の画像処理装置5では、文書種類識別部210によって、スキャナ201によって読み取られた原稿画像101が特殊文書であるかどうかを判定することができ、また、システムコントローラ204によって、特殊文書である原稿画像101に含まれるバーコード151からこのバーコード151が表現する情報を取得することができる。そこで、本実施の形態の画像処理装置5は、こうして取得した情報に基づいて、システムコントローラ204より出力制御部211に指令を送信し、特殊処理を実行させる。そのために、本実施の形態の画像処理装置5では、システムコントローラ204の例えばROM204bに、画像処理用のソフトウェアをファームウェア構成でインストールしている。別の実施の形態として、画像処理装置5から外部機器、例えばサーバPC1にそのような画像処理用のソフトウェアの送信要求をし、例えばJAVAアプレット(JAVAは登録商標)として画像処理用のソフトウェアを取得する態様であっても良い。あるいは更に別の実施の形態として、画像処理装置5は、画像データからバーコード151を切り出し、その英数字列のデータを抽出し、対応関係定義に基づいてその情報を取得したら、その情報に従い出力制御部211に指令すべき特殊処理の内容を外部機器、例えばサーバPC1に問い合わせ、サーバPC1から出力制御部211に指令すべき特殊処理の内容を取得するようにしても良い。この場合、画像処理装置5は、画像データからバーコード151を切り出し、その英数字列のデータを抽出したら、その解読処理の依頼と、解読結果であるバーコード151が表現する情報に従い出力制御部211に指令すべき特殊処理の内容の問い合わせとの両方を外部機器、例えばサーバPC1に送信し、サーバPC1から出力制御部211に指令すべき特殊処理の内容を取得するようにしても良い。
いずれにしても、画像処理プログラムは、バーコード151が表現する情報に基づいて出力制御部211の出力動作を制御する。この際、画像処理プログラムは、基準パターンの有無、つまり特殊文書であるかどうかということと、情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報との組み合わせ定義を記憶するいずこかの記憶領域、例えばシステムコントローラ204中のROM204bにアクセスし、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報の解読結果とに基づいて、記憶領域に記憶されている組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理によって得られた検索結果を取得する。
以下、バーコード151が表現する情報と出力制御部211で実行される特殊処理との具体例を説明する。
[具体例1]
具体例1では、バーコード151に文書レベル情報を持たせる。これにより、機密文書のような特殊文書が画像読み取りされた場合、その原稿画像101の画像データからバーコード151を切り出して解読することで、その特殊文書の文書レベルを認識することができる。
そこで、例えば、
・レベル1の特殊文書の場合、プロッタ203による画像出力を禁止する。
・レベル2の特殊文書の場合、プロッタ203による画像出力は許容するが、機密文書であることを示す印、例えば丸秘マークを出力画像に印刷する。
・レベル3の特殊文書の場合、プロッタ203による画像出力は許容するが、そのような特殊文書が画像読み取りされたことを、例えば管理者用のクライアントPC2に電子メール等によって通知する。
というような特殊処理を出力制御部211に指令して実行させ、あるいはシステムコントローラ204が実行する。特に、例えば管理者用のクライアントPC2に対する通知には、そのような特殊文書が画像読み取りされた時刻情報や、図示しない監視装置からの情報を伴わせると、例えば機密文書が不正に画像読み取りされたような場合の追跡調査に大きな便宜が与えられる。なお、監視装置からの情報としては、一例として、監視装置として画像処理装置5を操作する操作者を撮像するCCDカメラを用い、CCDカメラによる撮像画像を通知に伴わせる。
[具体例2]
具体例2では、バーコード151に文書レベル情報を持たせるだけでなく、画像処理装置5の利用者に関する特定情報を特殊処理判断に利用する。画像処理装置5の利用者に関する特定情報は、例えば操作表示部205や遠隔操作部208にユーザ情報やパスワードの入力を求めることで容易に得られる。あるいは、画像処理装置5の利用者に関する特定情報を得る別の実施の形態としては、バーコード151にそのような利用者に関する特定情報を含ませておいても良い。この場合、画像処理装置5の利用者個々に、その者を特定するバーコード151が付された原稿用紙102を割り当てておくというような運用形態を採用する。
例えば、
・レベル1の特殊文書の場合、利用者AとBにはプロッタ203による画像出力を許可するが、利用者Cには許可しない。
・レベル2の特殊文書の場合、利用者Aにはプロッタ203による画像出力を許可するが、利用者BとCには許可しない。
・レベル3の特殊文書の場合、全利用者にプロッタ203による画像出力を許可しない。
というような特殊処理を出力制御部211に指令して実行させる。この場合、プロッタ203による画像出力を禁止する条件が満たされると、特殊文書が画像読み取りされたことを、例えば管理者用のクライアントPC2に電子メール等によって通知するようにしても良い。この場合、具体例1の場合と同様に、例えば管理者用のクライアントPC2に対する通知には、そのような特殊文書が画像読み取りされた時刻情報や、図示しない監視装置からの情報を伴わせると、例えば機密文書が不正に画像読み取りされたような場合の追跡調査に大きな便宜が与えられる。なお、監視装置からの情報としては、一例として、監視装置として画像処理装置5を操作する操作者を撮像するCCDカメラを用い、CCDカメラによる撮像画像を通知に伴わせる。
[具体例3]
具体例3では、バーコード151に文書レベル情報を持たせるのではなく、文書IDを持たせる。つまり、個々の文書毎にユニーク情報を持たせるわけである。これにより、個々の文書IDに応じた出力制御を出力制御部211に実行させることができる。
以上説明したように、本実施の形態の画像処理装置5、画像処理装置5での画像処理方法によれば、画像読み取りされた原稿画像101の画像データにおける基準パターンの有無、換言すると原稿画像101の文書種類、例えば機密文書であるかどうか等を判定することができ、また、情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報を解読することができ、このような機密文書であるかどうか等の判定結果と情報伝達図形であるバーコード151が表現する情報との組み合わせによって、画像読み取りされた原稿画像101の画像データに対するその後の処理内容に多様性を持たせることができる。
なお、本実施の形態の画像処理装置5は、スキャナ201によって読み取られた原稿画像101が特殊文書であるかどうかの判定処理を文書種類識別部210というデジタル回路にインストールされたシーケンスによって実行し、特殊文書である原稿画像101に含まれるバーコード151からこのバーコード151が表現する情報を取得して出力制御部211等を制御する処理をシステムコントローラ204のROM204bにインストールされたシーケンスによって実行する。この意味で、文書種類識別部210やROM204bは、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。これに対して、画像処理装置5が例えばサーバPC1やクライアントPC2のような一般的なコンピュータであるような場合、画像処理プログラムはパッケージソフトウェアのような形態を取り、例えばHDD15にインストールされて使用されることが好適である。また、画像処理装置5がMFPのようなデジタル複写機構成であったとしても、その画像処理装置5が一般的なコンピュータ構成を有していれば、画像処理プログラムはパッケージソフトウェアのような形態を取り、例えば図示しない画像処理装置5のHDDにインストールして使用することも可能である。
(4)その他の処理
本実施の形態では、文書種類識別部210で文書種類識別処理を実行し、スキャナ201で画像読み取りした原稿画像101の画像データに基準パターンが含まれているかどうか、換言すると、機密文書のような特殊文書が画像読み取りされたかどうかを判定する。そして、その判定結果に応じてシステムコントローラ204が出力制御部211に対する出力制御を実行する。このような構成上、本実施の形態の画像処理装置5は、コピー用画像処理部209での画像データ処理が行なわれると直ちにプロッタ203が駆動されて画像出力がなされるという構成を採用しない。つまり、プロッタ203の駆動に先立ち、文書種類識別部210で文書種類識別処理等が必ず実行される。
この場合、コピー用画像処理部209での画像データ処理と文書種類識別部210での文書種類識別処理とは、同時に行われても良いし、その実行時間に時間差を設けても良い。時間差を設ける場合は、画像データを図示しない一時メモリ等に一時記憶してコピー用画像処理部209に画像データを送るのを遅延させ、コピー用画像処理部209での画像データ処理に文書種類識別部210での文書種類識別処理を先行させるようにする。
また、システムコントローラ204は、一例として、情報抽出処理、つまり、情報伝達図形であるバーコード151の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを、文書種類識別部210での文書種類識別処理の結果、画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合、つまり、特殊文書が画像読み取りされた場合にのみ実行する。文書種類識別部210での文書種類識別処理が高速で、情報抽出処理が低速であった場合には、このような構成を採用することが好適である。時間のかかる情報抽出処理は、一部の特殊文書だけに限った方が、全体としての処理時間の節約につながるからである。これに対して、情報抽出処理も高速であった場合には、文書種類識別処理の結果によらず、常時情報抽出処理を行い、文書種類識別処理の結果、特殊文書が画像読み取りされたと判定された場合には、既に処理されている情報抽出の結果を採用する、という構成を採用することも可能である。
また、情報伝達図形であるバーコード151の抽出処理と抽出したバーコード151が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されなかった場合の処理として、本実施の形態では、予め決められた処理、例えば、出力制御部211にプロッタ203による画像出力の禁止指令を送信したり、管理者用のクライアントPC2に電子メール等によって通知したりする、というような処理を実行する。バーコード151の抽出処理と抽出したバーコード151が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されないとしても、文書種類識別部210での文書種類識別処理の結果、画像データに基準パターンが含まれていると判定されている、つまり、特殊文書が画像読み取りされていることには相違ないので、このような特殊文書画像が画像読み取りされた場合には相応の処理を実行することが望ましいからである。
もっとも、別の実施の形態として、システムコントローラ204は、一例として、情報抽出処理、つまり、情報伝達図形であるバーコード151の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを、文書種類識別部210での文書種類識別処理の結果、画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得しない場合、つまり、特殊文書が画像読み取りされなかった場合にも実行するようにしても良い。原稿画像101には、基準パターンを持たないけれどもバーコード151のような情報伝達図形が記録されているものがあることが予想される。例えば、運用として、ドットパターン103のような基準パターンとバーコード151のような情報伝達図形との両方を備える原稿画像101(図17(a))と、ドットパターン103のような基準パターンは備えないがバーコード151のような情報伝達図形を備える原稿画像101(図17(b))と、ドットパターン103のような基準パターンもバーコード151のような情報伝達図形もいずれも備えない原稿画像101(図17(c))との3種類の原稿画像101を用いるような運用例が想定される。このような場合、ドットパターン103のような基準パターンは備えないがバーコード151のような情報伝達図形を備える図17(b)に例示するような原稿画像101であっても、組み合わせ定義の内容如何によって、より詳細には、基準パターンが無いことと情報伝達図形が表現する情報との組み合わせが組み合わせ定義に定義されていれば、その組み合わせ定義に従った処理内容に応じた処理を出力制御部211に実行させることができる。そして、このような処理内容は、画像読み取りされた原稿画像101の画像データに対するその後の処理内容をより多様化させることができる。
原稿画像を例示する正面図である。 原稿画像に埋め込まれたドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の一例を示す模式図である。 原稿画像に埋め込まれたドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の別の一例を示す模式図である。 図2に例示するドットパターンを拡大して示す模式図である。 図3に例示するドットパターンを拡大して示す模式図である。 別の実施の形態として、原稿画像とそのドットパターンとを例示する正面図である。 図6とは異なる原稿画像とそのドットパターンとを例示する正面図である。 ドット間距離をdとするドットパターンを例示する模式図である。 ドット間距離を横軸に取りその出現頻度を縦軸に取って隣接するドットの間の距離分布を表現するグラフである。 画像処理システム全体のシステム構成例を示すブロック図である。 画像処理システムに含まれているサーバPC及びクライアントPCにおけるハードウェア資源を示すブロック図である。 画像処理装置のハードウェア資源の構成例を示すブロック図である。 図12中に示されている文書種類識別部のブロック図である。 バーコードが付された原稿画像の一例を示す模式図である。 バーコードが付された原稿画像の回転位置が正しい状態(a)、90度回転している状態(b)、180度回転している状態(c)、270度回転している状態(d)をそれぞれ示す模式図である。 バーコードの画像データを切り出す位置を示す模式図である。 ある運用での原稿画像の種類を例示する模式図である。
符号の説明
101 原稿画像
103 パターン(ドットパターン)
151 情報伝達図形(バーコード)

Claims (25)

  1. 画像読み取りされた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するパターンの特徴量を検出する手段と、
    基準パターンの特徴量を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている基準パターンの特徴量と検出したパターンの特徴量とを比較して、前記画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する処理によって得られた判定結果を取得する手段と、
    画像読み取りされた原稿画像の画像データから、所定情報を図形形態で表現する情報伝達図形を抽出する手段と、
    情報伝達図形とこの情報伝達図形が表現する情報との対応関係定義を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている対応関係定義を参照して、抽出した情報伝達図形が表現する情報を解読する処理によって得られた解読結果を取得する手段と、
    基準パターンの有無と情報伝達図形が表現する情報との組み合わせ定義を記憶する記憶領域にアクセスし、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて、前記記憶領域に記憶されている組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理によって得られた検索結果を取得する手段と、
    取得した検索結果である処理内容に応じた処理を実行する手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の背景パターンである請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の前面パターンである請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿画像面に出現するパターンは、ドットパターンである請求項1ないし3のいずれか一記載の画像処理装置。
  5. 前記情報伝達図形は、データコードである請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合にのみ、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項1記載の画像処理装置。
  7. 情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されなかった場合には、所定の処理を実行する請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記画像データに基準パターンが含まれていると判定結果を取得しない場合にも、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項1記載の画像処理装置。
  9. 画像読み取りされた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するパターンの特徴量を検出する工程と、
    基準パターンの特徴量を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている基準パターンの特徴量と検出したパターンの特徴量とを比較して、前記画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する処理によって得られた判定結果を取得する工程と、
    画像読み取りされた原稿画像の画像データから、所定情報を図形形態で表現する情報伝達図形を抽出する工程と、
    情報伝達図形とこの情報伝達図形が表現する情報との対応関係定義を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている対応関係定義を参照して、抽出した情報伝達図形が表現する情報を解読する処理によって得られた解読結果を取得する工程と、
    基準パターンの有無と情報伝達図形が表現する情報との組み合わせ定義を記憶する記憶領域にアクセスし、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて、前記記憶領域に記憶されている組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理によって得られた検索結果を取得する工程と、
    取得した検索結果である処理内容に応じた処理を実行する工程と、
    を備える画像処理方法。
  10. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の背景パターンである請求項9記載の画像処理方法。
  11. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の前面パターンである請求項9記載の画像処理方法。
  12. 前記原稿画像面に出現するパターンは、ドットパターンである請求項9ないし11のいずれか一記載の画像処理方法。
  13. 前記情報伝達図形は、データコードである請求項9記載の画像処理方法。
  14. 前記画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合にのみ、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項9記載の画像処理方法。
  15. 情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されなかった場合には、所定の処理を実行する請求項14記載の画像処理方法。
  16. 前記画像データに基準パターンが含まれていると判定結果を取得しない場合にも、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項9記載の画像処理方法。
  17. コンピュータにインストールされ、このコンピュータに、
    画像読み取りされた原稿画像の画像データから、原稿画像面に出現するパターンの特徴量を検出する機能と、
    基準パターンの特徴量を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている基準パターンの特徴量と検出したパターンの特徴量とを比較して、前記画像データに基準パターンが含まれているかどうかを判定する処理によって得られた判定結果を取得する機能と、
    画像読み取りされた原稿画像の画像データから、所定情報を図形形態で表現する情報伝達図形を抽出する機能と、
    情報伝達図形とこの情報伝達図形が表現する情報との対応関係定義を記憶する記憶領域にアクセスし、この記憶領域に記憶されている対応関係定義を参照して、抽出した情報伝達図形が表現する情報を解読する処理によって得られた解読結果を取得する機能と、
    基準パターンの有無と情報伝達図形が表現する情報との組み合わせ定義を記憶する記憶領域にアクセスし、基準パターン有無の判定結果と情報伝達図形が表現する情報の解読結果とに基づいて、前記記憶領域に記憶されている組み合わせ定義に従った処理内容を検索する処理によって得られた検索結果を取得する機能と、
    取得した検索結果である処理内容に応じた処理を実行する機能と、
    を実行させるコンピュータ読み取り可能な画像処理プログラム。
  18. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の背景パターンである請求項17記載の画像処理プログラム。
  19. 前記原稿画像面に出現するパターンは、原稿画像の前面パターンである請求項17記載の画像処理プログラム。
  20. 前記原稿画像面に出現するパターンは、ドットパターンである請求項17ないし19のいずれか一記載の画像処理プログラム。
  21. 前記情報伝達図形は、データコードである請求項17記載の画像処理プログラム。
  22. 前記画像データに基準パターンが含まれているとの判定結果を取得した場合にのみ、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項17記載の画像処理プログラム。
  23. 情報伝達図形の抽出処理と抽出した情報伝達図形が表現する情報の解読処理とのいずれか一方又は両方が正常に実行されなかった場合には、所定の処理を実行する請求項22記載の画像処理プログラム。
  24. 前記画像データに基準パターンが含まれていると判定結果を取得しない場合にも、情報伝達図形の抽出処理とこの抽出処理に続く処理とを実行する請求項17記載の画像処理プログラム。
  25. 請求項17ないし24のいずれか一記載の画像処理プログラムを記憶する記憶媒体。
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