JP2005057628A - 画像入出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 FFCと原稿台との接触を防止するとともにFFCが伝送する信号のEMCを改善し、さらに原稿の読み取り精度を向上させる画像入出力装置を提供する。
【解決手段】 走査回路を搭載しスキャナハウジングの内部を原稿台の盤面と平行に往復移動するキャリッジと、前記スキャナハウジングの底部に、前記キャリッジの移動方向に延びプリンタハウジングの残余空間に収まるように形成された溝部と、前記溝部に少なくとも一部が収容され前記キャリッジの移動方向に角部が延びるように折れ曲がった主部を有し、前記スキャナハウジングに固定され電気的に接地された板金部材と、基端部が処理部に電気的に接続され先端部が前記走査回路に電気的に接続され、前記基端部側が前記溝部に収まり前記主部に接し前記先端部側が前記基端部側に折り返されている折り返し部を有するフレキシブルフラットケーブルと、を備えることを特徴とする画像入出力装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 走査回路を搭載しスキャナハウジングの内部を原稿台の盤面と平行に往復移動するキャリッジと、前記スキャナハウジングの底部に、前記キャリッジの移動方向に延びプリンタハウジングの残余空間に収まるように形成された溝部と、前記溝部に少なくとも一部が収容され前記キャリッジの移動方向に角部が延びるように折れ曲がった主部を有し、前記スキャナハウジングに固定され電気的に接地された板金部材と、基端部が処理部に電気的に接続され先端部が前記走査回路に電気的に接続され、前記基端部側が前記溝部に収まり前記主部に接し前記先端部側が前記基端部側に折り返されている折り返し部を有するフレキシブルフラットケーブルと、を備えることを特徴とする画像入出力装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像の読み取りと印刷が可能な画像入出力装置に関する。
従来、イメージセンサを搭載したキャリッジを収容したハウジング(スキャナハウジングというものとする。)と、インクジェット方式のプリンタヘッド等の印刷部を収容したハウジング(プリンタハウジングというものとする。)とを所謂2階建て構造に一体化した画像入出力装置が知られている。スキャナハウジングは、原稿が載置される原稿台を支持するため、プリンタハウジングの上方に設けられる。また、スキャナハウジング内をイメージセンサを搭載して往復移動するキャリッジに搭載される回路とキャリッジの外部に設けられた回路とはフレキシブルフラットケーブル(FFC)で電気的に接続されている。
スキャナハウジングを薄形化すると、スキャナハウジングの底部と原稿台との間隔が狭まるため、FFCが原稿台に接触しやすくなる。FFCが原稿台に接触すると、原稿台の裏面に汚れが付着したり、摩擦によって原稿台に傷が付いたりする。従来、FFCと原稿台の摩擦を防止するハウジングを備えたイメージスキャナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、スキャナハウジングを薄形化すると、スキャナハウジングの剛性が低下することにより読み取り精度が低下する。
また、イメージスキャナの解像度が向上するにつれてFFCが伝送する信号の周波数が高くなっているため、FFCが伝送する信号のEMC(electromagnetic compatibility)が問題になっている。
また、イメージスキャナの解像度が向上するにつれてFFCが伝送する信号の周波数が高くなっているため、FFCが伝送する信号のEMC(electromagnetic compatibility)が問題になっている。
本発明は、FFCと原稿台との接触を防止するとともにFFCが伝送する信号のEMCを改善し、さらに原稿の読み取り精度を向上させる画像入出力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像入出力装置は、画像データを印刷する印刷部と、前記印刷部を収容しているプリンタハウジングと、前記プリンタハウジングの上方に設けられ原稿台を支持しているスキャナハウジングと、リニアイメージセンサを有する走査回路と、前記走査回路を搭載し前記スキャナハウジングの内部を前記原稿台の盤面と平行に往復移動するキャリッジと、前記走査回路の出力信号を処理して画像データを出力する処理部と、前記スキャナハウジングの底部に、前記キャリッジの移動方向に延び前記プリンタハウジングの残余空間に収まるように形成された溝部と、前記溝部に少なくとも一部が収容され前記キャリッジの移動方向に角部が延びるように折れ曲がった主部を有し、前記スキャナハウジングに固定され電気的に接地された板金部材と、基端部が前記処理部に電気的に接続され先端部が前記走査回路に電気的に接続され、前記基端部側が前記溝部に収まり前記主部に接し前記先端部側が前記基端部側に折り返されている折り返し部を有するフレキシブルフラットケーブルと、を備えることを特徴とする。スキャナハウジングの底部に溝部を形成し、その溝部にFFCの折り返し部を収めることにより、FFCと原稿台との接触を防止することができる。溝部をスキャナハウジングの残余空間に収まるように形成することにより、画像入出力装置の高さを抑制することができる。また、キャリッジの移動方向に角部が延びるように折れ曲がった主部を有する板金部材を溝部に収め、その板金部材をスキャナハウジングに固定することにより、スキャナハウジングの剛性を高めて読み取り精度を向上させることができる。折れ曲がった主部を溝部に収めることにより、板金部材を設けることによる画像入出力装置の高さの増大を抑制できる。さらに、電気的に接地した板金部材とFFCを接触させることにより、FFCが伝送する信号のEMCを改善することができる。
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例の画像入出力装置30の内部構造を示す模式図である。
スキャナハウジング36は、上部が開口した箱形に形成され、図示しないヒンジによって揺動可能にプリンタハウジング52に連結されている。スキャナハウジング36の底部には溝部54がL字形に形成されている。溝部54については後述する。
図1は、本発明の一実施例の画像入出力装置30の内部構造を示す模式図である。
スキャナハウジング36は、上部が開口した箱形に形成され、図示しないヒンジによって揺動可能にプリンタハウジング52に連結されている。スキャナハウジング36の底部には溝部54がL字形に形成されている。溝部54については後述する。
原稿台32は、スキャナハウジング36の上部に形成された開口部を閉塞している透明なガラス板であって、スキャナハウジング36に固定されている。原稿台32の盤面には原稿28が載置される。スキャナハウジング36に揺動自在に連結された原稿カバー58(図2参照)に設けられた原稿マット56は原稿台32に載置された原稿を原稿台32に押さえつける。
キャリッジ14は、箱形に形成され、スキャナハウジング36の内部に収容されている。キャリッジ14は、スキャナハウジング36に固定されたガイドロッド34に摺動自在に支持されている。キャリッジ14は、図示しないモータによって駆動されるベルト60(図2参照)に係止されている。キャリッジ14はベルト60の回転に伴ってガイドロッド34の軸線方向に往復移動する。
キャリッジ14の内部には、リニアイメージセンサ20を実装した走査回路基板18とレンズ22とミラー12と光源16とが搭載されている。光源16は原稿28の走査線近傍を照射し、ミラー12及びレンズ22は照射された原稿の走査線上の反射光像をリニアイメージセンサ20の受光面に結像させる。リニアイメージセンサ20は、RGB各色の受光素子が図1において紙面垂直方向に直線状に並ぶ姿勢で走査回路基板18に搭載されている。リニアイメージセンサ20は、受光面に結像された光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。走査回路基板18には、リニアイメージセンサ20及び光源16を駆動する回路、AD変換回路等が実装されている。
プリンタハウジング52は、上部が開口した箱形に形成され、スキャナハウジング36の下方に位置する。プリンタハウジング52は、スキャナハウジング36を揺動自在に支持し、スキャナハウジング36を上方向に揺動させることにより、プリンタハウジング52の開口から印刷部50を露出させることができる。プリンタハウジング52には、処理部11、印刷部50及び図示しない電源部、操作部等が収容されている。スキャナハウジング36がプリンタハウジング52の上部開口を閉塞した状態では、プリンタハウジング52の側壁上部とスキャナハウジング36の側壁下部が実質的な段差なく連なる(図2参照)。プリンタハウジング52は、内部に収容する印刷部50等の要素をゆとりを持って収容する大きな内部空間を形成している。
印刷部50は、用紙搬送部、印刷ヘッド44、駆動部等を備えている。図示しない用紙搬送部は、給紙ローラ、排紙ローラ並びにこれらのローラを駆動する歯車列及びモータ等で構成される。印刷ヘッド44は、ガイドロッド48に摺動自在に支持されている。印刷ヘッド44は、図示しない駆動部によって回転するベルトに係止されている。印刷ヘッド44は、ベルトの回転に伴ってガイドロッド48の軸線方向に往復移動する。印刷ヘッド44の駆動部は、ベルトが掛け廻されたプーリ、歯車列、モータ等で構成されている。
印刷ヘッド44は、例えばインクを吐出するノズル、ピエゾ素子、インク通路などを備え、インクジェット方式によりインク滴を用紙に定着させる。インクカートリッジ42、46は、印刷ヘッド44に脱着自在に固定されている。インクカートリッジ42、46は、各色のインクが貯蔵された容器である。インクカートリッジ42、46に貯蔵されたインクは、インク通路を通じて印刷ヘッド44のノズルに供給される。尚、印刷部50は、インクジェット方式に限らず、レーザ方式等の各種の印刷方式に適合するように構成すればよい。
処理部11は、走査回路基板18から出力される信号にガンマ補正、シェーディング補正などを施して画像データを作成する。また、処理部11は、画像データにハーフトーン処理、解像度変換処理、色空間の変換処理、インターレース処理等を施して印刷データを作成し、印刷データに基づいて印刷部50を制御する。また、画像入出力装置30がパーソナルコンピュータ(PC)に制御されるイメージスキャナとして機能する場合、処理部11で作成された画像データは、図示しないインタフェースを通じてPCに出力される。また、画像入出力装置がPCに制御されるプリンタとして機能する場合、処理部11にはPCからインタフェースを通じて印刷データが入力される。
FFC24の先端部は走査回路基板18に電気的に接続されている。FFC24の基端部は処理部11に電気的に接続されている。FFC24の大部分は、スキャナハウジング36の内部にU字形の折り返し部38を形成する姿勢で収容されている。また、スキャナハウジング36の内部では、FFC24はスキャナハウジング36の底部にほとんど接触することなく板金部材40に接触するように、板金部材40に沿ってL字形に折り曲げられている。FFC24は、走査回路基板18から出力される信号を処理部11に伝送し、処理部11の制御信号を走査回路基板18に伝送する。折り返し部38は、キャリッジ14の移動に伴って変形する。
図3は、スキャナハウジング36の底部形状を示す断面図であって、(B)、(C)はそれぞれ(A)のB−B線断面図、(A)のC−C線断面図である。L字形の溝部54は、キャリッジ14の移動方向(副走査方向)と平行な方向に延びる第一部64と、第一部64の一端部から第一部64に垂直な方向に延びる第二部62とで構成されている。図1に示すように、溝部54は、印刷ヘッド44等と干渉しないプリンタハウジング52の残余空間に突出している。また、第一部64には、FFC24の折り返し部38の基端部側が収容される。このため、FFC24と原稿台32の接触を防止しながら画像入出力装置30の高さを抑制することができる。第二部62には、FFC24の折り返し部38よりもさらに基端部側が収容される。このため、FFC24とキャリッジ14の接触を防止しながら画像入出力装置30の高さを抑制することができる。
第一部64と反対側の第二部62の端部には、スキャナハウジング36の底部を貫通する開口部66が形成されている。開口部66にはFFC24が挿入され、スキャナハウジング36の内部からプリンタハウジング52の内部にFFC24が導かれている。
図4は、溝部54に沿って設けられる板金部材40を示す斜視図である。板金部材40は、全体としてL字形に形成されている。溝部54の第一部64にほぼ全体が収容される主部70は、キャリッジ14の移動方向に角部74、76が延びるように二箇所でほぼ直角に折り曲げられている。2つの角部74、76に挟まれた垂直壁26の高さは、溝部54の第一部64の中に垂直壁26がほぼ収まるように設定されている。2つの角部74、76が形成されているため、主部70は、キャリッジ14の移動方向軸線に垂直な方向に曲げようとする力に対して剛性が高くなっている。板金部材40には、板金部材40をスキャナハウジング36に固定するためのねじを挿入するねじ孔68が複数箇所に形成されている。
図2は、スキャナハウジング36に板金部材40を固定し、原稿台32及びキャリッジ14を取り外した状態の画像入出力装置30の外観を示す斜視図である。板金部材40は、溝部54に落とし込まれるようにしてスキャナハウジング36の底部に複数のねじ10で固定される。板金部材40は、図示しない配線により電気的に接地している。
本実施例によると、プリンタハウジング52の残余空間に収まる溝部54をスキャナハウジング36に形成し、溝部54にFFC24の折り返し部38の基端部側を収めることにより、画像入出力装置30の全体の高さを抑制しつつ、FFC24と原稿台32の接触を防止している。また、曲げ加工されて角部74、76が長手方向に形成された板金部材40をスキャナハウジング36の底部に固定することにより、スキャナハウジング36の剛性を向上させ、その結果、読み取り精度を向上させている。また、曲げ加工により形成されている板金部材40の垂直壁26が溝部54にほとんど収まっているため、剛性向上に寄与する板金部材40をスキャナハウジング36の内部に設けていても、画像入出力装置30の全体の高さを抑制できる。また、電気的に接地された板金部材40にFFC24が接触しているため、FFC24によって伝送される信号のEMCが改善される。さらに、L字形の板金部材40の上に板金部材40に沿ってL字形にFFC24を引き回し、板金部材40とFFC24との接触面積を大きくしているため、EMCを改善する効果が高い。
以上説明した本発明の実施例では、レンズ縮小型のリニアイメージセンサを備えた画像入出力装置について説明したが、本発明は密着型のリニアイメージセンサを備えた画像入出力装置に適用してもよい。また、上述の実施例では、板金部材を断面S字形に曲げているが、板金部材は、断面L字形に曲げてもよいし、断面U字形に曲げてもよい。
11 処理部、14 キャリッジ、18 走査回路基板、20 リニアイメージセンサ、24 FFC、28 原稿、30 画像入出力装置、32 原稿台、36 スキャナハウジング、38 折り返し部、40 板金部材、50 印刷部、52 プリンタハウジング、54 溝部、70 主部、74、76 角部
Claims (1)
- 画像データを印刷する印刷部と、
前記印刷部を収容しているプリンタハウジングと、
前記プリンタハウジングの上方に設けられ原稿台を支持しているスキャナハウジングと、
リニアイメージセンサを有する走査回路と、
前記走査回路を搭載し前記スキャナハウジングの内部を前記原稿台の盤面と平行に往復移動するキャリッジと、
前記走査回路の出力信号を処理して画像データを出力する処理部と、
前記スキャナハウジングの底部に、前記キャリッジの移動方向に延び前記プリンタハウジングの残余空間に収まるように形成された溝部と、
前記溝部に少なくとも一部が収容され前記キャリッジの移動方向に角部が延びるように折れ曲がった主部を有し、前記スキャナハウジングに固定され電気的に接地された板金部材と、
基端部が前記処理部に電気的に接続され先端部が前記走査回路に電気的に接続され、前記基端部側が前記溝部に収まり前記主部に接し前記先端部側が前記基端部側に折り返されている折り返し部を有するフレキシブルフラットケーブルと、
を備えることを特徴とする画像入出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288635A JP2005057628A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 画像入出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003288635A JP2005057628A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 画像入出力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005057628A true JP2005057628A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34367231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003288635A Withdrawn JP2005057628A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 画像入出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2003
- 2003-08-07 JP JP2003288635A patent/JP2005057628A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |