JP2005051538A - 携帯端末装置 - Google Patents

Abstract

【課題】音声録音機能を有する携帯電話機は、録音動作中に着信があると着信音や振動音のため録音に影響が生じる。
【解決手段】録音動作中の携帯電話機に着信があると、制御部は発音や振動の着信報知動作を自動的に停止させ、表示部に着信表示のみを行う。この結果、録音が着信によって影響を受けず、また録音を一時中断して、必要に応じて着信に応答することも可能になる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、携帯端末装置に関し、特に録音機能を有する携帯電話機に関する。

近年、半導体メモリを内蔵したメモリカードを用いて音声や画像を記録する技術が普及している。このメモリカードは小型なので、携帯電話機に音声記録媒体として適用することができる。音声記録可能な携帯電話機はすでにいろいろ提案されているが、携帯電話機によってオーディオ信号を録音中に、外部から携帯電話機への着信動作によって、この録音に影響が生じることを防ぐため、録音中は電波の送受信を停止する携帯電話機が知られている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００２−０５７７５６号公報（第２−５頁、図１、図４）

しかし、上記携帯電話機では、録音中は着信を受け付けないため、緊急の着信があっても、これを検知することはできず、また着信履歴にも記録は残らない。ユーザーは、録音終了後、再度の着信を待たねばならない。

本発明は上記課題を解決するため、録音中も着信の有無を確認できる携帯端末装置を提供することを目的とする。

本発明の携帯端末装置は録音機能を有し、録音動作中に着信があった場合、発音動作および振動動作を起動させずに、表示部に着信表示する手段を備える。この携帯端末装置は、録音動作中に着信に応じると録音動作を一時停止させる手段を備えることができ、また押下により録音動作を一時停止させるキー部を備えることができる。上記着信表示は発信者を特定する情報を含むことができる。また録音動作中に着信があった場合、当該発信者に所定の音声メッセージを返送する手段を備えることができる。

本発明の携帯端末装置は上記構成によって、着信が録音動作を妨害することがなく、また緊急の着信に速やかに対応することができる。

図１に、本発明の携帯端末装置の例として携帯電話機の具体例を示す。該携帯電話機は、アンテナ１、無線部２、制御部３、キー操作部６、ＬＣＤ表示部７を備え、制御部３はマイク４、スピーカ５、およびバイブレータ８の動作を制御する。該携帯電話機が待ち受け状態のとき、キー操作部６の音声録音キーが押下されると、制御部はマイク４から入って来る音声を記録する。音声その他の記録すべき情報は専用の端子から入力される場合もある。

制御部３は、音声録音中に着信を検出すると、スピーカ５及びバイブ８が着信報知動作を行うことを禁止し、ＬＣＤ表示部７に着信表示を行う。制御部３は、このとき該着信表示に併せて、またはこれに代えてその発呼者を特定する情報（電話番号、氏名、その他略称など）も表示させることができる。着信を受けて通話に入る操作を行わない限り録音は継続する。録音を停止する場合は、キー操作部６に設けられた録音一時停止キーを押下して録音を停止させることができる。このキーは再度押下すると録音が開始する。また通話を開始すると自動的に録音が停止するように制御部３を設定できる。制御部３は、録音動作中に着信があった場合、当該発呼者に所定の音声メッセージを返送する機能を備えることができる。

図２に上記携帯電話機の動作例を示す。携帯電話機に電源が投入される（Ｓ１）と、待ち受け状態（Ｓ２）となる。キー操作部６にて音声録音キーが押下されたかを制御部３か監視し（Ｓ３）音声録音キーが押下されていない場合（Ｓ３のＮＯ）は、待ち受け状態を維持する（Ｓ４）。電源キーが押下されない場合（Ｓ５のＮＯ）は、待ち受け状態で音声録音キーの受付監視を続ける。電源キーが押下されたとき（Ｓ５のＹＥＳ）は、終了（Ｓ６）する。

一方、音声録音キーが押下された場合（Ｓ３のＹＥＳ）は、待ち受け状態を維持したまま録音を開始（Ｓ７）する。その後、音声録音解除キーが押下されたかを監視（Ｓ８）し、解除キーが押下（Ｓ８のＹＥＳ）されると、録音を中止し通常の待ち受け状態（Ｓ４）となる。解除キーが押下されない場合（Ｓ８のＮＯ）は、録音を継続する。また電源キーの押下の監視（Ｓ９）を行い、電源キーが押下されれば終了（Ｓ６）となる。電源キーの押下がなければ（Ｓ９のＮＯ）待ち受け状態を維持する。ここで着信がかかった場合（Ｓ１０のＹＥＳ）は、制御部３は、着信音の発音、およびバイブレータの動作を停止させ、ＬＣＤ表示部７にのみ着信表示を行い、録音を継続（Ｓ１１）する。着信がかかっても、着信を受けなければ録音は継続（Ｓ１２のＮＯ）し、着信を受けた場合（Ｓ１２のＹＥＳ）は録音を中断して通話（Ｓ１３）に入る。通話を終了した時点（Ｓ１４のＹＥＳ）で再度、録音動作を開始し、待ち受け状態（Ｓ７）となる。音声録音解除キーが押下（Ｓ８）か電源キー押下（Ｓ９）がされない限り、録音の動作が継続する。

以上のように、本発明の携帯電話機は、録音中も着信を検知でき、かつその着信が録音に影響を与えることがない。またユーザはその発信者を確認でき必要に応じて録音を中断して着信に応答することが可能である。

本発明の携帯電話機の構成例を示すブロック図。 携帯電話機の動作例を示すフローチャート。

符号の説明

１ アンテナ
２ 無線部
３ 制御部
６ キー操作部
７ ＬＣＤ表示部

Claims (6)

1. 録音機能を有する携帯端末装置において、録音動作中に着信があった場合、発音動作および振動動作を起動させず、表示部に着信表示する手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
2. 録音動作中に着信に応じると録音動作を一時停止させる手段を備える請求項１記載の携帯端末装置。
3. 通話終了後自動的に録音動作が開始する請求項２記載の携帯端末装置。
4. 押下により録音動作を一時停止させるキー部を備える請求項１記載の携帯端末装置。
5. 前記着信表示は発信者を特定する情報を含む請求項１記載の携帯端末装置。
6. 録音動作中に着信があった場合、当該発信者に所定の音声メッセージを返送する手段を備える請求項１記載の携帯端末装置。
   

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