JP2005062708A - 半導体装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 多階調であっても隣り合った出力配線間の電位差が大きく、出力配線間のショートやリークの検出が容易な半導体装置を提供する。
【解決手段】 階調数分の階調電圧を生成する直列抵抗からなる階調電圧発生回路８を有する半導体装置において、階調電圧発生回路の低階調側半分の出力配線間に高階調側半分の出力配線がそれぞれ電圧が増加する順番で交互に配置されている。
【選択図】 図１

Description

本発明は液晶表示用半導体装置に関し、特に階調電圧発生回路に関するものである。

一般的な液晶表示用半導体装置を図２から説明する。図２において液晶表示用半導体装置１は、シフトレジスタ２、データレジスタ３、データラッチ４、レベルシフタ５、Ｄ／Ａコンバータ６、アウトプットバッファ７から構成されている。６４階調の表示を例にとると、シフトレジスタ２によりクロックに同期して各色６ビットのデータをデータレジスタ３内に取り込む。次に、別クロックに従ってデータレジスタ３内のデータをデータラッチ４内に取り込んだ後、Ｄ／Ａコンバータ６で階調値に対応した電圧値に変換され、アウトプットバッファ７から出力される。ここでＤ／Ａコンバータ６は図３に示すように、外部から供給される例えば１０値の階調基準電圧Ｖ０〜Ｖ９を直列抵抗Ｒ１〜Ｒ６３で分圧し階調電圧を得る階調電圧発生回路８とデータ毎に得られた階調電圧を選択するＲＯＭデコーダ９から構成されている。

一方、液晶の駆動電圧と透過率との関係は図４に示すように、低透過率側と高透過率側で透過率変化すなわち階調変化が小さい曲線となっている。この特性を補正するため、外部から階調電圧発生回路８へ供給する階調基準電圧のうち低階調側と高階調側（例えばＶ０とＶ９）を大きな値とする抵抗値一定の方法や、低階調側と高階調側の抵抗値と階調基準電圧を同じ比率で大きくする電流値一定の方法（特許文献１参照）が開示されている。
特開平８−２１１３６７号公報（第４〜６頁、第１図）

しかしながら、前述の階調電圧発生回路には下記のような残された課題があった。すなわち、図３で説明した方法は、階調電圧発生回路の出力配線が連続して電圧が増加する順番で配置されているため隣り合った出力配線間の電位差が小さく、隣り合った出力の電圧規格範囲が重複するため、電圧からショートやリークを検出することが困難であった。

本発明の課題は、多階調であっても隣り合った出力配線間の電位差が大きく、出力配線間のショートやリークの検出が容易な半導体装置を提供することである。

本発明の請求項１記載の半導体装置は、階調数分の階調電圧を生成する直列抵抗からなる階調電圧発生回路を有する半導体装置において、階調電圧発生回路の低階調側半分の出力配線間に高階調側半分の出力配線がそれぞれ電圧が増加する順番で交互に配置されている。

本発明の半導体装置によれば、多階調であっても隣り合った出力配線間の電位差が大きく、出力配線間のショートやリークの検出が容易であるという優れた産業上の効果を奏し得る。

以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照し、従来例と同一物には同一の符号を用いて説明する。

本発明の実施形態である半導体装置の階調電圧発生回路８は、図１に示すように、低階調側半分に相当する抵抗Ｒ１〜Ｒ３１の出力配線間に、高階調側半分に相当するＲ３２〜Ｒ６３の出力配線がそれぞれ電圧が増加する順番で交互に配置されている。

本実施形態によれば、隣り合う全ての出力配線間には最大駆動電圧の約半分の電位差があるため隣り合った出力の電圧規格範囲が重複することがなく、階調電圧の検査の際に出力配線間のショートやリークの検出が容易となる。

尚、本発明の半導体装置は、上記のライン反転駆動を想定した実施形態に限定されるものではなく、液晶の駆動方法に応じて本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。

本発明の実施形態の階調電圧発生回路を示す回路図。 従来の液晶表示用半導体装置を示すブロック図。 従来の階調電圧発生回路を示す回路図。 液晶の駆動電圧と透過率の関係を示す図。

符号の説明

１ 液晶表示用半導体装置
２ シフトレジスタ
３ データレジスタ
４ データラッチ
５ レベルシフタ
６ Ｄ／Ａコンバータ
７ アウトプットバッファ
８ 階調電圧発生回路
９ ＲＯＭデコーダ
Ｒ１〜Ｒ６３ 抵抗
Ｖ０〜Ｖ９ 階調基準電圧

Claims (1)

1. 階調数分の階調電圧を生成する直列抵抗からなる階調電圧発生回路を有する半導体装置において、階調電圧発生回路の低階調側半分の出力配線間に高階調側半分の出力配線がそれぞれ電圧が増加する順番で交互に配置されていることを特徴とする半導体装置。

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