JP2005045345A - 高周波モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体通信機器などの小型化、軽量化に対応可能な高周波モジュールを提供する。
【解決手段】高周波モジュール1は、2段のダウンキャビティ2cを設けたセラミック多層基板2と、ダウンキャビティ2c内に実装されたアンテナスイッチ用IC3と、セラミック多層基板2の上面2aに実装された受信側フィルタ4,送信側フィルタ5および整合用回路部品6とを備えている。受信側フィルタ4や送信側フィルタ5にはそれぞれ弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)が使用される。これにより、高周波モジュール1は立体構造を構成している。
【選択図】 図3
【解決手段】高周波モジュール1は、2段のダウンキャビティ2cを設けたセラミック多層基板2と、ダウンキャビティ2c内に実装されたアンテナスイッチ用IC3と、セラミック多層基板2の上面2aに実装された受信側フィルタ4,送信側フィルタ5および整合用回路部品6とを備えている。受信側フィルタ4や送信側フィルタ5にはそれぞれ弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)が使用される。これにより、高周波モジュール1は立体構造を構成している。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波モジュール、特に、携帯電話などの移動体通信機器等に組み込まれて用いられる高周波モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な携帯電話の高周波モジュール120として、図9に示すような電気回路構成を有するものが知られている。この高周波モジュール120は、アンテナ122の直下にアンテナスイッチ123を設け、送信側に誘電体フィルタ124を用い、受信側に弾性表面波フィルタ125を用いている。これにより、送信信号と受信信号を分離し、アイソレーション特性の劣化を防止している。特に、誘電体フィルタ124と弾性表面波フィルタ125のアイソレーションを確保して、伝送損失を抑えるために、整合をとる必要がある。
【0003】
図9において、131は送信側アイソレータ、132は送信側電力増幅器、133は送信側段間用帯域通過フィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信側電力増幅器、136は受信側段間用帯域通過フィルタ、137は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VCO)、139はローカル用帯域通過フィルタである。
【0004】
なお、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な高周波モジュールとして、特許文献1に記載された回路構成を有するものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−37520号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の高周波モジュール120は、それぞれ個別の部品であるアンテナスイッチ123や誘電体フィルタ124や弾性表面波フィルタ125をプリント基板の上面に並べて配置していた。そのため、プリント基板上面の大きな面積をこれらの部品123,124,125が占め、携帯電話の小型化、軽量化を妨げる一つの要因であった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、移動体通信機器などの小型化、軽量化に対応可能な高周波モジュールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る高周波モジュールは、
(a)キャビティを有するセラミック多層基板と、
(b)キャビティ内に搭載されたアンテナスイッチ用ICと、
(c)セラミック多層基板の上面に搭載された送信側フィルタ、受信側フィルタおよび整合用回路部品と、
(d)セラミック多層基板に設けられた送信用電極および受信用電極と、
(e)セラミック多層基板に設けられたアンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
セラミック多層基板に設けたキャビティ内にアンテナスイッチ用ICが搭載され、セラミック多層基板の上面に送信側フィルタ、受信側フィルタおよび整合用回路部品が搭載され、立体構造となっている。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積が小さくなる。
【0010】
また、アンテナスイッチ用ICは、送信用電極および受信用電極と、アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子とを備え、複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFを同期させ、該少なくとも二つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、送信用電極および受信用電極をアンテナ用電極および外部接続用電極の少なくとも一つの電極に同時に接続される構成を有している。
【0011】
あるいは、アンテナスイッチ用ICは、送信用電極および受信用電極と、アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子と、送信用電極と複数の主スイッチング素子との間に接続され、二つの送信信号伝送経路を切り替えるための送信側パス回路とを備え、複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFと、送信側パス回路の信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させている。
【0012】
以上の構成によって、送信用電極および受信用電極がアンテナ用電極や外部接続用電極に同時に接続可能となり、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な高周波スイッチが得られる。さらに、送信側パス回路は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュプレクスモード系統の2系統に分ける機能を有する。そして、シングルモードの送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信信号がデュプレクサの送信側フィルタを通らないようにして、送信時の損失を抑える。これにより、送信時の電力増幅器のゲインを抑えることができ、消費電流を低減することが可能となり、電池の使用量を抑えることができる。
【0013】
さらに、送信用電極、アンテナ用電極および外部接続用電極の少なくともいずれか一つの電極と複数の主スイッチング素子との間に、補助スイッチング素子をシャント接続することが好ましい。この補助スイッチング素子は、主スイッチング素子がOFF時の負荷変動を防止するとともに、主スイッチング素子がOFF時のアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高周波モジュールの実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0015】
[第1実施形態、図1〜図4]
図1〜図3に示すように、高周波モジュール1は、実装状態で開口部が下向きとなるダウンキャビティ2cを有するセラミック多層基板2と、ダウンキャビティ2c内に搭載されたアンテナスイッチ用IC3と、セラミック多層基板2の上面2aに搭載された受信側フィルタ4、送信側フィルタ5および複数の整合用回路部品6とを備えている。
【0016】
セラミック多層基板2は、例えば以下に記載するような周知の方法で作成される。キャリアフィルム上にペースト状のセラミック材料を塗布してセラミックグリーンシートを形成した後、レーザやパンチなどを用いて層間接続用ビアホールの孔を明け、さらに、導電性材料をスクリーン印刷して内部導体パターン(コンデンサパターンやストリップラインなどを含む)を形成するとともに、孔に導電性材料を充填させて層間接続用ビアホールを形成する。こうして作成された複数枚のセラミックグリーンシートはキャリアフィルムが剥がされ、積み重ねられ、積層装置により加圧密着されて積層体とされる。この後、積層体は一体的に焼成され、セラミック多層基板2とされる。
【0017】
セラミック多層基板2の手前側の側面には、左から順に、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT1、グランド電極GND、外部接続用電極EXT1、グランド電極GND、マイナス側駆動電源端子Vssおよびグランド電極GNDが形成されている。奥側の側面には、左から順に、グランド電極GND、送信用電極Tx、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT2、グランド電極GND、外部接続用電極EXT2およびグランド電極GNDが形成されている。また、右側の側面には、順に、制御端子CTL、プラス側駆動電源端子Vddおよび受信用電極Rxが形成され、左側の側面にはグランド電極GNDが形成されている。
【0018】
アンテナスイッチ用IC3には、高速動作するGaAsスイッチIC(MOSFETトランジスタ)が使用される。アンテナスイッチ用IC3は、セラミック多層基板2に設けた2段の凹形状のダウンキャビティ2c内に収容され、ワイヤボンディング方式あるいはフリップチップボンディング方式などで搭載される。図3の符号7はボンディングワイヤである。この後、ダウンキャビティ2c内はエポキシなどの封止樹脂8が充填される。
【0019】
受信側フィルタ4や送信側フィルタ5にはそれぞれ弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)が使用される。弾性表面波フィルタは周囲に自由空間を必要とするため、セラミックパッケージ内に封入された状態で、セラミック多層基板2の上面2aにはんだ付けで搭載されている。整合用回路部品6は、例えばコンデンサやコイルなどからなり、フィルタ4,5と同様に、セラミック多層基板2の上面2aにはんだ付けで搭載されている。
【0020】
図4は、高周波モジュール9の電気回路ブロック図である。図4において、符号10,11はアンテナ素子、15は送信側アイソレータ、16は送信側電力増幅器、17は送信側段間用帯域通過フィルタ、18は送信側ミキサ、12は受信側電力増幅器、13は受信側段間用帯域通過フィルタ、14は受信側ミキサ、19は電圧制御発振器(VCO)、20はローカル用帯域通過フィルタである。
【0021】
以上の構造を有する高周波モジュール9は、ダウンキャビティ2c内にアンテナスイッチ用IC3を搭載するとともに、上面2aに送受信側フィルタ4,5および整合用回路部品6を搭載して、立体構造を採用している。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積を小さくすることができる。
【0022】
さらに、受信側フィルタ4と送信側フィルタ5との間の距離を短くできるので、伝送損失を小さくできる。また、送受信側フィルタ4,5である弾性表面波フィルタに必要な整合用回路部品6が、既に調整された状態で高周波モジュール9に内蔵されているので、ユーザは特別な調整をすることなく、そのまま回路に組み込んで使用することができる。
【0023】
[第2実施形態、図5〜図8]
図5〜図7に示すように、高周波モジュール21は、ダウンキャビティ90cを設けたセラミック多層基板90と、ダウンキャビティ90c内に搭載されたアンテナスイッチ用IC95と、セラミック多層基板90の上面90aに搭載された受信側フィルタ36、送信側フィルタ37、ローパスフィルタ50、ショットキーダイオードD1,D2および複数の整合用回路部品80とを備えている。
【0024】
セラミック多層基板90の手前側の側面には、左から順に、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT1、グランド電極GND、外部接続用電極EXT1、グランド電極GND、マイナス側駆動電源端子Vssおよびグランド電極GNDが形成されている。奥側の側面には、左から順に、グランド電極GND、送信用電極Tx、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT2、グランド電極GND、外部接続用電極EXT2およびグランド電極GNDが形成されている。また、右側の側面には、順に、制御端子CTL、プラス側駆動電源端子Vddおよび受信用電極Rxが形成され、左側の側面には、順に、送信電力検出用電極DET、グランド電極GND、基準電圧電極Vref、グランド電極GNDおよび電極Pが形成されている。
【0025】
アンテナスイッチ用IC95は、セラミック多層基板90に設けた2段の凹形状のダウンキャビティ90c内に搭載されている。キャビティ90c内には封止樹脂8が充填されている。受信側フィルタ36や送信側フィルタ37にはそれぞれ弾性表面波フィルタが使用される。なお、フィルタ36および37として、弾性表面波デュプレクサを用いてもよいし、それぞれLCフィルタを用いてもよい。ローパスフィルタ50やショットキーダイオードD1,D2や整合用回路部品80は、フィルタ36,37と同様に、セラミック多層基板90の上面90aにはんだ付けで搭載されている。
【0026】
図8は高周波モジュール21の電気等価回路図である。主スイッチング素子22〜31と送信側パス回路40のスイッチング素子41,42と補助スイッチング素子65〜72は、アンテナスイッチ用IC95に内蔵されている。アンテナスイッチ用IC95にはGaAsスイッチ、IC(MOS FETトランジスタ)が使用される。コンデンサC1〜C10とカプラ45の主ストリップライン46および副ストリップライン47は、セラミック多層基板90に内蔵されている。
【0027】
主スイッチング素子22の一端はアンテナ用電極ANT2に接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用電極EXT2に接続され、主スイッチング素子24の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続されている。主スイッチング素子22〜25のそれぞれの他端は、整合用回路部品(受信側位相補正回路)81および受信側フィルタ36を介して、受信用電極Rxに接続されている。
【0028】
主スイッチング素子26の一端はアンテナ用電極ANT2に接続され、主スイッチング素子27の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続されている。主スイッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、整合用回路部品(送信側位相補正回路)82,送信側フィルタ37、送信側パス回路40およびカプラ45を介して、送信用電極Txに接続されている。
【0029】
主スイッチング素子29の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端はアンテナ用電極ANT2に接続されている。主スイッチング素子29〜31のそれぞれの他端は、送信側パス回路40およびカプラ45を介して送信用電極Txに接続されている。
【0030】
電極ANT1,ANT2,EXT1,EXT2と主スイッチング素子22〜31との間などには、それぞれ補助スイッチング素子65〜72とコンデンサ素子C1〜C10の直列回路がシャント接続されている。補助スイッチング素子65〜72は、それぞれシャント接続している信号伝送経路に接続されている主スイッチング素子22〜31や送信側パス回路40のスイッチング素子41,42に連動して動作する。そして、これらのシャント接続直列回路は、主スイッチング素子22〜31等のOFF時の負荷変動を防止するとともに、アイソレーション特性の劣化を防止する。
【0031】
送信側パス回路40は、二つのスイッチング素子41,42をL字形に接続したものである。スイッチング素子41の一端は送信側フィルタ37に接続され、スイッチング素子42の一端は主スイッチング素子29〜31に接続されている。スイッチング素子41,42のそれぞれの他端は、カプラ45を介して送信用電極Txに接続されている。この送信側パス回路40は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュプレクスモード系統の2系統に分けて使用するために用いる。
【0032】
すなわち、後で詳細に説明するように、スイッチング素子41をOFF、スイッチング素子42をONにすることにより、送信信号伝送経路はシングルモード系統になる。この場合、高周波スイッチ21はシングルモード構成、言い換えると、送受信用電極Tx,Rxのいずれかがアンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2と一つの信号伝送経路しか繋がらないようにして用いる。この場合、送信信号がデュプレクサの送信側フィルタ37を通過しないことで送信時の損失を抑えることができる。一方、スイッチング素子41をON、スイッチング素子42をOFFにすることにより、送信信号伝送経路はデュプレクスモード系統になる。この場合、高周波スイッチ21はデュプレクスモード構成、言い換えると、送信用電極Txおよび受信用電極Rxの両方が、同時に、アンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2のいずれかに接続する構成になる。
【0033】
カプラ45は、主ストリップライン46と、この主ストリップライン46に電磁結合している副ストリップライン47とで構成されている。主ストリップライン46は送信用電極Txと送信側パス回路40との間に接続されている。副ストリップライン47の一端は電極Pを介して抵抗Rで終端され、他端はコンデンサC8および2個のショットキーダイオードD1,D2を介して送信電力検出用電極DETに接続されている。
【0034】
カプラ45とショットキーダイオードD1,D2等は、送信電力増幅器への電力フィードバックのための電力量検出回路を構成している。つまり、カプラ45の主ストリップライン46には、送信電力増幅器(図示せず)から出力された送信信号が送信用電極Txを介して伝送される。副ストリップライン47は、主ストリップライン46に伝送されてきた送信信号に結合して、それに比例する出力(送信信号の−10〜−20dBcの電力)を取り出し、送信電力検出用電極DETを介して自動利得制御回路(図示せず)に供給する。自動利得制御回路は、副ストリップライン47から取り出された前記出力をモニタすると共に、送信電力増幅器のゲインを制御する。
【0035】
ローパスフィルタ50は、主スイッチング素子28と外部接続用電極EXT1との間に接続されている。なお、このローパスフィルタ50は必ずしも必要なものではなく、仕様によっては省略してもよい。また、ローパスフィルタは、外部接続用電極EXT2やアンテナ用電極ANT1,ANT2と、主スイッチング素子23,27,22との間にもそれぞれ接続してもよい。
【0036】
整合用回路部品(受信側位相補正回路)81は、受信側フィルタ36と主スイッチング素子22〜25との間に接続されている。整合用回路部品(送信側位相補正回路)82は、送信側フィルタ37と主スイッチング素子26〜28との間に接続されている。整合用回路部品81,82は、伝送線路からなる分布定数型回路や、インダクタおよびコンデンサを組み合わせてなる集中定数型回路、あるいは、ディレイラインなどにて構成されている。
【0037】
次に、この高周波モジュール21を用いての送受信について説明する。この高周波モジュール21は、アンテナ用電極ANT1,ANT2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用電極EXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図示せず)などが接続される。一方、高周波モジュール21の受信用電極Rxには、PDC1500(パケット)の受信回路(図示せず)が接続され、送信用電極TxにはPDC1500(パケット)の送信回路(図示せず)が接続される。
【0038】
この高周波モジュール21は、スイッチング素子22〜31,41,42等のON/OFF制御により、表1に示すように、シングルモードが7モード、デュプレクスモードが6モードの合計13モードの信号伝送経路を有している。
【0039】
【表1】
【0040】
シングルモード1、すなわち、送信用電極Txとアンテナ用電極ANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子30と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。基本的には、使用していない線路の補助スイッチング素子をON状態にする。スイッチング素子41をOFF状態にすれば、信号は送信側フィルタ37の方に流れないと考えられるが、実際は、送信側フィルタ37の方に流れてしまう。そこで、補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にしておく。これにより、スイッチング素子41をOFF状態にすることによるオープンと、補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にすることによるシャント接続との組み合わせで、確実に送信側フィルタ37への信号の流れを防止する。ただし、必ずしも全部の補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にしなくてもよい。
【0041】
また、シングルモード2、すなわち、送信用電極Txとアンテナ用電極ANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子31と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,66,67,68,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0042】
さらに、シングルモード3、すなわち、送信用電極Txと外部接続用電極EXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子29と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,65,66,67,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0043】
以上のように、シングルモード1〜3の送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信側パス回路40のスイッチング素子41,42をON/OFF制御して送信信号伝送経路をシングルモード系統にする。これにより、送信信号が送信側フィルタ37を通らないようにすることができ、送信時の損失を抑えることができる。この結果、送信電力増幅器の消費電力を抑え、携帯電話の通話時間を長くすることができる。
【0044】
シングルモード4、すなわち、受信用電極Rxとアンテナ用電極ANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子24と補助スイッチング素子69,70,65,66,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0045】
また、シングルモード5、すなわち、受信用電極Rxとアンテナ用電極ANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子22と補助スイッチング素子69,70,66,67,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0046】
さらに、シングルモード6、すなわち、受信用電極Rxと外部接続用電極EXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子25と補助スイッチング素子69,70,65,66,67,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0047】
さらに、シングルモード7、すなわち、受信用電極Rxと外部接続用電極EXT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子23と補助スイッチング素子69,70,65,67,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0048】
デュプレクスモード1、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、アンテナ用電極ANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子24,27と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0049】
デュプレクスモード2、すなわち、受信用電極Rxをアンテナ用電極ANT2に繋げると同時に、送信用電極Txをアンテナ用電極ANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子22,27と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用電極Rxと送信用電極Txはそれぞれ別のアンテナ用電極ANT2,ANT1に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。このとき、フィルタ36と37のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)特性を補助することが可能となり、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能となる。
【0050】
デュプレクスモード3、すなわち、受信用電極Rxをアンテナ用電極ANT1に繋げると同時に、送信用電極Txをアンテナ用電極ANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子24,26と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用電極Rxと送信用電極Txはそれぞれ別のアンテナ用電極ANT1,ANT2に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。このとき、フィルタ36と37のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)特性を補助することが可能となり、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能となる。
【0051】
デュプレクスモード4、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、アンテナ用電極ANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子22,26と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,67,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0052】
デュプレクスモード5、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、外部接続用電極EXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子25,28と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,66,67,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0053】
デュプレクスモード6、すなわち、受信用電極Rxを外部接続用電極EXT2に繋げると同時に、送信用電極Txを外部接続用電極EXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子23,28と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,67,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0054】
以上のように、デュプレクスモード1〜6は、主スイッチング素子22〜31などをON/OFF制御することにより、送信用電極Txおよび受信用電極Rxを、アンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2(同一電極であってもよい)に同時に接続することができる。この結果、デュプレクスモードに対応可能な高周波モジュール21を得ることができる。
【0055】
さらに、デュプレクスモード2およびデュプレクスモード3のように接続した場合には、アンテナ素子60,61を介して相手側帯域(送信信号にとっては受信信号帯域、受信信号にとっては送信信号帯域)が妨害波となるが、10〜15dB程度の空中のアイソレーションにより、ある程度の減衰量を確保することができる。この減衰量の分だけ、フィルタ36と37の減衰特性を軽減することができ、フィルタ36と37の損失を改善することができる。そして、デュプレクスモード2のように接続した場合にも、同様の作用効果が得られる。
【0056】
なお、本発明に係る高周波モジュールは前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、セラミック多層基板のキャビティ内にアンテナスイッチ用ICを搭載するとともに、上面に送受信側フィルタおよび整合用回路部品を搭載して、立体構造を採用している。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波モジュールの第1実施形態を示す外観斜視図。
【図2】図1に示した高周波モジュールの平面図。
【図3】図1に示した高周波モジュールの一部断面図。
【図4】高周波モジュールの電気回路ブロック図。
【図5】本発明に係る高周波モジュールの第2実施形態を示す外観斜視図。
【図6】図5に示した高周波モジュールの平面図。
【図7】図5に示した高周波モジュールの一部断面図。
【図8】図5に示した高周波モジュールの電気等価回路図。
【図9】従来の高周波モジュールを示す電気回路ブロック図。
【符号の説明】
1,9,21…高周波モジュール
2,90…セラミック多層基板
2a,90a…上面
2c,90c…ダウンキャビティ
3,95…アンテナスイッチ用IC
4,36…受信側フィルタ
5,37…送信側フィルタ
6,80…整合用回路部品
22〜31…主スイッチング素子
40…送信側パス回路
41,42…スイッチング素子
65〜72…補助スイッチング素子
Rx…受信用電極
Tx…送信用電極
ANT1,ANT2…アンテナ用電極
EXT1,EXT2…外部接続用電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波モジュール、特に、携帯電話などの移動体通信機器等に組み込まれて用いられる高周波モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な携帯電話の高周波モジュール120として、図9に示すような電気回路構成を有するものが知られている。この高周波モジュール120は、アンテナ122の直下にアンテナスイッチ123を設け、送信側に誘電体フィルタ124を用い、受信側に弾性表面波フィルタ125を用いている。これにより、送信信号と受信信号を分離し、アイソレーション特性の劣化を防止している。特に、誘電体フィルタ124と弾性表面波フィルタ125のアイソレーションを確保して、伝送損失を抑えるために、整合をとる必要がある。
【0003】
図9において、131は送信側アイソレータ、132は送信側電力増幅器、133は送信側段間用帯域通過フィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信側電力増幅器、136は受信側段間用帯域通過フィルタ、137は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VCO)、139はローカル用帯域通過フィルタである。
【0004】
なお、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な高周波モジュールとして、特許文献1に記載された回路構成を有するものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−37520号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の高周波モジュール120は、それぞれ個別の部品であるアンテナスイッチ123や誘電体フィルタ124や弾性表面波フィルタ125をプリント基板の上面に並べて配置していた。そのため、プリント基板上面の大きな面積をこれらの部品123,124,125が占め、携帯電話の小型化、軽量化を妨げる一つの要因であった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、移動体通信機器などの小型化、軽量化に対応可能な高周波モジュールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る高周波モジュールは、
(a)キャビティを有するセラミック多層基板と、
(b)キャビティ内に搭載されたアンテナスイッチ用ICと、
(c)セラミック多層基板の上面に搭載された送信側フィルタ、受信側フィルタおよび整合用回路部品と、
(d)セラミック多層基板に設けられた送信用電極および受信用電極と、
(e)セラミック多層基板に設けられたアンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
セラミック多層基板に設けたキャビティ内にアンテナスイッチ用ICが搭載され、セラミック多層基板の上面に送信側フィルタ、受信側フィルタおよび整合用回路部品が搭載され、立体構造となっている。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積が小さくなる。
【0010】
また、アンテナスイッチ用ICは、送信用電極および受信用電極と、アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子とを備え、複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFを同期させ、該少なくとも二つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、送信用電極および受信用電極をアンテナ用電極および外部接続用電極の少なくとも一つの電極に同時に接続される構成を有している。
【0011】
あるいは、アンテナスイッチ用ICは、送信用電極および受信用電極と、アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子と、送信用電極と複数の主スイッチング素子との間に接続され、二つの送信信号伝送経路を切り替えるための送信側パス回路とを備え、複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFと、送信側パス回路の信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させている。
【0012】
以上の構成によって、送信用電極および受信用電極がアンテナ用電極や外部接続用電極に同時に接続可能となり、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能な高周波スイッチが得られる。さらに、送信側パス回路は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュプレクスモード系統の2系統に分ける機能を有する。そして、シングルモードの送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信信号がデュプレクサの送信側フィルタを通らないようにして、送信時の損失を抑える。これにより、送信時の電力増幅器のゲインを抑えることができ、消費電流を低減することが可能となり、電池の使用量を抑えることができる。
【0013】
さらに、送信用電極、アンテナ用電極および外部接続用電極の少なくともいずれか一つの電極と複数の主スイッチング素子との間に、補助スイッチング素子をシャント接続することが好ましい。この補助スイッチング素子は、主スイッチング素子がOFF時の負荷変動を防止するとともに、主スイッチング素子がOFF時のアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高周波モジュールの実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0015】
[第1実施形態、図1〜図4]
図1〜図3に示すように、高周波モジュール1は、実装状態で開口部が下向きとなるダウンキャビティ2cを有するセラミック多層基板2と、ダウンキャビティ2c内に搭載されたアンテナスイッチ用IC3と、セラミック多層基板2の上面2aに搭載された受信側フィルタ4、送信側フィルタ5および複数の整合用回路部品6とを備えている。
【0016】
セラミック多層基板2は、例えば以下に記載するような周知の方法で作成される。キャリアフィルム上にペースト状のセラミック材料を塗布してセラミックグリーンシートを形成した後、レーザやパンチなどを用いて層間接続用ビアホールの孔を明け、さらに、導電性材料をスクリーン印刷して内部導体パターン(コンデンサパターンやストリップラインなどを含む)を形成するとともに、孔に導電性材料を充填させて層間接続用ビアホールを形成する。こうして作成された複数枚のセラミックグリーンシートはキャリアフィルムが剥がされ、積み重ねられ、積層装置により加圧密着されて積層体とされる。この後、積層体は一体的に焼成され、セラミック多層基板2とされる。
【0017】
セラミック多層基板2の手前側の側面には、左から順に、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT1、グランド電極GND、外部接続用電極EXT1、グランド電極GND、マイナス側駆動電源端子Vssおよびグランド電極GNDが形成されている。奥側の側面には、左から順に、グランド電極GND、送信用電極Tx、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT2、グランド電極GND、外部接続用電極EXT2およびグランド電極GNDが形成されている。また、右側の側面には、順に、制御端子CTL、プラス側駆動電源端子Vddおよび受信用電極Rxが形成され、左側の側面にはグランド電極GNDが形成されている。
【0018】
アンテナスイッチ用IC3には、高速動作するGaAsスイッチIC(MOSFETトランジスタ)が使用される。アンテナスイッチ用IC3は、セラミック多層基板2に設けた2段の凹形状のダウンキャビティ2c内に収容され、ワイヤボンディング方式あるいはフリップチップボンディング方式などで搭載される。図3の符号7はボンディングワイヤである。この後、ダウンキャビティ2c内はエポキシなどの封止樹脂8が充填される。
【0019】
受信側フィルタ4や送信側フィルタ5にはそれぞれ弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)が使用される。弾性表面波フィルタは周囲に自由空間を必要とするため、セラミックパッケージ内に封入された状態で、セラミック多層基板2の上面2aにはんだ付けで搭載されている。整合用回路部品6は、例えばコンデンサやコイルなどからなり、フィルタ4,5と同様に、セラミック多層基板2の上面2aにはんだ付けで搭載されている。
【0020】
図4は、高周波モジュール9の電気回路ブロック図である。図4において、符号10,11はアンテナ素子、15は送信側アイソレータ、16は送信側電力増幅器、17は送信側段間用帯域通過フィルタ、18は送信側ミキサ、12は受信側電力増幅器、13は受信側段間用帯域通過フィルタ、14は受信側ミキサ、19は電圧制御発振器(VCO)、20はローカル用帯域通過フィルタである。
【0021】
以上の構造を有する高周波モジュール9は、ダウンキャビティ2c内にアンテナスイッチ用IC3を搭載するとともに、上面2aに送受信側フィルタ4,5および整合用回路部品6を搭載して、立体構造を採用している。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積を小さくすることができる。
【0022】
さらに、受信側フィルタ4と送信側フィルタ5との間の距離を短くできるので、伝送損失を小さくできる。また、送受信側フィルタ4,5である弾性表面波フィルタに必要な整合用回路部品6が、既に調整された状態で高周波モジュール9に内蔵されているので、ユーザは特別な調整をすることなく、そのまま回路に組み込んで使用することができる。
【0023】
[第2実施形態、図5〜図8]
図5〜図7に示すように、高周波モジュール21は、ダウンキャビティ90cを設けたセラミック多層基板90と、ダウンキャビティ90c内に搭載されたアンテナスイッチ用IC95と、セラミック多層基板90の上面90aに搭載された受信側フィルタ36、送信側フィルタ37、ローパスフィルタ50、ショットキーダイオードD1,D2および複数の整合用回路部品80とを備えている。
【0024】
セラミック多層基板90の手前側の側面には、左から順に、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT1、グランド電極GND、外部接続用電極EXT1、グランド電極GND、マイナス側駆動電源端子Vssおよびグランド電極GNDが形成されている。奥側の側面には、左から順に、グランド電極GND、送信用電極Tx、グランド電極GND、アンテナ用電極ANT2、グランド電極GND、外部接続用電極EXT2およびグランド電極GNDが形成されている。また、右側の側面には、順に、制御端子CTL、プラス側駆動電源端子Vddおよび受信用電極Rxが形成され、左側の側面には、順に、送信電力検出用電極DET、グランド電極GND、基準電圧電極Vref、グランド電極GNDおよび電極Pが形成されている。
【0025】
アンテナスイッチ用IC95は、セラミック多層基板90に設けた2段の凹形状のダウンキャビティ90c内に搭載されている。キャビティ90c内には封止樹脂8が充填されている。受信側フィルタ36や送信側フィルタ37にはそれぞれ弾性表面波フィルタが使用される。なお、フィルタ36および37として、弾性表面波デュプレクサを用いてもよいし、それぞれLCフィルタを用いてもよい。ローパスフィルタ50やショットキーダイオードD1,D2や整合用回路部品80は、フィルタ36,37と同様に、セラミック多層基板90の上面90aにはんだ付けで搭載されている。
【0026】
図8は高周波モジュール21の電気等価回路図である。主スイッチング素子22〜31と送信側パス回路40のスイッチング素子41,42と補助スイッチング素子65〜72は、アンテナスイッチ用IC95に内蔵されている。アンテナスイッチ用IC95にはGaAsスイッチ、IC(MOS FETトランジスタ)が使用される。コンデンサC1〜C10とカプラ45の主ストリップライン46および副ストリップライン47は、セラミック多層基板90に内蔵されている。
【0027】
主スイッチング素子22の一端はアンテナ用電極ANT2に接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用電極EXT2に接続され、主スイッチング素子24の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続されている。主スイッチング素子22〜25のそれぞれの他端は、整合用回路部品(受信側位相補正回路)81および受信側フィルタ36を介して、受信用電極Rxに接続されている。
【0028】
主スイッチング素子26の一端はアンテナ用電極ANT2に接続され、主スイッチング素子27の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続されている。主スイッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、整合用回路部品(送信側位相補正回路)82,送信側フィルタ37、送信側パス回路40およびカプラ45を介して、送信用電極Txに接続されている。
【0029】
主スイッチング素子29の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用電極EXT1に接続され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用電極ANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端はアンテナ用電極ANT2に接続されている。主スイッチング素子29〜31のそれぞれの他端は、送信側パス回路40およびカプラ45を介して送信用電極Txに接続されている。
【0030】
電極ANT1,ANT2,EXT1,EXT2と主スイッチング素子22〜31との間などには、それぞれ補助スイッチング素子65〜72とコンデンサ素子C1〜C10の直列回路がシャント接続されている。補助スイッチング素子65〜72は、それぞれシャント接続している信号伝送経路に接続されている主スイッチング素子22〜31や送信側パス回路40のスイッチング素子41,42に連動して動作する。そして、これらのシャント接続直列回路は、主スイッチング素子22〜31等のOFF時の負荷変動を防止するとともに、アイソレーション特性の劣化を防止する。
【0031】
送信側パス回路40は、二つのスイッチング素子41,42をL字形に接続したものである。スイッチング素子41の一端は送信側フィルタ37に接続され、スイッチング素子42の一端は主スイッチング素子29〜31に接続されている。スイッチング素子41,42のそれぞれの他端は、カプラ45を介して送信用電極Txに接続されている。この送信側パス回路40は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュプレクスモード系統の2系統に分けて使用するために用いる。
【0032】
すなわち、後で詳細に説明するように、スイッチング素子41をOFF、スイッチング素子42をONにすることにより、送信信号伝送経路はシングルモード系統になる。この場合、高周波スイッチ21はシングルモード構成、言い換えると、送受信用電極Tx,Rxのいずれかがアンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2と一つの信号伝送経路しか繋がらないようにして用いる。この場合、送信信号がデュプレクサの送信側フィルタ37を通過しないことで送信時の損失を抑えることができる。一方、スイッチング素子41をON、スイッチング素子42をOFFにすることにより、送信信号伝送経路はデュプレクスモード系統になる。この場合、高周波スイッチ21はデュプレクスモード構成、言い換えると、送信用電極Txおよび受信用電極Rxの両方が、同時に、アンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2のいずれかに接続する構成になる。
【0033】
カプラ45は、主ストリップライン46と、この主ストリップライン46に電磁結合している副ストリップライン47とで構成されている。主ストリップライン46は送信用電極Txと送信側パス回路40との間に接続されている。副ストリップライン47の一端は電極Pを介して抵抗Rで終端され、他端はコンデンサC8および2個のショットキーダイオードD1,D2を介して送信電力検出用電極DETに接続されている。
【0034】
カプラ45とショットキーダイオードD1,D2等は、送信電力増幅器への電力フィードバックのための電力量検出回路を構成している。つまり、カプラ45の主ストリップライン46には、送信電力増幅器(図示せず)から出力された送信信号が送信用電極Txを介して伝送される。副ストリップライン47は、主ストリップライン46に伝送されてきた送信信号に結合して、それに比例する出力(送信信号の−10〜−20dBcの電力)を取り出し、送信電力検出用電極DETを介して自動利得制御回路(図示せず)に供給する。自動利得制御回路は、副ストリップライン47から取り出された前記出力をモニタすると共に、送信電力増幅器のゲインを制御する。
【0035】
ローパスフィルタ50は、主スイッチング素子28と外部接続用電極EXT1との間に接続されている。なお、このローパスフィルタ50は必ずしも必要なものではなく、仕様によっては省略してもよい。また、ローパスフィルタは、外部接続用電極EXT2やアンテナ用電極ANT1,ANT2と、主スイッチング素子23,27,22との間にもそれぞれ接続してもよい。
【0036】
整合用回路部品(受信側位相補正回路)81は、受信側フィルタ36と主スイッチング素子22〜25との間に接続されている。整合用回路部品(送信側位相補正回路)82は、送信側フィルタ37と主スイッチング素子26〜28との間に接続されている。整合用回路部品81,82は、伝送線路からなる分布定数型回路や、インダクタおよびコンデンサを組み合わせてなる集中定数型回路、あるいは、ディレイラインなどにて構成されている。
【0037】
次に、この高周波モジュール21を用いての送受信について説明する。この高周波モジュール21は、アンテナ用電極ANT1,ANT2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用電極EXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図示せず)などが接続される。一方、高周波モジュール21の受信用電極Rxには、PDC1500(パケット)の受信回路(図示せず)が接続され、送信用電極TxにはPDC1500(パケット)の送信回路(図示せず)が接続される。
【0038】
この高周波モジュール21は、スイッチング素子22〜31,41,42等のON/OFF制御により、表1に示すように、シングルモードが7モード、デュプレクスモードが6モードの合計13モードの信号伝送経路を有している。
【0039】
【表1】
【0040】
シングルモード1、すなわち、送信用電極Txとアンテナ用電極ANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子30と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。基本的には、使用していない線路の補助スイッチング素子をON状態にする。スイッチング素子41をOFF状態にすれば、信号は送信側フィルタ37の方に流れないと考えられるが、実際は、送信側フィルタ37の方に流れてしまう。そこで、補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にしておく。これにより、スイッチング素子41をOFF状態にすることによるオープンと、補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にすることによるシャント接続との組み合わせで、確実に送信側フィルタ37への信号の流れを防止する。ただし、必ずしも全部の補助スイッチング素子69,65,66,68,71,72をON状態にしなくてもよい。
【0041】
また、シングルモード2、すなわち、送信用電極Txとアンテナ用電極ANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子31と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,66,67,68,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0042】
さらに、シングルモード3、すなわち、送信用電極Txと外部接続用電極EXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子29と送信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング素子69,65,66,67,71,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0043】
以上のように、シングルモード1〜3の送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信側パス回路40のスイッチング素子41,42をON/OFF制御して送信信号伝送経路をシングルモード系統にする。これにより、送信信号が送信側フィルタ37を通らないようにすることができ、送信時の損失を抑えることができる。この結果、送信電力増幅器の消費電力を抑え、携帯電話の通話時間を長くすることができる。
【0044】
シングルモード4、すなわち、受信用電極Rxとアンテナ用電極ANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子24と補助スイッチング素子69,70,65,66,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0045】
また、シングルモード5、すなわち、受信用電極Rxとアンテナ用電極ANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子22と補助スイッチング素子69,70,66,67,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0046】
さらに、シングルモード6、すなわち、受信用電極Rxと外部接続用電極EXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子25と補助スイッチング素子69,70,65,66,67,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0047】
さらに、シングルモード7、すなわち、受信用電極Rxと外部接続用電極EXT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子23と補助スイッチング素子69,70,65,67,68,72の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0048】
デュプレクスモード1、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、アンテナ用電極ANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子24,27と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0049】
デュプレクスモード2、すなわち、受信用電極Rxをアンテナ用電極ANT2に繋げると同時に、送信用電極Txをアンテナ用電極ANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子22,27と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用電極Rxと送信用電極Txはそれぞれ別のアンテナ用電極ANT2,ANT1に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。このとき、フィルタ36と37のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)特性を補助することが可能となり、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能となる。
【0050】
デュプレクスモード3、すなわち、受信用電極Rxをアンテナ用電極ANT1に繋げると同時に、送信用電極Txをアンテナ用電極ANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子24,26と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用電極Rxと送信用電極Txはそれぞれ別のアンテナ用電極ANT1,ANT2に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。このとき、フィルタ36と37のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)特性を補助することが可能となり、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能となる。
【0051】
デュプレクスモード4、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、アンテナ用電極ANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子22,26と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,66,67,68,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0052】
デュプレクスモード5、すなわち、送受信用電極Rx,Txを同時に、外部接続用電極EXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子25,28と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,66,67,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0053】
デュプレクスモード6、すなわち、受信用電極Rxを外部接続用電極EXT2に繋げると同時に、送信用電極Txを外部接続用電極EXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子23,28と送信側パス回路40のスイッチング素子41と補助スイッチング素子70,65,67,72の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0054】
以上のように、デュプレクスモード1〜6は、主スイッチング素子22〜31などをON/OFF制御することにより、送信用電極Txおよび受信用電極Rxを、アンテナ用電極ANT1,ANT2や外部接続用電極EXT1,EXT2(同一電極であってもよい)に同時に接続することができる。この結果、デュプレクスモードに対応可能な高周波モジュール21を得ることができる。
【0055】
さらに、デュプレクスモード2およびデュプレクスモード3のように接続した場合には、アンテナ素子60,61を介して相手側帯域(送信信号にとっては受信信号帯域、受信信号にとっては送信信号帯域)が妨害波となるが、10〜15dB程度の空中のアイソレーションにより、ある程度の減衰量を確保することができる。この減衰量の分だけ、フィルタ36と37の減衰特性を軽減することができ、フィルタ36と37の損失を改善することができる。そして、デュプレクスモード2のように接続した場合にも、同様の作用効果が得られる。
【0056】
なお、本発明に係る高周波モジュールは前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、セラミック多層基板のキャビティ内にアンテナスイッチ用ICを搭載するとともに、上面に送受信側フィルタおよび整合用回路部品を搭載して、立体構造を採用している。従って、プリント基板上に実装したときの実装面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波モジュールの第1実施形態を示す外観斜視図。
【図2】図1に示した高周波モジュールの平面図。
【図3】図1に示した高周波モジュールの一部断面図。
【図4】高周波モジュールの電気回路ブロック図。
【図5】本発明に係る高周波モジュールの第2実施形態を示す外観斜視図。
【図6】図5に示した高周波モジュールの平面図。
【図7】図5に示した高周波モジュールの一部断面図。
【図8】図5に示した高周波モジュールの電気等価回路図。
【図9】従来の高周波モジュールを示す電気回路ブロック図。
【符号の説明】
1,9,21…高周波モジュール
2,90…セラミック多層基板
2a,90a…上面
2c,90c…ダウンキャビティ
3,95…アンテナスイッチ用IC
4,36…受信側フィルタ
5,37…送信側フィルタ
6,80…整合用回路部品
22〜31…主スイッチング素子
40…送信側パス回路
41,42…スイッチング素子
65〜72…補助スイッチング素子
Rx…受信用電極
Tx…送信用電極
ANT1,ANT2…アンテナ用電極
EXT1,EXT2…外部接続用電極
Claims (4)
- キャビティを有するセラミック多層基板と、
前記キャビティ内に搭載されたアンテナスイッチ用ICと、
前記セラミック多層基板の上面に搭載された送信側フィルタ、受信側フィルタおよび整合用回路部品と、
前記セラミック多層基板に設けられた送信用電極および受信用電極と、
前記セラミック多層基板に設けられたアンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極と、を備えたことを特徴とする高周波モジュール。 - 前記アンテナスイッチ用ICは、前記送信用電極および受信用電極と、前記アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子とを備え、
前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFを同期させ、該少なくとも二つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、前記送信用電極および受信用電極を前記アンテナ用電極および外部接続用電極の少なくとも一つの電極に同時に接続させる構成を有していること、を特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。 - 前記アンテナスイッチ用ICは、前記送信用電極および受信用電極と、前記アンテナ用電極および外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極との間に接続された複数の主スイッチング素子と、
前記送信用電極と前記複数の主スイッチング素子との間に接続され、二つの送信信号伝送経路を切り替えるための送信側パス回路とを備え、
前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素子のON/OFFと、前記送信側パス回路の信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させていること、を特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。 - 前記アンテナスイッチ用ICが、前記送信用電極、前記アンテナ用電極および前記外部接続用電極のうち少なくともいずれか一つの電極と、前記複数の主スイッチング素子との間に、シャント接続された補助スイッチング素子を備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の高周波モジュール。
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