JP2005059091A - 異種金属接合用材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルミニウム又はその合金と炭素鋼やステンレス鋼などの鉄基材料、チタン及びチタン合金、銅及び銅合金などの異種金属材とを溶接などの方法で直接金属接合すると接合面に脆い金属間化合物が生成するため信頼性の高い接合継ぎ手が得にくい。
【解決手段】 アルミニウム又はその合金と炭素鋼やステンレス鋼などの鉄基材料、チタン及びチタン合金、銅及び銅合金などの異種金属材とを溶接などで直接金属接合する際にアルミニウム合金としてSiを必須元素として含有するアルミニウム合金を使用する。
【選択図】 なし

Description

本発明はアルミニウム又はその合金(以下アルミニウム材と称す)と炭素鋼やステンレス鋼などの鉄基材料、チタン及びチタン合金(以下チタン材と称す)、銅及び銅合金(以下銅材と称す)などの異種金属(以下異種金属材と称す)とを溶接などで金属接合する際に使用するSiを必須元素として含有するアルミニウム合金並びにそのアルミニウム合金と異種金属を溶接等の方法で金属接合した接合構造に関するものである。
アルミニウム材と異種金属材とを金属接合、例えば抵抗スポット溶接やスタッド溶接などを直接行うとアルミニウム材と異種金属材の界面に脆い金属間化合物が厚く形成されるため高い溶接強度の継ぎ手が得られない。そのような問題を解決する方法として図1に示すように予め異種金属材とアルミニウム材を圧延法、爆発溶接などの方法でクラッドした材料をアルミニウム材同士、また異種金属材同士が互いに接するようにアルミニウム材と異種金属材との間にインサート材として挟みアルミニウム同士及び異種金属材同士を抵抗スポット溶接する方法などがある(例えば特許文献1及び特許文献2参照。)。しかし、これらの方法ではインサート材のクラッド材が高価である、インサート材は色々な形状に加工する必要があるがクラッド材はその加工がしにくいため作業性が悪い、クラッド材は板厚があまり薄くできないため溶接部が部厚くなり外観的に好ましくない、また従来のインサート材として使用されているクラッド材のアルミニウム材は主としてクラッド性の点から純アルミニウムを使用しているため溶接熱でクラッド界面に脆い金属間化合物が厚く成長するため十分な溶接強度が得にくいことなどの問題がある。
特開平5−111778 特開平7−132380
従って経済性、作業性、外観性、継ぎ手品質などを考えてアルミニウム材と異種金属とをインサート材を使用せずに直接金属接合できれば最も望ましい。そこで、そのような要望に応える材料及び接合構造を開発した。
本発明は上述の問題点を解決するために異種金属材とSiを含有するアルミニウム合金とを溶接などの方法で直接金属接合することを特徴とする。このSiを含有するアルミニウム合金は異種金属材の何れともなじみ性が良く、かつ異種金属材と脆い金属間化合物を形成しにくいため良好な接合継ぎ手が得られる。すなわちSi含有の作用は溶融温度を低下させて低温でも異種金属材となじみやすくなる一方で、アルミニウ厶の異種金属材中へ拡散を遅らせて脆い金属間化合物の生成を抑制することである。アルミニウム合金のSi含有量は1%以下ではその効果が小さく、また20%以上では後述するように却って効果が減少するので、1%以上、20%以下とする。Si以外の組成についてはCu,Zn、Mg,Geはインサート材の溶融温度を低下させて両金属とのなじみ性を向上させるため、添加することが望ましいが異種金属継ぎ手に要求される強度、耐食性などの特性に応じて6%以下の範囲で適宜含有される。その他の元素は3%以下が望ましい。但し、異種金属材が鉄基材料の場合Fe、Ni、Cr、Mn、チタン材の場合はTi、銅材の場合はCuが多いほど異種金属中へのアルミニウムの拡散を抑制するため、継ぎ手品質は向上するが多すぎると返って溶接継ぎ手が脆くなるため上限はおおよそ3%である。
またアルミニウム合金にはSiを必須元素として含有するためSiの晶出物が多く存在する。そのSi粒子の大きさは接合性に影響をおよぼすのでSi粒子のサイズ(三次元方向の最も小さい寸法)を70μm以下にする必要があり、微細化すると接合強度が向上すると共に安定する。これは抵抗溶接のような短時間入熱で溶接部近辺のアルミニウム合金が溶融しやすくなるためである。
アルミニウム合金の形状としては板材、押出材、抽伸材、鍛造材、鋳造材の何れでも良い。
アルミニウムおよび異種金属材の内特にチタン材などは酸化し易いため溶接雰囲気として真空雰囲気中やアルゴン、ヘリウム,窒素、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気中、又はフッ化物系の非腐食性のフラックスを接合部に塗布して接合すると接合強度が向上すると共に安定する。
なお、接合方法としては主としてスポット溶接、シーム溶接、スタッド溶接、プロジェクション溶接、パーカッション溶接、フラッシュバット溶接などの抵抗溶接に適用されるがレーザー溶接、アーク溶接、固相溶接など何れの金属接合にも適用可能である。
この方法によればアルミニウム材と異種金属材との接合において極めて経済的で、かつ品質、性能の優れた金属接合が得られる。
次に本発明の実施の形態について実験結果を例に挙げて説明する。
板厚0.6mmのアルミニウム又はその合金と板厚0.4mmのステンレス鋼(SUS430)、純チタン,純銅とを重ねて抵抗スポット溶接をした。板の寸法は幅20mm、長さ50mmで重ね代は20mmである。電極先端径は2mm、溶接電流は10KA(アルミニウム材と純銅及びアルミニウム材同士の場合17KA)である。溶接継ぎ手の評価は溶接強度(せん断引張強度)で行った。結果を表1に示す。いずれの組み合わせの場合もSi含有が1%以下のアルミニウム合金では溶接強度が低い。Si含有量が高くなると溶接強度は向上しアルミニウム合金同士の溶接強度に近くなっている。なお、Si含有量は20%を超すと圧延、押出、鍛造などの加工が著しく困難になるとともにSi粒子が大きくなり後述するように溶接強度が低下するのでSi含有量の上限を20%とした。このようにSiを含有するアルミニウム合金の効果が顕著であった。
Figure 2005059091
Si含有アルミニウム合金のSi粒子の大きさの影響について実施例1と同じ条件で溶接した。結果は表2に示す通りである。Si含有量は13%でリン処理しない粗大Si粒子のものと、リン添加によってSi粒子を微細化したものである。Si粒子が大きいと溶接強度が低下する。
Figure 2005059091
板厚0.4mmのステンレス鋼板SUS430)と直径5mmのアルミニウム合金(2011合金及びAl−Si合金)のピンをスタッド溶接した。溶接強度は板面と垂直にピンを引っ張る引張強度で示した。結果を表3に示した。Si含有アルミニウム合金ピンの接合強度が高かった。
Figure 2005059091
自動車、航空宇宙機など輸送機分野では性能向上のための軽量化、またパソコンなどの情報機器では軽量化の他に、電気特性、放熱特性の向上などの点から、その構造及び部品の材料ハイブリッド化が求められている。その場合異種材料の接合、特に金属材料ではアルミニウム材と異種金属材の金属接合が不可欠となり、経済的でかつ品質的に優れた接合方法が強く求められている。本発明はそのような要望に対応した技術に関するものである。
従来のインサート材を使用する異種金属の溶接方法の例 本発明のインサート材を使用しない異種金属の溶接方法の例
符号の説明
1アルミニウム材
2異種金属材
3溶接電極
4インサート材(クラッド材)のうちアルミニウム材
5インサート材(クラッド材)のうち異種金属材

Claims (2)

  1. 異種金属との金属接合に用いるSi1〜20%を必須元素として含有し、Si粒子の大きさが70ミクロン以下のアルミニウム合金。
  2. 請求項1記載のアルミニウム合金と異種金属とを金属接合した接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107639343A (zh) * 2016-07-21 2018-01-30 松下知识产权经营株式会社 焊接金属部件和具有该焊接金属部件的电池

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