JP2005061758A - 給水装置及びそれを備えた加湿器 - Google Patents

給水装置及びそれを備えた加湿器 Download PDF

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Osamu Bando
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Abstract

【課題】 給水タンクの持ち運び時に水が垂れない給水装置を提供する。
【解決手段】 給水タンク3の底部に凸設された筒口30aに着脱自在に取り付けられるキャップ32と、該キャップ32に形成された連通口32fと、該連通口32fから下方へ延びて設けられ上下方向に貫通した筒部32bと、該筒部32b内に同軸に支持されるガイドリング32eと、該ガイドリング32eに挿通され上下方向にスライド自在に設けられる弁棒34と、該弁棒34の上端部に取り付けられ上昇時に前記連通口32fを開放させ下降時に前記連通口32fを閉塞する給水弁36と、前記弁棒34を常時下方へ付勢するスプリング35と、前記給水タンク3の底部が挿入されるトレイ4と、該トレイ4の底面から凸設され前記弁棒34の下端に当接して前記スプリング35の付勢に抗して前記弁棒34を押し上げる円柱部材43とを備え、前記給水タンク3から前記トレイ4へ水を供給する給水装置において、前記弁棒34のスライド部34cの側面は、軸方向に連続して円周が部分的に欠落した断面形状を有していることを特徴とする。
【選択図】 図15

Description

本発明は、給水装置及びそれを備えた加湿器に関するものである。
従来、加湿器などに備えられた給水装置100は、図23に示すように、お椀形状の給水弁101を、ガイドリング102に挿通された弁棒103を介して昇降させることで連通口104を開閉し、給水タンク105内からトレイ106内に水の給水・止水を行うものであった。
実開平4−121259号公報
しかしながら、止水時にガイドリング102の上に水が残るため、この水が給水タンク105を加湿器本体から取り外して持ち運ぶ際に垂れて床を塗らしてしまい、拭き取りなどの掃除が面倒であるという問題があった。
本発明は、給水タンクの持ち運び時に水が垂れない給水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、給水タンクの底部に凸設された筒口に着脱自在に取り付けられるキャップと、該キャップに形成された連通口と、該連通口から下方へ延びて設けられ上下方向に貫通した筒部と、該筒部内に同軸に支持されるガイドリングと、該ガイドリングに挿通され上下方向にスライド自在に設けられる弁棒と、該弁棒の上端部に取り付けられ上昇時に前記連通口を開放させ下降時に前記連通口を閉塞する給水弁と、前記弁棒を常時下方へ付勢するスプリングと、前記給水タンクの底部が挿入されるトレイと、該トレイの底面から凸設され前記弁棒の下端に当接して前記スプリングの付勢に抗して前記弁棒を押し上げる円柱部材とを備え、前記給水タンクから前記トレイへ水を供給する給水装置において、
前記弁棒のスライド部の側面は、軸方向に連続して円周が部分的に欠落した断面形状を有していることを特徴とする。
この構成によると、弁棒のスライド部側面とガイドリング内面との間に軸方向に延びる隙間ができる。このような隙間ができても、弁棒のスライド部の側面周囲には、円周部分が残っているので、弁棒がスライド時にがたつくことはない。
そして、前記弁棒のスライド部の欠落部は、例えば、スライド部側面を短冊状に切削することによって容易に形成でき、この場合、その断面形状は弓形となる。さらに欠落部を、前記弁棒のスライド部の側面の2カ所以上に設けると、弁棒とガイドリングとの間の隙間が広がる。
本発明によると、給水タンクの止水直後にキャップのガイドリング上に溜まった水は、すぐにこのガイドリングと弁棒との間にできた隙間を通ってトレイ内に落下する。したがって、ガイドリング上に水が残らず、給水タンクの持ち運び時に水が垂れる心配がない。
以下、本発明の実施形態を、加熱気化式加湿器を例にして図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る加湿器を前方から見た斜視図であり、図2は、同加湿器を背後から見た斜視図である。加湿器1は、本体2に対して着脱可能な給水タンク3及びトレイ4を備えている。
本体2の左側面には、円弧状にえぐられた形状のタンク装着壁2aが高さ方向に延びて形成されている。タンク装着壁2aは、本体2の正面側に給水タンク3を装着するためのオープンなスペースを提供している。本体2下部には、本体2背面からトレイ4が着脱される空間(トレイ装着部2c)が設けられている。トレイ4は、トレイ装着部2cに装着されて本体2の背面及び側面の一部をなすとともに、本体2の正面右側に筒状のタンク挿入部41が露出する。上記タンク装着壁2aは、トレイ装着部2cの高さから上の部分に形成されていて、トレイ4が装着されると、該トレイ4のタンク挿入部41の円弧壁41bと連なる用になっている。このとき、タンク挿入部41の内部とその上方空間に、円柱型のタンク装着部が形成されている。本体2の右側面には、エアフィルターを備え、縦にスリットの入った吸込口7が設けられている。本体2の上面には、正面側に各種ボタンが配置された操作部8が設けられ、背面側に横にスリットの入った吹出口9が設けられている。
図3、図4はそれぞれ、本体2及びその内部の概略分解斜視図を示している。本体2のケーシングは、前面パネル21及び背面パネル22とから構成されている。前面パネル21及び背面パネル22は、仕切部材10に対してネジ(図示せず)により取り付けられる。タンク装着壁2aは、仕切部材10と一体に形成されており、上端部には、L字型の係合爪2bが設けられている。仕切部材10は、本体2内部を前後に仕切っており、その前面に略4分の3円弧状の円弧壁10aが延設されている。円弧壁10aは、仕切部材10と一体に形成された左側壁10b及び底壁10cに連接されて、ファンケーシング11を構成している。
仕切部材10には、円弧壁10aの円弧の中心部にファンモータ取付け穴10dが設けられ、その外側に空気入口12が円周上に設けられている。また、底壁10cには、ファンケーシング11を構成する部分に、横にスリットの入った空気出口13が設けられている。したがって、ファンケーシング11の内側空間は、空気入口12を介して仕切部材10の後部空間と連通し、空気出口13を介して底壁10cの下に装着されるトレイ4の内部(貯水部42)と連通している。
ファンモータ取付け穴10dには、ファンモータ14が取り付けられている。そして、ファンモータ14のシャフト14aにターボファン15が回転可能に取り付けられ、ファンケーシング11の内側に配置される。この構成でファンモータ14を駆動すると、ターボファン15が反時計回りに回転し、空気入口12からターボファン15内部に空気が吸引され、ターボファン15の外周に設けられている羽根15aの間から該空気が送られ、ファンケーシング11の内面を矢印Xのように空気出口13から出て行く。大部分の空気流はこのような経路を辿るが、一部は、矢印Yのように、開口17を通ってイオン発生室16内に送られる。
円弧壁10aの外側には、左側壁10側に、箱形のイオン発生室16が設けられている。イオン発生室16の側壁16aと底壁16bは、円弧壁10aに連接され、円弧壁10aの一部分がイオン発生室16の外壁を構成している。そして、円弧壁10aのその部分に、長方形の開口17が設けられている。
仕切部材10の背面には、IC部品を搭載した制御基板などの電装部品(図示せず)や、空気を加熱するヒータ20が組み込まれ、これらの配線を済ませた後、モータカバー19が取り付けられる。モータカバー19には、イオン発生室16の後部に接続する開口19aが設けられている。モータカバー19の背後に背面パネル22が取り付けられ、モータカバー19と背面パネル22との間の空間は、トレイ4の内部(貯水部42)と連通し、下から上へ空気流が流れる送風通路が形成される。イオン発生室16は、開口19aを介して吹出口9の近傍で空気流路と連通しており、イオン発生室16で発生した正負イオンを加湿空気に混合して吹出口9から送出できるようになっている。
図5は、仕切部材10のイオン発生室近傍16を背面側から見た拡大斜視図であるが、この図に示すように、イオン発生室16は仕切部材10の面より後ろ側にも延設されており、イオン発生室16は後端で開放されている。したがって、イオン発生室16の内部は、開口17を介してファンケーシング11の内部と連通し、後方で開口19aを介してモータカバー19の背面空間と連通している。イオン発生室16の側壁内面には、対向する一対のリブ16dが設けられており、リブ16d上にイオン発生装置231が設けられる。イオン発生装置231は、イオン発生部を有する面がリブ16dに支持されるように配置される。リブ16dの下側は空気流路となり、イオン発生部は該空気流路に臨んでいる。
以下にイオン発生装置231の構成について説明する。図18はイオン発生装置231のイオン発生素子210側から見た外観斜視図で、図19は図18の逆側から見た外観斜視図である。図20はイオン発生装置231の分解斜視図であり、図21はイオン発生素子210の外観斜視図、図22はイオン発生素子210の断面図である。
イオン発生素子210は、平板状の誘電体211の表面に設けられた表面電極213と、該表面電極213に電力を供給するため誘電体211の表面に設けられる表面電極接点215と、誘電体211の内部に埋設され且つ前記表面電極213と平行に設けられた内部電極212と、該内部電極212に電力を供給するため誘電体211の表面に設けられる内部電極接点214を有している。誘電体211は、上板211a、下板211b、表面保護板211cにより構成される。
上述した構成のイオン発生素子210を搭載したイオン発生装置231は、昇圧コイル251、回路基板252、共通ケース253、及び蓋板254を備えている。昇圧コイル251は、樹脂製ケースの一側に、一対の高圧端子及び一対の入力端子を突設した構成となっている。
回路基板252は、その一面(図20における下面)にイオン発生素子210の駆動波形発生のための回路が形成され、コンデンサ、半導体等の回路部品が実装された基板である。更に回路基板252の他側には、外部接続用の4本の接続ピンが前記一面側に突設されている。
共通ケース253は、一側の全面に前記回路基板252の差し込みが可能な矩形の開口を備え、他側に半円形断面の底部を備える箱体であり、該底部は、長手方向と略直交するように横架された所定高さの隔壁253aにより、コイル収容室253bと回路部品受容室253cとに分割されている。
また共通ケース253の内面には、前記隔壁253aの上縁と一致する高さ位置に、全周に亘って内向きに張り出して前記回路基板252の支持部となる支持縁が設けてあり、更に共通ケース253の開口部周縁には、対向する長辺の相互に隔離した各2か所に、前記蓋板254係合用の凹所が形成されている。
蓋板254は、樹脂材料製の平板であり、その長手方向一側には、イオン発生素子210に対応する矩形形状の凹所が設けてあり、該凹所には、イオン発生素子210の前記表面電極接点214及び内部電極接点215の形成位置に夫々対応するように、表裏に貫通する長円形の窓孔と抵抗体抜穴が一体化された穴254aが形成されている。
以上の如く構成された蓋板254は、前記凹所にイオン発生素子210を嵌め込むと、これを一体に保持させることができる。
イオン発生装置231は、以上の如く構成された昇圧コイル251、回路基板252、及び共通ケース253と、イオン発生素子210が固着された蓋板254とを以下の如く組み付けて構成される。
まず昇圧コイル251を、共通ケース253の底部に設けたコイル収容室253b内に前記高圧端子、グランド端子及び入力端子の突出側を上向きとして挿入し、コイル収容室253bに充填材255を、真空引きにより気泡の混入を防ぎつつ充填して絶縁モールドする。
その後、充填材255の乾燥固化を待ち、共通ケース253の内部に上側開口部を経て回路基板252を挿入する。この挿入は、回路部品の実装面を下に向け、コイル収容室253bに固着された昇圧コイル251の上方に、該昇圧コイル251との接続のための4つの接続孔を位置合わせし、回路基板252の下面が前記隔壁253c及び支持縁に突き当たるまで行われる。この挿入の後、前記接続孔から突出する前記高圧端子、グランド端子及び入力端子の先端を、回路基板252の上面から該当位置に溶着する。この溶着により回路基板252は、前記支持縁及び前記隔壁253aの上縁により下側から支えられ、前記充填材255により固定された昇圧コイル251により、前記高圧端子、グランド端子及び入力端子を支持脚として固定される。
このように回路基板252の取付けを終えた後、前述の如くイオン発生素子210を保持させてなる蓋板254を取付ける。この取付けは、長手方向一側に開設された孔254aを共通ケース253内に先に固定された回路基板252に開設された窓孔の形成位置に合わせ、イオン発生素子210の保持面を上向きとして前記共通ケース253の上側開口部に蓋板254を位置合わせし、このとき、蓋板254の両側縁に設けた係止爪が撓み変形し、共通ケース253の開口部周縁に設けた対応する凹所に弾性復帰により係合せしめられ、該蓋板254は、前記基板252の上面から適長隔離した位置に、前記共通ケース253の開口部を覆うように取付けられる。
この取付け後、前記蓋板254に開設された窓孔254bを経て充填材255を導入し、該充填材255を前記基板252との間の空間に充填せしめ、該基板252とイオン発生素子210との間を絶縁モールドし、この充填材255の乾燥固化を待ってイオン発生装置231が完成される。
図21、図22に示す如く、表面電極213がグリッド状の電極としてあるのは、駆動電圧の印加に伴って発生するイオン量を可及的に増大させるためである。また内部電極212は、表面電極213と中心を合わせて形成され、該表面電極213よりも長さ及び幅が夫々小さい帯状電極としてあり、この形状もまたイオンの発生量の増大に寄与する。
例えば、共に約0.45mmの厚さを有する上板211a及び下板211bを重ねて形成された約15mm×37mm×0.9mmなるサイズの誘電体211の表面に、0.25mmの線幅を0.8mmピッチにて縦横に並べ、約10.4mm×28mmなる大きさを有するグリッド状の表面電極213を形成する一方、上板211aと下板211bとの間に、約6mm×24mmなる大きさを有する面状の内部電極212を形成し、これらの間に、略3.5KV(ピーク値)、90kHzなる周波数を有する高圧電流の駆動電圧を印加したところ、両電極212,213間に発生するコロナ放電の作用により、イオン発生素子210から25cm離れた位置において測定したところ、夫々20万個/ccを超えるプラスイオン及びマイナスイオンが発生することが確かめられた。このイオン発生量は、一般的な大きさの居室用の空気清浄として機能させるために充分な量である。
次に、給水タンク3の構造について説明する。図6は、キャップ32を外した給水タンク3の一部を破砕して示す側面図であり、図7は、同給水タンク3の上面図である。給水タンク3は、透明容器30に対して取り付けられた取っ手組品31を備えている。
透明容器30は、ポリカーボネート製の有底円筒体であり、水位が外から見えるようになっている。透明容器30は、下端に水の補給及び給水のための円形の筒口30aを有している。筒口30aの周囲には、ねじ山30bが設けられていて、キャップ32が着脱される。一方、透明容器30の上端部は、ショルダーを有して若干細径になっており、その細径部30cの周囲にも、ネジ山30dが設けられている。
また、透明容器30の周囲の一カ所には、上端から軸方向に延びて、溝30eが設けられている。筒口30aの中心軸は、透明容器30の円筒の中心軸から若干ずれており、筒口30aは真下から見ると溝30eの方向へ片寄っている。
取っ手組品31は、ピンク等の淡い色彩の顔料を含む樹脂で作られ、取っ手組品31を目立たせるとともに、給水タンク3が本体2に装着されたとき、ホワイト系の本体2の外観と色調のバランスがとれるようにしている。取っ手組品31とタンク装着壁2aとの間には、後述するように、ロック機構が設けられ、給水タンク3が転倒しないようになっている。
取っ手組品31は、アッパーキャップ37、ハンドルキャップ38及びタンクアッパーキャップ39の三つの部品から構成されている。アッパーキャップ37は、透明容器30の上面の窪み30fにほぼ対応した形状の窪み37aを有するお椀形状に作られており、窪み37aの周囲に縁部37b、縁部37bの周囲に壁37cを備えている。壁37cは、アッパーキャップ37上に乗せられるハンドルキャップ38の爪38dを避けるために一カ所で縁部37bを残してカットされており、そのカット部37dが溝30eの上に位置するように透明容器30の底面の窪み30fに合わせて置かれている。透明容器30は透明筒体であるので、このように着色樹脂で作られたタンクキャップ37で透明容器30の底面を覆うことにより、ハンドルキャップ38の半円形状の開口38cから透明容器30の中を覗けないようにしている。
ハンドルキャップ38は、ドーム形状の部材である。ハンドルキャップ38の全周の径はアッパーキャップ37の表面側にできる縁部37bと壁37cのエッジ部の全周の径とほぼ同じ寸法に選ばれていて、ドーム部38aは、その周縁部の裏面がアッパーキャップ37の縁部37bの表面に密着するように傾斜が設定されている。そして、ドーム部38aには、半円状の開口38cが設けられている。ハンドルキャップ38は、全周に表面側へ突出する環状歯38bを備え、周囲の一カ所にL字状の爪38dを備えている。爪38dは、ドーム部37aの中心と開口37cの円弧の中点とを結ぶ線分を延長した位置に設けられる。ハンドルキャップ38は、爪38dをカット部37dの位置に合わせ、壁37cの内側に嵌るようにタンクキャップ37の上に置かれる。これにより、爪38dと溝30eが係合し、ハンドルキャップ38の位置決めがなされる。
タンクアッパーキャップ39は、ドーム形状の蓋体であり、ドーム部39aに大きな円形の開口39bを設けたものである。開口39aは、ハンドルキャップ38の開口38cを包含する大きさであり、開口39aの全周には、タンクアッパーキャップ39の裏面側へ突出する環状歯39dが設けられている。環状歯39dの外周の径は、環状歯38bの内周の径と一致する寸法に選ばれている。また、周囲の円周壁39cの内面には、ネジ溝39eが切られている。タンクアッパーキャップ39は、ハンドルキャップ38の上から透明容器30の細径部30cにねじ込まれる。これにより、環状歯38b,39dが噛合するとともに、環状歯の39dの先端でハンドルキャップ38とアッパーキャップ37が押さえられ、取っ手組品31が確実に取り付けられる。
このように取り付けられた取っ手組品31は、タンクアッパーキャップ39の開口39aからハンドルキャップ38のドーム部38aと開口38cが覗き、開口38cの下にアッパーキャップ37の窪み37aが見える格好となる。タンクアッパーキャップ39の円周壁39cのうち、透明容器30の溝30eと重なる部分は、本体2の係合爪2bの係止部3aとなり、裏側に係合爪2bを引っかけて給水タンクを3をロックすることできる。給水タンク3を持ち上げるときは、ハンドルキャップ38の開口38cから4本の指を入れ、ドーム部38aを順手で握る。
給水タンク3を本体2に装着するときは、筒口30aにキャップ32を閉め、取っ手組品31を取っ手にして持ち、給水タンク3をタンク装着壁2aに近づけ、係合爪2bを溝30eに嵌め、溝30eをガイドとして係合爪2bをスライドさせながら給水タンク3を下ろす。これにより、係止部3aと係合爪2bが係合して、給水タンク3を本体2に装着することができる。また、トレイ4のタンク挿入部41内では、キャップ32を含む給水タンク3の下端部が挿入される。
図8は、キャップ32の上面図であり、図9(a)は、同キャップ32の一部を破砕して示す側面図であり、図9(b)はそのx−x線断面図である。キャップ32は、径方向の内側が窪地状になっており、その窪地部32aの中心から筒状に突出するに筒部32bを有している。窪地部32aの周囲は断面がコの字型をした丘状になっており、その丘部32cの内面に水漏れ防止のための環状の給水パッキン33が設けられている。筒部32bの軸方向の略中央部には、内面に対向して桟32dが凸設されている。桟32dは、その先端で筒部32bの中心位置にガイドリング32eを支持している。
ガイドリング32eには、弁棒34が挿通される。弁棒34は、先細の一端(先端)側の周囲に溝34aが設けられており、他端には円板型のスプリング押さえ34bが設けられている。そして、弁棒34は、スプリング押さえ34bとガイドリング32eの間に圧縮した給水弁スプリング35を挟んで、キャップ32の上面側からガイドリング32eに挿通されている。そして、溝34aにお椀形状のEPDA製の給水弁36がはめ込まれている。
給水弁36は、給水弁スプリング35によってキャップ32の上面側に付勢され、筒部32bの付け根のエッジ部(連通口)32fに碗部36aの外面で当接している。ガイドリング32eに挿通された弁棒34のスライド部34cは、ガイドリング32eの穴径と同程度の径を有しており、弁棒34がスライド時にがたつかないようになっている。
図10は、弁棒34の斜視図であり、図11は、そのスライド部34cの断面図である。弁棒34のスライド部34cの側面は、軸方向に連続して円周が対向する2カ所で部分的に欠落した断面形状をしている。この欠落部34dは、弓形の断面形状をしており、スライド部34c側面を短冊状に切削することによって容易に形成できる。これにより、図9(b)に示すように、弁棒34のスライド部34c側面とガイドリング32e内面との間に軸方向に延びて隙間ができる。このような隙間ができても、弁棒34のスライド部34cの側面周囲には、欠落部34dを除いて円周部分が残っているので、弁棒34がスライド時にがたつくことはない。
キャップ32の外周部32gの内面にはネジ溝32hが切られており、透明容器30の筒口30a周囲に設けられたネジ山30bにねじ込むことで、キャップ32を透明容器30に対して着脱自在に取り付けることができる。
次に、トレイ4の構造を説明する。図12は、トレイ4の斜視図である。トレイ4は、有底筒型のタンク挿入部41と、皿形状の貯水部42とを備えた樹脂製の一体成型品である。トレイ4が本体2のトレイ装着部2cに装着されたときに、本体2の外部に露出する部分がタンク挿入部41であり、本体2の内部に隠れる部分に、貯水部42が形成されている。
図13は、タンク挿入部41の拡大斜視図である。タンク挿入部41は、周囲に円形の壁41aを有し、壁41aの全周の略半分を円弧壁41bとして高く形成している。タンク挿入部41の底面は、最も低いところに円弧壁41bの内面から内面へCの字状に跨る水路41cが形成されている。そして、円弧壁41bの底部には、タンク挿入部41と貯水部42の境界部分に開口41dが設けられ、水路41cは開口41dを介して貯水部42内に通じている。さらに、水路41cには、フロート43が設けられている。
そして、タンク挿入部41の底面には、水路41cより一段高くなる円台41eが形成されている。円台41eの中心には、円柱43が立設されている。給水タンク3が本体2に装着されると、図14に示すように、円柱43が弁棒34のスプリング押さえ34bを吸水弁スプリング35の付勢に抗して押し込み、吸水弁36が開き、透明容器30内の水がタンク挿入部41内に流下し、水路41cを流れて貯水部42内に一定量の水が貯水される。そして、タンク挿入部41内の水が所定の水位まで達すると、図15に示すように、フロート43(図13参照)が作動して給水タンク3を押し上げ、円柱43の上端からスプリング押さえ34bが離れ、給水弁36が閉じて止水される。止水直後にガイドリング32e上に溜まった水は、すぐにこのガイドリング32eと弁棒34との間にできた隙間を通ってトレイ4内に落下する。したがって、ガイドリング32e上に水が残らず、給水タンク3の持ち運び時に水が垂れる心配がない。
円台41eの周囲には、水路41cを除いた部分に、2段階にドーナツ型の平面が形成されており、外側の高い方の平面は透明容器30の載置台41fを構成している。そして、載置台41fの内側に形成される凹所は、給水タンク3のキャップ32が収容されるキャップ収容部41gを形成している。
貯水部42の底面には、前後方向の中央部に左右方向に長い矩形の凹所が設けられ、その周囲に加湿フィルター組品5を装着するためのフィルター装着部42aが形成されている。加湿フィルター組品5が載置されるフィルター装着部42aの底面は、加湿フィルター組品5の底面形状に合わせて段差を有した形状となっていて、フィルター装着部42aの一段深くなった凹所42bに、加湿フィルター組品5のシートトレイ53が収容される。
加湿フィルター組品5の構成について説明する。図16は、加湿フィルター組品5の分解斜視図である。直方体形状の枠体であるフィルターケース51の枠内には、蛇腹状の吸水フィルター52が収容されている。フィルターケース51の底面には、蓋のように張り出す着脱片51bが延設されている。この着脱片51bの内面には、シートトレイ53が装着される。着脱片51bの前面には左右方向に2カ所の角穴51cが設けられている。
シートトレイ53は、上面が開放された箱形の部材である。シートトレイ53の側面は、中央部が矩形にカットされた形状であり、そのカット部53aからシートトレイ53内部に水が浸入できるようになっている。シートトレイ53は、複合化シート6が載置された後、上面開口部に設けた2カ所の爪53bを着脱片51bの角穴51cに係合することにより、フィルターケース51に装着される。装着されたシートトレイ53は、カット部53aに指を入れて下向きに力を加えると爪53bが外れ、取り外すことができ、複合化シート6の交換が行えるようになっている。
複合化シート6の構造について説明する。図17は、複合化シートの断面図を示している。複合化シート6は、脱臭シート61の上に軟水化シート62を積層し、表裏に通水性の包装シート63を被せ、周縁部を接着して包装したものである。具体的には、以下の材料を使用した3種5層シート方式を採用している。
すなわち、脱臭シート61は、クラレケミカル(株)製の品名「クラシート(品番1000、サイズ125mm×47mm、厚み3mm)」を使用している。この脱臭シートは、発泡ポリウレタンの不織布に活性炭を添加した黒色シートであり、水のカルキ臭(残留塩素)及びカビ臭(ジェオスミン、2−メチルイソボルネオール)を軽減する働き(脱臭作用)がある。また、軟質化シート62は、レンゴー(株)製の品名「セルガイア(品番CGANP−2001、サイズ125mm×47mm)」を2枚重ねにして使用している。この軟質化シートは、パルプの不織布に銅ゼオライトを添加した抗菌・防カビ性の淡緑色シートであり、水道水中の金属イオン(カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど)を吸着し(軟水化)、濃縮によるスケールの発生を抑制する働きがある。また、包装シート63は、金井重要工業(株)製のカテキン不織布(品番MF080T−BK、サイズ137.2mm以内×59.2mm以内)を使用する。この包装シートは、ポリエステルにカキカテキンを添加した白色シートであり、脱臭シート61と軟水化シート62を耐水補強する。また、抗菌性なので、包装シート63への細菌やカビの生育を抑制する。
このような複合化シート6を吸水フィルターに組み込むことにより、トレイ4内に貯留される水のカルキ臭及びカビ臭を脱臭するとともに、濃縮によるスケールの発生を抑制し、更にゼオライトに含まれている銅イオンの作用により、細菌やカビの生育を抑制できる。したがって、加湿器運転時の不快な臭いを防止するとともに、トレイ4内部の汚染を抑制して、洗浄などの手入れを容易にすることができる。
以上の構成で、加湿器1を運転すると、ターボファン15が駆動され、吸込口7から空気入口12、ファンケーシング11の内部、空気出口13、トレイ4の貯水部42、モータカバー19の背面空間、吹出口9の順に送風通路が形成され、この送風通路を空気流が流れる。貯水部42では、吸水フィルター52の表面から水の気化が促進され、湿った空気が居住空間に供給される。このとき、ヒータ20に通電すると、吸水フィルター52の表面を流れる空気が加熱され、加湿量を増大させることができる。また、イオン発生装置231を駆動することにより、正負イオンを加湿空気とともに供給し、正負イオン作用により、空気中に浮遊する細菌を殺菌することができる。
本発明の給水装置は、給水タンクからトレイに給水し、本体内の送風通路の途中で水を気化させる装置(例えば、加湿器など)に搭載して使用することができる。
は、本発明に係る加湿器の前方から見た斜視図である。 は、同加湿器を背後から見た斜視図である。 は、同加湿器の本体の概略斜視図である。 は、同本体内部の概略分解斜視図である。 は、同本体内部の仕切部材背面のイオン発生室近傍を示す斜視図である。 は、給水タンクの一部を破砕して示す側面図である。 は、同給水タンクの上面図である。 は、同給水タンクのキャップの上面図であり (a)は、同キャップの一部を破砕して示す側面図であり、図9(b)は、そのx−x線断面図である。 は、弁棒の斜視図である。 は、同弁棒のスライド部の断面図である。 は、トレイの斜視図である。 は、同トレイのタンク挿入部の拡大斜視図である。 は、加湿器要部の断面図であり、給水弁が開いて上記給水タンクから上記トレイに給水されている状態を示している。 は、同じく加湿器要部の断面図であり、給水弁が閉じて止水された状態を示している。 は、加湿フィルター組品の分解斜視図である。 は、同加湿フィルター組品に組み込まれた複合化シートの断面図である。 は、イオン発生装置をイオン発生素子側から見た外観斜視図である。 は、同イオン発生装置をイオン発生素子と反対側から見た外観斜視図である。 は、同イオン発生装置の分解斜視図である。 は、同イオン発生装置におけるイオン発生素子を示す概観斜視図である。 は、同イオン発生装置におけるイオン発生素子を示す断面図である。 は、従来の給水装置の一例の断面図である。
符号の説明
1 加湿器
2 本体
3 給水タンク
4 トレイ
5 加湿フィルター組品
6 複合化フィルター
7 吸込口
8 操作部
9 吹出口
15 ターボファン
20 ヒータ
32 キャップ
32b 筒部
32e ガイドリング
32f エッジ部(連通口)
34 弁棒
34c スライド部
34d 欠落部
41 タンク挿入部
42 貯水部
52 吸水フィルター
61 脱臭シート
62 軟水化シート
63 包装シート
231 イオン発生装置

Claims (4)

  1. 給水タンクの底部に凸設された筒口に着脱自在に取り付けられるキャップと、該キャップに形成された連通口と、該連通口から下方へ延びて設けられ上下方向に貫通した筒部と、該筒部内に同軸に支持されるガイドリングと、該ガイドリングに挿通され上下方向にスライド自在に設けられる弁棒と、該弁棒の上端部に取り付けられ上昇時に前記連通口を開放させ下降時に前記連通口を閉塞する給水弁と、前記弁棒を常時下方へ付勢するスプリングと、前記給水タンクの底部が挿入されるトレイと、該トレイの底面から凸設され前記弁棒の下端に当接して前記スプリングの付勢に抗して前記弁棒を押し上げる円柱部材とを備え、前記給水タンクから前記トレイへ水を供給する給水装置において、
    前記弁棒のスライド部の側面は、軸方向に連続して円周が部分的に欠落した断面形状を有していることを特徴とする給水装置。
  2. 前記弁棒のスライド部の欠落部の断面形状は、弓形であることを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記欠落部を、前記弁棒のスライド部の側面の2カ所以上に設けたことを特徴とする請求項2に記載の給水装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の給水装置を備えた加湿器。
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