JP2005042846A - 減速駆動装置 - Google Patents

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JP2005042846A JP2003278816A JP2003278816A JP2005042846A JP 2005042846 A JP2005042846 A JP 2005042846A JP 2003278816 A JP2003278816 A JP 2003278816A JP 2003278816 A JP2003278816 A JP 2003278816A JP 2005042846 A JP2005042846 A JP 2005042846A
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Abstract

【課題】 車輪側からの電動モータ等の駆動を遮断できながら、ハウジングに対するデファレンシャル装置の支持剛性の向上を図ることを可能とする。
【解決手段】 電動モータ5と、第1,第2の減速機構33.35と、リヤデファレンシャル37とを備え、リヤデファレンシャル37を、デフケース101と、インナーケース111と、差動歯車機構115,117,119とにより構成し、デフケース101とインナーケース111との間に、デフケース101がインナーケース111に対して先行回転するときにブレーキシュー133の摩擦力に起因してデフケース101からインナーケース111へのトルク伝達を可能としデフケース101よりインナーケース111が先行回転するときにデフケース101に対しインナーケース111が相対回転可能となる断続機構143を設け、ブレーキシュー133を、軸受け支持部50の外周に配置したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、四輪駆動車に用いられる減速駆動装置に関する。
従来の減速駆動装置としては、例えば図7に示すようなものがある。図7の減
速駆動装置201は、電動モータ203の出力を減速して左右のアクスルシャフ
トへ伝達し、例えば左右の後輪を駆動するようになっている。この電動モータ2
03は、副駆動源として用いられており、前輪側はエンジンが主駆動源として用
いられ、該エンジンによって左右前輪を駆動するようになっている。
前記減速駆動装置201には、固定側のハウジング205に第1伝動軸207
が回転自在に支持され、前記電動モータ203の回転が第1の減速機構209で
減速されて伝達される。
前記第1伝動軸207には、第2の減速機構213を構成する減速ギヤ211
が設けられている。減速ギヤ211には、第2の減速機構213の他方の減速ギ
ヤ215が噛合っている。第2の減速機構213の減速ギヤ215は、第2伝動
軸217に設けられている。第2伝動軸217は、前記第1伝動軸207に対し
て平行に配置され、前記ハウジング205に回転自在に支持されている。
前記第2伝動軸217には、第3の減速機構219を構成する減速ギヤ221
が設けられている。減速ギヤ221には、第3の減速機構219の他方の減速ギ
ヤとして、2ウェイクラッチ223の入力ギヤ225が噛合っている。
前記リヤデファレンシャル227は、デフケース229と差動歯車機構231
とにより構成されている。デフケース229は、ハウジング205にベアリング
233により回転自在に支持されている。
前記デフケース229のボス部235円周上には、2ウェイクラッチ223が
設けられ、2ウェイクラッチ223の内輪237は、前記ボス部235と相対回
転不能にスプライン連結されている。
前記2ウェイクラッチ223は、入力ギヤ225側からの駆動トルクを内輪2
37側へ伝達し、内輪237側からの駆動トルクは入力ギヤ225側へは伝達し
ないよう構成されている。
従って、発進時等に電動モータを203駆動することにより、後輪側へトルク
伝達を行うことができ発進性能が向上する。さらに、後輪からの駆動により、デ
フケース229の回転が入力ギヤ225の回転を超える場合には、2ウェイクラ
ッチ223が空転し、電動モータ203の過回転を防止することが出来る。
また、電動モータ203の駆動を停止した場合は、同様に2ウェイクラッチ2
23が空転し、第3の減速機構219、第2の減速機構213、第1の減速機構
209、電動モータ203が後輪から駆動されることはなく、エネルギーロスを
確実に抑制し、燃費向上を図ることができ、電動モータ203の耐久性も向上す
ることができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、図7のような構造では、デフケース229のボス部上に2ウェ
イクラッチ223が配置され、デフケース229をハウジング205に支持する
ベアリング233間のスパンが長くなっていた。このため、リヤデファレンシャ
ル227の支持剛性の向上に限界があり、振動発生等を招き易く、耐久性も損な
われる恐れがあった。
特開2000−104759号公報
解決しようとする問題点は、デファレンシャルの支持剛性の向上に限界があり、振動発生等を招き易く、耐久性も損なわれる点である。
請求項1の発明は、ハウジングに対するデファレンシャル装置の支持剛性の向上を図るために、駆動源と、固定側のハウジングに支持され前記駆動源の駆動力を減速する減速機構と、前記ハウジングに支持され前記減速機構の出力を車軸側に分配するデファレンシャル装置とを備え、前記デファレンシャル装置を、前記ハウジングの軸受け支持部に支持され前記減速機構の出力を受ける入力回転部と、該入力回転部に対して相対回転可能な出力回転部と、該出力回転部に支持された差動歯車機構とにより構成し、前記入力回転部と出力回転部との間に、前記ハウジングとの間の摩擦部を有して入力回転部が出力回転部に対して先行回転するときに前記摩擦部の摩擦力に起因して入力回転部から出力回転部へのトルク伝達を可能とし入力回転部より出力回転部が先行回転するときに入力回転部に対し出力回転部が相対回転可能となる断続機構を設け、前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に配置したことを最も主要な特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の減速駆動装置であって、前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に相対回転可能に配置された中間部材に搭載し、前記ハウジングに、前記中間部材を前記ハウジングに係合離脱させるアクチュエータを設け、前記アクチュエータにより前記中間部材を前記ハウジングに係合させたとき前記摩擦部の摩擦力を前記中間部材に対して発生させ得ることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の減速駆動装置であって、前記断続機構は、前記入力回転部に設けられた多角形周回状の噛合部と、前記出力回転部に設けられ前記噛合部に内外間隔を形成して対向する円筒状の結合部と、前記噛合部及び結合部間に介設された複数のローラと、該ローラを支持し前記摩擦部に回転係合する支持部材とよりなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の減速駆動装置であって、前記ローラを介在して前記結合部の内周に前記噛合部が配置され、前記結合部は、その外周面が前記入力回転部の内周面に対向配置されて該結合部の弾性的な拡径変形により前記結合部の外周面が前記入力回転部の内周面に摩擦係合可能に形成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の減速駆動装置であって、前記駆動源は、前記ハウジングに支持され、前記減速機構は、前記駆動源の駆動力を減速する第1の減速機構と、前記駆動源と前記第1の減速機構との間に配置され前記第1の減速機構の出力を減速する第2の減速機構とからなり、前記第1の減速機構は、プラネタリキャリアと該プラネタリキャリアに回転自在に支持されたプラネタリギヤと該プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤ及びサンギヤからなり、前記デファレンシャル装置は、前記第2の減速機構の出力を車軸側に分配することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の減速駆動装置であって、前記第1の減速機構は、前記プラネタリキャリアが固定側のハウジングに回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリアの回転軸心部に延設配置され駆動源の出力を伝動する伝動軸が前記サンギヤに結合され、且つ前記インターナルギヤが前記ハウジング側に固定して設けられ、前記第2の減速機構は、前記プラネタリキャリアに設けられた減速ギヤ及び該減速ギヤに噛み合う前記デファレンシャル装置のリングギヤからなることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の減速駆動装置であって、前記駆動源を、他の主駆動源に対して副駆動源としたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の減速駆動装置であって、前記主駆動源はエンジンであると共に副駆動源は電動モータであり、前記エンジン及び電動モータは、一方が前後輪の一方を他方が同他方を駆動することを特徴とする。
請求項1の発明では、駆動源と、固定側のハウジングに支持され前記駆動源の駆動力を減速する減速機構と、前記ハウジングに支持され前記減速機構の出力を車軸側に分配するデファレンシャル装置とを備え、前記デファレンシャル装置を、前記ハウジングの軸受け支持部に回転自在に支持され前記減速機構の出力を受ける入力回転部と、該入力回転部に対して相対回転可能な出力回転部と、該出力回転部に支持された差動歯車機構とにより構成し、前記入力回転部と出力回転部との間に、前記ハウジングとの間の摩擦部を有して入力回転部が出力回転部に対して先行回転するときに前記摩擦部の摩擦力に起因して入力回転部から出力回転部へのトルク伝達を可能とし入力回転部より出力回転部が先行回転するときに入力回転部に対し出力回転部が相対回転可能となる断続機構を設け、前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に配置することができる。
このため、断続機構によって車輪側から駆動源等を駆動するのを遮断できながら、デファレンシャル装置の入力回転部をハウジングに支持する軸受け支持部間のスパンを短くすることができる。従って、デファレンシャル装置の支持剛性の向上を図り、振動発生等を抑制し、耐久性を向上することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に相対回転可能に配置された中間部材に搭載し、前記ハウジングに、前記中間部材を前記ハウジングに係合離脱させるアクチュエータを設け、前記アクチュエータにより前記中間部材を前記ハウジングに係合させたとき前記摩擦部の摩擦力を前記中間部材に対して発生させることができる。
このため、アクチュエータにより中間部材のハウジングに対する係合を解除することで、摩擦部の摩擦力が中間部材に対して発生していても、中間部材が軸受け支持部に対して相対回転することができる。従って、出力回転部が先行回転するときに断続機構の状態に関わらず、入力回転部に対し出力回転部が直ちに相対回転可能となり、車輪側から駆動源等を駆動するのを確実に遮断することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記断続機構は、前記入力回転部に設けられた多角形周回状の噛合部と、前記出力回転部に設けられ前記噛合部に内外間隔を形成して対向する円筒状の結合部と、前記噛合部及び結合部間に介設された複数のローラと、該ローラを支持し前記摩擦部に回転係合する支持部材とよりなるため、摩擦部により支持部材が回転抵抗を受けることにより、各ローラを移動規制することができる。
このため、入力回転部が出力回転部に対して先行回転すると噛合部がローラに係合して噛合部と結合部との間にローラが噛み合い、入力回転部から出力回転部へのトルク伝達を確実に可能とすることができる。
請求項4の発明では、請求項3の発明の効果に加え、前記ローラを介在して前記結合部の内周に前記噛合部が配置され、前記結合部は、その外周面が前記入力回転部の内周面に対向配置されて該結合部の弾性的な拡径変形により前記結合部の外周面が前記入力回転部の内周面に摩擦係合可能に形成されたため、各ローラの噛合部と結合部との間での噛み合い結合に、結合部の外周面が前記入力回転部の内周面に摩擦係合する力を付加することができる。
従って、入力回転部から出力回転部へのトルク伝達をより確実に可能とすることができる。
請求項5の発明では、請求項1〜4の何れかの発明の効果に加え、前記駆動源は、前記ハウジングに支持され、前記減速機構は、前記駆動源の駆動力を減速する第1の減速機構と、前記駆動源と前記第1の減速機構との間に配置され前記第1の減速機構の出力を減速する第2の減速機構とからなり、前記第1の減速機構は、プラネタリキャリアと該プラネタリキャリアに回転自在に支持されたプラネタリギヤと該プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤ及びサンギヤからなり、前記デファレンシャル装置は、前記第2の減速機構の出力を車軸側に分配することができる。
従って、デファレンシャル装置の他に第1の減速機構側に1本の伝動軸が存在するのと同等の構成にすることができ、全体的に小型化を図ることができ、重量軽減を図ることが可能となる。
また、駆動源と第1の減速機構との間に第2の減速機構を配置し、第1の減速機構を駆動源に対し距離を置いたため、駆動源の組付誤差が第1の減速機構に及ぶのを抑制することができ、第1の減速機構での振動、異音の発生を抑制し、音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
請求項6の発明では、請求項5の発明の効果に加え、前記第1の減速機構は、前記プラネタリキャリアが固定側のハウジングに回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリアの回転軸心部に延設配置され駆動源の出力を伝動する伝動軸が前記サンギヤに結合され、且つ前記インターナルギヤが前記ハウジング側に固定して設けられ、前記第2の減速機構は、前記プラネタリキャリアに設けられた減速ギヤ及び該減速ギヤに噛み合う前記デファレンシャル装置のリングギヤからなるため、駆動源と第1の減速機構との間に第2の減速機構を容易に配置し、駆動源の駆動力を第1の減速機構で減速し、この第1の減速機構のプラネタリキャリアから第2の減速機構へ減速された駆動力を伝動することができる。この駆動力は、第2の減速機構の減速ギヤ及びリングギヤによってさらに減速することができ、デファレンシャル装置へ確実に伝達することができる。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明の効果に加え、前記駆動源を、他の主駆動源に対して副駆動源としたため、全体的に小型、軽量に形成することができる。また、副駆動源の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
請求項8の発明は、請求項7記載の発明の効果に加え、前記主駆動源はエンジンであり、前記エンジン及び駆動源は、一方が前後輪の一方を他方が同他方を駆動する駆動源となるため、ハイブリッド自動車において前後輪の一方へ動力を伝動する減速駆動装置を小型、軽量に構成することができる。また、該減速駆動装置の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
デファレンシャルの支持剛性の向上を図るという目的を、支持スパンを短くすることによって実現した。
図1は、本発明の実施例1に係る減速駆動装置を適用したハイブリッド自動車のスケルトン平面図である。図1のように、ハイブリッド自動車1は、主駆動源としてのエンジン3と、駆動源である副駆動源としての電動モータ5とを備えている。エンジン3は本実施形態において、左右の前輪7,9を駆動し、電動モータ5は同左右の後輪11,13を駆動する駆動源となっている。但し、前輪を副駆動源の電動モータ5で駆動し、後輪11,13を主駆動源のエンジン3で駆動する構成にすることもできる。
前記エンジン3の出力は、トランスミッション15を介してデファレンシャル装置であるフロントデファレンシャル17に入力されるようになっている。フロントデファレンシャル17には、左右のアクスルシャフト19,21を介して、前記前輪7,9が連動連結されている。
前記電動モータ5の出力は、減速駆動装置23に入力されるようになっている。減速駆動装置23の出力側には、左右のアクスルシャフト25,27を介して、前記左右の後輪11,13が連動連結されている。
前記電動モータ5には、バッテリ29から給電されるようになっている。電動モータ5は、図示はしないがエンジン3の出力回転時に発電するジェネレータによって給電され、車両の減速時等においては、前記ジェネレータの発電がバッテリ29に充電されるようになっている。
従って、通常走行時は、エンジン3の駆動によってトランスミッション15を介しフロントデファレンシャル17にトルクが伝達される。フロントデファレンシャル17から左右のアクスルシャフト19,21を介して、左右の前輪7,9にトルク伝達が行われる。
また、エンジン3の回転によるジェネレータの発電によって、電動モータ5に給電が行われ、電動モータ5の出力が減速駆動装置23に伝達される。減速駆動装置23からは、左右のアクスルシャフト25,27を介して、左右の後輪11,13へトルク伝達が行われる。
従って、ハイブリッド自動車1は、エンジン3による前輪7,9の駆動と、電動モータ5による後輪11,13の補助的な駆動とによって四輪駆動状態で走行することができる。
車両発進走行、車両加速走行時には、バッテリ29から電動モータ5への給電も加えられ、円滑な発進走行、加速走行を可能とする。車両減速走行時等には、ジェネレータによる発電によって、バッテリ29が充電され、次の発進走行、加速走行に備えられる。
かかるハイブリッド自動車1の前記減速駆動装置23は、例えば図2のようになっている。図2は減速駆動装置23の断面図である。
図2のように前記減速駆動装置23は、車体側に取り付けられ固定側のハウジング31内に減速機構としての第1の減速機構33及び第2の減速機構35と、デファレンシャル装置としてのリヤデファレンシャル37とを備えている。
前記ハウジング31は、本体部39と、蓋体部41との合わせ構造となっている。本体部39と蓋体部41とは、図示しないボルトナットによって締結結合されている。このハウジング31は、入力部側43と、出力部側45とによって構成されている。
前記ハウジング31の出力部側45左右には、ボス部47,49が設けられている。ボス部47,49の開口端には、シール部材51,53が装着されている。ボス部47,49の奥側には、軸受け支持部48,50が設けられている。一方の軸受け支持部50は、円筒形状に形成され、ハウジング31の内側へ突出している。
前記ハウジング31の入力部側43では、本体部39に貫通部55が設けられ、貫通部55の外周囲に取付フランジ57が設けられている。取付フランジ57に前記電動モータ5が取り付けられ、図示しないボルトナット等によって締結固定されている。貫通部55には、シール部材59が装着されている。
前記第1の減速機構33は、電動モータ5に対しハウジング31の本体部39を挟んで蓋体部41側に配置されている。第1の減速機構33は遊星歯車機構で構成され、プラネタリキャリア63とプラネタリギヤ65とインターナルギヤ67とサンギヤ69とからなっている。
前記プラネタリキャリア63は、左右のキャリアプレート71,73をキャリアピン75で結合したものである。一方のキャリアプレート71には、中空状の軸部77が一体に設けられている。軸部77は、ボールベアリング79を介して、前記蓋体部41に回転自在に支持されている。他方のキャリアプレート73には、中空状の軸部81が一体に設けられている。軸部81は、ボールベアリング83によって、前記ハウジング31の本体部39に回転自在に支持されている。従って、プラネタリキャリア63がハウジング31に回転自在に支持された構成となっている。軸部81の端部と前記本体部39の貫通部55との間に、前記シール部材59が介設されている。軸部81の中間部には、減速ギヤ85が一体に設けられている。
前記プラネタリギヤ65は、プラネタリキャリア63の回転周方向に複数個備えられ、それぞれキャリアピン75に回転自在に支持されている。
前記インターナルギヤ67は、前記ハウジング31側に固定して設けられている。インターナルギヤ67は、リング部材87の内周面に形成されている。リング部材87は、ハウジング31の蓋体部41側に嵌合され、外周の噛合歯89が蓋体部41側の歯部91に噛み合って回り止めが行われている。リング部材87の端部には、ストッパ93が設けられ、蓋体部41に対するリング部材87の位置決めが行われている。
前記サンギヤ69は、伝動軸95の端部に一体に設けられている。このサンギヤ69と前記インターナルギヤ67とに、前記プラネタリギヤ65が噛み合っている。
前記伝動軸95は、前記中空の軸部81内に相対回転自在に配置されている。伝動軸95には、電動モータ5の出力部97がスプライン嵌合等によって連動連結されている。従って、前記プラネタリキャリア63の回転軸心部に延設配置され電動モータ5の出力を伝動する伝動軸95が前記サンギヤ69に結合された構成となっている。
前記第2の減速機構35は、前記減速ギヤ85及び該減速ギヤ85に噛み合うリヤデファレンシャル37のリングギヤ99とからなっている。減速ギヤ85は、ヘリカルピニオンギヤで形成されている。リングギヤ99は、前記減速ギヤ85と同様に、ヘリカルギヤで形成されている。第2の減速機構35は、減速ギヤ85、リングギヤ99がヘリカルギヤで形成されているため、噛み合い剛性が良好で、異音の発生も抑制することができる。
前記リヤデファレンシャル37は、前記リングギヤ99を取り付けた入力回転部としてのデフケース101を備えている。デフケース101には、左右のボス部103,105が設けられている。デフケース101は、ボス部103,105がボールベアリング107,109によって前記ハウジング31の軸受け支持部48,50に回転自在に支持されている。
前記デフケース101内には、出力回転部としてのインナーケース111が収容支持されている。インナーケース111は、デフケース101に対し相対回転可能となっている。インナーケース111は、デフケース101の回転軸心と同心の回転軸心を有し、概ね円筒形状をなしている。
前記インナーケース111に、ピニオンシャフト113を介し差動歯車機構を構成するピニオンギヤ115が支持されている。ピニオンギヤ115に対し、差動歯車機構を構成する左右のサイドギヤ117,119が噛み合い結合されている。サイドギヤ117,119には、前記後輪11,13側のアクスルシャフト25,27が連動構成されている。
前記インナーケース111の端部には、他の箇所に比べて薄肉にした円筒状の結合部121が設けられている。前記ボス部105には、結合部121の内周側に位置する噛合部123が設けられている。噛合部123の外周面は、図3のようになっている。
図3(a)は、結合部121、噛合部123の関係を示す断面図であり、同(b)はローラの配列を示す簡略展開図である。
図3(a)のように、噛合部123の外周は、多角形に形成され、複数の平坦な噛合面125が設けられている。結合部121及び各噛合面125間には、それぞれローラ127が介設されている。図3(a)、(b)のように配列されたローラ127は、支持部材129によってそれぞれ回転自在に支持されている。支持部材129は、デフケース101の貫通穴131からデフケース101外へ伸びており、摩擦部を構成するブレーキシュー133に係合している。
前記ブレーキシュー133の外周には、リング状のスプリング135が掛け回されている。スプリング135によってブレーキシュー133は内周側に押し付けられている。ブレーキシュー133の内周側には、中間部材としての断面L字のリング状のスライドプレート137が設けられている。このスライドプレート137にブレーキシュー133が押し付けられ、ブレーキシュー133はスライドプレート137に対して摩擦力を発生させるようになっている。スライドプレート137は、ハウジング31の軸受け支持部50の外周に回転自在に支持されている。スライドプレート137に対して、ハウジング31外には電磁石139が配置されている。電磁石139はビス141によってハウジング31外に締結固定されている。
前記結合部121、噛合部123、ローラ127、支持部材129、ブレーキシュー133、スプリング135、スライドプレート137、電磁石139によって、断続機構143が構成されている。
従って、電動モータ5の回転によって、電動モータ5の出力部から伝動軸95に駆動力が伝達される。これによって、サンギヤ69が一体に回転し、プラネタリギヤ65が回転する。プラネタリギヤ65は、自転しながらインターナルギヤ67との噛み合いで公転し、キャリアピン75を介してキャリアプレート71,73が伝動軸95に対して減速回転する。
前記キャリアプレート73の減速回転によって減速ギヤ85が一体に回転し、リングギヤ99へトルク伝達が行われる。減速ギヤ85、リングギヤ99間の噛み合回転によっても回転が減速され、減速された回転でデフケース101へトルク伝達が行われる。
前記断続機構143が接続状態となっているときには、デフケース101からインナーケース111へトルク伝達が行われ、ピニオンシャフト113、ピニオンギヤ115、サイドギヤ117,119を介して、アクスルシャフト25,27側へトルク伝達が行われ、後輪11,13が駆動される。
前記後輪11,13の差動回転時には、ピニオンギヤ115の自転を介して、サイドギヤ117,119が差動回転し、後輪11,13間の差動回転を許容することができる。
前記断続機構143が遮断状態にあるときには、インナーケース111が回転しても、デフケース101へトルクが伝達されず、デフケース101に対しインナーケース111は相対回転する。
前記断続機構143の断続は、電磁石139への通電制御によって行う。電磁石139が通電されると、スライドプレート137が電磁石139側へ引き付けられ、ハウジング131内面に密着する。この密着で、ブレーキシュー133がスライドプレート137に対して摩擦力を発生させ、該摩擦力を支持部材129に及ぼす。
前記支持部材129に支持されている各ローラ127は、支持部材129によってデフケース101の回転方向に移動規制を受ける。このときデフケース101がさらに回転すると、インナーケース111に対してデフケース101の回転が先行しローラ127が噛合面125に噛み合う。
前記ローラ127が噛合面125に噛み合うと噛合部123に対する反力がローラ127を介して結合部121に作用する。この反力の作用により結合部121が弾性変形の範囲内で拡径変形し、デフケース101の内面に回転半径に沿った方向外側への押圧力を付与する。
この押圧力によって、結合部121外面とデフケース101内面との間が摩擦係合する。
このため、前記ローラ127が噛合面125に噛み合うことによる噛合部123及び結合部121間の係合に、結合部121外面及びデフケース101内面間の摩擦係合が付加され、デフケース101とインナーケース111は一体に回転し、前記のように後輪11,13側へトルク伝達を行うことができる。
前記電磁石139への通電を遮断すると、スライドプレート137がハウジング31側に対して相対回転自在となる。
従って、スライドプレート137、ブレーキシュー133、支持部材129が一体に回転するため、各ローラ127は移動規制を受けることがなく、噛合面125に噛み合うことがない。また、結合部121は、デフケース101内面に押し付けられることがなく、インナーケース111がデフケース101に摩擦係合することもない。インナーケース111はデフケース101に対して相対回転自在となる。
この相対回転自在の状態では、前記電動モータ5が停止している時、後輪11,13側からアクスルシャフト25,27、サイドギヤ117,119へトルクが伝達されても、サイドギヤ117,119からピニオンギヤ115、ピニオンシャフト113を介して、インナーケース111が回転するだけであり、デフケース101へは回転が伝達されることはない。
このため、第2の減速機構35は停止したままとすることができ、後輪11,13の回転によって、第2の減速機構35、第1の減速機構33、電動モータ5が回転することはない。このため、減速機構35,33を逆方向から駆動することによる大きなエネルギーロス、停止された電動モータ5を後輪25,27側で駆動することによるエネルギーロスを確実に抑制し、燃費向上を図ることができ、電動モータ5の耐久性も向上することができる。
以上の説明から明らかなように、断続機構143によって車輪11,13側から電動モータ5等を駆動するのを遮断できながら、リヤデファレンシャル37のデフケース101をハウジング31に支持する軸受け支持部48,50間のスパンを短くすることができきる。従って、リヤデファレンシャル37の支持剛性の向上を図り、振動発生等を抑制し、耐久性を向上することができる。
前記ブレーキシュー133を、前記軸受け支持部50の外周に相対回転可能に配置されたスライドプレート137に搭載し、前記スライドプレート137を前記ハウジング31に係合離脱させる電磁石139を前記ハウジング31に設け、前記電磁石139により前記スライドプレート137を前記ハウジング31に係合させたとき前記ブレーキシュー133の摩擦力を前記スライドプレート137に対して発生させることができる。
このため、電磁石139によりスライドプレート137のハウジング31に対する係合を解除することで、ブレーキシュー133の摩擦力がスライドプレート137に対して発生していても、スライドプレート137が軸受け支持部50に対して相対回転することができる。従って、インナーケース111が先行回転するときに断続機構143の状態に関わらず、デフケース101に対しインナーケース111が直ちに相対回転可能となり、車輪11,13側から電動モータ5等を駆動するのを確実に遮断することができる。
前記断続機構143は、前記デフケース101に設けられた多角形周回状の噛合部123と、前記インナーケース111に設けられ前記噛合部123に内外間隔を形成して対向する円筒状の結合部121と、前記噛合部123及び結合部121間に介設された複数のローラ127と、該ローラ127を支持し前記ブレークシュー133に回転係合する支持部材129とよりなるため、ブレーキシュー133により支持部材129が回転抵抗を受けることにより、各ローラ127を移動規制することができる。
このため、デフケース101がインナーケース111に対して先行回転すると噛合部123がローラ127に係合して噛合部123と結合部121との間にローラ127が噛み合い、デフケース101からインナーケース111へのトルク伝達を確実に可能とすることができる。
前記ローラ127を介在して前記結合部121の内周に前記噛合部123が配置され、前記結合部121は、その外周面が前記デフケース101の内周面に対向配置されて該結合部121の弾性的な拡径変形により前記結合部121の外周面が前記デフケース101の内周面に摩擦係合可能に形成されたため、各ローラ127の噛合部123と結合部121との間での噛み合い結合に、結合部121の外周面が前記デフケース101の内周面に摩擦係合する力を付加することができる。
従って、デフケース101からインナーケース111へのトルク伝達をより確実に可能とすることができる。
前記減速機構は、前記電動モータ5の駆動力を減速する第1の減速機構33と、前記電動モータ5と前記第1の減速機構33との間に配置され前記第1の減速機構33の出力を減速する第2の減速機構35とからなり、前記第1の減速機構33は、プラネタリキャリア63と該プラネタリキャリア63に回転自在に支持されたプラネタリギヤ65と該プラネタリギヤ65に噛み合うインターナルギヤ67及びサンギヤ69からなり、前記リヤデファレンシャル37は、前記第2の減速機構35の出力を車軸11,13側に分配することができる。
従って、リヤデファレンシャル37の他に第1の減速機構33側に1本の伝動軸が存在するのと同等の構成にすることができ、全体的に小型化を図ることができ、重量軽減を図ることが可能となる。
また、電動モータ5と第1の減速機構33との間に第2の減速機構35を配置し、第1の減速機構33を電動モータ5に対し距離を置いたため、電動モータ5の組付誤差が第1の減速機構33に及ぶのを抑制することができ、第1の減速機構33での振動、異音の発生を抑制し、音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記第1の減速機構33は、前記プラネタリキャリア63が固定側のハウジング31に回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリア63の回転軸心部に延設配置され電動モータ5の出力を伝動する伝動軸95が前記サンギヤ69に結合され、且つ前記インターナルギヤ67が前記ハウジング31側に固定して設けられ、前記第2の減速機構35は、前記プラネタリキャリア63に設けられた減速ギヤ85及び該減速ギヤ85に噛み合う前記リヤデファレンシャル37のリングギヤ99からなるため、電動モータ5と第1の減速機構33との間に第2の減速機構35を容易に配置し、電動モータ5の駆動力を第1の減速機構33で減速し、この第1の減速機構33のプラネタリキャリア63から第2の減速機構35へ減速された駆動力を伝動することができる。この駆動力は、第2の減速機構35の減速ギヤ85及びリングギヤ99によってさらに減速することができ、リヤデファレンシャル37へ確実に伝達することができる。
前記プラネタリキャリア63は、ボールベアリング79,83によりハウジング31に回転自在に支持されるため、第1の減速機構33の支持剛性が良好で、構造が簡単となり、音の発生が少なく、信頼性を高くすることができる。
前記電動モータ5を、他の主駆動源であるエンジン3に対して副駆動源とし、エンジン3は、前輪7,9を、電動モータ5は、後輪11,13を駆動する駆動源となるため、ハイブリッド自動車において後輪11,13を駆動する減速駆動装置23を小型、軽量に構成することができる。また、該減速駆動装置23の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
しかも、リヤデファレンシャル37には、その回転軸心に沿った方向で電動モータ5側においてスペース的な余裕ができるため、リヤデファレンシャル37にフリーデフの機能を付加する断続機構143の設定が極めて容易となる。
図4,図5は本発明の実施例2に係り、図4は減速駆動装置の断面図、図5(a)は結合部及び噛合部の関係を示す断面図、図5(b)はローラの配列を示す簡略展開図である。尚、基本的な構成は実施例1と同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
本実施例の減速駆動装置23Aは、断続機構143Aの結合部121A、噛合部123Aを変更したものである。本実施例の結合部121Aは、インナーケース111Aに一体に設けられている。噛合部123Aは、デフケース101Aに設けられている。多角の噛合面125Aはデフケース101Aの内面に形成されている。ローラ127は、結合部121Aと噛合部123Aとの間に介設されている。
従って、本実施例では、ローラ127が支持部材129を介して移動規制を受けると、デフケース101Aの回転に対し、各ローラ127が噛合面125Aに噛み合い、デフケース101Aとインナーケース111Aとが一体に回転する。
前記支持部材129によるローラ127の移動規制が解除されると、ローラ127の噛合面125Aに対する噛み合いが解除され、デフケース101Aに対しインナーケース111A側は相対回転可能となる。
従って、本実施例でも実施例1と同様に電動モータ5停止時において、第1,第2減速機構33,35が後輪11,13側によって強制回転されることがなく、燃費向上を図ることができる。
図6は本発明の実施例3に係り、減速駆動装置の断面図である。尚、基本的な構成は実施例1と同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
本実施例の減速駆動装置23Bは、断続機構143Bを変更したものである。前記第1実施形態の断続機構143が電磁石139及びスライドプレート137を備えているのに対し、本実施例の断続機構143Bはこれを省略し、ブレーキシュー133を軸受け支持部50の外周面に直接設けたものである。
前記ブレーキシュー133は、前記軸受け支持部50の外周面、すなわちハウジング31に対して直接摩擦力を発生させる。
前記デフケース101がインナーケース111に対して先行回転するときに前記ブレーキシュー133が軸受け支持部50に対して摩擦力を発生させ、該摩擦力を支持部材129に及ぼす。
前記支持部材129に支持されている各ローラ127は、支持部材129によってデフケース101の回転方向に移動規制を受ける。このときデフケース101がさらに回転すると、インナーケース111に対してデフケース101の回転が先行しローラ127が噛合面125に噛み合う。
このため、実施例1と同様に前記ローラ127が噛合面125に噛み合うことによる噛合部123及び結合部121間の係合に、結合部121外面及びデフケース101内面間の摩擦係合が付加され、デフケース101とインナーケース111は一体に回転し、前記のように後輪11,13側へトルク伝達を行うことができる。
前記インナーケース111がデフケース101より先行回転するときは、各ローラ127が支持部材129を介して移動規制を受け、噛合面125の中央側へ相対的に戻され、ローラ127による噛合部123及び結合部121間の噛み合いが自動的に解除される。ローラ127は、インナーケース111がさらに回転するとき、前記噛み合い解除位置で自転することができる。また、結合部121は、デフケース101内面に押し付けられることがなく、インナーケース111がデフケース101に摩擦係合することもない。インナーケース111はデフケース101に対して相対回転自在となる。
従って、本実施例でも、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。また、本実施例では、電磁石139及びスライドプレート137を省略したので、構造がより簡単で、組み付け、部品管理がより容易で、より安価に製造することができる。
本発明の第1実施形態を適用したハイブリッド自動車のスケルトン平面図である(実施例1)。 実施例1に係る減速駆動装置の断面図である(実施例1)。 実施例1に係り、(a)は結合部と噛合部との関係を示す断面図、(b)はローラの配列を示す簡略展開図である(実施例1)。 本発明の実施例2に係る減速駆動装置の断面図である(実施例2)。 実施例2に係り、(a)は結合部と噛合部との関係を示す断面図、(b)はローラの配列を示す簡略展開図である(実施例2)。 本発明の実施例3に係る減速駆動装置の断面図である(実施例3)。 他の従来例に係る動力断続装置の断面図である。
符号の説明
1 ハイブリッド自動車
3 エンジン(主駆動源)
5 電動モータ(副駆動源、駆動源)
23,23A,23B 減速駆動装置
33 第1の減速機構
35 第2の減速機構
37 リヤデファレンシャル(デファレンシャル装置)
63 プラネタリキャリア
65 プラネタリギヤ
67 インターナルギヤ
69 サンギヤ
85 減速ギヤ
99 リングギヤ
133 ブレーキシュー(摩擦部)
143,143A,143B 断続機構

Claims (8)

  1. 駆動源と、
    固定側のハウジングに支持され前記駆動源の駆動力を減速する減速機構と、
    前記ハウジングに支持され前記減速機構の出力を車軸側に分配するデファレンシャル装置とを備え、
    前記デファレンシャル装置を、前記ハウジングの軸受け支持部に支持され前記減速機構の出力を受ける入力回転部と、該入力回転部に対して相対回転可能な出力回転部と、該出力回転部に支持された差動歯車機構とにより構成し、
    前記入力回転部と出力回転部との間に、前記ハウジングとの間の摩擦部を有して入力回転部が出力回転部に対して先行回転するときに前記摩擦部の摩擦力に起因して入力回転部から出力回転部へのトルク伝達を可能とし入力回転部より出力回転部が先行回転するときに入力回転部に対し出力回転部が相対回転可能となる断続機構を設け、
    前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に配置したことを特徴とする減速駆動装置。
  2. 請求項1記載の減速駆動装置であって、
    前記摩擦部を、前記軸受け支持部の外周に相対回転可能に配置された中間部材に搭載し、
    前記ハウジングに、前記中間部材を前記ハウジングに係合離脱させるアクチュエータを設け、
    前記アクチュエータにより前記中間部材を前記ハウジングに係合させたとき前記摩擦部の摩擦力を前記中間部材に対して発生させ得ることを特徴とする減速駆動装置。
  3. 請求項1又は2記載の減速駆動装置であって、
    前記断続機構は、前記入力回転部に設けられた多角形周回状の噛合部と、前記出力回転部に設けられ前記噛合部に内外間隔を形成して対向する円筒状の結合部と、前記噛合部及び結合部間に介設された複数のローラと、該ローラを支持し前記摩擦部に回転係合する支持部材とよりなることを特徴とする減速駆動装置。
  4. 請求項3記載の減速駆動装置であって、
    前記ローラを介在して前記結合部の内周に前記噛合部が配置され、
    前記結合部は、その外周面が前記入力回転部の内周面に対向配置されて該結合部の弾性的な拡径変形により前記結合部の外周面が前記入力回転部の内周面に摩擦係合可能に形成されたことを特徴とする減速駆動装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の減速駆動装置であって、
    前記駆動源は、前記ハウジングに支持され、
    前記減速機構は、前記駆動源の駆動力を減速する第1の減速機構と、前記駆動源と前記第1の減速機構との間に配置され前記第1の減速機構の出力を減速する第2の減速機構とからなり、
    前記第1の減速機構は、プラネタリキャリアと該プラネタリキャリアに回転自在に支持されたプラネタリギヤと該プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤ及びサンギヤからなり、
    前記デファレンシャル装置は、前記第2の減速機構の出力を車軸側に分配することを特徴とする減速駆動装置。
  6. 請求項5記載の減速駆動装置であって、
    前記第1の減速機構は、前記プラネタリキャリアが固定側のハウジングに回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリアの回転軸心部に延設配置され駆動源の出力を伝動する伝動軸が前記サンギヤに結合され、且つ前記インターナルギヤが前記ハウジング側に固定して設けられ、
    前記第2の減速機構は、前記プラネタリキャリアに設けられた減速ギヤ及び該減速ギヤに噛み合う前記デファレンシャル装置のリングギヤからなることを特徴とする減速駆動装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の減速駆動装置であって、
    前記駆動源を、他の主駆動源に対して副駆動源としたことを特徴とする減速駆動装置。
  8. 請求項7記載の減速駆動装置であって、
    前記主駆動源はエンジンであると共に副駆動源は電動モータであり、
    前記エンジン及び電動モータは、一方が前後輪の一方を他方が同他方を駆動することを特徴とする減速駆動装置。
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