JP2005070461A - 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005070461A
JP2005070461A JP2003300532A JP2003300532A JP2005070461A JP 2005070461 A JP2005070461 A JP 2005070461A JP 2003300532 A JP2003300532 A JP 2003300532A JP 2003300532 A JP2003300532 A JP 2003300532A JP 2005070461 A JP2005070461 A JP 2005070461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
polarization
pores
polarization maintaining
photonic crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003300532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4554178B2 (ja
Inventor
Masatoshi Tanaka
正俊 田中
Shinya Yamatori
真也 山取
Masayoshi Hachiwaka
正義 八若
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2003300532A priority Critical patent/JP4554178B2/ja
Publication of JP2005070461A publication Critical patent/JP2005070461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554178B2 publication Critical patent/JP4554178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/024Optical fibres with cladding with or without a coating with polarisation maintaining properties
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02295Microstructured optical fibre
    • G02B6/02314Plurality of longitudinal structures extending along optical fibre axis, e.g. holes
    • G02B6/02342Plurality of longitudinal structures extending along optical fibre axis, e.g. holes characterised by cladding features, i.e. light confining region
    • G02B6/02357Property of longitudinal structures or background material varies radially and/or azimuthally in the cladding, e.g. size, spacing, periodicity, shape, refractive index, graded index, quasiperiodic, quasicrystals
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02295Microstructured optical fibre
    • G02B6/02314Plurality of longitudinal structures extending along optical fibre axis, e.g. holes
    • G02B6/02319Plurality of longitudinal structures extending along optical fibre axis, e.g. holes characterised by core or core-cladding interface features
    • G02B6/02333Core having higher refractive index than cladding, e.g. solid core, effective index guiding
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/255Splicing of light guides, e.g. by fusion or bonding
    • G02B6/2551Splicing of light guides, e.g. by fusion or bonding using thermal methods, e.g. fusion welding by arc discharge, laser beam, plasma torch

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

【課題】 ファイバ側面視により偏波主軸方向を容易に視認できる偏波保持PCF、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】 ファイバ横断面において、偏波主軸方向またはそれに垂直な方向にマーカー用細孔を設ける。そして、ファイバ端部において、クラッドに設けられた複数の細孔の少なくとも一部が封止されて、それにより、ファイバ側面視によるマーカー用細孔の視認が可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏波保持フォトニック結晶ファイバ(以下、「偏波保持PCF」という)、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体に関するものである。
偏波保持ファイバは、伝送される光の偏波主軸方向を一定に保つ。よって、偏波保持ファイバ同士を接続する場合、偏波主軸方向を一致させなければ、偏波間クロストークを招く虞がある。また、ファイバ端部にコネクタ等のファイバ端末部品を取り付ける場合がある。ファイバ端末部品には、伝送される光の偏波主軸方向を示すキー溝が設けられており、そのキー溝と装置の入力端のキーとを一致させてファイバ端末部品を装置に装着する。しかし、光ファイバにファイバ端末部品を取り付けるさい、光ファイバを伝送される光の偏波主軸方向とファイバ端末部品のキー溝とがずれる場合があり、この状態でファイバ端末部品を装置に装着すると、正しく測定またはモニターされない。従って、偏波保持ファイバ同士を接続する場合も光ファイバにファイバ端末部品を取り付ける場合も、接続または取り付ける前に伝送される光の偏波主軸方向がわかることが望ましい。そして、ファイバを接続させる際には光ファイバ融着接続装置を用いることが多く、光ファイバ融着接続装置では、コアずれが生じないようにファイバの側面を透視観察しながら接続させるため、ファイバ側面視により偏波主軸方向が視認できることが望ましい。
偏波保持ファイバの一例である偏波保持PCFは、ファイバ横断面において、コアと、コアを覆うように設けられコアに沿って延びるように形成された複数の細孔によりファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備えている。そして、例えば、コアに隣接し且つコアを挟むように設けられた三対の細孔のうちの一対を大径の細孔とすること等により、光伝送領域は楕円形となり、伝送される光の偏波面は保持される。そのため、クラッドにおける細孔の分布を観察することにより偏波主軸方向を視認できる。
しかしながら、偏波保持PCFは複数の細孔をファイバ長手方向に備えているため、ファイバ側面視により細孔の分布状態を知ることが困難である。そこで、ファイバ長手方向に延びるように、偏波主軸方向またはそれに垂直な方向に一対のマーカー部を設け、そのマーカー部にコア及びクラッドと屈折率の異なる材質を充填すると、側面視による偏波主軸方向の視認は可能となる。しかし、マーカー部は、屈折率がコア及びクラッドの屈折率と異なるため、伝送される光に影響を与えないように、コアからファイバ半径方向に対して遠ざかったところに設けられなければならない。そのため、設計が困難であり、また、製造するにあたりコスト及び時間を費やす。また、機械強度が劣化するという危険性もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ファイバ端部において、ファイバ側面視により偏波主軸方向を容易に視認できる偏波保持PCF、そのファイバ端部処理方法及び光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
請求項1の発明は、コアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びるように形成された複数の細孔によりファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備え、偏波主軸方向又はそれに垂直な方向に配設されたファイバ長さ方向に沿って延びる少なくとも一対のマーカー用細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバであって、ファイバ端部において、上記複数の細孔の少なくとも一部が封止されて、任意の方向のファイバ側面視で上記マーカー用細孔が視認可能とされていることを特徴とする。
上記の構成によると、ファイバ端部のファイバ側面を顕微鏡などで透視観察すると、マーカー用細孔が視認可能である。そして、マーカー用細孔は一対設けられているため、ファイバ中心を回転軸としてファイバを回転させると、マーカー用細孔は、通常、2本観察されるが、その2本がちょうど重なると、1本しか観察されなくなる。更に、マーカー用細孔は偏波主軸方向に設けられているため、観察されるマーカー用細孔の本数から偏波主軸方向がわかる。従って、ファイバ側面から偏波主軸方向を容易に視認できる。
請求項2の発明は、請求項1において、上記コアに隣接した細孔のうち該コアを挟むように設けられた一対の細孔だけが他の細孔よりも孔径が大きく形成されることにより偏波保持可能とされ、上記一対の細孔が上記一対のマーカー用細孔を構成していることを特徴とする。
上記の構成によると、マーカー用細孔を設けることにより、光ファイバは偏波保持機能を有する。
請求項3の発明は、請求項1において、上記マーカー用細孔の孔径(d1)の上記他の細孔の孔径(d2)に対する比(d1/d2)が1.3より大きいことを特徴とする。
上記の構成では、ファイバ側面視によるマーカー用細孔の視認が容易に可能となる。 請求項4の発明は、コアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びるように形成された複数の細孔によりファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備え、偏波主軸方向又はそれに垂直な方向に配設されたファイバ長さ方向に沿って延びる少なくとも一対のマーカー用細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法であって、ファイバ端部において、任意の方向のファイバ側面視で上記マーカー用細孔が視認可能となるように、上記複数の細孔の少なくとも一部を封止することを特徴とする。
上記の方法によると、ファイバ端部のファイバ側面を顕微鏡などで透視観察すると、マーカー用細孔が視認可能である。そして、マーカー用細孔は一対設けられているため、ファイバ中心を回転軸としてファイバを回転させると、マーカー用細孔は、通常、2本観察されるが、その2本がちょうど重なると、1本しか観察されなくなる。更に、マーカー用細孔は偏波主軸方向に設けられているため、観察されるマーカー用細孔の本数から偏波主軸方向がわかる。従って、偏波保持PCFにこのファイバ端部処理を施すと、ファイバ側面視により偏波主軸方向を容易に視認できる。
請求項5の発明は、請求項4において、上記複数の細孔の少なくとも一部を封止することを特徴とする。
これは、本発明のファイバ端部処理方法の一つの実施態様である。
請求項6の発明は、請求項5において、上記ファイバ端部の加熱処理時に上記一対のマーカー用細孔内を加圧することを特徴とする。
上記の方法によると、確実にマーカー用細孔のみを視認可能とすることができる。
請求項7の発明は、請求項4において、上記複数の細孔の少なくとも一部に上記クラッドと同一の屈折率を有する封止材を充填することによりそれらを封止することを特徴とする。
これは、本発明のファイバ端部処理方法のまた別の実施態様である。
請求項8の発明は、第1及び第2ファイバ保持部と、それらの間に設けられたファイバ加熱部と、を備えた光ファイバ融着接続装置をコンピューターで制御するためのコンピュータープログラムであって、コンピューターに、上記第1ファイバ保持部に保持されたファイバ長さ方向に延びる細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部と上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバのファイバ端部とが間隔を開けるように該第1及び第2ファイバ保持部を位置付ける手順と、上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部が上記ファイバ加熱部により加熱可能となるように該第1ファイバ保持部及び該ファイバ加熱部を位置付けさせる手順と、上記ファイバ加熱部により上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部の細孔の一部が封止されるようにそのファイバ端部を加熱させる手順と、上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ横断面における偏波主軸方向と上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバのファイバ横断面における偏波主軸方向とが一致するように該第1及び/または第2ファイバ保持部を位置づける手順と、上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバと上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバとが突き合わされ且つその突き合わせ部分が上記ファイバ加熱部により加熱可能となるように該第1及び第2ファイバ保持部並びに該ファイバ加熱部を位置付けさせる手順と、上記ファイバ加熱部により上記第1ファイバ加熱部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバと上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバとの突き合わせ部分を加熱させる手順と、を実行させることを特徴とする。
上記のコンピュータープログラムによると、偏波主軸方向またはそれに垂直な方向に少なくとも一対のマーカー用細孔を設けた偏波保持PCFを用い、マーカー用細孔を他の細孔よりも大径にするまたはマーカー用細孔に圧力を加えると、ファイバ端部加熱により、マーカー用細孔のみが残存する。そして、ファイバ中心を回転軸としてファイバを回転させながらファイバ側面を顕微鏡などで透視観察すると、マーカー用細孔は、通常、2本観察されるが、その2本がちょうど重なると、1本しか観察されなくなる。よって、観察されるマーカー用細孔の本数から、偏波保持PCFの偏波主軸方向が分かる。そして、このコンピュータープログラムは、フレキシブルディスクまたはCD−ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたものがコンピューターにインストールされ、あるいは、オンラインでコンピューターにダウンロードされることにより、実行可能となる。
本発明によると、ファイバ側面視により偏波主軸方向を容易に視認できる偏波保持P
CF、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1として、偏波保持PCF10の構造、製造方法及びファイバ端部処理方法並びに本発明のコンピュータープログラムを説明する。
まず、偏波保持PCF10の構造を説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る偏波保持PCF10のファイバ横断面を示す。この偏波保持PCF10は、石英ガラス製であり、ファイバ中心をなす中実のコア11と、コア11を覆うように設けられたクラッド12と、を備えている。コア11には、ファイバ横断面における形状が円形である高屈折率部分11aがファイバ全長にわたって設けられている。クラッド12には、コア11を挟むように且つコア11の短軸方向に設けられた一対のマーカー用細孔13aと、コア11を囲うようにコア11に沿って延びる複数の細孔13bとで、フォトニック結晶構造が形成されている。また、マーカー用細孔13aは、コア11を挟んで対向する三対の細孔のうちの一対であり、他の細孔13bよりも孔径が大きく、これによりコア11の光伝送領域が楕円形となっている。従って、マーカー用細孔13aを設けることにより、偏波保持PCF10は偏波主軸方向が表示されると共に、偏波保持ファイバとなる。
次に、偏波保持PCF10の製造方法を簡単に説明する。
第1の製造方法では、まず、ゲルマニウムがドープされた1本の石英ガラスロッドと複数本の石英キャピラリとを準備する。このとき、複数本の石英キャピラリのうち2本については、孔径が他のものよりも大きいものを選定する。また、ロッド横断面において、ゲルマニウムがドープされた部分の形状は円形である。
次いで、石英ガラスロッド及び石英キャピラリを最密状に束ねることにより母材を作製する。このとき、石英ガラスロッドを母材の中心位置に配設すると共に、石英ガラスロッドに接触する6本の石英キャピラリを母材の中心付近に配設する。そして、6本のうち2本は大径の石英キャピラリであり、大径の石英キャピラリは、石英ガラスロッドを挟むように、且つ、石英ガラスロッドのロッド断面におけるゲルマニウムがドープされた部分の短軸方向に、配設される。
最後に、母材を加熱延伸することにより線引きする。このとき、石英ロッドと石英キャピラリとの間及び石英キャピラリ相互間が融着すると共に細径化され、石英コアロッドがコアに及び石英キャピラリがクラッドにそれぞれ対応するように形成された偏波保持PCF10が製造される。
第2の製造方法では、まず、ロッド中心にゲルマニウムがドープされた中実の石英ガラスロッドを準備する。そして、ゲルマニウムがドープされた部分は、ロッド横断面において円形である。
次いで、ドリルを用いて、ロッド横断面に複数の孔を開け、ロッド長手方向に対して貫通させる。このとき、まず、ゲルマニウムがドープされた部分を囲うように且つ等間隔に6個の略円形の孔を開け、その部分の短軸方向の一対の孔だけは他の孔よりも孔径が大きくなるようにする。そして、その外側には、等間隔に12個の孔を開ける。このようにして、ゲルマニウムがドープされた部分の周囲には複数の孔が形成される。
最後に、母材を加熱延伸することにより線引きする。このとき、石英コアロッドがコアに及びドリルを用いて開けられた孔がクラッドにそれぞれ対応するように形成された偏波保持PCF10が製造される。
続いて、光ファイバ融着接続装置20を制御するためのコンピュータープログラムを説明する。
図2は本発明のコンピュータープログラムのフローチャートを、図3は光ファイバ融着接続装置20を、図4は本発明のコンピュータープログラムにおける第1、2偏波保持PCF10a,10bのファイバ側面を、示す。なお、図4は第1、2偏波保持PCF10a,10bのファイバ側面を透視観察した図であるが、図が煩雑になるのを避けるため、ファイバ内部に設けられているマーカー用細孔13a及び他の細孔13bも実線で記載している。
まず、第1、2偏波保持PCF10a,10b及び本発明のコンピュータープログラムがインストールされたコンピューターにより制御された光ファイバ融着接続装置20を用意する。このとき、第1、2偏波保持PCF10a,10bは、本実施形態1の偏波保持PCF10と同一の構造を示す。そして、ファイバ端部はガラスがむき出しになっている。また、本発明のコンピュータープログラムは、光ファイバ融着接続装置20の制御用コンピューターに、フレキシブルディスクまたはCD−ROMなどの記録媒体を介してインストールされる、または、オンラインでダウンロードされる。
ここで、光ファイバ融着接続装置20を説明する。光ファイバ融着接続装置20は、図3に示すように、第1、2ファイバ保持部21、22とそれらの間に設けられたファイバ加熱部23とを備えている。第1、2ファイバ保持部21、22は、ぞれぞれ、第1、2V溝21a,22aと第1、2シースV溝21b,22bと第1、2シースクランプ21c,22cとを備え、ファイバ加熱部23は、レンズ23aと放電電極棒23bとを備え、これらは光ファイバ融着接続装置20の制御用コンピューターにより制御される。そして、ファイバ加熱部23では、第1、2ファイバ保持部21、22で保持された光ファイバの端面を加熱すると同時に、これらのファイバ端面におけるファイバ側面を表示装置に映し出す。そのため、レンズ23aはファイバ側面を透視し、レンズ23aに接続しているCCDカメラ(図示していない)は、レンズ23aにより透視されたファイバ側面を観察し、CCDカメラに接続されている表示装置(図示していない)は、そのファイバ側面を画像処理後、画面に表示する。
次に、光ファイバ融着接続装置20に第1、2偏波保持PCF10a,10bを取り付ける。このとき、図3に示すように、第1偏波保持PCF10aを第1V溝21aに戴設し、第1シースV溝21bと第1シースクランプ21cとで挟持する。また、第2偏波保持PCF10bを第2V溝22aに戴設し、第2シースV溝22bと第2シースクランプ22cとで挟持する。そして、光ファイバ融着接続装置20のスタートボタンを押す。すると、コンピュータープログラムは開始され、ステップS1、ステップS2、ステップS3、の順に実行される。
ステップS1では、第1、2シースV溝21b,22b及び第1、2シースクランプ21c,22cを待機位置まで移動させる。これにより、図4(a)に示すように、第1偏波保持PCF10aのファイバ端面と第2偏波保持PCF10bのファイバ端面とを、間隔を開けて位置付ける。
ステップS2では、第1シースV溝21b及び第1シースクランプ21cを放電電極棒23bへ移動させる。これにより、第1シースV溝21b及び第1シースクランプ21cが挟持している第1偏波保持PCF10aのファイバ端部を放電電極棒23bの下へ位置付ける。
ステップS3では、放電電極棒23bに熱を供給させる。これにより、第1偏波保持PCF10aのファイバ端部は加熱溶融される。このとき、第1偏波保持PCF10aのファイバ端部では、加熱によりクラッド12は溶融され、マーカー用細孔13a及び他の細孔13bは封止される(以下、「封止部」という)。また、この熱は、ファイバ長手方向に対してある程度伝導し、その領域では、クラッド12は、若干溶融され他の細孔13bを封止する(以下、「マーカー用細孔残存部」という)。そして、ファイバ端面から充分離れた領域では、この熱は、全く伝導されないためクラッド12を溶融することはない(以下、「細孔残存部」という)。従って、図4(b)に示すように、第1偏波保持PCF10aには、ファイバ長手方向においてファイバ端部から順に、封止部17、マーカー用細孔残存部18、細孔残存部19が形成され、ファイバ長手方向に対して、マーカー用細孔13aが他の細孔13bよりも長く形成される。
ステップS4では、第1シースV溝21b及び第1シースクランプ21cを待機位置まで移動させる。以上、ステップS2〜4により、第1偏波保持PCF10aのファイバ端部は処理される。
ステップS5〜7では、ステップS2〜4における第1シースV溝21b、第1シースクランプ21c及び放電電極棒23bに対して発した命令と同一の命令を、第2シースV溝22b、第2シースクランプ22c及び放電電極棒23bに対して下す。すると、図4(c)に示すように、第2偏波保持PCF10bにも、封止部17、マーカー用細孔残存部18、細孔残存部19が形成され、その結果、ファイバ長手方向に対して、マーカー用細孔13aが他の細孔13bよりも長く形成される。また、図4(c)に示すように、マーカー用細孔残存部18において、第1偏波保持PCF10aでは、マーカー用細孔13aが一本しか観察されていないのに対し、第2偏波保持PCF10bでは、マーカー用細孔13aが二本観察されている。これは、第1偏波保持PCF10aでは、二本のマーカー用細孔13aが重なっていることを示唆している。
ステップS8では、第1、2V溝21a,22aを移動させる。これにより、第1、2偏波保持PCF10a,10bのx軸方向及びy軸方向は、それぞれ一致する。ここで、x軸方向及びy軸方向は、それぞれ図3に示すx軸方向とy軸方向である。
ステップS9では、第1、2シースV溝21b,22b及び第1、2シースクランプ21c,22cを回転させる。このとき、図6(d)に示すように、二本のマーカー用細孔13aが重なって観察されるように、すなわち、マーカー用細孔13aが一本観察されるように、第1、2シースクランプ21c,22cを位置づける。従って、第1偏波保持PCF10aと第2偏波保持PCF10bとで、偏波主軸方向は一致する。
ステップS10では、第1、2シースV溝21b,22b及び第1、2シースクランプ21c,22cを放電電極棒23bへ移動させる。これにより、第1偏波保持PCF10aのファイバ端部と第2偏波保持PCF10bのファイバ端部とを放電電極棒23bの下に位置付ける。
ステップS11では、放電電極棒23bに熱を供給させる。これにより、第1、2偏波保持PCF10a,10bのファイバ端部は加熱溶融されて接続される。そして、本発明のコンピュータープログラムは終了する。
最後にファイバ端部処理方法を説明する。
第1のファイバ端部処理方法は、本発明のコンピュータープログラムを実行したさいに施されるファイバ端部を加熱することである。
第2のファイバ端部処理方法では、偏波保持PCF10のマーカー用細孔13aに圧力を加え、その後加熱する。このとき、マーカー用細孔13aと他の細孔13bとには圧力差が生じているため、この状態で加熱すると、図5に示すように、他の細孔13bのみが封じられる。これにより、マーカー用細孔残存部18が形成され、ファイバ長手方向に対してマーカー用細孔13aが他の細孔13bよりも長く形成される。従って、第1のファイバ端部処理方法を施した場合と同一の効果が得られる。
第3のファイバ端部処理方法では、まず、ファイバ横断面におけるマーカー用細孔13aの大きさと略同一もしくは若干大きい膜を2枚用意する。次に、その膜を偏波保持PCF10のファイバ端面におけるマーカー用細孔13aを覆うように張り付ける。続いて、偏波保持PCF10のファイバ端面に、クラッド12と略同一の屈折率を有する充填材を充填する。このようにすることで、第1、2のファイバ端部処理方法で得られた効果と同一の効果を得ることができる。
以上より、偏波保持PCF10は、第1〜3のファイバ端部処理方法を施すことにより、ファイバ側面から偏波主軸方向を視認できる。ファイバ端部処理方法を施す前の偏波保持PCFの側面は、図4(a)に示すように複数の細孔を備えており、たとえ屈折率がコア及びクラッドと異なるマーカー部を設けている場合でも複数の細孔13bが視界を遮るため、ファイバ側面から偏波主軸方向を視認することは困難である。しかし、第1〜3のファイバ端部処理方法を施すと、ファイバ端部付近にマーカー用細孔残存部18が形成され、複数の他の細孔13bに遮られることなくファイバ側面からマーカー用細孔13aのみを視認できる。また、マーカー用細孔13aは、コア11を挟むように且つ偏波主軸方向に一対設けられているため、図4(c)に示すように、マーカー用細孔13aは、通常、2本観察されるが、その2本がちょうど重なると1本しか観察されなくなり、観察されるマーカー用細孔13aの本数から偏波主軸方向がわかる。従って、ファイバ側面視による偏波主軸方向の視認が容易となる。
また、第1のファイバ端部処理方法によると、マーカー用細孔13aが他の細孔13bよりも大径であれば、ファイバ端部を加熱するだけで、ファイバ長手方向に対してマーカー用細孔13aが長く形成されている。従って、時間及びコストを費やすことなく、偏波主軸方向がわかる。また、第2、3のファイバ端部処理方法によると、マーカー用細孔13aと他の細孔13bとが同一の大きさであっても、ファイバ長手方向に対してマーカー用細孔13aを長く形成することができる。
また、本発明のコンピュータープログラムによると、光ファイバを突き合わせる前に上記第1のファイバ端部処理方法を施すため、偏波主軸方向を視認後、接続させることができる。従って、偏波主軸方向を視認できるとともに、偏波保持PCF10同士を接続するさいには偏波間クロストークが招来する危険性は非常に低くなる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2として、偏波保持PCF30の構造及び製造方法並びに上記実施形態1に記載した光ファイバ融着接続装置20を用いて偏波保持PCF30とサイドトンネル型光ファイバまたはパンダ型光ファイバ(以下、「他の偏波保持ファイバ」という)とを接続する場合を説明する。
まず、偏波保持PCF30の構造を説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係る偏波保持PCF30のファイバ横断面を示す。この偏波保持PCF30は、石英ガラス製であり、ファイバ中心をなす中実のコア31と、コア31を覆うように設けられたクラッド32と、を備えている。コア31には、ファイバ横断面における形状が円形である高屈折率部分31aがファイバ全長にわたって設けられている。クラッド32には、コア31の短軸方向にコア31からファイバの半径方向に遠く離れて設けられている一対のマーカー用細孔33aと、コア31を囲うようにコア31に沿って延びる複数の他の細孔33bとで、フォトニック結晶構造が形成されている。そして、ファイバ横断面において、ファイバ中心に他の細孔33bの2つ分の中実部が形成されており、それがコア31を形成している。これにより、偏波保持PCF30は偏波保持機能を有する。以上より、偏波保持PCF30は、上記実施形態1の偏波保持PCF10とマーカー用細孔33aが配設される位置と他の細孔33bの配設方法を異にする。
次に、偏波保持PCF30の製造方法を簡単に説明する。上記実施形態1の偏波保持PCF10と構造が若干異なるため、相違点を以下に記す。
第1の製造方法では、母材を作成するさいの石英キャピラリの配設方法が異なる。すなわち、8本の石英キャピラリを石英ガラスロッドに接触させ等間隔に配設する。そして、この外側には、14本の石英キャピラリを等間隔に配設する。このようにして、石英キャピラリは、石英ガラスロッドの周囲に、対向する二辺がそれ以外の四辺よりも長く、且つ、その差がその四辺の長さと同一である六角形を形成するように配設される。そして、大径の石英キャピラリは、石英ガラスロッドから母材の半径方向に離れた場所に一対で配設され、且つ、石英ガラスロッドに設けられたゲルマニウムの短尺方向に設けられる。
第2の製造方法では、ドリルを用いて開ける複数個の孔の配置が異なる。ゲルマニウムがドープされた部分の周囲に、等間隔に8個の略円形の孔を開ける。そして、その外側に、等間隔に14個の孔を開ける。このようにして、対向する二辺がそれ以外の四辺よりも長く、且つ、その差がその四辺の長さと同一である六角形が形成されるように孔を開けていく。そして、大径の孔は、ゲルマニウムがドープされている部分からロッドの半径方向に離れた部分に且つゲルマニウムがドープされた部分の短軸方向に、開けられる。
最後に、偏波保持PCF30と他の偏波保持ファイバと上記実施形態1に記載された光ファイバ融着接続装置20とを用意して、この2本の光ファイバを接続する場合を説明する。
他の偏波保持ファイバは、ファイバ横断面において、コアとそのコアを覆うように設けられたクラッドとを備えている。そして、そのクラッドには、コアと隣接するようにクラッドよりも屈折率の低い部分(以下、「低屈折率部分」という)または応力付与部が設けられているためコアに応力複屈折が生じ、その結果、伝送される光の偏波面が保持される。また、この一対の低屈折率部分または応力付与部は、ファイバ長手方向に設けられている。そのため、他の偏波保持ファイバのファイバ側面を透視観察すると、クラッド内に2本の低屈折率部分または応力付与部が観察されるため、ちょうど、偏波保持PCFに本発明の第1〜3のファイバ端部処理方法を施した場合と同一の効果が得られる。すなわち、一対の低屈折率部分または応力付与部により偏波主軸方向が分かるため、他の偏波保持ファイバに対して上記実施形態1の第1〜3のファイバ端部処理方法を施す必要はない。従って、他の偏波保持ファイバと偏波保持PCF30とを光ファイバ融着接続装置20を用いて接続する場合、図2に示す本発明のコンピュータープログラムのフローチャートにおけるステップS2〜4またはステップS5〜7は省かれ、それ以外のステップについては、上記実施形態1に記載したとおりにプログラムを実行させる。すると、上記実施形態1に記載した効果と同一の効果を得ることができる。
《発明の実施形態3》
本発明の実施形態3として、偏波保持PCF40の構造、製造方法及びファイバ端部処理方法並びに本発明のコンピュータープログラムを説明する。
まず、偏波保持PCF40の構造を説明する。
図7は、本発明の実施形態3に係る偏波保持PCF40のファイバ横断面を示す。この偏波保持PCF40は、石英ガラス製であり、ファイバ中心をなす中実のコア41と、コア41を覆うように設けられたクラッド42と、を備えている。コア41には、ファイバ横断面における形状が円形である高屈折率部分41aがファイバ全長にわたって設けられている。クラッド42には、コア41の長軸方向にコア41からファイバの半径方向に遠く離れて設けられている一対のマーカー用細孔43aと、コア41を囲うようにコア41に沿って延びる複数の他の細孔43bとで、フォトニック結晶構造が形成されている。そして、ファイバ横断面において、ファイバ中心に他の細孔43bの2つ分の中実部が形成されており、それがコア41を形成している。これにより、偏波保持PCF40は偏波保持機能を有する。以上より、偏波保持PCF40は、上記実施形態2の偏波保持PCF30とマーカー用細孔43aが配設される位置のみを異にする。
次に、偏波保持PCF40の製造方法を簡単に説明する。上記実施形態2の偏波保持PCF30と構造が若干異なるため、相違点を以下に記す。
第1の製造方法では、母材を作成するさい、大径の石英キャピラリはゲルマニウムの長軸方向に設けられる。
第2の製造方法では、ドリルを用いて開けるさい、大径の孔は、ゲルマニウムがドープされた部分の長軸方向に開けられる。
最後に、偏波保持PCF30にコネクタなどのファイバ端末部品を取り付ける場合を説明する。
ファイバ端末部品には、光ファイバの偏波主軸方向を示すキー溝が設けられており、偏波保持PCF40とコネクタとを突き合わせる前に、偏波保持PCF40に上記実施形態1の第1〜3のファイバ端部処理方法のどれか一つを施す。すると、上記実施形態1に記載したように、偏波保持PCF40にマーカー用細孔残存部18が形成され、ファイバ側面視により偏波主軸方向を視認することができる。従って、キー溝と偏波主軸方向とを一致させて取り付けることができるという効果が得られ、その結果、そのコネクタを装置の入力端に装着すると、正しく測定またはモニターすることができるという効果も得られる。
《発明の実施形態4》
本発明の実施形態4として、偏波保持PCF50の構造、製造方法を説明する。
まず、偏波保持PCF50の構造を説明する。
図8は、本発明の実施形態4に係る偏波保持PCF50のファイバ横断面を示す。この偏波保持PCF50は、石英ガラス製であり、ファイバ中心をなす中実のコア51と、コア51を覆うように設けられたクラッド52と、を備えている。コア51には、ファイバ横断面における形状が円形である高屈折率部分51aがファイバ全長にわたって設けられている。クラッド52には、コア51を挟むように且つコア51の短軸方向に設けられた二対のマーカー用細孔53aと、コア51に沿って延びる複数の他の細孔53bとで、フォトニック結晶構造が形成されている。そして、ファイバ横断面において、ファイバ中心に他の細孔53bの2つ分の中実部が形成されており、それがコアを形成している。これにより、偏波保持PCF50は偏波保持機能を有する。以上より、上記実施形態2、3とはマーカー用細孔53aの大きさとマーカー用細孔の個数とを異にする。すなわち、マーカー用細孔53aと他の細孔53bとは同一の大きさを示す。
次に、偏波保持PCF50の製造方法を簡単に説明する。上記実施形態2、3の偏波保持PCF30、40と構造が若干異なるため、相違点を以下に記す。
第1の製造方法では、準備する石英キャピラリ孔径の大きさは同一である。
第2の製造方法では、ドリルを用いて開ける孔の大きさは同一である。
この偏波保持PCF50に対して、上記実施形態1の第2、3のファイバ端部処理方法を施すと上記実施形態1と同一の効果を得ることができる。すなわち、その処置後、偏波保持PCFまたは他の偏波保持ファイバと接続させると偏波間クロストークが招来する危険性は低くなる。また、ファイバ端末部品を取り付けるさいには、ファイバ端末部品のキー溝と偏波主軸方向とを一致させて取り付けることができ、装置を用いて正しく測定またはモニターすることができる。なお、ファイバ端部処理後ファイバ側面を透視観察すると、マーカ用細孔残存部におけるマーカー用細孔は、全く重なっている場合、1本しか観察されないが、その場合から偏波主軸方向が90°ずれるように偏波保持PCF50を回転させた場合、二対設けられているため4本観察される。
《その他の実施形態》
上記実施形態1〜4の偏波保持PCF10、30、40、50は、本発明における一例にすぎない。例えば、マーカー用細孔は、上記実施形態4の偏波保持PCF50では、偏波主軸方向に設けられている細孔としたが、この偏波主軸方向と垂直な方向に設けられている細孔として、上記実施形態1の第2、3のファイバ端部処理方法を施してもよい。
上記実施形態1〜4の光ファイバ融着接続装置20を制御するコンピュータープログラムでは、ステップS2〜4が終了後、ステップS5〜7を実行するとしたが、ステップS1終了後同時に実行されてもよい。また、このプログラムでは、第1、2光ファイバ保持部21、22が移動されファイバ加熱部23が固定されているとしたが、ファイバ加熱部23が移動され第1、2光ファイバ保持部21、22が固定されていてもよい。
上記実施形態1では、第1〜3のファイバ端部処理後、偏波保持PCF10同士の接続について、上記実施形態2では、偏波保持PCF30と他の偏波保持ファイバとの接続について、上記実施形態3では、偏波保持PCF40とコネクタの取り付けについて説明したが、この組み合わせは何等制限されない。
具体的に実施した実施例について説明する。
《発明の実施例1》
上記実施形態1と同一の構造を示す1本の偏波保持PCFと、上記実施形態1と同一の光ファイバ融着接続装置と、を準備した。表1は、本実施例1で用いた偏波保持PCFのファイバ径(μm)、d1(μm)、d2(μm)、Λ(μm)及びd1/d2を示す。なお、図9に示すように、d1、d2及びΛはそれぞれ、マーカー用細孔の孔径、他の細孔の孔径及び隣接する細孔の中心間距離である。
Figure 2005070461
光ファイバ融着接続装置を用いて表1に示す構造パラメーターを持つ偏波保持PCFのファイバ端部を一定時間加熱し、マーカー用細孔残存部でのファイバ長手方向におけるマーカー用細孔の長さ(以下、「マーカー用細孔の長さ」という)Lの放電強度依存性を調べた。ここで、放電強度は、光ファイバ融着接続装置の放電電極棒に流れる電流値に依存する物理量を意味し、放電強度値が大きくなるほど、流れる電流量が多くなることを意味し、従って、加熱温度は高くなる。ただし、放電強度値と加熱温度との間には、定量的な関係はない。また、表2に示す放電時間は、放電電極棒を放電する時間であり、ファイバ端部を加熱する時間とみなすことができる。
表2は、放電時間を2000(ミリ秒)とし、放電強度を10〜25の範囲で変量したときのLの測定結果を示す。
Figure 2005070461
表2より、放電強度値が大きくなると、Lは短くなることが分かる。すなわち、放電時間が一定ならば、加熱温度とLとは反比例することが分かる。
《発明の実施例2》
実施例1で用いた偏波保持PCFよりもd1/d2の値が小さい偏波保持PCFと、実施例1と同一の光ファイバ融着接続装置と、を準備した。表3は、本実施例2で用いた偏波保持PCFのファイバ径(μm)、d1(μm)、d2(μm)、Λ(μm)、及び、d1/d2を示す。なお、d1、d2、Λ及びd1/d2の定義は、実施例1と同一である。
Figure 2005070461
光ファイバ融着接続装置を用いて表3に示す構造パラメーターを持つ偏波保持PCFのファイバ端部を、放電強度20で2000(ミリ秒)間加熱し、マーカー用細孔の長さLを測定した。表4は、その測定結果を示す。
Figure 2005070461
表4と表2より、放電時間及び放電強度が同一である場合は、Lの値はd1/d2の値に依存し、d1/d2の値が小さくなると、Lは短くなることが分かる。
《発明の実施例3》
実施例1で用いた偏波保持PCFよりもd1/d2の値が大きい偏波保持PCFと、実施例1と同一の光ファイバ融着接続装置と、を準備した。表5は、本実施例3で用いた偏波保持PCFのファイバ径(μm)、d1(μm)、d2(μm)、Λ(μm)、及び、d1/d2を示す。なお、d1、d2、Λ及びd1/d2の定義は、実施例1と同一である。
Figure 2005070461
光ファイバ融着接続装置を用いて表5に示す構造パラメーターを持つ偏波保持PCFのファイバ端部を、実施例2と同様、放電強度20で2000(ミリ秒)間加熱し、マーカー用細孔の長さLを測定した。表6は、その測定結果を示す。
Figure 2005070461
表6と表2より、放電時間及び放電強度が同一である場合は、Lの値はd1/d2の値に依存し、d1/d2の値が大きくなると、Lは長くなることが分かる。
なお、実施例1〜3で用いた偏波保持PCFは、上記実施形態1と同一の偏波保持PCFであっても、上記実施形態2、3と同一の偏波保持PCFであってもよい。ファイバ横断面において、偏波主軸方向またはその方向に垂直な方向に、マーカー用細孔が設けられており、そして、マーカー用細孔は、他の細孔よりも孔径が大きいければよい。
《作用》
上記実施例1〜3の結果のうち、放電強度20で2000(ミリ秒)間加熱したさいの測定結果を表7に示す。
Figure 2005070461
表7及び上記実施例1の測定結果より、マーカー用細孔の長さLは15(μm)以上と視認可能なほど長いため、この偏波保持PCFは、ファイバ端部を加熱するとファイバ側面視により容易に偏波主軸方向を視認できる。また、その長さLは、放電強度が小さいほど、d1/d2の値が大きいほど、長くなることがわかる。また、表7より、偏波保持PCFのd1/d2は1.33よりも大きければ、ファイバ側面視により視認可能となることがわかる。
本実施形態1における偏波保持PCF10のファイバ横断面図である。 光ファイバ融着接続装置20を制御するコンピュータープログラムのフローチャート図である。 光ファイバ融着接続装置20のブロック図である。 接続工程中の第1、2偏波保持PCF10a,10bの側面図である。 本実施形態1における第2、3のファイバ端部処理方法を施したさいの偏波保持PCF10の側面図である。 本実施形態2における偏波保持PCF30のファイバ横断面図である。 本実施形態3における偏波保持PCF40のファイバ横断面図である。 本実施形態4における偏波保持PCF50のファイバ横断面図である。 本実施例1〜3における偏波保持PCFの構造のパラメーターの説明図である。
符号の説明
10、30、40、50 偏波保持PCF
10a 第1偏波保持PCF
10b 第2偏波保持PCF
11、31、41、51 コア
11a、31a、41a、51a 高屈折率部分
12、32、42、52 クラッド
13a、33a、43a、53a マーカー用細孔
13b、33b、43b、53b 他の細孔
17 細孔封止部
18 マーカー用細孔残存部
19 細孔残存部
20 光ファイバ融着接続装置
21 第1ファイバ保持部
21a 第1V溝
21b 第1シースV溝
21c 第1シースクランプ
22 第2ファイバ保持部
22a 第2V溝
22b 第2シースV溝
22c 第2シースクランプ
23 ファイバ加熱部
23a レンズ
23b 放電電極棒



Claims (9)

  1. コアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びるように形成された複数の細孔によりファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備え、偏波主軸方向又はそれに垂直な方向に配設されたファイバ長さ方向に沿って延びる少なくとも一対のマーカー用細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバであって、
    ファイバ端部において、上記複数の細孔の少なくとも一部が封止されて、任意の方向のファイバ側面視で上記マーカー用細孔が視認可能とされていることを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバ。
  2. 請求項1に記載された偏波保持フォトニック結晶ファイバにおいて、
    上記コアに隣接した細孔のうち該コアを挟むように設けられた一対の細孔だけが他の細孔よりも孔径が大きく形成されることにより偏波保持可能とされ、
    上記一対の細孔が上記一対のマーカー用細孔を構成していることを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバ。
  3. 請求項1に記載された偏波保持フォトニック結晶ファイバにおいて、
    上記マーカー用細孔の孔径(d1)の上記他の細孔の孔径(d2)に対する比(d1/d2)が1.3より大きいことを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバ。
  4. コアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びるように形成された複数の細孔によりファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備え、偏波主軸方向又はそれに垂直な方向に配設されたファイバ長さ方向に沿って延びる少なくとも一対のマーカー用細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法であって
    ファイバ端部において、任意の方向のファイバ側面視で上記マーカー用細孔が視認可能となるように、上記複数の細孔の少なくとも一部を封止することを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法。
  5. 請求項4に記載された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法であって、
    上記ファイバ端部の加熱処理により上記複数の細孔の少なくとも一部を封止することを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法。
  6. 請求項5に記載された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法であって、
    上記ファイバ端部の加熱処理時に上記一対のマーカー用細孔内を加圧することを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法。
  7. 請求項4に記載された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法であって、
    上記複数の細孔の少なくとも一部に上記クラッドと同一の屈折率を有する封止材を充填することによりそれらを封止することを特徴とする偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部処理方法。
  8. 第1及び第2ファイバ保持部と、それらの間に設けられたファイバ加熱部と、を備えた光ファイバ融着接続装置をコンピューターで制御するためのコンピュータープログラムであって、
    コンピューターに、
    上記第1ファイバ保持部に保持されたファイバ長さ方向に延びる細孔が形成された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部と上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバのファイバ端部とが間隔を開けるように該第1及び第2ファイバ保持部を位置付ける手順と、
    上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部が上記ファイバ加熱部により加熱可能となるように該第1ファイバ保持部及び該ファイバ加熱部を位置付けさせる手順と、
    上記ファイバ加熱部により上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ端部の細孔の一部が封止されるようにそのファイバ端部を加熱させる手順と、
    上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバのファイバ横断面における偏波主軸方向と上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバのファイバ横断面における偏波主軸方向とが一致するように該第1及び/または第2ファイバ保持部を位置づける手順と、
    上記第1ファイバ保持部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバと上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバとが突き合わされ且つその突き合わせ部分が上記ファイバ加熱部により加熱可能となるように該第1及び第2ファイバ保持部並びに該ファイバ加熱部を位置付けさせる手順と、
    上記ファイバ加熱部により上記第1ファイバ加熱部に保持された偏波保持フォトニック結晶ファイバと上記第2ファイバ保持部に保持された偏波保持光ファイバとの突き合わせ部分を加熱させる手順と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータープログラム。
  9. 請求項8に記載されたコンピュータープログラムを記録したことを特徴とするコンピューター読みとり可能な記録媒体。





JP2003300532A 2003-08-25 2003-08-25 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体 Expired - Lifetime JP4554178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003300532A JP4554178B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003300532A JP4554178B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005070461A true JP2005070461A (ja) 2005-03-17
JP4554178B2 JP4554178B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=34405439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003300532A Expired - Lifetime JP4554178B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4554178B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539574A (ja) * 2005-04-28 2008-11-13 エオリト システム フォトニック・ファイバー・トリガー式レーザー装置
JP2010512553A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェサイアンティフィク(セエヌエールエス) 空間対称性が崩れているドープされた光ファイバー
WO2010073821A1 (ja) * 2008-12-24 2010-07-01 古河電気工業株式会社 マルチコア光ファイバ
CN107346046A (zh) * 2017-06-30 2017-11-14 南京吉隆光纤通信股份有限公司 具有侧面识别标记的非圆对称光纤
CN108873157A (zh) * 2018-06-15 2018-11-23 烽火通信科技股份有限公司 一种低磁敏感性保偏光子晶体光纤

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539574A (ja) * 2005-04-28 2008-11-13 エオリト システム フォトニック・ファイバー・トリガー式レーザー装置
JP2010512553A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェサイアンティフィク(セエヌエールエス) 空間対称性が崩れているドープされた光ファイバー
WO2010073821A1 (ja) * 2008-12-24 2010-07-01 古河電気工業株式会社 マルチコア光ファイバ
EP2369380A1 (en) * 2008-12-24 2011-09-28 Furukawa Electric Co., Ltd. Multi-core optical fiber
US8041173B2 (en) 2008-12-24 2011-10-18 Furukawa Electric Co., Ltd. Multi-core optical fiber having alignment markers
CN102257415A (zh) * 2008-12-24 2011-11-23 古河电气工业株式会社 多芯光纤
US8326105B2 (en) 2008-12-24 2012-12-04 Furukawa Electric Co., Ltd. Multi-core optical fiber
CN102257415B (zh) * 2008-12-24 2013-10-16 古河电气工业株式会社 多芯光纤
JP5367726B2 (ja) * 2008-12-24 2013-12-11 古河電気工業株式会社 マルチコア光ファイバ
EP2369380A4 (en) * 2008-12-24 2014-04-16 Furukawa Electric Co Ltd OPTICAL FIBER AT MULTIPLE
CN107346046A (zh) * 2017-06-30 2017-11-14 南京吉隆光纤通信股份有限公司 具有侧面识别标记的非圆对称光纤
CN108873157A (zh) * 2018-06-15 2018-11-23 烽火通信科技股份有限公司 一种低磁敏感性保偏光子晶体光纤
CN108873157B (zh) * 2018-06-15 2020-05-05 烽火通信科技股份有限公司 一种低磁敏感性保偏光子晶体光纤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4554178B2 (ja) 2010-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9213134B2 (en) Alignment for splicing multi-core optical fibers
US9541707B2 (en) Method for connecting multi-core fiber, multi-core fiber, and method for manufacturing multi-core fiber
AU728699B2 (en) A grooved optical fiber for use with an electrode and a method for making same
US8490435B2 (en) Optical fiber end processing method and optical fiber end processing apparatus
EP2629127A1 (en) Method for fusion splicing optical fibers
US7481588B2 (en) Optical fiber composite, devices, and methods of making same
US8282291B2 (en) Automatic alignment for splicing of non-circular fiber
JPH01169331A (ja) 光ファイバの加熱測定法
JP4554178B2 (ja) 偏波保持フォトニック結晶ファイバ、そのファイバ端部処理方法、光ファイバ融着接続装置を制御するためのコンピュータープログラム及びそのプログラムの読み取り可能な記録媒体
JPH0439044B2 (ja)
US8915100B2 (en) Optical fiber end processing method and optical fiber end processing apparatus
JP4305468B2 (ja) 融着接続機
US5488683A (en) Method for splicing polarization maintaining fiber with elliptical stress member
JP2005003932A (ja) 偏波保持フォトニッククリスタルファイバ及びそのファイバ端部加工方法
US6850686B2 (en) Machining an insulated optical fiber
KR20130063770A (ko) 광섬유 융착 접속기
JPH02195304A (ja) 光ファイバの融着接続方法
Borzycki et al. Arc fusion splicing of photonic crystal fibers to standard single mode fibers
JP5416721B2 (ja) 光ファイバ端部加工方法および光ファイバ端部加工装置
JP4609618B2 (ja) 光ファイバ融着接続方法
JP2013142791A (ja) 光ファイバの加工方法、光ファイバの加工装置、光ファイバ、及び光ファイバ入出力構造
Zheng et al. Arc power calibration for fusion splicing optical fibers with variety diameters
CN116107027A (zh) 光纤切割方法及装置
JP2784895B2 (ja) 多心光ファイバの一括融着接続法
JP2024004068A (ja) 融着接続装置および融着接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4554178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term