JP2005057645A - エレクトレットコンデンサマイクロホン - Google Patents

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久芳 渡辺
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Abstract

【課題】非常に薄型で、かつ製造工程が簡単で、低コストのエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供する。
【解決手段】第1電極膜が形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極26と、第2電極膜が形成された第2エレクトレット誘電体フィルム32とこれを保持する金属板34とを含み、第2エレクトレット誘電体フィルム32が第1エレクトレット誘電体フィルムに対向するように配設された固定電極36と、金属板34に密接または間隙を有して配設された配線基板40と、一方の表面に入力端子46A、他方の表面に出力端子46Bがそれぞれ配設され、それぞれに突起電極が形成されたベアチップ構成の半導体素子46とを含み、半導体素子46が固定電極36と配線基板40との間に配設され、入力端子46Aと固定電極36および出力端子46Bと配線基板40上の電極端子とがそれぞれ接続された構成からなる。
【選択図】図1

Description

本発明はエレクトレットを用いたコンデンサマイクロホンで、主として携帯電話機等に使用される小型のものに関する。
携帯電話機等に使用される一般的なエレクトレットコンデンサマイクロホン(以下、ECMとよぶ)は、エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極と固定電極とで構成するコンデンサユニットと、振動電極と固定電極の間の電圧変化を増幅して電気信号として出力する信号増幅回路から構成されている。また、ECMからの信号に対するノイズ低減のためにフィルタ回路も設けることが多い。
従来のECM構成を、図11の断面図および図12の分解斜視図を用いて説明する。なお、わかりやすくするために、各図面は厚さ方向の寸法を拡大して表わしてある。
ケース1の一方の面には、音声がエレクトレット誘電体フィルムに伝わるように音声入力開口部1Aが設けられており、その音声入力開口部1Aの内側部には塵埃を防止するための金属製の面布2が貼られている。
ケース1の内部には、一方の表面に第1電極膜が形成され、音響振動により振動する第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極3、振動電極3をケース1に固定するための導電性の電極リング4、第2電極膜が形成された第2エレクトレット誘電体フィルム5Aと補強用の金属板5Bを固着して導通接合させた固定電極5、固定電極5と振動電極3とが所定の間隔をあけて対向するように挿入された絶縁性のスペーサ6、固定電極5を支持するための絶縁体7、電気信号をインピーダンス変換し増幅して取出す半導体素子8、およびフィルタ回路を構成するコンデンサ9と抵抗10とが配設されている。
半導体素子8は、通常パッケージされた電界効果型トランジスタが用いられる。この半導体素子8は図12からわかるように、ピン状の電極端子13A、13Bがパッケージから延在され、その出力側の電極端子13Bは配線基板11の電極配線12に接続されている。一方、入力側の電極端子13Aは、半導体素子8の上面側まで折り曲げられ、導電性接着剤等によって固定電極5の金属板5Bに接続されている。また、コンデンサ9と抵抗10とは、配線基板11上に配置されて電極配線12にそれぞれ接続されている。
図13はこのECMの回路構成を説明する回路図である。第1エレクトレット誘電体フィルムおよび第2エレクトレット誘電体フィルムで構成するコンデンサにおいて、音響振動により振動電極3が振動することで生じる電圧変動を信号として取出す。この電圧信号を電界効果型トランジスタからなる半導体素子8でインピーダンス変換および増幅し、コンデンサ9と抵抗10とで構成するフィルタ回路を通して電極端子15、16から外部回路(図示せず)に出力する構成となっている。なお、電極端子15、16は、配線基板11に設けられた上下接続導体14を介して内部の電極配線12と接続されている。また、この電極端子15、16のうちの一つは、ケース1と導通してアース回路に接続されている。
このようなECMは主として携帯電話機に使用されるので、携帯電話機の小型化、高密度化の進展に伴い、特に低背化が強く要求されている。しかしながら、上記の従来構成では、パッケージタイプの半導体素子8の厚さが比較的厚いこと、およびピン状の電極端子13Aを折り曲げて上面側に設けるため、薄くすることが困難であった。
このための対策として、たとえば、半導体素子としてインピーダンス変換回路を含む集積回路素子(IC)を用い、このICをベアチップ構成で配線基板に実装する構成が示されている。パッケージしたICは、通常、その高さが0.6mm以上あるためECMの薄型化が制限されていたが、ベアチップ構成のICを採用し、これをフリップチップボンディングすることによりIC自体を0.3mm程度に薄型化することができ、配線基板を含めたベアチップの厚さを0.8mm程度にすることができる。その結果、ECM全体の薄型化を実現している(たとえば、特許文献1)。
また、フロントエレクトレット型コンデンサマイクロホンにおいて、配線基板の板厚が全体の厚みに占める比率が高いことに着目し、半導体素子を電気的に接続し支持する配線導体が形成された第1配線基板と、この第1配線基板に積層され、半導体素子を貫通させる開口部が形成された第2配線基板とによって構成し、薄型化を達成する構成が示されている。これにより、外径が6mmφ、厚みが1mmのコンデンサマイクロホンを製造できるとしている(たとえば、特許文献2)。
特開平11−266499号公報 特開2001−95097号公報
上述の第1の例では、エレクトレット誘電体フィルムを保持すると同時に、このエレクトレット誘電体フィルムと配線基板とを電気的に接続するためのホルダが設けられている。このホルダは、全体として絶縁体で構成されており、上端面の一部から内側面、下端面の一部にわたって導電層を形成する必要があり、このような導電層を形成する工程は比較的複雑となり、結果としてコスト高になるという課題があった。
また、第2の例においては、形状の異なる2枚の配線基板を貼り合せて使用することやケース内部側の配線基板には開口部が必要であること等により、配線基板の加工と組立てが比較的複雑となる。さらに、開口した領域部にコンデンサや半導体素子を実装するために、実装作業が複雑となるという課題もある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、非常に薄型で、かつ製造工程が簡単で、低コストのECMを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のECMは、第1電極膜が一方の表面に形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極と、第2電極膜が一方の表面に形成された第2エレクトレット誘電体フィルムと第2エレクトレット誘電体フィルムを保持する保持板とを含み、第2エレクトレット誘電体フィルムの他方の表面が第1エレクトレット誘電体フィルムの他方の表面に対向するように配設された固定電極と、保持板に密接または間隙を有して配設された配線基板と、一方の表面に入力端子、他方の表面に出力端子がそれぞれ配設され、入力端子と出力端子とのそれぞれに突起電極が形成されたベアチップ構成の電気信号をインピーダンス変換し増幅する半導体素子とを含み、半導体素子が固定電極と配線基板との間に配設され、入力端子と固定電極、および出力端子と配線基板上の電極端子とがそれぞれ突起電極を介して接続されている構成からなる。
この構成により、ベアチップ構成の半導体素子は両面に設けた突起電極により固定電極と配線基板の電極端子に接続されるので、半導体素子を配置する空間を非常に小さくできる。また、固定電極から直接半導体素子に接続し、半導体素子から直接配線基板に接続するので、最短の配線長で接続が可能となる。さらに、従来のように固定電極から配線基板まで接続するための配線形成が不要となる。
また、本発明のECMは、固定電極の保持板が第2電極膜と導通接合された金属板からなり、配線基板は半導体素子の厚みより少なくとも大きな間隔を設けて配設され、半導体素子の入力端子が金属板に突起電極を介して接続され、出力端子が配線基板上の電極端子に突起電極を介して接続されている構成からなる。
この構成により、固定電極は金属板で保持されるので、半導体素子の入力端子と金属板との接続時に金属板を押し付ける荷重が加わっても特性への影響は少なくなる。この結果、歩留まりが高く、信頼性の高いECMを容易に得ることができる。
また、本発明のECMは、固定電極の保持板が第2電極膜に接着され、かつ半導体素子を収納する形状の開口部が設けられた絶縁板からなり、配線基板は絶縁板に密接して配設され、半導体素子が上記開口部に収納され、入力端子が第2電極膜に突起電極を介して接続され、出力端子が配線基板上の電極端子に突起電極を介して接続されている構成からなる。
この構成により、保持板内に半導体素子を収納するための空間が設けられるので、さらに薄型にすることができる。また、半導体素子が露出する空間領域が小さいので、半導体素子を密閉して保護しやすくなり、ベアチップ構成の半導体素子の信頼性を向上できる。
また、本発明のECMは、固定電極の保持板が第2電極膜に導通接合された金属板を介して接着され、かつ半導体素子を収納する形状の開口部が設けられた絶縁板からなり、配線基板は絶縁板に密接して配設され、半導体素子が開口部に収納され、入力端子が金属板に突起電極を介して接続され、出力端子が配線基板上の電極端子に突起電極を介して接続されている構成からなる。
この構成により、保持板内に半導体素子を収納するための空間が設けられるので、さらに薄型にすることができる。また、半導体素子が露出する空間領域が小さいので、半導体素子を密閉して保護しやすくなり、ベアチップ構成の半導体素子の信頼性を向上できる。さらに、半導体素子の突起電極を金属板に接続するときに、金属板を押し付ける荷重が加わっても特性への影響は少なくなる。この結果、歩留まりが高く、信頼性の高いECMを容易に得ることができる。
また、本発明のECMは、半導体素子の入力端子の突起電極と固定電極とが導電性接着剤により接続された構成からなる。この構成により、半導体素子と固定電極との接続を室温程度の低温で行うことで、半導体素子の接続工程を簡略化できる。また、配線基板をケース中に挿入するときに、同時に接続することもできる。
また、本発明のECMは、半導体素子の入力端子の突起電極と固定電極とが圧接により電気的に接続された構成からなる。この構成により、半導体素子を配線基板上に接続固定した後、配線基板をケースに挿入すると同時に、半導体素子の突起電極と固定電極との接続を行うことができる。このため、組立て工程が容易なECMを実現できる。
また、本発明のECMは、第1電極膜が一方の表面に形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極と、第2電極膜が一方の表面に形成され、半導体素子よりも少なくとも大きな開口部または切り欠き部を有する第2エレクトレット誘電体フィルムと、第2電極膜と導通接続され、開口部または切り欠き部まで延在された入力側電極端子と開口部または切り欠き部に設けられた出力側電極端子とが形成された配線基板と、一方の面に入力端子と出力端子とが配設され、入力端子と出力端子とのそれぞれに突起電極が形成されたベアチップ構成の電気信号をインピーダンス変換し増幅する半導体素子とを含み、第2エレクトレット誘電体フィルムが配線基板に接着固定されるとともに、第2電極膜と入力側電極端子とが接続され、半導体素子の入力端子と配線基板の入力側電極端子、および出力端子と出力側電極端子とがそれぞれ接続され、第2エレクトレット誘電体フィルムの表面と第1エレクトレット誘電体フィルムの表面とが所定の間隔を有して対向する位置に配設された構成からなる。
この構成により、固定電極の保持板と配線基板とが一体化した構造となり、さらに薄型のECMを実現できる。また、半導体素子および第2エレクトレット誘電体フィルムはあらかじめ配線基板に接続しておき、その後ケースに配線基板を挿入して固定すればECMを作製できるので、組立て工程が大幅に簡略化できる。
また、本発明のECMは、配線基板にはコンデンサ、抵抗およびインダクタから選択した一つ以上の電子部品で構成されるフィルタ回路が膜作製技術により形成されている構成からなる。この構成により、チップ部品を使用する場合に比べて大幅に薄型化でき、ベアチップ構成の半導体素子を使用する場合に薄型化をより有効に実現できる。
以上のように、本発明は対向する面上にそれぞれ入力端子と出力端子とが配設されたベアチップ構成の半導体素子が固定電極と配線基板との間に配設され、入力端子と固定電極、および出力端子と配線基板上の電極端子とがそれぞれ接続された構成からなる。
この構成により、ベアチップ構成の半導体素子は両面に設けた突起電極により固定電極と配線基板の電極端子に接続されるので、半導体素子を配置する空間を非常に小さくできる。また、固定電極から直接半導体素子に接続し、半導体素子から直接配線基板に接続するので、最短の配線長で接続が可能となる。さらに、従来のように固定電極から配線基板まで接続するための配線形成が不要となる。これらにより、薄型で、かつ組立て構成が容易なECMを実現できるという大きな効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、わかりやすくするために各図面の厚さ方向の寸法を拡大して表わしている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるECM20の断面図、図2は分解斜視図である。ケース22は、たとえばアルミニウム(Al)からなる円筒状であり、一方の面には音声がエレクトレット誘電体フィルムに伝わるように音声入力開口部22Aが設けられている。音声入力開口部22Aの内側部には、塵埃を防止するための金属製の面布24が貼られている。
ケース22の内部には、振動電極26、振動電極26をケース22に固定するための導電性の電極リング28、固定電極36、固定電極36と振動電極26とが所定の間隔をあけて対向するように挿入された絶縁性のスぺーサ30、固定電極36を支持するための絶縁体38、半導体素子46、フィルタ回路を構成するコンデンサ42と抵抗44、およびこれらが実装される配線基板40が、ケース22の下面部をかしめることにより配設されている。
振動電極26は、第1エレクトレット誘電体フィルムの一方の表面に第1電極膜(図示せず)が形成された構成からなる。また、固定電極36は、第2電極膜(図示せず)が一方の表面に形成された第2エレクトレット誘電体フィルム32と、この第2電極膜と導通接合された金属板34から構成されている。
配線基板40は、ケース22の内側面上に電極配線40Aが形成されており、この電極配線40Aの所定の位置には電極端子が形成され、それぞれコンデンサ42、抵抗44および半導体素子46や、他の図示しない電子部品等と接続されている。さらに、上下接続導体40Cを介して、外側の表面に外部機器に接続するための電極端子40Bが形成されている。この電極端子40Bは、ECM20の外形状に合せて同心円状に形成されているが、必ずしも同心円状である必要はない。
半導体素子46は、本実施の形態ではベアチップ構成の電界効果型トランジスタを用いている。その入力端子46Aは、半導体素子46の上面側、すなわち固定電極36の金属板34に対向する面上に突起電極を有して形成されている。また、その出力端子46Bは、配線基板40に対向する面上に、同様に突起電極を有して形成されている。突起電極を有する入力端子46Aと出力端子46Bとは、それぞれ、たとえば導電性接着剤により金属板34および配線基板40の電極端子と接続されている。
本実施の形態のECM20の組立ては、たとえば以下のようにして行う。配線基板40上にあらかじめコンデンサ42、抵抗44および半導体素子46や、さらに必要な電子部品等をハンダや導電性接着剤により接続する。一方、ケース22中に、面布24、振動電極26、固定電極36、電極リング28、スぺーサ30および絶縁体38までを配設する。この状態とした後、半導体素子46の入力端子46Aの突起電極に導電性接着剤を塗布し、配線基板40をケース22中に挿入し、ケース22の下面部をかしめることにより、入力端子46Aの突起電極と金属板34とが電気的、機械的に接続される。これにより、ECM20の組立てが完了する。このために、絶縁体38の厚さは、突起電極を含む半導体素子46の厚さよりやや厚く形成している。
このECMの動作について説明する。音声振動が振動電極26に加わり、振動電極26と固定電極36とで構成されるコンデンサにより発生する電圧は、固定電極36から半導体素子46に入力され、インピーダンス変換と増幅とが行われる。この信号が配線基板40に出力される。この配線基板40に出力された信号は、コンデンサ42と抵抗44とで構成されるフィルタ回路を介して、配線基板40の電極端子40Bから外部機器(図示せず)に出力される。一方、振動電極26は、導電体リング28とケース22とを介して配線基板40の電極端子40Bのうちのアース用の電極端子に接続されており、同様に外部機器のアース端子に接続される。以上の動作により、音声を電気信号に変換して外部機器に出力することができる。
なお、フィルタ回路を構成するコンデンサ42と抵抗44とは、チップ部品を実装してもよいが、薄膜形成技術や印刷形成技術等の膜作製技術によって形成すれば、複数のコンデンサや抵抗を内蔵させることも容易であるので、さらに薄型で高機能のECMを実現できる。このような膜作製技術により形成するフィルタ回路は、その厚さが数十μm程度にできるため、ECM20の厚さを増大させることなく、効率よくノイズを防止できる。
本実施の形態によるECM20は、ベアチップ構成で、その両面に突起電極を有する入力端子46Aと出力端子46Bとを備えた半導体素子46を用いているので、その厚さは0.1mmから0.3mm程度とすることができる。また、ピン状の電極端子を用いることもないので、半導体素子46を実装する厚さを従来に比べて大幅に薄型化できる。したがって、ECM全体の厚さを従来に比べて薄くすることができる。
さらに、本実施の形態のECM20によれば、半導体素子46の入力端子46Aと固定電極36の金属板34との接続は、突起電極上に導電性接着剤を塗布しておき、配線基板40をケース22に挿入し、ケース22の下面部をかしめるだけでよいので、組立て工程を簡略化できる。また、固定電極36から配線基板40に接続するための配線を特に設ける必要がないので、絶縁体38を低コストに作製することもできる。
なお、本実施の形態では、半導体素子46をコンデンサ42や抵抗44とともにあらかじめ配線基板40に実装した後に、固定電極36の金属板34に導電性接着剤により接続する方法としたが、本発明はこれには限定されない。たとえば、半導体素子46が金属板34に圧着された状態となるように、ケース22をかしめて組立てるようにしてもよい。また、半導体素子46と配線基板40との接続を、金属板34に半導体素子46を接続するときに同時に導電性接着剤を用いて行ってもよい。
さらに、本実施の形態では、半導体素子46、コンデンサ42および抵抗44が実装された空間部は、特に積極的に密封する構造とはされていないが、本発明はこれに限定されることはない。たとえば、半導体素子46が実装された領域部を除く配線基板40の表面上に絶縁性の樹脂を塗布しておいた後、配線基板40をケース22に挿入して半導体素子46の入力端子46Aと金属板34との接続を行うと同時に、半導体素子46を取り囲むように空間部に樹脂を充填して外気から遮蔽するようにしてもよい。あるいは、配線基板40の外周部に接着剤を塗布しておき、ケース22の下面部をかしめるときに、配線基板40の外周部と絶縁体38とを接着することで、空間部を外気から遮蔽するようにしてもよい。このようにすることにより、ベアチップ構成の半導体素子46の信頼性をさらに改善できる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態によるECM50の断面図である。なお、図1および図2と同じ要素については同じ符号を付している。
ケース22は、第1の実施の形態のECM20と同じように、たとえばアルミニウム(Al)で形成された円筒状で、音声入力開口部22Aが設けられている。この音声入力開口部22Aの内面には、内部に塵埃が侵入するのを防ぐ金属製の面布24が貼られている。
ケース22の内部には、一方の表面に第1電極膜(図示せず)が形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極26、この振動電極26をケース22に固定するための導電性の電極リング28、固定電極58、この固定電極58と振動電極26とが所定の間隔を有して対向配置させるための絶縁性のスぺーサ30、および配線基板40が所定の位置関係を保持して配設されるとともに、電気的な接続が行われている。
固定電極58は本実施の形態では、一方の表面に第2電極膜54が形成された第2エレクトレット誘電体フィルム52と、第2電極膜54に接着された樹脂等からなる補強板56とから構成されている。補強板56には図4に示すように、半導体素子46よりやや大きな形状の開口部56Aが設けられている。第1の実施の形態と同じ構成からなる配線基板40上には、薄膜技術により形成されたコンデンサ60と抵抗62とが設けられている。半導体素子46は、補強板56の開口部56Aに相当する位置の配線基板40上で、電極配線40Aに設けられた電極端子と半導体素子46の出力端子46Bとが接続されている。また、半導体素子46の入力端子46Aと固定電極58の第2電極膜54とが導電性接着剤により接続されている。
このECM50の組立て方法については、第1の実施の形態と同様に行うことができるので説明は省略する。
本実施の形態のECM50では、補強板56中に開口部56Aを設け、この開口部56A中に半導体素子46を収納しているので、第1の実施の形態のECM20の場合のような空間部が不要となるので、さらに薄型にできる。
なお、固定電極58の第2エレクトレット誘電体フィルム52の厚さが2μm〜5μmで、第2電極膜54は0.1μm〜0.5μm程度であるので、半導体素子46の入力端子46Aを接続するときに大きな加重が加わると損傷することがある。このため、突起電極上に導電性接着剤を塗布し、この導電性接着剤が開口部56Aに露出した第2電極膜54に対して広い面積で接続されるとともに固着させるようにすることが望ましい。
さらに、本実施の形態のECM50の変形例のECM70断面構成を図5に示す。なお、図3および図4と同じ要素については、同じ符号を付している。
図5に示すECM70は、固定電極66の構成が図3に示すECM50とは異なる。すなわち、固定電極66は、この変形例のECM70の場合、第2エレクトレット誘電体フィルム52、この一方の表面に形成された第2電極膜54、開口部56Aが設けられた補強板56および第2電極膜54に導通接合された0.05mm程度の厚さの金属板64から構成されている。また、補強板56は、金属板64に接着されている。その他の構成については、図3に示すECM50と同じである。
このように、第2電極膜54と補強板56との間に金属板64を挿入することにより、半導体素子46の入力端子46Aに設けた突起電極と金属板64とを圧接により接続することも可能となり、ケース22の下面部でかしめるときの加重によりECM70の製造歩留まりが低下することがなくなる。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態によるECM80の断面図を示す。なお、図1から図5に示す要素と同じ要素については同じ符号を付している。
本実施の形態のECM80は、固定電極88の構成が第1の実施の形態および第2の実施の形態のECMとは異なるので、固定電極88の構成を主体として説明する。
図7は、この固定電極88の外観斜視図である。本実施の形態では、第2電極膜84が一方の表面に形成された第2エレクトレット誘電体フィルム82は、図6、図7からわかるように、円形状の外周領域の一部が切り欠かれている。
配線基板86は、表面に薄膜技術または印刷形成技術等によりコンデンサ(図示せず)や抵抗(図示せず)が形成され、電極配線86Aがさらに表面層に形成されている。この電極配線86Aと上下接続導体86Dを介して、外側面に外部機器(図示せず)と接続するための電極端子86Cが設けられている。電極配線86Aは、第2エレクトレット誘電体フィルム82よりもやや大きな形状に加工されており、半導体素子90の入力端子90Aと接続する領域部を除く全面で第2電極膜84と導通接合されている。また、その一部は第2エレクトレット誘電体フィルム82を貼りつけた後でも露出しており、この領域部で半導体素子90の入力端子90Aと接続されている。さらに、半導体素子90の出力端子90Bと接続するための電極配線86Bが、電極配線86Aと同一面上で、かつ対向する位置に形成されている。
第2エレクトレット誘電体フィルム82は、第2電極膜84と電極配線86Aとが導通接合されて配線基板86上に固着されている。
また、ベアチップ構成の半導体素子90は、本実施の形態では入力端子90Aおよび出力端子90Bともに同一面上に形成されており、これらには突起電極(図示せず)が設けられている。半導体素子90はこの突起電極を介して、入力端子90Aが電極配線86Aと接続され、出力端子90Bが電極配線86Bと接続されている。この接続は、導電性接着剤による方法であってもよいし、突起電極をハンダや金(Au)で形成しておき、ハンダ接合や金−スズ(Au−Sn)接合等の方法であってもよい。このようにして、第2エレクトレット誘電体フィルム82に加えて、配線基板86上に半導体素子90およびフィルタ回路を構成するコンデンサ(図示せず)と抵抗(図示せず)等を含んでなる固定電極88が構成されている。
この固定電極88を振動電極26に対して所定の間隔を保持するようにスペーサ92を介して対向させ、ケース22の下面部をかしめれば組立てが完了してECM80が得られる。
以上のように本実施の形態によれば、配線基板86が第2エレクトレット誘電体フィルム82の補強板の役割も果たし、かつ、半導体素子90は振動電極26と第2エレクトレット誘電体フィルム82とでつくられる空間部に収納されるので、さらに全体を薄型にすることができる。また、本実施の形態では、配線基板86上に第2エレクトレット誘電体フィルム82や半導体素子90を含むほとんどすべての部品を実装した後に、ケース22中に挿入すれば組立てが行えるので組立て工程の簡略化も可能となる。
なお、本実施の形態では、半導体素子90を実装するために、第2エレクトレット誘電体フィルム82の外周部の一部を切り欠いたが、本発明はこれに限定されることはない。たとえば、第2エレクトレット誘電体フィルム82に開口部を設けて、この開口部に位置する配線基板86上に電極配線86A、86Bを形成して半導体素子90を実装してもよい。
また、第1の実施の形態から第3の実施の形態までにおいては、ケースの下面部をかしめることでECMを組立てる構成で説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、円筒状のケースを用いて、このケースの下面部に配線基板を嵌め込み、その後固定電極、振動電極、電極リング、スぺーサおよび絶縁体を配設し、最後に面布を貼りつける構成としてもよい。
そして、以上の実施の形態において、面布24をケース22の内側に示したが、ケース22の外側であってもよい。
本実施例では、第1の実施の形態のECM20を基本とし、フィルタ回路構成を一部変更した変形例のECM200について説明する。図8は、本実施例のECM200の断面構成を示す図である。また、図9は、配線基板140上において、フィルタ回路構成を示す平面図である。図10は、本実施例のECM200の回路構成を説明する回路図である。なお、図1および図2と同じ要素については同じ符号を付している。
本実施例においては、配線基板140の構造が第1の実施の形態で説明したECM20と異なる点であるので、この配線基板140を主体に説明する。配線基板140は、樹脂基材181の固定電極36に対向する面上に下層電極配線182a、182b、182c、182dが形成されている。下層電極配線182aは、下部コンデンサ電極層を兼ねており、この電極端子部が露出するように誘電体層184を形成する。さらに、この誘電体層184上に、上部コンデンサ電極層185a、185bが形成されている。下層電極配線182a、誘電体層184および上部コンデンサ電極層185aにより第1のコンデンサ190が構成され、同様に下層電極配線182a、誘電体層184および上部コンデンサ電極層185bにより第2のコンデンサ195が形成されている。抵抗層186a、186bが下層電極配線182b、182c間と、下層電極配線182b、182d間とに形成されて、それぞれの下層電極配線182b、182c、182dとを含めて第1の抵抗100と第2の抵抗105とが構成される。これら二つの抵抗と二つのコンデンサとから本実施例のフィルタ回路が構成される。
また、樹脂基材181の外側面には、外部機器(図示せず)に接続するための電極端子146、148が形成されている。これらの電極端子146、148は、それぞれ上下接続導体142、144により下層電極配線182c、182aに接続されている。
以下、配線基板140の具体的な製造工程について説明する。樹脂基材181として、厚さが0.13mmのガラスエポキシ基材を用いた。このガラスエポキシ基材上に銅(Cu)薄膜をスパッタリング法により約200nmの厚さに形成し、所定のパターン加工を行い下層電極配線182a、182b、182c、182dを形成した。つぎに、この下層電極配線182aの電極端子部のみが露出するようにマスキングした後、二酸化ケイ素(SiO)薄膜をスパッタリング法により約100nmの厚さに形成して誘電体層184とした。さらに、この誘電体層184上に銅(Cu)薄膜を同様にスパッタリング法により約200nmの厚さに形成し、所定の加工を行い上部コンデンサ電極層185a、185bを形成した。この工程により、第1のコンデンサ190と第2のコンデンサ195とが形成される。
つぎに、ニッケル−クロム(Ni−Cr)合金をスパッタリング法により形成し、下層電極配線182bと、下層電極配線182c、182dとの間にシート抵抗値が1000Ω/□の長方形状の抵抗層186a、186bを形成した。この工程により、第1の抵抗100と第2の抵抗105とが形成される。
なお、本実施例の第1のコンデンサ190と第2のコンデンサ195の容量値は、それぞれ100pFと10pFであり、第1の抵抗100と第2の抵抗105の抵抗値は、どちらも150Ωとなるようにした。
その後、半導体素子46の出力端子46Bと接続する下層電極配線182a、182dの電極端子部を除く全面に二酸化ケイ素(SiO)薄膜と窒化シリコン(Si)薄膜の二層構成からなる保護層(図示せず)を同様にスパッタリング法により形成した。これにより配線基板140が完成する。
ケース22の形状は、直径が7mmで肉厚が0.4mmである。また、振動電極26としては、厚さが2μmのポリフェニレンサルファイドからなる第1エレクトレット誘電体フィルムを用いて、この一方の面上に蒸着により第1電極膜を形成して用いた。この振動電極26を、スペーサ30の外周面上に熱プレスにより接着した。このスペーサ30の厚さは0.1mmとした。電極リング28の厚さは0.2mmとした。半導体素子46はベアチップ構成の電界効果型トランジスタであり、その厚さは0.1mm、入力端子46Aと出力端子46Bとに形成した突起電極は金(Au)メッキにより約30μmの厚さに形成した。
以上のようにして組立てられたECM200は、その厚さを約0.8mmとすることができるだけでなく、コンデンサ2個と抵抗2個とからなるフィルタ回路を内蔵させることができた。このECM200のノイズ除去性能を評価した。評価方法は、電界効果型トランジスタである半導体素子46の入力に115dBμVの雑音を入力して500MHz以上の出力ノイズレベルを測定することにより行った。その結果、従来のECMの場合の平均的なノイズレベルが40dBmVであったのに対して、本実施例のECM200の場合には85dBmVであった。また、音量の劣化度合いを加速試験により評価した結果、30℃の温度条件で5年相当使用しても約20%の変動しか生じないことが認められ、良好な結果を得た。
なお、本実施例では、樹脂基材181上に銅(Cu)薄膜からなる下層電極配線182a、182b、182c、182dを形成したが、この銅(Cu)薄膜上にさらにニッケル(Ni)薄膜と金(Au)薄膜とからなる積層膜を形成すると、耐湿性がさらに改善されるので望ましい。また、銅(Cu)薄膜のかわりに、アルミニウム(Al)を蒸着形成し、180℃、10時間相当の加熱処理を行った後に、誘電体層184と抵抗層186a、186bとを形成してもよい。
また、樹脂基材181として、ガラスエポキシ基材に限定されることはなく、たとえばポリイミド基材を用いてもよい。さらに、エレクトレット誘電体フィルムとして、ポリフェニレンサルファイドのかわりに、同じ厚さのシンジオタクチックポリスチレンフィルムを用いてもよい。
さらに、誘電体層184として、ジビニルビフェニルモノマを塗布して電子線照射により硬化させた後、240℃で熱硬化させて用いてもよい。
また、本発明のECMは、第1電極膜と第2電極膜との間には、第1エレクトレット誘電体フィルムまたは第2エレクトレット誘電体フィルムの少なくとも一方が介在する構造とすることもできる。特に、第2エレクトレット誘電体フィルムは直接振動することがないので、エレクトレット化が容易になる。また、第2電極膜として厚みが50μmを超えるアルミニウム箔を用いた場合、アルミニウム蒸着膜と異なり、第2エレクトレット誘電体フィルムの熱収縮や速い冷却を気にすることなく、安定した分極処理を行うことができる。また、第1電極膜と第2電極膜間の体積が小さすぎて音声信号が歪む場合は、音圧を開放するために第2エレクトレット誘電体フィルムを小さくしたり、第2電極膜とを含めて貫通孔を設けて音圧を下方の外部に逃がす構造としてもよい。そのときの貫通孔は電子部品や電気配線のない領域部の配線基板を突き抜けてもよい。
本発明にかかるECMは、半導体素子を配置する空間を非常に小さくでき、かつ最短の配線長で接続が可能で、しかも固定電極から配線基板まで接続するための配線形成が不要となるので、薄型で、かつ組立て構成が容易なECMを実現できることから、携帯電話機等の用途に適用できる。
本発明の第1の実施の形態にかかるECMの断面図 同実施の形態におけるECMの分解斜視図 本発明の第2の実施の形態にかかるECMの断面図 同実施の形態のECMに用いられる補強板の斜視図 同実施の形態における変形例のECMの断面図 本発明の第3の実施の形態にかかるECMの断面図 同実施の形態のECMの固定電極の外観斜視図 本発明の実施例にかかるECMの断面図 同実施例におけるECMの配線基板上においてフィルタ回路を構成する形状を示す平面図 同実施例におけるECMの回路構成を説明する回路図 従来のECM構成を説明するための断面図 同ECMの分解斜視図 同ECMの回路構成を説明する回路図
符号の説明
1,22 ケース
1A,22A,56A 開口部
2,24 面布
3,26 振動電極
4,28 電極リング
5,36,58,66,88 固定電極
5A,32,52,82 第2エレクトレット誘電体フィルム
5B,34,64 金属板
6,30,92 スぺーサ
7,38 絶縁体
8,46,90 半導体素子
9,42,60 コンデンサ
10,44,62 抵抗
11,40,86,140 配線基板
12,40A,86A,86B 電極配線
13A,13B,15,16,40B,86C,146,148 電極端子
20,50,70,80,200 エレクトレットコンデンサマイクロホン(ECM)
40C,86D,142,144 上下接続導体
46A,90A 入力端子
46B,90B 出力端子
54,84 第2電極膜
56 補強板
100 第1の抵抗
105 第2の抵抗
181 樹脂基材
182a,182b,182c,182d 下層電極配線
184 誘電体層
185a,185b 上部コンデンサ電極層
190 第1のコンデンサ
195 第2のコンデンサ
186a,186b 抵抗層

Claims (8)

  1. 第1電極膜が一方の表面に形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極と、
    第2電極膜が一方の表面に形成された第2エレクトレット誘電体フィルムと前記第2エレクトレット誘電体フィルムを保持する保持板とを含み、前記第2エレクトレット誘電体フィルムの他方の表面が前記第1エレクトレット誘電体フィルムの他方の表面に対向するように配設された固定電極と、
    前記保持板に密接または間隙を有して配設された配線基板と、
    一方の表面に入力端子、他方の表面に出力端子がそれぞれ配設され、前記入力端子と前記出力端子とのそれぞれに突起電極が形成されたベアチップ構成の電気信号をインピーダンス変換し増幅する半導体素子とを含み、
    前記半導体素子が前記固定電極と前記配線基板との間に配設され、前記入力端子と前記固定電極、および前記出力端子と前記配線基板上の電極端子とがそれぞれ前記突起電極を介して接続されていることを特徴とするエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  2. 前記固定電極の前記保持板は、前記第2電極膜と導通接合された金属板からなり、
    前記配線基板は、前記半導体素子の厚みより少なくとも大きな間隔を設けて配設され、
    前記半導体素子の前記入力端子が前記金属板に前記突起電極を介して接続され、前記出力端子が前記配線基板上の前記電極端子に前記突起電極を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  3. 前記固定電極の前記保持板は、前記第2電極膜に接着され、かつ前記半導体素子を収納する形状の開口部が設けられた絶縁板からなり、
    前記配線基板は、前記絶縁板に密接して配設され、
    前記半導体素子が前記開口部に収納され、前記入力端子が前記第2電極膜に前記突起電極を介して接続され、前記出力端子が前記配線基板上の前記電極端子に前記突起電極を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  4. 前記固定電極の前記保持板は、前記第2電極膜に導通接合された金属板を介して接着され、かつ前記半導体素子を収納する形状の開口部が設けられた絶縁板からなり、
    前記配線基板は、前記絶縁板に密接して配設され、
    前記半導体素子が前記開口部に収納され、前記入力端子が前記金属板に前記突起電極を介して接続され、前記出力端子が前記配線基板上の前記電極端子に前記突起電極を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  5. 前記半導体素子の前記入力端子の前記突起電極と前記固定電極とが導電性接着剤により接続されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  6. 前記半導体素子の前記入力端子の前記突起電極と前記固定電極とが圧接により電気的に接続されたことを特徴とする請求項2または請求項4に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  7. 第1電極膜が一方の表面に形成された第1エレクトレット誘電体フィルムからなる振動電極と、
    第2電極膜が一方の表面に形成され、半導体素子よりも少なくとも大きな開口部または切り欠き部を有する第2エレクトレット誘電体フィルムと、
    前記第2電極膜と導通接続され、前記開口部または前記切り欠き部まで延在された入力側電極端子と、前記開口部または前記切り欠き部に設けられた出力側電極端子とが形成された配線基板と、
    一方の面に入力端子と出力端子とが配設され、前記入力端子と前記出力端子とのそれぞれに突起電極が形成されたベアチップ構成の電気信号をインピーダンス変換し増幅する半導体素子とを含み、
    前記第2エレクトレット誘電体フィルムが前記配線基板に接着固定されるとともに、前記第2電極膜と前記入力側電極端子とが接続され、前記半導体素子の前記入力端子と前記配線基板の前記入力側電極端子、および前記出力端子と前記出力側電極端子とがそれぞれ接続され、前記第2エレクトレット誘電体フィルムの表面と前記第1エレクトレット誘電体フィルムの表面とが所定の間隔を有して対向する位置に配設されたことを特徴とするエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  8. 前記配線基板には、コンデンサ、抵抗およびインダクタから選択した一つ以上の電子部品で構成されるフィルタ回路が膜作製技術により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7までいずれかに記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
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