JP2005059980A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙カセットからシートを供給する際にカールしたシートが斜行を起こしやすい。
【解決手段】サイド規制板12、14を、シートの幅方向に移動可能な固定壁12a、14aと、固定壁12a、14aに、シートの積載方向に移動可能に保持される可動壁12b、14bとで構成し、可動壁12b、14bは、シートの側端側からシートの上面側に突出する庇部12e、14eと、可動壁12b、14bの移動位置に関わらず固定壁12a、14aのシートの規制面と略同一の規制面14fとを有し、カールしたシートでもサイド規制板12、14を乗り越えないように給送することができて、シートの斜行の発生を確実に防止してシートの給送をより安定させる。
【選択図】 図1
【解決手段】サイド規制板12、14を、シートの幅方向に移動可能な固定壁12a、14aと、固定壁12a、14aに、シートの積載方向に移動可能に保持される可動壁12b、14bとで構成し、可動壁12b、14bは、シートの側端側からシートの上面側に突出する庇部12e、14eと、可動壁12b、14bの移動位置に関わらず固定壁12a、14aのシートの規制面と略同一の規制面14fとを有し、カールしたシートでもサイド規制板12、14を乗り越えないように給送することができて、シートの斜行の発生を確実に防止してシートの給送をより安定させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ、複写機等の画像形成装置にシートを供給するためのシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は画像形成装置であるプリンタAに装着される従来のシート給送装置100を示すものであり、シート給送装置100は、図9に示すシートを収容する用紙カセット101と、用紙カセット101からシートを給送するシート給送部102とを備えている。
【0003】
用紙カセット101には、図8及び図9に示すように、シートSを積載する中板104が後端側(搬送方向上流側、図中左側)を中心に揺動可能に保持されている。積載されるシートSは、プリンタA内にシートを給送する側(図中右側)においては、用紙カセット101の壁106に突き当てられ,その反対側であるシート後端(図中左側)はシートの大きさに合わせて移動可能な後端規制板108に突き当てられている。また、搬送方向に対して直角な方向(シートの幅方向)に関しては、シートの大きさに合わせて移動可能なサイド規制板110、112が設けられている。これらによって、シートSはその上面側だけを開放した状態で位置決めされて積載されている。
【0004】
シート給送部102は、積載されているシートSの上面に圧接してシートを送り出すためのピックアップローラ114と、シートを送り方向に回転するフィードローラ116及びシートを用紙カセット101内に戻す方向に回転可能なリタードローラ118から構成される分離部とを備えている。なお、分離部の下流側には、シートを搬送する搬送ローラ対120a、120bが配置されている。
【0005】
シートSがプリンタAの内部に給送される際には、図示しないリフター機構により中板104が上方に揺動してシートSの上面にピックアップローラ114が当接される。そして、ピックアップローラ114が回転することによりシートSはフィードローラ116とリタードローラ118とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ118が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対120a,120bに搬送され、プリンタAの図示しない画像形成部に供給される。
【0006】
従来のシート給送装置では、シートを分離給送する際に、必ずしも正確に搬送方向に沿って給送することができずに斜行してしまうことがある。図10は搬送方向に対して傾いた状態でシートが給送される図を示し、この図において、最上位のシートSaが上向きにカールしている場合などサイド規制板110を乗り越えてしまい、この状態でシートの給送が続けられると、各ローラの傾きなどでシートの斜行が起こってしまう。
【0007】
これはリタードローラ方式の分離部に関わらず、例えば図11に示すような分離爪122を用いてシートを分離する爪分離方式においても同様に斜行が生じる場合がある。特に爪分離方式の場合は、シートを分離する際にシートの角部が撓んで弾かれるため、弾かれた瞬間、シートの挙動が不安定となり斜行しやすい。
【0008】
そこで、この問題を解決するために、従来の用紙カセットにおいて、シートの側端部上面を押圧するための押圧部材を設けてカールしたシートを押さえ込んで、幅規制部に入れ込んで斜行を押さえものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平07−117865号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平07−117865号公報で開示されている技術では、図11に示すような爪分離方式では対応できない。さらにシートを上面から押圧しているため、シートに余分な力(変形力)が働いて給送不良を起こしやすく、かつ給送直後にこの押圧力(変形力、矯正力)が開放されることにより逆に斜行等を起こしやすいという問題点を持っていた。
【0011】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとろは、カールしたシートでも斜行させることなく送り出せるシート給送装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートを積載収納して装置本体に対して着脱自在に装着するシート収納部と、前記収納部よりシートを1枚ずつ分離して給送するシート給送部とを備えたシート給送装置において、前記シート収納部には、積載されるシートの側端を規制するためのサイド規制手段を有し、前記サイド規制手段は、シートの幅方向に移動可能なサイド規制板と、前記サイド規制板に、シートの積載方向に移動可能に保持される可動サイド規制板とを備え、前記可動サイド規制板は、シートの側端側からシートの上面側に突出する庇部と、前記可動サイド規制板の移動位置に関わらず前記サイド規制板のシートの規制面と略同一の規制面とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態であるシート給送装置の用紙カセットの斜視図であり、図2は用紙カセットを着脱可能に装着するプリンタの概略断面を示す図である。
【0014】
図2において、プリンタAの構成を説明する。プリンタAの下側にはシート給送装置1が配置されている。シート給送装置1は、シートを収容する用紙カセット2と用紙カセット2からシートを給送するシート給送部4とを備えている。
【0015】
用紙カセット2には、シートSを積載する中板6が後端側(搬送方向上流側、図中左側)を中心にカセット容器2aに揺動可能に保持されている。積載されるシートSは、プリンタA内にシートを給送する図中右側においては、カセット容器2aに形成されている壁8に突き当てられ,その反対側であるシート後端(図中左側)はシートの大きさに合わせて移動可能な後端規制板10が配置されている。また搬送方向に対して直角な方向(シートの幅方向)に関しては、シートの大きさに合わせてカセット容器2aに移動可能に取り付けられているサイド規制板12、14が設けられている。これらによって、シートSはその上面側だけを開放した状態にて位置決めされた状態で積載されている。
【0016】
シート給送部4は、積載されているシートSの上面に圧接してシートを送り出すためのピックアップローラ16と、シートを送り方向に回転するフィードローラ18及びシートを用紙カセット2内に戻す方向に回転可能なリタードローラ20から構成される分離部とを備えている。なお、分離部の下流側には、シートを搬送する搬送ローラ対22、24が配置されている。なお、中板6は図示しないリフター機構により持ち上げられて積載されているシートを前記ピックアップローラ16に圧接させる。
【0017】
搬送ローラ対22、24により送られるシートはシート搬送路26により案内されて画像形成部Fに送られる。また、シート搬送路26の途中には、レジシャッタ28が設けられている。
【0018】
画像形成部Fは、感光体ドラム30、帯電ローラ32、現像ローラ34、クリーニングブレード36等を備えたプロセスカートリッジ38と、感光ドラム30にレーザ光を照射するための露光装置40と、感光ドラム30に対向して設けられている転写ローラ42と、プロセスカートリッジ38の下流側に配置されている定着器44とで構成されている。なお、定着器44の下流側には、画像形成がされたシートを排紙トレイ46上に排出するための排出ローラ48が設けられている。
【0019】
ここで、プリンタAでの画像形成動作を説明する。
【0020】
シートSがプリンタAの内部に給送される際には、中板6が上方に揺動することによりシートSの上面にピックアップローラ16が当接される。ピックアップローラ16が回転することによりシートSはフィードローラ18とリタードローラ20とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ20が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対22、24に搬送されてプリンタAの画像形成部Fに供給される。
【0021】
次に、シートは搬送路26上にあるレジシャッタ28に到達すると、不図示のバネにて予圧を加えられて回動可能に保持されたレジシャッタ28にシートSの先端が突き当たる。その際、シートSの先端が搬送方向に対して直角になるように揃いながら、レジシャッタ28を回動させるため、シートの斜行が補正される。レジシャッタ28を所定の位置まで回動させた所で、レジシャッタ28に設けられたフラグ部(不図示)がフォトセンサ(不図示)の光路を遮断することで画像書き出し信号を出す。
【0022】
シートSはさらに搬送路260を先に進み感光体ドラム30に達する。感光体ドラム30は、画像書き出し信号を受けて帯電ローラ32によって一様に帯電される。さらに感光体ドラム30表面においては、露光装置40より変調されたレーザ光を走査されることで画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ローラ34によってトナーが付着され、トナー像として現像される。この感光ドラム30上のトナー像は、感光体ドラムに搬送されたシートS表面に、転写ローラ42によって転写される。トナー像転写後のシートSは、定着器44によって熱と圧力が加えられて表面のトナー像が定着される。その後、シートSは排出ローラ48を介して、排紙トレイ46上に排出される。
【0023】
トナー像転写後の感光ドラム30は、表面の残留トナーをクリーニングブレード36によって除去され、次の画像形成に供される。
【0024】
用紙カセット2に関して図1を用いて詳細に説明する。
【0025】
本発明のサイド規制手段としてのサイド規制板12、14は、シートのサイズに応じて移動可能であり、サイズに応じた規制位置で固定される本発明のサイド規制板としての固定壁12a、14aと、合成樹脂によって作られた本発明の可動サイド規制板としての可動壁12b、14bとから構成されている。
【0026】
固定壁12aには円柱部12c、12cが設けられており、この円柱部部12c、12cに可動壁12bに設けられたスリット12d、12dが移動可能に保持されている。この構成により、この可動壁12bが移動してサイド規制板12が高くなる構造となっている。なお、サイド規制板14もサイド規制板12と同様の構成となっている。また、可動壁12b、14bの上部にはシートの側端側からシート上面側に突き出した形状の庇部12e、14eが形成されている。
【0027】
さらに、サイド規制板12、14の構造を図3により詳細に説明する(サイド規制板14を代表として説明する)。可動壁14bには、シート端部と接する規制面14fが固定壁14aの厚みと同じ高さを持つリブとして庇部14eよりも下方へ伸びるように形成されている。すなわち、リブが固定壁14aの切欠き部に入り込んでいて、リブの規制面14fが固定壁14aのシートと接する規制面14gと略同面となっている。また、上下方向において可動壁14bが最も高い位置(上側の位置)にあるときでも規制面14gと規制面14fとは同一面を構成している。これらによって、シートSは庇部12e、14eを除き、その上面側だけを開放した状態にて積載されている。
【0028】
シートSがプリンタA内部に給送される際には、図示しないリフター機構により中板6が上方に揺動することによりシートSの上面がピックアップローラ16に圧接される。この際、シートがサイド規制板12、14を超えようとすると、シート上面により可動壁12b、14bの庇部12e、14eが押し上げられ、サイド規制板12、14の高さが高くなる。ピックアップローラ16が回転することによりシートSはフィードローラ18とリタードローラ20とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ20が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対22、24に搬送される。その後シートSは、搬送路26に沿ってプリンタ内部を搬送される。
【0029】
本発明により、周辺部が上にカールしたシートSが用紙カセット2に収納されていたとしても、中板6の上方への揺動により、シートSの周辺カール部が庇12e、14eを押し上げることで可動壁12b、14bが持ち上がる。これによりシートがサイド規制板を超えることなくなり、シートを斜めに給送することを回避することができる。また、この際、可動壁14bシートと接する規制面14fが固定壁14aのシートと接する規制面14gと略同面であり、可動壁14bが移動しても高さ方向において常に重なりあっているため、可動壁14bが上に移動しても固定壁14aとの間に隙間が開くことない(図示していないがサイド規制板12でも同様)。これにより、シートの搬送を阻害することなくシートを給送することが可能となる。
【0030】
本実施の形態では可動壁を合成樹脂製としたが、自重によりシートの挙動に影響を与えない程度に軽い板金、また、庇部が可動壁の上部全面にない場合でも同様の効果が得られる。
【0031】
以上説明したように、高さが高くなる方向に可変なサイド規制板を持ち、そのサイド規制板の上方にシート上方に突き出した庇を持ったことにより、カールしたシートの端部が庇にかかり、シートがサイド規制板を乗り越えることを防ぐことができる。さらに、サイド規制板の高さが高くなるため、庇部によってシートに不要な力を加えることがなく、カールしたシートでも搬送方向に傾くことなく給送することが可能となる。
【0032】
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態を示す用紙カセットである。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0033】
サイド規制板50、52は固定壁50a、52aと可動壁50b、52bよりなり、対向するサイド規制板はそれぞれ対称な構成となっている。固定壁50aには軸50cが左右に設けられており、搬送方向上流側(図中左側)の軸50cには可動壁50bの穴50hが揺動中心として保持されており。他方、搬送方向下流側(図中右側)の軸50cには可動壁50bのスリット50dが可動壁50aの揺動をガイドするように移動可能に保持されている。なお、サイド規制板52も同様の構成となっている。可動壁50b、52bのそれぞれには、庇部50e、52eが形成されている。
【0034】
なお、可動壁50b、52bのシート端部と接する規制面が固定壁50a、52aの厚みと同じ高さを持つリブ(図示せず)が庇部50e、52eよりも下方へ伸びるように形成し、固定壁50a、52aの切欠き部(図示せず)に入り込んでいて、リブの規制面と固定壁50a、52aのシートと接する規制面とを略同面とする構成については第1の実施の形態と同じである。
【0035】
中板6は搬送方向上流側(図中左側)を揺動中心として持ち上がる構造となっている。中板6に載ったシートSは搬送方向下流側(図中右側)を図示しないリフター機構により持ち上げてピックアップローラ16にシートSの上面を圧接されている。これに伴い、シートSの上面は可動壁の庇部部50e、52eを押し上げてサイド規制板50、52を高くしている。この状態にてピックアップローラ16が回転することで、シートSはサイド規制板50、52に沿ってプリンタA内に供給される。
【0036】
本実施形態によれば、中板6の揺動に合わせて可動壁50b、52bも揺動するため、シートがサイド規制板50、52を超えることなくなり、シートは斜行することなく給送される。
【0037】
(第3の実施形態)
図5は第3の実施形態を示すシート給送装置に装着される爪分離方式の用紙カセットである。サイド規制板60、62に取り付けられている可動壁60b、62bの構成は第1の実施の形態と同じ構成であり、取り付け位置のみが異なる。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0038】
分離爪64はシートSの搬送下流側の両角部上部2箇所に設けられている。分離爪64はシートSの上方と図中右端(前端)を覆うような形状となっている。この分離爪64もシートSの動きに伴い多少上下するようになっている。シートを給送する際は、シートSはピックアップローラ16の回転により分離爪64に突き当たる。その後、シートSは屈曲して分離爪64を乗り越え、その際にシートSは1枚に分離される。シートSの分離の際も、シートSは可動壁60b、62bの庇部60e、62eを押し上げる。これによりサイド規制板60、62を高くすることができる。よって、シートSは可動壁60b、62bを乗り越えることはない。
【0039】
本実施形態により爪分離方式の給送においても、シートは可動壁を乗り越える事がなくサイド規制板に沿って給送が行われ、斜行することがない。
【0040】
(第4の実施形態)
図6は第4の実施形態を示す用紙カセットのシート給送方向から見た断面図である。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0041】
本用紙カセット2のサイド規制板70、72は、一方のサイド規制板72が実施形態1から3のような可動式のサイド規制板であり、他方のサイド規制板70は本発明の弾性部材としての板バネ70bにより構成されている。板バネ70bの高さは可動壁14b(、52b、62b)の庇部14e(、52e、62e)よりも高い位置よりも高く、上に行くほどシートS側に反った形状となっている。
【0042】
本実施形態により、板バネ70bは、シート束Sを一方のサイド規制板72に向けて、かつ下方に向けて押すような力を発生する。これにより、シートSは可動壁側に寄せられて給送されるので、シートの搬送はより安定する。さらにシートSに向かって反っているのでシートSが浮くことを防止することができる。
【0043】
このように、他方のサイド規制板として弾性部材を設け、基準側のサイド規制板にシートを突き当てるように力を加える構成としたことにより、シートの搬送方向に対して直角方向の位置精度をよくすることができる。また、サイド規制板の高さを可変とする構成を一方だけとすることで用紙カセットの構成を簡略化することを可能にする。
【0044】
(第5の実施形態)
図7は第5の実施形態を示す用紙カセットである。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0045】
サイド規制板70、72は、第2の実施の形態と同じように、固定壁70a、72aと、可動壁70b、72bとを備えており、サイド規制板70は固定壁70aに可動壁70bが回動可能に支持されている。サイド規制板72も同じ構成である。なお、可動壁70b、72bのシート端部と接する面が固定壁70a、72aの厚みと同じ高さを持つリブ(図示せず)が庇部70e、72eよりも下方へ伸びるように形成し、固定壁70a、72aの切欠き部(図示せず)に入り込んでいて、リブの規制面と固定壁70a、72aのシートと接する規制面とを略同面とする構成については第1の実施の形態と同じである。
【0046】
可動壁70bの高さは、用紙カセット2をプリンタAより外している際に最も低い位置となるようになっており、プリンタAに用紙カセット2を装着する動作で、プリンタAに設けられた部材(不図示)がトリガー75を矢印X方向に押す。その後、トリガー75が可動壁70bを押すことで、可動壁70bは回動してサイド規制板としての高さを増す。サイド規制板72も同じ動作を行う。
【0047】
本実施形態により、シートが可動壁を直接動かさない手段を提供することができた。これにより、シートが常に可動壁70b、72bの庇部70e、72eに接していないため、この影響を受けずにより安定した給送を行うことができた。
【0048】
本実施形態においては、プリンタ本体の部材がトリガー75押すことによって可動壁70bを動かしたが、モータ等の動力を使う、その他の機構を使っても同様の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートの斜行の発生を確実に防止してシートの給送をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図2】本発明のシート給送装置を組み込んだプリンタ装置の概略断面図
【図3】本発明の第1の実施形態であるサイド規制板を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図5】本発明の第3の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図6】本発明の第4の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図7】本発明の第5の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図8】従来のプリンタに装着されているシート給送装置の概略断面図
【図9】従来の給送装置である用紙カセットを示す斜視図
【図10】従来の給送状態を示した用紙カセットを示す斜視図
【図11】従来の爪分離方式の用紙カセットを示す図
【符号の説明】
2 用紙カセット
6 中板
10 後端規制板
12、14 サイド規制板
16 ピックアップローラ
12a、14a 固定壁
12b、14b 可動壁
70b 板バネ
75 トリガー
122 分離爪
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ、複写機等の画像形成装置にシートを供給するためのシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は画像形成装置であるプリンタAに装着される従来のシート給送装置100を示すものであり、シート給送装置100は、図9に示すシートを収容する用紙カセット101と、用紙カセット101からシートを給送するシート給送部102とを備えている。
【0003】
用紙カセット101には、図8及び図9に示すように、シートSを積載する中板104が後端側(搬送方向上流側、図中左側)を中心に揺動可能に保持されている。積載されるシートSは、プリンタA内にシートを給送する側(図中右側)においては、用紙カセット101の壁106に突き当てられ,その反対側であるシート後端(図中左側)はシートの大きさに合わせて移動可能な後端規制板108に突き当てられている。また、搬送方向に対して直角な方向(シートの幅方向)に関しては、シートの大きさに合わせて移動可能なサイド規制板110、112が設けられている。これらによって、シートSはその上面側だけを開放した状態で位置決めされて積載されている。
【0004】
シート給送部102は、積載されているシートSの上面に圧接してシートを送り出すためのピックアップローラ114と、シートを送り方向に回転するフィードローラ116及びシートを用紙カセット101内に戻す方向に回転可能なリタードローラ118から構成される分離部とを備えている。なお、分離部の下流側には、シートを搬送する搬送ローラ対120a、120bが配置されている。
【0005】
シートSがプリンタAの内部に給送される際には、図示しないリフター機構により中板104が上方に揺動してシートSの上面にピックアップローラ114が当接される。そして、ピックアップローラ114が回転することによりシートSはフィードローラ116とリタードローラ118とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ118が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対120a,120bに搬送され、プリンタAの図示しない画像形成部に供給される。
【0006】
従来のシート給送装置では、シートを分離給送する際に、必ずしも正確に搬送方向に沿って給送することができずに斜行してしまうことがある。図10は搬送方向に対して傾いた状態でシートが給送される図を示し、この図において、最上位のシートSaが上向きにカールしている場合などサイド規制板110を乗り越えてしまい、この状態でシートの給送が続けられると、各ローラの傾きなどでシートの斜行が起こってしまう。
【0007】
これはリタードローラ方式の分離部に関わらず、例えば図11に示すような分離爪122を用いてシートを分離する爪分離方式においても同様に斜行が生じる場合がある。特に爪分離方式の場合は、シートを分離する際にシートの角部が撓んで弾かれるため、弾かれた瞬間、シートの挙動が不安定となり斜行しやすい。
【0008】
そこで、この問題を解決するために、従来の用紙カセットにおいて、シートの側端部上面を押圧するための押圧部材を設けてカールしたシートを押さえ込んで、幅規制部に入れ込んで斜行を押さえものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平07−117865号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平07−117865号公報で開示されている技術では、図11に示すような爪分離方式では対応できない。さらにシートを上面から押圧しているため、シートに余分な力(変形力)が働いて給送不良を起こしやすく、かつ給送直後にこの押圧力(変形力、矯正力)が開放されることにより逆に斜行等を起こしやすいという問題点を持っていた。
【0011】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとろは、カールしたシートでも斜行させることなく送り出せるシート給送装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートを積載収納して装置本体に対して着脱自在に装着するシート収納部と、前記収納部よりシートを1枚ずつ分離して給送するシート給送部とを備えたシート給送装置において、前記シート収納部には、積載されるシートの側端を規制するためのサイド規制手段を有し、前記サイド規制手段は、シートの幅方向に移動可能なサイド規制板と、前記サイド規制板に、シートの積載方向に移動可能に保持される可動サイド規制板とを備え、前記可動サイド規制板は、シートの側端側からシートの上面側に突出する庇部と、前記可動サイド規制板の移動位置に関わらず前記サイド規制板のシートの規制面と略同一の規制面とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態であるシート給送装置の用紙カセットの斜視図であり、図2は用紙カセットを着脱可能に装着するプリンタの概略断面を示す図である。
【0014】
図2において、プリンタAの構成を説明する。プリンタAの下側にはシート給送装置1が配置されている。シート給送装置1は、シートを収容する用紙カセット2と用紙カセット2からシートを給送するシート給送部4とを備えている。
【0015】
用紙カセット2には、シートSを積載する中板6が後端側(搬送方向上流側、図中左側)を中心にカセット容器2aに揺動可能に保持されている。積載されるシートSは、プリンタA内にシートを給送する図中右側においては、カセット容器2aに形成されている壁8に突き当てられ,その反対側であるシート後端(図中左側)はシートの大きさに合わせて移動可能な後端規制板10が配置されている。また搬送方向に対して直角な方向(シートの幅方向)に関しては、シートの大きさに合わせてカセット容器2aに移動可能に取り付けられているサイド規制板12、14が設けられている。これらによって、シートSはその上面側だけを開放した状態にて位置決めされた状態で積載されている。
【0016】
シート給送部4は、積載されているシートSの上面に圧接してシートを送り出すためのピックアップローラ16と、シートを送り方向に回転するフィードローラ18及びシートを用紙カセット2内に戻す方向に回転可能なリタードローラ20から構成される分離部とを備えている。なお、分離部の下流側には、シートを搬送する搬送ローラ対22、24が配置されている。なお、中板6は図示しないリフター機構により持ち上げられて積載されているシートを前記ピックアップローラ16に圧接させる。
【0017】
搬送ローラ対22、24により送られるシートはシート搬送路26により案内されて画像形成部Fに送られる。また、シート搬送路26の途中には、レジシャッタ28が設けられている。
【0018】
画像形成部Fは、感光体ドラム30、帯電ローラ32、現像ローラ34、クリーニングブレード36等を備えたプロセスカートリッジ38と、感光ドラム30にレーザ光を照射するための露光装置40と、感光ドラム30に対向して設けられている転写ローラ42と、プロセスカートリッジ38の下流側に配置されている定着器44とで構成されている。なお、定着器44の下流側には、画像形成がされたシートを排紙トレイ46上に排出するための排出ローラ48が設けられている。
【0019】
ここで、プリンタAでの画像形成動作を説明する。
【0020】
シートSがプリンタAの内部に給送される際には、中板6が上方に揺動することによりシートSの上面にピックアップローラ16が当接される。ピックアップローラ16が回転することによりシートSはフィードローラ18とリタードローラ20とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ20が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対22、24に搬送されてプリンタAの画像形成部Fに供給される。
【0021】
次に、シートは搬送路26上にあるレジシャッタ28に到達すると、不図示のバネにて予圧を加えられて回動可能に保持されたレジシャッタ28にシートSの先端が突き当たる。その際、シートSの先端が搬送方向に対して直角になるように揃いながら、レジシャッタ28を回動させるため、シートの斜行が補正される。レジシャッタ28を所定の位置まで回動させた所で、レジシャッタ28に設けられたフラグ部(不図示)がフォトセンサ(不図示)の光路を遮断することで画像書き出し信号を出す。
【0022】
シートSはさらに搬送路260を先に進み感光体ドラム30に達する。感光体ドラム30は、画像書き出し信号を受けて帯電ローラ32によって一様に帯電される。さらに感光体ドラム30表面においては、露光装置40より変調されたレーザ光を走査されることで画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ローラ34によってトナーが付着され、トナー像として現像される。この感光ドラム30上のトナー像は、感光体ドラムに搬送されたシートS表面に、転写ローラ42によって転写される。トナー像転写後のシートSは、定着器44によって熱と圧力が加えられて表面のトナー像が定着される。その後、シートSは排出ローラ48を介して、排紙トレイ46上に排出される。
【0023】
トナー像転写後の感光ドラム30は、表面の残留トナーをクリーニングブレード36によって除去され、次の画像形成に供される。
【0024】
用紙カセット2に関して図1を用いて詳細に説明する。
【0025】
本発明のサイド規制手段としてのサイド規制板12、14は、シートのサイズに応じて移動可能であり、サイズに応じた規制位置で固定される本発明のサイド規制板としての固定壁12a、14aと、合成樹脂によって作られた本発明の可動サイド規制板としての可動壁12b、14bとから構成されている。
【0026】
固定壁12aには円柱部12c、12cが設けられており、この円柱部部12c、12cに可動壁12bに設けられたスリット12d、12dが移動可能に保持されている。この構成により、この可動壁12bが移動してサイド規制板12が高くなる構造となっている。なお、サイド規制板14もサイド規制板12と同様の構成となっている。また、可動壁12b、14bの上部にはシートの側端側からシート上面側に突き出した形状の庇部12e、14eが形成されている。
【0027】
さらに、サイド規制板12、14の構造を図3により詳細に説明する(サイド規制板14を代表として説明する)。可動壁14bには、シート端部と接する規制面14fが固定壁14aの厚みと同じ高さを持つリブとして庇部14eよりも下方へ伸びるように形成されている。すなわち、リブが固定壁14aの切欠き部に入り込んでいて、リブの規制面14fが固定壁14aのシートと接する規制面14gと略同面となっている。また、上下方向において可動壁14bが最も高い位置(上側の位置)にあるときでも規制面14gと規制面14fとは同一面を構成している。これらによって、シートSは庇部12e、14eを除き、その上面側だけを開放した状態にて積載されている。
【0028】
シートSがプリンタA内部に給送される際には、図示しないリフター機構により中板6が上方に揺動することによりシートSの上面がピックアップローラ16に圧接される。この際、シートがサイド規制板12、14を超えようとすると、シート上面により可動壁12b、14bの庇部12e、14eが押し上げられ、サイド規制板12、14の高さが高くなる。ピックアップローラ16が回転することによりシートSはフィードローラ18とリタードローラ20とのニップ部へと送られる。そこで、リタードローラ20が搬送方向と反対の方向にシートを送るように回転することで、シートSは最上位の1枚のみが分離されて次の搬送ローラ対22、24に搬送される。その後シートSは、搬送路26に沿ってプリンタ内部を搬送される。
【0029】
本発明により、周辺部が上にカールしたシートSが用紙カセット2に収納されていたとしても、中板6の上方への揺動により、シートSの周辺カール部が庇12e、14eを押し上げることで可動壁12b、14bが持ち上がる。これによりシートがサイド規制板を超えることなくなり、シートを斜めに給送することを回避することができる。また、この際、可動壁14bシートと接する規制面14fが固定壁14aのシートと接する規制面14gと略同面であり、可動壁14bが移動しても高さ方向において常に重なりあっているため、可動壁14bが上に移動しても固定壁14aとの間に隙間が開くことない(図示していないがサイド規制板12でも同様)。これにより、シートの搬送を阻害することなくシートを給送することが可能となる。
【0030】
本実施の形態では可動壁を合成樹脂製としたが、自重によりシートの挙動に影響を与えない程度に軽い板金、また、庇部が可動壁の上部全面にない場合でも同様の効果が得られる。
【0031】
以上説明したように、高さが高くなる方向に可変なサイド規制板を持ち、そのサイド規制板の上方にシート上方に突き出した庇を持ったことにより、カールしたシートの端部が庇にかかり、シートがサイド規制板を乗り越えることを防ぐことができる。さらに、サイド規制板の高さが高くなるため、庇部によってシートに不要な力を加えることがなく、カールしたシートでも搬送方向に傾くことなく給送することが可能となる。
【0032】
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態を示す用紙カセットである。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0033】
サイド規制板50、52は固定壁50a、52aと可動壁50b、52bよりなり、対向するサイド規制板はそれぞれ対称な構成となっている。固定壁50aには軸50cが左右に設けられており、搬送方向上流側(図中左側)の軸50cには可動壁50bの穴50hが揺動中心として保持されており。他方、搬送方向下流側(図中右側)の軸50cには可動壁50bのスリット50dが可動壁50aの揺動をガイドするように移動可能に保持されている。なお、サイド規制板52も同様の構成となっている。可動壁50b、52bのそれぞれには、庇部50e、52eが形成されている。
【0034】
なお、可動壁50b、52bのシート端部と接する規制面が固定壁50a、52aの厚みと同じ高さを持つリブ(図示せず)が庇部50e、52eよりも下方へ伸びるように形成し、固定壁50a、52aの切欠き部(図示せず)に入り込んでいて、リブの規制面と固定壁50a、52aのシートと接する規制面とを略同面とする構成については第1の実施の形態と同じである。
【0035】
中板6は搬送方向上流側(図中左側)を揺動中心として持ち上がる構造となっている。中板6に載ったシートSは搬送方向下流側(図中右側)を図示しないリフター機構により持ち上げてピックアップローラ16にシートSの上面を圧接されている。これに伴い、シートSの上面は可動壁の庇部部50e、52eを押し上げてサイド規制板50、52を高くしている。この状態にてピックアップローラ16が回転することで、シートSはサイド規制板50、52に沿ってプリンタA内に供給される。
【0036】
本実施形態によれば、中板6の揺動に合わせて可動壁50b、52bも揺動するため、シートがサイド規制板50、52を超えることなくなり、シートは斜行することなく給送される。
【0037】
(第3の実施形態)
図5は第3の実施形態を示すシート給送装置に装着される爪分離方式の用紙カセットである。サイド規制板60、62に取り付けられている可動壁60b、62bの構成は第1の実施の形態と同じ構成であり、取り付け位置のみが異なる。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0038】
分離爪64はシートSの搬送下流側の両角部上部2箇所に設けられている。分離爪64はシートSの上方と図中右端(前端)を覆うような形状となっている。この分離爪64もシートSの動きに伴い多少上下するようになっている。シートを給送する際は、シートSはピックアップローラ16の回転により分離爪64に突き当たる。その後、シートSは屈曲して分離爪64を乗り越え、その際にシートSは1枚に分離される。シートSの分離の際も、シートSは可動壁60b、62bの庇部60e、62eを押し上げる。これによりサイド規制板60、62を高くすることができる。よって、シートSは可動壁60b、62bを乗り越えることはない。
【0039】
本実施形態により爪分離方式の給送においても、シートは可動壁を乗り越える事がなくサイド規制板に沿って給送が行われ、斜行することがない。
【0040】
(第4の実施形態)
図6は第4の実施形態を示す用紙カセットのシート給送方向から見た断面図である。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0041】
本用紙カセット2のサイド規制板70、72は、一方のサイド規制板72が実施形態1から3のような可動式のサイド規制板であり、他方のサイド規制板70は本発明の弾性部材としての板バネ70bにより構成されている。板バネ70bの高さは可動壁14b(、52b、62b)の庇部14e(、52e、62e)よりも高い位置よりも高く、上に行くほどシートS側に反った形状となっている。
【0042】
本実施形態により、板バネ70bは、シート束Sを一方のサイド規制板72に向けて、かつ下方に向けて押すような力を発生する。これにより、シートSは可動壁側に寄せられて給送されるので、シートの搬送はより安定する。さらにシートSに向かって反っているのでシートSが浮くことを防止することができる。
【0043】
このように、他方のサイド規制板として弾性部材を設け、基準側のサイド規制板にシートを突き当てるように力を加える構成としたことにより、シートの搬送方向に対して直角方向の位置精度をよくすることができる。また、サイド規制板の高さを可変とする構成を一方だけとすることで用紙カセットの構成を簡略化することを可能にする。
【0044】
(第5の実施形態)
図7は第5の実施形態を示す用紙カセットである。なお、第1の実施形態と異なる部分だけ詳細に説明し、その他の箇所は第1の実施の形態と同じであるため説明は省略する。
【0045】
サイド規制板70、72は、第2の実施の形態と同じように、固定壁70a、72aと、可動壁70b、72bとを備えており、サイド規制板70は固定壁70aに可動壁70bが回動可能に支持されている。サイド規制板72も同じ構成である。なお、可動壁70b、72bのシート端部と接する面が固定壁70a、72aの厚みと同じ高さを持つリブ(図示せず)が庇部70e、72eよりも下方へ伸びるように形成し、固定壁70a、72aの切欠き部(図示せず)に入り込んでいて、リブの規制面と固定壁70a、72aのシートと接する規制面とを略同面とする構成については第1の実施の形態と同じである。
【0046】
可動壁70bの高さは、用紙カセット2をプリンタAより外している際に最も低い位置となるようになっており、プリンタAに用紙カセット2を装着する動作で、プリンタAに設けられた部材(不図示)がトリガー75を矢印X方向に押す。その後、トリガー75が可動壁70bを押すことで、可動壁70bは回動してサイド規制板としての高さを増す。サイド規制板72も同じ動作を行う。
【0047】
本実施形態により、シートが可動壁を直接動かさない手段を提供することができた。これにより、シートが常に可動壁70b、72bの庇部70e、72eに接していないため、この影響を受けずにより安定した給送を行うことができた。
【0048】
本実施形態においては、プリンタ本体の部材がトリガー75押すことによって可動壁70bを動かしたが、モータ等の動力を使う、その他の機構を使っても同様の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートの斜行の発生を確実に防止してシートの給送をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図2】本発明のシート給送装置を組み込んだプリンタ装置の概略断面図
【図3】本発明の第1の実施形態であるサイド規制板を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図5】本発明の第3の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図6】本発明の第4の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図7】本発明の第5の実施形態である用紙カセットを示す斜視図
【図8】従来のプリンタに装着されているシート給送装置の概略断面図
【図9】従来の給送装置である用紙カセットを示す斜視図
【図10】従来の給送状態を示した用紙カセットを示す斜視図
【図11】従来の爪分離方式の用紙カセットを示す図
【符号の説明】
2 用紙カセット
6 中板
10 後端規制板
12、14 サイド規制板
16 ピックアップローラ
12a、14a 固定壁
12b、14b 可動壁
70b 板バネ
75 トリガー
122 分離爪
Claims (7)
- シートを積載収納して装置本体に対して着脱自在に装着するシート収納部と、前記収納部よりシートを1枚ずつ分離して給送するシート給送部とを備えたシート給送装置において、
前記シート収納部には、積載されるシートの側端を規制するためにのサイド規制手段を有し、前記サイド規制手段は、シートの幅方向に移動可能なサイド規制板と、前記サイド規制板に、シートの積載方向に移動可能に保持される可動サイド規制板とを備え、前記可動サイド規制板は、シートの側端側からシートの上面側に突出する庇部と、前記可動サイド規制板の移動位置に関わらず前記サイド規制板のシートの規制面と略同一の規制面とを有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記可動サイド規制板は前記サイド規制板に上下方向にスライド移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記可動サイド規制板は前記サイド規制板に上下方向に回動可能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサイド規制手段を、前記シート収納部に積載されるシートの一方の側端を規制するように配置し、シートの他方の側端を規制するサイド規制手段を、前記可動サイド規制板の最大可変高さ以上の高さを持ち、シートを一方の側端を規制するサイド規制手段に向けて、かつ下方に向けて押すような力を発生する形状の弾性部材で構成したことを特徴とするシート給送装置。
- 前記シート収納部にシートを積載して揺動可能な中板を設け、前記中板を押し上げるためのリフター機構を備え、前記リフター機構による前記中板の押し上げ動作に連動して前記可動サイド規制板を移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記可動サイド規制板は、前記シート収納部の前記装置本体への着脱に応じて移動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)
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-
2003
- 2003-08-20 JP JP2003208040A patent/JP2005059980A/ja active Pending
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