JP2005043336A - 荷重センサ内蔵車輪用軸受 - Google Patents

荷重センサ内蔵車輪用軸受 Download PDF

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Tomoumi Ishikawa
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Abstract

【課題】 車両にコンパクトに荷重センサを設置できて、車輪にかかる荷重を検出できる荷重センサ内蔵車輪用軸受を提供する。
【解決手段】 複列の転走面4が内周面に形成された外方部材1と、ハブ輪2Aおよびこのハブ輪2Aのインボード側端の外周に設けられた内輪2Bからなる内方部材2とを設ける。内方部材2は、外方部材1の転走面4と対向する複列の転走面5を、上記ハブ輪2Aおよび内輪2Bにそれぞれ有する。対向する転走面4,5間に複列の転動体3を介在させて、車体に対して車輪を回転自在に支持する。ハブ輪2Aの転走面5よりもインボード側の外径部に磁歪部からなる被検出部2bを形成する。非回転側部材である外輪側に、上記内方部材2に嵌合した軸に加わる力を検出するための、上記被検出部2bの磁歪変化を検出する力検出部22を少なくとも1箇所以上に設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車輪の軸受部分にかかる荷重を検出する荷重センサを内蔵した車輪用軸受に関する。
従来、自動車の安全走行のために、各車輪の回転速度を検出するセンサを車輪用軸受に設けたものがある。このような車輪用軸受において、温度センサ、振動センサ等のセンサを設置し、回転速度の他に、自動車の運行に役立つ他の状態を検出できるようにしたものも提案されている(例えば特許文献1)。
特開2002−340922号公報
従来の一般的な自動車の走行安全性確保対策は、各部の車輪の回転速度を検出することで行われているが、車輪の回転速度だけでは十分でなく、その他のセンサ信号を用いてさらに安全サイドの制御が可能なことが求められている。そこで車両走行時に各車輪に作用する荷重から姿勢制御を図ることも考えられる。例えばコーナリングにおいては外側車輪に大きな荷重がかかり、また左右傾斜面走行では片側車輪に、ブレーキングにおいて前輪にそれぞれ荷重が片寄るなど、各車輪にかかる荷重は均等ではない。また、積載荷重不均等の場合にも各車輪にかかる荷重は不均等になる。このため、車輪にかかる荷重を随時検出できれば、その検出結果に基づき、事前にサスペンション等を制御することで、車両走行時の姿勢制御(コーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等)を行うことが可能となる。
しかし、車輪に作用する荷重を検出するセンサの適切な設置場所がなく、荷重検出による姿勢制御の実現が難しい。
また、今後、ステアバイワイヤが導入されて、車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムになってくると、車軸軸方向の荷重を検出して運転者が握るハンドルに路面情報を伝達することが求められる。
この発明は、このような課題を解消し、車両にコンパクトに荷重センサを設置できて、車輪にかかる荷重を検出できる荷重センサ内蔵車輪用軸受を提供することを目的とする。
この発明の荷重センサ内蔵車輪用軸受は、複列の転走面が内周面に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体と、外方部材と内方部材の両端を密封する密封装置とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、上記外方部材と内方部材間の両側の密封装置により密封された空間に、磁歪変化を検出することで軸受に作用する荷重を検出する荷重センサを設けたことを特徴とする荷重センサ内蔵車輪用軸受。
この構成によると、外方部材と内方部材間の空間に、磁歪変化を検出することで軸受に作用する荷重を検出する荷重センサを設けたため、軸受外にセンサ設置空間を必要とせず、車両にコンパクトに荷重センサを設置することができ、車輪にかかる荷重を検出することができる。
この発明において、前記荷重センサは、内方部材に設けられた磁歪部からなる被検出部と、外方部材に設けられて前記被検出部の磁歪変化を検出する検出部とでなるものであっても良い。前記被検出部は、例えば、内方部材の複列の転走面の中間に位置させる。
この構成の場合、両列の転走面間の空間や部材内部を、被検出部や検出部の配置に有効に利用することができる。そのため荷重センサを軸受内によりコンパクトに設置できる。
この発明において、前記検出部は、コイルを巻いたものであっても良い。コイルは、例えば磁性体のヨークに巻く。この検出部のコイルは、軸方向に磁路を形成するようにヨークに巻かれたものであっても良い。
コイルを用いると、磁歪部からなる被検出部の磁歪変化を簡単な構成で検出することができる。また、内方部材に形成され被検出部と同軸状になるように巻いたコイルからなる検出部を設けることで、車軸の軸方向荷重を検出することも可能となる。
前記ヨークの被検出部に対向する面は、断面円弧状であっても良い。断面円弧状とすることで、被検出部とヨーク先端との隙間を、ヨーク先端面の全体で一定とでき、検出部の検出信号に、隙間のばらつきによる回転同期成分が乗ることが軽減される。
この発明において、前記被検出部は、円周方向に並ぶ複数の溝を有するものであっても良い。この溝は、例えば軸心方向に延びるものとする。
被検出部に溝の並びを設けると、軸方向荷重により発生する磁歪の方向を軸方向に集中させ、感度を高めることができる。特に、前記溝が軸心方向に延びるものであると、磁歪の方向を軸方向に集中させる効果が高く得られる。
前記溝は、軸心方向に対して傾斜して延びるものであっても良い。上記溝が傾斜していると、トルクの検出が可能になる。
上記各構成の溝を設ける場合、その溝の深さは0.1mm以上とすることが好ましい。上記溝の形成による感度良好化の作用の実効を得るには、溝の深さは0.1mm以上であることが好ましい。
上記溝を設けた場合、この溝を用いて回転信号を検出する回転検出部を設けても良い。 このように、荷重検出のための被検出部の溝を利用することで、エンコーダを別に設けることなく回転検出が行える。このため、荷重検出と回転検出との2種類の検出が行える高機能のものとしながら、車輪用軸受を小型化でき、また部品点数の削減、配線系の簡素化による組み立て性の向上、コスト低下が図れる。
この発明において、前記被検出部は、内方部材の表層に形成されたFe−Al合金の層であっても良い。Fe−Al合金部材によると、被検出部の磁歪特性を大きくでき、荷重センサの検出精度を高めることができる。また被検出部が内方部材の表層に形成された層であると、別部材の被検出部を取付ける必要がなくて、組み立て工程が簡略化される。
前記被検出部は、表面がFe−Al合金であるクラッド鋼をリング状にした部材とし、内方部材の外周に固着しても良い。固着によると、内方部材に被検出部となる合金層の拡散処理等による形成が不要で、内方部材の製造が簡単となる。
前記のように被検出部を内方部材の表層に形成された合金の層とする場合に、内方部材における被検出部の設けられた軸方向部分の剛性を、内方部材の他の軸方向部分よりも低下させても良い。この場合に、車輪用軸受として要求される剛性を保つ範囲で、剛性を低下させる。これにより被検出部の歪みが大きくなり、感度が向上する。
前記被検出部の設けられた軸方向部分の剛性を低下させる手段は、被検出部の裏側に位置する内方部材の内径面の一部を除肉した除肉部を設けたものであっても良く、また被検出部の設けられた軸方向部分の外径を、この軸方向部分の近傍部分よりも小径としたものであっても良い。いずれの場合も剛性低下のための加工が簡単に行える。
この発明において、被検出部の表面と、検出部のヨークにおける前記被検出部に対向する面のうち、少なくとも片方の面を、研削または切削による互いの同軸度または真円度を向上のための機械加工面としても良い。
検出部には、内方部材の回転による回転同期成分が出力に乗ることがあるが、上記のように同軸度または真円度の精度を向上させると、回転同期による出力への影響を最小限にすることが可能となる。
この発明において、上記検出部が2箇所以上にあり、各検出部の検出信号から力の大きさと方向を検出する手段を設けても良い。この場合も検出部がコイルであって良い。複数箇所に検出部を設置した場合は、それらの検出値の違いから、荷重の大きさだけでなく、荷重方向、例えば曲げ方向などを検出できる。
検出部を2箇所以上設ける場合に、検出部が鉛直方向に離間して2箇所以上あり、これら各検出部の検出信号から曲げモーメントによる力と軸方向力を分離して検出する手段を設けても良い。
鉛直方向に離間して2箇所以上に検出部を設けた場合、次のような検出が行える。車輪に曲げモーメントが加わると、内方部材の上部に設けられた被検出部には引張力または圧縮力が働き、他方、内方部材の下部に形成された被検出部は、上部とは逆の圧縮力または引張力が働く。内方部材の上下にある検出コイル等からなる検出部の磁気抵抗は、引張、圧縮の大きさにより変化し、その変化は車輪にかかる荷重の変化を反映することになる。ここで、上下2つの検出部の磁気抵抗差を取れば、車輪に加わる曲げ荷重およびその方向を検出することができる。
また、内方部材の水平方向に検出コイル等の検出部を追加すれば、車輪に加わる水平方向の曲げ荷重およびその方向を検出することが可能となる。上記各検出コイル等からなる検出部の磁気抵抗を加算すれば、車軸方向にかかる荷重も検出することが可能になる。このように、車輪にかかる曲げモーメントによる力と軸方向力を精度良く検出することができる。
この発明において、被検出部の磁歪変化を検出してトルクを検出するトルク検出手段を設けても良い。トルクを検出できれば、車軸に加わる進行方向荷重に換算も可能である。
前記トルク検出手段は、被検出部を励磁するコ字型の励磁用ヘッドと、この被検出部を磁歪変化を検出するコ字型の検出ヘッドとを直交して配置したものであっても良い。
励磁用ヘッドは交流磁界を発生する。検出ヘッドは、トルクが軸表面に加わった時に交流磁化成分の変化を検出する。交流磁化成分は45度方向のせん断応力の大きさ、向きによって大きさが変わるため、トルクの検出が可能となる。
前記トルク検出手段は、この他に、被検出部に円周方向に並んで形成されて軸心方向に対して傾斜して延びる溝を検出することでトルクを検出するものであっても良い。
この発明において、前記検出部が、磁性体のヨークにコイルを巻いたものであり、被検出部に対向する外方部材側に被検出部とは一定の隙間を持った状態で検出部のコイルを被検出部と同軸状に配置し、被検出部の軸方向荷重によって生じる磁歪変化を、被検出部全周に渡って前記コイルで検出するものとしても良い。
この発明において、検出部の検出信号から水平方向の曲げモーメントを検出する手段を設け、水平方向の曲げモーメントと車軸軸受の支点中心位置から、車輪用軸受に加わる進行方向荷重を検出する手段を設けても良い。
この発明において、前記荷重センサから得られる荷重信号の内、ピーク値のみを荷重信号として信号処理する手段を設けても良い。
荷重センサの出力における回転同期成分は、内方部材が1回転するごとに、1周期、あるいはそれ以上のセンサ出力変動をもたらす。内方部材は車輪と同じ速度で回っており、同期成分の周波数は低速時の数Hzから高速時の数十Hz程度まで車速に応じて変化する。この周波数は低いため、センサ信号をローパスフィルタに通しても変動を除去することは難しい。そこで、センサ出力信号のピーク値を検出してその値を荷重信号とすれば、同期成分を完全に除去できる。
この発明において、停車中、または直進走行中の荷重センサの出力を0として荷重センサ出力のオフセットをキャンセルする手段を設けても良い。
コイルを検出部として使用した場合、使用温度環境などにより出力が直流的にオフセットする場合がある。この場合の一つの対応として、停車中、あるいは車軸への荷重負荷が少ない直進走行時などのセンサ出力をゼロとして随時オフセットをキャンセルすれば、精度の良い荷重検出が簡単に行える。
この発明において、検出部内に信号取り出し用の電極を設け、外方部材に検出部を固着した状態で、外方部材の外側から検出部の電極に接触または嵌合させる端子を設けても良い。これより組み立て性が優れたものとなる。
この場合に、外方部材外側から挿入する端子をコネクタの筐体と一体にし、コネクタ筐体と外方部材との間に防水用のゴムブッシュを挿入しても良い。これにより簡単に防水処理が行え、信頼性が向上する。
この発明において、検出部が複数に分割されたものであって、それぞれの検出部分割体を外方部材の外側から挿入固定しても良い。この場合も組み立てが簡単となる。
この発明において、検出部から得られる荷重信号を車体の姿勢制御に利用する手段を設けても良い。検出部から得られる荷重信号は、車体の姿勢変化を的確に反映する信号であるため、この荷重信号を用いることで、車体の姿勢制御が制度良く行える。
この発明において、荷重センサの出力する荷重信号の周波数により路面状態を検出する手段を設けても良い。荷重センサ信号の処理として、荷重信号の周波数、あるいは信号振幅等により路面状態を検出することが可能である。この信号を元にしてステアバイワイヤシステムにおけるリアクションコントロールにも利用することができる。
この発明において、上記検出部の他に、回転センサおよび温度センサのうちの両方またはいずれか片方のセンサを設けても良い。
この場合、軸に作用する荷重だけでなく、回転速度や温度を車輪用軸受から検出することができ、より高度な車両姿勢制御、あるいは異常警報の発信等が行える。これらの複数の検出機能が一つの軸受内に備えられるため、複数種類のセンサを設置するにつき、場所をとらず、また設置作業も容易になる。
この発明において、前記荷重センサに給電する手段と、荷重センサの検出信号を送信する手段のうち、少なくとも片方をワイヤレスで行うものとしても良い。例えば、上記検出部で検出した力信号をワイヤレスで伝送する送信手段を設け、またはワイヤレス給電のための受信部を内蔵車輪用軸受に設ける。ワイヤレス給電には例えば電磁波を用いる。
ワイヤレスで給電や検出信号の送信を行うようにすると、車輪用軸受と車体側のバッテリや制御装置との間の配線を省略でき、配線系が簡素になる。
この発明において、上記内方部材が、ハブ輪およびこのハブ輪のインボード側端の外周に設けられた内輪からなり、上記荷重センサが、上記ハブ輪の転走面よりもインボード側の外径部に設けられた磁歪部からなる被検出部と、上記外方部材に設けられて上記被検出部の磁歪変化を検出する少なくとも1箇所以上の検出部とでなるものとしても良い。
この構成の場合、内方部材に嵌合した軸に加わる荷重の変化に応じて、被検出部となる被検出部の磁歪性が変化し、その磁歪変化を検出部が検出することによって、車輪にかかる荷重が検出される。被検出部は、ハブ輪の転走面よりもインボード側の外径部に形成し、この被検出部と対向して軸受内に検出部を設ければ良いため、軸受外にセンサ設置空間を必要とせず、車両にコンパクトに荷重センサを設置することができる。
この構成の場合に、上記ハブ輪に、上記内輪が嵌合する円筒面状の嵌合面を、転走面よりも小径に形成し、この嵌合面を上記内輪が嵌合する軸方向範囲よりもアウトボード側に延ばし、ハブ輪のこのアウトボード側に延ばした嵌合面の部分に、被検出部となるリング状の磁歪材を固着しても良い。
このように独立した部材の磁歪材を設ける場合、ハブ輪や内輪に被検出部を直接形成しなくて良いので、ハブ輪や内輪の加工が容易になる。また、上記磁歪材は、ハブ輪に設ける内輪の嵌合面を軸方向に延ばし、その延ばした部分に嵌合させるので、磁歪材の組み込みが容易であり、またハブ輪に磁歪材の取付けのための特殊な加工を施す必要がなく、ハブ輪の加工が簡単である。
この発明において、上記内方部材が、ハブ輪およびこのハブ輪のインボード側端の外周に設けられた内輪からなるものとし、上記内輪の外径部における転走面よりもアウトボード側に配置された被検出部からなる被検出部と、上記外方部材に配置されて上記被検出部の磁歪変化を検出する少なくとも1箇所以上の検出部とでなる荷重センサを設けたものとしても良い。
この構成によると、内輪に被検出部を設ける場合に、被検出部を形成する処理において、内輪はハブ輪と比べて小さいので、処理工程を簡単にすることができる。なお、外方部材と内方部材の両端を密封する密封装置を備える場合に、上記被検出部は、上記密封装置で両側の密封装置で密封された空間に配置しても、またこの密封空間の外部に配置しても良い。
この発明の荷重センサ内蔵車輪用軸受は、複列の転走面が内周面に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体と、外方部材と内方部材の両端を密封する密封装置とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、上記外方部材と内方部材間の両側の密封装置により密封された空間に、磁歪変化を検出することで軸受に作用する荷重を検出する荷重センサを設けたため、車両にコンパクトに荷重センサを設置できて、車輪にかかる荷重を検出することができる。上記荷重センサを構成する検出部を複数設ける場合は、車輪にかかる曲げ方向や、軸方向荷重を検出することもできる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図8と共に説明する。この実施形態は第3世代の内輪回転タイプで、かつ駆動輪支持用の車輪用軸受に適用した例である。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と言い、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。図1では、左側がアウトボード側、右側がインボード側となる。
図2において、この車輪用軸受は、内周に複列の転走面4を有する外方部材1と、これら転走面4にそれぞれ対向する転走面5を有する内方部材2と、これら複列の転走面4,5間に介在させた複列の転動体3とを備える。この車輪用軸受は、複列のアンギュラ玉軸受とされていて、上記各転走面4,5は断面円弧状であり、各転走面4,5は接触角が背面合わせとなるように形成されている。転動体3はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。
外方部材1は、固定側の部材となるものであって、図1のようにナックル14に固定するための車体取付フランジ1aを外周に有し、全体が一体の部材とされている。車体取付フランジ1aは、車体(図示せず)に設置されたナックル14に周方向複数箇所のボルト19で締結される。車輪取付フランジ1aのボルト挿入孔21はねじ加工されており、上記ボルト19は、ナックル14に設けられた貫通孔を貫通し、ボルト挿入孔21に先端の雄ねじ部分が螺合する。ボルト挿入孔21をねじ孔とする代わりに、単にボルト19が挿通される孔とし、ナット(図示せず)でボルト19を締め付けるようにしても良い。
内方部材2は、回転側の部材となるものであって、車輪取付フランジ2aを有するハブ輪2Aと、このハブ輪2Aのインボード側の端部外径に嵌合した別体の内輪2Bとからなり、ハブ輪2Aには等速ジョイント15の外輪15aが連結されている。ハブ輪2Aおよび内輪2Bに、各列の転走面5がそれぞれ形成される。ハブ輪2Aの内径面には、等速ジョイント15の外輪15aに一体に形成された軸部16が挿通され、軸部16にナットをねじ込むことで、外輪15aがハブ輪2Aに連結される。ハブ輪2Aの内径面はスプライン溝が形成されており、軸部16とはスプライン嵌合する。車輪取付フランジ2aは内方部材2のアウトボード側端部に位置しており、図1のように、車輪取付フランジ2aにブレーキロータ17を介して車輪18がボルト20で取付けられている。内輪2Bは、ハブ輪2Aのインボード側端部に設けられた加締部でハブ輪2Aに軸方向に締め付け固定される。内外の部材2,1間に形成される環状空間のアウトボード側およびインボード側の各開口端部は、それぞれ密封装置である接触式のシール7,8(図2)で密封されている。
図2に示すように、車輪用軸受の複列の転走面4,5間の軸受空間には、荷重センサ9が配置されている。この荷重センサ9は、被検出部2bと、被検出部2bの磁歪変化を検出する検出部22とからなる。被検出部2bは、内方部材2に形成される2列の転走面5,5に挟まれた表層部、つまりハブ輪2Aの転走面5よりもインボード側の外径部に、磁歪特性を付与するための処理により形成される磁歪部からなる。ハブ輪2Aの材料としては炭素鋼などの構造用鋼が一般的に用いられるが、ここでは磁歪特性を大きくするために、ハブ輪2Aの表層にAlを拡散してFe−Al合金が形成してある。このようにハブ輪2Aの一部表層のみをFe−Al合金層化することで被検出部2bを形成することも可能であるが、ハブ輪2Aの全表面をFe−Al合金層とした後で、不用な部分を削る方法で形成しても良い。
Alを金属表層に拡散させる方法として、ハブ輪2AとAl粉末を入れた密閉容器を900℃前後に加熱することが行われる。Al拡散深さは処理方法、時間によって変えることもできるが、数十μmから100μm程度の範囲で処理される。
Al拡散処理は、ハブ輪2Aの母材である構造用鋼に、次第に濃度が濃くなるように傾斜的にAlを拡散分布させて行う。これによりハブ輪2Aの機械的強度を低下させることなく、磁歪特性の高い磁歪拡散層のFe−Al合金を得ることができる。Alを傾斜的な濃度となるように表面から分布させるために、Alを高温雰囲気下で表面から拡散させることにより、ハブ輪2Aの母材である鋼材に、表面から中心方向へ緩やかなカーブの濃度曲線を描きながら、次第にAlの濃度が薄くなる層を形成することが可能である。この傾斜的濃度の拡散層は、肉盛溶射の場合のようなポアのない均一な合金層に形成され、疲労による早期亀裂の発生が大幅に抑制される。また、熱処理時の割れも発生しない。
また、Fe−Al合金のバルク材から作成された磁歪材であれば、脆いために加工性が低下するが、上記の拡散処理によると、ハブ輪2Aの機械加工終了後にAlの拡散処理を行うことにより、通常の鋼材と同じ加工性を有し、生産性が著しく向上する。そのため低コストにできる。
Fe−Al合金とされたハブ輪2Aの表層(被検出部)2bを含めて転走面5を含む範囲は、焼入れ処理を施し、さらにその後、Fe−Al合金部(被検出部)2bの表面をショットピーニングすることにより、残留応力を高めるようにしても良い。
また、Al拡散層である上記被検出部2bは、図3に示すように、Al拡散層と、非拡散層との境界に周方向溝2cを設けても良い。図4(A),(B)は、上記被検出部2bの各例を、図3のIV−IV矢視断面図として示したものである。すなわち、上記被検出部2bは、図4(A)のようにハブ輪2Aの円筒面上にAlを拡散したものでも良いが、図4(B)のようにハブ輪2Aの表層に予め軸心方向に延びる軸方向溝2dを円周方向の複数箇所に設けた後で、Al拡散処理することにより被検出部2bを形成しても良い。図4(B)のように軸方向溝2dを設けた場合には、軸方向荷重により発生する磁歪の方向を軸方向に集中させ、感度を高めることができる。軸方向溝2dは切削による方法で行っても良いし、軸方向のローレット加工でも良い。その溝深さは0.1mmから0.5mm程度にすることが好ましい。
次に上記検出部22の構造を、図5を参照して以下に説明する。検出部22は、図5(A)のように、鉛直方向(軸心に対して垂直方向)に離れて上下に2つ設けられ、それぞれコイル巻線24a,24bにより構成される。これらのコイル巻線24a,24bは、それぞれハブ輪2Aの表面に設けた磁歪部からなる被検出部2bの上部と下部に対向配置され、被検出部2bの磁歪変化を検出する。ここで、車輪18を倒すような垂直方向の曲げモーメント荷重が内方部材2に加わると、ハブ輪2Aの上部に形成された被検出部2bには引張力(または圧縮力)が働き、他方、ハブ輪2Aの下部に形成された被検出部2Bには圧縮力(または引張力)が働く。ハブ輪2Aの上下にあるコイル巻線24a,24bの磁気抵抗は、引張、圧縮の力の大きさにより変化し、その変化は車輪18にかかる曲げモーメント荷重の変化を反映することになる。ここで、上下2つのコイル巻線24a,24bの磁気抵抗差を算出すれば、ハブ輪2Aにかかる垂直方向の曲げ荷重を検出できる。また、その2つのコイル巻線24a,24bの磁気抵抗の和を算出すれば、ハブ輪2Aの軸方向荷重を検出できる。
図5(B)は、検出部22の他の構成例を示す。この構成例では、図5(A)の構成例において、さらに被検出部2bの左右に2つの検出部22を対向配置状態に追加したものである。左右の検出部22は、それぞれコイル巻線24c,24dからなる。この構成例の検出部22によると、上下2つのコイル巻線24a,24bで垂直方向の曲げ荷重を検出できるだけでなく、左右2つのコイル巻線24c,24dで水平方向の曲げ荷重を検出できる。このように、上下左右の4つのコイル巻線24a〜24dを配置した検出部22では、ハブ輪2Aにかかる軸方向荷重を、これら4つのコイル巻線24a〜24dから検出される磁気抵抗の変化の和として算出することになる。
図6(A)は図5(B)に示した構成例の検出部22の具体的な構造を示す。この検出部22は、ハブ輪2Aの外周側に、ハブ輪2Aと同心状に配置される樹脂製のボビン25を有し、このボビン25の外径面の上下左右の各位置から外径方向に突出する各突起部25aに、上記した各コイル巻線24a〜24dがそれぞれ巻回されている。コイル巻線24a〜24dを巻回したボビン25は、その外周から両側部にわたって、図6(B)に断面図で示すように磁性材からなるリング状のヨーク26で覆われ、そのヨーク26の内部にはモールド樹脂が充填される。ヨーク26は、断面L字状とされた左右一対のヨーク片26A,26Bからなり、これら両ヨーク片26A,26Bで左右から上記ボビン25を挟み込むことにより、ボビン25がヨーク26で覆われる。この検出部22は、外方部材1の2つの転走面4の間で、かつ、ハブ輪2Aの表面に形成した被検出部2bに対向する位置に圧入固定される。このとき、ヨーク26の内径部とハブ輪2Aの被検出部2bとの間には、一定の隙間が確保される。外方部材1の内径側に配置される検出部22の出力は、ケーブル35により外方部材1の外径側に導出される。
図7は検出部22の検出信号を処理する処理回路の一例を示す。この処理回路12は、上下2つのコイル巻線24a,24bを持つ図5(A)の構成例の検出部22に対応させたものであって、垂直方向の曲げ荷重および軸方向荷重を検出する。
この処理回路12は、コイル巻線24aと抵抗R1とからなる第1の直列回路部32と、コイル巻線24bと抵抗R2とからなる第2の直列回路部33とを並列に接続したものからなり、第1の直列回路部32とこれに並列に接続される第2の直列回路部33とに、発信器27から数十kHzの交流電圧が印加される。第1のコイル巻線24aにかかる分割電圧は、整流器28およびローパスフィルタ29で直流電圧に変換されて差動増幅器30の第1入力端子に入力される。また、第2のコイル巻線24bにかかる分割電圧も、整流器28およびローパスフィルタ29で直流電圧に変換されて、差動増幅器30の第2入力端子に入力される。差動増幅器30はこれら2入力の差分を出力する。この出力は、荷重の傾き成分つまり、ハブ輪2Aにかかる垂直方向の曲げ荷重(曲げ方向)を検出したものとなる。さらに上記2つの入力は、抵抗R5,R6を介して加算器31に入力されて加算される。加算器31による和出力は荷重の大きさ、つまりハブ輪2Aの軸方向にかかる荷重を検出したことになる。加算情報を追加することで、曲げ方向を含む曲げ荷重の大きさと、軸方向に働く荷重を精度良く検出することができる。
これらの出力は、車輪用軸受から離れた車体の一部に設けた回路基板上で処理しても良いし、ナックル14に固定される車体取付フランジ1aに回路基板を固定し、この回路基板で処理しても良い。また、車体取付フランジ1aに回路基板を固定した場合、そこで処理された荷重情報は、送信手段34(図1)によって車体側の受信手段にワイヤレスで送信することも可能である。この場合、回路基板への電力供給もワイヤレスで行われる。
図8は検出部22の検出信号を処理する処理回路の他の例を示す。この処理回路12Aは、上下左右4つのコイル巻線24a〜24dを持つ図5(B)の構成例の検出部22に対応させたものであって、垂直方向と水平方向の曲げ荷重、及び軸方向荷重を検出する。
この処理回路12Aによる水平方向の曲げ荷重の検出方法は図7の場合と同様である。また、軸方向荷重を得るために、これら4つのコイル巻線24a〜24dから得られるローパスフィルタ29の後の信号を、抵抗R5〜R8を介して加算器31の入力端子に入力すれば、ハブ輪2Aの軸方向にかかる荷重を検出したことになる。この場合にも、加算情報を追加することで、曲げ方向を含む曲げ荷重の大きさと、軸方向に働く荷重を検出することができる。
このように、この実施形態の車輪用軸受では、複列の転走面4,5に挟まれる空間に荷重センサ9を配置したので、車両にコンパクトに荷重センサ9を設置でき、ハブ輪2Aに曲げ荷重、または圧縮力や引張力として荷重が作用したとき、荷重センサ9の出力が変化することから、車輪18にかかる荷重の変化を検出できる。したがって、この荷重センサ9の出力変化を情報として取込み、事前にサスペンション等を制御することにより、車両走行時の姿勢制御、例えばコーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み現象防止、左右傾斜走行時の片寄り防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等の制御を行うことができる。
また、上記荷重センサ9は、荷重により電気的特性の変化する荷重感知体として、磁歪効果の大きなFe−Al合金処理を施して用いているので、ハブ輪2Aに作用する荷重検出が容易に、かつ、感度良く行えると共に、荷重検出信号の処理回路12,12Aも、図7、図8のように簡単に構成できる。
さらに、磁歪効果の大きなFe−Al合金は硬くて脆いが、構造用鋼の表面の一部にAlを拡散処理して、Fe−Alを成形したので、機械的強度は構造用鋼と同等であり、強度的劣化はない。
また、この実施形態では、荷重センサ9の荷重検出信号をワイヤ35(図2)を介して送信するようにしているが、送信手段34(図1,図2に鎖線で示す)によりワイヤレスで送信するようにしても良い。この場合には、荷重検出信号を取込む車体側の制御装置と荷重センサ9との間の配線を省略でき、荷重センサ9の設置をよりコンパクトに行うことができる。
図9は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態の車輪用軸受では、図1〜図8に示した第1の実施形態において、磁歪部からなる被検出部2bをハブ輪2Aの表面に設けた構成に代えて、磁歪部からなる被検出部2bを内輪2Bの外径部における転走面5よりもアウトボード側に設けたものである。その他の構成は第1の実施形態の場合と同様である。
この実施形態の場合、内輪2Bに被検出部2bを形成するAl拡散処理において、内輪2Bはハブ輪2Aと比べて小さいので、処理工程が簡単になる。
図10は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態の車輪用軸受では、図1〜図8に示した第1の実施形態において、ハブ輪2Aに、内輪2Bが嵌合する円筒面状の嵌合面2eを、転走面5よりも小径に形成し、この嵌合面2eを内輪2Bが嵌合する軸方向範囲よりもアウトボード側に延ばし、ハブ輪2Bのこのアウトボード側に延ばした嵌合面2eの部分に、リング状の磁歪材23を圧入したものである。リング状の磁歪材23は、その表層にAl拡散層を形成してなる被検出部2bを有する。この磁歪材23は、ハブ輪2Aとの接触面をレーザ溶接することによりハブ輪2Bに固定しても良い。
この実施形態の場合、ハブ輪2Aや内輪2Bに被検出部2bを直接形成しなくて良いので、ハブ輪2Aや内輪2Bの加工が容易になる。
なお、図9,10の実施形態において、Al拡散層からなる被検出部2bには、図3に示したような円周方向溝2cや、図4(B)に示したような軸方向溝2dを形成しても良い。
図11は、図5に示した検出部22の変形例である。この検出部43は、磁路を軸方向に沿って形成するようにコの字型のヨーク40を配置する。ヨーク先端40aは、ハブ輪2Aの表面に形成された磁歪部からなる被検出部2bの外周面に周方向に沿って対向するように円弧状を成しており、被検出部2bとヨーク先端40aとは一定の隙間を保っている。図11(A)のYY断面に相当する2種類のコイル巻線仕様例を、図11(B),(C)にそれぞれ示す。図11(B)の例では、ヨーク40の被検出部2bに接しない面40bにコイル巻線41が巻回される。また、図11(C)に示す例では、被検出部2bに接するヨーク先端40aを含む面にコイル巻線41を設けている。
これら図11(B),(C)の各例では、コイル巻線41を施したヨーク40を、同図(A)のように上下左右の4箇所に同様に配置する。これら各コイル巻線41を施したヨーク40は、図12に示す検出部43として成形する。この検出部43において、ヨーク40は、円環状部材であって断面L字状とされた左右一対の金属ケース42a、42bで挟持され、その後で樹脂等によって固着位置決めされている。この検出部43は、外方部材1の内径面に圧入などによって固着される。金属ケース42a、42bの材質としては非磁性が好ましい。
このようなヨーク形状にしてコイル巻線41に交流電流を流すと、被検出部2bには軸方向に沿った磁路が形成されるため、ハブ輪2Aに曲げモーメントが加わって被検出部2bの軸方向に生じる歪を感度良く検出できる。この例においても信号の処理回路は図7,図8と共に前述した各例のものが使用できる。なお、磁歪部からなる被検出部2bの表面に軸方向に延びる軸方向溝が無い例で説明したが、図11,図12の例においても、被検出部2bの表面の軸方向溝があっても良く、ある方が感度は高くなる。
図13は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態において、特に説明する事項の他は、図1ないし図8と共に説明した第1の実施形態と同様である。
磁歪特性に優れた材料としてFe−Al合金のバルクが知られているが、脆いことが難点である。この課題を解決する手段として、図13(A)の例では、磁歪部からなる被検出部2bを構成する手段として、Fe−Alのクラッド鋼からなるリング状の磁歪部材44をハブ輪2Aの嵌合面2fの部分に圧入している。Fe−Alクラッド鋼は、アルミニウムを5質量%以上で17質量%以下含み、かつ残部に鉄および不可避不純物を有する合金層を、鋼製部材の表面に熱間塑性加工により一体に形成した磁歪材である。リング状の磁歪部材44は、図13(B)に示すように、その内径部を炭素鋼からなる母材44b、たとえばS45Cとし、その外径部に13質量%のアルミニウムを含む合金層からなる磁歪材部分44aを形成したものを、リング状に加工し、全体を焼入れ後、必要な個所に研削加工を行ってからハブ輪2Aの嵌合面2fに圧入される。圧入後、被検出部2bとなるリング状磁歪部材44とハブ輪2Aとの境界部をレーザ溶接して一体化しても良いが、溶接に際しては、ハブ輪2Aとリング状磁歪部材44の母材44bとを溶接するようにしても良い。溶接以外の方法としては、拡散接合等が利用できる。
図13(C)のように、被検出部2bとなるリング状磁歪部材44は、磁歪材部分44aの表面に、軸方向溝44dがあっても、また、合金層表面をショットピーニングして残留応力を高めるようにしても良い。
Fe−Alクラッド鋼はFe−Alバルクに比べて強度的にも強く、炭素鋼からなる母材44bとの接合強度も強いため、荷重検出のための被検出部2bとして使用することができ、また、磁歪特性に優れているため感度の向上が期待できる。なお、上記のようなクラッド鋼の内、母材部分がないFe−Al合金層だけからなるリング状の磁歪材44をハブ輪2Aに固着し、被検出部2bとしても構わない。
図13(A)に示すように、被検出部2bとなる磁歪材部分44aに対向する形で、コイルからなる検出部43が配置される。検出部43は、例えば図11,図12に示した例のものであっても、図5,図6のものであってもよい。この場合に、コイル巻線41がそれぞれ180度対向して配置したもの同士の磁気抵抗差を検出すれば、それぞれの曲げモーメントを検出することができるが、ハブ輪2Aの回転に伴う回転同期成分が出力に乗ることがある。図14に回転同期成分が同乗した場合の出力例を示す。これは、図13のハブ輪2Aの磁歪部からなる被検出部2bの真円度、被検出部2bに対向するヨーク先端40aの真円度、被検出部2bとヨーク先端40aとの同軸度の精度が影響を与え、被検出部2bとヨーク先端40aの隙間が安定しないことが原因となる。これらを解決するため、被検出部2bの表面を研削し、あるいはヨーク40を外方部材1の内径側に圧入した後、ヨーク先端40aの内径部を研削するなどして精度を高めれば、回転同期による出力への影響を最小限にすることが可能となる。ここでは図13(A)の図を元にして説明しているが、図13以前に示した各実施形態についても適用可能である。
回転同期成分の除去をするため、検出部43のヨーク40やそれに対向する被検出部2bの研削を行う例を上で述べたが、回路上の処理で補正することも可能である。図14を用いてその補正手段を説明する。回転同期成分はハブ輪2Aが1回転するごとに1周期、あるいはそれ以上のセンサ出力変動をもたらす。ハブ輪2Aは車輪と同じ速度で回っており、同期成分の周波数は低速時の数Hzから高速時の数十Hz程度まで車速に応じて変化する。この周波数は低いため、センサ信号をローパスフィルタに通しても変動を除去することは難しい。そこで、センサ出力信号のピーク値を検出してその値を荷重信号とすれば、同期成分を完全に除去できる。ピーク値を検出する手段としては、検出部43の後段に設けたピーク検出部45を用いて荷重信号の補正処理を行うものが採用できる。ピーク検出部45の内部では、センサ信号をA/D変換してCPUに取り込み、データ処理によってピーク値を検出する回路が内蔵されている。あるいは、アナログ回路でピーク値を1同期成分ごとに検出する構成であっても実現は可能である。
また、コイルを検出部43として使用した場合、使用温度環境などにより出力が直流的にオフセットする場合がある。2つのコイル出力の差を取る、あるいは温度センサからの情報を元に補正する手段を前にも述べたが、それ以外の方法として、オフセットキャンセル手段71(図14)を設け、この手段71により、停車中、または車軸への荷重負荷が少ない直進走行時などのセンサ出力をゼロとして随時オフセットをキャンセルするようにしても良い。
図15は、図13の実施形態において、被検出部2bを利用して回転検出を行う機能を追加した例を示す。車輪用軸受には回転検出を行う機能を付加するのが一般的になってきており、回転信号はABS(アンチロックブレーキシステム)等の走行安全性を向上させる制御に用いられている。同図の例は、この回転検出機能を、磁気エンコーダ等の部品を追加することなく実現するものである。ここでは、荷重を検出するために設けた被検出部2bの磁歪部表面に形成した軸方向溝44dの凹凸をエンコーダとして用いている。被検出部2bの円周上に複数配置された荷重センサ用のヨーク40と同じ周方向の隙間に、被検出部2bとは一定の隙間を持って、検出部43内に回転検出部46を埋設する。回転検出部46は、図16に示すようにフェライトからなるヨーク47とその内側にリング状に巻いたコイル48とからなる。この回転検出部46はギャップセンサとして機能し、ハブ輪2Aが回転することで、被検出部2bの表面上にある軸方向溝44dの有無を検出することが可能となる。
図17は回転検出をするための回路例である。この回路は、数十KHzでコイル48を励磁して、コイル48とコンデンサ49との共振回路を構成している。ハブ輪2Aの回転に伴って、軸方向溝44dの有無により回路上のA点では信号振幅が変化し、その後、整流、平滑処理すれば、矩形の回転信号を得る(回路上のB点)。同図中に各点A,Bの信号波形を併記する。
なお、回転検出するためのセンサとしてはこれに限定されるものではなく、これ以外にホールセンサと磁石を用いたギヤートゥースセンサなどが利用可能である。このように1つの被検出部2bから2種類の信号を検出できれば車軸用軸受の小型化に貢献できる。また、配線で信号を引き出す場合に、1ヶ所に集約できるため組立時のコネクタ接続を減らすことも可能となる。
また、回転検出部46の埋設個数は1個に限定されるものではなく、回転出力位相差を90度として2個埋設しても構わない。このように90度位相差の回転信号が検出できれば、自動車の進行方向が分かるため、坂道などでの後退を検出することが可能となり、ヒルホールドなどにも制御範囲が広がる。この例では図15に示すFe−Alからなるリング状磁歪部材44をハブ輪2Aに固着した実施形態で説明してきたが、磁歪層からなる被検出部2bをハブ輪2Aに直接に形成し、その表面に軸方向溝を加工したものであっても良い。
図18,図19は、この発明のさらに他の実施形態を示す。上記の各説明では、荷重検出として曲げモーメントを主に検出する方法を取り上げ、軸方向荷重の検出が必要な場合には複数の検出部からの出力値を元に算出する例を述べたが、図18,図19の各例は、軸に作用する荷重を直接に検出する構成のものである。なお、これら図18,図19では外方部材1および内方部材2を模式化して示している。
図18の例では、磁歪部からなる被検出部2bには周方向に渡って複数の軸方向に延びた軸方向溝2dが等間隔で形成され、その深さは0.5mm程度ある。
検出部53は、被検出部2bに対向する外方部材1の内径側に被検出部2bとは一定の隙間を保った状態で固着される。コイル50は樹脂からなるボビン51に被検出部2bとは同軸状になるように巻回される。そのボビン51は、磁性材からなるヨーク52で保持され、外方部材1の内径側に圧入固着される。なお、最終的にコイル50は樹脂モールド等によって固着しても良い。
同図の例では、軸方向荷重によって軸方向溝2dに生じる軸方向の磁歪変化を磁歪層全周に渡ってコイル50で検出する。
図19は、前述の軸方向溝2dを軸に対して45度傾斜した溝2eとしたものであり、検出部53の構造は図18の例と同じである。この構造はトルクセンサとして働き、被検出部2bにトルクが加われば、45度方向のせん断応力により透磁率が微小に変化し、検出部53のコイル50を用いてインピーダンス変化として捉えられる。この出力がトルク値となる。ハブ輪2Aには図示しないタイヤが固定されており、ブレーキ時やスリップ時などの走行状況に応じたトルクを検出することが可能となる。
図20は、図18,図19に示す軸方向荷重やトルクを検出する場合の処理回路12の構成例である。コイル50が1個のため、コイル50に相当する部分を抵抗R3に置き換えて差動を取る方式である。
なお、図19に示す実施例の場合、図示はしないが、軸に対して±45度方向の溝をハの字になるように形成し、それぞれの溝ごとにコイルを対向して配置しても構わない。
図27はトルク検出手段のその他の変形例である。ハブ輪2A上に形成された磁歪層からなる被検出部2bの表面には、コの字型の励磁用ヘッド60とコの字型の検出ヘッド64とを各々直交配置し、それらのヘッド60,64と被検出部2bとは非接触で一定の隙間を保った構成をなす。なお、この例の場合には被検出部2bの表面には溝は成形されていない。励磁用ヘッド60は、コの字型をしたヨーク61とそれに多回巻きされた励磁用のコイル62からなり、コイル62は外付けの励磁用電源63によって交流磁界を発生する。検出ヘッド64は、コの字型のヨーク65に検出用のコイル66が多回巻きされており、トルクが軸表面に加わった時に交流磁化成分の変化を検出する。交流磁化成分は45度方向のせん断応力σの大きさ、向き、によって大きさが変わるため、同図の構成によりトルクの検出が可能となる。
図19、あるいは図27に示した方式でトルクを検出すると、ここで得られたトルクTとタイヤ半径Rから、進行方向の荷重Fを検出できる。すなわち、F=T/Rである。
図21は、車体上部からタイヤ102と車軸用軸受101の構成を見た図である。水平方向の曲げモーメントMから進行方向のタイヤ支点Oに加わる荷重Fを算出する場合、車軸用軸受101の支点Pと荷重Fの支点Oまでの距離Yから計算(F=M/Y)できる。同図の進行方向荷重検出手段73は、このような進行方向の荷重Fの演算を行う手段である。なお、水平方向の曲げモーメントMが小さい場合には、トルクを検出して進行方向荷重Fを算出する方式の方が感度的に大きい出力が得られる。進行方向荷重検出手段73は上記のトルク検出により進行方向荷重Fを算出するものとしても良い。進行方向荷重検出手段73は、例えば自動車のコンピュータ等からなる電気制御ユニット(ECU)に設けられる。
なお、図18,図19に示した荷重センサおよびトルクセンサとしての2つの検出機能を、図22に示すように1つの車輪用軸受に組み込んでも構わない。また、図22に示すトルクセンサの部分を図27に示す構成にしても構わない。さらに、磁歪部である被検出部2bは、ハブ輪2Aと一体に成形しても良いし、これとは別体の磁歪材料、たとえばクラッド鋼やAl拡散鋼材をリング状に加工したものをハブ輪2Aに固着結合しても良い。このようにすることで、車輪用軸受に加わる軸方向荷重とトルクまたは進行方向荷重が検出可能となり、自動車の走行安定性制御や、ステアバイワイヤ時のリアクションコントロールにこれらの信号を用いることができる。
図23(A),(B)は、被検出部2bとしてAl拡散法を用いた場合の、荷重検出感度を高めた各実施形態をそれぞれ示す。これらの実施形態は、いずれも、車軸用軸受として要求される剛性を保つ範囲で、被検出部2bのある軸方向部分の剛性を他の部分よりも低下させることで感度を向上させたものである。
図23(A)の例では、ハブ輪2Aにおける検出部2bの内径側に相当する部分を除肉して除肉部2gとしている。また、図23(B)の例では、被検出部2bの外径寸法を、段差2hをもって小径化している。このように剛性を低下させることで、磁歪部である被検出部2bに加わる応力が増すため、磁歪効果が高まり、結果として出力ゲインが向上する。
図23(A),(B)の実施形態におけるその他の構成,効果は、図1ないし図8に示した第1の実施形態と同様である。
図24(A),(B)は、検出部53から配線を取り出す構成の各具体例をそれぞれ示す。図23の例では、検出部53を外方部材1の内径部に圧入等で固着する際、外方部材1に設けた貫通穴1bに配線を予め通しておくか、あるいは、圧入後に配線を外に導き出す処理をしなければならない。そのため、検出部53の圧入作業では組立性が今一つ良くない。そこで、図24に示す構成を案出した。
図24(A)に示す例では、検出部53内のコイル50の終端部を圧入時に邪魔にならない位置に電極54として露出させ、この状態で検出部53を外方部材1の内径部に圧入固着する。その後、外方部材1の外側から検出部53に設けた電極54に向けて貫通孔1b内に端子55を差し込み、電極54に接触または嵌合させることで、検出部53内の信号を外部に取り出す構造にした。その端子55はコネクタ筐体56と一体とし、コネクタ筐体56と外方部材1との間に防水用のゴムシートまたはOリング等からなるパッキン57を挿入して防水性を高めても良い。なお、電極54と端子55との導通性を高めるため、端子55内にスプリング等からなる押し付け機構(図示なし)を内蔵しても良いし、図24(B)に示すように電極をU字型接点54aとして、そのU字型接点54aの内部に端子55を嵌合させても良い。電極54や端子55の導通性を高めるため、金メッキ等の処理をすれば信頼性が向上する。
図25は、図11の実施形態に示すように検出部43が複数に分割されている場合の固着構造の例である。図25では、それぞれの検出部43A,43B,43C,43Dを独立した形で成形した後、外方部材1に設けた貫通穴1cの外側から挿入固定している。この例の場合にも、検出部43A〜43Dと外方部材1との間にゴムシートまたはOリング等からなるパッキン57を介在させても良い。
図24,図25にそれぞれ示した構造では、外方部材1の外側から検出部43を固着でき、または外方部材1の外側から端子55の接続が行えるため、組立性が向上し、配線部の防水処理が簡単になる効果がある。
図26は、さらに配線を無くして組立性を向上させる例を示す。同図は、信号の送信、電力の給電をワイヤレスで行う例である。ここでは軸方向荷重を検出する図を例として説明する。従来は給電と信号送信は配線を介して有線で行っているが、検出部53に対する給電と送信の内、両方、またはいずれか片方をワイヤレスで行うようにしても良い。同図の例では、検出部53のコイルからの出力信号を端子55によって、外部に設けたコネクタ筐体56まで導き出す。コネクタ筐体56内には検出処理回路、送信手段、給電手段からなるワイヤレスセンサユニット58を埋設してあり、これとは離れた位置であって車体側に設置した電力送信部を含むセンサ信号受信機59との間でセンサ信号の伝達、および電力の供給をワイヤレスで行う。これらのセンサ信号の伝達および電力の供給は、例えば電磁波で行う。
有線、ワイヤレスを問わず、荷重検出した信号は車体側に設けた図示しない電気制御ユニット(ECU)72に送られ、そこで自動車の安全走行を確保するための制御が行われる。電気制御ユニット72における荷重センサ信号の処理手段の例として、荷重信号の周波数、あるいは信号振幅等により路面状態を検出する手段74を設けても良く、この荷重信号あるいは路面状態検出信号を元にしてステアバイワイヤシステムにおけるリアクションコントロールにも利用できる。また、電気制御ユニット72における荷重センサ信号の処理手段の他の例として、後輪操舵等により車体の姿勢を制御する手段75を設けても良い。
以上の各実施形態における構成と作用,効果の関係につき、まとめ直して列挙する。
・この荷重センサ内蔵車輪用軸受は、複列の転走面4が内周面に形成され外周に車体取付フランジ1aを有する外方部材1と、この外方部材1の転走面4と対向する転走面5を形成した内方部材2と、両転走面4,5間に介在した複列の転動体3とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、内方部在2にある2つの転走面5の間に磁歪特性に優れた磁歪部からなる被検出部2bを形成し、それと対向する位置に検出部22,43,53を備え、車輪に作用する荷重を検出する荷重センサ9を設置したため、車両にコンバクトに荷重センサ9を設置できる。車体取付フランジ1aに圧縮力や引張りカとして荷重が作用したときに、荷重センサ9の出カが変化することから、車輪にかかる荷重の変化を検出できる。
・上記荷重センサ9から得られる荷重を電気的に処理することにより、車輪にかかる曲げ方向を含めた荷重や軸方向荷重、あるいはトルク検出結果を元にして進行方向の荷重を検出することができる。
・また、車軸とステアリングが機械的に結合しないステアバイワイヤシステムでの、運転手が握るハンドルに路面情報を伝達するための制御にも利用することが可能である。
・内方部材2に形成され磁歪部からなる被検出部2bと同軸上になるように巻いたコイルからなる検出部53(図18)を設けた場合は、車軸の軸方向加重も検出可能となる。この場合、磁歪部表面に軸方向溝2d(図18)を設けても良い。
・ここで、得られた軸方向荷重は、上記ステアバイワイヤのように車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムで、運転手が握るハンドルに路面情報を伝達するためのセンサ情報として使用することができる。
・また、磁歪部からなる被検出部2bの表面に軸方向溝と、軸に対して45度の傾斜をなす溝とをそれぞれ並列配置して、それぞれの溝部に対向する位置に軸と同心円状のコイル巻き線からなる磁気検出部を設けて、軸方向荷重とトルクを同時に検出することも可能である。なお、トルクを検出できれば、車軸に加わる進行方向荷重に換算も可能である。
なお、図示はしないが、上記各実施形態において、上記した荷重センサ9のほか、回転センサおよび温度センサのうちの両方、またはいずれか片方のセンサを設けても良い。
さらに、上記各実施形態は、いずれも内方部材2がハブ輪2Aと一つの内輪2Bとからなるものとしたが、この発明は、内方部材2がハブ輪と複列の内輪からなるものや、ハブ輪と等速ジョンイント外輪からなる第4世代の車輪用軸受等にも適用することができる。
また、上記各実施形態では、磁歪効果を用いた荷重センサを車軸用軸受に内蔵した構成について述べ、また磁歪部からなる被検出部2bを軸受の転走面5と転走面5の間に配置した例を用いて説明してきたが、磁歪部からなる被検出部2bおよびこれに対向する検出部からなるセンサの配置は、これにこだわるものではなく、応力を検出できる場所であればその他の場所であっても構わない。
例えば、被検出部2bは必ずしも内方部材2に設けなくても良く、磁歪部からなる被検出部2bと、この被検出部2bの磁歪変化を検出する検出部22,43,53とは、外方部材1と内方部材2のうちのいずれか片方の部材に被検出部2bを設け、他方の部材に検出部22,43,53を設ければ良く、さらに被検出部2bおよび検出部22の両方を、外方部材1と内方部材2のうちのいずれか片方の部材に共に設けても良い。例えば、被検出部を断断面形状が溝形のリング状のものとし、その内にコイルからなる検出部を設けても良い。上記いずれの場合も、外方部材1と内方部材2のいずれが静止側でいずれか固定側であっても良いが、検出部22,43,53は、配線の都合上、外方部材1と内方部材2のうちの静止側の部材に設けることが好ましい。
この発明の第1の実施形態にかかる荷重センサ内蔵車輪用軸受による駆動輪支持構造を示す断面図である。 同荷重センサ内蔵車輪用軸受の断面図である。 同荷重センサ内蔵車輪用軸受における被検出部の拡大断面図である。 (A)は図3における被検出部のIV−IV矢視断面図、(B)は被検出部の他の例を示すIV−IV矢視断面図である。 被検出部に対向配置するコイル巻線を4個とした例を示す断面図である。 (A)は検出部の構造を示す断面図、(B)は同検出部の一部を示す断面図である。 処理回路の構成例を示す回路図である。 処理回路の他の構成例を示す回路図である。 この発明の他の実施形態にかかる荷重センサ内蔵車輪用軸受を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかる荷重センサ内蔵車輪用軸受を示す断面図である。 (A)は被検出部に対向配置する検出部のコイル巻線の変形例の断面図、(B),(C)はそれぞれ同図(A)のY−Y線における各仕様例の断面図である。 同検出部の断面図である。 (A)はこの発明のさらに他の実施形態にかかる車輪用軸受の断面図、(B),(C)はそれぞれ車輪用軸受における被検出部の各種の例を示す断面図である。 センサ出力例とその検出を行う回路等の説明図である。 荷重の検出部に回転検出部を設けた例の断面図である。 その回転検出部の拡大断面図である。 同回転検出部の検出信号の処理回路の例を示す回路図、同回路図の各部の波形図である。 被検出部と検出部のさらに他の変形例を示す断面図である。 被検出部と検出部のさらに他の変形例を示す断面図である。 処理回路の回路図である。 進行方法荷重の計算のためのタイヤと車輪用軸受の関係を示す説明図である。 被検出部と検出部のさらに他の変形例を示す断面図である。 (A),(B)はそれぞれこの発明のさらに他の実施形態となる各車輪用軸受の部分断面図である。 (A),(B)はそれぞれ検出部の配線接続形態の各例を示す断面図でなる。 外方部材への分割された検出部の組み立て構造を示す断面図である。 検出部に対するワイヤレス給電および検出信号のワイヤレス送信、並びに検出信号の処理手段の概念構成を示す説明図である。 トルク検出を行う検出部の例の斜視図である。
符号の説明
1…外方部材
2…内方部材
2b…被検出部
2d…軸方向溝
2e…嵌合面
2A…ハブ輪
2B…内輪
4…外方部材の転走面
5…内方部材の転走面
7,8…シール(密封装置)
9…荷重センサ
12,12A…処理回路
18…車輪
22…検出部
23…磁歪材
34…送信手段
40…ヨーク
40a…ヨーク先端
41…コイル
43…検出部
43A〜43D…分割された検出部
44…磁歪部材
44a…磁歪材部分
44b…母材
45…ピーク検出部
46…回転検出部
53…検出部
54…電極
55…端子
60…励磁用ヘッド
64…コの字型の検出ヘッド
71…オフセットキャンセル手段
72…電気制御ユニット
73…進行方向荷重検出手段
74…路面状態検出手段
75…姿勢制御手段

Claims (35)

  1. 複列の転走面が内周面に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体と、外方部材と内方部材の両端を密封する密封装置とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、上記外方部材と内方部材間の両側の密封装置により密封された空間に、磁歪変化を検出することで軸受に作用する荷重を検出する荷重センサを設けたことを特徴とする荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  2. 請求項1において、前記荷重センサが、内方部材に設けられた磁歪部からなる被検出部と、外方部材に設けられて前記被検出部の磁歪変化を検出する検出部とでなる荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  3. 請求項2において、前記被検出部が複列の転走面の中間に位置している荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  4. 請求項2または請求項3において、前記検出部が、コイルを巻いたものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  5. 請求項4において、前記検出部のコイルは軸方向に磁路を形成するようにヨークに巻かれたものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  6. 請求項5において、前記ヨークの被検出部に対向する面が、断面円弧状である荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれか1項において、被検出部に円周方向に並ぶ複数の溝を有する荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  8. 請求項7において、前記溝が軸心方向に延びるものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  9. 請求項7において、前記溝が軸心方向に対して傾斜して延びるものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれか1項において、前記溝の深さが0.1mm以上である荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれか1項において、前記溝を用いて回転信号を検出する回転検出部を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  12. 請求項2ないし請求項11のいずれか1項において、前記磁歪部からなる被検出部が、内方部材の表層に形成されたFe−Al合金の層である荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  13. 請求項2ないし請求項11のいずれか1項において、前記被検出部が、表面がFe−Al合金であるクラッド鋼をリング状にした磁歪部材からなり、このリング状の磁歪部材を内方部材の外周に固着したものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  14. 請求項2ないし請求項12のいずれか1項において、内方部材における被検出部の設けられた軸方向部分の剛性を、内方部材の他の軸方向部分よりも低下させた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  15. 請求項14において、被検出部の設けられた軸方向部分の剛性を低下させる手段が、被検出部の裏側に位置する内方部材の内径面の一部を除肉した除肉部であり、または被検出部の設けられた軸方向部分の外径を、この軸方向部分の近傍部分よりも小径としたものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  16. 請求項2ないし請求項15のいずれか1項において、被検出部の表面と、検出部のヨークにおける前記被検出部に対向する面のうち、少なくとも片方の面を、研削または切削による互いの同軸度または真円度を向上のための機械加工面とした荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  17. 請求項2ないし請求項16のいずれか1項において、検出部が2箇所以上にあって、各検出部の検出信号から力の大きさと方向を検出する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  18. 請求項17において、検出部が鉛直方向に離間して2箇所以上あり、これら検出部の検出信号から曲げモーメントによる力と軸方向力を分離して検出する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  19. 請求項2ないし請求項18のいずれか1項において、被検出部の磁歪変化を検出してトルクを検出するトルク検出手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  20. 請求項19において、前記トルク検出手段は、被検出部を励磁するコの字型の励磁用ヘッドと、この被検出部を磁歪変化を検出するコ字型の検出ヘッドとを直交して配置したものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  21. 請求項19において、前記トルク検出手段は、磁歪部からなる被検出部に円周方向に並んで形成されて軸心方向に対して傾斜して延びる溝を検出することでトルクを検出するものである荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  22. 請求項2ないし請求項19のいずれか1項、または請求項21において、前記検出部が、磁性体のヨークにコイルを巻いたものであり、被検出部に対向する外方部材側に被検出部とは一定の隙間を持った状態で検出部のコイルを被検出部と同軸状に配置し、被検出部の軸方向荷重によって生じる磁歪変化を、被検出部全周に渡って前記コイルで検出するものとした荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  23. 請求項2ないし請求項18のいずれか1項において、検出部の検出信号から水平方向の曲げモーメントを検出する手段を設け、水平方向の曲げモーメントと車軸軸受の支点中心位置から、車輪用軸受に加わる進行方向荷重を検出する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  24. 請求項1ないし請求項23のいずれか1項において、前記荷重センサから得られる荷重信号の内、ピーク値のみを荷重信号として信号処理する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  25. 請求項1ないし請求項24のいずれか1項において、停車中、または直進走行中の荷重センサの出力を0として荷重センサ出力のオフセットをキャンセルする手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  26. 請求項2ないし請求項25のいずれか1項において、検出部内に信号取り出し用の電極を設け、外方部材に検出部を固着した状態で、外方部材の外側から検出部の電極に接触または嵌合させる端子を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  27. 請求項26において、外方部材外側から挿入する端子がコネクタの筐体と一体になっており、コネクタ筐体と外方部材との間に防水用のゴムブッシュを挿入した荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  28. 請求項2ないし請求項27のいずれか1項において、検出部が複数に分割されたものであって、それぞれの検出部分割体を外方部材の外側から挿入固定した荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  29. 請求項1ないし請求項28のいずれかにおいて、上記荷重センサから得られる荷重信号を車体の姿勢制御に利用する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  30. 請求項1ないし請求項29のいずれか1項において、荷重センサの出力する荷重信号の周波数により路面状態を検出する手段を設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  31. 請求項1ないし請求項29のいずれか1項において、回転センサおよび温度センサのうちの両方またはいずれか片方のセンサを設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  32. 請求項1ないし請求項31のいずれか1項において、前記荷重センサに給電する手段と、荷重センサの検出信号を送信する手段のうち、少なくとも片方をワイヤレスで行うものとした荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  33. 請求項2ないし請求項32のいずれか1項において、上記内方部材が、ハブ輪およびこのハブ輪のインボード側端の外周に設けられた内輪からなり、上記荷重センサが、上記ハブ輪の転走面よりもインボード側の外径部に設けられた磁歪部からなる被検出部と、上記外方部材に設けられて上記被検出部の磁歪変化を検出する少なくとも1箇所以上の検出部とでなる荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  34. 請求項2ないし請求項11のいずれか1項、または請求項13において、上記内方部材が、ハブ輪およびこのハブ輪のインボード側端の外周に設けられた内輪からなり、上記荷重センサが、上記ハブ輪の転走面よりもインボード側の外径部に設けられた磁歪部からなる被検出部と、上記外方部材に設けられて上記被検出部の磁歪変化を検出する少なくとも1箇所以上の検出部とでなり、上記ハブ輪に、上記内輪が嵌合する円筒面状の嵌合面を、転走面よりも小径に形成し、この嵌合面を上記内輪が嵌合する軸方向範囲よりもアウトボード側に延ばし、ハブ輪のこのアウトボード側に延ばした嵌合面の部分に、被検出部となるリング状の磁歪材を固着した荷重センサ内蔵車輪用軸受。
  35. 請求項2ないし請求項13のいずれか1項において、上記内方部材が、ハブ輪およびこのハブ輪のインボード側端の外周に設けられた内輪からなるものとし、上記内輪の外径部における転走面よりもアウトボード側に配置された磁歪部からなる被検出部と、上記外方部材に配置されて上記被検出部の磁歪変化を検出する少なくとも1箇所以上の検出部とでなる荷重センサを設けた荷重センサ内蔵車輪用軸受。
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