JP2005049125A - 徒歩時間算出方法、徒歩速度算出方法、及びプログラム - Google Patents

徒歩時間算出方法、徒歩速度算出方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】2地点間の徒歩時間を算出する徒歩時間算出方法等であって、徒歩時間を精度良く算出することのできる実用的な徒歩時間算出方法等を提供する。
【解決手段】任意の2地点間の徒歩による所要時間である徒歩時間を、地図データを用いて算出する徒歩時間算出方法が、徒歩時間が既知である2地点を前記地図データ上で指定する工程と、前記指定された2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、前記決定された2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された2地点間の経路距離と前記既知である徒歩時間に基づいて、徒歩速度を決定する工程とを有し、当該決定した徒歩速度に基づいて任意の2地点間の徒歩時間を算出する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図データを用いて2地点間の徒歩時間を算出する徒歩時間算出方法等に関し、特に、徒歩時間を正確に算出することのできる徒歩時間算出方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地図データを用いて様々な地理的処理を実行するいわゆる地理情報システム(GIS)や地図ソフトウェアというものが普及している。かかるシステムでは、これまで主に紙に表されていた地図をコンピュータで表現し、地図上の各地物が有する付帯情報(属性情報)も利用した各種地理的処理とその処理結果の視覚的表示が行われる。
【0003】
GISや地図ソフトウェアの機能は、所望地図の表示、所望地物の検索、経路探索、統計データの地図的表示等多種多様であるが、その中の一つに徒歩時間の算出というものがある。徒歩時間とは、徒歩で移動した場合にかかる所要時間のことであり、上記徒歩時間算出の機能は、任意の2地点間の徒歩時間を地図データ等を用いて求めるものである。
【0004】
かかるGIS等を用いた徒歩時間の算出は、通常、以下のような手順で行われる。まず、当該機能の利用者が、徒歩時間を算出しようとする2地点をシステムが表示する地図上で指定する。それを受けてシステムは、道路のネットワークデータ等を用いて指定された2地点間の経路及びその経路距離を求める。そして、システムは、その経路距離と徒歩速度から前記2地点間の徒歩時間を算出する。
【0005】
この徒歩時間の算出処理において、上記2地点間の経路の決定には様々な方法が考えられ、例えば、道路中心線のネットワークデータとダイクストラ法等のアルゴリズムによる最短経路探索によるもの(下記特許文献1を参照)や、利用者が地図を表示している画面上で経路を指示するもの(下記特許文献2を参照)などが提案されている。
【0006】
また、前記徒歩時間算出に用いられる徒歩速度としては、従来は、80m/分などの代表的な設定値(固定値)や利用者が任意に定める値が用いられていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−257987号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平7−311832号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、徒歩速度は個人差が大きいため、前述のようにどの利用者に対しても代表的な設定値に固定して徒歩時間の算出を行うのでは、計算結果が不正確なものとなってしまう。また、前述した利用者が任意に定める値を徒歩速度として用いる方法も、自分の徒歩速度を把握している場合が殆どないため現実的ではなかった。即ち、従来の徒歩時間算出においては、正確な地図データを用いて精度の高い経路距離が求められても、徒歩速度が不正確であるため、最終的に求める徒歩時間が精度の低いものとなってしまう場合があった。従って、従来の徒歩時間算出方法は実用的ではなかった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、2地点間の徒歩時間を算出する徒歩時間算出方法等であって、徒歩時間を精度良く算出することのできる実用的な徒歩時間算出方法等を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、任意の2地点間の徒歩による所要時間である徒歩時間を、地図データを用いて算出する徒歩時間算出方法が、徒歩時間が既知である第一の2地点を前記地図データ上で指定する工程と、前記指定された第一の2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、前記決定された第一の2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された第一の2地点間の経路距離と前記既知である徒歩時間に基づいて、徒歩速度を決定する工程と、徒歩時間の算出対象である第二の2地点を前記地図データ上で指定する工程と、前記指定された第二の2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、前記決定された第二の2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された第二の2地点間の経路距離と前記徒歩速度に基づいて、前記第二の2地点間の徒歩時間を算出する工程とから成ることである。従って、本発明によれば、利用者の実際の徒歩速度に近い値で任意の2地点間の徒歩時間の算出が行われるので、精度の高い徒歩時間を求めることができる。更に、利用者に必要とされる既知の徒歩時間とそれに対応する2地点は、通常利用者が把握しているものであるため、実用性の高い方法であると言える。
【0012】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記地図データを用いた経路の決定が、前記地図データ上で少なくとも1つ指定された経由地点を通るように行われることを特徴とする。
【0013】
また、上記の発明において、好ましい態様は、前記経路距離の決定が、前記決定された経路の標高を考慮して行われることを特徴とする。
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、地図データを用いて徒歩速度を算出する徒歩速度算出方法が、徒歩時間が既知である2地点を前記地図データ上で指定する工程と、前記指定された2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、前記決定された2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された2地点間の経路距離と前記既知である徒歩時間に基づいて、徒歩速度を算出する工程とから成ることである。従って、本発明によれば、精度の高い徒歩速度を算出することができる。
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、任意の2地点間の徒歩による所要時間である徒歩時間を、地図データを用いて算出する処理をコンピュータに実行させるプログラムが、当該コンピュータの利用者に、徒歩時間が既知である第一の2地点を指定することと、前記既知である徒歩時間を入力することを促す工程と、前記利用者により指定された第一の2地点間の経路を決定する工程と、前記決定された第一の2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された第一の2地点間の経路距離と前記利用者により入力された徒歩時間に基づいて、徒歩速度を決定する工程と、前記利用者に、徒歩時間の算出対象である第二の2地点の指示を促す工程と、前記利用者により指定された第二の2地点間の経路を決定する工程と、前記決定された第二の2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された第二の2地点間の経路距離と前記徒歩速度に基づいて、前記第二の2地点間の徒歩時間を算出する工程とを前記コンピュータに実行させることである。
【0016】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記経路の決定が、前記利用者により地図データ上で少なくとも1つ指定された経由地点を通るように行われることを特徴とする。
【0017】
また、上記の発明において、好ましい態様は、前記経路距離の決定が、前記決定された経路の標高を考慮して行われることを特徴とする。
【0018】
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、地図データを用いて徒歩速度を算出する処理をコンピュータに実行させるプログラムが、当該コンピュータの利用者に、徒歩時間が既知である2地点を指定することと、前記既知である徒歩時間を入力することを促す工程と、前記利用者により指定された2地点間の経路を決定する工程と、前記決定された2地点間の経路の距離を決定する工程と、前記決定された2地点間の経路距離と前記利用者により入力された徒歩時間に基づいて、徒歩速度を算出する工程とを前記コンピュータに実行させることである。
【0019】
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態例に係る徒歩時間算出システムの構成図である。図1に示す徒歩時間算出システム1は、本発明による徒歩時間算出方法を用いて徒歩時間の算出を行うシステムであり、利用者の正確な徒歩速度を算出してそれを徒歩時間の算出に用いることにより、従来よりも精度の高い計算を行おうとするものである。
【0022】
本徒歩時間算出システム1は、図に示すように、徒歩時間算出手段2、表示手段3、入力手段4、及びデータ格納手段5などから構成されるが、いわゆるパーソナルコンピュータなどのコンピュータと当該コンピュータに所定の処理を実行させるプログラムと地図データ等によって実装することができる。まず、表示手段3は、地図や当該システムの処理結果などを当該システムの利用者に表示する部分であり、具体的にはモニタやディスプレイで構成される。また、入力手段4は、当該システムの利用者が当該システムに対して指示等を行うための入力操作を行う部分であり、具体的にはキーボードやマウスなどによって構成される。
【0023】
次に、徒歩時間算出手段2は、本徒歩時間算出システム1の中核部分であり、当該システムの利用者によって指示された2地点間の徒歩時間を算出する処理を実行する部分である。この徒歩時間算出手段2は、前記徒歩時間の算出処理の内容を定めたプログラムと当該プログラムに従って処理を実施する制御装置等によって構成されている。
【0024】
また、データ格納手段5は、前記徒歩時間の算出処理に用いる地図データ等を格納、管理しているデータベースであり、前記徒歩時間算出手段2からのアクセスに応答して要求されたデータを提供する。なお、格納しているデータには、道路のネットワークデータや標高データなどが含まれる。
【0025】
このような構成を有する本徒歩時間算出システム1は、徒歩時間算出の専用装置として構築されてもよいし、また、他の複数の地理的処理を実行可能なGISの一部として構築されてもよい。
【0026】
次に、本徒歩時間算出システム1を用いた徒歩時間算出の処理内容について説明する。図2は、徒歩時間算出システム1における処理手順を例示したフローチャートである。以下、図2に基づいて処理内容を説明する。まず、利用者からの利用要求に応答して、徒歩時間算出システム1では徒歩時間算出手段2が表示手段3に所定の入力画面を表示する(図2のステップS1)。当該画面は、利用者が既にその徒歩時間(所要時間)を把握している2地点の入力を促す画面であり、利用者の当該入力を容易にするために地図(データ)も表示している。なお、この表示する地図の範囲は、利用者の指示に従って適宜変更される。
【0027】
前記利用者は、当該入力画面において、入力手段4を用いて自分が徒歩時間を把握している2地点を入力する(図2のステップS2)。例えば、自宅と普段利用している駅の位置を入力する。入力の操作は、入力画面に表示されている地図上の位置を指定する方法でもよいし、あるいは、住所や駅名などを指定する方法でもよい。この利用者の入力を受けて、徒歩時間算出手段2は、入力された2地点間の経路を決定する(図2のステップS3)。当該経路の決定処理は、正しい経路、即ち、利用者が把握している徒歩時間に対応する経路に決定されればどのような方法でも構わないが、以下の手順で行うことが好ましい。
【0028】
図3は、経路の決定処理の内容を例示したフローチャートである。また、図4は、当該経路の決定処理を説明するための図である。利用者から2地点の入力を受けた徒歩時間算出手段2は、まず、その2地点間の最短経路を、公知であるダイクストラ法等のアルゴリズムにより決定する(図3のステップS31)。この最短経路の決定では、データ格納手段5に格納された道路のネットワークデータ等が用いられ、前記2地点が住所や駅名などで入力された場合には、これらの入力値が地図上の位置(座標値など)に変換された後に経路探索の処理が実行される。
【0029】
図4の(a)は、利用者によって入力された2地点(図のA及びB)とその間の正しい経路(図のR1)を例示した図である。図4の(b)は、前記最短経路の決定後の状態を示している。従って、図のR2が2地点(A及びB)間の最短経路を表している。徒歩時間算出手段2は、その後、この経路(最短経路)を利用者に表示し、経路の確認を促す(図3のステップS32)。
【0030】
利用者は、その表示された経路が正しい経路であるか否かを確認し(図3のステップS33)、正しくなければ(図3のステップS34のNo)、正しい経路上にあって、現在表示されている経路上にない経由地点を入力手段4を用いて入力する(図3のステップS35)。図4に示す例では、図の(c)に示すP1を経由地点として入力している。なお、この入力する経由地点は1地点に限らず、複数地点をいっぺんに入力してもよい。
【0031】
当該経由地点の入力を受けて、徒歩時間算出手段2は、この入力された経由地点を通る前記2地点(A及びB)間の最短経路を決定する(図3のステップS36)。かかる最短経路の決定の際もダイクストラ法等を用いる。徒歩時間算出手段2は、決定された経由地点を通る最短経路を利用者に再度表示し、経路の確認を促す(→図3のステップS32)。図4の(c)に示す経路R3は、その表示される経路の例であり、利用者が入力した経由地点P1を通る最短経路を示している。
【0032】
利用者は、表示された経路が正しい経路であるか否かを確認し(図3のステップS33)、正しくなければ(図3のステップS34のNo)、前述した経由地点の入力(図3のステップS35)から経路の確認(図3のステップS33)までの処理が繰り返される。
【0033】
一方、前記利用者の確認(図3のステップS33)において、表示されている経路が正しい経路である場合には(図3のステップS34のYes)、利用者はその旨を入力手段4を用いて指示する(図3のステップS37)。かかる操作は、経由地点の入力を行わずに前記2地点間の最短経路が表示された時点でなされる場合も、何点かの経由地点が入力された後になされる場合もある。当該指示を受けた徒歩時間算出手段2は、その正しい経路であると確認された経路を最終的な経路として決定する(図3のステップS38)。図4に示す例では、前述した経由地点P1の入力では正しい経路とはならずに、その後、図の(d)に示す2つ目の経由地点P2の入力が行われ、その後に決定された経路R4が正しい経路R1となって、最終的な経路が決定されている。
【0034】
このように、上記の方法では、入力された2地点間の正しい経路が決定される。単に入力された2地点間の最短経路で決定する方法を取ることもできるが、既知である徒歩時間が最短経路を通る場合のものであるとは限らないため、上記方法により既知の徒歩時間に対応する正しい経路を常に用いる方がより正確な徒歩速度の算出を行うことができる。また、正しい経路を決定するために、その経路の全ての分岐点(角)等を利用者に指示させる方法とすることもできるが、この方法では利用者の操作に手間がかかり、この点でも、上述した経由地点の入力と最短経路探索を用いる方法が有利であるといえる。
【0035】
図2に戻って、次に、徒歩時間算出手段2は、前記決定された経路の距離を算出する(図2のステップS4)。道路のネットワークデータは、一般的に、ノードとリンクから構成されており、この経路距離の算出は、決定された経路を構成する各リンクの長さの合計を取る方法で行われる。さらに、徒歩速度及び徒歩時間の正確な算出のために、標高を加味した経路距離の補正を行ってもよい。具体的には、例えば、決定された経路周辺の標高データを用いて、当該経路中の上り坂部分と下り坂部分を判別し、上り坂部分では距離を増やす補正を行い、下り坂部では距離を減らす補正を行うようにする。また、当該補正において、利用者の年齢を考慮してもよい。例えば、年齢が高くなるにつれて上記上り坂部分での距離の増加補正量を多くするということを行う。
【0036】
次に、徒歩時間算出手段2は、利用者に対し前述した既知である徒歩時間の入力を促す入力画面を表示する(図2のステップS5)。これを受けて利用者は、入力手段4によりその徒歩時間を入力する(図2のステップS6)。なお、この入力画面の表示と徒歩時間の入力(図2のステップS5及びS6)は、前述した図2のステップS1及びS2と共に行われてもよい。
【0037】
徒歩時間が入力されると、徒歩時間算出手段2は、前記算出した経路距離を当該入力された徒歩時間で割り算し当該利用者の徒歩速度を算出する(図2のステップS7)。このように、利用者が通常把握し、ほぼ正確に覚えている経路とその徒歩時間からその利用者の徒歩速度を算出するので、正確な徒歩速度を求めることができる。徒歩時間算出手段2は、この算出した徒歩速度を徒歩時間算出システム1内に記憶し、後述する任意の2点間の徒歩時間算出に用いるが、これまで説明した当該利用者の徒歩速度の算出及び記憶の処理(図2のステップS1〜S7)は、当該利用者が当該システムを用いて任意の2点間の徒歩時間算出を行う度に実施する必要はなく、当該システムを利用する初回にのみ行うようにしてもよい。即ち、利用者の徒歩速度を初期登録しておくための処理とすることもできる。
【0038】
次に、任意の2点間の徒歩時間を算出する処理へ移り、徒歩時間算出手段2は、徒歩時間を算出する2地点の入力を促す入力画面を利用者に表示する(図2のステップS8)。当該入力画面にも前述したステップS1における入力画面と同様に地図が表示され、利用者はこの入力画面において、徒歩時間の算出対象である2地点を指定する(図2のステップS9)。指定の方法は、入力画面に表示されている地図上の位置を指定する方法でもよいし、あるいは、住所や駅名などを指定する方法でもよい。この利用者の入力を受けて、徒歩時間算出手段2は、入力された2地点間の経路を決定する(図2のステップS10)。
【0039】
当該経路の決定処理は、前述したステップS3と同様でありここでは説明を省略する。ここでも、図3に基づいて説明した経由地点の入力と最短経路探索を用いる方法が利用されることにより、利用者が所望している正しい経路の徒歩時間が算出できることになる。
【0040】
次に、徒歩時間算出手段2は、当該決定された経路の距離を算出する(図2のステップS11)。この経路距離の算出処理も前述したステップS4の処理内容と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、ここでも前述した標高を考慮した経路距離の補正を行うことにより、精度の高い徒歩時間の算出を行うことができる。
【0041】
経路距離が算出されると、徒歩時間算出手段2は、当該経路距離を前記算出し記憶しておいた当該利用者の徒歩速度で割り算し、徒歩時間を求める(図2のステップS12)。この求められた徒歩時間が利用者が算出対象とした2地点間の徒歩時間であり、徒歩時間算出手段2は、当該徒歩時間を利用者に表示し(図2のステップS13)、それを利用者が閲覧(図2のステップS14)することによって、本徒歩時間算出システム1を用いた一連の処理が終了する。即ち、利用者は所望の2地点間の徒歩時間を得ることができる。
【0042】
以上説明したように、本実施の形態例に係る徒歩時間算出システム1では、任意の2地点間の徒歩時間を求める際に、既に徒歩時間が把握されている経路とその把握されている徒歩時間から求めた徒歩速度が用いられる。従って、利用者の実際の徒歩速度に近い値によって徒歩時間が求められ、固定値である一般的な徒歩速度を用いる従来の方法よりも、当該利用者にとって正確な値を算出することができる。また、本システムで利用者が入力する徒歩時間が既知の2地点とその徒歩時間は、通常、利用者に把握されほぼ正確に記憶されているものであるため、利用者は苦労なくこの入力を行え、自分の徒歩速度を入力しなければならない従来法よりも実用性が高いといえる。また、前述のように、本徒歩時間算出システム1では、経路距離の決定に道路のネットワークデータが用いられると共に標高を考慮した補正がなされるので精度の高い徒歩時間算出が可能である。
【0043】
なお、上記の実施の形態例では、徒歩速度を任意の2地点間の徒歩時間を求めるために算出したが、単に徒歩速度自体を求めるために本実施の形態例の手法を用いてもよい。また、本実施の形態例では、徒歩時間算出システム1はいわゆるスタンドアロンのシステムとして捉えることができるが、本発明は、そのような構成に限定されることなく、例えば、徒歩時間算出手段2とデータ格納手段5を備えるサーバに、ネットワークを介して表示手段3と入力手段4を備えるクライアントが接続され、利用者が当該クライアントからネットワークを介してサーバに徒歩時間算出の処理を実行させるという構成にしてもよい。
【0044】
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【0045】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、任意の2地点間の徒歩時間を求める際に、既に徒歩時間が把握されている2地点とその把握されている徒歩時間から求めた徒歩速度が用いられる。従って、利用者の実際の徒歩速度に近い値によって徒歩時間が求められ、固定値である一般的な徒歩速度を用いる従来の方法よりも、当該利用者にとって正確な値を算出することができる。また、利用者が入力する、徒歩時間が既知の2地点とその徒歩時間は、通常、利用者に把握されほぼ正確に記憶されているものであるため、利用者は苦労なくこの入力を行え、自分の徒歩速度を入力しなければならない従来法よりも実用性が高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る徒歩時間算出システムの構成図である。
【図2】徒歩時間算出システム1における処理手順を例示したフローチャートである。
【図3】経路の決定処理の内容を例示したフローチャートである。
【図4】経路の決定処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 徒歩時間算出システム
2 徒歩時間算出手段
3 表示装置
4 入力手段
5 データ格納手段

Claims (8)

  1. 任意の2地点間の徒歩による所要時間である徒歩時間を、地図データを用いて算出する徒歩時間算出方法であって、
    徒歩時間が既知である第一の2地点を前記地図データ上で指定する工程と、
    前記指定された第一の2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、
    前記決定された第一の2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された第一の2地点間の経路距離と前記既知である徒歩時間に基づいて、徒歩速度を決定する工程と、
    徒歩時間の算出対象である第二の2地点を前記地図データ上で指定する工程と、
    前記指定された第二の2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、
    前記決定された第二の2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された第二の2地点間の経路距離と前記徒歩速度に基づいて、前記第二の2地点間の徒歩時間を算出する工程とから成ることを特徴とする徒歩時間算出方法。
  2. 請求項1において、
    前記地図データを用いた経路の決定が、
    前記地図データ上で少なくとも1つ指定された経由地点を通るように行われることを特徴とする徒歩時間算出方法。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記経路距離の決定が、
    前記決定された経路の標高を考慮して行われることを特徴とする徒歩時間算出方法。
  4. 地図データを用いて徒歩速度を算出する徒歩速度算出方法であって、
    徒歩時間が既知である2地点を前記地図データ上で指定する工程と、
    前記指定された2地点間の経路を前記地図データを用いて決定する工程と、
    前記決定された2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された2地点間の経路距離と前記既知である徒歩時間に基づいて、徒歩速度を算出する工程とから成ることを特徴とする徒歩速度算出方法。
  5. 任意の2地点間の徒歩による所要時間である徒歩時間を、地図データを用いて算出する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、当該コンピュータの利用者に、徒歩時間が既知である第一の2地点を指定することと、前記既知である徒歩時間を入力することを促す工程と、
    前記利用者により指定された第一の2地点間の経路を決定する工程と、
    前記決定された第一の2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された第一の2地点間の経路距離と前記利用者により入力された徒歩時間に基づいて、徒歩速度を決定する工程と、
    前記利用者に、徒歩時間の算出対象である第二の2地点の指示を促す工程と、
    前記利用者により指定された第二の2地点間の経路を決定する工程と、
    前記決定された第二の2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された第二の2地点間の経路距離と前記徒歩速度に基づいて、前記第二の2地点間の徒歩時間を算出する工程とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5において、
    前記経路の決定が、
    前記利用者により地図データ上で少なくとも1つ指定された経由地点を通るように行われることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項5あるいは請求項6において、
    前記経路距離の決定が、
    前記決定された経路の標高を考慮して行われることを特徴とするプログラム。
  8. 地図データを用いて徒歩速度を算出する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    当該コンピュータの利用者に、徒歩時間が既知である2地点を指定することと、前記既知である徒歩時間を入力することを促す工程と、
    前記利用者により指定された2地点間の経路を決定する工程と、
    前記決定された2地点間の経路の距離を決定する工程と、
    前記決定された2地点間の経路距離と前記利用者により入力された徒歩時間に基づいて、徒歩速度を算出する工程とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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