【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科で用いられている口腔写真撮影用のデジタルカメラ、特に歯科で行われる規格撮影を行うデジタルカメラおよび／またはその画像を管理・整理・処理するソフトウェアを含む歯科写真システムに属する。
【０００２】
【従来の技術】
歯科用カメラの分野においては、自動焦点および自動露出機能を備えたカメラであっても、照明光量を撮影部位に応じて一定にし、マニュアルフォーカスを用い、撮影部位に応じた規定の撮影倍率になるように術者が撮影距離を調整するという方法が行われている。また、この様な撮影を実現するために、ソニックテクノの例では、一般民生用に用いられるデジタルカメラに、専用の照明やマクロレンズを組み合わせて歯科用のカメラセットとして販売されている。
【０００３】
また、少しでも撮影をし易くするために某社のＭＳ−３の様に、歯科口腔撮影における複数の撮影倍率に対応して、レンズのピントを調整するリング部分に該撮影倍率の目盛を施している歯科用カメラもある。
その他のカメラの具体例では、歯科・医科専用カメラとしてもっぱら手動露出手動焦点を用いる銀塩フィルムタイプのカメラも市販されている。
本発明は技術改良中にしたものであり、従来技術に該当する文献は見当たらない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
歯科用カメラは、通常のカメラと違って、被写体である歯面等の正確な色情報を残す必要があり、また技工所において補綴物を作成する際に、歯科医院より患者の歯の形と色を正確に伝える必要があり、術前術後の撮影において相対的に比較ができる画像を残さなければならないというものである。また、現在のデジタルカメラを含むカメラにおいては、自動露出および自動焦点の双方の機能を同時に実現した全自動カメラというものが広く一般的に普及している。これは手動焦点および手動露出しかできなかった時代と比較して、誰でも簡単にきれいな撮影を可能にした技術であり、写真撮影を一部のカメラ愛好家やプロのカメラマンだけのものから、訓練も知識もなく広く一般の人にも簡単に撮影できる様にしたものである。
【０００５】
しかし、歯科撮影において、現在市販されているこの様なカメラを用いた場合に、まず、自動焦点機能で歯の付近に焦点を合わしても、自動露出機能が目的の歯の部分の露出を制御出来ない状況がある。口腔写真は、明るさとしてはかなり明るい目的の歯牙と、中間的な明るさの周辺歯牙（陰になっている）や舌、唇、歯肉と、かなり暗い喉の奥の部分を同時に照明撮影することになり、現在のカメラを用いた照明撮影の場合、カメラの自動露出の機能の差にもよるが、本番撮影のための発光の前にプリ発光してそれを測光して、本番撮影の照明光量を決める方式になっているが、目的歯牙付近の反射光を測光した場合には、目的歯牙は明るく反射するために照明光量が少なくなる様に制御され、他の暗い部分の反射光を測光した場合には照明光量を多くする様に制御される。
【０００６】
また、画像全体を平均的に測光した場合には、歯の部分が多いか、喉の奥の部分が多いかなどに照明光量が左右される。結果としては同一撮影距離の同一倍率の撮影にも関わらず、ちょっとした被写体およびその周辺部の差により、結果の画像が非常に暗くなったり、非常に明るくなったりして、とても歯の色の再現性はとれない状況である。従って自動露出機能が使用出来ず、手動露出が出来ない比較的小型の安価な全自動カメラは全て歯科口腔写真には使用出来ず、現状では比較的高級で中・大型の手動露出が可能で、手動露出に対応した外部照明を使用するカメラが多用されているのが現状である。さらに、その様な手動露出機能のついたカメラを用いて撮影する場合、目的とする撮影の撮影倍率と拡大倍率との関係で決まっている撮影距離で手動露出によって調整された光量で照明が点灯するのが理想であるが、歯牙の撮影は大抵が近接のマクロ撮影であり、実際の撮影距離が２ｃｍもずれると被写体の明るさはかなり変化することとなる。
【０００７】
例えば照明との距離が１５ｃｍとなる場合に２ｃｍずれると理論的には１／（１７／１５）の２乗〜１／（１３／１５）の２乗の変動（０．７８〜１．３３倍）をきたす。従って、規定の撮影距離ぴったりになる場所にカメラを動かして構えなければならない。ところが、目的の被写体が撮影範囲の中に入らなければならないから術者はファインダーなりモニターなりを見ながらカメラの位置・角度の６自由度を操作することになるので、自動焦点機能を用いた場合撮影距離を判断するのは非常に困難である。なぜなら自動焦点機能を用いた場合、どんな撮影距離でもファインダーやモニター画像のピントがぴったり合ってしまうからである。
【０００８】
従って、歯科撮影においては手動露出および手動焦点で撮影する事となる。なぜなら手動焦点であれば、ピントの合う撮影距離を目的とする撮影距離に合わせておけば、その場所にカメラを移動させた時にファインダーやモニターのピントがぴったりと合うので、目的の撮影距離に合っていることが術者にわかるからである。この様に歯科撮影においては、自動露出・自動焦点機能が広く一般的に安価に普及しているにも関わらずそれを使用することが出来ない。特にデジタルカメラにおいては自動露出・自動焦点機能は当たり前の様に備わっており、逆に手動露出・手動焦点機能を備えた中級・高級な中・大型のデジタルカメラを使用せざるを得ないのが現状である。
【０００９】
つまり、歯科撮影は、自動露出・自動焦点が困難なマクロ撮影がほとんどであり、これに手動露出を使用するとなるとこの様なカメラは、マクロアダプターや外部照明を使用しないと実現できないこととなっていた。
従ってカメラの重量はそれなりに重くなり、歯科診療室で患者の口腔を撮影する場合に患者の上から覆い被さる様にして撮影すると、姿勢を安定するのが難しく、目的の歯牙あるいは歯列が撮影範囲から上下左右に外れてしまう。この上下左右の調整を無理な姿勢で行うと、結果的には前後にも動くこととなり、決定した撮影倍率が合わなくなる。従って、自動焦点機能を使わず手動焦点調節をすることになるがこれはさらにピンぼけの写真になりやすくなる。結果として、歯科撮影においては、うまく撮影するまでに多くの失敗投資と数年の時間を要するのが実態である。
【００１０】
逆に、うまく撮影出来ない状態では、撮影自体に手間取るので、歯科撮影自体をあきらめたり、撮影してもピンぼけや明るさや色再現性の定まらない撮影画像を利用せざるを得ないことになり、それを基にした補綴物作成に失敗したり、患者説明に誤解を生じたりすることとなっていた。
歯科写真撮システムにおいて、歯の色の情報は非常に重要であり、上記従来のシステムは歯の色の再現性もしくは測色性は歯科で実用になるレベルにはほど遠く、現在これらの問題を解決している歯科用デジタルカメラは存在しない。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に述べる手段を用いた。
本発明は、歯科撮影条件として、歯科撮影を行うかどうかの情報、および／または歯科撮影を行うためのプログラムの情報、および／または歯科撮影の種類、および／または歯科撮影倍率、および／または歯科画像の明るさ、を設定する歯科撮影条件入力手段を持つ歯科写真システムである。
本発明は、歯科撮影条件に付随する付随歯科撮影条件として、拡大倍率、および／または撮影距離、および／または照明光量、および／または絞り、および／または露光時間、および／またはクローズアップレンズの有無情報、を設定する付随歯科撮影条件入力手段を持つ歯科写真システムである。
【００１２】
本発明は、設定された拡大倍率および／またはクローズアップレンズの有無情報により、ズーム倍率、および／または撮影距離、および／または照明光量、および／または絞り、の設定を決定または変更する歯科写真システムである。
本発明は、設定された歯科撮影条件または付随歯科撮影条件に対応する緩和撮影条件を満たした場合に、術者に報知するか、および／または撮影動作を有効にする、歯科写真システムである。
本発明は、被写体と近接して配置した距離ゲージと比較するための、距離確認ゲージを表示部に有する歯科写真システムである。
【００１３】
本発明は、実測した撮影距離、または実現した設定撮影距離、または緩和撮影条件を満足する撮影距離、に応じて照明光量、および／または絞り、および／または露光時間の制御によって撮像持の画像の明るさを制御するか、および／または撮影済み画像データの明るさパラメータ、を制御する、歯科写真システムである。
本発明は、設定された歯科撮影条件または付随歯科撮影条件の下で、照明光量、および／または絞り、および／または露光時間、および／または撮影済み画像データの明るさパラメータ、を決定または変更制御する歯科写真システムである。
【００１４】
照明システムの最大発光量の１／５以下の発光量範囲を撮影距離５ｃｍ〜１００ｃｍの範囲に対応させて照明システムの発光量を制御する歯科写真システムである。
本発明は、以上の課題を解決する手段に加えて、自動焦点機能を有する歯科写真システムである。
本発明は、設定された歯科撮影条件を満たしているか、および／または緩和撮影条件を満たした場合に、自動焦点機能を有効にする歯科写真システムである。
【００１５】
本発明は、緩和撮影条件が、設定された撮影距離の９５％〜１３０％の撮影距離である歯科写真システムである。
本発明は、歯科撮影条件入力手段が記録メディアの装着であり、該記録メディアに歯科撮影条件が書き込まれている歯科写真システムである。
本発明は、歯科撮影条件入力手段が２つ以上の同時操作入力であり、該同時操作入力により以降行う撮影が歯科撮影であるという歯科撮影条件が設定される歯科口腔写真システムである。
【００１６】
歯科撮影とは、歯科の臨床現場または歯科技工所においておこなわれる、患者の顔写真撮影または顎口腔写真撮影または歯列の写真撮影または歯の写真撮影または歯肉の写真撮影または鏡を用いたこれらの写真撮影または歯科補綴物の写真撮影または患者のカルテまたは患者を特定する事物の撮影または歯科の規格撮影のことである。規格撮影の例としては上下全歯牙の唇側または頬側を露出させての撮影、上顎右側歯列のみの撮影、上顎咬合面のミラーを用いた撮影、補綴対象の歯牙（欠損して失われた状態を含む）とその周辺の歯牙の撮影、顔全体の撮影（開口、閉口、笑顔）等がある。
【００１７】
歯科撮影条件とは、歯科撮影を行うかどうか、および／または歯科撮影を行うためのプログラム、および／または歯科撮影の種類、および／または歯科撮影倍率、および／または歯科画像の明るさ、の情報のことである。
歯科撮影を行うかどうかの情報とは、歯科以外の一般的な撮影も歯科撮影も行うことの出来る歯科写真システムにおいて、歯科撮影を行うという情報のことである。
歯科撮影を行うためのプログラムの情報とは、歯科撮影を行うためのプログラムそのものかまたは一部分のことである。
【００１８】
歯科撮影倍率とは、歯科撮影の種類に応じて決まっている、あるいは歯科撮影を行う術者によって決められる、撮影倍率のことである。
撮影倍率とは、撮影範囲が撮像面上でどれくらい拡大または縮小されているかの目安となる倍率のことである。最近のＣＣＤを用いたデジタルカメラでは、撮像面の大きさが機種によって異なるために３５ｍｍフィルム換算で用いられることが多い。
歯科画像の明るさとは、歯科画像における歯の部分または歯肉の部分の明るさのことであり、明るさとは撮像面における光の強度、またはそれに露光時間を掛けたもの、または撮影画像のデータまたはモニタ出力または印刷出力の色の明度または輝度のことである。
【００１９】
歯科撮影条件入力手段とは、歯科写真システムを構成するカメラにおける、操作スイッチや調整部、および／またはそれと連動する表示、および／または歯科撮影条件を記録した記録メディアを読み取り判定する複合された手段、および／または該記録メディアやケーブル・無線通信によって接続された情報処理装置を使って歯科写真システムを構成するソフトウェアから入力すること、および／または該ソフトウェアを稼動させている該情報処理装置へ操作入力または記録メディアからの入力を行うこと、および／または歯科撮影条件を記載した被写体の撮影であり、同時に複数の操作スイッチを操作する場合を含む。
記録メディアとは、歯科写真システムを構成するカメラにおいてはコンパクトフラッシュカード、ＳＤメモリカード、メモリスティック等の画像を記録するメディアのことであり、歯科写真システムを構成するソフトウェアを稼動させる情報処理装置においては該画像を記録するメディア、ハードディスク、フロッピーディスク、ＣＤ等のメディアのことである。
【００２０】
拡大倍率とは、ズーム機能および／またはクローズアップレンズを用いた撮影距離をこれらを用いなかった場合に必要な撮影距離で割った倍率数値のことである。これはズーム機能および／またはクローズアップレンズを用いた撮像面での画像の大きさをこれを用いなかった場合の画像の大きさで割った倍率数値でもある。
撮影距離とは、狭義には撮像面またはレンズの主面または照明の発光前面から被写体表面までの距離のことであるが、本発明においては歯科写真システムの位置関係が固定された任意の部分から被写体表面までの距離としても構わない。
照明光量とは、照明システムの照射光の強度である。
【００２１】
絞りとは、撮像面またはレンズの前方で撮像光量を制御する機構である。
露光時間とは、撮像面において被写体の画像を検出する累積時間経過と、または照明光の照射時間経過とにより、両者が重なっている時間のことである。
クローズアップレンズとは、通常のレンズの前面に装着して、撮影距離を変えずに撮影倍率を拡大するか、撮影倍率を変えずに撮影距離を大きくするレンズのことである。
付随歯科撮影条件入力手段とは、焦点調節機構、および／またはズーム倍率調節機構、および／または照明光量調節機構、および／または絞り調節機構、および／または露光時間調節機構、および／またはクローズアップレンズの有無を検出する機構であり、歯科撮影条件入力手段と同一機構である場合を含む。
【００２２】
ズーム倍率とは、ズーム機能により画像が拡大される倍率のことである。
緩和撮影条件とは、歯科撮影条件に対応してあらかじめ設定され、撮影条件にぴったりでなくても歯科撮影を有効とする許容範囲のことである。
報知するとは、術者に報知する手段であれば何でも良いが、好ましくは音または画像表示または振動である。好ましくはファインダーまたはモニタに特定の表示を行うことである。
撮影動作を有効にするとは、術者の撮影操作があった場合に撮影を実行する用意が出来ている状態にすることであり、撮影動作を有効にしていない場合に術者の撮影動作があっても撮影は実行されないことを前提とする。
【００２３】
距離ゲージとは、被写体と同時に撮影すべく被写体に近接して配置した長さもしくは大きさを示すものであり、距離確認ゲージと長さもしくは大きさを対応させたものである。好ましくは一定の長さの棒、それに目盛のついたもの、歯科おいて用いられるシェードガイドまたはその部分部材である。
距離確認ゲージとは、表示部に距離ゲージと比較するために表示または配置され、距離ゲージと長さもしくは大きさを対応させたゲージのことである。好ましくは歯科撮影の撮影倍率に対応した目盛が付されてる。更に好ましくは、表示の枠である。この表示部の枠は表示部の機械的枠でも良いし、表示される画像中の枠でも良い。
【００２４】
実測した撮影距離とは、実際に歯科写真システムの構成要素であるカメラを被写体に対して構えたときに実現されている撮影距離および／または、露光時間帯において実現されている撮影距離のことである。実測は距離センサにより測定するのが好ましい。
実現した設定撮影距離とは、実際の撮影距離が設定された撮影距離になっている場合の撮影距離ことである。例えば距離ゲージおよび距離確認ゲージにより設定された撮影距離が実現されていることが判明される場合は距離センサによる測定は不要であり、実際の撮影距離が設定された撮影距離になっているとみなすことが好ましい。また、術者がモニターやファインダーの被写体画像を見てこれを判断し撮影操作を行う場合も実際の撮影距離が設定された撮影距離になっているとみなすことが好ましい。
【００２５】
緩和撮影条件を満足する撮影距離とは、実際の撮影距離が緩和撮影条件を満たす状態になっている場合の撮影距離ことである。例えば距離ゲージおよび距離確認ゲージにより設定された撮影距離が緩和撮影条件を満たすことが判明される場合は距離センサによる測定は不要であり、実際の撮影距離が緩和撮影条件を満たすとみなすことが好ましい。また、術者がモニターやファインダーの被写体画像を見てこれを判断し撮影操作を行う場合も実際の撮影距離が緩和撮影条件を満たすとみなすことが好ましい。
撮像時の画像の明るさを制御するとは、撮影条件として（照明光量）×（絞り直径）＾２×（露光時間）／（撮影距離）＾２を一定にするかまたは、撮影済み画像データの明るさパラメータをコンピュータ上でソフトウェアにより調整することである。
【００２６】
撮影済み画像データの明るさパラメータとは、ソフトウェア上で撮影画像のデータまたはモニタ出力または印刷出力の色の明度または輝度またはＲ、Ｇ、Ｂの各データの２乗平均（Ｒ×Ｒ＋Ｇ×Ｇ＋Ｂ×Ｂの平方根）のことである。ソフトウェア上で画像の明るさを調整する場合、被写体までの実撮影距離を距離センサまたは自動焦点機能で検出し、その実撮影距離情報を被写体の画像ファイルに添付することが好ましい。画像を表示または印刷するコンピュータ上のソフトウェアで、その実撮影距離情報に基づき、画像の明るさを調整することが好ましい。自動焦点機能とは、通常市販されている自動焦点（オートフォーカス）を実現する機能であるが、本発明においては、撮影画像上で自動焦点を実現するとともに、撮影を行う行わないに関わらずファインダーおよび／またはモニターに表示する画像上の自動焦点を実現する機能の双方の機能を含む。
【００２７】
自動焦点機能を有効にするとは、撮影画像上で自動焦点を実現するか、および／またはファインダーおよび／またはモニターに表示する画像上の自動焦点を実現することである。これに対し、自動焦点による撮影を有効にしていない場合、焦点の合ったファインダー画面出力またはモニター画面出力を行わないか、さらに、もっとカメラを被写体に近づけるべきか遠ざかるべきかを報知するか、これらに加えて撮影操作を無効にするなどの対応がある。
９５〜１３０％の撮影距離とは、規定の撮影倍率の１００／１３０〜１００／９５の撮影倍率範囲となる様な撮影距離の範囲である。
表示部とはモニター及び／またはファインダーのことである。
【００２８】
【発明の実施の形態】
被写体までの撮影距離に応じて画像の明るさを制御するシステムに加えて、被写体までの焦点の調整に自動焦点機能を用いることが好ましい。自動焦点機能を用いて被写体までの撮影距離を測距し、その測距情報に基づいて設定した撮影距離の９５％〜１３０％の撮影距離であることの判定を行い、術者に報知したり、撮影を可能にすることが好ましい。
画像の明るさを制御するための、カメラから被写体までの撮影距離を測定する方法としては、距離センサを用いることが好ましく、さらに距離センサには赤外線や超音波やＬＥＤ・フォトダイオードを用いるのが好ましい。
【００２９】
画像の明るさを制御するため以外の、カメラから被写体までの撮影距離を測定する方法としては、自動焦点で使用している距離を測定する方法を兼用したり、距離センサーを用いることが好ましく、さらに距離センサには赤外線や超音波やＬＥＤ・フォトダイオード、を用いるのが好ましい。
画像の明るさを制御するためのカメラから被写体までの撮影距離を測定する方法と、画像の明るさを制御するため以外のカメラから被写体までの撮影距離を測定する方法を共通で使用することができる。
カメラから被写体までの撮影距離を測定する方法と自動焦点機能をリンクすることが好ましい。
【００３０】
照明システムに内蔵した距離センサにより被写体までの撮影距離を検出し、照明光量および／またはＣＣＤ撮像素子への露光時間および／または絞りを制御することにより、被写体までの撮影距離に応じて画像の明るさを制御することが好ましい。
画像の明るさを制御するために（照明光量）×（絞り直径）＾２×（露光時間）／（撮影距離）＾２を一定にすることが好ましい。特に照明光量だけで制御する場合は照明単体で制御が可能となることが好ましい。
撮影倍率が２倍〜１／５倍の範囲で、被写体までの撮影距離が５０ｍｍ〜１ｍの範囲で被写体までの撮影距離に応じて画像の明るさを制御する歯科写真撮システムであることが好ましい。
【００３１】
距離ゲージを同時撮影して撮影距離を算出し、両像ファイルに添付した撮影倍率情報とともにコンピュータ上で画像の明るさを調整するとともに規定の撮影倍率の画像範囲にトリミングする歯科写真撮システムであることが好ましい。距離ゲージの一対応として物差しがある。
また、距離ゲージが色見本と一体の距離ゲージであることは好ましい。
好ましい画像の明るさは、被写体である歯の明るさがその歯の色特性に応じてＬ＊ａ＊ｂ＊表色系におけるＬ＊値が６０〜８５の範囲になる様に調整可能な明るさの事である。
【００３２】
歯科撮影に対応した撮影倍率および／または拡大倍率に対応する撮影距離を予め決定するために、歯科写真システムに歯科撮影における規格撮影や補綴目的の歯周辺をクローズアップ撮影する場合の撮影のうちのどれかを選択できる機能を内蔵するのが好ましい。
さらにこの機能はファインダーやモニターに表示される選択画面と、選択入力スイッチの機能により実現されるのが好ましい。さらに、各規格撮影や補綴目的の歯周辺をクローズアップ撮影する場合のその撮影の種類、撮影倍率、拡大倍率、撮影距離情報をカメラの内部に予め内蔵しておくのが好ましい。そのうちの撮影距離情報と、実際の被写体との撮影距離情報により自動焦点や撮影自体を可能にする判定を行うのが好ましい。
【００３３】
【実施例】
本発明の実施例として、図１を用いて説明する。
＜動作＞
あらかじめ所望の歯科撮影または所望の歯科撮影に対応した撮影倍率がカメラに設定入力されている。術者が拡大機能を操作し、かつ被写体に対してカメラの距離を操作すると、ズーム倍率情報と距離センサによる被写体までの距離情報がカメラ内蔵の制御装置に送られる。カメラ内蔵の制御装置はズーム倍率と撮影距離により、その時点で撮影した場合の撮影倍率を計算し、既定の撮影倍率の７０％〜１０５％の範囲で所望の撮影範囲をカバーしていた場合に音声報知手段および／または画像報知手段により撮影ＯＫの報知を術者に対して行う。同時にカメラ内蔵の制御装置は被写体までの距離情報に応じて照明の光量を計算し、シャッターが切られた瞬間の撮影距離に応じた光量で照明システムを発光させる。所望の撮影倍率と実現された撮影倍率の情報は画像ファイルに記録され、画像ファイルはパソコンへ導入される。
【００３４】
パソコンにインストールされた本歯科写真撮システムによる画像管理ソフトは所望の撮影倍率に画像をトリミングして保管および／または表示および／または印刷する。
また、歯科撮影専用のプログラムまたはデータを記録した記録メディアをセットすると、術者の起動操作とともにカメラ内蔵の制御装置がこれを読みとり、歯科口腔撮影が可能な状態になる。この際、カメラ内蔵の制御装置に歯科撮影専用のプログラムが無い場合には、歯科撮影専用のプログラムがカメラ内蔵の制御装置に導入され、カメラ内蔵の制御装置に歯科撮影専用のプログラムがあらかじめ内蔵してある場合は、歯科撮影専用のデータがカメラ内蔵の制御装置に導入される。
【００３５】
歯科撮影が可能な状態においては、患者の顔写真撮影または顎口腔写真撮影または歯列の写真撮影または歯の写真撮影または歯肉の写真撮影または鏡を用いたこれらの写真撮影または歯科補綴物の写真撮影のいずれかの歯科撮影の種類、および／または設定撮影倍率および／または設定拡大倍率および／または設定撮影距離および／または設定照明光量の設定を持つかまたは該設定入力手段所望の歯科撮影の種別または所望の撮影倍率、さらにクローズアップレンズの有無が、カメラのモニタまたはファインダー上の選択表示と術者からの入力操作によりカメラに入力される。
その後、術者がズーム機能を操作し、かつ被写体に対してカメラの距離を操作すると、ズーム倍率情報と距離センサによる被写体までの撮影距離情報がカメラ内蔵の制御装置に送られる。カメラ内蔵の制御装置は実ズーム倍率と撮影距離により、その時点で撮影した場合の撮影倍率を計算し、設定した撮影倍率の０％〜−３０％以内で所望の撮影範囲をカバーしていた場合に音声報知手段および／または画像報知手段により撮影ＯＫの報知を術者に対して行う。同時にカメラ内蔵の制御装置は被写体までの撮影距離情報に応じて照明の光量を計算し、シャッターが切られた瞬間の撮影距離に応じた光量で照明システムを発光させる。設定した撮影倍率と実際の撮影倍率の情報は画像ファイルに記録され、画像ファイルはパソコンへ導入される。パソコンにインストールされた本歯科写真システムによる画像管理ソフトは設定した撮影倍率に画像をトリミングして保管および／または表示および／または印刷する。
【００３６】
別の動作では照明光量は一定に発光し、実際の撮影距離情報が画像ファイルに記録され、画像ファイルはパソコンへ導入される。パソコンにインストールされた本歯科写真システムによる画像管理ソフトは設定した撮影距離情報に応じて画像の明るさを調整して画像を保管および／または表示および／または印刷する。別の動作では、撮影の目的に応じて撮影倍率・拡大倍率・撮影距離があらかじめ固定され、照明光量もあらかじめ設定することにより、その時の被写体までの撮影距離を測定しながら目的の撮影距離の±５％の範囲において、自動焦点機能や撮影動作を有効にしたり、その範囲内に導く様にガイダンスを報知する用に設定する。
別の動作では、撮影の目的に応じて被写体と同時に撮影する距離ゲージとモニターまたはファインダーに表示または装備した距離ゲージを選択し、これらをモニターまたはファインダー上で合わせ込むことにより、カメラの位置を設定した撮影距離に持ってきて、自動焦点機能を有効にし、その撮影距離で予め設定してある照明光量で撮影する。
【００３７】
【本発明の効果】
歯科撮影において、自動露出機能および／または自動焦点機能を利用することが可能になる。従って、一般のカメラ分野においてかつて全自動カメラ（自動露出機能および自動焦点機能を有するカメラ）の登場により、誰でも訓練無く、簡単に写真撮影が出来る様になった事と同様に、自動焦点機能を用いることにより、更に撮影距離に応じて明るさを制御する機能を用いることにより歯科撮影の分野においても、誰でも訓練無く、簡単に写真撮影が出来る様になるものである。さらにこのことが実現することにより、診療時間を犠牲にすることなく、診療の間隙をぬって歯科撮影をぴったりとしたピントと画像の明るさを実現しつつ行うことが可能になり、その画像を高品位の補綴物の作成に生かしたり、正しい診療記録として残したり、患者への治療方針や治療結果の説明に用いたりすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本システムを実現させるブロック図[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to a dental photography system including a digital camera for oral photography used in dentistry, in particular, a digital camera that performs standard photography performed in dentistry and / or software that manages, organizes, and processes the images.
[0002]
[Prior art]
In the field of dental cameras, even if a camera has an autofocus and autoexposure function, the illumination light quantity is made constant according to the part to be photographed, and manual focus is used to obtain a prescribed photographing magnification according to the part to be photographed. In this way, the surgeon adjusts the shooting distance. In order to realize such photographing, in the example of Sonic Techno, a digital camera used for consumer use is combined with a dedicated illumination and a macro lens and sold as a dental camera set.
[0003]
Also, in order to make it easy to take a picture as much as possible, like the MS-3 of the company, the scale of the taking magnification is given to the ring portion for adjusting the focus of the lens corresponding to a plurality of taking magnifications in dental oral photography. There are also dental cameras.
As other examples of cameras, silver salt film type cameras that use manual exposure and manual focus exclusively are commercially available as dedicated dental and medical cameras.
The present invention was made during technical improvement, and there is no literature corresponding to the prior art.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Unlike a normal camera, a dental camera needs to leave accurate color information such as the tooth surface that is the subject, and when creating a prosthesis at a laboratory, the dental clinic determines the shape of the patient's teeth. It is necessary to accurately convey the color, and it is necessary to leave an image that can be relatively compared before and after the operation. Further, in cameras including current digital cameras, fully automatic cameras that realize both automatic exposure and automatic focusing functions at the same time are widely used. Compared to the days when manual focus and manual exposure were only possible, anyone could easily shoot beautifully, and photography was trained from only some camera enthusiasts and professional photographers. It is designed to make it easy for general people to shoot without knowledge.
[0005]
However, when using such a commercially available camera for dental photography, the automatic exposure function controls the exposure of the target tooth part even if the focus is close to the tooth using the automatic focus function. There is a situation that cannot be done. Oral photography is performed by simultaneously illuminating a target tooth that is fairly bright, and peripheral teeth (shaded), tongue, lips, and gingiva of intermediate brightness, and a deep part of the deep throat at the same time. Therefore, in the case of illumination shooting using the current camera, depending on the difference in the automatic exposure function of the camera, pre-flashing and metering it before the actual shooting will be performed. The illumination light quantity is determined, but when the reflected light near the target tooth is measured, the target tooth is brightly reflected so that the illumination light quantity is reduced, and the reflected light from other dark areas is reflected. When photometry is performed, the illumination light quantity is controlled to be increased.
[0006]
In addition, when the entire image is photometrically averaged, the amount of illumination light depends on whether there are many tooth portions or many deep throat portions. As a result, despite the same shooting distance and the same magnification, the resulting image becomes very dark or very bright due to a slight difference in the subject and its surroundings, so the color of the teeth is reproduced very much It is a situation where sex cannot be taken. Therefore, all of the relatively small and inexpensive fully automatic cameras that cannot use the automatic exposure function and cannot perform manual exposure cannot be used for dental oral photographs. At present, cameras that use external illumination corresponding to manual exposure are widely used. In addition, when shooting using a camera with such a manual exposure function, the illumination lights with the light amount adjusted by manual exposure at the shooting distance determined by the relationship between the shooting magnification and magnification of the target shooting. Ideally, teeth are photographed mostly in close-up macro photography, and if the actual photographing distance deviates by 2 cm, the brightness of the subject changes considerably.
[0007]
For example, when the distance to the illumination is 15 cm, if it is shifted by 2 cm, theoretically, the fluctuation of 1 / (17/15) squared to 1 / (13/15) squared (0.78 to 1.33 times) ) Therefore, the camera must be moved to a place where the specified shooting distance is perfect. However, since the target subject must be within the shooting range, the surgeon operates the camera with 6 degrees of freedom of the camera position and angle while looking at the viewfinder or monitor, so when using the autofocus function It is very difficult to determine the shooting distance. This is because, when the autofocus function is used, the viewfinder and the monitor image are in focus at any shooting distance.
[0008]
Therefore, in dental photography, photographing is performed with manual exposure and manual focus. Because with manual focus, if the focus distance is set to the target focus distance, the viewfinder and monitor will be in focus when the camera is moved to that location. This is because the surgeon knows that As described above, in dental photography, although the automatic exposure / autofocus function is wide and generally popular at low cost, it cannot be used. Especially in digital cameras, auto exposure and auto focus functions are provided as usual, and conversely, intermediate, high-end, middle and large digital cameras with manual exposure and manual focus functions must be used. Currently.
[0009]
In other words, most of the dental photography is macro photography where automatic exposure and auto-focusing are difficult, and if manual exposure is used for this, such a camera cannot be realized without using a macro adapter or external illumination. It was.
Therefore, the weight of the camera becomes heavy as it is, and it is difficult to stabilize the posture when photographing the patient's oral cavity in the dental clinic so that it covers the patient's mouth, and the target tooth or dentition is photographed It will deviate up, down, left and right from the range. If this vertical / left / right adjustment is performed in an unreasonable posture, the result will be a back-and-forth movement, and the determined shooting magnification will not match. Therefore, manual focus adjustment is performed without using the autofocus function, but this is more likely to result in a defocused photograph. As a result, in dental photography, it takes a lot of investment and several years of time to successfully photograph.
[0010]
On the other hand, if you can not shoot well, you will be troublesome to shoot itself, so you will have to give up the dental shoot itself or use a shot image that does not have defocus, brightness or color reproducibility even if you shoot, Failure to make a prosthesis based on it or misunderstanding of patient explanations.
Teeth color information is very important in dental photography systems, and the above-mentioned conventional system is far from the practical level of dental color reproducibility or colorimetry, and currently solves these problems. There is no digital dental camera.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention uses the following means in order to solve the above problems.
The present invention provides, as dental imaging conditions, information on whether to perform dental imaging, and / or information on a program for performing dental imaging, and / or the type of dental imaging, and / or dental imaging magnification, and / or dental This is a dental photographic system having dental imaging condition input means for setting the brightness of an image.
In the present invention, the incidental dental imaging conditions associated with the dental imaging conditions include magnification, and / or imaging distance, and / or illumination light quantity, and / or aperture, and / or exposure time, and / or presence of a close-up lens. This is a dental photographic system having an accompanying dental imaging condition input means for setting information.
[0012]
The present invention relates to a dental photographic system that determines or changes settings of zoom magnification and / or shooting distance, and / or illumination light quantity, and / or aperture according to set magnification and / or information on the presence or absence of a close-up lens. It is.
The present invention is a dental photographic system that notifies an operator and / or enables an imaging operation when a relaxed imaging condition corresponding to a set dental imaging condition or an accompanying dental imaging condition is satisfied.
The present invention is a dental photographic system having a distance confirmation gauge on a display unit for comparison with a distance gauge arranged close to a subject.
[0013]
According to the present invention, an image can be captured by controlling an illumination light amount and / or an aperture and / or an exposure time according to an actually measured shooting distance, an realized setting shooting distance, or a shooting distance satisfying a relaxed shooting condition. A dental photographic system that controls brightness and / or brightness parameters of captured image data.
The present invention determines or changes the illumination light amount, and / or the aperture, and / or the exposure time, and / or the brightness parameter of the captured image data under the set dental imaging condition or incidental dental imaging condition. It is a dental photographic system.
[0014]
This is a dental photographic system that controls the light emission amount of the illumination system by making the light emission amount range of 1/5 or less of the maximum light emission amount of the illumination system correspond to the range of the photographing distance of 5 cm to 100 cm.
The present invention is a dental photographic system having an autofocus function in addition to means for solving the above problems.
The present invention is a dental photographic system that enables an autofocus function when a set dental imaging condition is satisfied and / or when a relaxed imaging condition is satisfied.
[0015]
The present invention is a dental photograph system in which the relaxed photographing condition is a photographing distance that is 95% to 130% of a set photographing distance.
The present invention is a dental photographic system in which dental imaging condition input means is mounting of a recording medium, and dental imaging conditions are written on the recording medium.
The present invention is a dental oral photographic system in which a dental imaging condition is set such that dental imaging condition input means is two or more simultaneous operation inputs, and the subsequent imaging is a dental imaging.
[0016]
Dental imaging is a patient's facial photography or jaw-and-oral photography or dentition photography or tooth photography or gingival photography or a mirror that is performed at a dental clinic or dental laboratory. It is a photo shoot, a photo of a dental prosthesis, a photographic chart of a patient or an object that identifies a patient, or a standard dent photograph. Examples of standard imaging include exposure with the upper and lower teeth exposed on the lips or cheeks, only the upper right dentition, imaging with the upper occlusal mirror, and the prosthetic tooth (lost and lost) And the surrounding teeth, and the entire face (opening, closing, smiling).
[0017]
Dental imaging conditions are information about whether or not to perform dental imaging, and / or programs for performing dental imaging, and / or types of dental imaging, and / or dental imaging magnification, and / or brightness of dental images. That is.
The information on whether or not to perform dental imaging refers to information on performing dental imaging in a dental photography system that can perform both general imaging and dental imaging other than dentistry.
The information on the program for performing dental imaging is the program itself or a part of the program for performing dental imaging.
[0018]
The dental imaging magnification is an imaging magnification determined according to the type of dental imaging or determined by an operator who performs dental imaging.
The imaging magnification is a magnification that is a measure of how much the imaging range is enlarged or reduced on the imaging surface. Recent digital cameras using CCDs are often used in terms of 35 mm film because the size of the imaging surface varies depending on the model.
The brightness of the dental image is the brightness of the tooth part or gingival part in the dental image, and the brightness is the light intensity on the imaging surface or the exposure time multiplied by the data of the captured image or It is the brightness or brightness of the color of the monitor output or print output.
[0019]
The dental imaging condition input means is a combined means for reading and determining operation switches and adjustment units in the camera constituting the dental photography system and / or a display linked to the operation switch and / or a recording medium recording the dental imaging conditions. And / or input from software constituting the dental photographic system using the information processing apparatus connected by the recording medium or cable / wireless communication, and / or operation to the information processing apparatus operating the software Input or input from a recording medium and / or photographing of a subject in which dental photographing conditions are described, including a case where a plurality of operation switches are operated simultaneously.
A recording medium is a medium that records an image such as a compact flash card, an SD memory card, or a memory stick in a camera constituting a dental photographic system, and is an information processing apparatus that operates software constituting the dental photographic system. Is a medium such as a medium for recording the image, a hard disk, a floppy disk, or a CD.
[0020]
The enlargement magnification is a numerical value of magnification obtained by dividing the shooting distance using the zoom function and / or the close-up lens by the shooting distance required when these are not used. This is also a magnification value obtained by dividing the size of the image on the imaging surface using the zoom function and / or the close-up lens by the size of the image when this is not used.
The photographing distance is, in a narrow sense, the distance from the imaging surface or the main surface of the lens or the light emitting front surface of the illumination to the subject surface, but in the present invention, from any part where the positional relationship of the dental photographic system is fixed. It may be the distance to the subject surface.
The illumination light amount is the intensity of irradiation light of the illumination system.
[0021]
The aperture is a mechanism that controls the amount of imaged light in front of the imaging surface or lens.
The exposure time is a time in which both of the accumulated time for detecting the image of the subject on the imaging surface and the irradiation time of the illumination light overlap.
A close-up lens is a lens that is attached to the front of a normal lens and enlarges the shooting magnification without changing the shooting distance, or increases the shooting distance without changing the shooting magnification.
The accompanying dental imaging condition input means is a focus adjustment mechanism and / or zoom magnification adjustment mechanism, and / or illumination light quantity adjustment mechanism, and / or aperture adjustment mechanism, and / or exposure time adjustment mechanism, and / or close-up lens. Including the case where the same mechanism as the dental imaging condition input means is used.
[0022]
The zoom magnification is a magnification at which an image is enlarged by a zoom function.
The relaxed imaging condition is an allowable range that is set in advance corresponding to the dental imaging condition and that enables dental imaging even if the imaging condition is not perfect.
The notification may be any means for notifying the surgeon, but is preferably sound, image display, or vibration. Preferably, a specific display is performed on the finder or the monitor.
Enabling the shooting operation means that the operator is ready to perform shooting when there is a shooting operation by the surgeon. If the shooting operation is not enabled, the surgeon has no shooting operation. However, it is assumed that no shooting is performed.
[0023]
The distance gauge indicates a length or size arranged close to the subject so as to be photographed at the same time as the subject, and corresponds to the distance confirmation gauge and the length or size. Preferably, it is a rod having a fixed length, a scale with a stick, a shade guide used in dentistry, or a partial member thereof.
The distance confirmation gauge is a gauge that is displayed or arranged on the display unit for comparison with the distance gauge and has a distance or size corresponding to the distance gauge. Preferably, a scale corresponding to the imaging magnification of dental imaging is attached. More preferably, it is a display frame. The frame of the display unit may be a mechanical frame of the display unit or a frame in the displayed image.
[0024]
The actually measured shooting distance is the shooting distance realized when the camera, which is actually a component of the dental photographic system, is held against the subject and / or the shooting distance realized in the exposure time zone. is there. The actual measurement is preferably measured by a distance sensor.
The realized set shooting distance is the shooting distance when the actual shooting distance is the set shooting distance. For example, if it is found that the shooting distance set by the distance gauge and the distance confirmation gauge is realized, the measurement by the distance sensor is unnecessary, and the actual shooting distance is regarded as the set shooting distance. It is preferable. Further, when the surgeon looks at the subject image on the monitor or viewfinder and performs a photographing operation, it is preferable that the actual photographing distance is regarded as the set photographing distance.
[0025]
The shooting distance that satisfies the relaxed shooting condition is a shooting distance when the actual shooting distance satisfies the relaxed shooting condition. For example, when it is found that the shooting distance set by the distance gauge and the distance confirmation gauge satisfies the relaxed shooting condition, it is preferable that the measurement by the distance sensor is unnecessary and it is considered that the actual shooting distance satisfies the relaxing shooting condition. . Also, when the surgeon looks at the subject image on the monitor or viewfinder and performs a photographing operation, it is preferable that the actual photographing distance satisfies the relaxed photographing condition.
Controlling the brightness of the image at the time of imaging means that (illumination light quantity) × (diaphragm diameter) ^ 2 × (exposure time) / (photographing distance) ^ 2 is made constant as the imaging condition or the captured image data The brightness parameter is adjusted by software on a computer.
[0026]
The brightness parameter of the captured image data is the brightness of the captured image data or the color or brightness of the color of the monitor output or print output on the software, or the mean square of each of the R, G, B data (R × R + G × G + B × Square root of B). When adjusting the brightness of the image on the software, it is preferable to detect the actual shooting distance to the subject with a distance sensor or an autofocus function and attach the actual shooting distance information to the image file of the subject. It is preferable to adjust the brightness of the image based on the actual shooting distance information with software on a computer that displays or prints the image. The autofocus function is a function for realizing a commercially available autofocus (autofocus). However, in the present invention, the autofocus function is realized on the captured image, and the viewfinder is used regardless of whether or not shooting is performed. And / or a function that realizes autofocus on an image displayed on a monitor.
[0027]
Enabling the autofocus function means realizing autofocus on the captured image and / or realizing autofocus on the image displayed on the viewfinder and / or monitor. On the other hand, if automatic focus shooting is not enabled, the focusfinder screen output or monitor screen output will not be performed, and whether the camera should be moved closer to or farther from the subject. In addition to the above, there are measures such as disabling the shooting operation.
The photographing distance of 95 to 130% is a photographing distance range that is a photographing magnification range of 100/130 to 100/95 of a prescribed photographing magnification.
The display unit is a monitor and / or a viewfinder.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In addition to the system that controls the brightness of the image according to the shooting distance to the subject, it is preferable to use an autofocus function for adjusting the focus to the subject. The auto focus function is used to measure the shooting distance to the subject, determine that the shooting distance is 95% to 130% of the set shooting distance based on the distance measurement information, and notify the operator. It is preferable to enable photographing.
As a method for measuring the shooting distance from the camera to the subject for controlling the brightness of the image, it is preferable to use a distance sensor, and it is also preferable to use infrared rays, ultrasonic waves, LEDs or photodiodes as the distance sensor. preferable.
[0029]
As a method for measuring the shooting distance from the camera to the subject other than for controlling the brightness of the image, it is preferable to also use a method for measuring the distance used in autofocus, or to use a distance sensor, Further, it is preferable to use infrared rays, ultrasonic waves, LEDs or photodiodes for the distance sensor.
The method of measuring the shooting distance from the camera to the subject for controlling the brightness of the image and the method of measuring the shooting distance from the camera to the subject other than for controlling the brightness of the image may be used in common. it can.
It is preferable to link the method for measuring the shooting distance from the camera to the subject and the autofocus function.
[0030]
By detecting the shooting distance to the subject with a distance sensor built in the illumination system and controlling the amount of illumination and / or the exposure time and / or the aperture to the CCD image sensor, the brightness of the image depends on the shooting distance to the subject. It is preferable to control the thickness.
In order to control the brightness of the image, (illumination light quantity) × (diaphragm diameter) ^ 2 × (exposure time) / (shooting distance) ^ 2 is preferably constant. In particular, when the control is performed only with the amount of illumination, it is preferable that the control can be performed with the illumination alone.
It is preferable that the dental photography system controls the brightness of the image according to the shooting distance to the subject when the shooting magnification is in the range of 2 to 1/5 times and the shooting distance to the subject is in the range of 50 mm to 1 m. .
[0031]
It is a dental photography system that calculates the shooting distance by simultaneously shooting the distance gauge, adjusts the brightness of the image on the computer together with the shooting magnification information attached to both image files, and trims it to the image range of the specified shooting magnification It is preferable. There is a ruler as one of the distance gauges.
Further, it is preferable that the distance gauge is a distance gauge integrated with the color sample.
The brightness of the preferred image is a brightness that can be adjusted so that the brightness of the tooth that is the subject is in the range of 60 to 85 in the L * a * b * color system according to the color characteristics of the tooth. That's it.
[0032]
In order to predetermine the photographing magnification corresponding to the dental photographing and / or the photographing distance corresponding to the enlargement magnification, the standard photographing in the dental photographing or the photographing around the tooth for the prosthetic purpose is taken up in the dental photographing system. It is preferable to incorporate a function for selecting one of them.
Further, this function is preferably realized by a selection screen displayed on the finder or monitor and a function of a selection input switch. Furthermore, it is preferable that the type of photographing, photographing magnification, enlargement magnification, and photographing distance information in the case of taking close-up photographing around each standard photographing or prosthetic purpose tooth are built in the camera in advance. It is preferable to perform a determination that enables autofocus and shooting itself based on the shooting distance information and the shooting distance information with the actual subject.
[0033]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
<Operation>
The desired dental imaging or the imaging magnification corresponding to the desired dental imaging is set and input to the camera in advance. When the surgeon operates the enlargement function and operates the camera distance with respect to the subject, the zoom magnification information and the distance information to the subject by the distance sensor are sent to the control device built in the camera. The control device with a built-in camera calculates the shooting magnification when shooting at that time based on the zoom magnification and shooting distance, and covers the desired shooting range within the range of 70% to 105% of the default shooting magnification. The operator is notified of photographing OK by the voice notification means and / or the image notification means. At the same time, the control device with a built-in camera calculates the amount of illumination according to the distance information to the subject, and causes the illumination system to emit light with the amount of light according to the shooting distance at the moment when the shutter is released. Information on the desired shooting magnification and the realized shooting magnification is recorded in an image file, and the image file is introduced into a personal computer.
[0034]
The image management software by the dental photography system installed in the personal computer trims and stores and / or displays and / or prints the image at a desired photographing magnification.
Also, when a recording medium recording a program or data dedicated to dental imaging is set, the controller built in the camera reads this together with the start operation of the operator, and the dental oral imaging becomes possible. At this time, if there is no program dedicated to dental imaging in the camera built-in control device, a program dedicated to dental imaging is introduced to the camera built-in control device, and a program dedicated to dental imaging is built in the camera built-in control device in advance. If this is the case, data dedicated to dental imaging will be introduced into the control device built in the camera.
[0035]
In situations where dental photography is possible, take a photo of the patient's face or mouth or mouth, or a photograph of the dentition, or a photograph of the teeth or a gingiva, or a photograph of these or a dental prosthesis using a mirror. Any type of dental imaging of imaging, and / or setting imaging magnification and / or setting magnification and / or setting imaging distance and / or setting illumination light quantity setting or the setting input means desired dental imaging type Alternatively, the desired photographing magnification and the presence / absence of the close-up lens are input to the camera through selection display on the camera monitor or viewfinder and an input operation from the operator.
Thereafter, when the surgeon operates the zoom function and manipulates the distance of the camera with respect to the subject, zoom magnification information and shooting distance information to the subject by the distance sensor are sent to the control device built in the camera. When the camera built-in control device calculates the shooting magnification at the time of shooting based on the actual zoom magnification and shooting distance, and covers the desired shooting range within 0% to -30% of the set shooting magnification In addition, the operator is notified of photographing OK by the voice notification means and / or the image notification means. At the same time, the control device with a built-in camera calculates the amount of illumination light according to the shooting distance information to the subject, and causes the illumination system to emit light with the light amount according to the shooting distance at the moment when the shutter is released. Information about the set shooting magnification and the actual shooting magnification is recorded in an image file, and the image file is introduced to a personal computer. The image management software by the dental photographic system installed in the personal computer trims and stores and / or displays and / or prints the image at a set photographing magnification.
[0036]
In another operation, the illumination light quantity is emitted constantly, the actual shooting distance information is recorded in the image file, and the image file is introduced into the personal computer. The image management software by the dental photographic system installed in the personal computer adjusts the brightness of the image according to the set shooting distance information, and stores and / or displays and / or prints the image. In another operation, the shooting magnification, magnification, and shooting distance are fixed in advance according to the purpose of shooting, and the amount of illumination light is also set in advance, so that the shooting distance to the subject at that time is measured and the target shooting distance ± In the range of 5%, the automatic focus function and the shooting operation are set to be effective or the guidance is notified so as to be guided within the range.
In another operation, select the distance gauge to be photographed at the same time as the subject and the distance gauge displayed or equipped on the monitor or viewfinder according to the shooting purpose, and set the camera position by aligning them on the monitor or viewfinder. The autofocus function is enabled by taking the shooting distance, and shooting is performed with the illumination light amount set in advance at the shooting distance.
[0037]
[Effect of the present invention]
It is possible to use an automatic exposure function and / or an automatic focus function in dental imaging. Therefore, in the general camera field, the autofocus function is just like the introduction of a fully automatic camera (a camera with an auto exposure function and an autofocus function) that makes it easy for anyone to take photos without training. In addition, by using the function of controlling the brightness according to the shooting distance, anyone can easily take a picture without training in the field of dental photography. Furthermore, by realizing this, it becomes possible to achieve the focus and the brightness of the image that is perfect for dental photography without sacrificing the time of medical care, and the image can be displayed. It can be used to create a high-quality prosthesis, can be used as a correct medical record, and can be used to explain a treatment policy and treatment results to a patient.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram for realizing this system.
