JP2005065505A - 即席麺の復元改善剤及び即席麺 - Google Patents
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Abstract
【課題】麺線の幅や厚みに拘わらず短時間で復元し、生麺を茹で上げたような弾力性及び舌ざわりの良い食感が維持され、更には、麺の風味がスープの風味に影響を与えることがなく、スープ本来の風味が生かされた即席麺の復元改善剤及び即席麺を提供する。
【解決手段】油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺の復元改善剤及び即席麺によって達成する。
【選択図】なし
【解決手段】油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺の復元改善剤及び即席麺によって達成する。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、喫食時に熱湯等で復元させる即席麺の復元改善剤及び即席麺に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即席麺の復元改善方法としては、麺線に対し押出成形直後の溝の深さを麺の太さの1/2〜2/3、角度を20〜50度、溝の占める面積を麺線の仮想横断面の面積に対し2〜25%に設定することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、生麺線表面に複数の溝を設けた後、蒸煮処理し、次いで、搬送用ネットコンベアーの上下左右に複数配設した噴射口によって100〜200℃、風速10〜70m/secの熱風を噴射し、麺線を膨化乾燥することによって製造されているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、本願出願人は、麺線の長手方向に沿った溝を有しており、その断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である溝付き即席麺を提案している(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
一方、即席麺の組成に関しては、穀物粉100重量部に対し、グルタチオンを0.02〜1.0重量部含有させることにより、食塩を添加しなくても麺質を良好に維持し、且つ、復元性及び食感を良好にすることが知られている(例えば、特許文献4参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−69984号公報
【特許文献2】
特開2000−295970号公報
【特許文献3】
特願2002−295734号
【特許文献4】
特許第3401398号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の溝付き押出成形麺の場合、楔形の溝が深すぎるので、熱湯を注いで復元すると、麺線内部に水が浸透しすぎて弾力のない食感(腰の抜けた食感)となり、生麺線を茹でた時のような弾力のある食感が得られない。また、生麺の状態での溝の角度を20〜50度としているので、即席麺として用いると、加熱(蒸煮)工程で溝が閉塞してしまうため、復元に時間がかかってしまう。
【0006】
また、特許文献2は、図2に示す通り表面に多数の凹凸を有しているために、スープののりのよい麺は得られるものの、通常の熱風乾燥よりも強い熱風によって乾燥するために、麺線が過膨化してしまい、得られる乾燥麺を熱湯で復元すると、麺組織が疎状態のふわふわとした腰のない食感となってしまうという問題がある。
また、実際には蒸煮処理の際に、蒸煮後のほぐれをよくする目的でレシチンなどの麺質改良液を1〜10%程度吸収付加する処理が必要であるが、このような処理を行うと、特にふわふわとした腰のない、麺組織が疎な麺の場合、喫食の際に熱湯中に麺線表面から麺質改良液が流出してスープの味を損なうという問題もある。
更には、複数の切刃を組合せて麺線の断面形状が波形に形成されているため、喫食すると麺がぼこぼこした舌ざわりで、麺にとって重要なツルミ(ツルツルとしたのどごしのよい、滑らかな食感)がなくなるという欠点もある。
【0007】
特許文献3は、生麺を茹で挙げたような弾力性及び舌ざわりの良い食感を維持しながら、短時間で復元し得るものである。しかしながら、更なる復元性の改善の余地があった。
【0008】
また、特許文献4においても、中華麺などの細麺においては短時間での復元性が得られるものの、即席うどん等の麺線幅や麺厚みのある太麺に対しては、更なる復元性の改善の余地があった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、麺線の幅や厚みに拘わらず短時間で復元し、生麺を茹で上げたような弾力性及び舌ざわりの良い食感が維持され、更には、麺の風味がスープの風味に影響を与えることがなく、スープ本来の風味が生かされた即席麺の復元改善剤及び即席麺を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺の復元改善剤によって前記目的を達成する。
【0011】
好ましくは、更にグルタチオンを含有する。
【0012】
また、本発明は、油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺によって前記目的を達成する。
【0013】
好ましくは、更にグルタチオンを含有する。また、より好ましくは、即席麺が、麺線の長手方向に沿った溝を有しており、該溝の断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を詳しく説明する。
本発明の即席麺の復元改善剤は、油脂α化澱粉を含有するものである。
【0015】
まず、油脂α化澱粉とは、油脂の共存下でα化された澱粉を言う。
【0016】
上記油脂α化澱粉に用いる澱粉としては、通常α化澱粉として使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、ハイアミロースコーンスターチ、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉、緑豆澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、エンドウ豆澱粉、およびこれらの加工澱粉、例えばエステル化処理、エーテル化処理、架橋処理、酸処理、酸化処理、湿熱処理、さらにこれらを組合せた加工等を施した食品加工澱粉等が挙げられる。このほか、使用し得るものとしては、餅種米、米、小麦、とうもろこしなどの澱粉質を主成分とする粉砕物も含み、これらを単独又は併せて使用することができる。好ましくは、餅種米粉砕物、タピオカ加工澱粉、コーンスターチ、更に好ましくはタピオカ加工澱粉は、復元性及び食感の点で好適である。
【0017】
また、油脂α化澱粉に用いる油脂は、食用に供されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、大豆油、ナタネ油、ハイオレイックナタネ油、パーム油、パーム核油、コーン油、ハイリノールサフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、綿実油等の植物油や牛脂、豚脂、魚脂、乳脂等の動物脂およびこれらの混合油が挙げられる。またこれらの油脂を水素添加(硬化)、エステル交換、分別等の処理をした加工油脂やバター、マーガリン、ショートニング、油脂粉末、粉末油脂等が挙げられ、これらは単独でも2種以上混合して用いてもよい。好ましくは酸化安定性のある水素添加油脂である。また、本発明においては、水素添加しなくても酸化防止剤を用いることによってあらゆる油脂に対応できる。
【0018】
油脂α化澱粉中の油脂の含有量は、好ましくは澱粉100重量部に対して油脂1〜100重量部、更に好ましくは油脂3〜25重量部とすることが、復元性及び食感の点で好適である。
【0019】
上記油脂α化澱粉は、例えば、澱粉をα化させる際、澱粉スラリーに油脂を投入し攪拌して分散させた後、加熱してα化することにより得ることができる。得られる油脂α化澱粉は、崩壊していない澱粉粒であることが復元性の点で好適である。ここで、崩壊していないとは、糊液(すなわち、糊液とは、糊化した澱粉を含む溶液のこと)の状態で膨潤澱粉粒が残存することを言う。
【0020】
上記油脂α化澱粉の中でも、好適には、特開平2001−120195号公報に記載されているもの、すなわち、油脂分離度が50%以下および付着度が5%以下である油脂α化澱粉は復元性の点で望ましい。
上記油脂α化澱粉の具体的な製品例としては、例えば、(株)ホーネンコーポレーション製のベイクアップシリーズ等が挙げられる。
【0021】
本発明の即席麺の復元改善剤には、上記油脂α化澱粉を有効成分として含有する。有効成分とは目的とする機能が発揮される程度に油脂α化澱粉を含有することを示す。
【0022】
本発明の即席麺の復元改善剤には、上記油脂α化澱粉と共にグルタチオンを含有させることが、復元性の点で好適である。
上記グルタチオンとは、グルタミン酸、シスチン及びグリシンよりなるトリペプチドである。本発明においては、グルタチオンそのものを使用してもよいし、酵母製品等のグルタチオンを含有する原料を使用してもよい。酵母製品の形態は、特に限定するものではなく、粉末、顆粒、液体(エキス)、錠剤等各種形状のものを適宜使用すればよい。具体的な酵母製品としては、例えば、オリエンタル酵母(株)製、協和醗酵(株)製の、乾燥酵母、酵母エキス加工品等が挙げられる。
【0023】
上記油脂α化澱粉とグルタチオンの重量比は、好ましくは油脂α化澱粉1に対してグルタチオン0.0001〜0.1であることが復元性の点で好適である。
【0024】
また、本発明の即席麺の復元改善剤には、上記成分以外に、副原料として、必要に応じて、卵白等の粘質改良剤、調味料、香料、色素等を適宜含有させてもよい。
【0025】
本発明の即席麺の復元改善剤の形態は、液体、粉体、錠剤等が挙げられ、適宜選択すればよい。
【0026】
本発明の即席麺の復元改善剤は、例えば、次のようにして得られる。
すなわち、予め調製した油脂α化澱粉と、必要に応じて、グルタチオン及び副原料とを準備する。その後、それらをミキサー等を適宜用いて混合すれば、本発明の即席麺の復元改善剤が得られる。
【0027】
このようにして得られた即席麺の復元改善剤は、即席麺の原料として用いることにより、即席麺を湯戻しする際に、短時間で復元させ、また、生麺を茹で上げたような食感を維持させることができる。
【0028】
次に、本発明の即席麺について説明する。
本発明の即席麺は、油脂α化澱粉を含有するものである。
【0029】
本発明の即席麺に係る油脂α化澱粉は、上記即席麺の復元改善剤で用いるものと同様である。
【0030】
本発明の即席麺において、上記油脂α化澱粉の含有量は、即席麺全体重量中好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.5〜5重量%とすることが、食感及び復元性を良好とし、スープ本来の風味を生かし得る点で好適である。
【0031】
また、本発明の即席麺には、油脂α化澱粉と共にグルタチオンを含有することが復元性の点で好適である。
上記グルタチオンは、上記即席麺の復元改善剤で用いるものと同様である。
また、上記グルタチオンの含有量は、即席麺全体重量中好ましくは0.0005〜0.05重量%、更に好ましくは0.001〜0.01重量%とすることが、復元性の点で好適である。
【0032】
本発明の即席麺は、小麦粉を主体とする穀物粉を配合してなるものであり、その組成は、小麦粉100重量%でもよいし、それ以外に、そば粉、米粉、大麦粉、ライ麦粉等の各種穀物粉を単独もしくは適宜組合せて加えてもよい。また、小麦粉の種類は特に限定するものではなく、麺類の種類に応じて適宜選択すればよい。なお、小麦粉は穀物粉全体重量中60重量%以上含まれていることが望ましい。
【0033】
また、本発明の即席麺には、好ましくは、水溶性多糖類及びレシチンの少なくとも一方を含有することが復元性及び食感の点で望ましい。なお、上記水溶性多糖類とレシチンは、それぞれ単独で含有してもよいが、好ましくは併用する方が上記効果を好適に得られる点で望ましい。
【0034】
上記水溶性多糖類とは、ガラクトース及びアラビノースを構成糖に含有する多糖類であり、具体的には、例えばアラビアガム、水溶性ヘミセルロース等が挙げられ、この中でも水溶性ヘミセルロースは麺の復元性の点で好適である。
その含有量は、即席麺全体重量中0.088〜0.875重量%であることが復元性及び食感の点で好適である。
【0035】
上記レシチンは、大豆レシチン、卵黄レシチン、またはそれらを原料とした酵素処理レシチン等が挙げられ、この中でも大豆レシチンは麺質(食感、風味、外観など)、製麺性の点で好適である。
その含有量は、即席麺全体重量中0.194〜0.956重量%であることが風味及び食感の点で好適である。
【0036】
また、本発明の即席麺には、上記の成分の他に、副原料として、必要に応じて、乳製品、大豆蛋白等の蛋白原料、難消化性デキストリン等の食物繊維、かんすい等の品質改良剤、着色料、酸味料、調味料の他、ビタミン、ミネラル、糖類等の各種栄養成分等を単独もしくは複数併用して適宜用いてもよい。
【0037】
本発明の即席麺とは、ラーメン等の中華麺、うどん,蕎麦等の和風麺、ヌードル等の洋風麺等のいわゆる麺線類を、適宜常法により加工した即席麺である。
一般に、即席麺には、麺線を乾燥する前に加熱して澱粉のα化を行うα化即席麺と、非α化即席麺とが存在する。本発明においては、特に限定するものではないが、前者のタイプの方が本発明の効果が顕著にあらわれる点で好適である。
【0038】
麺の幅及び厚さは、特に限定するものではなく、最終製品によって適宜設定すればよい。特に、本発明においては、うどん等の従来復元に時間がかかっていた太麺であっても、その効果が発揮される点で好適に用いられる。なお、上記太麺とは、復元前の乾燥した状態で、麺線幅2.0〜3.7mm且つ麺厚1.05〜1.3mmのものを指す。
【0039】
また、麺の形状としては、溝付き麺であっても、溝なしの一般的な麺であってもよく、適宜選択すればよい。この中でも、好ましくは溝付き麺とすることが、更に好ましくは麺線の長手方向に沿った溝を有しており、該溝の断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である溝付き麺とすることが、食感及び復元性の点で好適である。
【0040】
本発明において、好適な溝付き麺の形状について以下に説明する。
図1(1)及び(2)は、本発明の麺線断面の一例を示す説明図である。図1(1)において、1は麺線、2は溝、3は溝底部、4は溝開口部である。
【0041】
本発明に係る溝付き即席麺は、麺線1の長手方向に、断面形状が楔形の溝2を有するものである。すなわち、溝形状を楔形にすることにより、復元性が良好となり、弾力のある食感を付与することができる点で望ましい。なお、溝2は、1本でも複数本でもよいが、1本の方が復元後に上記食感が維持される点で好適である。
【0042】
上記溝付き即席麺の溝2の深さは、麺線の厚みD(測定方法は後述する)に対して10〜40%であり、且つ、角度は、30〜100度に設定されることが望ましい。すなわち、麺線1が切刃で切り込まれることにより切断面が形成されて麺生地内部の麺組織が露出されるので、水分が麺線内部まで確実に浸透するようになるが、溝の深さ及び角度を上記の範囲に設定することで、溝底部3付近での水の浸透量を抑制することができる。その結果、麺線表面付近は高水分域となり、麺線中央部では低水分となるため、復元時に復元時間が短縮され、且つ、復元された麺線は、水分勾配を有するので、茹で伸びしにくく、弾力のある食感となる。
【0043】
そこで、まず、麺線の厚みDは、即席麺とした後の麺線における厚みを指し、次のように測定される。すなわち、四角形の断面の場合、図1(1)に示すように、麺線1本を、麺線の長手方向に対して垂直方向に略10等分し、各々の断面において溝2の形成された辺M1と隣り合う辺P、Qの高さ(=厚みD1、D2)をノギスなどで測定する。厚みDは、麺線断面の最大厚みD1を選択する。そして、10個の各断面計測値(10個のD1値)のうち、最大値2個、最小値2個を除いたn数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を厚みDとする。
次に、溝2の深さHは、同様に、麺線1本を略10等分した時の断面において、D1値を基にした深さHの値をノギスなどで計算する。そして、10個の各断面計測値(10個のH値)のうち、最大値2個、最小値2個を除いたm数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を深さH値とする。
本発明における麺線の厚みに対する溝の深さ(%)は、上記深さHを上記厚みDで割った値とする。
【0044】
次に、中心角度θは、同様に麺線1本を略10等分した時の断面において、溝底部3を基点として溝開口部に最大接するように引き出した接線A、Bを引き、tanθ/2=a/bの式により、角度θを導き、10個の断面のθの最大値2個、最小値2個を除いたJ数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を中心角度θとする。なお、計測においては、断面の写真をとり、接線A、Bを引き出して計測すればよい。
【0045】
なお、上記説明は、断面が四角形を一例としたものであるが、多角形でも同様とする。
【0046】
断面が円形の場合には、厚みDは、図1(2)に示されるように、円の中心点と、最大辺M1と弧の交わる点Rとを結んだ延長線で引き出される長さLをいう。深さHは、図1(2)に示すR−Qを結んだ弧線の中心点から溝底部までの長さをいう。そして、麺線の厚みに対する溝の深さは、上記深さHを上記厚みDで割った値とする。
また、中心角度θは、円の中心から、M1、M2に最大接する接線を引き出し、四角形と同様に測定する。
【0047】
更に、上記のような溝付き即席麺とした場合、麺比重を1.35〜1.65g/cm3とすることが望ましい。すなわち、上記範囲とすることにより、麺組織が極端に疎や密状態とならず、食感及び外観が良好でツルミのある麺となると共に、復元性が良好となる点で好適である。
麺比重は、次のようにして測定される。まず、1000cm3ビーカーに即席麺玉70gを入れ、次いで1000cm3の線の位置まで4℃の水を注ぐ。そして、麺玉70gの麺容積=(1000cm3−このときの注いだ水の量cm3)を計算し、次式によって麺比重が求められる。
麺比重(g/cm3)=70g/麺容積cm3
【0048】
また、溝付き即席麺の仮想横断面は、四角形、多角形、円形等が挙げられるが、食感が良好で、水の浸透性が良好で麺の復元が短時間で行われる点で四角形が好適である。
ここで、仮想横断面とは、図2に示すように、麺線が略四角形の場合は、麺線の長手方向に沿った溝を設けなかった場合に得られる、最大厚みD1と最大辺M2を基準に構成された乾燥後の麺線20の横断面をいう。すなわち、最大厚みD1を形成する辺r−tと最大辺M2を形成する辺s−tとを基本とし、上記2辺とそれらに平行してなる架空の2辺とからなる四角形をいう。また、断面形状が円形の場合には、最大半径をとって、その中心点から描かれた真円をいう。いずれの場合も元の溝付き即席麺の辺、弧を内包する最小面積となる形をとればよい。
そして、溝付き即席麺では、上記仮想横断面の面積に対する面積増大率を0.5〜6.5%に設定すると、ツルミと弾力のある食感を維持しうる点で好ましい。
【0049】
次に、本発明の即席麺として、溝付き即席麺は、例えば、次のようにして製造される。
まず、油脂α化澱粉、必要に応じてグルタチオン及び他の麺原料と水とを混合して麺生地を形成する。
次いで、上記麺生地を、圧延ロールによって薄く延ばして麺帯化する。圧延成形することにより、麺組織が極端に密状態になることを回避できる点で好適である。このとき、麺帯の厚みは、最終製品によって適宜設定すればよいが、好ましくは1.0〜2.0mmになるよう圧延することが、後述の麺線化工程での容易性、復元性及び食感の点で望ましい。
【0050】
次に、上記麺帯を間隔を設けた切刃間に通し、麺線に楔形の溝を刻設しながら麺線化する。
上記切刃とは、一般に、麺帯から麺線を切り出すために用いられるものであり、通常は、等間隔に溝を切った2つの小径ロールを、一方の小径ロールの凸部と他方の小径ロールの凹部とを相対するように組み合わせ、両ロールの間隔に麺帯が通ると、小径ロールの凹凸部の形状に従って、麺線を成形しながら切り出すものである。
【0051】
本発明においては、例えば、図3に示すように、同一形状の小径ロール状の切刃10a、10bを相対するように設置する。そして、その一方の切刃10aに溝刻設用凸部11を設けるようにする。
そして、図4に示すように、位置決めをした一対の切刃10a、10bの間隔18に、麺帯1´を導き、P方向に通過させることにより、溝付きの麺線1が成形されながら切り出される。
ここで、麺線1に刻設する溝の深さを、麺線の厚みに対し25〜60%とすることが、即席麺とした際の溝の深さを、麺帯の厚みに対し10〜40%に調整し易い点で好適である。また、上記溝の角度を75〜150度とすることが、即席麺とした際の溝の角度を30〜100度に調整し易い点で好適である。
【0052】
次に、上記のようにして得られた麺線を、蒸煮処理する。
上記蒸煮条件は、麺の種類により適宜設定すればよいが、例えば即席ラーメンの場合、100℃3分飽和水蒸気で蒸煮すればよい。
【0053】
次いで、上記蒸煮麺を乾燥することにより、本発明の溝付き即席麺が得られる。
乾燥方法は、最終製品の麺タイプによって適宜選択すればよいが、例えばフライ麺の場合は油揚げ等、ノンフライ麺の場合は熱風等が挙げられる。
乾燥条件は、具体的には、熱風による乾燥処理をする場合は70〜120℃、風速10〜20m/秒、油揚げによる乾燥処理をする場合は135〜160℃、1〜5分とすることが、仮想横断面の面積に対する面積増大率を好適な範囲に設定しやすい点で望ましい。
【0054】
このようにして得られた溝付き即席麺は、麺の種類、幅、厚みに拘わりなく、復元性が良好である。従って、本発明は、特に熱水を注いだ時の復元時間の短縮が重要となるカップ入り即席麺に好適であって、更に好適には、フライ麺に比べて熱水復元性が劣るノンフライ即席麺、その中でも特に熱水復元性が劣るカップ入りα化ノンフライ即席麺に好適に用いることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、即席麺を熱湯等で湯戻しした際に、短時間で復元するものであって、生麺を茹で上げたような弾力性があり、且つ良好な舌ざわりの食感が得られる。
また、本発明によれば、良好な食感を喫食し終えるまで維持し得る。
更には、麺自体の風味がスープに影響を及ぼすことがないため、スープ本来の風味を生かすことができる。
【0056】
【実施例】
次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
【0057】
〈実施例1〜8、比較例1〉
表1に示す原材料を混合して麺生地を調製した後、該麺生地を圧延して麺帯とした。その後、切刃角#14を用いて上記麺帯を麺線化し、生麺線を得た。
次いで、上記生麺線を100℃3分飽和水蒸気で蒸煮した後、切断して、麺玉に成形し、上下方向から表1に示す条件で熱風を吹き付けて乾燥し、表1に示すような、1玉70g、水分11%の即席麺を得た。
【0058】
〈実施例9、10〉
麺生地を圧延して麺帯とした後、図3に示す溝刻設用凸部付き切刃角#14を用いて該麺帯を麺線化し、表1に示すような、麺線1本に対して長手方向に1本の溝が入った生麺線を得る他は、実施例1と同様にした。
【0059】
〈実施例11〉
熱風乾燥に代えて麺線表面に調味液を付着させた後、145℃、2分間油揚げ処理することにより、1玉70g、水分3%の即席麺とする他は、実施例1と同様にした。
【0060】
上記のようにして得られた即席麺70gを即席麺用カップに入れ、熱水及び粉末スープ(実施例12の即席麺には、熱水のみ)を注いでふたをし、4分間保持した後、専門パネラー20名によって復元ムラの有無を目視にて評価した後、喫食して弾力性、舌ざわり及びスープの風味を評価した。
その結果を、表1に併せて記す。
【0061】
なお、評価(復元性、弾力性、舌ざわり、スープの風味、総合評価)は、5段階を基準とし、0.5点刻みで評価した平均値を用いた。
【0062】
【表1】
【0063】
以上の結果より、実施例1〜10のノンフライ即席麺は、いずれも、4分間で適度に復元しており、その復元具合も均一であった。また、生麺を茹で上げたような弾力性及び舌ざわりが良好であり、その食感は喫食終了時まで維持されていた。更には、麺自体の風味がスープの風味に影響を与えず、スープ本来の風味が生かされていた。また、実施例11のフライ麺も、火ぶくれがなく、短時間で均一に復元され、復元後ののど越し、ツルミ、外観が良好であった。特に、実施例3、9、10の即席麺は、いずれの評価も顕著に良い結果が得られた。
一方、比較例のノンフライ即席麺は、スープの風味は良好であるものの、復元ムラがあり、弾力性及び舌ざわりも劣るものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の麺線断面の一例を示す説明図。
【図2】仮想横断面を示す説明図
【図3】本発明の麺線用の切刃の一例を示す説明図。
【図4】麺帯を麺線化する様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 麺線
2 溝
3 溝底部
4 溝開口部
θ 中心角度
【発明の属する技術分野】
本発明は、喫食時に熱湯等で復元させる即席麺の復元改善剤及び即席麺に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即席麺の復元改善方法としては、麺線に対し押出成形直後の溝の深さを麺の太さの1/2〜2/3、角度を20〜50度、溝の占める面積を麺線の仮想横断面の面積に対し2〜25%に設定することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、生麺線表面に複数の溝を設けた後、蒸煮処理し、次いで、搬送用ネットコンベアーの上下左右に複数配設した噴射口によって100〜200℃、風速10〜70m/secの熱風を噴射し、麺線を膨化乾燥することによって製造されているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、本願出願人は、麺線の長手方向に沿った溝を有しており、その断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である溝付き即席麺を提案している(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
一方、即席麺の組成に関しては、穀物粉100重量部に対し、グルタチオンを0.02〜1.0重量部含有させることにより、食塩を添加しなくても麺質を良好に維持し、且つ、復元性及び食感を良好にすることが知られている(例えば、特許文献4参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−69984号公報
【特許文献2】
特開2000−295970号公報
【特許文献3】
特願2002−295734号
【特許文献4】
特許第3401398号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の溝付き押出成形麺の場合、楔形の溝が深すぎるので、熱湯を注いで復元すると、麺線内部に水が浸透しすぎて弾力のない食感(腰の抜けた食感)となり、生麺線を茹でた時のような弾力のある食感が得られない。また、生麺の状態での溝の角度を20〜50度としているので、即席麺として用いると、加熱(蒸煮)工程で溝が閉塞してしまうため、復元に時間がかかってしまう。
【0006】
また、特許文献2は、図2に示す通り表面に多数の凹凸を有しているために、スープののりのよい麺は得られるものの、通常の熱風乾燥よりも強い熱風によって乾燥するために、麺線が過膨化してしまい、得られる乾燥麺を熱湯で復元すると、麺組織が疎状態のふわふわとした腰のない食感となってしまうという問題がある。
また、実際には蒸煮処理の際に、蒸煮後のほぐれをよくする目的でレシチンなどの麺質改良液を1〜10%程度吸収付加する処理が必要であるが、このような処理を行うと、特にふわふわとした腰のない、麺組織が疎な麺の場合、喫食の際に熱湯中に麺線表面から麺質改良液が流出してスープの味を損なうという問題もある。
更には、複数の切刃を組合せて麺線の断面形状が波形に形成されているため、喫食すると麺がぼこぼこした舌ざわりで、麺にとって重要なツルミ(ツルツルとしたのどごしのよい、滑らかな食感)がなくなるという欠点もある。
【0007】
特許文献3は、生麺を茹で挙げたような弾力性及び舌ざわりの良い食感を維持しながら、短時間で復元し得るものである。しかしながら、更なる復元性の改善の余地があった。
【0008】
また、特許文献4においても、中華麺などの細麺においては短時間での復元性が得られるものの、即席うどん等の麺線幅や麺厚みのある太麺に対しては、更なる復元性の改善の余地があった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、麺線の幅や厚みに拘わらず短時間で復元し、生麺を茹で上げたような弾力性及び舌ざわりの良い食感が維持され、更には、麺の風味がスープの風味に影響を与えることがなく、スープ本来の風味が生かされた即席麺の復元改善剤及び即席麺を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺の復元改善剤によって前記目的を達成する。
【0011】
好ましくは、更にグルタチオンを含有する。
【0012】
また、本発明は、油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺によって前記目的を達成する。
【0013】
好ましくは、更にグルタチオンを含有する。また、より好ましくは、即席麺が、麺線の長手方向に沿った溝を有しており、該溝の断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を詳しく説明する。
本発明の即席麺の復元改善剤は、油脂α化澱粉を含有するものである。
【0015】
まず、油脂α化澱粉とは、油脂の共存下でα化された澱粉を言う。
【0016】
上記油脂α化澱粉に用いる澱粉としては、通常α化澱粉として使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、ハイアミロースコーンスターチ、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉、緑豆澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、エンドウ豆澱粉、およびこれらの加工澱粉、例えばエステル化処理、エーテル化処理、架橋処理、酸処理、酸化処理、湿熱処理、さらにこれらを組合せた加工等を施した食品加工澱粉等が挙げられる。このほか、使用し得るものとしては、餅種米、米、小麦、とうもろこしなどの澱粉質を主成分とする粉砕物も含み、これらを単独又は併せて使用することができる。好ましくは、餅種米粉砕物、タピオカ加工澱粉、コーンスターチ、更に好ましくはタピオカ加工澱粉は、復元性及び食感の点で好適である。
【0017】
また、油脂α化澱粉に用いる油脂は、食用に供されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、大豆油、ナタネ油、ハイオレイックナタネ油、パーム油、パーム核油、コーン油、ハイリノールサフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、綿実油等の植物油や牛脂、豚脂、魚脂、乳脂等の動物脂およびこれらの混合油が挙げられる。またこれらの油脂を水素添加(硬化)、エステル交換、分別等の処理をした加工油脂やバター、マーガリン、ショートニング、油脂粉末、粉末油脂等が挙げられ、これらは単独でも2種以上混合して用いてもよい。好ましくは酸化安定性のある水素添加油脂である。また、本発明においては、水素添加しなくても酸化防止剤を用いることによってあらゆる油脂に対応できる。
【0018】
油脂α化澱粉中の油脂の含有量は、好ましくは澱粉100重量部に対して油脂1〜100重量部、更に好ましくは油脂3〜25重量部とすることが、復元性及び食感の点で好適である。
【0019】
上記油脂α化澱粉は、例えば、澱粉をα化させる際、澱粉スラリーに油脂を投入し攪拌して分散させた後、加熱してα化することにより得ることができる。得られる油脂α化澱粉は、崩壊していない澱粉粒であることが復元性の点で好適である。ここで、崩壊していないとは、糊液(すなわち、糊液とは、糊化した澱粉を含む溶液のこと)の状態で膨潤澱粉粒が残存することを言う。
【0020】
上記油脂α化澱粉の中でも、好適には、特開平2001−120195号公報に記載されているもの、すなわち、油脂分離度が50%以下および付着度が5%以下である油脂α化澱粉は復元性の点で望ましい。
上記油脂α化澱粉の具体的な製品例としては、例えば、(株)ホーネンコーポレーション製のベイクアップシリーズ等が挙げられる。
【0021】
本発明の即席麺の復元改善剤には、上記油脂α化澱粉を有効成分として含有する。有効成分とは目的とする機能が発揮される程度に油脂α化澱粉を含有することを示す。
【0022】
本発明の即席麺の復元改善剤には、上記油脂α化澱粉と共にグルタチオンを含有させることが、復元性の点で好適である。
上記グルタチオンとは、グルタミン酸、シスチン及びグリシンよりなるトリペプチドである。本発明においては、グルタチオンそのものを使用してもよいし、酵母製品等のグルタチオンを含有する原料を使用してもよい。酵母製品の形態は、特に限定するものではなく、粉末、顆粒、液体(エキス)、錠剤等各種形状のものを適宜使用すればよい。具体的な酵母製品としては、例えば、オリエンタル酵母(株)製、協和醗酵(株)製の、乾燥酵母、酵母エキス加工品等が挙げられる。
【0023】
上記油脂α化澱粉とグルタチオンの重量比は、好ましくは油脂α化澱粉1に対してグルタチオン0.0001〜0.1であることが復元性の点で好適である。
【0024】
また、本発明の即席麺の復元改善剤には、上記成分以外に、副原料として、必要に応じて、卵白等の粘質改良剤、調味料、香料、色素等を適宜含有させてもよい。
【0025】
本発明の即席麺の復元改善剤の形態は、液体、粉体、錠剤等が挙げられ、適宜選択すればよい。
【0026】
本発明の即席麺の復元改善剤は、例えば、次のようにして得られる。
すなわち、予め調製した油脂α化澱粉と、必要に応じて、グルタチオン及び副原料とを準備する。その後、それらをミキサー等を適宜用いて混合すれば、本発明の即席麺の復元改善剤が得られる。
【0027】
このようにして得られた即席麺の復元改善剤は、即席麺の原料として用いることにより、即席麺を湯戻しする際に、短時間で復元させ、また、生麺を茹で上げたような食感を維持させることができる。
【0028】
次に、本発明の即席麺について説明する。
本発明の即席麺は、油脂α化澱粉を含有するものである。
【0029】
本発明の即席麺に係る油脂α化澱粉は、上記即席麺の復元改善剤で用いるものと同様である。
【0030】
本発明の即席麺において、上記油脂α化澱粉の含有量は、即席麺全体重量中好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.5〜5重量%とすることが、食感及び復元性を良好とし、スープ本来の風味を生かし得る点で好適である。
【0031】
また、本発明の即席麺には、油脂α化澱粉と共にグルタチオンを含有することが復元性の点で好適である。
上記グルタチオンは、上記即席麺の復元改善剤で用いるものと同様である。
また、上記グルタチオンの含有量は、即席麺全体重量中好ましくは0.0005〜0.05重量%、更に好ましくは0.001〜0.01重量%とすることが、復元性の点で好適である。
【0032】
本発明の即席麺は、小麦粉を主体とする穀物粉を配合してなるものであり、その組成は、小麦粉100重量%でもよいし、それ以外に、そば粉、米粉、大麦粉、ライ麦粉等の各種穀物粉を単独もしくは適宜組合せて加えてもよい。また、小麦粉の種類は特に限定するものではなく、麺類の種類に応じて適宜選択すればよい。なお、小麦粉は穀物粉全体重量中60重量%以上含まれていることが望ましい。
【0033】
また、本発明の即席麺には、好ましくは、水溶性多糖類及びレシチンの少なくとも一方を含有することが復元性及び食感の点で望ましい。なお、上記水溶性多糖類とレシチンは、それぞれ単独で含有してもよいが、好ましくは併用する方が上記効果を好適に得られる点で望ましい。
【0034】
上記水溶性多糖類とは、ガラクトース及びアラビノースを構成糖に含有する多糖類であり、具体的には、例えばアラビアガム、水溶性ヘミセルロース等が挙げられ、この中でも水溶性ヘミセルロースは麺の復元性の点で好適である。
その含有量は、即席麺全体重量中0.088〜0.875重量%であることが復元性及び食感の点で好適である。
【0035】
上記レシチンは、大豆レシチン、卵黄レシチン、またはそれらを原料とした酵素処理レシチン等が挙げられ、この中でも大豆レシチンは麺質(食感、風味、外観など)、製麺性の点で好適である。
その含有量は、即席麺全体重量中0.194〜0.956重量%であることが風味及び食感の点で好適である。
【0036】
また、本発明の即席麺には、上記の成分の他に、副原料として、必要に応じて、乳製品、大豆蛋白等の蛋白原料、難消化性デキストリン等の食物繊維、かんすい等の品質改良剤、着色料、酸味料、調味料の他、ビタミン、ミネラル、糖類等の各種栄養成分等を単独もしくは複数併用して適宜用いてもよい。
【0037】
本発明の即席麺とは、ラーメン等の中華麺、うどん,蕎麦等の和風麺、ヌードル等の洋風麺等のいわゆる麺線類を、適宜常法により加工した即席麺である。
一般に、即席麺には、麺線を乾燥する前に加熱して澱粉のα化を行うα化即席麺と、非α化即席麺とが存在する。本発明においては、特に限定するものではないが、前者のタイプの方が本発明の効果が顕著にあらわれる点で好適である。
【0038】
麺の幅及び厚さは、特に限定するものではなく、最終製品によって適宜設定すればよい。特に、本発明においては、うどん等の従来復元に時間がかかっていた太麺であっても、その効果が発揮される点で好適に用いられる。なお、上記太麺とは、復元前の乾燥した状態で、麺線幅2.0〜3.7mm且つ麺厚1.05〜1.3mmのものを指す。
【0039】
また、麺の形状としては、溝付き麺であっても、溝なしの一般的な麺であってもよく、適宜選択すればよい。この中でも、好ましくは溝付き麺とすることが、更に好ましくは麺線の長手方向に沿った溝を有しており、該溝の断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である溝付き麺とすることが、食感及び復元性の点で好適である。
【0040】
本発明において、好適な溝付き麺の形状について以下に説明する。
図1(1)及び(2)は、本発明の麺線断面の一例を示す説明図である。図1(1)において、1は麺線、2は溝、3は溝底部、4は溝開口部である。
【0041】
本発明に係る溝付き即席麺は、麺線1の長手方向に、断面形状が楔形の溝2を有するものである。すなわち、溝形状を楔形にすることにより、復元性が良好となり、弾力のある食感を付与することができる点で望ましい。なお、溝2は、1本でも複数本でもよいが、1本の方が復元後に上記食感が維持される点で好適である。
【0042】
上記溝付き即席麺の溝2の深さは、麺線の厚みD(測定方法は後述する)に対して10〜40%であり、且つ、角度は、30〜100度に設定されることが望ましい。すなわち、麺線1が切刃で切り込まれることにより切断面が形成されて麺生地内部の麺組織が露出されるので、水分が麺線内部まで確実に浸透するようになるが、溝の深さ及び角度を上記の範囲に設定することで、溝底部3付近での水の浸透量を抑制することができる。その結果、麺線表面付近は高水分域となり、麺線中央部では低水分となるため、復元時に復元時間が短縮され、且つ、復元された麺線は、水分勾配を有するので、茹で伸びしにくく、弾力のある食感となる。
【0043】
そこで、まず、麺線の厚みDは、即席麺とした後の麺線における厚みを指し、次のように測定される。すなわち、四角形の断面の場合、図1(1)に示すように、麺線1本を、麺線の長手方向に対して垂直方向に略10等分し、各々の断面において溝2の形成された辺M1と隣り合う辺P、Qの高さ(=厚みD1、D2)をノギスなどで測定する。厚みDは、麺線断面の最大厚みD1を選択する。そして、10個の各断面計測値(10個のD1値)のうち、最大値2個、最小値2個を除いたn数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を厚みDとする。
次に、溝2の深さHは、同様に、麺線1本を略10等分した時の断面において、D1値を基にした深さHの値をノギスなどで計算する。そして、10個の各断面計測値(10個のH値)のうち、最大値2個、最小値2個を除いたm数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を深さH値とする。
本発明における麺線の厚みに対する溝の深さ(%)は、上記深さHを上記厚みDで割った値とする。
【0044】
次に、中心角度θは、同様に麺線1本を略10等分した時の断面において、溝底部3を基点として溝開口部に最大接するように引き出した接線A、Bを引き、tanθ/2=a/bの式により、角度θを導き、10個の断面のθの最大値2個、最小値2個を除いたJ数=6の平均値を計算する。そして、これを麺線10本で行った平均値を中心角度θとする。なお、計測においては、断面の写真をとり、接線A、Bを引き出して計測すればよい。
【0045】
なお、上記説明は、断面が四角形を一例としたものであるが、多角形でも同様とする。
【0046】
断面が円形の場合には、厚みDは、図1(2)に示されるように、円の中心点と、最大辺M1と弧の交わる点Rとを結んだ延長線で引き出される長さLをいう。深さHは、図1(2)に示すR−Qを結んだ弧線の中心点から溝底部までの長さをいう。そして、麺線の厚みに対する溝の深さは、上記深さHを上記厚みDで割った値とする。
また、中心角度θは、円の中心から、M1、M2に最大接する接線を引き出し、四角形と同様に測定する。
【0047】
更に、上記のような溝付き即席麺とした場合、麺比重を1.35〜1.65g/cm3とすることが望ましい。すなわち、上記範囲とすることにより、麺組織が極端に疎や密状態とならず、食感及び外観が良好でツルミのある麺となると共に、復元性が良好となる点で好適である。
麺比重は、次のようにして測定される。まず、1000cm3ビーカーに即席麺玉70gを入れ、次いで1000cm3の線の位置まで4℃の水を注ぐ。そして、麺玉70gの麺容積=(1000cm3−このときの注いだ水の量cm3)を計算し、次式によって麺比重が求められる。
麺比重(g/cm3)=70g/麺容積cm3
【0048】
また、溝付き即席麺の仮想横断面は、四角形、多角形、円形等が挙げられるが、食感が良好で、水の浸透性が良好で麺の復元が短時間で行われる点で四角形が好適である。
ここで、仮想横断面とは、図2に示すように、麺線が略四角形の場合は、麺線の長手方向に沿った溝を設けなかった場合に得られる、最大厚みD1と最大辺M2を基準に構成された乾燥後の麺線20の横断面をいう。すなわち、最大厚みD1を形成する辺r−tと最大辺M2を形成する辺s−tとを基本とし、上記2辺とそれらに平行してなる架空の2辺とからなる四角形をいう。また、断面形状が円形の場合には、最大半径をとって、その中心点から描かれた真円をいう。いずれの場合も元の溝付き即席麺の辺、弧を内包する最小面積となる形をとればよい。
そして、溝付き即席麺では、上記仮想横断面の面積に対する面積増大率を0.5〜6.5%に設定すると、ツルミと弾力のある食感を維持しうる点で好ましい。
【0049】
次に、本発明の即席麺として、溝付き即席麺は、例えば、次のようにして製造される。
まず、油脂α化澱粉、必要に応じてグルタチオン及び他の麺原料と水とを混合して麺生地を形成する。
次いで、上記麺生地を、圧延ロールによって薄く延ばして麺帯化する。圧延成形することにより、麺組織が極端に密状態になることを回避できる点で好適である。このとき、麺帯の厚みは、最終製品によって適宜設定すればよいが、好ましくは1.0〜2.0mmになるよう圧延することが、後述の麺線化工程での容易性、復元性及び食感の点で望ましい。
【0050】
次に、上記麺帯を間隔を設けた切刃間に通し、麺線に楔形の溝を刻設しながら麺線化する。
上記切刃とは、一般に、麺帯から麺線を切り出すために用いられるものであり、通常は、等間隔に溝を切った2つの小径ロールを、一方の小径ロールの凸部と他方の小径ロールの凹部とを相対するように組み合わせ、両ロールの間隔に麺帯が通ると、小径ロールの凹凸部の形状に従って、麺線を成形しながら切り出すものである。
【0051】
本発明においては、例えば、図3に示すように、同一形状の小径ロール状の切刃10a、10bを相対するように設置する。そして、その一方の切刃10aに溝刻設用凸部11を設けるようにする。
そして、図4に示すように、位置決めをした一対の切刃10a、10bの間隔18に、麺帯1´を導き、P方向に通過させることにより、溝付きの麺線1が成形されながら切り出される。
ここで、麺線1に刻設する溝の深さを、麺線の厚みに対し25〜60%とすることが、即席麺とした際の溝の深さを、麺帯の厚みに対し10〜40%に調整し易い点で好適である。また、上記溝の角度を75〜150度とすることが、即席麺とした際の溝の角度を30〜100度に調整し易い点で好適である。
【0052】
次に、上記のようにして得られた麺線を、蒸煮処理する。
上記蒸煮条件は、麺の種類により適宜設定すればよいが、例えば即席ラーメンの場合、100℃3分飽和水蒸気で蒸煮すればよい。
【0053】
次いで、上記蒸煮麺を乾燥することにより、本発明の溝付き即席麺が得られる。
乾燥方法は、最終製品の麺タイプによって適宜選択すればよいが、例えばフライ麺の場合は油揚げ等、ノンフライ麺の場合は熱風等が挙げられる。
乾燥条件は、具体的には、熱風による乾燥処理をする場合は70〜120℃、風速10〜20m/秒、油揚げによる乾燥処理をする場合は135〜160℃、1〜5分とすることが、仮想横断面の面積に対する面積増大率を好適な範囲に設定しやすい点で望ましい。
【0054】
このようにして得られた溝付き即席麺は、麺の種類、幅、厚みに拘わりなく、復元性が良好である。従って、本発明は、特に熱水を注いだ時の復元時間の短縮が重要となるカップ入り即席麺に好適であって、更に好適には、フライ麺に比べて熱水復元性が劣るノンフライ即席麺、その中でも特に熱水復元性が劣るカップ入りα化ノンフライ即席麺に好適に用いることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、即席麺を熱湯等で湯戻しした際に、短時間で復元するものであって、生麺を茹で上げたような弾力性があり、且つ良好な舌ざわりの食感が得られる。
また、本発明によれば、良好な食感を喫食し終えるまで維持し得る。
更には、麺自体の風味がスープに影響を及ぼすことがないため、スープ本来の風味を生かすことができる。
【0056】
【実施例】
次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
【0057】
〈実施例1〜8、比較例1〉
表1に示す原材料を混合して麺生地を調製した後、該麺生地を圧延して麺帯とした。その後、切刃角#14を用いて上記麺帯を麺線化し、生麺線を得た。
次いで、上記生麺線を100℃3分飽和水蒸気で蒸煮した後、切断して、麺玉に成形し、上下方向から表1に示す条件で熱風を吹き付けて乾燥し、表1に示すような、1玉70g、水分11%の即席麺を得た。
【0058】
〈実施例9、10〉
麺生地を圧延して麺帯とした後、図3に示す溝刻設用凸部付き切刃角#14を用いて該麺帯を麺線化し、表1に示すような、麺線1本に対して長手方向に1本の溝が入った生麺線を得る他は、実施例1と同様にした。
【0059】
〈実施例11〉
熱風乾燥に代えて麺線表面に調味液を付着させた後、145℃、2分間油揚げ処理することにより、1玉70g、水分3%の即席麺とする他は、実施例1と同様にした。
【0060】
上記のようにして得られた即席麺70gを即席麺用カップに入れ、熱水及び粉末スープ(実施例12の即席麺には、熱水のみ)を注いでふたをし、4分間保持した後、専門パネラー20名によって復元ムラの有無を目視にて評価した後、喫食して弾力性、舌ざわり及びスープの風味を評価した。
その結果を、表1に併せて記す。
【0061】
なお、評価(復元性、弾力性、舌ざわり、スープの風味、総合評価)は、5段階を基準とし、0.5点刻みで評価した平均値を用いた。
【0062】
【表1】
【0063】
以上の結果より、実施例1〜10のノンフライ即席麺は、いずれも、4分間で適度に復元しており、その復元具合も均一であった。また、生麺を茹で上げたような弾力性及び舌ざわりが良好であり、その食感は喫食終了時まで維持されていた。更には、麺自体の風味がスープの風味に影響を与えず、スープ本来の風味が生かされていた。また、実施例11のフライ麺も、火ぶくれがなく、短時間で均一に復元され、復元後ののど越し、ツルミ、外観が良好であった。特に、実施例3、9、10の即席麺は、いずれの評価も顕著に良い結果が得られた。
一方、比較例のノンフライ即席麺は、スープの風味は良好であるものの、復元ムラがあり、弾力性及び舌ざわりも劣るものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の麺線断面の一例を示す説明図。
【図2】仮想横断面を示す説明図
【図3】本発明の麺線用の切刃の一例を示す説明図。
【図4】麺帯を麺線化する様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 麺線
2 溝
3 溝底部
4 溝開口部
θ 中心角度
Claims (5)
- 油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺の復元改善剤。
- 更にグルタチオンを含有する請求項1記載の即席麺の復元改善剤。
- 油脂α化澱粉を含有することを特徴とする即席麺。
- 更にグルタチオンを含有する請求項3記載の即席麺。
- 即席麺が、麺線の長手方向に沿った溝を有しており、該溝の断面が中心方向に刻まれた楔形であって、溝の深さは麺の厚みの10〜40%、中心角度は30〜100度であり、且つ、麺比重が1.35〜1.65g/cm3である請求項3又は4記載の即席麺。
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